ーーー6月某日、道場ーーー
ーーー須美sideーーー
山羊座の襲撃から数週間が経過、連携を問題ない域まで鍛錬した私たちは次にと、放課後や休日を利用し、個々の技術向上に務めていた。
園子「ほっ!はっ!そいや!!」
ビュッ!ビュン!ビュビュン!!
銀「ふん!!とあ!!」
ブォン!!ブォン!!
ちひろ「ふっ!とりゃっ!!そこでジェット!!」
ザッ!ザッ!ビュンッッッ!!!
須美「そこ!!」
パキンッ!!
安芸「そこまで!!」
須美「はい!!」
安芸「勇者の力は選ばれた少女しか使えない上、量産できない…今のところまだあなたたち4人に頑張ってもらうしかないわ。」
ちひろ「大丈夫ですよ!私たち4人でなら!!」
園子「うんうん〜!!今はもう技術も心も息ピッタリだもんね〜!!」
銀「だな!!」
須美「…ええ!!」
安芸「頼もしいわね。そんなあなたたちの次の任務は…」
銀「ゴクリ。」
ちひろ「ゴクリ…」
園子「ゴクリンチョ〜」
須美「ちょっと待って、今ひとつおかしいのあったわよ。」
園子「えぇ!?どれどれ〜!?」
銀「園子だよ!!」
ちひろ「え!?すぐに飲み込んだ銀さんじゃなくてですか!?」
銀「どうしてそうなった!?」
安芸「…静かに。」
4人「「「「はい。」」」」
安芸「コホン…では改めて、次の任務は…
…ゆっくり休むこと。」
須美「えっ?」
安芸「安定した状態でなければ勇者システムは使えないからね。何よりあなたたちの体が心配だわ、ずっと気を張りつめてるもの…最後までお役目を果たすためにも、休養を命じるわ。」
銀「うおお!!やったね!!」
ちひろ「休むってことは遊ぶってことですよね!?なら私に任せてください!!」
園子「私も私も〜!!」
須美「私はあまり力になれないけど…」
銀「須美は、ていうかみんないるだけで力になってるからセーフ。」
須美「そういうことなら…」
銀、須美、園子「「「いぇーい!!」」」パンッ
須美「い、いぇーい!!」パンッ
ーーー翌日、鷲尾家ーーー
須美「ふぅ…」バシャッ
(とは言ったものの…気の休め方なんてわかんないわ…ちゃんとできるかしら…)
お手伝い「お嬢様!」
須美「っ?どうしたんですか?こんな朝早くに。」
お手伝い「お友達の乃木様と、上里様がお見えになってます。」
(2人が…?一体なんで…)
須美「わかったわ、着替えてすぐ行くと伝えてもらえますか?」
お手伝い「了解しました。」
ーーー門前ーーー
園子「ヘイ!ヘイ!わっしー?」
ちひろ「レ、レッチュエンジョイかーがわラーイフ!!あ、噛んじゃった…」
(…お、恐ろしくテンションが高いわ…)
朝早くから来訪したそのっちとちひろちゃん。
その状態は想像のはるか上を行き、二人揃って高級車に乗っていたのでした。
須美「え、えっと…す、すごいハイカラね…格好も車も。」
ちひろ「私の家のなんですよ!!」
須美「ふふっ、すごいわね。」ナデナデ
ちひろ「えへへ…///」
園子「ねえ、これからナイスな休日に出かけなイカ?あとちっひーばっかはズルいから私も撫でて〜!」
須美「ど、どっちもいいわよ…?」
園子「やったー!!」ピョンピョン
(逆に不安になってくるわ…)
園子「おおっと!?」ジタバタ
ーーー車ーーー
園子「ヘイ♪ヘイ♪ヘーイ♪オゥイェア!!」
ちひろ「銀さんにもう送りましたー?」
須美「今送るところよ、ちひろちゃん。」
ちひろ「ありがとうございます!!」
須美『そのっち、ちひろちゃんと3人で向かってるところよ。』
ちひろ「いつ来ますかねー!」ワクワク
須美「朝早いわけだし、そんなすぐには来ないと思…」
ピロリン
(銀も銀で早起きね…まああんなちっちゃい子がいるんだもん、早起きも必要なんだろう…)
銀『朝はやっ!!』
銀『ひょーーーーー!!』
銀『あたい…超待ってるわん!!』
ちひろ「わん?」
須美「あたいのところもそうだし、銀ってそういうとこもあるのね、新しい発見だわ。」
銀『待って今の忘れてうちの弟が勝手に打ったから。』
ちひろ「…ってわけでもなかったみたいですね…」
