ーーー友奈sideーーー
(すっごい量のバーテックス…え?壁の上の反応って…)
「東郷さん!?」
シュン
「ん!?友奈!?待ちなさい!?」
シュン
「友奈さん!?夏凜さん!?これだけは覚えておいて下さい!壁の外には秘密がある!行くなら覚悟して下さい!」
「な、なんで…壁に穴が…?」
(…!あそこにいるのって!)
「東郷さん…」
星屑が東郷さんに向かって行ってる!
(あ!東郷さん!)
「危ない!」
でも、東郷さんは遠隔誘導兵器でそれを倒す。
「東郷さん、何をしてるの?」
「…」
(なんで、答えてくれないんだろう。)
「東郷さん!」
「壁を壊したのは…私よ。」
「えっ…?」
(どういう…こと…?)
「友奈ちゃん…私、もうこれ以上、あなたを傷つけさせないから。」
(東郷さん…何言ってるか…わかんないよ…)
「グアアッ!」
「あ!」
(星屑!?もうこんな近くに!?間に合わない!)
でも、
「てええぇい!!」
「夏凜ちゃん!」
夏凜ちゃんがそれを引き裂く。
ーーー夏凜sideーーー
(東郷…なんで!?)
「どういうことよ!東郷!壁を壊したってあんた…何をしたか分かってるの!?」
「分かってる…でもやらないといけないの!」
シュン
「あっ!東郷さん!」
東郷の姿が壁の外に消えて行く。
(壁の外!?)
『これだけは覚えておいて下さい!壁の外には秘密がある!行くなら覚悟して下さい!』
(きっと風が落ち着いたら言おうとしたのが特別警報のせいで言えなかったのね…)
「待って「待って!友奈!」夏凜ちゃん!でも!」
「ちひろが言ってたでしょ、壁の外に行くなら覚悟してからって。満開の秘密と同じように風が落ち着き次第言おうとしてたことが、散華と同じくらいの秘密がこの先にはあると思うわ。だから、覚悟を決めてから行きましょう。」
「…うん!覚悟は決めた!」
(早!?でも、友奈らしいわね。)
「よし、行きましょう!」
シュンシュン
「えっ!?」
「なっ!?」
(なにこの…炎に包まれた…世界…これが…ちひろが…伝えようとしてたこと…?)
「夏凜ちゃん…バーテックスが…再生してる…」
(…そんな…ことが…)
「これが、世界の真実の姿。壁の中以外、全て滅んでいる。そしてバーテックスは12体で終わりじゃなく、無数に襲来し続ける。この世界にも、私たちにも、未来はない。
私たちは満開を繰り返して、身体の機能を失いながら戦い続けて…いつか、大切な友達や…楽しかった日々の記憶も失って…ボロボロになって…」
(東郷…)
「それでも戦い続けて…もうこれ以上、大切な友達を犠牲にさせない!勇者という生贄から逃れるためには…これしか方法がないの!」
(これが…世界の…真実…なにも考えずに行ってたら…東郷の考えに呑まれてたかもね…でも、止めないと!私は…)
「ま、待って!」
「夏凜ちゃん、何故止めるの?」
「こんなこと、間違ってる!それに私は大赦の勇者だから…」
「大赦は真実を隠し、あなたを道具として使ったのに?」
(えっ…?わ…たし…が…)
「私が…道具…?」
「でもっ!」
「わかって…友奈ちゃん…友奈ちゃんや勇者部の皆が傷ついていく姿を…これ以上見たくない…!!友達が傷ついていくのも…私、もう耐えられない…!」
「東郷さん…」
(私が…道具…私は…なんの…ために…勇者に…ん?あれは…乙女座!?)
「「っ!?」」
ボガァン
私が友奈を抱えて逃げる。
「東郷さんを!」
「ダメ! 一旦退いて!」
「「っ!?」」
(追ってきた!?まずい!空中じゃ…身動きが…)
ボガァン
「ガハッ!」
「ああああ!」
ーーーちひろsideーーー
トントンパチクリ
「多分…東郷さんが壁を壊したんだと思う。じゃないとこの人数はありえないよ。」
「…」
ユサユサ
樹ちゃんが風さんを揺らして必死に訴える。
(風さん…っ!星屑!)
