この仮面の闘士に異世界を!   作:GPSA(´・ω・`)FB

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オリ主の能力バレ及び、パーティ加入回となっております(´・ω・`)



第3話『この孤独な闘士にパーティを!』

−−−−−

 

「はあぁっ…まさか、ファイターに変身した所を見られてたなんてなぁ…参ったなぁ…。」

 

ジャイアントトードを倒した草原にまで戻って来た真護とファイトバスター。

変身した所をライダーでない人達に目撃されていた事にショックを受けていた。

 

「ーーーーーー。-----、-----。」

「んー…まあ、起きた事をいつまでも悔やんでてもしょうがないよな。さーてと…これからどうしようか。」

 

しかし、気に病んでいる暇はないと考えた真護は開き直るように気を取り直せば、これから先の事についてどうしようかなと考えていた。

 

「きゅうぅぅっ……」

「…後、気を失ってるこの子にも、ちゃんと謝らないと。」

 

なお、戻ってくる途中に置いていた薬草も無事に回収した為、後は受けた依頼を報告するだけなのだが、気を失っているゆんゆんの目が覚めるまで待っているのだ。

彼女が気を失っている理由は簡単…この世界では存在しないバイクであるファイトバスターに振り回された為である。

 

 

「…ん、んんっ…こ、ここは?」

「…ん?あっ、気がついた?」

 

暫くの間、気を失っていたゆんゆんだったが、うっすらと意識が戻った様子で静かに目を開けると、いつのまにこんな場所にいたのだろうかと思いながらも、身体を起こして辺りを見回していく。

 

「そのー…ごめん!思いっきり騒動に巻き込んじゃったみたいで…ホントにごめん!」

 

意識を取り戻したゆんゆんの姿に気付いた真護が声を掛ければ、先程の騒動から逃げる際に巻き込んでしまっていた為、頭を下げて謝っていた。

 

「えっ!?え、えっと…だ、大丈夫!大丈夫ですから!」

「そ、そう?なら良かったんだけど…」

 

唐突に頭を下げて謝ってきた真護を見れば少し混乱するゆんゆんだったが、気を失ってただけで特に怪我も無い為、慌てながらも問題ない事を話す。

申し訳なさそうな表情を浮かべていた真護だったが、ゆんゆんの言葉を聞くとホッとした様子で顔を上げれば、近くの小石に腰を掛けていく。

 

「あっ、そういえば…君って誰なの?ファイトバスターが案内してきてたみたいだけど…?」

「ふぇっ!?え、えっと…わ、分かりました!」

「えっ?」

 

ふと、何かを思い出したかのようにハッとした表情を浮かべた真護は、ファイトバスターと一緒にいた事から何か用事があってあの場に来ていたのではないかと考えると、ゆんゆんが何者であるか聞き訪ねる事にしたのだ。

すると、何故かどうしようか悩みながらも決心したような表情を浮かべて返答してきたゆんゆん。

そんな彼女の様子にキョトンとした表情を浮かべながらも、真護は彼女の話を最後まで聞く事にした。

 

「わ、我が名はゆんゆん!あ、アークウィザードにして、いずれ最上級魔法を操る者!や、やがては紅魔族の長となる者!」

 

すると何故か立ち上がったゆんゆんは、恥じらいながらも大きな声を出してポーズを取って名乗り出たのだ。

突然のゆんゆんの行動にキョトンとする真護と、静まり返った場の空気に顔を真っ赤にするゆんゆん。

 

「…えっと、俺は闘野真護。ジョブはライダーだよ。よろしく、ゆんゆん。」

「わ、私の名前を聞いても笑わないんですか?」

「いや、別に変とは思わないよ?」

 

ゆんゆんの反応に困惑しながらも、自分の名前と職業を言って自己紹介をする真護。

そんな真護の気遣いとは裏腹に、特有の名乗りをした事が恥ずかしかったのか、ゆんゆんは顔を赤くしたまま心配そうな表情を浮かべながら聞き訪ねてきた。

しかし、ゆんゆんという名前が特に変だとは思わない為、真護はそんな事はないと話す。

 

