上里ちひろは勇者である   作:☆ここな☆

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1話 散リ散リニナル友

ーーーイネスーーー

ーーーちひろsideーーー

待ちに待った樹ちゃんの初ライブに突如現れたバーテックスとはまた別な異形たち。

ヤツらは人々に狙いをつけ、襲い始めたのである。

(何よこいつら…それよりも!!)

ちひろ「樹ちゃん!!」ガバッ

樹「わっ!?ちひろちゃん!?」

樹ちゃんを舞台裏に引き戻す。

樹「なにあのでかいの!?」

風「わからない!!とりあえず私たちで避難するわよ!!」

樹「でも一般人の人たちは!?」

園子「わっしーたちが避難させるって言ってたよ!こっちはいっつんを無事に護衛する班!!」

ちひろ「あんまりグダってる暇はない…あいつらがなんなのか、どうしてきたのかとかはとりあえず置いといて逃げなきゃ!樹ちゃん、走れる!?」

樹「ちょっとだけ走りづらいけどやれるよ!」

風「なら私が背負うわ!行くわよ!!」

 

ーーー芽吹sideーーー

夏凛「てやぁ!!」ガキィン

異形を刀で吹き飛ばす。

夏凛「っっったい!切れるどころかこっちが痛いってどういうことよ!?」

友奈「でかいのは吹き飛ばせないし…はぁ!」

銀「これ倒すことすら無理じゃないか!?」

芽吹「そうですね…とりあえず一般人は広場から引いてる!こいつらだけとも思えないし、各自撤退しながら避難者のアシスト!」

全員「はい!!」

友奈「東郷さん!行くよ!!」

東郷「ええ!」

銀「西側は私たちに任せろ!!」

夕海子「なら私は南側を!」

シズク「お、なら俺もだ!芽吹!」

(北は風さんたちが避難に使ってるはず…となると!)

‪雀「置いてかないでメブゥゥゥゥゥ!!」

芽吹「くっついてる場合じゃないでしょう!私達は東側よ!夏凛!移動するわよ!」

夏凛「…いや、私は残るわ。」

(…はい!?)

芽吹「何を言っているの!?攻撃が入らない相手に勝ち目はないでしょ!?」

夏凛「じゃあこの大量の異形は誰が止めるのよ!誰もいなくなったらあっちこっちに行かれて、それこそ私たちじゃ救いきれない人達が出るわ!!」

芽吹「殿のつもり!?なら私も…」

夏凛「東側が雀1人なるでしょうが!!早く行きなさい!!」

(…くっ!)

芽吹「行くわよ雀!遅れないで!!」

雀「はい!全速でついていきます!!」

 

ーーー夏凛sideーーー

(行ったわね…よし!)

夏凛「讃州高校勇者部、三好夏凜!!3年の時を経て鍛錬されし剣舞、その身で味わえ!!!!」

…と、向かおうとした、まさにその時

ズガァンズガァン

どこからか銃撃が。

夏凛「ッ!敵っ!?」

夕海子「…やはり効かないようですわね。攻撃に当たらないように立ち回るしかありませんか。」

シズク「めんどくせぇなぁ。まあやってやらぁ!!」

夏凛「夕海子にシズク!?どうして!?」

夕海子「南側なら大入口があります。おそらく竜治さんが来るでしょう。」

シズク「この数一人はいくらなんでも無理あんだろ。勇者部六箇条、無理せず自分も幸せであること、だ。」

夏凛「…まあ無理はしようとしてたけど別に幸せじゃないってわけじゃないわよ…」

夕海子「ともかくですわ!必ず3人で帰りますわよ!!」

シズク「おう!!負けんじゃねえぞ!!」

夏凛「勇者部ぅぅぅぅぅ!!!」

3人「ファイトォォォォォ!!!!」

 

 

 

 

