ーーー樹海、ちひろsideーーー
数ヶ月の平穏を壊し、侵攻してきたバーテックス。
その数は…
園子「4体!?」
須美「あの炎の数…そういうことだったのね…」
ちひろ「やるしかないですね…」
園子「よーし、行くよ!」
須美「了解!」
ちひろ「あ、そのポーズなんかカッコイイです!!」
園子「いかすね〜!」
須美「ふぅ…あなたの名前はシロガネよ。よろしく。」
そう言う須美さんの手には狙撃銃。
園子「こやつ…精霊じゃなく武器に!?」
と軽くふざけてる園姉は変わらず槍。
そして私は…
(一応先生から聞いて父さんに稽古付けてもらってたけど…片手剣とレイピアって異色だよねー…あとは…)
ジャキッ!!
園子「おおおっ!背中からなんか出たよちっひー!」
ちひろ「これがソードビット…うん、使いやすそう。」
須美「ふふ、よかったわね。」
そう言って須美さんは狙撃銃を前に。
園子「…そういうことね〜!」
その上に園姉が槍を。
ちひろ「これは私の分で…こっちは銀さんの分。」
そして私がレイピアと、片手剣を重ねる。
園子「敵は強大、でも私達4人なら絶対勝てるよ!」
須美「ええ!銀が果たせなかった分まで、約束を果たすわよ!」
ちひろ「私たちを応援してくれてるみんなのためにも、ですね!!」
3人「「「えいえいおー!!」」」
ちひろ「うおおお!!はやーい!!」ビュンッ!
ソードビット2つに足を乗せて水の中を進んできている個体に接近する。
須美「…っ!」ズドンッ!!ズドンッ!!
(今の須美さんの狙撃…前のフルチャージかそれ以上あるんじゃ…?)
ちひろ「よっぽど強くなってるのね…なら私も!!」
ズバァン!!
そのまま一撃、くらった個体は水に沈み込む。
しかし…
ゴーンゴーン
ちひろ「よしよ…なにこれー!?」
(頭にガンガン響く…変な気分ー!!)
園子「ちっひーに…変なことするなぁぁぁぁぁ!!!!」ドガンッ!!
園姉が音を鳴らしていた個体に伸びた槍で攻撃し、音が止む。
ちひろ「ありがとう園姉!」
園子「いえい…」
ズガンッ!!
ビジジジッ!!
園子「キャッ!?」
ちひろ「園姉!」
角っぽいのがついている個体が電撃を園姉に浴びせる。
いつもなら重症間違いなしだっただろう。
ただ今は…
園子「ビリビリ来た〜…ありがとね、セバスチャン。」
私たちを守る、精霊がいる。
ちひろ「これが精霊の守護…これなら!!」
モクモクモク
そう言った矢先、先程私が一撃浴びせた個体が黒い煙を撒き始める。
園子「なんも見えないよ〜!?」
須美「これは…ガス?だとしたらまさか!!」
ズガンッ!!
ボッガァァァァァァァァァァァァン
再びの電撃、さらにはそれが充満していたガスに引火し、大爆発を引き起こす。
ちひろ「きゃっ!?」ビジジジッ!!
須美「くっ…!!」ビジジジッ!!
園子「精霊さんいなかったら全滅間違いなしだよこれ〜!?」ビジジジッ!!
ちひろ「でも…これで…!!」ビジジジッ!!
切り札のためのゲージ…私の場合は右腰についている花…その花弁全てに光が灯り、それに付属する帯の1つも光る。
須美「…!来たわね!」ビジジジッ!!
園子「よっしゃ!やっちゃうぞ〜!!」ビジジジッ!!
3人「「「満開!!」」」
樹海からエネルギーが集まり、炎を払って橋に3つの大輪の花が咲く。
須美さんは巨大な8つの砲台を持つ船。
園姉は8つの刃を持つ船。
そして私は2人と比べて小柄だけど、ソードビットの数が通常の何倍にも増えた船。
ーーー須美sideーーー
ズガンッ!!
