ーーー???sideーーー
「面白いことなってるじゃな〜い♪じゃ、獅子座に〜こいつらがむかったら〜どうなるかな〜♪アハハ♪」
そう言った後ろにはたくさんのバーテックスたちが。
「時間は与えてあげるからせいぜいあ・が・いて・ね♪アハハ♪」
ーーーちひろsideーーー
「東郷さん。」
「友奈ちゃん…」
「須美さん…」
ボガァン
「「「!?」」」
音がした方を見ると遠くの壁が破壊され、バーテックスが出てきていた。
「なんで!?」
(あそこの壁が!?ここら一帯にみんないる…いや、誰がやったかはいい!あいつらが獅子座と合体したら、それこそ世界が終わっちゃう!そんなことさせない!)
「友奈さん!私はあっちのバーテックスを倒してきます!須美さん…いや、東郷さんをお願いできますか?」
「もちろん!そっちこそお願いね!」
「はい!」
シュン
スタッ
(えーと、ひ…ふ…み…)
「…7体か…夏凜さんが倒したやつ以外勢揃いね…」
(一人で倒しきれるかな…いや。)
「できるかどうかじゃない…やるんだ!来い!バーテックスども!ここが貴様らの墓場だ!!満開!!」
一輪の花が天空に咲き誇る。
「さあ、来い!」
(ま、来てるのは…バレバレだけどねっ!)
ズシャア!
素早く双子座の2体を両断する。
「あと5体!」
そう言って牡牛座に向かう。
(真っ先に倒すべきは獅子座と合体するあの3体!)
ゴーンゴーン
「その音は!聞き飽きた!モードアロー!とりゃあ!!」
シュバァン
ビットをアローに変え、残りのビットで作った特大矢で牡牛座を消しとばす。
「残り4体!」
続いて矢を天秤座に放つが、回転により弾かれてしまう。
「なら!モードダガー!上から!叩き割れろぉぉぉぉ!!」
バキバキバキィィィィン
回転のない上からの一撃で天秤座は砕け散る。
「あと3体!」
(そろそろいつ満開が解けてもおかしくない!一撃で仕留めないと!)
水瓶座が大量の水球を飛ばしてくるが、
「モードミニビット!おりゃぁぁぁ!!」
それらを全てミニビットで抑え、水瓶座ざに突き刺し、
「モードソードビット!あと…2体!」
普通のソードビットに戻し、御霊を貫く。
そんなちひろに牡羊座が向かってくる。
「モードブレイド!死ににくるなんていい度胸ねっ!ってはあ!?」
ちひろは牡羊座を十字形に切り裂く。
だが牡羊座は死なず、むしろ増えてしまったのだ。
ドガァン
そのまま牡羊座のタックルを受け、満開も解けてしまう。
(しまった…!牡羊座の能力は電気だけじゃない…分裂が本当の能力だったの!?)
両脚にサポートが付く。
(いきなり両脚!4体のうちどいつかリーダー的なのがいるはず!どいつだ…どいつが本物だ…!)
シュバッ
…シュバッ
…シュバッ
…シュバッ
(…見つけた!)
「モードウイング!お前だーーー!!」
ジャシュッ
本体を倒したことにより、他の牡羊座も消滅していく。
「あと1体!!!大剣グングニル!!」
ビットレイフェニックスをグングニルに変え、残る山羊座へ向かう。
ギュルルルルルル
だが山羊座も押し返そうとスクリューアタックをぶつけてくる。
ギリギリギリ
「ま…けるか…」
(私には…樹ちゃんが…勇者部のみんながいるんだ…!こんなところで…)
「負けてたまるかぁぁぁぁぁぁ!!!」
ちひろがスクリューアタックを押し返していき、山羊座を…
「終わりだぁぁぁぁぁぁ!!!」
一刀両断した。
「はぁ…はぁ…やった…倒した…!」
だが、そこで満開が解け、音が消えていく。
ドシャアン…!
地面に落ちる。
(両耳…ついてないなぁ…私…でも…樹ちゃんとは話せるから…よかった…)
ゴゴゴゴゴゴ
(なに…この熱量…)
熱を感じる方を見ると、
「っ!?なに…あの…火球…」
獅子座のよりも遥かに巨大な火球があった。
ーーー友奈sideーーー
シュン
(ちひろちゃん…お願いね…)
「っ!!」
獅子座が二つに割れ、そこから炎を纏った星屑が飛んでくる。
シュン
なんとか回避していく。
(!いつもより速い…!)
東郷さんはビームで迎撃している。
「東郷さん…」
(絶対…助けるからね…!)
ーーー風sideーーー
「早く…あいつを…!」
(私も加勢して…)
グラッ
「あれ…意識が…」
バタッ
ーーー友奈sideーーー
(!風先輩…!でも今は…)
獅子座に向かっていき…
「止まれぇぇぇぇぇ!!」
パンチを食らわせようとするが、
ビュン
「あっ…!!」
東郷さんの攻撃で止められてしまう。
「ダメよ、友奈ちゃん!」
(そっちこそダメだよ東郷さん!だって!)
