上里ちひろは勇者である   作:☆ここな☆

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ちひりゅうの初デート

ーーー一防人合流後すぐーーー

ーーー樹sideーーー

「どうする?これ…」

勇者部には早々に、ある依頼が届いていました。

その内容は…

『近々彼氏とイネスでデートするため、どんなコースにすればいいか教えてほしい。』

というものだった。

ついでに今、防人組は不在です。

「どうしましょうか…」

「デートしたことある人とかいる?」

夏凜さんがそう問いかけるも…

シーン

「いないだろうね。」

「これは〜!ふっふっふ…」

「おい、ちひろにしばかれるぞ。」

「これはねぇ…」

「はいはーい!!じゃあ実際にデートしたらいいと思いまーす!!」

「言われた!?」

「さすが友奈ちゃん!!となると竜治君は確定ね!」

「なんで俺!?」

「そりゃあんた勇者部唯一の男子じゃない。」

「いやそうですけど!?」

(そうじゃなくてもいいことにはいいけど…やっぱり…)

「依頼としてきてるから竜治君にはお願いしたいな。」

「えぇ…わかったよ…」

「となるとあと一人、誰行く?」

「同じ学年の人が行くべきなんよ〜!!」

(え!?)

「園姉…締め上げられたいの?」

「だって依頼人も同じ学年らしいし、そうした方がちゃんとしたデータ取れると思うよ?」

「ぬぅ…園姉にしては賢い…」

(ええ!?どうしよう!?私…偽デートとはいえ…恥ずかしいよぅ…)

 

ーーーちひろsideーーー

(とか思ってるだろうね、樹ちゃんは。あややもダメ…となると、私しかいないか…ま、しゃーない。)

「じゃ、相手は私が。」

「ちひろちゃん!?」

「おお、意外なやつがでたわね。」

「まさかじつは竜治君のことが「それはない。」はぅ…」

「…グフッ…」

「どーせ明日土曜日だし、行きますわ。ということで竜治君、明日10時駅前集合ね。」

「あ、はい。」

「頑張ってね〜!!」

「ふふっ、面白いことなりそうなんよ〜!!」ボソッ

「ん?なんか言ったか?園子。」

「ううん?なんでもないよ。」

 

ーーー夜ーーー

ーーー風sideーーー

ピロリン

「ん?メール?」

家で調理中に届いたメール、宛先は乃木。

その内容とは…

『こんにちはフーミン先輩!じつはじつは明日、依頼の関係でちっひーとりゅーくんがデートすることに〜!!』

(…はぁ!?)

「ななななんですって!?」

『それにあたり、二人で尾行しないかというお誘いなのであります!!来ていただけるなら、10時までに駅内のバルコニーに来てください!!』

「そうなのね…」

(さて、どうしましょうか…ふふっ!!!)

「お姉ちゃん、ただいまー。」

「あ、おかえり樹。ご飯もうすぐできるからねー。」

「うん!」

(ちひろ、覚悟しなさい…女子力探偵風様があんたの素顔、暴いてやるわ!!)

 

ーーー当日ーーー

ーーー園子sideーーー

私は駅の2階、バルコニーにいた。

ここからなら、駅前を見渡すことができるからだ。

(今は9時50分。フーミン先輩来るかな…)

「待たせたわね!!乃木!!」

「フーミン先輩!!来てくれたんですね!!」

「もっちろんよ!!で、観察するのね?」

「ええ、といってもここからだと声が聞こえないのでちっひーが来るであろう辺りに盗聴器を仕掛けてるのであります!!」

「ご苦労!!じゃ、盗聴…ゴホンゴホン。観察しましょう。」

 

「ごめん!遅れた!!待ったか!?」

「ううん。全然。べつに遅れても問題ないし。」

「いやでもさ…」

「いいから。さ、行くよ。」

「お、おう…」

 

「りゅーくんには早々に照れが見えておりますね〜!!」カキカキ

「これはちひろも時間の問題ね!!」

「では、これより追跡いたす!変装の用意はいいか!!」カキカキ

「もちろんです!!」

「行くぞ!!」カキカキ

「おー!」

 

