そして
めりくりえりー
じゃなくてメリークリスマス!!
今回の閑話はカズマ視点です。
*加筆及び修正しました(1/14)
-SEIJONOSEITANSAI-
緊急会議が行われてから数日経ち、この前の誤解が少しずつ解けてきたそんなある日。
俺は今日も今日とて、エリスの下で働いている。
今まで思わなかった。いや、思わないようにしていたけど、この間、姿を見てからめぐみんが恋しくなって仕方がない。
カッコつけずに天界で一緒に暮らせる方向で話を進めておけば、今頃めぐみんとのイチャイチャライフが・・・ってこんな事考えてたら、余計に寂しくなってくるからやめよう。
「カズマさん、この書類をアクア先輩の所までお願いします」
最近は雑務を任されるのが多くなった。
「どうされたんですか?いつもより暗い気がしますよ」
「ちょっと考え事してただけです。アクアの所ですね。行ってきます」
エリスは心配している様だったが、そのまま送り出してくれた。
アクアの部屋までは、そこそこ距離があるんだよな。
それに今回の書類の数は結構多いし案外、疲れる。
あと五分位かな。
「あっ、浮気野郎だ。こんな所で何してんの?」
このクソアマ!
こいつだけは未だに信じようとしない。
「おおー、借金の女神様じゃないですか。丁度良かった。どうぞそちらに届ける手間が省けましたよ」
書類を渡して帰ろうと思ったけど、アクアは食堂のカレーを持っていて受け取って貰えなかった。
「あらあら、ご苦労様。悪いんだけど、見ての通り私も手が塞がってるのよ。だから部屋までよろしくね。あと、借金の女神じゃなくて水の女神よ。私は」
「すいません。宴会芸の女神様でしたね。では、一緒に部屋まで戻りましょうかトイレの神様」
最後の一言で我慢の限界に達したのか、手に持ってる物も忘れて胸ぐらを掴んできた。
「あんたいい加減にしなさいよ!誰が宴会芸の神よ!誰がトイレの神様よ!背教者め!!」
「なあアクア、上に気を付けた方がいいぞ」
親切心で宙を舞っているカレーの事を教えてやったのだが、
「ふん、二度も同じ手には乗らなあづっっっううううううう!!」
人の忠告を聞かず、カレー塗れでのたうち回るアクアはそれはそれは滑稽であった。
ざまあみろ。駄女神。
「カズマ、みず、水、水を出して熱い熱い」
「俺は忠告したのに聞かなかったのはお前だろ。それに水の女神なら自分でやれ」
こいつはこのままにしておこう。
それにカレーはもう浄化されて水になってるから大丈夫だろう。
「お願いよおおお!フリーズだけでもいいから!今までの事も謝るから!」
「しょうがねえなあ『フリーズ』」
「ふあ~気持ちいい~!」
うっ、不覚にも可愛いと思ってしまった。
見た目だけはいいからなこいつは。
黙っていれば結構モテると思う。
まあ、俺にはめぐみんが居るから関係ないけど。
「カズマ、そのありがと。浮気してないのは知ってたけど、言い続けてごめんなさい」
「謝ってくれるならそれでいい・・・今なんて言った?」
馬鹿だから理解出来ずに言ってるのだと思ってたけど、知っていたのなら許す訳にはいかない。
「ごめんなさい?」
自分の発言のおかしな所に気付いてないんだろうな。
「その前だ」
「言い続けて?」
あと一回で辿りつけるだろう
「もっと前だ」
「ありがとう?」
行き過ぎるというまさかのテンプレ。
次は大丈夫なはずだ。
「戻りすぎだって」
「・・・他に何言ったか忘れちゃったんだけど、如何したらいい?」
予想の斜め上を行くの得意だなほんとに。
なんか怒る気も失せてきた。
「もういい、それより大丈夫か?火傷とかしてないか?」
「それはこの羽衣のおかげで問題ないわ」
そういや、状態異常の無効化が出来る神器なんだったなあれ。
「そうだ、カズマ。話は変わるんだけど、この後って時間空いてるかしら」
「なんだ?デートの誘いなら受けないぞ」
遂にアクアまで俺の事を好きになってしまったのか、などとは考えていない。
軽い冗談だ。
「違うわよ。エリスに聞かれると不味いの。取り敢えずそれ持って帰るわよ」
「へいへい。急ぎの仕事はないから時間はあるし、話は聞いてやるけど、それに付き合うかどうかは別だからな」