須美「そうね…まあどちらにしろ朝から元気すぎる気がするわ…そのっちといい銀といい。」
ちひろ「すごいわかりますー。実は私も眠かったりー…」
須美「寝てもいいのよ?」
ちひろ「いえ、園姉がはっちゃけてるので!!」
須美「あ、うん…」
(そのっちとちひろちゃん…確か小さい頃からずっと一緒だって初対面の時に聞かされたけど…よっぽど仲良いのね…いいことだわ。)
園子「ナイスナイス、イェーイ♪エブリバディセイ!イェイ香川♪」
ちひろ「イェイ香川ー!!」
須美「早朝と思えないくらいの元気っぷりだわ…」
園子「わっしーもやろ〜?」
須美「敵国に魂を売るつもりはないわ。」
園子「敵国も何も今は四国しかないのに〜…あ、なら!運転手さーん!!」
須美「何企んでるのかわからないけど、そもそも音楽のひとつでテンションなんて上げれるはずが…」
ーーー数分後ーーー
銀「おはよー!しっかしみんなよくもまあ早起きだよ…な…」
須美「やったかたー♪やったかたかったー♪やったかたー♪」
園子「エンジョイ!」
ちひろ「ハッピー!!」
須美「万々歳!!!」
銀「…(汗)」
須美「あ、銀!!おはよう!さあ早く入って!音が漏れると近所迷惑になるわ!」
銀「須美がこんなになるって一体何があったんだ!?」
ちひろ「音楽の力は偉大なんですよー!!」
銀「どういうこと!?」
園子「さあ、楽しい楽しいホリデーの始まりだよー!!」
〜〜〜園子の夢〜〜〜
須美「そのっち…私…
アイドルになることを決めたわ!!」
園子、ちひろ、銀「わー!!」
須美「もちろん3人も一緒よ!」
園子「私も!?」
ちひろ「やったー!」
銀「ローック!!」
須美「行きましょう!ライブが始まるわ!!」
\ニャー!ニャー!/
銀「っ!!」ドンドン!!
園子「ピー!!!」
ちひろ「〜♪」フーフー
須美「〜〜〜♪♪♪」
\ニャー!ニャー!ニャー!ニャー!ニャー!ニャー!ニャー!ニャー!ニャー!/
園子「勇者的な盛り上がり〜!!」
銀「はぁー!!」ドンッ!!
\にゃぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!/
銀「ローック!!」
〜〜〜閉幕〜〜〜
園子「って夢を見たんよ〜!」
ちひろ「フルート…今度吹いてみようかなー!」
須美「お客さんは入ってた?」
銀「そこ気にするとかロックだな。」
園子「お〜!」
銀「?」
ーーー乃木家、園子sideーーー
私がどうしてもしたかったこと、それはズバリお着替えで〜す!
(わっしーもミノさんも絶対似合うと思うんだよね〜!現に…)
銀「なぁ…この服…やっぱり似合わないんじゃ?」
(ミノさん完璧にマッチしてるし。)
そこには素敵な美少女へと変身(元から美少女だけどね〜)したミノさんがいた。
ちひろ「いやいや!めちゃくちゃ似合ってます!!」
園子「うんうん!ね、わっしー!」
須美「むはー!!!」ブバァァァァァァァ!!!
( ・ ・ ・ これは想定外。)
園子「まるで鼻血の噴水だねー…そんな出し方する人初めて見たー。」
ちひろ「この量ってヤバいんじゃ!?」アワアワ
須美「だ、大丈夫よちひろちゃん…そして銀!!とても似合ってるわ!!」カシャカシャカシャカシャ
ちひろ「ならいいんですけどー…」
銀「おーい須美ー、いつもの性格どこいったー。」
須美「で、でも…この込み上げてくる気持ちはなんなのかしら…はぁ…はぁ…」
(ミノさんの言う通りいつもの姿がミジンコもないね〜これじゃまるで〜…)
園子「今のわっしーってプロの写真家さんみたいだよね〜!素敵〜!」
須美「写真は愛よ! あ ・ い !!今日はとことん色んな服に挑戦しましょう!!」
銀「えっ!?私はこれだけでじゅうb」
ゴスロリ系〜。
須美「うんいい!いいわ銀!!」
銀「いっ!?」
セクシー(?)系〜。
ちひろ「おー!似合ってますー!!金メダルです!!」
銀「なんでそこで金メダル!?訳わかんないぞ!?」
王道のキュート系〜。
園子「打点高いですね〜これはホームラン間違いなしです〜」
銀「だからわけわかんないって!!」
そして…カツラも利用したアニメ系!