ーーーイネスーーー

「で、まず何する?」

「んー、ゲーセン?」

「なし。」

「デスヨネー。」

「…雑貨屋さん行こっか。」

「それがいいね。」

 

「目標、雑貨屋へ向かうもよう。ただちに向かいます。」カキカキ

「了解!!」

 

ーーー雑貨屋ーーー

「あ、このマグカップとかいいな〜!!」

「おお、たしかにかわいいな。」

「イネスの雑貨屋ってこんないろいろあったんだ…以外…」

「で、なんか買うか?」

「まだ見て回るけど?あ、あれもいいな〜♪」

「おう…」

 

「なにこの図。」

(こりゃおったまげた…)

「本物のカップルみたい〜ヒューヒュー!!」ザザザッ

 

「で、今度こそ決まったか?」

「うん!!これと、これと、あれと…」

「多くね?」

「そうかな?」

「ま、まあいいわ…」

「あ!これ樹ちゃんとあややにもあげよう!」

「…俺だけなしかな?」ボソッ

「あ、大丈夫。竜治君のもちゃんと買うから。」

「聞こえてたんかい!?」

 

「てかちひろって買い物のときだけキャラ違くない?」

「ちっひー勇者の御役目につくまで買い物なんて行ったことなかったからね〜ちっひーと買い物行ったことありますよね?」ザザザッ

「え、ええ…」

「きっとそれが楽しかったんですよ〜!」ザザザッ

「そう言われるとなんか嬉しいわ。」

 

「さーて、いっぱい買った!!…で、次どうする?」

「え?…どこ行こうか…」

「じゃ、ベターな洋服屋でもいい?」

「お、おう…」

「よし、行こう。」

 

「買い物終わった瞬間にキャラ変わったわね…」

「そこもまたかわいいんよ〜!!」シュバシュバッ

 

ーーー洋服屋ーーー

「で、なに着るんだ?」

「いや、竜治君がね。」

「…え?」

「前から思ってたけど、竜治君少しズレてるから。」

「…ええええええええ!?!?」

「ということだから。えーと…まずはこれ!」

「い、いやでもな…」

「ハリアップ!!」

「はい!!」

 

「ファッションショーが始まりそうね。」

「さすがちっひーなんよ〜!!」ザザザッ

「そういう問題かしら…」

「ちっひー一応服選びもうまいんよ〜!!」ザザザッ

「たしかに…目の前で次々と出てくる竜治のを見てる限り納得できるわ。」

「そゆこと〜!!」ザザザッ

「そだね〜!!」

 

「もう…いいか…?」

「うんうん、よし、買おう。」

「えええ!?!?」

「ええって当然でしょ?」

「いやファッションショー的なだけじゃねえの!?」

「だから竜治君のはズレてるの。だからだよって言ったよね?」

「あ、はい…」

「さあ次は…」

「ちひろは着ねぇの?」

「…へ?」

「せっかく来たんだし、少しくらい着たらいいんじゃないか?」

「うーん…そこまで言うなら。最近新しい服欲しいと思ってたし。」

 

「これはいい流れになってきたんよ〜!!」シュバシュバッ

「もしかしたらだけど〜!」

「もしかしなくても〜!」シュバシュバッ

「「神展開来るかも〜!!」」シュバシュバッ

そのとき、

「風さんに乃木さん、そこでなにをやってるのですか?」

「「え?」」

後ろを振り返るとそこには防人のメンツが!

「夕海子!?それにみんなも!」

「亜耶は…雀と料理中だから…いないけど…」

「で、そんなこそこそしてどうしたんですか?」

(こんなときは…!)

