2020年も当シリーズ、別シリーズ共に我が作品をよろしくお願いしますm(*_ _)m
アンケートにお答え頂いた皆さんありがとうございました!
今回も何とカズマさんが・・・めぐみんはまさかの行動に・・・そして、何とまたあの方が!
では初書き小説をお楽しみください!
-SEKENHASEMAI-
出発から約二時間。
未だに問題は起きておらず、みんな眠り始めた。
私とカズマ以外が眠りにいたので、この後の事を打ち明けた。
「・・・つまりうちのメンバーの所為でこの商隊が狙われるのか?」
「まあ、そういう事です」
マッチポンプが成立するようなこの事態。
カズマが嫌う状況だ。
「・・・ん?あれは何だ?もしかしてめぐみんの言ってた走り高跳びか?」
「走り鷹鳶です。確かダクネスが狙いだったと思います」
硬いダクネスを狙って、この馬車が追い掛け回されたのは、今でも鮮明に覚えている。
「そうか。おっちゃん、今すぐ隊列から離れて、開けた場所に行ってくれ!」
「お客さんそんな事出来ませんよ!進行を止める訳には」
「襲撃を受けて止まるから一緒だって、あそこ見てくれよ」
「えっと、あれは走り鷹鳶ですな。もしかしてお客さん硬い物を?」
御者の人も理解したらしい。
少し列から逸れ始めた。
「そんなとこだ他に迷惑かけたくないから早く頼む」
「分かりました。進行停止!一時待機!冒険者の皆さんお願いします!!」
自己完結を望むカズマには嬉しくない指示だった。
しかし、走り鷹鳶はこの馬車目掛けて一直線に走っている為、冒険者達と戦う事はなく付いてきている。
「みんな起きろ!敵襲だ!」
「うーん、かずまぁ」
「ちょっ、ゆんゆん!?」
カズマが驚くのも無理はない。
何故ならゆんゆんがカズマを押し倒したのだから。
あの子は私を応援するとか言いつつ、何をしているのだろうか?
あの手紙が届いた時といい、欲求不満なのだろうか?
状況が呑み込めてないみんなも二人を見て固まっている。
「・・・イチャついてるのを見せる為に起こしたんじゃないでしょうね?」
「な訳あるか!ゆんゆん起きろ!くそっ、誰か離すの手伝ってくれ、俺の力じゃ無理だ」
この中で一番ステータスが低いのだから仕方ない。
とは言え今助ける訳にはいかない。
「・・・この際起きたゆんゆんが暴れそうですし、このまま戦いましょう。敵は後ろにいます」
「めぐみん何言ってんの?助けてくれよ!色々限界が近いんだって!」
カズマが叫ぶもボッチは起きず、みんなも戦闘態勢に入った。
この距離なら爆裂魔法を放っても問題無いかもしれない。
「カズマ。爆裂魔法撃ってもいいですか?」
「ゆんゆん、起きろぉ...スー...スー」
この男は!
倒し終えたら凄い事しよう。
「・・・ウィズ、この距離なら大丈夫ですよね?」
「・・・は、はい。問題ないとおもいます」
同じ爆裂魔法使いがこういうのだから問題ないだろう。
狙いを定め、詠唱する中ウィズが少し速いのを倒してくれている。
カズマが居なくても上手く行くのは初めてな気がする。
「『エクスプロージョン』ッ!」
我が魔法の前に灰となった走り鷹鳶達。
そして、後ろには爆音で目を覚まし、痛みと恥ずかしさに悶えている二人が居た。
「ごめん!カズマにあんな事しちゃって」
「別に謝る必要はないでしょう。私とカズマが恋仲である訳でもありませんし」
カズマについては既に話がついている。
新たにデート期間が出来たのである。
「で、でも・・・」
何もしてないのに、こっちが虐めてるみたいで調子が狂う。
「欲求不満だったのでしょうし、気にしてませんよ。ゆんゆんがむっつりな事くらい知ってますから」
「だ、誰が欲求不満でむっつりよ!昨日、布団に潜り込んでカズマを困らせてた、めぐみんにだけは言われたくないんだけど」
私が試飲のバイトすると言ったら勘違いして、ポーション屋を襲撃しようとしていたゆんゆんがむっつりでないなら何だと言うのだろう。
愛する人の布団に入る事の何がいけないというのだろうか?