ーーー芽吹sideーーー

雀「いやぁぁぁぁぁあ!!!こっち来ないでぇぇぇぇぇ!!」ドゴンッ

迫り来る異形を盾で弾く。

芽吹「はぁぁぁ!!早く逃げてください!!」

雀「弾いても弾いてもキリがないよ!!このままじゃ突破されるよメブゥゥ!!」

芽吹「今行った人達がさらに先の人も避難させるはず!もう少しだけ守って!」

雀「んな殺生な!!」ドゴンッ

芽吹「しっかし…星屑に似てない?こいつら。」

雀「つまりこれも天の神の仕業ってこと?でもたしか死んだんじゃ…ってぎゃあああ!!」ドゴンッ

芽吹「そうよ。…それに本物なら神器であるこれで傷をつけれるはず。そう考えると…まさか!?」

雀「どうしたの?まさか心当たりg…待ってヤバいよメブ!!」

芽吹「っ!どうしたの!?」

雀「でっかいやつが突っ込んでくる!!」

(発光…まさか自爆型!?)

芽吹「雀、危ないッ!!」ドンッ

雀「死んじゃうぅぅぅぅぅ…ってえ…」

ドガァァァァァァァァァァァァン

 

ーーー雀sideーーー

雀「…メ、メブ?」

メブに突き飛ばされ、九死に一生を得る。

…でも、天井が崩れて、道がふさがっていた。

雀「…へ、返事してよメブ…ねえメブ…メブゥゥゥゥゥ!!」

芽吹「雀!!」

雀「メブ!?よかった!無事なんだね!」

芽吹「ええ!そちらには天井が落ちて行けないけど、一旦3階上がって向かうから先に行って避難させてて!」

雀「うん!!任せて!!」

(メブなら大丈夫…だから私は…!)

雀「怖くても頑張るよおぉぉぉぉ!」

 

ーーー芽吹sideーーー

雀「怖くても頑張るよおぉぉぉぉ!」

(行ったわね…)

…目の前に群がる異形たちを見据える。

(前方は傷一つつかない化け物、左右は壁、後ろは瓦礫の山、か…)

芽吹「上等よ。かかって来なさい!!」

 

ーーー竜治sideーーー

竜治「亜耶!連絡は!?」

亜耶「ダメです…まだ誰とも…!」

佳美「あの黒い穴から化け物が出てるみたいです…みなさんは避難させることに徹底してるかと。」

雪花「自身が逃げれるか、考えてるといいけど…」

突然としてイネスの中心部に現れたどデカい黒い穴。

今んとこ外には異常はないが、中は化け物が大量に出てるらしい。

(無事でいてくれりゃいいんだが…!!)

亜耶「…なんでしょうか、あれ…」

…外からも見える部分から何かが飛び出してくる。

一般人A「うわぁ!外にも化け物が来るぞ!!」

一般人B「あれです!避難中に見た化け物!」

佳美「らしいです!」

雪花「あの黒い穴叩かないとヤバいんじゃない?これ。」

亜耶「待ってください…あれって…」

白くて、丸っこく、目ん玉1つの異形。

(…ありゃどう見ても…)

竜治「星屑じゃねえかよ…!?しかも口じゃなくて目ん玉だぁ!?」

雪花「あ、そこは違うのね。」

亜耶「なんで星屑が…!?天の神の消滅で消えたはずじゃ…!」

佳美「…進化か、模倣か、だと思います!」

竜治「偶然適応したのが増殖したか、誰かが真似たってことだな…雪花先輩、1回だけ投槍お願いできます?」

雪花「お、OKー!せいやっ!」シュバッガキッ

竜治「ダメ…となると模倣か!」

雪花「あーなる。前者ならほぼ間違いなく私の刺さるもんね。…これ対策しようなくない?」

竜治「いや、あります。…俺が手を変形させれば!」

亜耶「…竜治君!?ダメですよそんな!」

竜治「相手は人外だ!なら人外で対抗するしかないだろ!?手を槍n」

???「早まるな。未来に関わる。」ゴンッ

竜治「った!?」

誰かにチョップを食らう。

亜耶「…春信さん!!」

竜治「なっ、春信さん!?」

春信「いいか?変形させたらお前が人じゃないのがバレる。そしたらそのお前をずっと抱え込んできた勇者部はどうなる。あいつらがお前の炎上を見て黙ってるはずもない。お前が変形する=勇者部の信用損失と考えろ。」

