上里ちひろは勇者である   作:☆ここな☆

75 / 93
10話 "あなたを守る"

ーーー友奈sideーーー

友奈「…いた!!」

突如として再来したネイバー。

その中でも今私たちしか有効打である封印が必要な星座級討伐へ向かって、今ちょうど白と濃い赤の巨体を発見したところだった。

(濃い赤と白…何座だったっけ…?)

その時である。

グラグラグラ

友奈「うわっ!?地震!?」

グラグラグラ…

(おさまったけど…もしかしてあのやつが…?)

友奈「となると…そうだ!東郷さんが言ってた!やぎ座は地震起こせるって!!」

ブォンッ

4つある足のひとつを飛ばしてくる。

友奈「勇者ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!パァァァァァァァァァァァァンチ!!」ドガァァァァァァァン

(たしか4つまとめてのがヤバいんだよね…気をつけないと!…って、その構えは!?)

ギュルルルルルル…

まるで私の心を読んだかのように、足が回転を始める。

(えええー!?どうしよう!?ちひろちゃんの満開で相殺できたくらいの威力なんでしょ!?避けるにもここで避けたらとんでもない被害出ちゃうし!?)

友奈「…勇者部六箇条!!なせば大抵なんとかなる!!受け止めるしかないよね!!」

ギュルルルルルル…

友奈「さあ!来い!!」

発射される、その直前。

ドガガガガガガガガ

ズバァァァァァァァァン!!!

ボガァァン…

足と本体を繋ぐ糸が破壊され、発射寸前の足は地面を軽くえぐって止まる。

(直撃したら絶対痛そう…って今の攻撃って誰の!?)

加古「A級6位加古隊、加古望よ。あなたが新入りさんね?」

黒江「同じくA級6位加古隊、アタッカー、黒江双葉です。」

友奈「そ、そうですけど…助けに来てくれたんですか!?」

加古「付近のはあらかた倒してきたからね。有効打があるだけで倒せるなら迅や太刀川が倒してる、だから1人では苦戦するんじゃないかってね。」

友奈「…!ありがとうございます!!」

黒江「で、どうするんですかこいつ。あの細いところであの硬さなら攻撃に用いてるところは多分切れないですよ。」

加古「私がアステロイドで削るわ。2人でそこから破壊、結城ちゃんは隙を見て封印だったかしら?を。」

友奈「それであってます!任せてください!!」

黒江「わかった。」

加古「じゃあ…アステロイド!!」

ビュビュビュッ…ドガガガガガガガガ!!!!

加古さんのアステロイドがやぎ座に降り注ぐ。

黒江「旋空弧月。」

友奈「勇者ぁぁぁ!!パァァァァンチ!!」

ズババババ

ドゴォォォォォォォン

そうしてできた傷を私と双葉ちゃんで広げ、足を落とす。

…キュルル、ズガァァァァァァァァン!!!

やぎ座が残った足の1つで加古さんを狙いますが…

加古「あら?どこを狙ってるの?私はここよ?」

いつの間にか真後ろに!

黒江「足のつなぎ目の糸は脆いみたいね。」ズバンッ!!

そうしてる間に3つめの足を双葉ちゃんが落とす。

友奈「よし!封印行きます!!」

パアアアアアア!!!!

封印が発動、御霊が顕現する。

(出た!…そういえばこいつのって…)

ブシュウウウウウウウ!!!!

ビジジッ!!

黒江「っ!?」

加古「煙!?しかもこのキズ…小さなトリオンの刃が…!?」

友奈「すいません!!こいつの御霊は毒ガスを出すんです!!」

加古「それは厄介ね…双葉、平気?」

黒江「これくらいは。あと…3年前のことなんて忘れてて当たり前なので別に気にする必要ないですよ。」

友奈「…ありがとう!!本体はかなり脆いはずなのでガスさえ払えば…!」

加古「なら私に任せなさい。双葉、トドメは頼むわよ?」

黒江「了解。」

友奈「よーし!!勇者ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!キィィィィィィィック!!!」ボォォォォォォォ!!!

