pixivには合作企画の作品(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14336680)を投稿してましたがこちらでは、失踪してから初めてになりますね。遅くなり申し訳ございません。
そして長らくお待たせした割に、成長したどころか退化したように思うクオリティーとなっているので、今回も期待しないでお楽しみください!
あと自作フォント機能でこのすば文字作ったのでそちらもお楽しみください!
-Alkane-
三日目。
カズマが復活。
とはいかず、昨日よりも体調が悪そうだった。
心配になった私は今日一日カズマの傍に居る事にした。
起きた時にはもうみんな出払っていて居なかった。
起きたのが昼前だったからなのだが、カズマよりは早い起床だった。
「みんなと楽しんで来てもよかったんだぞ?」
「ここで純粋に楽しめるのはアクアとダクネスだけです。それよりも大丈夫なのですか?やつれてますよ?」
昨日アクアの引き取りに行ったとしてもこの消耗具合は変だ。
風邪の可能性も否定出来ない。
「何でもないって、夜更かししたから寝不足なんだよ」
「はあ、心配させないでくださいよ。でも寝不足と言うのなら今日は温泉巡りしましょう。寝不足に効く温泉と言うのもありましたからね」
カズマらしい理由で安心した。
心配して損した気分でもあるが、それと同時に風邪ではないと言う安堵が生まれた。
「へえ、じゃあそこ行くか」
おそらくある事を懸念しているカズマ。
口には出せないのは分かっている。
そして私は語りかける。
「混浴も有りますよ」
「だ、だから如何した?俺は別に混浴が有るとか無いとか気にしてないからな!」
「はいはい、分かってますよ。アルカンレティアに一週間も滞在しようなんて言い出した理由くらいは」
「あー、どんな温泉なんだろうな。鉄分系かな」
図星のようだ。
諦めたカズマがよく使う強引な話題変更。
しかしこうなるとこの後の身の振りを考えなければならない。
「なあ、本当に入るのか?無理しなくても」
中に入る決心をした私であったがカズマに止められた。
「無理なんてしていません。いつかは越えなければならないモノなのですから」
この街にいる限りは、いつか起こる事なのだ。
早いか遅いかの違いでしかない。
「そこまで言うなら止めないけど、駄目だったら早めに言えよ?」
想い人にここまで心配して貰えれば十分である。
「気遣いありがとうございます。でもその心配は無用です。さあ入りますよ」
中に入るとそこには・・・
「ようこそ!アクシズ教会本部へ!あら、めぐみんさんではないですか!しかも美味しそ、ではなくてお知り合いまでお連れで!」
今この女カズマを美味しそうと言いかけたような。
「あのロリッ娘が帰ってきたのか!」
「おお!これぞアクア様の御加護!アクア様ありがとうございます!」
「更に年頃の男の子までジュル」
さっきまで頼もしかったカズマが逆に私の後ろに隠れていた。
街を歩いている時にカズマがストライクゾーンな人に会わなかったのが奇跡なのかもしれない。
「めぐみん。もう帰ろう。ここは危険だ」
「大丈夫ですよ。私が居ますから」
恐らく集会の日だったのだろう。
いつもより多くアクシズ教徒が集まっている気がする。
前回の閑散とした教会とは訳が違う。
「いやいや、ほらあそこのお兄さん絶対めぐみんじゃなくて俺見て顔赤くしてるよな!?ここに居たらヤラレル!」
「落ち着いてください。もしそんな事になり掛けたら私が排除するので安心してください」
カズマを襲おうなんて輩が居たらぶっ飛ばすだけだ。
「やっぱ俺帰っ!」
「これはこれはめぐみんさんとそのお仲間さんですかな?ごゆっくりどうぞ」
ゼスタがタイミング悪く帰ってきた。
ゼスタは私とカズマを舐め回すように見ている。
カズマからは絶望の色しか読み取れなくなっていた。
あまりにもカズマが可哀想だったので、最低限の挨拶はしたとして、教会から逃げ出した。
「カズマ、大丈夫でしたか?」
「な、何とか」
今日はリラックスして貰うつもりだったが失敗だった。
早く温泉に言って癒してあげないと。
「あら〜お二人でお散歩かい?」
今日はなかったと思っていたらまた遭遇してしまった。
「お兄さんにはこの食べられる石鹸あげるわ」
「妹さんは飲める洗剤よ!」
妹?
この私を妹と?
