ゲームにハマってて完全に忘れてたんです…いやほんとに申し訳ない…
ーーー友奈sideーーー
「ダメね…写真からも消えてる…」
「どうなってるのよ…これ…」
「うーん…頭がパンクしそうなんだけど…おれが入る前にもう一人先輩がいて、その人の存在がなかったことにされてるってことでいいんですか…?」
「そういうこと…うぅ…」
「とにかく東郷さんを探さないと!」
「「「「「うん(はい)」」」」」
「…俺だと誰かわかんないから夏凜先輩ついてっていいですか?」
「は!?なんで私!?」
「あまってるから?」
「ひどっ!?」
「似顔絵なんよ〜!」
「ありがとうございます、園子先輩。」
「うまいわね!?」
ーーー公園ーーー
「はあ…はあ…」
(ここにもいない…風先輩は明日再集合って言ってた…明日は休日…ねえ…)
「どこにいるの…?東郷さん…」
(私、東郷さんのこと絶対覚えてるって約束したのに…なのに…!)
ーーー翌日ーーー
「全員、手がかりなし、か…」
「昨日のうちに讃州市の半分は回りましたがいませんでした…」
「竜治君そんなに回ったの…みなさんからもらった応援メッセージからも消えてます…」
「席も東郷さんのなかった…まるで最初からいなかったみたいになってる…」
「質の悪いイジメじゃない…これじゃ…」
「いなかったことにされるとかイジメの範囲軽く超えてますよ…記憶を消すなんてどんな力使えばできるんだよ…」
「大赦なら何か知ってるかもしれないけど…何も知らないって…」
「こっちも同じよ…大赦はまた私たちに隠し事を…?」
「そうじゃないみたいです。」
「ちひろ!乃木!」
「私たちが話せる限りの大赦の人に聞いたけど誰も知らないって…それも震えながら…」
「なっ…大赦すらわからない事態なの…?」
「東郷さん…」
(どこにいるの…?)
「もうこれしかないみたいだよ。」
そういって園ちゃんが取り出したアタッシュケースに入っていたのは…勇者システム。
「「「っ!!」」」
「???スマホ??」
「これって…」
「そう、勇者システム。これで見つけに行こう。」
「園姉が怒って、出してって言ったら出してくれました。」
「見つけるって…」
「今も変身できるのよね?」
「もちろんだよ、にぼっしー。」
「勇者システム??変身??」
「あれ?二つ空きがありますけどこれは…?」
「一つはわっしーの。もう一つはちっひーのだよ。」
(ええ!?なんでちひろちゃん持ってるの!?)
「!!ちひろあんたなんで持ってんのよ!?」
「私のだけ特殊でアップデートも微妙な感じになって、私しかなれないからって渡されてました。ただ自身でアンロックしないと樹海化にも巻き込まれないから大丈夫です。」
「そ、そうなのね…」
「よかった…ちひろちゃんが今も樹海行ってるかと…」
「ごめんね樹ちゃん。大丈夫だからアンロックとかもスイッチ切り替えタイプのだから…ね?」
「うん…」
「?????????」
「話は戻るけど、わっしーの端末はないのに、マップにはわっしーの反応がうつらない。もしかしたらすっごいところにいるんじゃないかな?」
「てことは…??」
(…?どこだろう…あっ!!)
「壁の外!!」
「その通り。」
「東郷はいろいろぶっとんでるからありえるわね…」
「今回からは散華もないから。」
「壁の外ってウイルスあるんじゃ…あれれ?????」
「「園姉(お姉ちゃん)…そろそろ竜治君に説明しないと…頭パンクしそうになってるよ…」」
「あらら…でもいいの?乃木。」
「全然オッケーだよ、フーミン先輩。」
「わかったわ。竜治、落ち着いて聞いてね。これから信じられないようなこと次々と言ってくから。」
「…はい!わかりました。お願いします!」
ーーー説明後ーーー
「で…理解できた?」
「は、はい…とんでもないことばかりだったけど…言わないようにしますわ…今まで助けてきてくれてありがとうございます…」
「お礼言われるようなことじゃないよ!それより東郷さんを助けに行かなきゃ!」
そういって伸ばした手は風先輩に止められる。
「待ちなさい。」
「っ!?でも…」
「初めての時とは違うの。私は、部長としておいそれと皆を変身させたくない。勢いでなんて言うのはやめて。ちひろもよ。」
(風先輩…)
「…はい。」
「フーミン先輩、大赦はもう勇者システムについて隠し事をしないって言ってくれた。私はそれを直に聞いて、信じようとおもったんです。今回は納得していく。だから私は行きます。」
(園ちゃん…そうだ!)
