この素晴らしい世界に●●を!めぐみんのターン   作:めむみん

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今回もカズマ視点ありです。
新キャラが出ます。

*加筆及び修正をしました(1/5)


落としてしまったモノ

-OTOSHITESIMATTAMONO-

 

魔王軍幹部のベルディアが去った後。

私はカズマと共にあの廃城に来ていた。

 

「さあ、ダクネスに死の宣告をした不届き者に地獄を見せてやりますよ」

 

今日の私は殺る気に満ち溢れている。

 

「・・・やっぱり、やめとかないか?」

 

カズマが弱気な事を言い出した。

 

「何言ってるんですか!止める理由が何処にあるっていうんですか!」

「落ち着けって!確かに気持ちは分かるけど相手は魔王軍の幹部なんだから、もうちょっと作戦を・・・」

 

『エクスプロージョン!』

 

やっぱり爆裂魔法は良い。

色々溜まっていたモノがスッキリする。

 

「落ち着けって言ったのに・・・ってやばい!アンデッドが大量にこっちに来るぞ!」

 

予想外の出来事に驚きを隠せず、私はただ走るカズマにおぶわれるだけだった。

 

 

 

街まであともう少しと言う所まで来たが、これは本当に不味い。

前はこんな事無かったから、油断してしまった。

 

「ちょっと我慢しろよ」

「えっ」

 

私は木陰に下ろされ、うつ伏せとなっている。

 

「かかってこいやーーー!『クリエイト・ウォーター』ッ!からの『フリーズ』ッ!」

 

カズマはアンデッド達をいつものフリーズコンボで無力化している。

・・・何をしてるんだろう私は。

カズマに迷惑をかけないようにと思っていたのに、気付いたら死地に追いやるような事をしてしまった。

みんなが言う通り私は頭がおかしいのかもしれない。

 

「何があったの?大丈夫?って、あの子一人であの数を・・・先にあの子を助けるから待ってて!」

 

急に現れた事に驚いて何も言えなかった。

カズマを助けてとも言えなかった。

本当に私は何をしてるのだろうか。

 

「はぁ、はあ、『クリ、エイトぉ、ウォお、た』」

「『ライトニング』!大丈夫!早くこっちに来て!」

「あっ、ああ。ありがとう。た、すかっ、た」

 

カズマは私の横まで来て力尽きた。

 

「カ、カズマ!」

「大丈夫!?早く街に戻らなきゃ」

 

カズマと私を担いで行こうとする彼女に、嘆願した。

 

「私はいいのでカズマを!カズマをお願いします!」

 

バカな私にはこんな事しか出来ない。

それでカズマが助かるならそれでも・・・

 

「何言ってるの!自分を犠牲にしちゃ駄目だよ!それに街はすぐそこだから!」

「わ、分かりました」

 

 

 

私達を助けてくれたのはリーンだった。

リーンは、モンスターが少なくなった森の散歩を最近の日課にしていたらしい。

その道中に倒れている私を見つけ、助けてくれたのだ。

因みに、助けてくれたのがリーンだと気が付いたのはついさっきだ。

街に辿り着くと、カズマは直ぐに教会へと連れていかれた。

私はと言うと同伴する事もできず、ギルドでリーンと事情説明をしていた。

 

「つまり、めぐみんさんが爆裂魔法を放った事で、アンデッド達がお二人を襲い、その後リーンさんが救助したと言う事でよろしいですか?」

「はい、私の所為です。私が、私がカズマの言う事を聞いていれば・・・」

「めぐみんさん。落ち着いてください」

 

宥めようとするルナさんの話はまったく入ってこなかった。

 

「でも、私が・・・」

「何泣きそうな顔してんだよ」

「めぐみんが泣きそうになってるとこ初めて見たわ」

 

そこにはカズマとアクアがいた。

 

「か、カズマ。大丈夫なのですか?」

「まあ、服はボロボロになったけど、傷はアクアに治して貰ったからな」

「ふふん、凄いでしょう!」

 

カズマが無事で良かった。

 