まず勇者キックで外側のガスを減らし、御霊の場所候補を減らす。

加古「その姿、見せなさい。ハウンド!」

ビュビュビュビュビュビュッ!!!!

次に加古さんがハウンドで御霊の姿を炙り出す。

黒江「これで終わりよ。韋駄天!!」

ズバズバズバンッッッッッ!!!!

そして、双葉ちゃんがトドメをさした。

加古「…これでミッションコンプリートね。」

友奈「…すっごーい!!双葉ちゃん今ものすごい早く動いてたよね!?どうやったの!?」

黒江「韋駄天、私の使うオプショントリガーです。予め設定したコースを目で捉えられないほどの速さで動く。たったそれだけです。」

友奈「なるほど〜!!」

(本当にトリガーって色んな種類あるなぁ…)

グラグラグラ

加古「さて、別な場所の援軍に行きましょ…ってあら?地震?」

グラグラグラ

友奈「あれ?ほんとですね…でもやぎ座はもう倒したのに…」

グラグラグラ

黒江「…待って。この音少しずつ近づいてきてない?」

グラグラグラ!!!

加古「…2人とも!迎撃用意!」

友奈、黒江「はい!(了解。)」

…バシャンッ!!

 

 

 

 

ーーー風sideーーー

風「焦らずに避難してくださーい!!」

樹「シェルターはこっちです!」

私と樹は市民のみなさんの避難誘導に専念していた。

本当なら戦いたいところだけれど、今日訓練し始めたばっかな以上、リスクを犯すわけにはいかない。

(できれば早く正隊員の人と合流したいわよね〜…今んとこはバムスターだっけ?しか来てないからなんとか倒せてるけど、戦闘用なんて来られたら詰みよ詰み!!)

そしてその願いは唐突に叶えられることになる。

…ドガァァァァァァァァァァンッッッッ!!!

樹「きゃっ!?」

風「一体何!?」

凄まじい音と共に、家をなぎ倒して何かがとんできたのである。

風「…あなたはたしか…B級の諏訪さん!?」

諏訪「お前らッ…早く逃げろ!!」

風「ちょっと待ってください!せめて何があったかだけでも!」

諏訪「そんなことを言ってる時間もなさそうだ…こいつはちーとばかし…強すぎる!」

…ッッッドガァァァァァァァン!!!!

再び一閃、凄まじい攻撃が諏訪さんのトリオン体を消し飛ばす。

樹「この速さと威力って…」

(あの攻撃…黄色い槍…?…となると…)

タッタッタ…

風「来るわよ…樹、構えて!」

樹「…うん!」

「デ、次ハドイツダ?」

(…やっぱり、か…!!)

黄色い、私たちの知るさそり座に酷似した服に身を包んで土煙の中から現れたのは…

…乃木園子。

樹「…園子さん…!」

ソノコ「アァ…タシカコノ体ノ主ハ、ソンナ名前ダッタナ。

ツマリ貴様ラハ勇者部カ。」

風「…樹、私の時もこんな感じだったわけ?」

樹「いや、そもそも喋りすらしてなかったよ?」

ソノコ「当タリ前ダ。我ガ稀有ナダケダカラナ。事実コレハ創造主スラ知ラナイ。」

(ほへ〜…これからも出てきたりするのかしら。まあそんなことは置いといて…)

風「逃げるわよ!!」シュバッ

樹「その言葉を待ってた!!」シュバッ

ソノコ「ナニィ!?ダガ逃ゲラレルト思ッテルノカ!?」

(なるべく時間は稼がないとね〜あと驚くのね…意外だったわ。)

乃木は…いや今はソノコとでも言うべきか、は手のユニットから再び針を形成する。

(とはいえあの威力…避けても被害でかいわよ…レイガストならともかく孤月ベースの私の大剣じゃ受けきれないでしょうし…)

ソノコ「サッキノヤツラノヨウニ、消シ炭ニナルg…ン!?」

ドガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!