「あっ、話を戻す事になるんだけど、ゆんゆんは何であの森に来てたんだ?」

「そ、それは、シンゴさんがギルドで私のパーティーに入りたいって聞いて…でも、何の装備も無しにジャイアントトード討伐に行ったって聞いたから……」

「…あっ、あーっ!?あの募集、ゆんゆんが出してたのか!あ、あはは…ゴメンゴメン。ちょっとタイミングが悪かったな。それなら、もう少しギルドで待ってても良かったな。」

 

ゆんゆんがあの森にいた理由を聞けば、ギルドで自分が見つけた募集の紙の事を思い出し、ポンと掌を軽く叩きながら、納得しながらも困ったように笑いつつ話す。

 

「それと、紅魔族って?名前からして凄そうな感じがするんだけど?」

「えっと…紅魔の里という場所に住んでいる一族の事を紅魔族って言います。私みたいに紅い目の色と、生まれつき高い魔力が紅魔族の名前の由来なんです。」

「へぇーっ…あっ、本当だ。綺麗な紅色……」

 

続いて紅魔族というワードに興味を持った真護は、続け様に問い尋ねるとゆんゆんが丁寧に答えていく。

ゆんゆんの言葉に対して真護は彼女の目を確認するように見る。

彼女の瞳は鮮やかな紅色をしていた為、真護は素直な感想を述べながら見入るように見つめていた。

 

「あ、あの…シンゴさん?」

「…あっ、ゴメンゴメン。俺の瞳は黒色だから、ちょっと羨ましいなって思ってさ。」

「い、いえ…」

 

ふと、ゆんゆんの声が聞こえてくれば、顔を赤くしたまま困ったような表情を浮かべている彼女の様子に気付くと、人の顔をマジマジと見つめるのは失礼だったと考えながら謝る。

 

「私、こんなに人と話した事が全然なくて……」

「えっ?そうなの?」

 

しかし、アクセルの街に来てから変態や変人に絡まれていた事の多かったゆんゆんは、真護のように素直に話を聞いてくれる男性はいなかったのか、おどおどとした様子で安心した表情を浮かべながら話し続ける。

無論、真護からすればこんな大人しくて良い子なゆんゆんが、何故話し相手が今まで居なかったのかが不思議で仕方が無いのだが…

 

「いやーそれにしても、ゆんゆんがいきなり仮面ライダーみたいな感じに名乗ったのは、ちょっとビックリしたな。」

「か、仮面ライダー…?」

「あっ……」

 

そして、ゆんゆんの名乗りがインパクトが強かったのか、はたまた気が緩んだ様子で仮面ライダーの名乗りみたいだと話してしまう。

更にそのワードに気付いたゆんゆんに突っ込まれた事で、自分がとんでもない事を口走った事に気付いて固まってしまう。

 

「あ、あの!その仮面ライダーって、さっきシンゴさんが一撃熊を相手してた時、『変身っ!!』って叫んで変化した姿に関係してるんですか!?」

「あ、あはは…」

 

仮面ライダーだという事を言ってしまった事で何かを思い出したような表情を浮かべたゆんゆんは、森の奥地で一撃熊相手に彼が叫んで変化した事を掘り返してきたのだ。

先程のおどおどした表情は消え、純粋な子供のような眼差しで目を輝かせている。

 

「(俺の馬鹿っ!ライダー関連の事を言っちゃ駄目なのに!しかもこの子、凄い勘が鋭い!?)」

 

ファイターに変身した所を彼女にも見られてたのかと思うも、自分がやらかした事に自分に対して怒りながら、これ以上は隠し通せない為、どうしようか困り果てしまい苦笑いを浮かべるしかなかった。

 

「カッコ良かったです!それに、一撃熊をあんな簡単に倒すなんて!」

「…えっ?そ、そうかな?」

 