ビジジジッ!!
電撃の個体が須美さんに攻撃を仕掛けるも、いとも容易くバリアで防がれる。
須美「もうお前たちの攻撃は…届かない!!」
ビュンッ!
一閃、たった一撃で撃破する。
しかし、その散り際はいつもと違く…
須美「…天に、昇ってってる?どういうこと…?」
無数の光が天に昇っていく、奇妙な物だった。
ーーー園子sideーーー
園子「お〜接近してきた〜!」
音を鳴らしてたやつが近づいてくる。
園子「あ〜私にもあれ聞かせようとしてるのかな〜…えいっ!!」
ズガガガガガガガッ
刃を伸ばして突き刺し、切りまくったあとに突き飛ばす。
園子「ふふ〜ん。」
ピロリン!
刃を飛ばし、敵を包囲させる。
園子「これで…終わり!!」
ザクザクザクザクッ!!!!
そして、一斉に突き刺し、トドメ。
園子「ふぃ〜楽勝楽勝!!」
ーーーちひろsideーーー
ちひろ「…来た!!」
潜る個体が浮上、押しつぶさんと迫ってくる。
ちひろ「私なら突破できないと思ってるんだろうけど…それは大間違いですよー!!」
シュババババババババババババババババババ
大量に増えたソードビットを一箇所にぶつける。
最初はわずかでも徐々に傷が広がっていき…
ちひろ「せいやっ!!」ズバンッ!!
両断、撃破する。
ちひろ「ふぅ…やったよ園姉ー!!」
園子「すごかったよちっひー!!」
ちひろ「園姉もねー!」
園子「へっへ〜ん!」
須美「2人とも!まだ敵は一体残ってるのよ!油断しな…い…」ヒュゥゥゥン
その時、ふいに力が抜けた。
園子「わっしー!!だいじょ…あれ…私も…?」ヒュゥゥゥン
ちひろ「須美さん!園…姉…!」ヒュゥゥゥン
3人とも落下する。
ちひろ「あいたた…時間切れ…?」
ズキズキッ!
ちひろ「っ!!たぁ…頭痛…?なんでこんな時に…」
園子「ちっひー!」
ちひろ「園姉!無事でよか…右目の横のそれ最初からついてたっけ…?」
園子「え?そんなのついてるの?解けたあとから右目の調子が悪くて…」
(ドンピシャ!?…まるで…補強してるみたい…)
ーーー須美sideーーー
須美「くっ…急いで合流を…」
…足に、力が入らなかった。
須美「…っ?」
頭の後ろから現れた布の補助を受けてなんとか立ち上がる。
(なんで急に足が…いや、今はそれどころじゃないわ。)
すでに、最後の一体が接近してきていた。
須美「2人ともきっと準備に入ってるはず…私はそれまでの時間稼ぎを…」
ボボボボボボボボボ
須美「…何、あれ…」
…その一体が、大量に炎を纏った軍団を放出し始めたのである。
園子「せいっ!たぁっ!」ズバッズバッ
ちひろ「数が多い…!」ズバッズバッ
園子「ちっひーはわっしーのところに!この数はまずいよ!」
ちひろ「うん!わかった!!」ズバッズバッダンッ!!
ズドンッ!!ズドンッ!!ズドンッ!!
(数が多い…狙撃が追いつかない…!!)
炎個体が1匹迫ってくる。
須美「くっ…」
ちひろ「おりゃぁ!!」ズバンッ!!
須美「ちひろちゃん!」
そこに、ちひろちゃんが登場、当たる寸前で切り裂く。
須美「助かるわ!」
ちひろ「ありがとうございます!…って言いたいですけど…ソードビットでも3個くらい必要なので大した助力には…」
(…防御するしかないこの状況…時間のこともある…今はやるしかない!)
