上里ちひろは勇者である   作:☆ここな☆

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…最終決戦、5話ほど続きます()


9話 最終決戦 "約束"

ーーー樹海ーーー

ーーーちひろsideーーー

ピカッ

ゴゴゴゴゴゴ

(あれは…獅子座の!?)

「やばい!避けて!」

ボォォォォォォ!!

ドガァン

(危なかった…まさかバーテックスの全てできるとかないよね!?)

 

ーーー友奈sideーーー

「今のって…天の神…?」

ズキッ

「うっ…」

(私の命がもうダメなのなら…私の命で皆が助かるなら…)

「怖くない…怖くない。」

 

ーーー風sideーーー

(獅子座の火球うってくるなんて…)

「あいつ無茶苦茶でしょ!?」

「風!」

「夏凜!?」

「あんたたちは早く友奈のところへ! あいつの相手は私がやっとくから!」

(あんなのを一人で!?いくらなんでも無理があるでしょ!?)

「甘く見ないで! 私にはまだ満開がある!」

「ちょ、夏凜!?」

(一人であいつを相手させるわけにはいかない…でも…)

「お姉ちゃん…私ね…」

「樹、ここ、お願いできる?」

「うん。お姉ちゃんは友奈さんのところへ。」

(もともというつもりだったのね…成長したわね。)

「ええ。友奈を連れ戻してくるわ。絶対に無事でいるのよ。」

「うん。」

ダダダッ

(とは言っても遠いし…どうしたものか…)

そのとき

ブウゥゥゥゥゥン

満開した東郷が。

「風先輩! 乗ってください!」

「東郷!よし!友奈のところへ向かうわよ!」

「最大戦速で向かいます!」

 

ーーーちひろsideーーー

「なんじゃ今のは…」

「無茶苦茶だったね〜」

(これは…やっぱり残った方がいいか…)

「ちっひー。」

「ん?なに?」

「行きたいところあるんでしょ?」

「っ!?」

(…さすが園姉だなぁ…)

「ここは任せていいから。行ってきて。」

「うん。行ってくる。」

「必ず助っ人を連れてきてね。」

(どこまでもお見通しだなぁ…)

「うん。もちろん。」

 

ーーー夏凜sideーーー

私は天の神と対峙していた。

(友奈に謝らなきゃ…一緒に帰るんだ…!)

「当代無双! 三好夏凜!一世一代の大暴れを!とくと見よ!!」

満開して天の神に向かう。

ピカッ

ズバァン!

特大針が飛んでくる。

(これって…射手座の!?)

ガキィィィィン

ズバッ!

ガードするが、バリアを貫通してくる。

「バリアをっ!?こいつのせいで…!」

(風は…友奈は…!)

「ふざけるなぁぁぁぁ!!」

ピカッ

今度は無数の針が。

ズバババババッ

足や腕に切り傷ができる。

(痛っ!)

「くっ!このぉぉぉ!!!」

だが、当たらなかった針は蟹座の反射板に跳ね返され…

後ろから向かってきていた。

バババババババッ

「っ!?なっ!?」

(しまった!?ガードが間に合わない!)

ガキィィィィン

でもそれは園子によって防がれる。

「園子!」

「一人で前に出過ぎちゃダメだよ、にぼっしー。」

さらに四方から蠍座の針が迫る。

(嘘!?こんなの防ぎようが!?)

ズシャズシャズシャ!!

でもその針を大量の糸が貫いて止めていた。

(これって…樹!?)

「皆で守りましょう。友奈さんが帰ってくる、この場所を。」

「…ええ!!」

 

ーーー???sideーーー

(これで…みんな救われる…)

「よし、覚悟は決めた。」

(みんな…心配かけまくってごめんな…バイバイ…)

そのときだった。

「やっぱりここにいましたか。」

「っ!?」

(この声って!?)