どこからかの射撃が針を破壊する。

時枝「あの槍、なかなかの硬さだね。クロスファイアでやっとか…」

木虎「私と佐鳥先輩で本体をやります。時枝先輩と嵐山先輩は槍の破壊を優先でお願いします。」

嵐山「わかった!」

樹「…嵐山隊のみなさん!!」

時枝「ごめん、少し距離が離れてたから遅れた。」

嵐山「前回のことも考えて犬吠埼さん達の友達なんだろうが…この人だけに諏訪隊、海老名隊、間宮隊の3隊がやられてる。

ここは俺たちに任せてくれ。」

風「ありがとうございます!!避難は私たちに任せてください!!行くわよ!樹!」

樹「うん!お姉ちゃん!!」

 

ーーー木虎sideーーー

木虎「はあ!!」シュッ!

ソノコ「フンッ!!」ガキンッ

私のスコーピオンを作り出した槍で受け止める。

(この硬さ…あと数撃入れなきゃ切れないわね…まあ私だけならだけど。)

ズドンッ!!

佐鳥『木虎ちゃん〜!命中した〜!?』

木虎「命中はしましたが…」

ソノコ「スナイパー…厄介ダナ。」シュウウウウ…

木虎「…槍で防がれてますね。」

佐鳥『うそ〜!?!?』

木虎「でも狙撃はやめないでくださいね。その分嵐山先輩と時枝先輩の負担を減らせるので。」

嵐山「時枝、次が出たぞ!」

時枝「了解です。」

ドガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!

ソノコ「遊撃用モスグニ破壊サレルカ…カトイッテ出スノヲヤメレバ4対1…勝チ目ガ消エル…」

木虎「へー…4対1になれば勝てないの、ね!!」シュッシュッシュッ!!

ソノコ「アアソウダ!!ダガ遊撃用ガ戻レバ問題ナイ!!」ガキガキガキンッ!!

木虎「そう、つまり人数に関しては平行線ってわけ。まあ戦況に関しては…そうじゃないけど!!」ダンダンダンッ!!

ソノコ「アステロイド…ダガソノ程度!!」ブンブンブンブンッ!!

私の射撃に対し、相手は槍を回して防ぐ。

(…まあ、読み通りかしら。)

ギシッ…

ソノコ「…!?!?コノ糸ハ!?」

木虎「隙ありよ!!」ビュンッ

ソノコ「クッ!!」

ザシュッ!!

拳銃から1発だけ発射されてたスパイダーを使って急接近、斬撃をお見舞いする。

相手の方は間一髪でかわしたけど、それでもかすり傷は負わせられた。

ソノコ「コイツ…!!」

木虎「まだまだ行くわよ!!!」

ビュビュビュビュビュビュッ!!!!

高速移動とスコーピオンによる全方位からの斬撃の嵐。

相手も的確に防いではいるが、捌ききれていない。

そこに加えて…

綾辻『木虎ちゃん、右に避けて!』

木虎「了解です!」サッ

ズドンッ!!ズドンッ!!

ソノコ「ギッ!?」

佐鳥『よーしよし!今度こそは的中!見たっすか!俺のツイン狙撃!!』

木虎「さすがです。ありがとうございます。」

佐鳥先輩お得意のツイン狙撃が敵の針創成部に命中、ヒビを入れる。

ソノコ「マダ壊レテイナイガ…コレハ…キツイゾ…!!」

木虎「言ったでしょう?戦況は変わりうるって!」ザシュッ!!!!

