上里ちひろは勇者である   作:☆ここな☆

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1話 おやくめ

ーーー須美sideーーー

須美「…心頭滅却。」バシャッ!

私、鷲尾須美の一日は身の清めから始まる。

 

ーーーダイニングーーー

須美「ご飯ができました、お父様、お母様。」

お手伝い「今日の味噌汁は須美様がお作りになられたんですよ、義史様。」

義史「そうか…上手にできてるじゃないか、いただくよ。」

須美「…!はい!」

食事などを済ませ、

 

ーーー神樹館ーーー

拓斗「おはよう!」

須美「おはようございます。」

麻里「おはよう、鷲尾さん。」

須美「おはようございます、北条さん。」

学校に通う、なんら変わりのない日々だ。

…まあ、少し憂鬱なことはあるが。

「スピー…スピー…」

須美「…」

「スピー…」パンッ!

隣で寝ていた少女の鼻ちょうちんが割れる。

「わっ!?あわわわわわわわ!?!?お母さんごめんなさーい!!

…ってあれ?家じゃない…???」

(…はあ…相変わらずこの子は…)

須美「ここは学校よ、乃木さん。朝礼の前。」

園子「あっそっかー!えへへ〜鷲尾さんおはよう〜!」

須美「…おはようございます。」

少し目を離すと夢の中に潜る乃木さん。

そして…

安芸「みなさん、おはようございます。」

須美「おはようg…」

ダダダダダダッ!!

「はざーっす!!はあ…はあ…なんとか間に合ったぁ…」

ペシッ

「いったぁ!?」

安芸「ギリセーフじゃなくてギリアウトですよ、三ノ輪さん。早く席についてください。」

銀「はーい…」

クラス『あははは!!』

園子「ミノさんは相変わらずだな〜」

須美「相変わらずにしちゃダメでしょう…」

遅刻の常習犯、三ノ輪さん。

とある事情でこの2人とは親睦を深める必要があるのだが、私はこの2人がクラスで特に苦手だった。

(そんなわがまま言ってられない状況とはいえ、どうしたもんかしら…)

麻里「ねえねえ銀ちゃん、今日の遅れた理由はー?」

銀「6年にもなると色々あるのさ。」

麻里「何それ、ごまかさないで教えてよー。」

銀「やーだねー…ってあー!!カバンの中空っぽだ!?」

麻里「ええ…(汗)」

(…はあ。時間をかけて慣れていくしかないわね…)

問題に区切りをつける。

安芸「じゃあ、今日の日直の人。」

須美「はい。起立!」

ザッ

須美「礼!」

スッ

須美「神樹様に礼!」

クラス『神樹様のおかげで今日も私たちがあります。』

須美「着席!」

こうして、今日もいつもとなんら変わらない日が…

園子「…あれれー?」

銀「みんなが…止まった…?」

…訪れなかった。

 

ーーー少し時を遡り、ちひろsideーーー

ガラララ!

ちひろ「おはよー!!」

「お、来たねちひろ!おはよ!」

「今回は3番目だね。」

ちひろ「ええ!?楓はともかくここなにも負けるなんてー!?」

ここな「ちょっとそれはひどいよ!?パシャるよ!?」

楓「いやなんでそこでパシャるになるの。」

ちひろ「上等!私の高速頭回転をブレずに撮れるなら撮ってみなさーい!!」ブンブンブンブンッ!!!

楓「いやここにカメラないからね、今やらなくていいからね!?」

ここな「は、早い!?なんてスピード!?」

ちひろ「そうだろう?そうでしょう?私のスピードこそ無敵…ってあ〜目が回る〜」フラフラ

楓「はあー…言わんこっちゃないよ…」

ここな「まさかの自滅とは…私の勝ちだね!」

楓「いやいつ競ってたのよそこで…」

ガラララ!

ちひろ「あ!天音おはよ!」

天音「おはようございます、3人とも。今日も負けてしまいました…」

ここな「まあ天音の家遠いしね〜仕方ない仕方ない!そうそう!今日私ちひろに勝ったんだよ!」

ちひろ「あれは園姉起こしにいってたからでノーカン!!」

楓「却下、外的要因含めないなら天音が一番乗り。」

ちひろ「ぐぬぬ…無念。」バタリ

ここな「ちひろも倒れたところで、今日って何あったっけ?」

楓「国語と算数と図工、それに家庭科。」

南乃花「ラッキーデー、ってやつですね。」

ここな「うっひょー!楽勝じゃn…

…え?家庭科?2時間?」

天音「はい、たしか今日は料理の実習のはずですよ。」

ここな「…エプロン持ってきてない…」

楓「…うっそでしょあんた…」

ちひろ「ご愁傷さま〜」

天音「あらま…」

ここな「なんてこったいぃぃぃぃぃ!!!!」

どーもみなさん!上里ちひろです!