須美「おぉ…!これはこれで…!!」
銀「いやなしだろ!!これはなしだろ!!」
須美「ありありありありありあり…」カシャカシャカシャカシャ
銀「むー…」
ちひろ「こっち来ましょうー?私事実しか言ってませんよー?」
銀「事実かもしれないけど例えがオーバーだった。金メダルとかホームランとか。」
ちひろ「私は金だけですよー…」
須美「はぁ…よかったわ。私、このためだけに生きてきたのかもしれない。」
銀「いやなんでだよ!?」
(ちっひーが言ってることに間違いはないよね〜まあミノさんもこれ以上やると帰っちゃいそうだしここまでにしとこ〜!)
園子「じゃあ、次はわっしーだね!」
須美「えっ!?」
園子「ん〜?もしかして自分の番は来ないとか思ってた〜?甘い甘い〜!!ミルク特盛コーヒーのように甘いんよ〜!」
そう言ってクローゼットからドレスを取り出す。
須美「ダメよ!!百歩譲って着替えは認めるとしても!そんな非国民的衣装は!!」
銀「いや、似合うと思うな!」バンッ!
ちひろ「あ、銀さんが立ち上がった!」
須美「まさかそのっち、ここまで計算済みで!?」
園子「さあどうでしょうか〜!」
(ミノさんの着替え見た時のわっしーの反応以外は想定内だよね〜!)
銀「さあ着替えの時間だ!!」
ちひろ「大人しく着ましょう!!」
須美「待って!!そ、そうだ!!ちひろちゃんやそのっちのも見たいわ!!2人のを見せてくれたら来てあげる!!」
園子「お〜!じゃあ着よっか、ちっひー!」
ちひろ「うん!」
須美「えっ!?」
園子「今回は何にする〜?わっしーたちと合う感じのがいいよね〜。」
ちひろ「銀さんのもドレスっぽいし、長いけど厚みはないスカートのドレスとかは?」
園子「お、いいね〜!じゃあ私は半袖短いスカートのドレス〜!」
ちひろ「わぁー!絶対似合うよそれー!」
須美「う、嘘でしょ…なんで全く躊躇しないの…」
銀「いやまあ…ちひろも園子も最高位家だし、よく家行き来してるんだろ。多分服も何回も着せ合いっこもしてる。」
須美「判断を誤った…!!」
園子「じゃ〜ん!!」
ちひろ「どうですかー?」
銀「2人ともナイス!!よく似合ってる!!」
須美「ブフゥ!?な、なんて可愛いの…写真…写真を…」ブバァァァァァァァ
園子「別にいいけどちゃんと来たからわっしーも着てね〜」
須美「あっ。」クルッ
銀「ちょいちょい鷲尾さんちの須美さんや、そこで逃げるのは人情がまかり通らんでしょうや。」ガシッ
ちひろ「今度こそ着替えてくださいねー!!」
須美「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ーーー須美sideーーー
(結局、着替えさせられてしまった…)
須美「無念!」
銀「お、いいじゃん!!最高に似合ってる!」
須美「…え。」
園子「これならアイドルにだってなれるね〜!!」
須美「…そ、そんなはず…」
ちひろ「私ファン1号なりますよー!」
園子「あー!ちっひーズルい〜!私2号〜!!」
銀「なんだかんだ1号は譲るんだな…」
(…ありえない。こんな異国の衣装が似合うはずなんて…)
須美「な、ない…絶対にありえないわ…正気を保つの鷲尾須美…こ、こんな…非国民的洋服…可愛いわけ…ある…のかな…
…はっ!?」
ーーー夕方ーーー
須美「心頭滅却心頭滅却心頭滅却!!」バシャッ!!!バシャッ!!!バシャッ!!!
(不覚!大和撫子である私としたことが一時でも異国の文化に流されそうになるとは!!)