「い、いや〜じつは…」

「あそこをご覧ください!!」

「「「え?」」」

「ちょ、乃木!?」

「竜治君が…いるね…」

「勇者部暗黙の了解一つ!!隠し事はなし!じつはりゅーくんとちっひーが付き合ってるとの情報を聞きつけ、真偽を確かめるため尾行してたのであります!!」

「「「…ええええええ!?」」」

『ちょ、これどゆことよ!?』チラッ

『いいから私に合わせてください。フーミン先輩!!』チラッ

「ま、まあそういうことなのよ!!今んとこ完全に黒ね!!」

「い、以外ですわ…」

「なるほど…そういうことなら私も手伝います。」

「私も…」

「なら私の力も貸してさしあげましょう!!」

「「ありがとう!!」」

『どや〜!!』チラッ

『さすがね…』チラッ

 

ーーーちひろsideーーー

(全く竜治君は…善意から来てるだろうからいいけどね。)

バッ

「はい。どう?」

「…うん。似合ってる。」

(あれ?顔赤くなってる割に反応薄い…)

「顔赤くなってるよ?」

「ええ!?いや、これは…その…なんか「デート」って言われると…意識しちゃうっていうか…ファッションとかだと余計に…///」

(…へ?)

「え?え?ええ?」

かあああ

自らの顔が赤くなってるのもすぐわかった。

「/////っ!!」

ガラガラッ

「ちょ、ちひろ!?」

「そんなこと言われると私まで意識するでしょうが!!///」

「ご、ごめん…///」

(あぅぅ…デートこのまま続けられるか自信なくなってきた…竜治君のばかぁ…)

 

ーーー園子sideーーー

(いいよいいよいいよ〜!!!!!!!)

「最高にいいよ〜!!!」シュバシュバッ

「見てるこっちまで照れるわっ!!」

「ほ、本当だったのね…」

「あの初々しさ…間違いない…」

「このまま尾行を続けるとしましょう!」

「よし、一同我に続け〜!!!」シュバシュバッ

「「「「おおー!!」」」」

 

ーーージェラート屋ーーー

ーーーちひろsideーーー

「だ、大丈夫か…?」

「…うん。大丈夫。//」

「なんかごめん…」

(絶対まだ顔赤いんだな…どうしよう…)

「何頼む?」

「へ?何が?//」

「ジェラート。」

(…それだ!ジェラートを食べて頭を冷やそう!)

「じゃ、リンゴバニラで。」

「俺は…ラズベリー。」

 

ーーー数分後ーーー

(あ、来た。)

「うまそうだな!!」

「いただきまーす。」

パクっ

「うん。相変わらずうまい。」

「おお、うめぇ!!」

「そりゃあイネスマスター御用達だからね。」

「イネスマスター?なにそれ?」

「銀さんの異名。」

「なんだそりゃ…ちひろのもうまそうだな。」

「なっ!?///」

(竜治君のバカ!!このタイミングでそれいうか!?)

「べつに一口ならいいよ。ただし最初についてきたスプーンでね。絶対だよ??」

「あ、はい…」

パクっ

「あ、うまい!!」

「そりゃ当然でしょ。私も食べていいよね。」

そう言ってスプーンを取る。

「あ、ちょ…」

パクっ

「あ、ラズベリーも以外といける。ん?竜治君どうした?フリーズして。」

(なんか悪かったかな?)

「いや、それ…俺使ってるやつ…」

(…え?)

「…ええええええええええええええええええええ!?!?!?!?!?」

「だから止めようとしたのに…」

(嘘でしょ!?それってつまり…)

「か、間接キス…/////」

「ちひろ!?オーバーヒート寸前なってないか!?ちひろー!?」

「見ないでっ!!/////」

(最悪だ…もうこれ竜治君の顔見れないじゃん…)

 

ーーー園子sideーーー

「ちっひーなら確実にりゅーくんのも食べますね〜!」シュバシュバッ

「そしたら間接キスに行く可能性があるわね〜!」

「あれが…付き合うということなのね…」

「奥が…深い…」

「きますわ…決定的な証拠が!!」

「…あんたらなにしてんの?」

「「「「「!?!?」」」」」

(この声はにぼっしー!?)

「園子、なにしてんだ…」

「夏凜!?銀まで!?」

「静かにしなさい!!バレたら困るでしょうが!!」

「バレるって…まさか…」

「…?」

「今は大事なタイミング!!ちひろさんと竜治さんの付き合ってる証拠を手に入れるための!!」

「園子…おまえ…」

「あんたらねぇ…」

(まずいよ〜まずいよ〜!!バレちゃうバレちゃう〜!!)