ついに小学五年生!

高学年にまでなりました!

先生「みなさんおはようございます。」

楓「お、先生入ってきたね。」

天音「席に戻りましょう。」

ここな「うう…怒られるのやだぁ…」

親友はしっかり者の桐生楓、写真大好き星空ここな、お嬢様の伊予島天音。

楓「起立。」

ザッ

今日は一体何が待ち受けてるのか…

楓「…ちひろ!」

ちひろ「ひゃいっ!!」ザッ

サラッと怒られたけど楽しみでs

シーン…

ちひろ「…あれ?楓ー?礼はー?」

シーン…

ちひろ「楓がふざけるなんて珍しいね…挨拶続けてーってかったぁ!?何これビクともしない!?」

挨拶を続行させるために揺らそうとするも、楓はまるで岩になったかのようにビクともしなかった。

ちひろ「…園姉助けてぇぇ!!!」ダダダッ

 

ーーー須美sideーーー

チリンチリン

鈴の音がどこかから鳴る。

(この音…ということは…)

銀「…お役目?」

須美「…そうね、ついに来たんだわ。私たちがお役目するとk「園姉ぇぇぇぇぇ!!」」

園子「ちっひー!どうしたの〜?」

ちひろ「よかった園姉はいつも通りだ〜!!」

園子「私はいつでも私だよ〜?」

須美「…で、どうしたの?上里さん。」

ちひろ「あ、そうですそうです!急にみんなが動かなくなっちゃって!それにどっからかチリンチリンって鳴り出しますし!!」

園子「あ〜同じだね〜どこもかしこもだったり〜?」

須美「そりゃそうでしょう…お役目よ、上里さん。私たちのお役目の時間がついに来たのよ。」

ちひろ「…そういうことですか!!納得です!!」

園子「そういえばそんなこと言ってたね〜鷲尾さんすご〜い!!」

須美「本来なら絶対に覚えてなきゃいけないことよ…そろそろ来るんじゃないかしら。」

パアアアアアア

窓に映る大橋の方から、世界が何かに覆われていく。

銀「おー!きたきたー!!」

園子「まぶしー!」

ちひろ「キレイではありますけど…!」

須美「くっ!」

あまりの眩しさに目を閉じる。

そして目を開けた時には…

 

 

 

 

世界は姿を大きく変えていた。

ちひろ「おおー!!」

銀「これが樹海ってやつかー!」

園子「初めて見たよ〜!!」

須美「神樹様の結界だもの、見ないで人生を終えるのが普通よ。」

銀「そりゃそっか…教わった通り全部樹だなぁ。」

ちひろ「…あ!あれが大橋じゃないですか!!」

園子「ほんとだー!ナイスちっひー!」

ちひろ「いぇーい!!ありがとう園姉ー!」

須美「大橋…壁の外と中を繋ぐ唯一の道。あそこから敵が渡ってくるのね…」

銀「そして私たちがそれを阻止する!勇者っていい響きだよなー!」

須美「三ノ輪さん、遊びじゃないのよ?」

銀「分かってるって!」

園子「うむむ…あー!なんか見っけたよー!橋の上ー!」

ちひろ「もしかしてあのコポコポしたやつー?」

園子「そうそう!あれが敵じゃない?」

銀「お、ほんとだ!写真撮ろっと!」パシャッ

須美「三ノ輪さん??」

銀「ナンデモナイデス。」

須美「全く…あれが橋を渡って神樹様にたどり着けば、世界は消えちゃう。だから…」

園子「私たちが止めないと!」

銀「ってことだよな!」

須美「ええ。お役目を果たす時よ。」

ちひろ「はい!!」

 

須美「あめつちに きゆらかすは さゆらかす」

園子「かみわがも かみこそは きねきこゆ きゆらかす」

銀「みたまがり たまがりまししかみは いまぞきませる」

ちひろ「みたまみに いまししかみは いまぞきませる!!」

 