須美「ちひろちゃん!そのっち!!」
ちひろ「っ!了解です!」
園子「わかったよ!」
3人「「「満開!!」」」
再び、空に3つの花が咲き、各々が炎個体に対処していく。
しかしその間に…
バーテックスは巨大火球を用意していた。
須美「…何…あれ…!?」
ボォォォォォォォォ!!!
そして放たれたそれは、樹海を破壊しながらこちらに━━━━━━━━━━━
園子「わっしー!!」
ガチャガチャッビカンッ!!
そのっちの刃が合わさり、盾を私の前で形成。
それにより、なんを逃れるものの…
園子「きゃあっ!!」ヒュゥゥゥン
ちひろ「熱風が…!!」ヒュゥゥゥン
何もないそのっちやちひろちゃんは吹き飛ばされてしまう。
須美「2人とも!…って…これは…!!」
…大橋が、跡形もなくなっていたのだ。
(たった…一撃だけでこんな…!!)
ーーー園子sideーーー
(う…うぅ…ヤバいよあいつ…)
園子「ちっひー…大丈夫…?」
ちひろ「う…ん…頭痛いけど…」
(わっしーや私だけじゃない…ちっひーにも異常が…?これ…まるで…)
園子「…あれ?左腕が痺れて…」
次の瞬間、わっしーの布と同じようなものが腕に。
(…まるで…!!)
ーーー須美sideーーー
須美「くっ…!!」
(満開ですら1人だと分が悪い…なんて強さなの…!?)
ちひろ「須美さん!!」タンッ
須美「そのっち!ちっひー!無事だったのね。」
園子「ねえ、なんだか変だよ。こんな戦い方でいいのかな?」
そういうそのっちの腕には私の足代わりをしている布や、そのっちの目についてるものと同じものが。
(…嫌な予感しかしない…でも…)
須美「今は神樹様をお守りしないと…世界が…みんなが死んじゃうわ。」
ちひろ「…そうですね…」
そして、再びバーテックスが巨大火球を作り始める。
園子「さっきの…!!」
須美「…私に任せて。」
ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!
それに対抗すべく、こちらも全エネルギーをチャージする。
(…やらせない…
世界も…
学校のみんなも…
楓ちゃん達も…
麻里も…
先生も…
父さんや母さんも…
そのっちやちひろちゃんも…)
…銀の顔が、浮かんだ。
須美「…もうッ!!二度とッ!!」
ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!
ボォォォォォォォォ!!!
フルチャージの一撃と、巨大火球。
双方の一撃がぶつかり合い…
ドッガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!
凄まじい爆発を引き起こした。
(…!力が…!)
園子「わっしー!!」
ちひろ「須美さん!!」
(私一人ならここで終わってた…でも…)
須美「そのっち、ちひろちゃん…後をお願い。あいつを…止めて…」
ちひろ「…任されました。」
園子「私たちが、必ず!」
須美「…ありがとう。」
園子、ちひろ「「満開!!」」
(…綺麗…)
2つの大輪が咲きほこるのを見届けてながら、私は樹海に落ちていった。
ーーーちひろsideーーー
ちひろ「大剣っ!グンッグニルゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」
片手剣とレイピアを接続、さらに船とも接続して巨大な剣を作り出す。
そして園姉の船の先端に乗り、突撃する。
バーテックスは大量の炎個体を形成、止めようとしてくる。
(任されたんだ…須美さんに!!)
ちひろ「どけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
ボボボボボボボボボ…ドッガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!
何百もの炎個体を吹っ切り、そのまま本体を捉える。
園子「こっからぁ…出て行けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガドッガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!
そして、勢いのままに壁まで一直線に離さず穿つ。
ちひろ「はぁ…はぁ…やった…?」
園子「多分…?あれ何…?」
ちひろ「え…?」
園姉が指さす先には謎の4面体。
そのまま4面体は解けるように奥へと消えていく。
ちひろ「…っ!園姉!」
園子「うん!逃がさない!!」
急いで後を追う…前に、満開が解ける。
ちひろ「っ!こんなとk」
ズキズキズキズキズキッッッ!!!!