そこにいたのはちひろだった。

「詳しい話、聞かせてくれません?」

「…っ!」

「…銀さん。」

 

 

 

 

ーーーちひろsideーーー

(…やっぱり、生きてた…)

「…なんで私だってわかったんだ?」

「須美さんを助けに行ったとき、すごい懐かしい感じがしました。あのとき助けてくれたの、銀さんですよね?」

「…そうだよ。」

「あと、夏凜さんが言ってました。自分に手を貸してくれた人がいたことを。この二つから考えました。」

「さすがだな。…でも私はもうお前が知る私じゃないよ。私は…天の神につくられた人間だから。」

「…!?」

 

ーーー2年前ーーー

ーーー銀sideーーー

(あれ…?ここは…?)

気づくと私は火の海のど真ん中にいた。

「ええ!?いや、根性でもこれは無理がないか!?」

(ていうか私は死んだはず…なんで…)

確実になくなっていた右腕もそこにはあった。

(そうだ!)

「須美!園子!ちひろ!」

「目覚めたか。」

「っ!?誰だ!?」

「私は天の神。あなたを作り出したものだ。ここはあなた方の壁の外。」

(天の神!?神樹様もたしか神さまだったけど…それとは別の!?)

「そもそも!壁の外は死のウイルスで…」

「…真実を伝えられてないのか。戦うものが。」

(真実…?)

「あなた方の壁の外にはウイルスなんてない。約300年前、私が世界のほとんどを火の海に変えた。バーテックスも私が神樹を殺すために作り出したものだ。」

(そ…んな…!?)

「みんなは…須美たちはそのことを知ってるのか!?」

「知るわけないだろうな…だが2人ほど壁の外には足を踏み入れていた。」

(っ!?)

「人間は思ったより腐敗してるようだ…」

「どういうことだよ!?それ!」

「話そう。あなたは知る権利がある。あなたの友がどれだけ残酷な運命を辿ったか、な…」

 

ーーー説明後ーーー

(そんな…3人とも…!)

「…本題にはいる。あなたにはこれを渡しておく。」

(これって…スマホ!?)

「なんでこんなのを!?」

「…満開。あれは凄まじいものだった。それとあなたの今までの戦闘データをもとに作り出した。」

「わざわざなんで私に…!敵になるかもしれないんだぞ!?」

「それでいい…私の目的はデータを取ること。

データがあればそれに合わせたバーテックスを創造できる。普通に生活すればいい。」

(ほんとなのか…?でも…こいつは何も隠さず教えてくれた…信じる価値はある!)

「わかった。」

 

ーーー今ーーー

「わかったか?私はもう人間じゃない。バーテックスに近いんだよ…それに私が生贄になれば、攻撃も祟りもやめる。天の神はそう言った。人の犠牲なく、平和が来る。友奈は須美が絶対助け出す!だから私はみんなが幸せに暮らせる世界をつくるよ。」

「何も、わかってないですよ…銀さん…」

(…どこがなんだよ…)

「…何がだよ。みんなが幸せに暮らせるんだぞ!」

「銀さんの犠牲で保たれた世界を私たちが幸せに暮らせるなんて、本気で思ってるんですか?」

「っ!!」

「もし、私たちがだれかの犠牲で保たれた世界でもいいなら、須美さんを助けに行かないですよ…神婚だって防ごうとしない!」

「…そうだけど…でも!」

(他に方法なんて…!)

「約束…守ってくださいよ…!」

「っ!?」

 

『少し離れるだけだ、必ず生きて戻るよ。』

『約束ですよ。』

『ああ、もちろんだ。』

 

「形は違えど!あなたは今!生きてるじゃないですか!約束…守ってくださいよ…!そんなに…私たちって…頼りないですか…?本音も話せないくらい…信じられないんですか…?」

(…私は…私は…!)

「生き…たい…!また…須美と…園子と…ちひろと…一緒に…暮らしだい!!」

「よかった…!行きましょう。天の神を止めるんです!」

(…ああ。)

「もちろんだ!」

 

 

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