ファイターとしての姿に何か言われるのだろうかと思っていたのだが、格好良いなんて言われた事は無かったのか、ゆんゆんの言葉に驚きながら褒められた事に素直に嬉しそうにしていた。

 

「…でも、そんな憧れるような良い力でも無いよ。」

「どういう事ですか?」

「んー…それを説明するにはちょっと話が長くなるんだけど良いかな?」

 

同時にこの力を手にしてから過酷な運命に翻弄された事もある為、憧れるようなものでもないと言いたげに呟く。

強力な力を持っている事にあまり良い印象を持っていない真護。

そんな彼の様子にゆんゆんは不思議そうにしながら理由を尋ねれば、暗い話題になるので話しても良いだろうか悩みつつも、話す事に決めた真護はそのまま話を始めた。

 

「確かにこの力は特別だけど、同時に厄災も呼び寄せちゃうんだ。俺がいた故郷でこの力と巡り合ってから、色んな事が起きて…色んな人達が巻き込まれた。この力と何の関係もない、普通に生活してた人達も…だから、此処でも同じ事が起きたら嫌だから、極力ライダーの力に関わらせたくないんだ。」

「それで、さっきあの場から…」

 

座りながら腕に意識を集中させて力を込めると、光の粒子が迸って輝きを放ち煌め、腹部に再び変わった形状のベルトが出現していた。

真護は遠くを見つめつつ、今まで自分が遭遇した…普通ならあり得ないような過去を思い返しながら、ライダーの力の危険性を話していく。

単にライダーの力自体が危険なら使わないか、いっそのこと関わらなければ良いだけの話になるのだが…それで済まないのが仮面ライダーとしての因果なのである。

 

「…でも、何でシンゴさんはその力を手に入れたんですか?そんな危険な力なら……」

 

話を聞くうちに、彼が変身した姿を見られる事を嫌がるのは、ライダーの力を知られる事に不安を感じているのだろうかとゆんゆんは考える。

そして、あまり良しとしていない筈の、ライダーの力を手にしている真護の事が気になったゆんゆんは続けて手に入れた理由を聞く事にした。

ゆんゆんの質問について真護は少し考える。

何故なら、元々は望んで手に入れたような力では無かったから。

 

「あー…成り行きで…って言ったら変になるかな?たまたま光る石…今のベルトの真ん中に入ってるこのメビウスリング…ってのを見つけたんだけど、キメラ…化物に見付かって殺されそうになったんだ。えっと、此処でいうモンスターみたいな感じの奴だよ。」

 

正直に話そうにも余計に話が長くなる為、ベルトの中心にあるメビウスの輪石と呼ぶ、神秘的な光を放つ石を見せる。

そして、真護は当初の出来事を大まかに噛み砕きながら説明を始める。

 

「えっ?じゃ、じゃあ…シンゴさんは死に掛けてその力に目覚めたって事ですか!?」

「んー…ちょっと違うかな?ベルトに付いてる…というよりも、お腹に入っている輪石の力が作用してるから、厳密には俺の力じゃ無いと思うんだ。最初は不完全な力だったし、この力をちゃんと使えるようになるまで大変だったし…けど、今まで上手く戦って来れたのも、メビ…このベルトの力のおかげってのは確かなんだけどな。」

 

力を手に入れた説明を聞いていたゆんゆんだったが、死に直面するような状況に陥らないと力を獲得出来ないのかと思ったのか、戦慄したような様子で聞き尋ねるものの、真護は直接的な要因ではない事を話す。

…最も、『変身が出来る資格を有している』という条件をクリアしている前提なのだが。

 

「…さてと!もう日が暮れそうだしお腹も空いてきたから、一緒にギルドに行こっか。」

「あっ…は、はい!」

 

辛気臭い話を切り上げるように真護は周囲を見渡しながら立ち上がると、日が暮れて夕闇に沈んでいく太陽を見ながらゆんゆんに話すと、彼女も頷いて真護に付いて行くのであった…

 

ーーーーーー

 

「それでは、パーティ結成を祝して…乾杯ー!」

「か、乾杯…」

 

