ーーー春信sideーーー
(…ここを突っ切れば!!)
イネスに突撃してから20分、俺は元凶の黒い穴があったという樹ちゃんのライブステージに向かっていた。
途中、さまざまな敵にあったが、全て退けた。
ウサギっぽいやつには最初かなり苦戦したが。
春信「オラァ!!」
扉をぶち破る。
そこには…倒れている夏凛の姿が。
春信「…夏凛ッ!!」
軽く周りのヤツらを殲滅して、駆け寄ろうとする。
…ドガァァァァァァァァァァァァン
(っ砲撃!!)
シュバッ
間一髪のところでかわす。
??1「おお!「雷の羽」(ケリードーン)攻撃を初見でかわすとは!!」
春信「…誰だお前。」
ランバネイン「アフトクラトル、ランバネイン。
貴様とは楽しめそうだ!!」
春信「あいにく、こっちは楽しんでなんかいられる場合じゃねえんだよ。」
(…右から射撃系攻撃。)
ガガガガガガ
??2「…かわされたか。…だが。」
刀が引っ張られる。
(…この感じ…なら!)
バギッブォンッ!!
パイプ椅子から鉄パイプを何個も取り出し、をぶん投げる。
それは地面に残る敵の攻撃の残骸に引き寄せられ…やがてくっつく。
春信「…やっぱ磁力か。」
??2「もう見抜くのか…こいつ、俺が出会った中でも上位に入るぞ…」
??3「それはそうでしょう。彼の刀を見なさい。…トリオン体でないのにも関わらず、トリオンを扱うことに成功している。」
春信「…へえ。トリオンって言うのか。…名前は?」
ランバネイン「さっきも言ったが…アフトクラトル、ランバネイン。」
ヒュース「アフトクラトル、ヒュース。」
ヴィザ「アフトクラトルのヴィザです。」
春信「…讃州高校OB、三好春信。かかって来やがれ。」
ーーー樹sideーーー
樹「お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!」
ちひろ「樹ちゃん落ち着いて!園姉!?風さん!?何があったの!?」
園子「ウサギさんが横の壁ぶち破ってきただけなんよ〜」
風「あんたらは先行ってなさい!チャチャッと懐かせて向かうから!!」
(ウサギって…あのヤバいやつじゃん…!)
樹「行けるわけないよ!!ちひろちゃん!」
ちひろ「うん!今そっちに…」
風「樹!!!私を誰だと思ってるの?樹の晴れ姿見ずに死ぬ私じゃないわ。」
園子「ちっひー!!…必ず戻るから。」
樹「でも…でもっ!!」
ちひろ「っ…」
風「ちひろ!!…私が戻るまで、樹のこと、任せたからね。」
樹「お姉ちゃん!!!」
ちひろ「…っ樹ちゃん!」ガシッ
ちひろちゃんに手を引っ張られる。
樹「ちひろちゃん!お姉ちゃんや園子さん助けないと!!」
ちひろ「相手は壁すら破るヤツなんだよ!?ただでさえ狭い通路で人数増やしてもかえって戦いづらくなるだけだよ…!!」
樹「それでも!!助けなきゃダメだよ!!なんでそんな風に割り切れるn…」
(…涙…)
私に決して顔を見せないちひろちゃん、その頬からは…涙が、こぼれ落ちていた。
ちひろ「…信じてる…から…信じる…しか…ないから…」
(…ちひろちゃんだって…つらいんだ…でも…それしかできないから…)
樹「…うん、進もう。お姉ちゃん達のこと、外の人に伝えないと!」
ーーー園子sideーーー
園子「フーミン先輩さすがです〜!」
風「それほどでもね…しっかしどうする?…ウサギバーガーにされてるけど。」
閉めたはずの扉の方からもウサギ型が歩いてくる。
園子「美味しそうですね〜…突破するしかなくないですか?」
風「そうね。二人とも、泣き虫なんだから…私たちがついてあげないと!!」
園子「私は実のではないですけど〜姉として、言ったことは守らないとですね〜!!」
風「お、それさえわかってれば十分よ!」
園子「やったー!じゃあ決めゼリフ、お願いします!!」
風「まっかせなさい!!…大人しく讃州マンションのお姉ちゃんの女子力に焼かれなさい!!」
園子「焼きうさぎにして美味しくいただいてやるんだぜ〜!!」
ーーー友奈sideーーー
東郷「銀!待っててね…すぐ行くから!!」
友奈「東郷さん!こっち!!」
西側全ての避難を終えた私たちは、独り戦ってくれてる銀ちゃんを助けるために急いでいました。
(銀ちゃん…待っててね、今行くよ!)