「…!」
「樹ちゃん!迎撃しよう!」
コクコク
ーーー友奈sideーーー
「うっ…?」
(あれ私たち…確か乙女座の攻撃を受けて…?そっか!精霊が守ってくれたのか!)
「!夏凜ちゃん、しっかりして!夏凜ちゃん!」
(東郷さん、泣いてた…あんなに悩んで、苦しんでた東郷さんを、私、ずっと見てきたのはずなのに…きっと私、何か出来ることがあったはずなのに…一番の友達なのに…どうしてこんな…)
「そうだ…今は…あの星屑たちを倒さないと…!」
『友達が傷ついていくのも、大切な人を失うのも、私、もう耐えられない!』
「っ!」
(私は…私は…!)
ピピー
「えっ?」
『警告。勇者の精神状態が安定しないため、神樹との霊的経路を生成できません。』
「そんな!」
(今の私じゃ…勇者にすらなれないの…?)
ーーー樹sideーーー
(…!敵が多い…!でも!お姉ちゃんには、手出しさせない!)
「はあ!」
ちひろちゃんも応戦してくれています。
私も負けてられない!
「ぁ…」
ーーー風sideーーー
「樹…?」
(どうして…どうして…そこまで…)
『ありがとう。なんとなく言いたくなったの。この家のこととか勇者部のこととか、お姉ちゃんにばっかり大変なことさせて…』
『反対に私は臆病で弱くて、いつもお姉ちゃんの後ろを歩いてばかりでした。でも、本当は私、お姉ちゃんの隣を歩いていけるようになりたかった。』
『風さん。』
『何?ちひろ。改まって。』
『いつもあんなんですけど、尊敬してますから。』
「隣どころか…いつのまにか前に立ってるじゃない…!ちひろも…あんな…成長して…」
(樹も…ちひろも…前向いて…戦ってるのに…私が…こんなんで…どうするのよ…!)
ーーー樹sideーーー
(ダメ…多すぎる…!)
「きゃあ!」
(ちひろちゃん!)
「流石に…多すぎ…」
「…!」
(どうすれば…)
「はあああ!」
ズバッ
(お姉ちゃん!)
「風さん!」
「姉として、妹に頼り切ってるわけにはいかないわ!」
(お姉ちゃん…!よかった!)
「もう大丈夫よ、樹。本当に、私の自慢の妹だ!ちひろも、迷惑かけたわね。」
「ホントですよ。何も言わず背負い込んで。」
「グサッ!」
(ああ、ちひろちゃん…こんな時にも…笑)
「勝手に暴走して大赦潰そうとして。」
「グサグサッ!」
「挙げ句の果てにしばらく動かず私たちに戦いを押し付けて。」
「グッサーーー!!」
「でも、よかったです。風部長。」
(ちひろちゃん…)
「ちひろ…ありがと。さあ!讃州マンションに住む者の女子力!見せてやるわよ!」
コクコク
「はい!で二人とも、迎撃しながら聞いていただきたいことが。」
(?なんだろう…?)
「ん、なに?」
「この世界に隠された…真実についてです。」
ーーー友奈sideーーー
「なんで?なんで?なんで!なんで変身できないの!?」
何回やっても勇者には変身できませんでした。
(東郷さんは…ずっと悩んでたはずなのに…助けられたはずなのに…私は…!)
「うぅ…私…私…!友達失格だ…!」
「グガァ!!」
「うっ…うぅ…!」
星屑が私に襲いかかる…はずでした。
でもその星屑は…私に襲いかかる直前で、消えたのです。
ーーー夏凜sideーーー
「うぅ…私…私…!友達失格だ…!」
(う…ここは…友奈!なんで変身してないの!?危ない!)
