量は短めですが2話更新です!!
ーーー7月15日、銀sideーーー
銀「ふ〜やっぱ私はこれくらいが一番だなー。すいません京介さん、付き合わせちゃって。」
烏丸「いや、俺もそろそろ切ろうかと思ってたところだからちょうどよかった。」
須美達に助け出され、そして助けてから5日、私は当番として食料などの買い出しに来ていた。
京介さんは熱中症対策に多めに買うことを聞いてついてきてくれている。
そしてその買い出しがてらに、理髪店で少し伸ばしてた髪を切って昔の髪型にしたのが現状だった。
京介「しかしやっぱりってことはいつもとは違った感じだったのか?」
銀「はい、いつもはこれくらいの長さにして後ろで少し束ねてたんですけど、半年くらい前に園子がすっごいバッサリ行って。イメチェンってやつなんですかね?それで私もしてみようかなーと思いまして!まあ結局戻しちゃいましたけど。」
そう言って軽く笑顔を見せつつ、近くのショッピングモールまで足を動かす。
(予定よりも早く終わりそうだし、みんなにアイスでも買っていってあげようかなー。)
ーーー1時間後、烏丸sideーーー
銀「すいません。ホントにすいません付き合わせちゃって。」
烏丸「いや、別に謝ることじゃないだろ。困ってる人を助けるのはいい事だ。」
俺たちはやっとのことでショッピングモールにつき、買い物を始めたところだった。
理髪店を出て3分程歩いたところで、銀が道に迷った子供を発見、親を探すのに20分、それから数珠繋ぎのように重い荷物を持ったお年寄りの手伝いに落し物届けに兄弟の喧嘩の仲裁、リードの外れた犬の保護と遭遇、全てに対処した結果がこれだった。
(しかし短時間でここまで遭遇するものか?偶然に偶然が重なったのかもしれないが、それでも多すぎたような…)
銀「多すぎるとか思ってません?」
烏丸「…ああ、たまには見かけてたがここまでは今までないからな。」
銀「ほんっとすいません…実は小さい頃から不幸体質で結構巻き込まれがちなんですよね。巻き込まれなかったらといってほっとける訳でもないんですが。」
そう言って銀が苦笑いする。
烏丸「…勇者部のみんなはそれを知ってるんだろう?」
銀「はい、もちろん…須美達が話してましたし。」
烏丸「それであいつらはお前のそれを咎めたりしたのか?」
銀「…いや、されたことないです。」
烏丸「…つまりはそういうことだ。事情を知らずただ遅刻するだけならともかく、やってる事は人助け。お前は間違ってない、だから謝る必要もないと俺は思う。」
銀「…ですね!気が楽になりました、ありがとうございます!!」
そう言う銀の顔は、先程までよりも明るかった。
(…責任感が強いんだな。少しは負担を軽減できたようでよかった。)
だからこそ、彼女は昔…
銀「…?どうかしました?」
烏丸「…ん、いや…大体はカゴに入れたと思うが他にあったか考えていた。」
銀「あー、それで全部のはずです!せっかくなので追加でみんなにアイス買ってきましょう!!」
ーーー街道、銀sideーーー
銀「…烏丸さんって、兄弟の長男だったりしますか?」
烏丸「…確かに下に4人いるが…どうしてだ?」
確固たる根拠はなかった。
ただ…
銀「…私にお兄ちゃんがいたら烏丸さんみたいなんじゃないかなぁって思ったんです。あ、私も三兄弟の1番上なんですよ!」
烏丸「そうだったのか…」
銀「…まあ、最近はあんまりそれっぽいことやれてないんですけどね。色々と忙しくって…」
烏丸「…瀬戸大橋の死闘、か。」
銀「っ!?」
知らないと思ってた言葉が烏丸さんの口から零れ、少し動揺する。
(須美達、話してたのか…)
烏丸「…銀、さっきお前は俺のことを兄のようと言ったが、多分それは違う。お前の方がよっぽど大人だ。」
銀「えっ…そんなことないですよ?」
烏丸「いや…俺は本部から移動する形で玉狛に所属した。
…小南先輩やレイジさんのように共に戦った仲間を失う経験はない。迅さんや遊真のように親族を失ったこともだ。
…恐らく、玉狛支部で俺だけ失う痛みを知らない。だから…」
銀「…そんなことないと思いますよ?私たちが特殊なだけで、この世の中平和でなんぼですもん!生まれてすぐにおじいちゃんとかが亡くなっちゃう人もいれば、ホントに成人するまで周りの人が誰1人死なず暮らす人もいると思うんですよ。だから私はそんな気負わなくてもいいと思いますよ!失う痛みなんて知らないに越したことないですし!」
烏丸「…確かにそうかもしれないな。すまない、アイスが溶けないように急ぐか。」
銀「あ、そういえばそうでしたね!?」