東郷「ここを曲がって階段を…え?」
友奈「どうしたの東郷さん…嘘…」
角を曲がり、階段を登ろうとしたその時でした。
…階段に虫みたいな異形がたくさんいたのです。
ガキキキキキ
もちろんそいつらは私たちを追いかけてくる。
友奈「…東郷さん!こっち!少し戻ったところにも階段があったはず!」
東郷「…そうね!」
来た道を戻り出す。
でも…
ズガァァァァン
上から大型が。
友奈「大…型…」
東郷「…逃げ道が…塞がれた…?」
友奈「…勇者部六箇条、なるべく諦めない…だから…」
東郷「…ええ。私たちは…」
友奈「最後まで抗う!!」
ーーー雀sideーーー
雀「こ、こっちです!早くぅぅぅぅ!!」
メブと別れ、1人で避難誘導していた私。
メブが引き付けてくれてるのかわからないけど、異形はかなり減っていた。
(さすがメブ…!もうちょいで出口も見える!生還だぁぁぁぁぁ!)
と、その時
ガッシャァァァァァァァン
雀「へ?」
落ちてきた虫型達と目が合う。
雀「目と目が逢う〜瞬間〜…」
ズガァァァァン
雀「じゃないよねぇぇぇぇぇぇぇ!!なんでここまで来て出ちゃうかなぁ!?」
全速力で逃げ出す。
雀「見えた!出口!!」
そうして出口を捉える。
雀「脱sy…え?」
…親子が、見えた。
子供「かあさぁぁぁぁん!!」
母「私のことはいいから…早く逃げて…!」
お母さんの方は瓦礫に足を挟まれていた。
子供「うああああん!!」
母「…そこの方!この子を…頼みます!!」
(…子供だけならギリ追いつかれる前に出れるよね…
…でも。)
…私は、親子の前に立って、盾を構えていた。
(…何してんだろ、私。)
雀「…目の前の人を見捨てて…逃げる訳にはいかないよ…!!…来い!化け物!!私が相手だぁ!!」
たとえ、ここで朽ちるとしても。
ーーーちひろsideーーー
ちひろ「見えた!出口の扉だよ!!」
樹「ほんとだ!!」
ついに、出口が見えた。
ここを抜ければ外に直結している倉庫。
脱出は目前だった。
(園姉…風さん…来たよ、私たち。ちゃんと、逃げ切れるよ。2人のおかげだよ…すぐ、助け呼ぶから。)
ちひろ「…開けるよ?」
樹「…うん。」
ガチャリ
扉を開ける。
…絶望が広がっていた。
ちひろ「…え?」
倉庫中に群がる大型、虫型、そしてそれを統括するウサギ型
樹「…なん…で…」
(…甘かった…こいつらも…知能持ちだったんだ…)
樹「…ちひろちゃん。」
ちひろ「…樹ちゃん。」
ちひろ、樹「最後まで、一緒にいてくれる?
…うん。」
(…無理だと分かってても…私は…樹ちゃんを守る…約束したもの…)
ちひろ「…来い。」
ガキキキキキ
ドシンドシン
シュバッ
化け物が一斉に襲いかか…
…ることはなかった。
??4「アステロイド!」
??5「射(ボルト)二重(ダブル)!!」
襲いかかろうとした化け物に何個もの射撃が。
それは化け物の目玉に命中、崩壊させていく。
回避したウサギ型も…
ドガァァァァァァァァァァァァン
砲撃によって大部分を抉られ。
??5「強(ブースト)四重(クアドラ)!!」
トドメを刺された。
??4「大丈夫ですか?」
樹「は、はい…」
ーーー雀sideーーー
??6「バイパー。」
雀「へ?」
出口の方から謎のレーザー。
虫型を殲滅していく。
??7「ほい、大丈夫かー?」
そしていつの間にか後ろにいたもう1人の人が瓦礫を切っている。
子供「お母さん!!」
母「ありがとうございます…!」
??7「なぁに、礼に及ぶことはないさ。」
ーーー友奈sideーーー
ガガガガガガ
友奈「…嘘…」
目の前の出来事が信じられなかった。
あんだけやっても倒せなかった化け物たちが、突然現れた人達に殲滅されていくんだから。
東郷「…あなた、たちは…」
修「玉狛第二、三雲修です。ここからは、僕達に任せてください!」
太刀川「俺は太刀川慶。化け物たちは俺と出水に任せな。」
レイジ「木崎レイジだ。玉狛第一、現着した!」