余程自信があるのか気にしている様子は無く到着した。
「よし、ここまで来れば安心してもいいわね」
辺りをキョロキョロ見回してからそう呟いた。
嫌な予感がする。
逃げる準備だけはしておこう。
「エリスの誕生日がそろそろなのは知ってるわよね。そこでサプライズパーティーをしようと思って、他の子にも声をかけてるんだけど、カズマも参加してくれるわよね」
「なんだそう言う事か。それなら手伝うけど、俺の仕事上、そんなに役に立てないぞ」
エリスの補佐が基本的な仕事だから、抜け出そうとしても理由を世話役の神とエリス本人に言わないといけないし。
「だからこそ手伝って欲しいのよ。エリスが部屋から離れる時に情報を送って欲しいの。あとは企画を考えて貰う事ね」
「ほー、お前にしてはよく考えてるな。じゃあそれで準備しとくわ」
「それはどう言う意味かしら?でも考えたのは私じゃなくてハルだけどね」
唐突に出てきた知らない名前。
今まで会った神にそんな名前のやついたっけ?
「ハルって誰だ?知らないんだけど」
「えっ!知らないの?ほらあんたが浮気した、じゃなくてその疑いをかけられた子よ」
あの神はハルって名前だったのか、あの後はお互いの為に会わないようにしてたから、聞きそびれてたんだよな。
それにしても日本人ぽいな。
確か、ニ〇コイにもいたよな。
楽と小咲は付き合えたのかな?
途中で死んだから結末が分からない。
確かアニメ二期終わった辺りだったような気がする。
「そうだったのか。名前は聞いてなかったから分からなかったんだ。でも如何してそのハルさんが立案者なんだ?」
「ハルとエリスは同期で幼馴染だから仲が良いのよ。後、あの子はカズマの事を高評価してたからそれで選ばれたんだと思うわ」
へぇー、全く知らなかった。
幼馴染か、俺は嫌な思い出しかないな。
「それじゃあ、カズマは参加するってみんなに伝えておくわ。よろしくね」
「任せとけって。俺は仕事に戻るとするわ」
こうしてエリス誕生日会の準備が始まり、とうとうその日がやって来た。
ただここ数日疑いの目で見られる事が多々ある。
「カズマさん、最近私に何か隠している事ありませんか?夜にコソコソ何かしているのは分かっているんですよ」
別に隠れてしてた訳ではないけどいいや。
昼の方がバレてたら危なかったけど、一瞬冷や汗が出た。
「バレてしまいましたか、実はめぐみんの抱き枕を作ってたんですけど、いつ分かったんですか?」
今は表が出来たから後は裏面を作るだけだ。
裁縫スキル取っておいて良かった。
「えっ・・・」
あからさまに引いているエリス。
「あの、そこまで引かなくても良くないですか。自分の嫁の抱き枕作ってるだけですし」
「そ、そうですね。変な目で見てすいません」
そう、二次元嫁とかではなくて、本当の奥さんなんだから問題ない。
それに今は会えないから仕方がない。
だからエリスから可哀想な人を見る目で見られても俺は挫けない。
「そうだ、エリス様、付き合って貰いたい場所があるんですけどいいですか?」
そろそろ準備も完了しているだろうし、あまりこの話でメンタルをやられたくないから会場まで連れて行く誘導を始める。
「いいですけど、何処に行くんですか?」
「それは着いてからのお楽しみと言う事で」
「分かりました。出かけるのは久しぶりなので、楽しみです」
嬉しそうだな。
ここ数日、誕生日会の事を悟らさない為に、仕事量を増やして余裕を無くす作戦の所為で、缶詰め状態だったからかもしれない。
他愛もない会話をしていると会場に着いた。
「此処です。先に中に入ってください」
「此処はハルの部屋ですよね。二人から話があるんですか?」
何か勘ぐっているみたいだけど正解には程遠い。
「まあ、そこら辺の事も中で話すので、取り敢えず入ってください」
「じゃあ、開けますね」
エリスは恐る恐る扉を開けた。
それと同時に鳴り響くクラッカーの破裂音。
「「「「エリス(様・先輩)お誕生日おめでとう(ございます)」」」」
手はず通りに上手くいったみたいで良かった。
「・・・」
あれ?エリスの反応がおかしい。
部屋全体にどよめきが生じている。
まさか日にちを間違えたとか?
