オリ主の詳細については次のオリ回後にしようと思っています
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「此処がギルドかぁ…」
冒険者ギルドと書かれた看板が付いた建物の近くに着いた真護は、道の邪魔にならないような場所にファイトバスターを停めてから、建物の中へと入っていく。
「あっ、いらっしゃいませー!お仕事案内なら奥のカウンターへ、お食事なら空いてるお席へどうぞ!」
すると、赤毛の元気の良いウェイトレスの人に迎えられれば、そのまま奥に見えているカウンターへと向かっていく。
酒場と併用している為か、武器を携えている人達がテーブル席で食事をしている。
そして、カウンターへと着くと、金髪ウェーブの受付嬢がおっとりした口調で尋ねてきた。
「ギルドへようこそ。本日はどうされましたか?」
「えっと…とりあえず、仕事を探しに来たんだけど…あっ、後、ついでに魔王を倒しに行きたいから、魔王が何処に居るのかって知ってますか?」
受付嬢の言葉を聞いた真護は、まずは仕事が無いかを尋ねるものの、途中で女神から話された魔王討伐の事を思い出せば、その準備もしないといけないなと考えると、そのまま仕事探しのついでに魔王についての情報を聞こう問い掛ける事にした。
しかし、魔王という言葉に賑やかだった酒場がピタッと静かになり、更には受付嬢の反応も変になっていた。
「えぇっと…失礼ですが、冒険者の方でしょうか?」
「冒険者?いや、違うけど?えっと…冒険者って何ですか?俺、此処の街には初めて来たばっかりで、まだ何にも知らなくて…」
聞き間違いかなと言わんばかりの困った表情を浮かべている受付嬢の様子に、変な事を言ったのかなと心配した真護だったが、受付嬢に冒険者かと尋ねられるものの、聞き慣れない言葉に不思議そうにしながら首を横に振りながら返答する。
「ギャハハハハッ!!おい、聞いたか!?アイツ、イカレてんじゃねぇのか!?」
「ちょ、ちょっと、ダスト!やめなって……」
「はっ!今のが笑わずにいられるか!?こんな駆け出し冒険者が集まるような街で、いきなり魔王を探してる…なんて言ってんだぜ!?しかも、冒険者登録もしてねぇ奴がだ!笑っちまうだろ!?」
すると、酒場の方から嘲笑うような下品な笑い声が聞こえると、真護はその方向を向く。
ダストと呼ばれた金髪で短髪な男が、酔っ払っているのか顔を赤くしながら笑っていたのだ。
彼がすわっているテーブルには、仲間と思われる人が3人座っており、その中のローブを着て杖を携えている女性がダストと呼ばれる男に注意していた。
「そうなんだ…じゃあ、冒険者登録ってのをお願いします。」
カウンターの女性も困った表情で苦笑いを浮かべていた為、冒険者というものにならないと魔王を倒しに向かう事すらままならないのだろうかと思えば、ひとまず先に冒険者登録を済ませようと考えた真護は、受付嬢に登録を申請するのだった。
「…は、はい。分かりました。では、登録料として1000エリス頂きます。」
「エリス?…この金貨で良いの?」
「…はい。確かに1000エリス頂きました。それでは、冒険者登録の説明をさせて頂きますね。」
1000エリスと言われた真護は此処の金貨はエリスと呼ばれているのかと思いつつも、ポケットに入っていた金貨を取り出せば、カウンターの女性にそれを渡す。
そして、金貨を受け取って確認した受付嬢はそのまま冒険者の説明をし始めた。
冒険者とは冒険者稼業を行う者達の総称らしい。
主な活動としては街の外でモンスターの討伐をしたり、薬草の採集や荷物の運搬等…要するに何でも屋のようなものだ。
この世界の冒険者は自分の能力などが書かれたカードがあり、それは身分証明書にもなる。
冒険者はただ冒険者としてはなくその中にも職業があり、どの職業になれるかは身体能力を測る事で分かるらしい。
「へぇーっ、単に旅をしながら仕事をするんじゃないんだ…」
「はい。レベルを上げれば、下級職から上級職への転職も可能ですよ?」
剣と攻撃を専門に置くソードマン、攻撃魔法専門のウィザード、回復や補助の専門のプリーストなどがある。
因みに、最低職が冒険者なのだが、レベルがあがると上級職に転職出来る。