即座に勇者に変身して星屑を倒す。
「夏凜ちゃん…」
「ふぅ…友達に失格もなにもないっての。」
「うっ…」
(友奈…きっと…)
「あんた、東郷のことで自分を責めてるんでしょ?」
「っ!!」
(やっぱりね…)
「はぁ…全く、友奈らしいというか…ねぇ、友奈、あんたはどうしたい?」
(変わったわね…私も。前だったら友奈の意見なんか聞かずに、東郷を止めに行ってたのに…)
「え?」
「東郷のこと。」
「止めたい…!東郷さんを止めたいよ。この世界が壊れたら皆と一緒に居られなくなる。
でも、今の私じゃ…」
「そう…」
(私は…勇者部と、ちひろと、友奈に出会って…変わったんだ。だから、守りたい。みんなが生きてる、この世界を。だから。)
「友奈…」
「…?」
「私、もう大赦の勇者として戦うの、やめるわ。」
「え…!?」
「これからは勇者部の一員として戦う。もう、勇者部を壊させたりなんかしない。」
(なによりも…)
「友奈の泣くとこ、見たくないから。」
シュン
「夏凜ちゃん!!」
スタッ
海の方を見渡す。
「再生した奴らが溢れてきたわね…まずはあいつらを殲滅して…その後、東郷を探して…」
(…5体、か…)
「さすがに、犠牲なしってわけにはいかないでしょうね…」
スマホを取り出し、誕生日会のときの写真を見る。
「フ…バカね…」
「ショギョームジョー。」
(私の両親は勇者の私は求めても、ただの私なんて、求めなかった…でも、勇者部のみんなはそんなことなかった…戦いが終わっても、私を必要としてくれた。初めて、居場所をくれたんだ…だから、私は、勇者部の一員として、勇者部のみんなを守るために戦う!)
「さあ、さあ!ここからが大見せ場! 遠からんものは音に聞け! 近くばよって、目にも見よ!これが讃州中学2年! 勇者部部員!三好夏凜の実力だー!!」
ーーーちひろsideーーー
「…以上です。」
「そう、だったのね…」
「すいません…黙ってて…」
「いいわ。何度きたって私たちなら乗り越えられる。それより、東郷を止めにいきましょう。」
コクコク
「…はい!」
「さあ、さあ!ここからが大見せ場! 遠からんものは音に聞け! 近くばよって、目にも見よ!これが讃州中学2年! 勇者部部員!三好夏凜の実力だー!!」
「夏凜!?」
「!…夏凜さん…?」
ーーー夏凜sideーーー
星屑を足場にし、次々と切り裂いて進む。
ヒュウーーーン
乙女座が爆弾を飛ばしてきても断ち切り、
「さあ、持ってけーーー!!」
「夏凜ちゃん!」
「勇者部五箇条!ひとぉーーーつ!!」
巨大な斬撃が星屑の群れを切り裂いていく。
さらに大量の刀を投げ、星屑を殲滅する。
「挨拶はぁーーー!!」
爆弾を切りつつ乙女座へ向かい、
「きちんとーーー!!」
一撃で御霊の入ってるところを切り裂き、倒す。
「勇者部五箇条!ひとぉーーーつ!!」
そのまま蟹座を切ろうとするが、反射板二つで受け止められる。
「なるべくっ!!」
反射板を蹴りで砕き、
「あきらめなぁーーーい!!」
そのまま一刀両断。だが、
「っ!?」
蠍座の針が満開の腕の一つに刺さってしまう。
刺さった場所から枯れていき、そのまま満開が解け、落下してしまう。
「うっ!」
(いきなり右腕を持ってかれた!でも!)
シュン
蠍座の尻尾に刀を刺し、思いっきり蹴り飛ばし、
(満開には!関係ない!)
「勇者部五箇条!ひとぉーーーつ!!」
そのまま満開する。
「よく寝てぇぇぇぇぇ!!」
蠍座に向かっていき、
「よく食べぇぇぇぇぇるっ!!」
御霊がある部分をぶった切る。
ドドドドド
(しまった!射手座!)
キンキンキン
ドスドスドスドス
なんとかガードするが満開の腕に多くの針が刺さる。
(これはまずい!満開が解ける!せめて上に!)
ビュン
上昇の勢いを残しつつ、満開が解ける。
(今度は右脚!でも!東郷は両脚一気に失ったんだ!まだマシ!)
「勇者部五箇条!ひとぉーーーつ!!」
口に刀を加え、
「悩んだら!」
落下のスピードで射手座を真っ二つにし、再び満開。
「相談んんんんっ!!」
そして御霊の部分を切り裂く。
(たしかいたのは5体、今まで倒したのは4体…)
「あと一体は!?」
(たしか残ってるのは…魚座!)
