この素晴らしい世界に●●を!めぐみんのターン   作:めむみん

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あけましておめでとうございます!!
ハッピーニューイヤホンズ!
今年初の投稿です。
皆さん今年は投稿頻度が減ると思いますがよろしくお願いします。

今回はカズマ視点ありのめぐみん視点です。
元日に投稿したかったのですが諦めてしまいました。
シリアス展開がありますご注意ください。


意識革命

-ISHIKIKAIKAKU-

 

昨日の恐怖は少し残っているが、カズマが隣で寝ていたので、ぐっすり眠れた。

しかし、今は別の問題が発生している。

その問題とは・・・

 

「俺は本当に何も知らないんだって、朝起きたらこうなってて」

「往生際が悪いわよ!変態!めぐみんを、無垢なめぐみんを連れ込んで、襲ったんでしょう!」

 

カズマが椅子に縛られていて、アクアが弾糾している。

ダクネスとゆんゆんも喋らないだけで、蔑んでいる様だった。

カズマの叫び声に驚いて起きた所、この様な事態となっていた。

寝起きだった事もあり、状況を上手く飲み込めていない。

何より脳がまだ覚醒していない。

 

「だから、何回も言ってるけど、俺は何もしてない!」

「どの口がそんな事を言えるのかしら。私達三人が見た事実は変わらないの!部屋に入ったら涙を流してるめぐみんに抱きついてるカズマが寝ていたんだから」

 

涙を流していた?

魘されていたのだろうか?

そんな夢を見た記憶はない。

でもダクネスとゆんゆんが頷いているからそうなのだろう。

兎に角、カズマの擁護をしないと。

 

「あの、おはようございます。この状況は一体どう言う、うわっ」

「大丈夫よ。私達が来たからもう安心していいわよ」

 

アクアがまるで女神の様な抱擁をしてきた。

様なじゃなくて女神だった。

 

「ア、アクア。ちょっと落ち着いてください。それに早くカズマを解放してあげてください。可哀想ですよ」

「なっ!カズマ、あんためぐみんに何をしたの?」

 

カズマはもう何を言っても無駄だと理解したらしく、何も言わなくなった。

アクアは黙り込んだカズマを見て、確信に迫ったみたいな顔をしていた。

 

「めぐみん、もし何か弱みを握られていたとしても、こんな奴を守る必要なんてないのよ」

「弱みなんて握られてませんし、この部屋に来て、カズマの布団に潜り込んだのは私です。昨日は幽霊騒ぎの事が怖くて眠れなかったので」

 

ここまで説明すれば大丈夫だろう。

 

「めぐみん、もう無理しなくていいのよ。さあ、本当の事を言ってみなさい」

 

ダメだった。

こうなれば強気に言うしかない。

 

「さっき言いましたよ!これ以上カズマを縛り続ける様なら、監禁罪の現行犯で警察に突き出しますよ!」

 

やる気はないけど、ここまで言えば信じて貰えるだろう。

ゆんゆん達も慌てて、縄を解こうとしている。

 

「二人とも何してるの!めぐみんもそこまでして守ろうとするなんて、どんな弱みを握られているの?」

「ですから先程言った通りで何も無かったんですよ」

 

私とアクアが言い合いをしている間に、カズマは解放されていた。

 

「始めからめぐみんに確認を取っていれば、この様な事にはならなかったはずなのに。それに酷い事も言ってしまって、すいませんでした」

「カズマ、本当にすまない事をした。この責任はとる。さあ、カズマ、私を思う存分罵ってくれ!」

 

ゆんゆんは何を言ったのだろう?

この子は結構毒舌だからカズマのメンタルが殺られていないか心配になってきた。

あと、ダクネスはいつだってブレない。

 

「えっ、如何して逃がしちゃたの!早く捕まえないとめぐみんがあぶ・・・」

 

いつもとは違うカズマの様子に気付き、アクアは怯え始め、話すのを辞めた。

 

「ダクネスは最後に変な事言ってたが、二人は謝ってくれたから許す。お前は俺の事何だと思ってんの?犯罪者か何かか?俺はそんなに信用ないか?信用ないんだよなアクアさん」

 

これはまずい。

カズマのこのキレ方は相手を完全に敵認定した時の怒り方だ。

こっちのカズマはアクアに対する沸点が低い気がする。

 

「ええっと、カズマさん、一旦落ち着きましょう?話し合いがたい、せつ、だと、お、も、・・・」

「話し合い?それって美味しいのか?なあ教えてくれよ。話し合いって何なのかをさあ!さっきまで人の話も聞かずに、一方的に俺の事を断罪しようとしてたアクアさん」

 