ダクネスは新婚さんだったのに?
「うぉらあああああ!」
渡された洗剤を叩き付け、威嚇体勢に入った。
「めぐみん!?」
カズマも驚いていたが、何より勧誘して来た二人は蜘蛛の子を散らすように去っていった。
「ふう、さあ行きましょう邪魔な虫は消えました」
「お、おう・・・」
この日勧誘を受けたのはこの一回だけだった。
入浴を済ませ、上機嫌で宿屋に戻った私達。
宿の扉を開けるとアクアは大泣き、ウィズは消えかかっていた。
「あんまりよおおおおお!みんなを守るためだっだのにいいいいい!」
「あ、アクア様、…大変でしたね。……その、おお願いします泣き止んでください!私このままだと・・・」
どんどん余裕が無くなっていくウィズ。
カズマがアクアを引き離し、ドレインタッチで何とか助けた。
「如何した?また変な事したんだろ?どれだけの人に迷惑かけたんだ?」
「変な事なんてしてないわよ!温泉が穢されていたから私は浄化したのよ!私がやらかしたみたいに決め付けた事謝って!ほら謝って!謝って私を甘やかしてよ!」
子供のように駄々をこねる駄女神様はカズマにしがみついて離さなかった。
カズマは、少し嫌そうにしながらもアクアを落ち着かせようと振り払いはしなかった。
・・・私も一度やってみようかな。
「浄化して追い出されたのこれで二度目だろ!何処の温泉だ?今から謝りに行くから」
「待って!今日のは温泉にそれはそれは強力な毒が入ってたのよ。それで浄化したの。それなのに・・・」
アクアの目には再び涙が溢れ話せる状況ではなくなった。
そこで私達の視線はウィズへと動く。
「実は温泉が汚染されていたようで、アクア様が浄化した事で毒は無くなったのですが、それと同時に温泉がただのお湯になっていまい、追い出されたそうで……」
前回もそうだったがアクアが不憫だ。
自分の信者達を守る為にやった行動で、信者達から疎まれるのだから。
四日目。
朝早くに目が覚め、カズマを強引に叩き起した私は今、ウィズを連れて爆裂散歩をしている。
みんなが起きるのを待つよりも早く爆裂魔法を放ちたかったのと。
カズマと二人になりたかったからなのだが、さすがに二人だけでは不安だったのと、丁度ウィズが起きていたので、護衛としてついてきて貰うことにした。
もう少しで街の出口という所でウィズが口を開く。
「あの、気になっていたのですが、お二人はいつ頃からお付き合いされているのですか?」
「ウグッ!!ゴホッゴホッ」
水を飲んでいたカズマはむせている。
私も水分補給をしようとしていた所だったから危なかった。
「私達付き合ってませんよ?」
「そうなのですか?カズマさんから貰った指輪を左手の薬指に付けていたので、てっきり婚約しているとばかり」
「そ、それは・・・」
言葉に詰まるカズマ。
私がフォローする他ないだろう。
それにおそらくカズマは私が指輪の慣わしを知らないと思っているでしょうし。
「確かに婚約指輪を付ける場所ですが、この指輪の効果が一番発揮される指が偶然同じだっただけなのです」
「そうそう、効果があるから付けてるだけで何でもないって!……」
カズマは必死の弁明をした後に何か呟いていた。
全く聞こえなかったが何だろう?