(っっっっっっ!!!!)
ちひろ「が…ぁ…!!!!」
園子「がはっ!がはっ…はー…はー…ち、ちっひー…大…丈夫…?」
ちひろ「なんか…満開を重ねるごとに頭痛がひどくなってるよ…園姉の方こそヤバそうだったけど大丈夫…?」
園子「うん…一瞬心臓止まったかと思ったけど…」
ちひろ「…後を…おおう…あれが敵なら…トドメささないと…!!」
園子「そうだね…つらかったら言ってね。」
ちひろ「うん…!」
あとを追い、消えた先へ…
ーーー結界外ーーー
…そこにあったのは、一面炎に包まれた世界。
再生するバーテックス。
炎のないあの個体達が4面体に群がり、再生し始めていた。
園子「…何…これ…」
ちひろ「…ウイルス…なんかじゃないよね…これ…変異どころか…一から…!!」
園子「つまり…教えられてたの嘘だったってこと…?…ってあれ!?!?!?」
ちひろ「どうしたの!?園姉!?」
園子「…心臓が…動いてない…」
ちひろ「…へ…?嘘でしょ…?そんなの…生きてられるはずが…」
…そこまで言いかけて、気づく。
ちひろ「…精霊、バリア…」
園子「…うん。だと思う。
…ねえちっひー。…私、わかっちゃった…」
ちひろ「私も…
満開は…使う度にどこかが機能不全になる…」
園子「…敵さんも、ここで生き返ってるしね…」
(…この先も…敵は来続ける…?仮に私たちが解放されても…あとの子達が…!!)
園子「とりあえずひいて、わっしーと相談しよう。ちっひーのも頭痛だけでまだわかんないし…ここにいるのは危険だと思う。」
ちひろ「うん…」
ーーー樹海ーーー
園子「気絶してるね…」
ちひろ「須美さん!起きてください!!緊急事態なんですよ!!」
園子「…起きないね…これは待つしかなさそうなんよ〜…」
ちひろ「…あれ?ねえ園姉。」
園子「ん?どうしたのちっひー。」
ちひろ「…なんで、樹海化が解けないの?」
園子「…っ!!!ほんとだ…なんで…」
その時…絶望が、見えた。
…十二体同時襲来という形をなして。
(…全員…!?)
園子「…っっっっっっ!!!!!」
(…落ち着け…落ち着け私…!満開は代償あり、不用意には使えない…でもただでさえまずいのに須美さんは気絶中、もし今巻き込まれでもしたら…!!
満開すればするほど満開しないと戦えない体になる…負の連鎖になる…!!どうすれば…どうす…)
ズキズキッ!
(…そうだ…それしかない…)
ちひろ「…園姉。私が止めてくる。」
園子「ちっひー!?それは無茶だよ!?」
ちひろ「私だけ、まだ満開の後遺症が分かってないから。」
園子「逆にそれが危険なんだよ…?」
ちひろ「わかってる。分かってるけど…満開で機能不全になるなら、使えば使うほど満開なしには戦えない体になるんだよ。なら…頭痛だけの私の方が負の連鎖にはならないと思う。」
園子「…せめて私も…」
ちひろ「須美さんが巻き添えくらう危険性があるでしょ?…お願い、園姉。須美さんを守って。」
園子「…うん、わかった。でもやくそくして。必ず生きて戻るって。」
ちひろ「…うん、もちろんだよ。」
ダンッ!!