「あれはついついやってしまうから仕方ないじゃないですか。あの、カズマに包まれてるような感じが堪らないのです」
「・・・絶対めぐみんの方が欲求不満だと思う」
比較した時点で多少なりとも自分にあると言ったも同然。
「だったらなんですか。と言うか今認めましたね」
「ち、違っ!言葉の綾よ!」
「そういう事にしといてあげます。で、欲求不満でもむっつりでもないゆんゆんが、カズマの名前を呼びながら押し倒した理由は何なのでしょうか?」
この説が通らないのならどう説明する気なのだろう?
「そ、それは・・・」
「まさかカズマの事好きになったとか言いませんよね?」
「そそそそんな訳ないじゃない!あれは・・・」
一番疑わしい所から聴いてみたが怪しい。
今までで一番焦ってるのが分かる。
「煮え切らない子ですね!何も無いならハッキリ言えばいいじゃないですか!ほら早く言ってください!」
「正直言って、何であんな事になってたのか覚えてないの。言っても信じて貰えないと思って」
本当に寝惚けてただけか怪しいが、嘘を吐いているようには見えない。
前にもこんな事はあったし、信じるしかないか。
「・・・はあ、分かりました。もういいです。ただあなたの警戒レベルが上がったとだけ覚えておいてください。おやすみなさい」
「おやすみ・・・・・・上がったって事は、元から警戒されてたの私?」
クリスが二番手に上げた人物なのだから当然だと思いながら私は眠りについた。
「おい、・・・めぐ、ん。・・・・起きてくれ。様子が・・・・んだ」
カズマの声が聞こえた気がするがハッキリ聞こえない。
何なのだろう?
体を揺さぶられているような?
「おい、起きろって!起きないと、何日か俺の顔が見られなくなる凄い事するぞ。俺には大義名分があるからな。起きないって事はってうわっ!」
凄い事をすると宣言したカズマを引き込み、逆に逃げられなくした。
「何しようとしてたんですか?場合によっては私が凄い事しますよ」
「いや、ただの脅し文句だからな。それより何かがこっちに向かって来てる気がするから離してくれ。・・・めぐみん?早くしないと誰かに見られ」
ヘタレなカズマがフラグめいた事を言った所為で、ゆんゆんが来てしまった。
「私達囲まれてるみた、い・・・・・・アクアさんが何とかすると思うから、二人はもうそのままでいいよ」
「うむ。仲睦まじくしくて羨ましい限りだ」
寝ていたはずのダクネスが急に話し出した事に驚く私とカズマ。
ゆんゆんは同調して頷いていた。
「ダクネス!?起きてたなら助けろよ!何が羨ましいだよ!」
「カズマから夜這いしに行っていたと思うのだが」
それは肯定である。
もし起きていなければ私はどんな凄い事をされていたのだろう。
考えただけで武者震いが。
・・・これではダクネスと大して変わらないような気がしてきた。
いやでもカズマ相手だから気になるだけで、そう、意中の相手だからこその思考ゆえ仕方ない。
「おまっ!言い方気を付けろ!確かに先に声掛けたの俺だけど誤解されんだろ!」
「めぐみんに凄い事すると言っていたではないか」
的確な指摘に焦るカズマ。
気が気でないとはこの事だろう。
「初めから起きてたのかよ!あれはこいつにも言ったけどただの脅し文句でだな」
カズマが必死の弁明をしていたが、後ろから聞こえた悲鳴によって止まった。
「ど、どうした!ってウィズ大丈夫か!ダクネスこっち来てくれ『ドレインタッチ』」
アクアの広範囲浄化によってウィズまで天に召される所だった。
でもリッチーだから地獄なのだろうか?