「なるほど。実用性重視だったのですね。でも私の様に勘違いしている方も多いのではないでしょうか?」
「それはそれで構いません。カズマの周りに変な女が集まらないと言うメリットがあります」
「確かにお金目当てでカズマさんに近付こうとしている方も一定数いますからね」
ウィズの言う通り、カズマから指輪を貰ってからはそう言った連中が街から消えた。
いつもの癖で左薬指につけた過去の私グッジョブです。
「・・・もしかしてある日突然居なくなった女の子達って」
「ええ、前にカズマが心配してたようなことはありません」
クエストで失敗したのではないか、とか心配していたがギルドが捜索隊を出していない時点で問題は発生していない。
それに本人以外はみんな気付いていたし。
「おっ、良い感じの岩があるぞ」
「流石カズマです。私好みの岩ですね。『エクスプロージョン』ッ!」
今日は敢えて無詠唱にしてみた。
「す、凄い・・・無詠唱でこの威力と精度ですか」
このようにウィズを驚かせる為に。
しかし、もうちょっと練度が高いのを見せたかった。
「うーん。今日のはイマイチだな。無詠唱だから精度落ちるのは仕方ないけど、形もアレだし、音圧が足りないし、響くモノがなかった。無詠唱ハンデつけて六十八点だな」
「…因みにハンデなしだと幾らですか?」
「五十八点飛んで四十八点って所だ。ウォルバクさんに見せた時のは良かったんだけどな」
全くその通り。
やはりカズマの採点は正確だ。
次は無詠唱でも、高得点出せるように精進しなくては。
「えっ!?今ので低評価なんですか!?」
「嗚呼、でも出会った頃の俺だったら高評価してると思う」
「カズマは爆裂ソムリエですからね。私の実力に合わせて採点基準を変えてくれているのですよ」
言ってウィズを見ると何だか燃えていた。
闘志が滾ってる。そんな感じがする。
「カズマさん。私の爆裂魔法も見て貰って良いですか?めぐみんさん基準で」
「いいけど。辛口評価になるぞ」
「構いません。では『エクスプロージョン』ッ!」
ウィズもまた無詠唱で放った。
それはもう見事な爆裂魔法であった。
「・・・どうでしょう?」
「これは・・・」
私もウィズもカズマの評価をゴクリと音を立てて静かに待つ。
「破壊力と音圧だけなら満点だな。芸術点と風の心地良さとかその他を考えると、ハンデなしで六十二点だな。流石リッチーってところか」
くっ、やはり負けだった。
デストロイヤー戦の時は勝てたのに、残念。
「そうでも無いですよ。実は、前回めぐみんさんに僅差で負けましたから特訓してたんですよ」
「なるほど。普段使ってないから余計に凄いと思ってたけど、そうだったのか」
ウィズが負けず嫌いなのを忘れていた。
主にバニルとの戦いの話を聞けば分かるのだが、話すと長くなるので、またの機会に。
「悔しいですが、次は絶対負けませんよ!」
「私も追い越されないよう頑張ります!」
こうして
後にゆんゆんとこの話をしたら大泣きされたと付け加えておこう。
日課が終わり散策をしていると例の集会が行われていた。
「我が信徒よ!この街は今魔王軍幹部により、破壊活動が行われています!」
我が信徒と言ってしまっているし、これはまずい。
即時撤退しなければ!
「カズマ!直ちにこの場から離れて・・・あれ?」
「その活動とは温泉の汚染です!先生、説明をお願いします」
温泉で店番をしてた女性が出てきた。
加えて白衣を来た科学者のような男性も。
何かが、前回と違う。
「アルカンレティア温泉協会で全温泉を調査した所、八割の温泉から毒素が検出されました。この事態を受けて現在全ての温泉が閉鎖となりました」
凄い。
前回は聞く耳も持って貰えなかったのに、ちゃんと調査してもらえている。
「そこで、信徒のみなさんに犯人探しを手伝って貰いたいのです」
まさかアクアが神と信じられている?
これは違う意味でまずいような。
「「「はっ!直ちに!」」」
ホント、どうなっているのだろう?