跳躍する。
(…絶対に、通さない。)
ちひろ「こっからは、私が相手だ!!満開!!」
ーーー園子sideーーー
(ちっひー…ちゃんと帰ってきてね…)
ちっひーの無事を案じ続ける…その時だった。
須美「ん…うぅ…」
園子「っ!わっしー!!」
須美「…?」
園子「よかった!目覚めて!大変なんだよ!壁の外もそうだし、満開の代償も!今ちっひーが敵を食い止めてくれてる、だから簡潔になるけどいい?早く助けに…」
須美「誰…」
(…へ?)
須美「誰…ですか…?」
(…わっしー…何を言ってるの…?)
須美「なんですか?一体…」
…可能性はあった。来るまでに考えもした。
その、はずなのに。
須美「…そうだ、銀は!?」
(…嘘…だよね…?)
須美「銀はどこ!!」
園子「っ…!!わっしー!!!」
…記憶を代償とされた。
ただ悲しき真実が、心をえぐる。
…それだけで、終わらない。
…ズキズキズキズキズキッッッ!!!!
園子「がぁ…っ!?!?いっ…たい…!!」
突如として訪れる凄まじい頭痛。
須美「っ!?だ、大丈夫ですか!?頭が痛むんですか!?」
(…記憶はなくなっても、根は変わらないんだね…)
ズキズキズキズキズキッッッ!!!!
激しい頭痛の中、それだけが心を癒す。
(この状況…あるとしたらちっひーの方で何かが…)
ちっひーが向かった壁側を確認する。
双子座、魚座、獅子座、蠍座、蟹座、射手座が、その姿を消し、ちっひーらしき人影が樹海に落ちていくのが見えた。
(あいつも…強いね、ちっひーは…いつもそう…)
園子「…あれ?いつもってな…に…っ!!!!」
なぜちっひーだけ頭痛だけで済んでいたのか。
否、済んでいると思ってたのか。
(…ごめん、ちっひー…でも、まだ、大丈夫だから。)
須美「…ホントに、大丈夫…なんですか…?それに…さっきの輝き…」
園子「…うん。大丈夫。後は私がなんとかするよ。」
…そう、言い聞かせながら送ったリボンをわっしーの腕に結ぶ。
園子「私は乃木園子。」
代償で持ってかれた腕も使って。
園子「あなたは鷲尾須美。」
ゆっくり。
園子「あの子は上里ちひろ。」
全ての思いを乗せて。
園子「その子は三ノ輪銀。」
やくそくしたんだ。
園子「4人は友達だよ。ズッ友だよ。」
必ず、守るって。
園子「私は死なないから。また会えるから。」
…だから。
園子「だから、ちょっと行ってくるね!」
笑顔で。
ダンッ!!
残る6体を倒すために、跳躍する。
そして叫ぶ。
園子「満開!!」
切り札を。
(何度死んだっていい。死ねないんだもん。)
園子「だから…全て守る。
世界も、
学校のみんなも、
天ちゃんも、
楓ちゃんも、
ここちーも、
まりりんも、
先生も、
父さんも、
母さんも、
わっしーも、
ちっひーも。
勇気はもう…返しきれないくらいもらったから。今度は私が返す番。
…人々に勇気を分けてあげる、それが勇者だもの。」
最大までチャージする。
そして。
園子「…今まで、ありがとう。」
突撃した。
ーーー病院、○○sideーーー
○○「…?」
辺りを見回す。
○○「…私は…誰…?」
ーーーちひろsideーーー
ちひろ「…んぅ。」
(…ここ…病院…?)
徐々に意識がハッキリしてくる。
(記憶をたどって…えーっと…)
ちひろ「…はっ!!そうだ!!園姉h…」ガバッ
ジャキッ
ちひろ「…え?」
起き上がってすぐに、なぜか、首に木刀が添えられる。
気づくと、辺りを神官様に囲まれていた。
(看病…?いや…そしたらなんで首に木刀なんて…)
神官A「…誰だ、貴様。」
ちひろ「…はい?」
神官A「誰だと聞いている。…なぜ、勇者システムを所持してる。」
ちひろ「…は?」