「あいつ、ウィズの事考えもせずに何やってんだよ」
「・・・アクアさんもさっきまでイチャついてたカズマにだけは、言われたくないと思う」
「・・・それについてはホントすみませんでした」
ゆんゆんの冷めた目にやられたのか、さっきまでとは変わって謝罪していた。
前回と同様に行商の人から報酬を渡すと言われ、カズマは全力で拒否していた。
それでも引かない行商の人は、カズマに何かの徽章と思しき物を困った時に使ってくれと渡していた。
じゃりっぱとの別れを惜しみながらアルカンレティアに着いた私達は、アクシズ教徒達の歓迎を受け、宿屋を探していた。
そして先程の徽章がここにきて効力を発揮している。
このように。
「あの方のお知り合いだったとは知らず失礼しました。今すぐにビップルームへご案内しますので少々お待ちください」
始めは飛び入りの冒険者を泊める部屋はないと断られた。
そしてカズマが金を見せて、泊めて貰おうと財布からあの徽章を机に置いた途端、店主の顔色が変わり、今に至る。
「・・・あのおっさん凄かったんだな。俺の知的財産権で儲けたらしいけど」
何でもベルゼルグの商業組合に顔が利くらしい。
あのアクシズ教徒がここまで丁重扱うのだから納得だ。
使用人が出て来て荷物を持って部屋へと案内してくれたのだが一つ問題が発生した。
「すみません。実は残りの部屋が二部屋で、四人部屋と三人部屋しかなく、男女別という訳にはいかなくなりまして」
願ってもない幸運がやって来た!
カズマと二人きりになるチャンス!
「私はカズマと一緒でも大丈夫ですから、これで解決です」
「いや、ここは私が」
なっ!
ここに来てまたダクネスが!
今回は離脱したとばかり思っていたのに。
「めぐみんとカズマを同じ部屋にすると朝に騒ぎになるだろうし、迷惑は掛けられない」
「それについては問題ないですよ。当店のビップルームは防音設備完備ですので、何処で何しようと窓を開けていない限り、聞こえません」
ほう。
これはいい事を聞いた。
「尚更ダメね。めぐみんの危険が危ないわ」
「危険が危ないってなんだよ。あと俺は、何もしないからな。この際、一番に名乗り出ためぐみんで良くないか?俺早く寝たいからさ」
カズマは乗り気と言う訳ではなさそうだが私を選んでくれたみたいで嬉しい。
「早く寝たいならダクネスさんとの方がいい気が、やっぱり何でもないです!」
睨み付けてゆんゆんを黙らす事に成功。
ウィズはおろおろしていて話に入れていない。
こうなれば私のモノだ。
「面倒臭いな、じゃあジャンケンで俺が勝ったらめぐみんで負けたら他の誰かな」
この瞬間カズマと私の部屋割りが決まった。
さて、部屋に着いた事だし、何をしようか。
「めぐみん、おやすみ。また明日な」
・・・え?
思わず振り返ると、既に幸せそうに眠りについたカズマが居た。
こうして一日目は何も起こらずに終わった。
私の昂ったこの気持ちはどうすればいいのだろう。
翌朝。
何事もなく朝食を迎え、各自自由行動になった。
今私は、ゆんゆんと一緒にいる。
そうカズマではなくゆんゆんと。
「・・・気持ちは分かるけど、もうちょっと元気だしてよね」
「ゆんゆんが勝負とか言い出さなければ今頃は!」
カズマの隣にはダクネスではなく、私が居たはずなのに!
「それについては私が悪かったから許してよ。二人が約束してなかったなんて思いもしなかったから」
「あれですか?やっぱりゆんゆんもカズマの事好きだから、問題ない誰かに連れていかせたのですか?」
ダクネスもそうだし、アクア、ウィズもカズマに対して何か仕掛けるような事は有り得ない。
前のダクネスなら有り得たが、この時期ならどちらにせよ大丈夫だろう。
「だからそれはないってば!二万パーセントないから!」
「・・・何故二万なのか気になりますが、そこまで言うなら信じてあげます」
安堵するゆんゆん。
ゆんゆんの裏切りはまだないと分かり一安心だ。
しかし、当初の予定が狂った。
「取り敢えず外に出ましょう。此処に居ても何も始まりませんし」
アクシズ教徒達に可愛い姉妹だとか言って絡まれつつも、それなりに観光を楽しんだ。
ゆんゆんに可愛い妹さんですねと言って来た連中には思い知らせてあげた。
宿屋に着くと、アクアは陽気に酒を飲んでおり、ダクネスも笑顔になっていた。
そして対照的にカズマはぐったりしていた。
ウィズは風呂上がりなのか髪が濡れていた。
「カズマさん。大丈夫ですか?」
「もうこの街嫌だ。早く里に行きたい」
相当勧誘で疲れたようだ。
今日はゆんゆんに付き合って貰うか。
「アクシズ教徒の方達に囲まれたのですね?」