急に主神を名乗る者が現れたら怪しむと思うし、前回はそうなっていたはず。
「ダクネス!何してるの!アクシズ教をお願いしますって言って!」
「あ、あく、しずきょうを・・・よろしくぉねがいします・・・」
異教の布教活動をさせられるダクネス。
流石にこれは羞恥の部類に入るらしい。
「おい姉ちゃん何言ってるか分かんねえぞ!」
「アクア様の巫女様、他に何かございませんか?」
「うーん。特にないわね。・・・あっ、カズマとめぐみんが居たら・・・やっぱり何もない」
こちらに気付いたのかお願いを辞めた。
何か面倒な事を押し付けられそうな匂いがプンプンする。
「・・・お前何やってんの?」
カズマが私たちを代表して尋ねる。
「何って街を守ってるのよ」
返事を聞き、辺りを見回すとこんな声が聞こえた。
「それにしてもアクア様がそっくりな容姿の巫女様を送ってくださるとは」
「アクア様、ありがたや!」
「神のお導きだ」
・・・なるほど。
本人と名乗るのはやめて使者を装ったのか。
しかし、アクアに偽装をする程の知恵があったとは。
・・・あっ、ゆんゆんの入れ知恵か。
現在、私達は温泉の汚染原因を調査するため、源泉に向かっている。
前回とは異なり、アルカンレティアの人達協力の下で入口までやってきた。
「今日は大勢でどうされました?ここから先は立ち入り禁止ですから、進めませんよ」
事態を把握していない門番の男はそういった。
「実はアルカンレティアの温泉が毒で汚染されてて、それの調査に来たのよ」
アクアが代表して言ったが、門番は怪訝そうに私達を一瞥し言った。
「アクシズ教徒の方がやってきても通すなと言われているのですが」
あっ、ここの門番はエリス教徒だった。
アクシズ教徒の財源をエリス教徒が管理していると言うのはどうなのだろう。
「控えおろう!この方をどなたと心得る!」
「め、めぐみん!?」
突然の私の発言に皆驚いている。
もちろん、一番驚いているのは私によって注意を集められているダクネス本人だろう
「えっと、どちら様でしょう?」
当然、一介の門番がダクネスの素性を知る訳もなく、困惑していた。
そして、私が言葉続けようとしたその時、カズマが口を開いた
「我が国の懐刀たるダスティネス卿であるぞ!頭が高い!」
流石、カズマ。
私の意図を汲んでくれた。
「ええ!?ダスティネス卿がこんな辺境にくる筈が」
「おい、突っ立てないでお前ん家のペンダント早く出せよ」
「えっ、ああ。これでいいか?」
私達の圧に負けてか、流されたのか今回はすんなりとお家の権力の象徴を出すララティーナであった。
出してからその意味に気付いたのか、慌てて片付けるが時既に遅し、門番は最高位の敬礼をしていた。
「先程は失礼致しました!どうぞ源泉の調査を!」
「あっ、待ってください。ダスティネス卿の調査は構いませんが流石にこの大人数を入れる訳にはいきませんよ」
先程まで黙って見ていた門番が言った。
仰る通り、この軍団は過剰戦力だろう。
まだハンスが来ていないのならアクアと科学者の二人と付き添い数人で十分だろう。
「それもそうか。アクアと学者のおっちゃんに付き添いでダクネスとゆんゆんで手伝ってやってくれ。あとは帰ろう」
カズマの意見に反論する物はおらず、アクシズ教徒達と共に私達は下山した。
「この後、どうします?」
下山を終え、温泉地なのに入浴出来なくなった私達は暇を持て余していた。
ちなみにウィズは敵情視察だといって、この街の魔道具店へ向かって行った。
「俺ら二人だけだもんな。それに温泉めぐりも出来そうにないし・・・そう言えばウォルバクさん温泉に入らないようにって言ってたな」
「そう言えばそうでしたね。魔王軍の活動を教えてくれたのでしょう」
「・・・これ魔王軍の仕業なのか?」
質問してきたカズマであるが、それ程驚いている様子はない。
どちらかと言うと嫌な予想が当たったような。そんな顔をしている。
「はい、恐らく毒系のスライムです」
「・・・スライム?スライムなんて簡単に倒せるだろ?」
「カズマの国の常識は通じません。ここでは最凶モンスターですよ」
「マジか・・・」
カルチャーショックを受け固まるカズマ。
それと何やらブツブツ呟いている。
「どうかしましたか?」
「・・・俺、その魔王軍の関係者見たかも」
「えっ?」
「ほら、桟橋で石鹸投げてた人いたろ?」
確かにあれはハンスだった。
しかし、どうしてカズマは知ってるのだろう?