竜治「…はい。」

雪花「おお、ありがたい。でもこいつらバカみたいに硬くて…」

春信「それに関しては心配ねえ。竜治をシバく前に一体だけ交戦したからな。…あいつらは人の中にありつつも見えない。神力とかに近い何かでできてやがる。だからそれを使わねえことにはダメージが入らねえんだよ。」

佳美「それやばくないですか…?」

春信「…そして、その交戦の時になんとなく感覚は掴んだ。」

春信さんの刀が白く覆われていく。

(…まさか1回の交戦だけでその普通使われないやつを引き出したとかじゃねえよな!?)

春信「そぉら!!」ズバァァァァァァァァァン

春信さんが放った一撃は…来る異形共を一刀両断していた。

亜耶「…相変わらずのチートですね…」

雪花「…反則でしょこれ。」

竜治「マジっすか…それよりも!中で勇者部がこいつらと!」

春信「はぁ!?道理で少すぎると思ったが!…となると、オラァ!!」

一撃で地面に大きなヒビを入れる。

(…はい?)

そして巨大なコンクリート片を持ち上げ、白く覆い…

春信「っっっっっっっらぁ!!」ブォンッ!!

黒い穴へと思いっきし投げたのである。

コンクリート片は吸い込まれ…異形が出てくることは無かった。

雪花「…反則でしょ(2度目)」

亜耶「その…うん。すごいとしか…」

竜治「俺よりもよっぽど人間やめてんだろ…」

春信「まぁな。お前らは避難誘導に集中しろ!俺は中に突っ込む!!」

竜治「…無茶だけはやめてくださいよ!?相手は未知の存在です!」

春信「ああ!!」

 

 

 

 

 

ーーー東郷sideーーー

友奈「みなさーん!冷静に、かつ急いで避難してくださーい!!」

東郷「出口はこちらです!焦らず急いでー!」

銀「勇者はぁぁぁ!根性ッッッ!!」ドガァァァン

東郷「銀、大丈夫!?」

銀「大丈夫だ須美!銀さんまだまだやれるぜ!」

友奈「でもキリがないよね…どれだけいるんだろう。」

東郷「それは気になるけど…今は逃げなくちゃ。ここの人も逃げれたみたいだし、次行きましょう!」

銀「おう!どりゃあ!!」ドガァァァン

友奈「うん!あ、銀ちゃん避けて!勇者…パァァァァンチ!!」ドゴォォォン

東郷「銀に手を出さないで!!」バキュンバキュン

銀「うおっと!?二人ともありがとな!」

友奈「いえいえ!…あ、二人とも見て!階段が見えるよ!」

東郷「ほんとね友奈ちゃん!たしかイネスの地図は…」

銀「3階のはじっこだろ?だから…降り着れば入口ホールに繋がる道に出れるぞ!」

友奈「ほんと!じゃあ急ごう!」

東郷「ええ!!」

(あと少し…なんとかなりそうね…!)

ビキッ

銀「ッ!二人とも!!」ドンッ

(え!?)

銀に突き飛ばされる。

友奈「きゃっ!」バタッ

東郷「銀何するの!?」

転倒し、顔を上げる。

しかし…

東郷「…銀?どこ!?」

そこに銀はいなかった。

あるのは穴のある床だけ。

友奈「まさか…落ちちゃったんじゃ!?」

東郷「なっ!?銀!!」

穴をのぞき込む。

そこには、異形に囲まれる銀の姿があった。

銀「私は大丈夫!上手く着地できたしな!」

東郷「待ってて!すぐそこに…」

銀「来るな!!」

東郷「なんでよ!!」

銀「まだ避難は終わってないだろ!?ここでお前まで来たら、友奈1人じゃ守りきれないかもしれない!避難終わらせてから助けに来てくれ!!」

東郷「そうだけど…でも!!」

友奈「東郷さん!わかるよ、私もすぐに助けに行きたいもん。でも、ここで行ったらあの化け物達にほかの人も襲われちゃうかもしれない…だから急いで避難終わらせて、急いで助けに行こう!銀ちゃんが耐えきってるうちに!!」