そして今の一撃で槍の一部を切り裂く。

ソノコ「…ッ!!!!」

木虎「終わりよ。その体…持ち主に返しなさい!!」シュッ

ソノコ「…確カニコノ強サガ大量ナラ…返サネバナラナイダロウ…ダガ、ソレハ今ジャナイ。」

ドスッ

木虎「…かっ…はっ…!?」

…何かに、胸を貫かれた。

(…このキズ…おそらくもうベイルアウトは時間の問題…何…?今私は何で攻撃されたの…?槍の先端は削いだ。遊撃用のは嵐山先輩と時枝先輩が止めてる。なら一体何が…)

後に繋げる為にも、情報を。

そうして後ろを見て確認する。

木虎「…そういうこと…!?」

ソノコ「アア。誰モ、「1度離レタ針ハ操レナイ」トハ言ッテイナイカラナ。」

…そう、私の胸に刺さっているのはついさっき切り落とした槍の先端部の針、そのものだった。

(…ってことは…まずい!!)

木虎「佐鳥先輩!今すぐ場所を移動してください!!」

佐鳥『え?どうした?諏訪さん達の見るにこの距離なら投げられても届かn』

木虎「形がなくなってない限り全ての針を操れるんです!!たしかその近くにも…!!」

佐鳥『なんだって!?そりゃ急いで…ぐわああああああ!!!!』バシュウウウウウン!!!

木虎「佐鳥先輩!!」

佐鳥先輩のいた所から光が本部へ向かっていく。

…ベイルアウトした証拠だった。

(本体を抑える私たちがやられた…せめて嵐山先輩たちを!)

木虎「嵐山先輩!時枝先輩!!今すぐ離脱を!!2人では…こいつは…」ビキキッ

『トリオン体活動限界、ベイルアウト』

バシュウウウウウン!!!

 

ーーー嵐山sideーーー

嵐山「佐鳥!木虎!」

時枝「まずいですね…僕達2人だけじゃ槍のゴリ押しで終わりますよ…」

嵐山「くっ…綾辻、他のA級は!?」

綾辻『近くにいません!2キロほど先に風間隊がいますけどラービット三体相手にしてるため援軍としては…!』

嵐山「よし!合流して乱戦に持ち込む!」

時枝「了解です。」

ソノコ「移動…逃ゲテ他ト合流スルツモリカ?ナカナカ賢イ…ダケド、ソウ現実ハ甘クナイ。」

綾辻『人型から強力なトリオン反応!飛ばす攻撃、来ます!!』

嵐山「タイミングを読んでテレポートで回避する…ぞ…」

…奴は、2本の槍の両方をこちらに向けていなかった。

…まだシェルターの方を向いていた。

嵐山「ッッッッッッ!!!!時枝!!」シュンッ

時枝「敵の作戦勝ちですね…」シュンッ

東と西、正反対の方向に発射された2つの槍、それをひとつずつ…俺と時枝が受け止める。

(…すまない、勇者部のみんな。)

『トリオン供給機関破損、ベイルアウト』

そして、ベイルアウトした。

 

 

 

 

ーーー雀sideーーー

雀「ア゙ァァァァァもう最悪だよぉぉぉぉぉぉ!!!!!」トボトボ

どーもみなさん、加賀城雀です。

2回目の大規模侵攻です。

私は自衛の手段を得たと思ったら忘れてきました。

自分のことながらもう致命的です。

さらには近くに避難シェルターないです、本部付近はトリオン兵多すぎてとても通れません。

まさに悪夢。

(まだなんとか見つかってないけどさぁ…もう嫌だよぉ…助けてメブゥ…)

まあ風先輩のことからメブは敵側濃厚だから助けるどころか殺られるけど。

雀「…自分で自分にツッコめてる辺り意外と冷静なのかも?まあたしかあと1キロくらいでシェルター着くし頑張ろー!おー!…いや1キロて何、遠いって。」

そう言いつつも咄嗟に隠れてモールモッドをかわす。

グラグラグラ

(ふう…危なかった。何が起こるかわかんないし、安全第一〜!…そういえば随分地震多いなぁ…)

ッッドッガァァァァァァァァァァァァァン!!!!!

ホントに何か起こった。

雀「噂をすればなんとやらって言うけどさ〜…それ人物だけで十分なんですけど!?」

土煙の中から人の影が見えた。

(えっ、人型?マジで?私詰んだ?人生詰んだ?)