「そいつがたどり着いたら私たちの世界が無くなっちゃう!」
そう言いながら遠隔誘導兵器を壊していく。
「それでいいの…一緒に消えてしまおう…!」
(そんなの…そんなの!)
次の瞬間、空に一輪の花が咲き誇る。
「よくない!」
炎星屑を破壊しながら獅子座に近づき、
「おりゃぁぁぁ!!」
思いっきりパンチを食らわせる。
すると御霊が出てくる。
「御霊!」
(これさえ壊せば!)
「ダメッ!」
「っ!!」
再びレーザーが飛んでくるが、今度はそれをかわす。
「東郷さん。何も知らずに暮らしてる人たちも居るんだよ?私たちが諦めたらダメだよ! だってそれが…」
「勇者だって言うの!?」
「っ!」
「一番大事な友達を守れないなら…勇者になんかなる意味がない!頑張れないよ…!」
(東郷さん…わかるよ…でも…!)
ボボボボボボ
あらゆるところから星屑が御霊に集まっていく。
「友奈ちゃん…あのままじっとしていれば良かったのに…眠っていれば、それで何もかも済んだのに…もう手遅れだよ…」
8砲のビームが一斉に発射される。
「くっ…!」
(満開じゃなかったら…吹き飛ばされてた…)
「戦いは終わらない…私たちの生き地獄は終わらないの!!」
(違う…そんなの…!)
「東郷さん!地獄じゃないよ!だって、東郷さんと一緒だもん!どんなに辛くても、東郷さんは私が守る!」
「大切な想いや気持ちを忘れてしまうんだよ!? 大丈夫なわけないよ!!」
今度は集中ビームが発射される。
(うっ…防ぎきれない…!)
ドガァン
地面に叩きつけられる。
「友奈ちゃんや皆のことだって忘れてしまう!それを仕方がないなんて割り切れない!」
「くっ!」
「一番大切なものを無くしてしまうくらいなら…」
(大丈夫だよ東郷さん…だって…!)
「忘れないよ!」
「どうしてそう言えるの!」
「私がそう思ってるから!めっちゃめちゃ強く思っているから!!」
「っ!私たちも…きっと…そう思ってた…」
(東郷さん…)
「今はただ、悲しかったということしか覚えてない…自分の涙の意味が分からないの!!」
無差別にレーザーを放つが私はそれをかわす。
「イヤだよ! 怖いよ! きっと友奈ちゃんも私のことを忘れてしまう!」
(東郷さん…!)
「だからっ!」
ガシッ
満開の腕が砲台を全て抑える。
(東郷さん!)
「東郷さん!!」
「っ!!」
東郷さんはとっさに遠隔誘導兵器を向けるが、すでに私は懐に入っており…
ボガァン
私は、思いっきり東郷さんを殴った。
そして、抱き起こす。
「っ…!」
「忘れない。」
「ウソ…」
「ウソじゃない。」
「ウソ…」
「ウソじゃない!」
「っ…!本当…?」
「うん。私はずっと一緒にいる。そうすれば、忘れない。」
「うぅっ…友奈ちゃん…!忘れたくないよ! 私を一人にしないで…! うああああん…!」
「うん…うん…!」
(不安だったよね…東郷さん…ずっと…一緒にいるから…忘れないから…)
ゴゴゴゴゴゴ
「「っ!?」」
「何!?」
(なに…これ…でかい!)
「太陽…?」
その火球は一直線に神樹様に向かっていく。
「私…とんでもないことを…!」
(そんな!違うよ!)
「東郷さんのせいじゃない!あいつを止める!」
「はい!」
火球の前に回り込み、抑える。
「止まれぇぇぇぇぇぇっ!!」
だが…
「止まら…ない…」
満開二人の力をもってしても一向に止まる気配が見えない。
「絶対に…諦めな…い…」
(もう…力が…!)
満開が解け、落下してしまう。
「友奈ちゃん!」
地面に落ちたときに変身も解けてしまう。
「くっ!はぁ…はぁ…」
(東郷さんは今も止めようとしてるんだ…)
「こんな…ところで…!」
起き上がろうとするが…
脚は動かなかった。
「!脚が…!」
ーーー少し前ーーー
ーーー夏凜sideーーー
「ーーー!ーーー!!ーーーー!!」
(誰かが…抱えてくれてる…?)
「誰…友奈…?ごめん…なんか目も耳も持ってかれたみたい…友奈、だよね…?」
(嘘…夏凜ちゃんには私の姿も、声も、届いてないの…?)