ギルドに帰還した真護とゆんゆんの2人は、受付にジャイアントトードの討伐及び薬草集めのクエストを完了した事を報告し報酬を受け取り、やや早めの夕食をとる事にしたのだった。

また、ギルドの受け付けで改めてパーティ申請を無事に終えた事でゆんゆんの仲間になった為、初パーティ結成を祝して軽いパーティみたいなノリで食事を始めていく。

 

「んーっ!!美味しいーっ!あのカエルの肉を加工して調理したら、こんなに美味しいんだなぁ!」

「(すごい勢いで食べてる…)」

 

自分で討伐したジャイアントトードの肉で作られた唐揚げを食べれば、カエルの肉とは思えない旨さに箸が止まらないのか、頬張るように食べている。

 

「ほら、ゆんゆんも一緒に食べようよ?こういうのは出来立てが1番美味しいんだしさ。」

「は、はい。…いただきます!」

 

真護が食べている様子を呆気にとられたように見ていたゆんゆんだったが、彼女の様子に気付いた真護が声を掛けると、ゆんゆんも唐揚げを食べ始めていた。

 

因みに、真護が年齢的にも幼いゆんゆんにお金を出してもらうのは申し訳なく思った事と、せっかくパーティを組んだから自分が奢りで出すよと話した為、パーティ結成祝いとして真護が食事代を出す事にしたのだった。

最も、ゆんゆんも自分が出すと言った為にやや時間が掛かったのだが…

 

「アークウィザードって上級職って言われてるんだよな?まだ年端も行ってないのに…ゆんゆんは凄いな!」

「そ、そうですか?えへへっ…」

 

食事を取りながら会話をしていけば、徐々にゆんゆんのぎごちなさがなくなった事もあって打ち解けていき、ドンドン会話が弾んでいく。

 

「それでですね…こんな性格だから、紅魔族の中で私だけが孤立しちゃって……」

「うわぁ…でも、大丈夫!ゆんゆんはいい子だって分かるよ!ほら、待たずに飛び出した俺なんかの事を気に掛けて来てくれただろ?他の人だって分かってくれる人は絶対にいるよ!」

 

真護も仮面ライダーの事を隠さずに話せる大切な友人になったゆんゆんに気兼ねなく話せる為、嬉しそうに会話を続けていく。

 

「怪人も強かったけど、外にいるファイトバスターと一緒に戦って、俺も強くなったんだ!今度別の変身した姿も見せるよ!」

「本当ですか!?わぁーっ…楽しみです!」

 

そして、2人はお互いに知っている事や事件に巻き込まれた事、今までに起きた事などを話し合っていたのだった…

 

 

 

「はーっ!食った食ったー!ご馳走様でした!それにしても、さっきの飲み物…炭酸みたいな音がして面白かったな。」

「はふぅ…シュワシュワって言うんですぅ〜……」

 

どれだけの時間が経っただろうか…

会計を済ませてお腹いっぱいになるまで飯を平らげた真護は、シュワシュワを何杯か飲んで軽く出来上がってしまったゆんゆんをおんぶしていた。

ギルドを後にして宿を目指し、ファイトバスターに道を先行して貰いながら歩く真護。

 

「シンゴさん…」

「ん?どうしたゆんゆん?」

「これからも…よろしくお願いしますね……」

「うん、もちろんだよ。俺の方こそ、よろしくなゆんゆん。」

 

安心しきったような様子でギュッと真護の背中に抱き着くゆんゆんの言葉に、これからの事を考えつつも星が鮮明に移る綺麗な夜空を見上げながら、真護は彼女の問いに答えたのだった…

 

−−−−−




序盤にも関わらず、話の構成が上手くいかなくて詰まってしまう…(´・ω・`)
一応ゆんゆんがヒロインとなっておりますが、オリ主がゆんゆんを妹のような扱いをしている為、ここから恋愛に発展するかは未定にしています。
次はオリ主の設定詳細となっております(´ω`)
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