「私も信じます!」
「っ!?友奈…」
「大赦の人はよくわからないけど、園ちゃんがそう言ってるんだから信じるよ。」
「ゆーゆ…」
「ちゃんと考えました。私も行きます。」
「風さん、どうするべきかなんて昨日からずっと考えてました。私はこれ以上大切な人を失いたくない。私たちに須美さんを思い出させてくれた銀さんのためにも、行きます。」
(ちひろちゃん…)
「全く…部長を置いてくんじゃないわよ!」
「「風さん(先輩)!」」
「大赦はともかく、勇者部のみんなのことなら、私も信じてるからさ。」
「私も行きます。東郷さんにはたくさんお世話になりました。今こそ恩返ししたいです。」
(樹ちゃん…)
「そういうことなら!」
「夏凜ちゃん!」
「完成型勇者の出番でしょ。」
「俺は戦えないけど…おかえり会の準備しときます!」
「竜治君…みんな…」
「にしても壁の外ね…なにがあるか…」
「サプリキメときなさい。とか言わないですよね?」
「なっ!?なんでそれを!?」
「単調すぎる…」
「今回はキメていきます!」
「ちょっ!?樹!?」
「いただきます!」
「やめなさーい!樹ー!!」
「あと風さんさっきカッコつけてましたね。笑」
「べ、別にいいじゃない!!部長なんだし!」
「素敵な仲間だね。」
「園ちゃんもね!」
「「うふふっ!!」」
ーーーちひろsideーーー
(実際問題かなり久しぶりだな〜)
「久しぶりね〜」
「新しい勇者システムは満開ゲージが最初から全部溜まってる状態だよ。精霊がバリアで守ってくれるけど、バリアを使う毎に満開ゲージを消費していく。ゲージは回復しない。満開はゲージがいっぱいなら出来るけど、使えばゲージは一気にゼロになる。ゲージがゼロになると精霊がバリアを張れなくなる。この時攻撃を受ければ、命に関わることになる。これが、散華の無くなった勇者システムだよ。」
「やっぱり今みたいに全部説明してもらった方がいいですね。」
「そうね…ちひろのはどこが特別なのよ?」
「満開ゲージが12個あります。」
「「「え?」」」
「あと精霊もきちんと増えてるし、散華もない。みなさんと比べて圧倒的に強化されてます。なぜだか知りませんけど。」
「そ、そうなのね…うば!?って狗神!?」
風さんの端末から狗神が飛び出して飛びつく。
(相変わらず仲良いなおい!)
「あ!牛鬼!久しぶり!」
「ちょっと!前見えないって!」
「やっぱり懐かれてる…」
「たしかに…」
「ちひろちゃんのは?」
「9体も出たらきゅうくつだもん…」
「あ、そっか。」
「す、すげー…かわいらしいな…」
「…元気?」
「外道め。」
「ふっ、変わんないわね。」
「諸行無常。」
「よし!勇者部出陣よ!!」
「「「「「はい!!!」」」」」
「必ず帰ってきてくださいね!!」
ーーー壁ーーー
ーーー園子sideーーー
「ここから先はズゴゴゴって感じだから気をつけてね。」
「一回見たから大丈夫よ。」
「私が先頭で行くから園子は後ろでサポートをお願い。」
『よし!私が先陣切るからちひろは続いて!二人はサポートお願い!』
(いけない…一瞬ミノさんに見えちゃったよ…)
「あんまり出すぎないでね。にぼっしー。」
「ええ。」
「大丈夫だよ園姉。私も前出るから。」
(ちっひー…ほんとに…)
「立派になったね。」
「…うん。」
「樹、今日はスペシャルうどんを作ってあげるわ。」
「うん。楽しみにしてるよ、お姉ちゃん。」
「よし!行こう!」
ーーー壁の外ーーー
(何度見てもすごいなぁ…)
「うは〜…何度見ても凄まじいわね〜」
(あ、レーダーには…あっ!)
