上里ちひろは勇者である   作:☆ここな☆

44 / 93
ここから勇者の章です!個人的にはかなりの力作…のはず(´・ω・`;)


勇者の章
プロローグ 新たな出会い


ーーー天の神sideーーー

「やはり人間は…生贄を差し出すか…もう…意味をなさないも同然だと言うのに…」

(やはり人間はどこまでも…腐敗している…)

「…滅びの時は近いぞ…人間…」

 

ーーー東郷sideーーー

私がいるのは家。そして私の周りには…たくさんの大赦の人がいた。

(覚悟は…決めた。)

「それでは東郷美森様、行きましょう。」

「はい。」

そして私は、大赦の車に乗り込んだ。

(みんな…ごめんね。また約束…破るよ…だから私のことなんて…忘れて…幸せにね…)

 

ーーー???sideーーー

(須美…相変わらずだな…)

「まあ、そこが須美らしくもあるんだがな…さぁーて、私も本格的に動き出さないとな〜!!」

(私が守ってみせる!みんなを…この世界を!)

「例えこの命が尽きようとな…!!」

そう言って私は、壁からどこかへと跳躍した。

 

ーーーちひろsideーーー

「ジェラート美味しかったね!」

「でしょ!樹ちゃん!」

私たちはついさっきイネスに行ってジェラートを食べて来た帰りだった。

そんな時、

「あ…あそこに猫!」

「ほんとだ!」

大きな木の上に猫がいます。

必死に爪で引っかかってるけど…

(高い…まずいな…)

「樹ちゃん!ちょっとカバン持ってて!」

「えっ!?」

「あの子助けてくる!」

「う、うん!」

(ふんばりもあんま聞いてない…落ちてきたのを受け止める方がいいか…!)

ズルッ

猫はついに落下してしまう。

「くっ!間に合えぇぇぇぇぇ!!」

「危なぁぁぁい!!」

そしたら反対からも飛び込んでくる人が。

「「えっ?」」

ゴンッ!!

「「いったーーー!!!」」

「ちひろちゃん!大丈夫?」

「う、うん…猫も無事だよ。」

「よ、よかった…すいません…つい体が動いてしまって…」

「いや…こちらこそ…ぶつかってしまって申し訳ない…」

「僕は讃州中学に転校予定の蛇遣竜治です。」

「あ、奇遇ですね。実は私たち、讃州中学に通ってる1年生です。」

「ほんとですか?偶然もあるもんだな…!」

「私は犬吠埼樹!」

「私は上里ちひろです。よろしくね、竜治君。」

「はい、よろしく。二人とも!」

「せっかく会ったんだし、三人でどこか行く?」

「いいねそれ!!」

「え!?俺もいいの!?」

「もちのろんだけど?」

「ありがとう!!」

「いえいえ!さあ!行きましょう!!」

「おう!」

「おっけー!!」

私たちはまだ知らなかった。

この出会いがのちに世界の命運を変えることになるということを。

今、世界は大きな動きを見せていることを。

 




pixivに投稿してたのが700文字程度で足りなかったので補いました…まさか文字数制限あるとは…

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。