そして、そのカードに経験値を溜めて成長するとの事だ。
因みにレベルが上がると、その職業で使用可能なスキルなども覚えられるようになるとの事だ。
「まるでゲームの世界みたいだ…あっ、とっても分かりやすかったです。ありがとうございます。」
「いえいえ。それではまず、こちらの書類に必要事項を記入していただけますか?書き終えた後は、こちらの水晶に手をかざしてください。」
説明が終わればゲームの世界みたいな場所だなと呟きながらも、説明に納得した真護は受付嬢に礼を言う。
そして、そのままカウンターに置かれているカードに自分の名前や身長と体重といった必要事項を書いてから、水晶に近付いて言われた通りに手をかざす事にした。
すると、手をかざした水晶が輝きを放つと、側に置かれているカードに文字が記されていく。
その光景を目にした真護は驚きを隠せない様子で声を出しながら見ていた。
「…はい、終了しました。えっと、トウノシンゴさんですね?…って、な…何ですかこれっ!!?」
やがて、水晶の輝きが静まれば、カードに文字が書かれていたのだった。
そのカードを手に取ったカウンターの受付嬢は内容を見るなり、何か途轍もないことが書かれていたのか、驚きの声を上げていた。
その様子に酒場の方が再び騒めき始めていた。
「…何か、変な事でも書かれてるんですか?」
「…はっ!?い、いえ、変な事は書かれていませんが…じゃなくて、シンゴさんのカードに表示された数値が凄いんですよ!」
「えっ?そうなの?」
驚いている受付嬢の反応に少し不安そうな表情を浮かべながら尋ねるものの、少し興奮を抑えられないような様子で受付の女性は話し続けるのだった。
「生命力、筋力、魔力、知力、俊敏性に器用度…そして、幸運のステータス全てが平均値を大きく超えてます!特に生命力と筋力、俊敏性に至っては他を寄せ付けない程の高数値なんですよ!?これほど数値が高い人、初めて見ました!それに、見たこともないスキルまで…って、あ、あれ?職業は固定されているみたいですね…?」
「職業が…?えっと、何て書かれてるんですか?」
興奮が治らない様子で、カードに記された数値や変わったスキルに目が行きながらも話を続けていた女性だったが、何かに気付いたように不思議そうな表情を浮かべながら真護に問い尋ねてくる。
しかし、ギルド所かこの異世界に来たばかりで何も知らない真護は不思議そうにしながら逆に何が書いてあるのか聞く事にした。
「えっと『ライダー』と……」
「あっ……なるほど、そういう事か…。じゃあ、職業は固定のライダーでお願いします。」
受付嬢が目にした真護のカードにある職業の欄には『騎乗士』と書かれていたのだ。
しかも、今までの職業の中には無かったものである。
しかし、そのライダーというワードに思い当たる節があるのか、納得した様子で真護はコクリと頷いて、確定している職業を承諾したのだった。
「…分かりました。それでは、これで登録完了です!冒険者ギルドへようこそ、トウノシンゴ様!スタッフ一同、今後の活躍を期待しています!エリス様のご加護があらんことを!」
そして、真護の言葉に頷いた受付嬢は、職業が記された冒険者カードを真護に手渡しする。
そして、真護の目の前でギルド職員全員が頭を下げると同時に、酒場の方で一部始終を見ていた冒険者達から激励の言葉が飛んで来ていた。
一部はやや小馬鹿にしたような様子だが…
「えっと、じゃあ早速で悪いんだけど、クエストを受けたいんで何か無いですか?」
「早速ですね、かしこまりました!シンゴ様の現在のレベルで現在受けられるクエスト等は、あちらの掲示板にクエストの依頼書が出ているので、そこで確認をお願いしますね。」
無事冒険者になれた事に安堵の表情を浮かべながら、早速何か受けられるクエストは無いだろうかと考えて問い尋ねると、受付嬢の言葉に掲示板の方を見ながら頷けば、掲示板の場所に行ってどんなものがあるのかを見る事にした。
張り出されている紙を見ていくものの、街の掃除や雑用…そして薬草の採取や荷物番など、あまり良さそうなものが見当たらない。
しかし、ジャイアントトードと書かれたクエストを見れば場所と時間の効率を考えて丁度良さそうだと思えば、ジャイアントトード討伐任務の近くの森に行く必要のある薬草採取のクエストと共に受ける事にした。