「めぐみん?どうしたん・・・うわっ!ええっと、め、めぐみんさん?」

「うぐっ、かずま、ごめん、なさい!」

 

もう自分を抑える事が出来なかった。

ギルドのみんなに見られているとかはどうでも良く、ただカズマを近くで感じていたかった。

 

「いや、その、別に俺はそんなに怒ってないし。そんなに思い詰める事は無いと言うか、そんなに反省するんだったら、なんであんな事をしたんだって言うか。まあ色々あるけど、二人共無事で良かったって事でいいだろ?」

 

言いながら、カズマは抱きしめ返してくれた。

 

「そうだよ。初めに二人を見た時は、もうダメかと思ってたよ」

「遅くなったけど、助けてくれてありがとう」

「気にしなくて良いよ。困った時は助け合うものだからね。お礼とかもいらないから」

「そうは言ってもな、やっぱりお礼はしないとだし・・・なあ、めぐみん。そろそろ離れてくれないか?周りの視線が痛いんだけど」

 

こう言うカズマの礼儀正しい所も好きな所の一つだ。

周囲の目なんて関係ないから、離す気はない。

 

「うーん、そこまで言うなら。もし私のパーティーで何かあったら、その時、助けてくれないかな?結構問題の多いパーティーなんだよね。私のパーティー」

「そうか、じゃあ何かあったら俺らに言ってくれ。その時は力の限りを尽くすよ」

「頼りにしとくよ。それじゃ私はこれで。あっ、最後に、彼女を泣かせないように気を付けなよ」

 

リーンはそう言い残し、去って行った。

 

「またな!その時は任せてくれ、あと彼女の事は気を付けるぅ?・・・彼女?」

 

カズマの視線が私に向き、カズマの顔が一気に赤くなっていく。

 

「め、めぐみん。いいつまでそうしてるんだ?さっきも言ったけど恥ずかしいんだけど」

「うっ、もう少しこうしていたいのですが、分かりました」

 

カズマの赤面している所を見られたので、今日はこれ位にしておこう。

 

「そその、落ち着いたか?みんなの所に行こ・・・ところでアクアはどこいったんだ?全然話に入って来ないと思ったんだ、がぁああー!」

 

急にカズマが叫び出し、驚きましたが視線の先を見れば納得。

 

「あっ、終わったみたいよ。それじゃあみんないくわよー!」

『カップル成立おめでとう!』

 

そこには掛け声と同じ弾幕が挙げられていた。

 

「ヒュー、ヒュー、ギルドのど真ん中で抱き合うなんてお熱いね」

「羨ましいなー、おい!」

「私も彼氏欲しいなー」

「どこかに良い女いねえかな」

 

みんな盛り上がっている所為で、付き合って無いなんて言えない雰囲気だ。

 

「良かったわね。二人共。みんなが祝福してくれてるわ!」

「なあ、アクア。ちょっと話があるからこっち来い」

 

カズマがドスの効いた声で話しかけるも、アクアはそんな事には気付かずに、

 

「なによ?もしかして照れてるのかしら。止めるようにとかそんな事は聞けないわよ」

「いいから、来い!」

「・・・は、はい」

 

流石に声を荒らげられると事の重大さに気付いたのか、アクアは大人しくついて行った。

その後のギルドは何とも言い難いたい空気になってしまった。

 

 

 

 

 

「・・・それで話って何なの?」

 

盛大にやらかしてくれたこいつには言いたい事は多いが、さっき助けてもらったばかりだから我慢しよう。

 

「みんな祝ってくれてるけど、俺とめぐみんは付き合って無いって事だ」

「何を言って、えっ!う、嘘よね!だって、カズマとめぐみんってよく一緒にいるじゃない」

 

本当に勘違いしてるから余計に言いづらい。

「嘘じゃない。あの場じゃ言い難いからわざわざ二人で話してるんだからな。てかそれで付き合ってるなら、俺とお前はこの街に来た時から付き合ってるって事になるぞ」

「そ、それは・・・」

「確かにギルドでのあれは、勘違いされても可笑しくない事だったのは認めるけど、早とちりし過ぎだ」

「うっ、う」

 

めぐみんがどうしてあんな行動をとったかが分からない。

始めは無事だったから、感極まってと言う様子だった。

でもなんでその後も抱きついてたんだ?

