日常編になると途端に言葉回しが鈍くなるのはどうしてなのか…
ーーー玉狛支部、宇佐美sideーーー
ビュンビュンビュンビュン
友奈『…そこ!勇者ぁぁぁぁ!パァァァァァンチ!!!』ドガァンッ!!!
やしゃまるブラック『!!』ブシュウウウウウ
友奈『当たった!!やったー!!』
宇佐美「お疲れ様!!」
友奈「勉強になりました栞先輩!ありがとうございました!!」
宇佐美「いえいえ〜うちのやしゃまるシリーズならいくらでも使っていいから!」
友奈「はい!!」
ここは玉狛支部のシミュレーションルーム、友奈ちゃんの要望で神速の斬撃が自慢なやしゃまるブラックと訓練をしていたところだった。
宇佐美「で、どうする?あとピンクとハニーブラウンがいるけど。」
友奈「あとは自主練の予定なので大丈夫です!シミュレーションルームをひとつ貸してもらえれば…」
宇佐美「よしきた!設定するから要望教えt…」
その時だった。
東郷、小南「っきゃああああああっ!!!」
陽太郎「うわー!!」
宇佐美「何今の!?」ダダッ
友奈「東郷さんの声!?」ダダッ
急いで悲鳴の聞こえた方へ。
そうして出たのはリビング。
見ると怯えるこなみに陽太郎。
友奈「東郷さん大丈夫!?しっかりして!!」
…そして、意識を失った美森ちゃん。
宇佐美「小南!何があったの!?まさかネイバー!?」
小南「違う…あいつよ…!!」
宇佐美「あいつ…!?」
小南「そう…あ、あそこに…」
宇佐美「あそこ?誰もいないような…」
疑問を抱きながらも確認する。
(これ…虫?そういえば美森ちゃん虫苦手だっけか…でもそれならなんで陽太郎も…?)
友奈「宇佐美さん!そこに何かいるんですか!?」
宇佐美「うん!小南がそう言ってたから!黒い虫くらいしかいないけど…」
(…ん?黒い虫?)
友奈「あ、ほんとだ…でもこれどっかで…」
宇佐美「…ま、まさか…」
…カサカサ
虫が軽く動く。
友奈「きゃっ!!?」
宇佐美「うわっと!?」
黒い虫、カサカサという音。
宇佐美「こいつ…まさかどころか確実に…」
友奈「…ゴキブリ…!!」
この瞬間、玉狛支部で小さな決戦が幕を開けた。
ーーー友奈sideーーー
友奈「…栞先輩、平気だったりは…?」
宇佐美「ごめん、さすがにこいつは無理かなー…そういう友奈ちゃんは?」
友奈「私もちょっと…カブトムシとかちょうちょさんは平気なんですけど…」
宇佐美「だよねー…どうするか…」
(叩き潰そうとしてもすごい早いから逃げられちゃうし…)
友奈「…そうだ!トリガーを起動させて一撃で倒すのは!」
宇佐美「うーん…それ多分支部にも被害行くからダメかなー…
男性組さえ帰ってくればすぐに退治してもらえるんだけど…」
友奈「確か帰ってくるの3時間後くらいですよね…」
宇佐美「それまで野放しにしてくわけにも行かないし、私たちでなんとか…」
亜耶「ただいまですー!」ガチャッ
雀「あー疲れたー!!私のどこに需要があるんだろ…」
ここで、援軍が運良く帰宅してきたのでした。
ーーー雀sideーーー
友奈「亜耶ちゃんに雀ちゃん!?おかえり!!」
宇佐美「ちょうどいい?ところに帰ってきてくれたね!」
雀「へ?ちょうどいい?」
帰ってそうそうに嫌な予感がプンプンします。
(こんな状態でさらなるとか勘弁だなー、逃げたいなー。友奈さんも宇佐美さんもいる、私の出る幕なし。よし、部屋で寝よう!!)