東郷「友奈ちゃん…銀!すぐに来るからね!それまで辛抱して!!」

銀「ああ!

…またね!!」

東郷「…ええ!!」

 

ーーー銀sideーーー

(行ってくれたな…友奈と須美ってほんとお互いにお互いを支えあってる、いいタッグだ。)

銀「っ…」ズキズキ

着地時に痛めた左足を見る。

(…こいつらを逃がせば、確実に友奈と須美のところに行く…)

銀「それだけはさせない…させてたまるか!

化け物ども!こっから先は、通さない!!」

 

ーーーちひろsideーーー

ちひろ「どれだけいるんですかねこれぇぇぇ!!」

風「私の方が聞きたいわよ!!」

園子「いろんなのいるんよ〜でっかいのに虫みたいなのにうさぎみたいなの〜!あ、魚みたいな爆発するのもいたね〜!」

樹「特にウサギやばかったですよね…通路崩落させてましたし。」

園子「この世には不思議なのもいるもんだね〜…もうちょいで避難通路だから頑張って!!」

ちひろ「…もしかしてあれ!?」

園子「あれだねー!!閉めるから滑り込めー!!」

ちひろ「はいっっっ!!」ザザッ

風「ちひろ!樹投げるからね!!」

樹「え!?お姉ちゃん!?」

風「そぉぉぉぉぉい!!」ブォンッ!!

ちひろ「キャッチィ!!」ガシッ

園子「フーミン先輩急いでー!!」

樹「お姉ちゃん!!」

ちひろ「風さん!!」

風「女子力ゥゥゥ!!スライダァァァァァァァ!!!」ザザッ

ちひろ「ダサいです。」

風「ひどくない!?」

園子「こっから、入るなぁぁぁぁぁ!」ガチャン

樹「…平気っぽい、ですか?」

園子「ウサギさんに突破されたらヤバいね〜」

風「ちょ、園子!不吉なこと言わないで!」

ちひろ「合金って聞いたことありますし大丈夫ですよ…多分。」

風「多分!?」

ゴンゴンッ!!

樹「…叩いてるね。」

ゴンゴンゴンッ!!

園子「…」ゴクリ

ドゴォォォン

風「大丈夫?」

ちひろ「フラグ建てるのやめてもらえます?」

 

 

園子「フラグは、折るものだ!!」

風「…焦ったぁぁぁぁ!!」

樹「何度も心臓止まると思ったよ…」

ちひろ「さすがの私もダメかと思いましたね…とりあえず一息つくのは脱出してからにしましょう。」

樹「そうだね…どこから来るかわからないし、扉も凹んではいるから破られるかもしれないし…」

風「そうと決まれば善は急げね…行くわよ!!」

園子「レッツゴーハリアップ!!」

 

ちひろ「…ところでこれってどれくらいあるの?」

園子「結構あるんよ〜なにせ縦長だからね〜」

風「この通路を抜けた場合ってどこに出るの?」

園子「んーと、もう1つ中間扉があって、そのあとは倉庫に出るんよ〜

倉庫からは外に直結してるね!」

樹「じゃあもうすぐなんですね…あ、見えましたよ!中間扉!」

ちひろ「ほんとだね!!」

風「…樹ッ!!」ドンッ

園子「ちっひー!!」ドンッ

園子、樹「…え!?」ドサッ

次の瞬間、扉が閉まる。

…そして、向こうから凄まじい破壊音が聞こえた。

樹「…お姉ちゃんっ!!」

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