友奈「いったた…」ブシュー…

雀「友奈さん!?」

友奈「雀ちゃん!?どうしてここに!?」

雀「あ、えっとですね…ちょっと亜耶ちゃんと佳美ちゃんが頑張ってるからご褒美をと…」

友奈「その最中に敵が来ちゃったと…それは災難だったね…ってそうじゃない!!雀ちゃんは早く逃げて!!」

雀「んえっ!?」

(…そうか!!友奈さんをここまで飛ばしたやつがいるのか!!)

グラグラグラ

雀「ってこんな時にまで地震っt「来る!!」えっ!?」

バッシャァァァァァァン!!!!

…何が起こってるかまるでわからなかった。

地面がまるで水のようになって中から見たこともないやつが飛び出してくるんだもん、当たり前だよね。

…今までも散々ありえない景色は見てきた。

ただ今回のは間違いなく上位に来る。

いや何、地面を泳ぐって、ホントに何。

雀「友奈さん、ヤバいのはわかった。だけどあれ何??」

友奈「えっとね…」

 

===数分前、友奈side===

…バシャンッ!!

加古「新たな大型…!?」

黒江「レーダーに映らなかったのも奇妙ですね。」

友奈「これ…うお座です!!地中とかに潜れたりしたけどレーダーに映らない力まではなかったはずなのに…」

加古「…たしか前来た乙女座も強力になってたのよね?」

友奈「あ、はい!爆弾の生成速度が上がってたり、布が二本になってたり…」

加古「おそらくそれと同じよ。より隠密、奇襲に特化したタイプになったんだわ…厄介ね。」

黒江「でも、単体なら。」

友奈「連戦になりますがこのまま倒しましょ…光ってる…?」

黒江「…!!山羊座の残骸があいつに…!」

加古「…合体、した…!?」

(嘘…これじゃまるで…あの獅子座じゃん…!!)

ドポンッ

黒江「また地中に!」

加古「どこから来るかわからないわ。二人とも警戒して!!」

グラグラグラ

黒江「また地震…!?」

その次の瞬間だった。

ドガンッ!!!

加古「下から!?!?」

友奈「加古さん!?大丈夫ですか!?」

黒江「こいつ…姿を見せずに攻撃を…!?ひゃっ!!」ズドンッ!!

友奈「こうなったら…!勇者ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!パァァァァァァァァァンチ!!!!」

ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!!

地面に勇者パンチを放って、引き出そうとするけど…

友奈「ダメ…私の攻撃だったら地面は硬いまま…きゃっ!?」ズドンッ!!

加古「こう来るなら…陽動して攻撃を!!」

…ズドンッ!!

加古「来たわね…テレポート!!」シュンッ

スカッ

加古「黒江!!」

黒江「了解!韋駄天!!」

加古「ハウンド!!」

ズババババッ!!!

ドガカガガガガガッ!!!!

2人の攻撃が命中する。

ドポンッ

すると足は再び潜り込み…

…グラグラグラ!!!!

黒江「また…!?」

加古「明らかに狙って起こしてきてるわね…地震で調子を乱して自分は安全なところから狙撃…メテオラ持ってくればよかったかしら。」

バッシャァァァァァァン!!!!

黒江「きゃっ!!」ドゴォォォォン!!!!

加古「うっ!!結城ちゃん!私たちが戻るまで身の安全を第一にして!!」ドゴォォォォン!!!!

友奈「加古さん!双葉ちゃん!!」

合体トリオン兵の体当たりを受けて、2人は飛ばされてしまう。

ギュルルルルルル…ボンッ!!!!!

そしてそのまま尻尾をこっちに飛ばしてきて…

友奈「牛鬼!バリアお願い!!」

牛鬼「( *`・ω・)」

ビジビジビジッ

(勢いを…相殺しきれない…!!)

友奈「きゃあああ!!」ドゴォォォォン!!!!

