遅れてホントにすいません…大学中もやれるよう頑張ります、ホント。
そしてめちゃくちゃ長くなったため3分割です。
ーーー三門市北部ーーー
ーーーちひろsideーーー
ちひろ「…レオ・スタークラスター…!!」
牡牛座、水瓶座、天秤座を獅子座が取り込み、融合した超巨大バーテックス。
最新であり、相性のいいバーテックス相手ならタイマンも可能な勇者システムを持った勇者でさえ、その撃破に5人の満開を必要とした正真正銘の規格外の存在。
それがコイツだった。
(迂闊だった…!!!牡牛座に水瓶座に天秤座だなんて、まんまこいつのレシピ通りだってのに…!!)
樹「ちひろちゃん!!これって…!!」
ちひろ「うん、間違いないと思う。」
竜治「だよな…厄介どころじゃねぇぞこれ!?」
嵐山「明らかに今までの合体トリオン兵とは別次元だが、これは…!?」
太刀川「スタークラスター。例の特にやべー4種のうち1つだとよ。」
レイジ「となると、目当ては前回と同じく遠征艇か?」
しかし、ゲートが消えたことで樹ちゃん達や竜治君達とも合流。
フラワートリガー3人に加えて、A級1位である太刀川隊、連携が凄まじい嵐山隊、個々で部隊認定される程の実力がある玉狛第一がこの場に揃ったことになる。
(これなら、なんとかできるかも…)
そんな幻想は、一瞬にしてぶち壊される。
ボボボボボボボボボボボボ
レイジ「ッ!!来るぞ!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!
クラスターはかつてのように火球を自身の背後で円状に…そして三重に展開。
全てをこちらへと解き放った。
ちひろ「追尾性です!!気をつけてください!!!」
太刀川「OK!!」
嵐山「了解!!」
ダダダダダッ
私の言葉を聞き、火球が1箇所に固まらないように散開、火球も全員を追うべく狙い通り分散する。
ビュビュビュビュビュビュビュビュン!!!!
ちひろ「ソードビット!!!」
十分に距離を撮ってから背後を確認し、追尾してくる火球へソードビットを放つ。
しかし…
ギギッ…バキバキッ!!
(押し負けた!?)
ソードビットは火球に刺さり、少しの間拮抗するも真ん中あたりでへし折れてしまう。
そしてそれに動揺した私へ無機質に突撃し…
ズバババババッ!!!
次の手として頭上を飛ばし続けていたソードブレッドによって両断、爆発する。
そして残りを…
ちひろ「モードブレイド!!」
トラ介「ガオー!!」
モードブレイドでまとめてクロス斬り、破壊する。
ちひろ「ふぅ…なんとかなったけど…」
(あそこまでスピード上げといたブレッドでやっとあそこまでサックリでしょ?ウィップみたいな小さめのをいくつも組み合わせたヤツやアローみたいな攻撃以外へのビットの使用量が多いのは無理ね…しかもそれが通常攻撃の火球の時点でか…)
本体がどれだけ固いのか、正直想像したくなかった。
(それより、他の人は…!?)
思考を切り替え、さっきの場所へと走り出す。
そうして戻った先で…
ザクッ
ボガボガァン…
2つの火球が樹ちゃんを直撃、爆発した。
ちひろ「…嘘…でしょ…樹ちゃん!?」
樹「…ゎたしは無事ですぅぅぅぅぅ!!!」
木虎「間一髪ね!!」
しかしその直後、樹ちゃんを俵のように持った木虎さんが銃から射出したスパイダーでターザンのように黒煙の中から出てくる。
火球もそれを追うが…
木虎「佐鳥先輩!!」
佐鳥『分かってる分かってる!!』
ガガンッ!!