不安だったからか?

それとも俺の事が、いやそれは無いな。

変な期待はしないでおこう。

 

「・・・かカズマ。どど、どうしよう?」

「しょうがねえなあ。ちゃんとフォローするからとりあえず戻ろう」

「あ、ありがとね」

 

さてどうしたものか。

 

 

 

「おっ、戻ってきたぞ」

「どうしたんだ?」

 

当然理解できていないギルドのみんなからの質問攻めが俺達を待っていた。

めぐみんはギルドの隅で夕食を取っていた。

 

「えっとね、さっきの事なんだけど・・・実はカズマとめぐみんは付き合って無かったの。私の勘違いで、だからその、ごめんね」

「いやいやあんなに仲良いんだし、さてはカズマに丸め込まれたな」

「さあ続きしようぜ」

 

ギルドのみんなが冗談だと思って続行しようとする中。

 

「アクアの言う通りですよ。私とカズマは恋人とかそういうのではなくただの仲間です」

「えっ!でもさっきのは?」

「そうよ!ずっと抱きついてたじゃない!」

 

納得いかないっといった感じのギルドのみんなにめぐみんは、

 

「あれは、その、カズマが無事だったので嬉しくて、あと怖かったので抱きついていたら落ち着けたので、そのままでいたかっただけです」

 

やっぱりそうだよな。

変な期待しなくて良かった。

でも理由は子供っぽいやつだったな。

流石ロリ枠のめぐみんだ。

 

「あの、カズマ何か失礼な事考えてませんか?」

「考えてないぞ」

 

めぐみんってこういうの鋭いよな。

気をつけないと。

 

「マジかよー。せっかく盛り上がってたのに」

「まあでも、パッとしないカズマが付き合えるわけないよな!ハハハハハ」

「確かに。それに相手はあの爆裂っ娘だぞ!ハハハハハ」

 

本人の前で随分な言い方だなこいつら。

めぐみんも思いは一緒のようだ。

 

「どうした?急に近付いてきて」

 

お互いに自分を笑った奴の元に行き、

 

「「おい何しようってんンッ!ゲホッゲホッ」」

 

男同士のキスをさせてやった。

 

「ここにカップルが出来たぞ!祝杯だー!」

「もちろんみんなで、ですよね?」

「・・・ぉおおおー!」

 

この日を境に、俺とめぐみんが二人揃っている時に絡まれる回数が少なくなった。

 

 

 

俺達の制裁が終わり、散々あの二人を泣かせた。

今はその帰り道なのだが・・・

 

「カズマ?どうかしたんですか?顔が赤いですよ?大丈夫ですか?」

 

アクアがギルドに残った。

そして今、俺とめぐみんの二人きりで、

 

「もしかして照れてるんですか?ふふっ」

 

手を繋いで帰ってる。

何なの!

やっぱりめぐみんって俺の事好きなの?

好きだよね?

あああー!

女性経験の少なさがこんなにも響くとは。

 

「いやまて、てか何で自然な感じで手繋いでるんだよ」

「ただそうしたいと思っただけで、特に意味はないですよ」

 

なんだよそれ!

あっ、これはあれか子供的なやつだ。

そうだ、そうに違い無い。

落ち着け佐藤和真。

相手はめぐみん。

そうロリっ娘だ。

そして俺はロリコンじゃない。

何も焦る事は何も無い。

 

「そうか。ならこのまま帰るか」

「そうですね。そうして貰えると嬉しいです」

 

こうして俺らは、馬小屋へと帰って行った。




二週も開けてすいません。
後三話投稿はしません。・・・謝らない。
今日は二話投稿で来週も二話投稿します。

追伸
やっぱり無理だったので二話目は明日上げます。

カズマさんの誕生日話は誰視点が良いかについて

  • カズマ視点(天界)
  • カズマ視点(討伐後)
  • ヒロインズの誰か視点(天界)
  • ヒロインズの誰か視点(討伐後)
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