 

ーーー雀sideーーー

雀「なるほど、つまりやべーやつじゃないですか!?」

友奈「そうなの!!だから雀ちゃんは他の人と逃げて!!」

雀「でも友奈さんも1人は無茶ですよ!?」

友奈「そうかもしれないけど私しかいないもん!勇者部6箇条、なせば大抵なんとかなる!!加古さん達がすぐ戻ってきてくれるし!」

雀「うーんそういうことなら任せますよ!?」

友奈「バッチシ任せて!!」

(大丈夫。友奈さんは勇者に選ばれた人だよ?経験も断然違うだろうし、絶対なんとかしてくれる。だから私はこれで正しいんだよ。うん。…正しい、はず。だよね…?メブ…)

友奈「えっ…雀ちゃん危ないっ!!」ドンッ

雀「えっ。」

ドサッ

突如、突き飛ばされた。

雀「友奈さん!?合体バーテックス…は…」

…友奈さんは、合体バーテックスに突き上げられていた。

雀「…友奈さん!!」

友奈「雀ちゃんは…早く逃げて…!!」

精霊バリアのおかげで叩きつけられるだけで済んでるみたいだけど、バーテックスの方はトドメと言わんばかりに角(?)を回転させて撃ち出そうとしている。

(…どうする?あのままじゃ確実に友奈さんはやられる。でも私にはトリガーはない、防ぐことはおろかただの共倒れになる。ってことは逃げるのが正解…?…うん、それしかないもん。大丈夫、他の人が来るって言ってたもん。来てくれるよ…)

雀「私は悪くない…悪くな…」

 

友奈『あ、牛鬼!勝手に出てきちゃダメだよー!!』

雀『あ、友奈さんの精霊…もしかして前勇者部行って落ちた時に無事だったのって…』

友奈『あ、うん!!牛鬼が精霊バリア貼ってくれたからなんだ!!あの時は雀ちゃんは見えてなかったと思うけど…』

雀『ですね…しっかしさすがですわ!あの一瞬でそこまで計算して動けるなんて!』

友奈『いや、そんなことはないよ?』

雀『え?でもそうじゃなきゃあそこで私を助ける意味なんて…自分も怪我するのに…』

友奈『えーっとね…なんていうかー…そのー…体が勝手に動いた、かな!』

雀『…えっ、それだけですか!?』

友奈『うん!!人を助けるのに理由なんていらないから!!』

 

…踵を返し、友奈さんとバーテックス…今はトリオン兵だけど、の間に入る。

友奈「雀ちゃん!?なんで!?」

雀「大切な友達すら守れずに、何が勇者だああああ!!!」

…とは言ったけど、心はだーいぶ荒れてた。

(死んっだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!完っ壁に死んだよこれぇぇぇぇぇぇ!!!絶対痛い!!絶対痛いよこれ!!だってめっちゃ回転貯めてたじゃん!!肉が抉られながらあの世行くんだろうなぁ!!嫌だなぁ!!せめて一思いにやってほしいかなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)

久しぶりに大荒れとなっていた。

とはいえ私の生存本能はかなり優秀なようで、そんな状態でも目を閉じて手を握り、踏ん張る姿勢を取る…その時である。

カチッ

( ・ ・ ・ 今カチッて音したよね?絶対なんか押したよね今?何!?なんで私にこんなに不幸が畳み掛けてくるの!?私の家に呪具でもある!?ほらぁ腕になんかずっしり来たぁ!!もう回避すら封じられたじゃんバッドエンド一直線じゃんいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁまだ死にたくないぃぃぃぃぃぃぃぃ!!)

ドヒュウゥゥゥゥゥゥゥンッッッ!!!

(あ、冥界の扉が開いた音した。お父さんお母さん防人のみんなごめん一足先に逝く私を許してくださいぃぃぃぃぃ!!!)

ギギギギギギギガキンッッッッ!!!

(おっっっっっっもい!!重いよ予想通りだけど!!…ん?…痛みは?)

衝撃は来た。すっごい来た。…なら即座に来るはずの凄まじい痛みは?