佐鳥さんのツインスナイプが火球を貫き、破壊する。
ちひろ「…よかったぁ…!!!」
みんなは大丈夫だろうかと心配して戻ってきて見せられたのが樹ちゃんへの直撃なのだ、凄まじい安堵感がどっと押し寄せてくる。
時枝「そちらも無事でよかった。この火球、アステロイドでも2人でクロスファイアしないと破壊できないくらいには硬いからね。」タッ
出水「ギムレットでも行けるぜー。まあアステロイドで無理ってのは変わんねえか。」タッ
烏丸「追尾してくる攻撃相手に合成弾を時間かけて作るのはなかなか隙がヤバいですね。」タッ
そしてそれを皮切りに、散らばった人たちも再び集い始める。
レイジ「シューターやガンナーはなるべく2人以上にして当たらせるべきだな。木虎と太刀川、孤月とスコーピオンは?」
太刀川「旋空なら行けるが素では無理そうだな。なかなかに強度がある。」
木虎「一応傷は確認できたので集中的に削れば破壊できると思います。ただ、ただでさえこちらを追尾してくる奴に攻撃をするのが至難な上に、炎を纏っているので現実的ではないかと。」
レイジ「そうか。レイガストはスラスターなら効果があった、こちらも孤月と比べて近づく必要があるから多少危険だが。
本体がこれよりも固いと仮定すると、もっと隊員を集めないと封印に持ってくことすらできなさそうだな…」
嵐山「援軍はシューターやガンナー重視の方が良さそうですね。」
宇佐美『OK!綾辻ちゃん達と連携して調整するよ!』
クラスターが再度動くまでの短い間に、ドンドンとこの後の動きや役割分担が決まっていく。
だがしかし、そうなるとどうしても入れとかねばならない情報が1つある。
ちひろ「ちょっと待ってください。コイツ相手に封印は使えないです。」
そう、話が終わりきらないうちに強引に割り込む。
小南「ん?なんでよ?」
樹「あの、クラスターの御霊ってとても大きい上に1番下の角でも宇宙にあって…」
小南「…はあ!?」
出水「マジかよ…!?」
佐鳥『いや反則でしょそれは!?』
竜治「だから封印なしでなんとかするしか…」
竜治君が言葉を濁しながらそう言う。
太刀川「でも御霊の場所は分かってんだろ?じゃあそこ人集めて集中攻撃すれば突破できるはずだ。」
みんなが驚く中、太刀川さんがそう言った。
国近『場合にもよるけど満開も合わせれば多分行けるんじゃないかな〜?』
綾辻『そうですね。どれくらいの固さかはまだ攻撃してみないと分かりませんが…』
そして、それを皮切りに他の人たちも対策を練り始める。
(…うーん、心強い…)
ただでさえ別次元の強さだったクラスターが更に強化され、ぶっちゃけ不安が少し増していた。
そんなところに勇気をもらえた気がしたのだ。
なら、黙って対策を丸投げしている場合ではない。
ちひろ「集中攻撃で弱いところを作ってもらえれば、私や竜治君なら倒せる可能性は高いと思います。」
出水「お?ちひろのってーと…あーアレか。アレなら確かにぶった切れるだろうな。竜治の方はどうなんだ?」
竜治「ちひろの言う通り、多分行けます。ていうかトリオン兵じゃないスタクラなら1回封印なしで御霊ぶち抜いてるし。」
樹「私はワイヤーの出せる本数が凄いことになるだけなのでちょっと…」
烏丸「…となると2人を温存してくべきですかね。」
時枝「そうなると思う。どれだけの隊が駆けつけれるかにもよるだろうけどね。」
冬島『そーいう事なら安心してくれていいぜー。』
そう、冬島さんから通信が入る。
王子「B級5位、王子隊現着。援軍は僕らも含めてA級2隊、B級5隊のかなり大規模なものだ。」
諏訪「諏訪隊現着!!聞くところによると鬼みてぇなスペックのトリオン兵だそうじゃねーか、変な動きする前にさっさと倒すぞ!!」
影浦「変な動きしよーが倒しゃ終わりだ。A級10位影浦隊現着!」
荒船『B級11位荒船隊現着。援護を開始する。』
間宮「B級18位間宮隊現着!」
茶野隊「B級19位茶野隊現着!」
そしてそれを皮切りに、続々と部隊が到着する。
総勢19名、しかもうち16名がシューター、ガンナー、スナイパーのどれか。
襲いかかる追尾火球を殲滅しながら集中砲火へと繋げるには十分すぎた。
レイジ「よく来てくれた。作戦はオペレーターから通達済みだな?」
諏訪「当たり前だろ筋肉ゴリラ。もうどこも準備万端だ。」
レイジ「よし、竜治とちひろは満開をいつでも発動できるように待機。」
ちひろ、竜治「「了解です!!」」
フラワートリガー3人、A級5隊、B級5隊、今までとは比べ物にならないほどの圧倒的戦力集中。
レイジ「攻撃、開始!!」
…ビキッ
だが、しかし。
竜治「…今、なんか音したような…」
パワーアップしたクラスターは、私たちの想像を遥かに…いや、完璧と言っていいまでに超越していた。
[newpage]
ーーー竜治sideーーー
(…クラスターが地面に刺さってる?)
よく見るとクラスターの1番下にある大きな棘が地面に突き刺さっている。
先程レイジさんの号令、およびそれによって一斉に放たれた弾トリガーと同時に聞こえた音はこの時のだろうか?
竜治「っていうか、なんのために…?」
それはすぐに分かった。
…ギュルルルルルルルルルルッッッッッッッ!!!!!!!!
影浦「ッ!?伏せろ!!!!!!!」
ッッッッドガガガガガガガガガガガガガガガガガガァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!
弾トリガーが着弾する寸前、クラスターは凄まじい音と共にその場で回転、自身へと向けられた弾トリガーの速度を何倍にもして跳ね返したのだ。
そしてそれによって、防御にまわった間宮隊の1人がシールドごと身体を貫かれ、ベイルアウトする。
嵐山「みんな大丈夫か!?」
蔵内「秦がやられていた、シールドも貫通するとなると威力がシャレにならないぞ…」
烏丸「天秤座と同じやつですね。だけど跳ね返した弾の速度を上げる事まではしてなかったはず…」
北添「合体して強化されたって事!?それってまずくない!?今いるメンバーの攻撃ほとんど逆に利用されちゃうじゃん!!」
太刀川「あの下の棘が軸だろ?ならアタッカー組で一瞬止めてそこに合わせてくぞ。」
樹「そういうことなら、私も力になります!!」
予想外の動きでも、すぐに対応を変える。
が、クラスターの攻撃はまだ終わりではなかった。
ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ
木虎「…冗談でしょう?」
クラスターはその回転を止めることなく、ちょうど上下の中間の辺りに、自身を囲うように火球を展開し…
レイジ「…退避!!!!!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドッッッッッッッッッッッ!!!!!
…次々と放ち出した。
竜治「くっ!!」ズバズバッ
耐久性が変わるわけじゃない、だから破壊すること自体はさっきと同じくできる。
だが、破壊力は別だ。
ッッッッボガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァァァァァァァァァン!!!!!!!!!
狙いなどまるで意識せず放たれる火球は途中でいつもの追尾性を発揮し、その速度のままこちらへと…それこそ建物などまるで知らないかのごとく粉砕して突っ込んでくる。
竜治「撃ち漏らし=即死とかいよいよやべーぞコレ…!?」
さらに、火球は放たれた傍から再装填されている。
つまり、この攻撃に終わりはない。
荒船『やるぞ!!!!』
当真『外すんじゃねーぞー!』
しかし、それで終わるボーダーでもなかった。
ガガガガガガガガガガガガガガガガガ
距離が離れた場所から狙い撃つスナイパー、彼らは火球の追尾に狙われてはいない。
その間に各自準備を整え、弾を跳ね返すクラスター本体ではなく、こちらを襲いかかる火球を片っ端から狙い撃ち始める。
ドドドドドドドドドドドドドドドドッッッッッッッッッッッ!!!!!
影浦『そっち向かったぞ!!!』
だが、それを見てかクラスターは今度はその速度を利用し、火球を狙撃のあった遠方へと飛ばす。
無論、それは途中で追尾性を発揮し…
穂刈『…ッ!?』
ボガガガガガガガガァァァァァァァァァァン!!!!!!
スナイパー組へと襲いかかる。
北添『ユズル、大丈夫!?』
絵馬『大丈夫だよゾエさん、ちゃんと避けた。』
佐鳥『ひぇぇぇぇ…!!!こっわ!?』
時枝『しばらくはこっちで凌ぐから場所変えて!!』
皆さんはそれぞれ来る前に建物から離脱し、事なきを得ている。
しかし、もちろんそれで終わりでなく…
ちひろ『油断しないでください!!』
半崎『…あっ、やべ。』
ビュンッッッッッ!!!ドガァァァァァァァァン!!!!!
空中で身動きが封じられたところに、水圧レーザーが直撃。
1人がベイルアウトしていくのが確認できた。
…正直、言葉が出てこなかった。
弾トリガーはそもそも通じず、狙撃は炙り出されてから狙い打たれ、近接はそもそも近づけない。
冬島『…どうするよ、これ?』
冬島さんのその言葉が、全てだった。
オマケに、だ。
クラスターは、徐々に南下を始めている。
…火球を次から次へと発射しながら、ボーダー本部へと向かっているのだ。
堤『こいつ本部に向かってますよ!?』
諏訪『狙いは前と変わらず遠征艇ってことだろうな。なんとしてもその前に止めんぞ!!』
レイジ『分かっている!が接近も危険、狙撃も迂闊にはできないとなると作戦を練って行く必要がある!!』
王子『回転の軸を破壊するのはどうです?合体トリオン兵の通った道に何かを地面に突き刺し、そのまま引きずったような跡があるので、そこさえ破壊出来れば…』
ちひろ『ダメです。それじゃすぐ再生されて終わります。』
北添『あー…そういえば再生機能なんてあったね、新型のトリオン兵。』
小南『でもじゃあどうすんのよ。このままじゃ埒があかないわよ?』
荒船『破壊せずに封じる方法、か…』
絵馬『…レッドバレットアイビス。』
全員『!?』
そう、小さくユズルが呟いた。
絵馬『雨取さんのレッドバレットライトニングを作った時の副産物。アレを軸になってる棘に当てれれば先端も飲み込んで刺さらなくすることはできると思う。』
(…最初の侵攻の時のか!!!)
あの時、別な場所で襲われていたからその場にいたわけではないが、友奈先輩から話は聞いていた。
レッドバレットアイビスで大量に鉛を付けることでおとめ座を弱体化させ、封印に持っていったと。
烏丸『修と話は付けました。トリオン兵に集中的に狙われていて直接そちらに行くことはできないが、千佳は近くの狙撃ポイントについているから、発射すれば約5分でそちらに着弾させられると。』
レイジ『分かった。そうなると…』
嵐山『その5分、放たれた弾丸が別な何かに効力を発揮することを防ぐのと、そもそも回転に巻き込まれて反射させられるのを防ぐために…』
太刀川『5分…いや、かなり離れてる以上すぐに狙われるとは思えねえ。実際はもっと少なく済むな。ともかくレッドバレットアイビスを直前で不発させられないように合体トリオン兵を止める。それが俺らの役目か。』
やるべき事は定まった。
強大な敵を打ち倒すべく、作戦は動き出す。