脳内をフル回転、関わらないがよしと結論付けて、逃げようとする。
しかし…
雀「何が起こってるか分かりませんけど御二方がそr…」
亜耶「もしかして何かのトラブルですか?私達にできることがあるなら手伝います!!」
それを亜耶ちゃんが秒殺で通行止め、逃げ道なし。
(…ひけなくなったぁ…)
仕方なく覚悟を決める。
雀「そ、そういうことならもちろん私めも!」
友奈「…2人とも、ありがとう!!4人でなら絶対倒せるよ!」
雀「…え?た、倒す??」
宇佐美「そうだねー、雀ちゃんにトリガー起動してもらって四方包囲して叩けば行けるかも!」
雀「え?包囲?もっと嫌な予感してきたんですけど?」
亜耶「まだわからないですけどきっと名案ですね!それで行きましょう!それでトラブルって?」
友奈「実はあそこにゴキブリが…」
雀「あ、無理。」
次の瞬間、私の本能は意識を手放すことを選んだ。
ーーー宇佐美sideーーー
雀「あ、無理。」バタッ
友奈「雀ちゃん!?」
亜耶「雀さん!?しっかりしてください!雀さん!!」
宇佐美「雀ちゃん聞いただけでもダメなの!?」
友奈「特にはないですけど…とりあえず避難させなきゃ!!」
宇佐美「ふぅ…どうする?」
亜耶「すみません…私が平気だったら解決してるんですけど…」
友奈「それはみんなに言えることだから問題ないよ。協力して頑張ろう!!」
宇佐美「そうそう。それ言ったら私か友奈ちゃんのどっちか平気だったら巻き込むこと無かったって話なっちゃうし。
とりあえず情報まとめよう。他に近々帰ってくる予定の人は?」
友奈「風先輩が確かそろそろ帰ってくる時間だと思います!あとは誰だろう…樹ちゃんとちひろちゃんは分からないって言ってたし…」
亜耶「佳美ちゃんと雪花さんは時間かかりそうでした。あと園子さんは4時くらいまで米屋さんと模擬戦してるって。」
宇佐美「今が4時10分…ってことはもう向かってきてるね。この5人でどうにかあのGを撃退しなくちゃ…」
(一応案はある。そのためにも2人に帰ってきてもらわないと…)
園子「やっふ〜い!!乃木園子様の〜ご帰還だぜ〜!!!」
風「今日のご飯何ー…ってそれどころじゃなさそうね。何かあったの?」
亜耶「えーっとですね、実は…」
園子「ふーむ…私は別にいいけど作戦は〜?」
宇佐美「5人でそれぞれ2つずつスリッパを持ち、一斉に辺り一面を叩く。これなら多分逃げられずにいけるはず。」
風「りょ、了解よ。さっさと済ませちゃいましょ、うん。」
友奈「風先輩大丈夫ですか?顔色悪いですけど…」
風「あまりGは得意じゃないだけよ…すぐ終わるんだから平気、そう平気よ犬吠埼風。勇者部6箇条なるべく諦めない…」
亜耶「…本当に、大丈夫なんでしょうか…無理してらっしゃるんじゃ…」
(あそこまで顔面蒼白にしてるんだから絶対にしてるでしょうね…でもこれ以上人数減られるとキツい…)
宇佐美「…すぐにでも決着つけないとね…」
園子「それで合図は誰が〜?」
友奈「ここはやっぱり発案者の宇佐美さんで!!」
宇佐美「…おっけ!じゃあみんな準備はいい?」
風「私はOKよ…ちゃっちゃと終わらせましょう…」
亜耶「頑張ります!!」
友奈「私はもちろんです!勇者は根性!」
園子「無論私もバッチシで〜す!!」
宇佐美「…じゃあ、せーのでいくよ。」
ドドドドドド
宇佐美「…せーのっ!!」
その時だった。
小南「宇佐美助けてー!!2階にも出たー!!」
宇佐美「え、ちょ、小南!?」
小南が突撃してきたのだ。そして、その震動で…
カサカサカサカサ!!ブーン
園子「あっ逃げた!?」
亜耶「しかもその方向…!風先輩、避けてください!!」
風「えっ?」
カサッ
ゴキブリは風ちゃんの肩に。
風「 ・ ・ ・ いやああああああああ!!!!」バタッ
友奈「風先輩!?」
園子「ふーみん先輩が限界に!」
亜耶「みなさんは再度避難させて、仕切り直したいですけど…」
宇佐美「…さっきので、完全に警戒してるよねこれ…」
園子「そうですね〜もう一度やっても絶対ビュビュビュッ!ってかわされると思うんよ〜…」
友奈「しかももう1匹増えちゃいましたし…」
ちひろ「ただいま。」ガチャッ
樹「ただいまです。」ガチャッ
宇佐美「もう1回方法考え直さないと…誰か案はある?」
亜耶「ちょっと待ってくださいね、今考えます!」
ちひろ「…?あれどういう状況…?」
樹「みんなのチラチラ見てる方に何かあるのかな?」
友奈「うーん…トリガーくらいしか…」
園子「ゆーゆ、Gを逃がさないレベルの速度だと少なからず床凹むと思うんよ?」
樹「…あれ、もしかしてゴキブリじゃ…」
ちひろ「あー…樹ちゃん、ちょっとそこのティッシュ箱取ってくれたりする?」
樹「うん。はい。」
ちひろ「ありがとう!」
宇佐美「こうなったらもう男性組が返ってくるの待つしかないのかねぇ…」
亜耶「ですね…せめて警戒が解けるまで待つしか…」
ちひろ「ほいっ。」バシンッッ!!
3人「「「えっ?」」」
園子「…ちっひー!!帰ってきてたんだね〜!」
ちひろ「ついさっきだけどね、ただいま。」
園子「おかえりのすけなんだぜ〜!」
友奈「おかえり!ゴキブリ倒してくれて助かった!ありがとね!」
ちひろ「別にただ害虫潰しただけですし…言われるほどのことでも。」
宇佐美「他ならそうだけど今回はゴキブリだし、ね?」
ちひろ「…?別にゴキブリだから特別とかって…あ、あるんだっけ、樹ちゃん。」
樹「そうだよ…部室での事忘れたの?」
ちひろ「忘れれるなら忘れときたいけどね…」
宇佐美「…部室の案件って?」
亜耶「私も今思い出しましたけど、ちひろちゃん前部室に出た時に素手で叩き潰してて…」
宇佐美「…は!?それ本当!?こっちに来てすぐの頃の遊真くんしか見た事ないけどそんなの!?」
亜耶「それで涼しい顔してたのでホントに虫関係には強いんですよね、ちひろちゃん…」
(他は北海道の人ならありえるかもとは思うけど…ゴキブリをちゃんと見たことある上で平気な人は初見だわ…世界って広いね…)
園子「…あ、そうだちっひー!2階にもいるから頼める〜?」
ちひろ「もう一体いるの!?分かった、任せて!」
こうして数分後、2階に出没していたもう1匹のGもちひろちゃんの手によって叩き潰され、玉狛支部は平穏を取り戻したのであった。