いや、でもクリスマスが誕生日だから今日のはず。
初めて聞いた時にクリスの名前はクリスマスから取ったのかって思ったから、間違って無いはずだ。
「エリス様?えっと、おめでとうございますで合ってますよね?」
覗き込んで見るとエリスは涙を浮かべていた。
俺と目が合って、その後に涙を拭ってから答えた。
「合ってますよ。みなさんありがとうございます」
今日の主役なのにお辞儀をしているエリス。
これが神対応ってやつだな。
「エリス様は凄いですね。声掛けたら、みんな一つ返事で参加してくれましたよ」
それを聞いたエリスは何か言いたそうだったけど、それを遮る者が現れた。
「当然です。エリスは優しい、いい子ですから。カズマさんも知ってますよね」
自分の事の様に誇って、話掛けてきたのはハルだった。
この言葉に顔を赤くして、照れているエリス。
「勿論。わざわざ神器回収をして、友達が欲しいと願った子と友達になってあげるくらいに、優しい神様だって知ってますよ」
「二人ともそこまでにして!恥ずかしすぎるよ」
クリスが出てきたな。
パニック状態の中で、クリスの時にやってる事を言ったからか?
「エリスが普通の女の子みたいになってるの初めて見ました。カズマさんあの世界ではこんな感じだったんですか?」
「いや、ボーイッシュな感じが殆どで、こんなに乙女チックなのは見た事ないです」
「ちょっと、もう終わりにしときなさい。このままだとエリスが茹で蛸になってしまうわよ」
アクアに止められて俺達の話は途切れた。 エリスが中心でワイワイ騒がれてる間に隅の方で話を再開した。
ちなみにプレゼントは用意出来ていない。
何故なら設営費を俺とアクアとハルの三人で折半していたけど、参加者が増え過ぎて、予算が膨らみ、俺の所持金を越えたからだ。
参加費はハルが会計した後に、俺とアクアに戻ってくるから後の心配はないけど、これが痛手だった。
何もない事を伝えたらほろ酔いのエリスに。
『じゃあカズマさんがプレゼントでいいですよ』
『何言ってるんですか!?』
『今度から私のタイミングで、神器回収手伝って貰いますからね』
と言う感じで俺自身をプレゼントにされてしまった。
俺の苦難の日々は始まったばかりだった。
本編で進めるのは私が諦めなければ今日中にあげます。
諦めた場合は日付飛ばしをせずにゆっくり進み自然な流れでクリスの誕生日を迎えます。
ニセ〇イを隠す気がないのではないかと思ったあなた、正解です。
私は最後まで読んでますけど敢えてこうして見ました。
ハルは前回の投稿時に出来ていた名前で、今回書いている時にそう言えば春ちゃんいたなと思って入れました。
カズマさんの誕生日話は誰視点が良いかについて
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カズマ視点(天界)
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ヒロインズの誰か視点(天界)
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