「地中か!」
だがもう遅く、魚座の攻撃をモロに受けてしまい、満開が解ける。
(しまった!連続で使用しすぎて…)
「定着が遅い!」
再び魚座が地中に潜っていく。
そして、音が消えた。
(両耳!まだだ!私は!みんなを守るんだーーー!)
4度目の…満開。
「勇者部五箇条!ひとぉーーーつ!!」
地面に向かって突撃し、魚座を捉え、空へ。
そして、
「成せば大抵!!なんとかなぁーーーるっ!!」
魚座を切り裂いた。
「見たかっ!! 勇者部の力ぁぁぁぁっ!!」
(あとは…東郷を…)
だが、その瞬間、景色が、光が消えた。
「あ…」
(ここ…まで…かな…?)
「夏凜ちゃん!!」
最後にそう、聞こえた気がした。
ーーーちひろsideーーー
「夏凜さん…」
「4回、満開してたわね…どこが失われると思う?」
「さあ、戦い方からして右腕はやられてると思いますけど、片方だけ取られるときもあれば、両方取られる時すらありますから。」
「…そっか…夏凜のためにも絶対東郷を止めましょう!」
コクコク
「もちろんです。」
(夏凜さん…無事だといいけど…)
ーーー友奈sideーーー
(どこにいるの!?夏凜ちゃん!地図ではこの辺りに…いた!)
「夏凜ちゃん!夏凜ちゃん!!しっかりして!!」
夏凜ちゃんも目を覚ましますが…
「誰…友奈…?」
目も声も、虚ろでした。
「ごめん…なんか目も耳も持ってかれたみたい…友奈、だよね…?」
(嘘…夏凜ちゃんには私の姿も、声も、届いてないの…?)
「そうだよ!友奈だよ!」
「見てた…?この私の大活躍を…」
「見てた!!見てたよ!!夏凜ちゃん!!すごかったよ!!」
(なんで!なんで…夏凜ちゃん…なの…?)
「うっ…うぅっ…こんな…こんなのって…あああっ! うあああん!」
「本当は東郷を探そうと思ってたんだけどね。ここまでかな…」
(こんなに優しい夏凜ちゃんから…なんで…!)
「ねえ、友奈…言いたかったことがあるの…ありがとうって…」
「えっ…」
(なんで…私に…?)
「私、長い間ずっと勇者の訓練を受けてきた。
戦うことだけが私の存在価値で、私はただの道具だった…でも、みんなのおかげで私…」
(わ…たしの…おかげで…?)
「友奈なら東郷の心だって変えられる…きっと…」
(私が…東郷さんを…?)
「私は…」
「東郷を救えるのは友奈だけよ。一番の友達なんでしょ…?」
「…!わかったよ!夏凜ちゃん!行ってくる!」
(そうだ…私は東郷さんの一番の友達なんだ!夏凜ちゃんのためにも…東郷さんのためにも…絶対に止める!!)
ーーーちひろsideーーー
「東郷さん!」
「この光景を見たでしょう? だったらわかるはずです!」
(違う…違うよ東郷さん…あなたがしてるのは…)
「あなたがしてることは、2年前のあなたと、その親友たちが守りたいと願ったこの世界を、壊すことだ!」
「彼女だって了承してくれたわ!」
(園姉の思いを履き違えてる!それにだとしても…)
「あなたに生きて欲しくて、この世界を守りたくて命を張った銀さんの思いはどこに行くんですか!」
「何も知らないあなたに…何がわかるの!思い出を、大切な友達を忘れてしまうことが!どれだけつらいか!」
(…ふざけるな。)
「忘れる苦しみは知らなくても!忘れられる苦しみは知ってますよ!」
「そんなわけないでしょ!この戦いが初めてのあなたは!」
(ふざけるな!)
「分かりますよ!須美さん!」
「!!…なんで…その名を…」
「私が!2年前に!あなたたちと一緒に!戦ってたからですよ!私はそのとき満開を5回して、この世の全ての人の記憶から忘れられ!記録からも消え!そのせいで大赦に拘束されかけました!世界の真実も園姉と一緒に見ました!満開の真実も!忘れたことにすら気付かずに!