アクアは泣きだす寸前でなんとか持ち堪えているけど、時間の問題だろうし、早くカズマを抑えないと。

 

「カズマ、待ってください。この仕打ちはあんまりですけど、アクアは私の事を守ろうとしての行動です。アクアを許して貰えませんか?」

「そんな事は分かってんだ!でもな、俺が許せねえのは、今まで一緒に冒険してきたってのに、ここまで疑われた事なんだよ!」

 

無理だ。

私にも、もうカズマは止められない。

こんなに怒っているカズマは初めてかもしれない。

それに、カズマの言っている事に反論の余地がない。

 

「始めの頃はどうやったら捨てられるかなとか、考えてたけど、今はみんな大切な仲間で、家族みたいな存在だとも思ってた。でもそう思ってたのは俺だけだったって知って、自分が阿呆らしいよ。勝手に思い上がってたんだからな」

 

そう言い放ったカズマの目には涙が浮かんでいた。

 

「カズマ、ごめんなさい。私が間違って『もういい』えっ?」

「俺は今日でこのパーティーを抜けて、他のパーティーに入れて貰うよ。前から声はかけられてたし、丁度いい機会だ」

 

黙って見ている事しか出来ない自分が情けない。

でも何も出来ない。

何を言えばいいのか、分からないからだ。

 

「・・・・・・わよ!」

 

アクアが今までとは違う意味でわなわなし始めた。

語尾しか聞き取れなかったけど、引き留めようとしているのは分かる。

 

「なんだ?文句でもあるのか?」

「良くないわよ!私だってみんなの事、家族だと思ってるのに、カズマが居なくなったら寂しくなるじゃない!」

 

何だろうこの展開。

感動劇にありそうなワンシーンみたいになってる。

 

「本気で言ってんのか?今更お前の言葉を信じろとでも?」

 

これが劇ならアクアが抱きついて、キスとかをする流れだ。

さすがにそうはならないだろうけど。

 

「そうよ。さっきの事は私の勘違いで本当にごめんなさい。埋め合わせもするから、どうか許してください」

 

さっきまでの威勢の良さはどこへやら。

女神アクアは土下座して、また、怯えながら謝罪していた。

情緒不安定にも程があると思う。

でもアクアらしくて、良い。

 

「・・・しょうがねえなあ。許すから顔をあげてくれ。朝食はまだ作ってないのか?」

 

カズマも土下座までされたら何も言えなくなったのだろう。

ご飯は誰も作っていないらしく、みんな頷いた。

 

「なら俺が作ってくるから、それまで待っててくれ」

 

カズマが部屋から出ていった後、なんとも言えない空気が漂っていた。

 

 

 

気まずい朝食を済ませ、自由行動になったのだが、カズマを誘う機会を失って一人で街を歩いている。

特に用事もないため、飽きてきた。

丁度そう思っていた時、私はカズマを見つけた。

何やら怪しい事をしているみたいだから、声をかけずに尾行してみよう。

 

『ここの奥にある店なんだけど』

『カズマも行くか?』

 

カズマと一緒にいるのは、ダストとキースで間違いないだろう。

 

『行くに決まってるだろ。でもその情報は本当なのか?』

 

ここら辺って確か、あの店が有った所じゃ。

 

『本当かどうかは俺達も今日が初めてだから分からないけど、確かな情報筋だから信用してくれ』

 

三人はそのまま私の予想した店に入っていった。

カズマにあの店を教えたのはあの二人だったのか。

手回しは済んでいるから、問題はないし、カズマが店から出てくるのを待とう。

・・・やっぱり確認だけしておこう。

 

 

 

「めぐみんさんどうされましたか?今混んでいるので、出来れば後からにして貰えると助かるのですが」

「カズマがこの店に入ったのを見かけたので、確認しにきただけですよ」

 

私が話しているのはカズマ達が入っていった店の店員さんだ。

前からカズマが来た時の対応を頼んでいたから、それの確認に来たのだ。

 

「それなら大丈夫ですよ。手筈通り、おまかせをお勧めして、おまかせコースで会計を済ませられましたので。今は友人の方をお待ちのようです」

「そうですか。後の事は頼みましたよ。部屋は私の部屋の窓を開けておくので、そこから入ってください。そこからが一番安全に辿り着けますから」

 

アクアの結界が張られていない事は確認済み。

隣の部屋になった事が幸いした。

 

「ありがとうございます。では私はこれで」

「こちらこそありがとうございます。そのうちまた来ますね」

 

確認も済んだ事だし、表でカズマを待とう。

 

 

 

だらしない顔で男三人が出て来た。

 