「一昨日の混浴で、俺が入る前にウォルバクさんがその人と話しててさ」
「ウォルバクさんもなんちゃって幹部ですからね」
「やっぱりそういうことだったんだな。作戦考えとくか、このままいくと戦いは避けられねえだろうし」
管理人には悪いが、食べられて貰わないとウィズが戦力にならないし、放置して置こう。
「それにしても客観的に見ると魔王軍幹部が二人も揃ってるのやばいよな。もしそいつも幹部なら三人って、危機的状況だろ」
「確かにそうですね。でも、脅威なのは汚染してるやつだけですよ」
カズマの言う通り、何も知らずに魔王軍幹部が一つの街に三人も居ると聞いたら、もうこの街は終わりだと思うだろう。
・・・なんちゃって幹部と幹部辞めたい悪魔が周りにいて良かった。
「はぁ、あいつら帰ってきたら作戦会議だな。めぐみんはどうしたらいいか知ってるか?」
「そうですねえ、源泉が汚染される前に叩かないとその魔王軍関係者を倒しても街の人から恨まれることになりますよ」
今回は出来ればみんなに嫌な思いをさせたくない。
何が起こるのか分かっているのだから余計にそう思う。
「マジかよ。・・・あっ、アクアが浄化したら温泉がお湯になるのか」
「そういうことです。私達の話なんて聞かずに追い出して来ますよ」
「明日、朝からそいつ探そうか。追い出されるのはアクア可哀想だし」
カズマがアクアを素直に心配してるのはいい事のはずなのに、見てると凄く辛い。
ダクネスとかゆんゆんを助けようとした時に抱いたのとは違う。もっと大きい嫉妬心が私の中を埋めつくしていく。
「取り敢えず、武器とか準備するか。おーい、めぐみん?」
「すみません。考え込んでしまいました。武器調達しましょう!」
何とか嫌な感情を押さえ込んで、武器屋へと向かった。
しかし、それと同時にほかの感情の抑制が効かなくなっていたようで・・・
「そこのお二人さん恋人繋ぎなんてお熱いわねえ!そんな二人にはこの飲める洗剤を」
恋人繋ぎを無意識にやっていたようだ。
流石に兄妹と言うには引っ付き過ぎていた。
そうか。
こうすれば兄妹と間違われないのか。
「いらないです」
「遠慮せずに、ほら!」
「あの、これ分かります?」
と言ってカズマが取り出したのはエリス教のお守りであった。
「・・・ぺっ!」
お守りを見るなり、笑顔が消えたおばちゃんは、唾を吐いて去って行った。
・・・だからダクネスがこの街に来てからずっと付けてたのか。
あっ、恋人繋ぎ解いてあげないと。
「もう、いいのか?」
「カズマはこのままの方がいいのですか?」
「帰ってからまたデート期間にからかわれるよりはここでその期間の一部使う方がいいかなって」
「・・・そうですね。折角、街を離れてますし、ここでも消費したことにしましょうか」
言うとカズマは嬉しそう笑った。
そう。嬉しそうに。
・・・私は嫌われているのだろうか?
よく、考えたら最近、私以外の誰かといる時間の方がなんと言うかカズマは生き生きしてるような気がする。
特に、ゆんゆんといる時は安心しきってるようなそんな感じがする。
もしかすると、カズマはゆんゆんのことが......
「めぐみんどうした?」
「何がですか?」
「元気ないように見えるから何処か悪い所でもあるのかなって」
悩んでいる姿が、そう見えたのだろう。
心配して貰えて嬉しいけど、素直に喜べない。
「ちょっと今後の計画について考え事してただけです」
「そうか?もし何かあるなら相談しろよ?」
「はい。その時はお願いします」
この優しさが私だけのものなら、どれだけ嬉しいことだろう。
現実はそうじゃない。
カズマは、みんなに優しい。
特にこちらのカズマは優しさが増している気がする。
「本当に大丈夫か?毒でやられたりしてないよな?」
「それはないと思いますが」
私の心の問題。
毒物の所為ではない。
「めぐみん、ちょっと動くなよ」
言うとカズマは私の両肩を掴んで向き合う。
「は、はい。何を、えっ!?」
驚いた理由はカズマが、顔を近付けて来たからだ。
どんどんと距離は縮まり、今にもキス出来そうな位置で、カズマの接近は止まった。
「うーん。熱はないか。風邪か?」
あのカズマがこんなことをするとは.....
しかも照れなしで。
何があったのだろう。
あまりにも積極的過ぎる。
「やっぱりデートはやめて宿に戻ろう。さっきからボーッとしてるし」
「は、はい」
カズマの様子を探るため、風邪ということにした。
これで部屋で二人きりの状況を作り出せた。
私のことをどう思っているのかとか色々聞こう。
今日はカズマを寝かせない、そう、決意するのであった。
今日からまた週一投稿の予定なので、毎週シリーズのどれかが更新されます。多分......
現在決まっているスケジュールでは、次に『この平行世界にも祝福を!』『遅すぎた恋心』『この素晴らしい読者様に祝福を!』の順でおそらくそのあとは読者様に祝福をの連載が続くと思います。
カズマさんの誕生日話は誰視点が良いかについて
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カズマ視点(天界)
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カズマ視点(討伐後)
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ヒロインズの誰か視点(天界)
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ヒロインズの誰か視点(討伐後)