銀「しっかしこれが初めての実戦だな!」

園子「合同訓練はまだだったけどね〜」

須美「敵が神託より早く出現したからね…」

ちひろ「まあ来ちゃったことは仕方ないですし、やっつけましょう!!」

須美「そうね、慎重に行動しt…」

銀「よーし!ぶっ倒す!!」バッ

須美「ちょ、三ノ輪さん!?」

園子「あーミノさん待ってー!私もー!」バッ

ちひろ「園姉まで!?置いてかないでよー!!」バッ

須美「ちょっと…3人とも待ちなさい!!」バッ

銀「うっひょー!でっかいなー!訓練の時とは大違いだ!!」

ちひろ「今踏み台にしたところも本来なら何かの建物なんですよね…そう考えると少し罪悪感が…」

園子「そうしなきゃ世界守れないから仕方ないよ〜もしもの時は一緒に謝りにいこ〜!」

ちひろ「うん!園姉!!」

須美「全く…大事なお役目なんだからもう少し緊張感をもってほしいのだけれど…」

ちひろ「でも緊張しすぎたら力出せませんし、私はこれくらいでいいと思います!」

須美「…それもそうね…」

銀「よーし到着っと!さーて敵はどれだーってうおっ!?」

園子「でっかいねー…」

須美「これが壁の向こうから来たウイルス適応体、バーテックス…」

ちひろ「神様が動くくらいのウイルスですし、相当ヤバいと思ってはいましたけどやっぱりヤバいんですね…すごい奇妙な姿…」

ボォォ…

銀「っ!あれって!」

須美「侵食!!早く倒さないと元の世界に影響が出るわ!」

弓を引いて迎撃の準備をする。

銀「ならやることは1つっ!!」バッ

須美「ちょ、突貫は…!!」

園子「待ってー!!」バッ

須美「乃木さんまで…!!」

 

ーーー園子sideーーー

銀「速攻で撃破してやる!!」

ミノさんがバーテックスに攻撃するべく、接近する。

対するバーテックスは…

ポポポポポポ

(何あれー!?)

左右についてる2つの玉から小さな玉をたくさん出し、とばしてくる。

ミノさんはかわそうとする動きを見せるけど…

銀「しまった!空中じゃかわせない!!」

グイッグイッ

そのまま2つ被弾、それが腕を包み込み…

銀「うわああああ!?!?」

そのまま飛ばされてしまう。

園子「ミノさん!」

ギュゥゥゥゥゥゥ

さらに…

(…何かが集まってる?)

ビュンッ!

玉のひとつからレーザーがとんでくる。

園子「わっ!?」

ズドンッ!

それはなんとかかわすけど…

(あっぶな〜い…ってあれれ?バランスが悪い〜!!!)

園子「わあああ〜!!!」ヒュゥゥゥゥゥン

足場から落ちてしまうのでした。

 

ーーーちひろsideーーー

(銀さんも園姉も…!!)

須美「2人とも!!」

ポポポポポポ

再び敵は水球?を。

(2人ともまだ防御できる状態じゃないはず…追撃は避けなきゃ!)

ちひろ「須美さん!私が園姉の方に行くので銀さんの方頼めますか!?」

須美「ええ!」

走って園姉の方に向かいつつ、クナイを投げてとんでくる水球を相殺していく。

(破壊はできないけど勢いは殺せる…できれば本体を削りたいけど…!!)

ザクッ

敵本体にクナイのひとつが刺さる。

ちひろ「よしっ!」

しかし…

…ポロッ

敵が再生、その際にクナイも落ちる。

ちひろ「うぐぐぐぐぐ…」

ビュンッ!

今度は須美さんの矢が刺さるけどこれもすぐ再生されてしまう。

(私や須美さんじゃダメージにすらならないか…!)

ちひろ「いた!園姉!!」

園子「ちっひー!?アイタタ…」

しかし再度レーザーを園姉に放とうとしてくる。

(あれをモロはヤバい!!)

須美「っ!!乃木さん、避けて!!」

銀「危ない!!」

園子「うそっ!?」

ちひろ「園姉!傘!!」

園子「かs…!?」

ズドンッ!

…放たれ、直撃した…

 

ーーー須美sideーーー

須美「乃木さん!?!?」

…かに、見えた。

ズドドドドドドドド

園子「そういえばこれ、盾になるんだったぁぁ!!」

間一髪、乃木さんは槍を傘のように展開し、受け止めていました。

(…とりあえずは一安心ね…)

銀「…ふぅ…焦ったぁ…」

ちひろ「でもあのままじゃ押し切られちゃいます!!」

須美「私が止めるわ!!」

そう言って矢をチャージし始める。

私の武器に秘められた力…長時間弓を引くことでチャージ、フルで放つことで威力を何倍に引きあげる。

(素ではないようなものだったけど、これなら!!)

園子「ヤバいよこれ…体験したことはないけど台風みたい…!!」

銀「くっ…水球が邪魔で近づけない…!」

須美「早く、溜まって…!!」

ピカッ!

(溜まった!!)

須美「これで!!」ビュンッ!

そうして放たれた一撃は…

…4つの水球に完全に相殺された。

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