でも、神は私たちの味方をしていたのだっ!!

「あ、ちょ…」

パクっ

「あ、ラズベリーも以外といける。ん?竜治君どうした?フリーズして。」

「いや、それ…俺使ってるやつ…」

「…ええええええええええええええええええええ!?!?!?!?!?」

「だから止めようとしたのに…」

「か、間接キス…/////」

「ちひろ!?オーバーヒート寸前なってないか!?ちひろー!?」

「見ないでっ!!/////」

「「「「「「「…」」」」」」」

(ちっひーナイス。)

「まさか…本当だったの…?」

「ちょ、夏凜のせいで証拠取り損ねたじゃない!!」

「ま、まじか…//」

「見てるこっちまで…恥ずかしくなる…」

「ほらね!?言ったでしょ!?」

「ということで二人とも尾行参加する〜?」

「「…ええ。」」

(キターーーーーー!!)

「さあ、今度こそ証拠を掴むぞぉい!!」

「「「「「「おー!!」」」」」」

「あ、みんな〜!!」

「竜治君、ちひろちゃん、依頼のやつ?」

「あ、友奈先輩、東郷先輩。」

(っ!?)

「こ、こんにちは…/////」

「どうしたのちひろちゃん?顔真っ赤っかだよ?」

「あーいや、これはカクカクジカジカで…」

「なるほどね…ところでさっき友奈ちゃんみんなって言ってなかった?」

「うん!だってあっちに園ちゃんとかいるもん!!」

「「えっ?」」

ブゥチィッ

「「…」」

『『命の危険を察知。』』チラッ

シュンッ!!

 

ーーーちひろsideーーー

(許せない許さない死なせるしかない。)

「あ、ちょ園子!?風先輩まで!?」

「そんなこと言ってる場合じゃないですわ!?」

「ふふ.そうかそうかぁ〜♪私たちのこと尾行してたんだ〜♪ならお礼に天国に旅行はどうかな〜♪」

「「これは…死ぬ…」」

「「ふふっ、上等よ…」」

「「えっ?」」

「前は不意打ちだったけど…」

「今回は正々堂々の勝負…夏凜と私、勇者最強コンビなら負ける気がしないわ…」

「ちょうど銀とトレーニングした帰りだからね…木刀は有り余ってるわよ!」

「そういうことなら私も乗るぜ!!」

「「シズク(さん)!?」」

「一人でならまだしもこの二人とだと負ける気がしねぇ。」

「…なら勝率を上げるとしましょう。」

「「「夕海子!!」」」

「あーもう…このまま行ったら風先輩や園子が死にそうだから私も乗るよ…」

「「「「銀(さん)!!」」」」

「これならいけるわ…」

「勇者部屈指のアウトドア軍の力…」

「および防人の力…」

「見せてやりますわ!!」

(ハエが多いなぁ〜叩き潰してあげよっと♪)

 

ーーー園子sideーーー

「はあ、はあ…」

「ここまで来れば…大丈夫でしょ…」

私たちは生存本能のおもむくままに逃げ、気づけば高知県にいました。

「さすがに…ここまでは…来れないはず…」

「あとはゆっくり帰るだけ…」

「私たちは…」

「生きることに成功できたん…」

ボガボガァン!!!

「「っ!?!?」」

横の壁は大きく凹み、誰かがめり込んでいた。

それは…

「夏凜…」

「メブ…」

にぼっしーとメブだった。

「ミィツケタァ♪」

「「ひぃ!!」」

声のした方にはちっひー、しかもその手にはミノさん、ウラシズ、ユーミンが握られてる。

「「いやぁぁぁ!!」」ガクガク

「さあ、お仕置きだぁ〜♪」

「「ギャァァァァァァァ!!」」

 

後日談だけどにぼっしーたちとちっひーの戦闘はのちにイネス血の悲劇と呼ばれたそうだ。

あのあと私はわっしーのうちにお泊り、わっしーとミノさんに交互に説教を一日中くらい、

フーミン先輩はいっつん、

防人はあやのんにそれぞれお仕置きをくらったそうです。

みんなも尾行はやめましょう!

チャンチャン♪

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