「ーーー!ーーー!」
「見てた…?この私の大活躍を…」
「ー!!ーー!!ーーー!!ーーー!!ーーーーーーーーーーーー!」
「本当は東郷を探そうと思ってたんだけどね。ここまでかな…」
(友奈…泣いてる…)
「ねえ、友奈…言いたかったことがあるの…ありがとうって…」
「ーー」
「私、長い間ずっと勇者の訓練を受けてきた。
戦うことだけが私の存在価値で、私はただの道具だった…でも、みんなのおかげで私…友奈なら東郷の心だって変えられる…きっと…」
(ちゃんと…言えたかな…?)
「ーーー」
「東郷を救えるのは友奈だけよ。一番の友達なんでしょ…?」
「ー!ーー!ーー!ーーー!」
(行った…みたいね…これで大丈夫な…はず…)
ーーー少し経ってーーー
(!なにこの…熱気…!守らないと…みんながいる…この世界を…!行かなきゃ…!)
だが、光も音も届かない状態では何回も転げ落ちてしまう。
そしてついには…
(!スマホがない…!)
スマホすら落としてしまう。
(どこ…?どこにあるの…!早くしないと…世界が…!)
「はい、これだろ?」
なぜか、声が聞こえた。
「誰…?あなた…」
ファワン
「あたしの力じゃ一時的にでも完璧に治せるのは右腕と右脚が限界だし、耳はあたしの声を聞こえる程度が限界だし、目もサーモグラフィーみたいにしかできない…けどないよりはマシだろ?早く友達のところに行ってやれ。」
(見える!あそこか!)
「…そこのあんた。」
「ん?」
「…ありがとね。」
「どうもいたしまして。」
(絶対にあれを止める…みんなを守る!)
ーーー東郷sideーーー
(ダメ…止まらない…私も…あまり…持たない…)
「もう…ダメ…!」
そのとき、
「おおおおおおっ!」
ビジビジッ
風先輩と樹ちゃんが来てくれる。
「樹ちゃん!」
「ごめん! 大事な時に!」
(そんなこと…ないですよ…)
「風先輩…私…」
「おかえり、東郷。」
(風先輩…樹ちゃん…!)
「た、だい…ま…です…!」
「よし!いくよ!押し返せ!」
「ううっ!!」
「おおおおおおっ!!」
「っ!!!!」
「この…!満開3人がかりですら…!」
「そこかぁぁぁぁぁぁ!!!」
「夏凜!!」
「勇者部をぉぉぉぉ!!なめるなぁぁぁぁぁぁ!!!」
夏凜も満開する。
「よぉーし!勇者部ーーー!」
「「「ファイトーーー!!」」」
ついに火球は止まる。
ーーーちひろsideーーー
(あれはマズすぎる!なんとしても止めないと!)
「まんか…」
「クゥン!」
コマが出てくる。
(そっか…きっと今度満開をしたら…また…でも。)
「ありがとう、コマ。でも、大丈夫。たとえまた忘れられたとしても…また、思い出を作り直せばいいから。みんながいれば、それができるから。だから、守る!この世界を!みんなを!」
そして
「満開!!」
満開した。
「はあぁぁぁぁぁぁ!!!」
いつもの満開とは違い、ビットレイフェニックスに乗りつつも、その手には2本のグングニルが握られていた。
そして神樹様のところまでいき、一気に突撃した。
頭に浮かんだ技の名を叫びながら。
「ダブルフェニックスレイーーー!!!!」
ドガァン
「「「ちひろ!!」」」
「押しぃぃぃぃ!!返ぇぇぇぇぇす!!!」
私が加わったことにより、火球は押し返され始めていた。
ーーー友奈sideーーー
(みんなが戦ってるんだ!)
「くっ!!!」
(こんなところにいる場合じゃないんだぁぁぁぁぁぁ!)
「おおおおおお!!!」
生身で満開し、飛び立つ。
「私はっ!!讃州中学勇者部!!」
「友奈っ!!」
「っ!!!!」
「友奈!!!」
「友奈さん!!!」
「友奈ちゃん!!!!!」
「勇者!結城友奈ぁぁぁっ!!」
ドガァン
火球に突撃する。
「おおおおおおっ!!」
だんだんと満開が砕けていく。
それでも、私は進む。
「くっ!!」
勇者の変身も完全に解けてしまうがなお、友奈はその手を御霊に伸ばす。
勇者部のみんなのために。
「届けぇぇぇぇぇっ!!!」
そして友奈の指が御霊に触れ、
爆発した。
ーーー東郷sideーーー
「…?」
みんなが輪になって倒れている。
(そっか…止めたんだ…あれを。)
「ぁ…?」
「終わった…の…?」
「そう…ですね…」
(…友奈ちゃん…は…?)
「友奈ちゃん…」
(え…?友奈…ちゃん…?)
「友奈ちゃん…?」
(起きてよ…)
「友奈ちゃん!?」
(お願いだから…)
「友奈ちゃん!!友奈ちゃん!!!」
(起きてよ…友奈ちゃん!!!)