「反応あったよ!」
「え?どこどこ?」
かなり離れた先にその反応はあった。
「よかった〜!やっぱり壁の外にいたんだ〜!」
「なんとかなりそうね!友奈!」
「はい!」
「割と近いけど…え??」
「ちひろちゃんどうしたの?そっちに反応あるけど…ええ??????」
「ちょ…なんなのよあれ!?」
(マジか〜わっしー…)
その先にはブラックホールのようなものがあった。
「あの位置…だよね…?」
「わーお…」
「あの中にわっしーはいるみたい。」
「東郷さんだ…東郷さんがブラックホールになってる…」
「久しぶりに会ったらブラックホールになってたやつ初めてだわ…」
「お姉ちゃん…」
「それガチで言ってたらひきますね。」
「ひどっ!?」
「しかも周りにバーテックスいるじゃない!?」
(牡牛座、水瓶座、天秤座、乙女座、牡羊座、山羊座…まさかとは思うけど…いや、きっと大丈夫なはず。)
「行ってみよう!!」
「でも…どうやってですか!?」
そのとき、星屑が私たちに向かってくる。
「こんな時に!!」
「てやー!!」
ズバッ
「はぁ!」
ズシャッ
フーミン先輩に迫ってた星屑をいっつんが倒す。
「ありがと、樹。」
「うん。」
「はあ!とりゃ!」
ドドドドッ
「これでもくらっときなさい!!」
ボガァン
ゆーゆとにぼっしーは連携して数を減らす。
(私も負けてられない!!)
「伸ばして一気に…えーーーーい!!!!」
ドドドドドバァン
「とぉーーーー!!!」
ズバババババァン
「私も…モードウィップ!とりゃりゃりゃ!」
ズババババッ
「さすが先代勇者ズ…一回で倒す量が違うわね…ただこのままだとジリ貧…どうすれば…」
(んー?でもあれくらいの距離なら…)
「船でいけそうだね〜」
「船って行っても…」
シュバッ
「園子!?」
「あー、そういうことね。」
(大丈夫。船のはわっしーだけじゃない。)
「満開!!」
世界に一輪の花が咲く。
「乃木!?いきなり満開して!精霊の加護がなくなっちゃうのよ!?」
「昔はなかったので問題ないで〜す!」
「私でもいいですけどあれ乗れて2人なので。安全面からも100%園姉の方がいいです」
「そ、そうなのね…わかったわ…」
「さあ!乗った乗った!!」
「お邪魔するね、園姉。」
「かっこいい船だな〜!!」
「ちょっと東郷といい、ちひろといい、あんたらずるくない!?」
「私のが一番かっこいいわよ!!」
「私はちひろちゃんのが一番だと思うな。」
「ありがとう、樹ちゃん。」
「園ちゃんすごいなぁ〜!!」
「ありがとう、ゆーゆ。さあ、行くよ!」
(待っててね、わっしー!!)
ーーーブラックホール付近ーーー
ーーー友奈sideーーー
(風…強すぎ…!)
「みんなー!船酔い大丈夫?」
「酔い以前にやばいわよ!?これ!?」
そんな中、バーテックスが現れる。
「あいつらもしかしてここ守ってるの!?」
「完全に囲まれてます!!」
(こうなったら…!)
「私が東郷さんのところに行きます!」
「友奈!?」
「大丈夫。絶対一緒に戻ってくるから。」
「ゆーゆ…」
「ちょっと!?大丈夫なの!?」
「もう…ちゃんと帰ってきなさいよ、部長命令だからね!!」
「あいつらは私がなんとかするので。」
「ちひろちゃん!?」
「私満開フルだと12回使えるし。他の人がやるよりいいから。」
「オッケー!ちっひー頼むね!」
「もちろん!」
「友奈!あんなもんの中じゃ何が起きても不思議じゃないわ、気合よ!」
「ゆーゆ、わっしーのこと、頼むね。」
(園ちゃん、にぼっしー…)
「うん!」
「よーし! それじゃあ、一気に行くよ!!」
ビュゥゥゥゥン
船が一気に東郷さんに近づく。
「やっぱり追ってくるよね…邪魔はさせない!満開!」
ちひろちゃんが満開して追ってくる山羊座に向かって行く。
「ゆーゆ!今だよ!!」
「うん!いってきます!」
(すごい重力…!)
ビジビジビジ
「くっ…!」
(満開ゲージが…!でも…)
「まだだぁ!」
ビジビジビジ
(あそこが…中心…?)
「絶対に…あそこまで行く…!」
(もうちょっと…!)
ビジビジビジ
「東郷さん…!」
(待ってて…!)
「今行くから!」