よくあんなこと言えますね!」
「でも!あなたはみんなにそのことを言わなかった!所詮あなたも大赦と同「それは違う!」風先輩!?」
「ちひろは言おうとしてた!でも獅子座の攻撃のせいで私たちが突っ走っちゃって言えなかっただけ!この世界のこともここに来る前に教えてくれたわ!」
(風さん…)
そのまま風さんも切りかかる。それを東郷さんは狙撃銃で防ぐ。
「でも!私たちが救われる方法はこれしかないんです!」
「それでも…それでもぉぉぉぉ!」
東郷さんの狙撃銃を弾き飛ばす。
「須美さん!あなたは園姉の思いすら踏みにじろうとしてる!私のことを忘れたあと!園姉の記憶では!残酷なこの世界の真実と満開の秘密を知って!友達には忘れられてて!奥からは12体のバーテックス!これらの絶望が!小6の少女を一気に襲ったんですよ!?それでも戦ったのは!あなたがいる世界を!銀さんが守った世界を!守りたかったからじゃないですか!それなのに…あなたは!」
東郷さんは小型銃を呼び出す。
「…風先輩!ちひろちゃん!わかって…ください!」
(どこまでも…この人は…!)
だが、
シュルルルル
「っ!樹ちゃん…!」
樹ちゃんの糸が銃をからめとっていた。
「東郷!歯ぁ食いしばれぇぇぇぇぇ!」
ドガァン
東郷さんはそのまま落下していった。
「ごめん、東郷…少しだけ静かにしてて…これでもいい?ちひろ。」
「大丈夫です。しばらく下で頭冷やしてもらったらウイングで回収しに行くので。」
トントン
「ん?何?樹ちゃん。」
チョンチョンヒューピタッ
「おけおけ。ありがとう。」
「いや私さっぱりわかんない。説明プリーズ。」
「えぇー…メンド…「おい!」自分の妹の暗号くらい自分で理解しましょうよ…」
「わかるわけないでしょ!?あんたと樹の暗号なんて!」
「はぁ…敵の進行が止まってる、ですって。バーテックスは星屑が細胞みたいなものなので今のうちに星屑壊滅させましょう。」
「最初からそれ言いなさいよ…」
(須美さんが全く音沙汰なしなのはなんでだ…?気絶したのか?いや、精霊がガードしてたからそこまでいかないはず…まさか!)
ブウゥゥン
音の正体は満開した須美さん。
「なっ!?」
「満開までして…壊したいの…?」
更に後ろには再生中の獅子座。
「っ!風さん!獅子座を止めましょう!獅子座は単体でも別格です!」
「チートキャラじゃない!?よしきた!」
コクコク
「3人とも!退いてください!」
「退くわけないでしょ!」
「その通りです!」
「…ごめんなさい。」ボソッ
(まさか!?)
「っ!?」
東郷さんの8砲集中ビームが神樹様に…
放たれた。
「くっ!モードシールド!」
「「止まれぇぇぇぇぇ!」」
3人がかりで止めようとするものの…
「あぁっ!!」
「きゃあっ!」
途中で落下してしまう。
ビームはそのまま神樹様へ伸びていき…
花びらとなって消えた。
「そう…勇者の力では神樹本体を傷つけることは出来ないのね。」
「でも、こいつなら、きっと殺せる。」
「くっ、スタミナが…樹!?ちひろ!?」
(解けてはいないけど…一番前だったせいで…ダメージが…)
「私を殺したいでしょ…? さあ、おいで。」
獅子座は巨大な火球を作り出し、
「やめろぉぉぉぉ!!」
発射した。
それを東郷さんは避け、火球は神樹様へ。
(このままじゃ…動け…)
「動けぇぇぇぇぇ!!」
「これで、皆を…」
「おおおお!勇者ーーーパーンチ!!」
ボガァン
友奈さんが火球を破壊する。
(動ける!よし!)
スタッ
「ごめんなさい、風先輩。遅刻しちゃいました。」
「友奈…!」
「ふぅ…ありがとうございます、友奈さん、やっと動ける…あとは任せてください。風さん。」
「ちひろも…!」
「もう迷わない。私が勇者部を…東郷さんを守る!」