「・・・それもだけどこいつが喜んで突っ込んで行くから・・・。こんな事なら面倒くさがらず、言い争い止めて三人で回っとけば良かった」
エリス教の首飾りをダクネスが付けているから状況は分かった。
「カズマ大丈夫でしたか?温泉に入ってゆっくりした方がいいのではないですか?」
反応が少し遅くなるカズマ。
これは明日も休ませた方がいいかもしれない。
「嗚呼、そうするよ。ウィズ、風呂は何処だっけか?」
「そこを左に行った所です。疲れを流すには丁度いいと思いますよ」
「ありがとう」
カズマはよろけながら風呂に向かった。
「・・・カズマ大丈夫かな?」
「まあ他にも人はいるでしょうし、何かあれば助けて貰えますよ」
前回は混浴に入ってウォルバクさんとハンスに会っていたのだから。
それに中にも従業員がいるから大丈夫だろう。
「私もお風呂にします。ゆんゆんはどうしますか?」
「私も一緒に入ろうかな?」
「そうですか。では準備してきますね」
ゆんゆんと別れ、準備を始めたのだが、私はある事に気付いた。
そうウォルバクさんが来ているのではないかと言う事実に。
そして私はゆんゆんとの約束など無視して先に風呂へ向かった。
今はゆんゆんが来ないであろう脱衣所にいる。
勇気をだして中へ入ると。
「あら、久しぶりね。あなたもここに来てたのね」
「え?め、めぐみん!?」
カズマが居るだろうと言う事を忘れていた。
ど、どうしよう。
これでは私が誘いに来たみたいではないか。
「どど如何してここに?」
「・・・間違えました」
いやないだろ!
もっとましな嘘があったはずなのに。
「そ、そうか。でも良かったな。ウォルバクさんに会えて」
カズマも焦っていて助かった。
普段なら追及されていただろう。
あと何処と無く落ち込んでいるように見えた。
「そ、そうですね。お久しぶりです」
「ええ、所で二人は付き合ってるのかしら?」
唐突な爆弾投下。
カズマは騙せてもこちらは欺けなかった。
「ち、違いますよ!まだ俺達ただの仲間ですから!」
「そうです!私達はまだ普通の関係です!」
ウォルバクさんは私達の抗議に対して微笑んだ。
「二人ともまだなのね。次に会う時が楽しみだわ」
しまったつい本音が出てしまった。
でもカズマもまだが付いていたのは喜ぶべきなのだろうか?
「いやその、それは言葉の綾と言いますかその……」
「ふふふ、邪魔者は消えるとしようかしら。そうだ。あまりここの温泉に入らない方がかもしれないわよ?」
カズマの反論も虚しくウォルバクさんには届かなかった。
ウォルバクさんはそんな事を言って出ていった。
もっと話がしたかったが今はそれどころでは無い。
「えっと、どうする?俺はもう上がるけど」
「気にしなくて良いですよ。この際ですし、一緒に入りましょう。屋敷では何度も入ってますからね」
あれ?
私が出てゆっくり休んで貰おうと思ったのに、本音が出てしまった。
「わ、分かった。・・・一つ確認だけど本当に間違えただけだよな?」
「当たり前じゃないですか。わざわざ混浴なんて入りませよ。所でカズマは如何してここへ?」
目的は分かりきっているが、一応確認だ。
「俺もまち、いや、さっきみたいに綺麗なお姉さんが入ってないかなと思って入りました。すいませんでした」
素直に謝るカズマ。
とは言え私にカズマを責める権利はない。
「何を謝っているのですか?カズマがしたいようにすればいいではないですか」
カズマはそれでも尚謝り続けていた。
そこに新たな声が聞こえた。
「おおー、これは広いな」
「やっぱりこの街の温泉は凄いですね。でもめぐみんは何処に行ったのでしょう?」
ダクネスとゆんゆんが入って来た。
場合によってはバレる。
気を付けないと。
「忘れ物でもしたのではないか?」
「それでも一言あってもいいと思いませんか?」
ウォルバクさんに会えると浮かれていたのだから仕方ない。
「確かにそれはあるな。まさか混浴に入っていったとか?」
「カズマじゃないのですから、それはないでしょう」
返す言葉もないです。
「それもそうだな。しかしカズマを追ってならどうだ?」
「・・・有り得ますね」
私の評価はどうなっているのだろうか。
今度二人に詳しく聞かなければ。
あと今のでカズマがこっちをチラチラ見てくるのが恥ずかしい。
「・・・確認してみるか?」
やばい。
脱衣所を見られたらバレる。
「他の人がいたら恥ずかしいですからやめましょう」
「ああ、分かった。それにもし入っていたら今頃慌てて出ていく音がしているだろう」
ふー。
何とか助かった。
カズマと抱き合って喜びを噛み締め、噛み締め・・・
「何か音がしませんでしたか?」
「うむ。水のはねる音がしたような・・・」
私達のバカ!