「この店最高だな」

「絶対に仲間の奴らにバレないようにしないとな。特にカズマは気を付けろよ」

「分かってるって。それじゃあ俺は帰るわ。そろそろめぐみんの散歩に付き合わないといけない時間だから。お前らいい夢見ろよ」

 

決まってない決め顔でカズマは二人と別れた。

 

「カズマもな」

 

友情物語みたいになっているが、内容を知っているから感動できない。

二人も何処かに行ったから、頃合いだろう。

 

「カズマ、こんな所で何しているんですか?暇なら爆裂散歩に付き合って欲しいのですが」

 

我ながら素晴らしい演技力だ。

 

「おまかせか、どんな子だろうな?」

 

聞こえていない様だった。

ならちょっと悪戯してみよう。

 

「カズマあああ!」

 

叫びながら私はカズマに突進した。

 

「えっ、ちょっ、止まっうわっ!」

 

カズマはバランスを崩して倒れてしまった。

ここは受け止めて欲しかったけれど、カズマだから仕方ない。

 

「痛いなあ、急に突っ込んできたら危ないだろ。あと早くどいてくれないか?注目を集めてるから、恥ずかしいんだけど」

「嫌ですって言ったらどうしますか?」

「強引にどかすって言いたいけど、出来ないから困る。巫山戯てないで早くしてくれ」

 

少し耐性がついてきたかもしれない。

照れてはいるけど、対応がしっかりしている。

 

「分かりました。でも急にではなく、一度声はかけましたよ。それでも、おまかせがどうのって呟いて気付いてくれなかったから、突進したのです」

 

話を聞かれていた事が分かり、焦りを見せるカズマ。

 

「それは悪かったな。考え事してたから気付かなかったんだよ。それより爆裂散歩に行くんだろ?早く済ませようぜ」

 

言及を避ける為に話を変えてきた。

隠している内容は知っているから、特に意味はないけど。

カズマの話に乗って、爆裂散歩に向かう事にした。

評価は九十点を超えていたから十分だった。

 

 

 

ダクネスが自宅から霜降り赤ガニを持って帰ってきた。

今回はアクアの勧めていたお酒の飲み方を試してみよう。

 

「ダクネス、そのカニはどうしたんだ?買ってきたのか?」

「これは私ではなく父が買った物だ。お世話になるお礼にと持たされてな」

「こっこれ霜降り赤ガニではないですか?こんなに高級な物をいいんですか?」

 

流石族長の娘。

見ただけで分かるとは。

 

「そのカニってそんなに高いのか?」

 

相場を知らないカズマに説明をしなければならない。

 

「当たり前です!分かり易く喩えるなら、このカニの為に爆裂魔法を我慢しろと言われたら、食べるまで我慢してから、食べ終わった後にぶっ放しに行きます!勿論、カズマを連れて。それぐらいの高級なカニですよ!」

 

これで理解して貰えただろう。

 

「それは凄いな。めぐみんがそこまで・・・最後になんて言った?」

「何かおかしな事を言いましたか?」

 

疑問に疑問を返してみた。

するとカズマはため息をついて、テーブルの準備を始めた。

ゆんゆんもジト目で見てきたけど、何も言ってこなかった。

 

「よし、準備が出来たわ!さあ、早く食べましょう」

 

アクアの一声で、食事が始まった。

みんな黙々とカニを食べ続け、いつもの賑やかな夕食とは違っていた。

これだけ美味しいカニだから、仕方ない。

そうこうしているうちにカニが無くなり、カズマ以外はお酒を堪能して今日の夕食は終わりを告げた。

 

 

 

全ての準備が整った。

カズマがお風呂で勘違いを起こさない為の工作も成功。

後はあの子が来て、明日を待つだけ。

 

「めぐみんさん、御協力ありがとうございます」

 

あの日結界に捕まっていたサキュバスが到着した。

 

「いえ、私のお願いを聞いて貰っているのですから、これ位の事は当然ですよ。カズマの部屋は、右の部屋です。私はもう寝るので、帰る時は窓を閉めておいてください。お願いします」

「分かりました。では行ってきます。おやすみなさい」

「おやすみなさい」

 

今日はいい夢が見れそうだ。

 

 

 

 

 

ここは何処だ?

もう夢の中なのか?

でもここって普通に屋敷のリビングだよな。

それにみんな揃ってるし、まさかあの店パチモンだったとか。

いや、そう言う考えはよそう。

多分ハーレム系の夢なんだ。

そうに違いない。

 

「カズマ、そろそろ爆裂散歩に行きましょう!」

「あ、うん。行くか」

 

あれ?

これ本当に偽物だったんじゃないか?