「…ん?」
ふと、掲示板にある紙の中にパーティ募集の欄の、とある募集の紙に目が行く。
『パーティーメンバー募集してます。優しい人、つまらない話でも聞いてくれる人、名前が変わっていても笑わない人、クエストがない日でも、一緒にいてくれる人。前衛職を求めています。できれば歳が近い方―――』
その紙には詳細を事細かく書き過ぎているような紙があった為、気になったのか手に取りながら不思議そうに見る。
「……?何、これ?ちょっと聞いてみようかな?」
しかし、募集を掛けている人がこの場にいない為、どうしようかなと考えた真護は、まずは依頼を受けるついでに聞いてみようと考えて受付嬢の元へと戻る事にした。
「すみませーん。この薬草集めと、後…このジャイアントトード討伐…ってやつをお願いします。」
「かしこまりました!」
そして、取った紙を手に持ちながらギルドのカウンターに戻ってくると、受付の女性に自分が受けるクエストの紙を表示すると承諾するように頷いて話す。
「では、何人で参加なされますか?」
「えっ?何人って言われても、今は1人しか居ないんで…1人で。」
「えっ!?ソロで行かれるのですか!?」
「うん。」
「か、かしこまりました…」
しかし、受付嬢の一言に不思議そうにしながら、クエストには1人で行くと言うと驚かれた為、困った表情を浮かべながらも1人でも問題ないと話す。
元々、地球でも何かと1人でしなければならない時が多かったのか、カエルと薬草ぐらいなら問題ないと考えていたのだ。
しかし、レベル1とはいえ貴重な新職業の冒険者を1人で向かわせる事に受付嬢は不安そうにしながらも、渋々了承していた。
「あっ、そうだ…ついでに聞きたい事あるんだけど…この紙を出してる人って居ます?」
「えっ?えっと…この募集を掛けている人はゆんゆん様ですね。今はギルドに来て居ないみたいです。確か、この方もソロで…」
「ホント!?ソロの人の方が組みやすそうだし…じゃあ、その人が来たらパーティに入りたいって伝えて欲しいんだけど…あっ、置き手紙とかあった方が良いかな?」
しかし、話が進展しない為にどうしようかなと悩んでいたが、先ほど目に止まったパーティ募集の紙を出せば募集者が此処に居ないか問い尋ねてみる。
すると、この募集者も1人で行動している事がほとんどと聞いた真護は、受付嬢の人にメモ帳の紙ぐらいに名前とパーティに入りたい節の伝言の紙を書いていく。
「あ、あの、シンゴ様…とりあえず、ゆんゆん様が来てからでも……」
「でも、さっきので手持ちが無くなっちゃったから、外が明るい内に行かないと危ないし…じゃあ、悪いけど行ってきます!ギルドの受付のお姉さん!」
「あっ、し、シンゴ様!?」
伝言の紙を書き終えると、それを受付嬢に渡せば、不安そうにしている受付嬢に謝りながらも、そのままギルドから飛び出すように外に向かって行ったのだった。
尚、こんな事になったのは真護が元いた地球で周りの影響を受けた事もあるのだが…
「…行ってしまいましたね…。って、あっ…」
ドタバタしながらあっという間にギルドから出て行った真護の様子に不安そうにしていた受付嬢だが、その彼と入れ替わりでギルドに入ってきた少女に気付く。
「あっ、ル、ルナさん…その、こんにちh…」
「ゆ、ゆんゆんさん!丁度良い所に!」
「はひぃっ!?なな、何ですか!?」
「実は…」
紅魔族と呼ばれる特徴的な赤目に、やや露出の多い黒服を来た少女…ゆんゆんは、オドオドとしながら受付嬢のルナに挨拶するものの、先ほど飛び出して行った真護がパーティ募集の紙を出していた本人がゆんゆんな為、やや慌てた様子で話し掛けたのだった…
…因みに、ルナの様子に不安そうにしていたゆんゆんだったが、話の内容を聞いて驚愕した後、慌てた様子でトウノシンゴという青年が向かった草原地帯へと急いで向かったのだった。
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次はオリ回となっておりますm(_ _)m
最後のゆんゆんのセリフが飛んでいますが、次のオリ回でもちゃんと出て来ますので(´・ω・`)