今動いたらまずい事くらい分かっていたと言うのに!
「なあ、めぐみん。俺ちょっとこのままだとまずい」
「それは分かりましたが今動くのもまずいですよ?」
カズマの限界が近付いて来た。
これはあれだ、カズマのよく言ってたムラムラするやつだ。
だってタオル一枚しか間にないのだから。
「ダクネスさん。やっぱり見に行きますか?」
ダクネスも賛成して出て行こうとしている。
どうしよう。
ホントどうしよう。
言い逃れ出来ない。
この状況はまだしも黙ってこっち来た理由なんてそれこそカズマと一緒に入りたかったくらいしか言えるモノがない。
「あれ?二人とももう上がるの?みんなで入ろうと思ってたのに残念ね」
ナイス女神!
今入信書を渡されたら書いてしまうかもしれない。
「いやまあ、少し隣にな」
「どうしたの?二人はカズマなの?」
・・・そのカズマはここで今顔を顰めている。
しかしこの状況を思い出して怒りは消えた様だった。
「ち、違いますよ!えっとめぐみんがいませんが三人で入りましょう」
「そ、そうだな。三人だけだが女子会には向いている状況だ」
「カズマ今がチャンスです。幸運な事に脱衣所の扉はウォルバクさんが開けたままです」
「嗚呼、みんなが入る瞬間に上がってそのままだな」
こうして私達は何とか逃げ出す事に成功した。
二日目。
昨日の混浴の件もあってか、カズマは今日一日宿でゆっくりするそうだ。
みんなには昨日で疲れたと言っていた。
それをアクア以外不思議に思わないのがこのアルカンレティアと言う街なのだ。
「さてカズマがダウンしてますが、今日はあそこに行きましょう」
「・・・本当に行くの?」
セシリーとは既にアクセルで会っているが一応世話になったのだから顔を見せるくらいはして当然だ。
「行かないと見つかった時が厄介ですよ」
「確かにそうだね」
こうしてアクシズ教会に向かったのだが。
辿り着く前に勧誘に疲れ、宿に戻った。
「お二人も戻られたのですね」
「もう動く気力がないです。他に誰が戻っているのですか?」
「ダクネスさんが先程自室に用があると言って帰ってきましたよ」
なるほど、アクア以外はここにいる訳か。
「所でウィズはここで何をしているのですか?」
「日差しが強いので今日は外に出ない事が体の為でして」
ウィズがリッチーである事を忘れていた。
昼間はあまり外に出られないのだった。
「明日曇りだといいですね」
「はい。それを願う事しか.....」
不死王とは言え、不便な事も多いようだ。
窓から空を眺めているウィズからは哀愁が漂っていた。
「カズマが寝込むのもしょうがないよね」
「そうですね。少し様子を見に行きますか」
カズマの部屋に入る私達。
中には誰も居なかった。
ただ書き置きが残されているだけ。
「急用が出来たとありますが何だと思いますか?」
「さあ?アクアさんが何かしでかしたとか?」
一番有り得そうな類だ。
その線で間違いないだろう。
「多分それでしょう。私達はゆっくりしましょうか」
「うん」
この時私達はアクアが自室で寝ている事を知らなかった。
次回、女神アクアの災難(仮)をお楽しみに!
次の投稿は遅過ぎた恋心 https://syosetu.org/novel/199357/ です。
本シリーズの投稿は新年度、つまり四月を予定しておりますので、ご了承ください。
ではみなさん今年もよろしくお願いしますm(*_ _)m
カズマさんの誕生日話は誰視点が良いかについて
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カズマ視点(天界)
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カズマ視点(討伐後)
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ヒロインズの誰か視点(天界)
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ヒロインズの誰か視点(討伐後)