(…あー、もしかして感じるまでもない速度で旅立ったのかな?不幸中の幸い、なのかなぁ…)

友奈「…雀ちゃん、すごい…」

(へ?すごい??というか死んだはずなのになんで友奈さんの声?)

さすがに訳が分からなくなってきたので目を開けて状況確認。

(えーっとまずは腕に盾。手を離すと2つに分離。続いてクリームっぽい黄色の謎の服。右胸に何かの花の模様…)

雀「なるほどなるほど?あーそういうことか、私勇者に変身したんだ。

…いや変身したんだじゃないよぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!?!?!?!?!?!?!?

いや説明はつくさ!!感情は昂りまくってたし!!カチッの音はフラワートリガーだろうね!!腕の重みは盾!!いやでもさ!!これはなくない!?え!?何!?私の初変身これなの!?あんまりすぎない!?」

友奈「ありがとう雀ちゃん!!助けてくれて!!」

雀「いやいや…私なんか今までずっと友奈さんに助けられっぱなしで…」

友奈「そんなことないよ!雀ちゃんはいつも元気でこっちも元気もらえるし、真剣な時に脱線しそうになった時も止めてくれるし、何より優しいもん!!雀ちゃんが分かってないだけで私は今までたくさん雀ちゃんに助けられてるよ!」

雀「友奈さん…」

友奈「あ、そうだ!!さん付けじゃなくしよう!!雀ちゃん的にはそう呼びたいんだろうけど、私たち同じ学年だし!そんな敬遠しなくていいんだよ?」

雀「うーん敬遠してるってわけじゃないんですけど…まあ気が向いたら。」

…ドポンッ

友奈「あ!また潜った!!」

雀「またあのヤバいのが来るのかぁ…ん?加古隊ですっけ?のふたりが来ればなんとか行けそうじゃないですか?打ち上げ攻撃だと本体が出てくるし。」

友奈「…たしかに!!そこを一斉攻撃すれば!!」

雀「…囮と守りは私に任せて、友奈!」

友奈「じゃあ私が攻めて攻めて攻めまくるね!雀ちゃん!!」

 

ーーー風sideーーー

風「…なんで、あんたがここに…」

ソノコ「倒シタカラニ、決マッテイルダロウ?」

…再び、目の前にソノコが現れていた。

(嵐山さんたち…!!)

樹「…お姉ちゃん。」

風「ええ…わかってる。少しでも被害を減らすわよ。」

ソノコ「ヤラセルト?個人的ニ取リ逃シガ出ルノハ嫌ナノダヨ。ダカラ…ココデ果テヨ。」

風「樹!!」ダッ

樹「うん!!」ダッ

槍の発射と同時に走り出す。

(私の記憶が正しければ、あれはギリギリ避けられる!!)

ソノコ「…細メニ作ッタ、スピード特化型ダ。」

…もう、すぐそこまで来ていた。

(…ダメ、かわしきれない!!)

ちひろ「はああああああああああ!!!!!」ザザザザザザザッズバァァァァァァァァァァァァァン!!!!!

樹「…ちひろちゃん!!」

ちひろ「ごめんね樹ちゃん、遅れた!!」

風「ちひろ!今回の相手は…」

ソノコ「ホウ?コイツハ…」

ちひろ「…風さんと樹ちゃんは避難を。1キロくらい先にシェルターがあるはずです。」

風「さっきまで誘導してたんだから言われなくてもわかるわよ!…無事でいなさいよ。」

ちひろ「いわか。」

樹「言われなくてもわかってます、だって。」ダッ

風「変に略したわね!?」ダッ

 

ーーーちひろsideーーー

ソノコ「サテ、倒サセエモラオウ…」

ちひろ「…それはこっちのセリフだよ。…園姉。」




余談ですが彼女の右胸に出てきた花の名前はカランコエ、花言葉は「あなたを守る」です



追記 誤字訂正しましたm(*_ _)m
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。