早速、日常コースなんだけど。

 

「なんですかその返事は、何か文句があるなら聞こうじゃないか!」

「違うって、考え事してただけだって」

 

完全に騙された。

ダストとキースも今頃嘆いてるだろうな。

 

「・・・そう言う事にしてあげます。早く行きますよ」

 

めぐみんの機嫌が少し悪くなってしまったし、何処かで機嫌を取らないと。

爆裂魔法を放てば元に戻るだろうけど、目的地に着くまでが微妙な空気になるから対策するしかない。

街に出たから、何か物で釣ろうとは思ったが、良い物がなく、結局門をくぐった後、二人きりになってしまった。

こうなったら直接機嫌を取るしかないだろう。

 

「めぐみん、さっきはご・・・」

 

俺の謝罪はそこで途切れた。

何故なら今の俺はパニック状態だからだ。

その原因は勿論めぐみん。

何の前触れもなく恋人繋ぎをしてきたのである。

 

「カズマ?さっきは何ですか?続きを言ってください」

 

何なのこの子。

如何して平然としていられるんだ?

俺は今にも心臓がめぐみんの所為で爆裂しそうだってのに。

 

「いや、続きとかの前に、この状況を説明して欲しいんだけど」

「何をですか?・・・あっ、照れてるんですね。付き合い始めてから毎日していますけど、まだ慣れてないんですか?カズマは面白いですね」

 

・・・付き合い始めてから?

やっぱり夢だったのか?

そう言う設定なのか?

 

「今日はこの後デートもするんですから、こんな事で照れて黙られると困りますよ」

 

うん、これは夢だ。

あまりにもリアル過ぎて気付かなかったけど、間違いない。

サキュバスサービス凄いな。

でも何でめぐみんなんだ?

俺のタイプはロングのストレートでまずまず胸の大きい、俺の事を甘やかしてくれる女性だ。

パーティーの中ではゆんゆんやダクネスが近いかもしれない。

確かにめぐみんは俺の事甘やかしてくれるけど、始めの二つが違う。

二つ目なんかは特に。

 

「おい!彼女と二人きりの時に他の女の事を考えるのはやめて貰おうか!あと何か失礼な事考えてましたね!」

 

流石めぐみん、鋭いな。

 

「何言ってんだよ、そんな訳ないだろ」

「まあ、いいです。この後のデート楽しみにしてますね」

 

意味深な発言でしめられた。

顔は笑ってるけど、目が怖い。

これ夢なんだよな。

もうちょっと俺に優しくしてくれ。

 

「何処へ行くんですか?もう着きましたよ」

 

言われて見てみると廃城に着いていた。

やっぱり夢なんだな、明らかに到着するのが早い。

 

「悪い、デートの事考えてたら見えてなかった」

 

らしい発言が出来たと思う。

 

「そう、ですか。今から放つので見ててくださいね」

 

正解だったな。

めぐみんがさっきまでと違って、照れ始めた。

 

「あっ、そう言えば今日はまだしてなかったですね。撃つ前にすれば点数が上がるかもしれません」

「何を?って急に近付いてきてどうしむぐ!」

 

凄く柔らかくて気持ち良かった。

じゃなくて、え!

今のってキスだよな。

 

「ふふっ、ちょっとした魔力供給です。相変わらず顔を真っ赤にして可愛いですね」

 

魔力供給なんて出来てないだろ。

やばい、めぐみんってこんなに可愛かったっけ?

可愛いと思った事はあるけど、今のこの感情とは違う。

なんなんだよ!

この気持ちは!

そうだ。

これは夢だ。

そう、夢が俺にそうやって見せてるんだ。

 

「そこまで照れられると私まで恥ずかしくなってしまうではないですか。今日は点数が、低くなる気がしてきました」

「そんな事ないだろ。恥ずかしさでそんな変化は生まれないと思うぞ」

 

めぐみんが爆裂魔法関係で変な事に気を紛らわせられる事はないはずだ。

 

「私はカズマの事が爆裂魔法と同じぐらい、いえ、それよりも好きなんです。だから、カズマの事を考えてミスしてしまうかもしれません」

 

凄い設定だな。

俺が爆裂魔法を上回るとは。

てかこのめぐみん可愛すぎるだろ。

さっきから全部、変化球なしのストレートボールなんですけど。

 

「俺もめぐみんの事好きだぞ。めぐみんに負けないくらい」

 

まあ、これは夢だから、ちょっとだけ心に余裕がある。

もし付き合ってたとしても、現実ではこんな事絶対に言えないと思う。

 

「ですから、そう言う事は後に言ってください。うぅぅ、いつもはこんな事言わないくせに。こう言う時だけ言うのはずるいです」

 

照れてるめぐみんが堪らない。

ああ、もう俺ロリコンでもいいかな。

いや、俺とめぐみんは数えで二歳差だから問題ないじゃん。

よしこのままこの夢を楽しもう。

 

この時俺は翌日、めぐみんとの関係が、今まで通りにいかなくなるとは考えすらしていなかった。

 

 

 

 

 

翌日、朝食を食べているカズマが挙動不審だった。

昨日の夢は効果覿面のようだ。

目が合う度に赤面して俯いていた。

 

「カズマさん、大丈夫ですか?顔が赤いですよ。熱があるんじゃないですか?」

「あまり無理は良くないぞ。今日は安静にした方がいいのではないか」

 

ゆんゆんとダクネスもカズマの変な動きに気付いていたが、風邪の症状だと思ったみたいだ。

 

「嗚呼、そうかもな。ちょっと熱っぽいから一旦部屋で休んでくるよ」

 

カズマはそう言って、去り際に私をじっと見てから部屋に戻って行った。

 

「カズマ、今日は他の誰かに頼むので、ゆっくり休んでくださいね」

「分かった。ありがとう」

 

聞こえているみたいだし、考える時間は十分出来ただろう。

 

「おはよう。ねえねえ、カズマが部屋に戻ってったけど、どうかしたの?誰か喧嘩したの?」

 

昨日の事もあり、寝坊してきたアクアが見当違いの質問をしてきた。

 

「喧嘩をした訳ではないのだが、どうやらカズマは熱があるらしくてな。休養を取りに戻ったのだ」

「風邪なら私にはどうしようもないわね」

 

病気はヒールでは治らないから仕方ない。

まあ、病気ではないけど。

 

「めぐみん、今日の爆裂魔法は私が付き合おう」

「ありがとうございます。ではお願いします」

 

ダクネスには後で何かを奢ろう。

 

「気にするな。ただ出発は昼からでも構わないか?朝は用事があるのだ」

 

実家の件だろうか。それともクリスと会う約束をしたとかだろうか。

 

「構いませんよ。私はここで待ってますね。カズマの事も気になりますし」

「その方がいいかもしれないな。カズマの事を頼んだぞ」

 

そう言ってダクネスは屋敷から出て行った。

 

「ごちそうさまでした。そうだ、みんなは今日何するの?暇なら買い物についてきて欲しいんだけど、どうかしら」

 

さっきの話を全く聞いていなかった事が分かる。

 

「私はいいですけど、めぐみんはカズマさんの様子を見るためにここに残るので、全員では無理ですよ」

「分かったわ。それじゃあ、二人で行きましょう。カズマの事頼んだわよめぐみん」

 

アクアも直接は言わないけれど、カズマの事が心配なのだろう。

まさにツンデレ。

 

「任せてください。妹の世話をしていたので、これくらい朝飯前です!」

 

 

 

アクア達が出かけてから、数時間経ったが、未だにカズマは部屋から出てこない。

どんな夢を見たら、あれ程恥ずかしがるのだろう?

あんな事やこんな事をしたのだろうか?

謎は深まるばかり。

考え事をしていると扉を叩く音がした。

 

「めぐみん、居るか?調子が戻ってきたから爆裂散歩行こうって、流石にこの時間はもう」

「居ますよ。誘って貰えたのは嬉しいですが、本当にもう大丈夫なのですか?」

 

がっつき過ぎるのは良くない。

 

「熱も下がったから行けるはずだ」

 

あくまでも風邪であった体でいくつもりらしい。

 

「そうですか。無理はしないでくださいね」

「分かってるよ。ほら行くぞ。さっさと済ませようぜ」

「待ってください。ダクネスに書き置きを残しておかないと、お昼から一緒に行くことになっていたので」

 

危ない危ない。

忘れる所だった。

よし、これで大丈夫だろう。

そう言えば、さっきからカズマが目を合わせてくれない。

まだ、照れが残っているのだろうか。

私の作戦は成功したみたいで何よりだ。




謎シリアスがありましたが特に意味は無いです。
強いて言うならアクア様とダクネスお嬢様の登場場面を増やしたかったって事ですかね。
もっと自然な感じで登場させてあげたいけど、なぜか悪い方向にしか持っていけない。
これではアンチアクアやアンチダクネスと言われても反論出来ない。
どなたか私に文才と想像力をください。

カズマさんの誕生日話は誰視点が良いかについて

  • カズマ視点(天界)
  • カズマ視点(討伐後)
  • ヒロインズの誰か視点(天界)
  • ヒロインズの誰か視点(討伐後)
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