なんか急に書きたくなったのと、某宣教師さんに圧力かけられたので、書きました。
二部構成の予定ですが、来週がこちらか本編かは自分でも分かりません。
-TOMONOKYOURYOKU-
並行世界に飛ばされて、めぐみんと感動的な別れをしてから数日。
俺は今日も今日とて働かされている。
「カズマさん!ボーッとしてないで早くしてください!」
「・・・七連勤は違法だと思うんですよ。労基に電話しますよ?」
「ここにそんなものありませんよ?仮にあったとしてもカズマさんを管理職にして、適用外です」
「ブラック過ぎる・・・」
笑顔で残業押し付けてくる系の上司だったとは・・・
うっ、こんな事ならカッコつけずにめぐみんとこっちでセカンドライフ送れば良かった・・・
「全部終えれば何でも一つ願いが叶うんですよ?」
「それはそうですけど、ここにめぐみん居ないのが辛いです」
「カズマさんが来ないようにして欲しいと言ってたじゃないですか」
確かに言った。
言ったけどもめぐみんが転生してから、急に劣悪な環境での仕事が多くなったと言うか忙しくなったと言うか。
ともかく休みが少ないし、癒しが欲しい!
「それはそれ。これはこれです。所で次の回収ってどんな任務なんですか?」
「貴族の屋敷に招待客として潜入する形で、そこでも記憶に制限がかかります。ちゃんと安全な方法を取るように言ってますから安心してください」
「ほう。それで俺達はどういう関係になるんです?」
女神エリスが安全と言うからには大丈夫なのだろう。
貴族の屋敷ってなると身分にあった立ち回りをしないといけないのが面倒だ。
「下級義賊の婚約者同士と言うことになると思います」
「エリスさまが婚約者ってだけでやる気出てきました」
「先輩に言いますよ?」
まだまだエリスも甘い。
そんなことすれば諸刃の剣所か自爆するだけで、俺は大して傷つかないことになる。
「・・・それエリスさまも困ることになりますよ?」
「・・・めぐみんさんに言います」
「めぐみんはここにいないですよ?」
さっき話していたばかりだと言うのに、
「・・・ハルに言います」
「多分、何も問題ないんでどうぞ」
「・・・カズマさんに有効な手段がないですね」
弱味を握られていない今は最高だ。
「そうでもないですけど、自分から言うわけないので頑張って考えてください」
「・・・あっ!?わかりましたよ!ウォルバクさんに話せば!」
「それだけはやめてください!なんかめぐみんに知られるみたいな感覚になるんで!」
気付くの早すぎると言うかしまった。何もないって言えば良かった。
「見つけましたよ。カズマさんの弱点を!」
「なんですぐに見つけるんですか」
「どれだけカズマさんを見てたと思ってるんですか?」
今自分でよく俺らの行動見てたって自白したな。
つうかなんかこの言い方だと告白的な感じがする。
「すみません。俺はめぐみん一筋なんで」
「・・・どうして私が振られてるのか分からないのですけど」
「俺の事ずっと見てたんですよね?」
「そう言う意味じゃないですよ!」
まあ、知ってるけども。
にしてもずっと見てたってのは何処まで見てるんだ?
ダクネスとのファーストキスとかの話は知らないみたいだから常に見てた訳じゃないだろうけど、時たま明らかに見てなきゃ知らないけど、完全に二人きりだったはずの出来事知ってるからなエリスは。
「二人とも仕事中にイチャイチャしてたら先輩に怒られますよ?」
「ハルか。実は俺とエリスさまが婚約者になるから婚約祝いに奢ってくれないか?」
「この私に任せてください!」
さすがハルだ。
ノリが良くて楽しいやつだ。
エリスが膨れっ面になってるのがかわいい。
「さっき怒られるって話をしてた人の発言とは思えないんですけど」
「それはそれ、これはこれです。ハル転送準備出来たし頼む」
「はーい。新婚さんご案内です!」
「ハルッ!」
とまあ、和気あいあいとした中、俺たちは任務地へと転移させられるのであった。
「全く、ハルもカズマさんも何なんですか!」
「落ち着いてくださいって、ちょっとふざけてただけだっての。てあれ?クリスじゃないんですね」
「今回は貴族としてですからね。こちらの方が良いと判断しました」
そう言えば貴族としてって話だけど、いくら下級貴族とはいえ、詐称したらバレるんじゃないか?
いつもは夜間の潜入か、この前見たく調査しつつ目的の物を探すのが基本だから気にしてなかったな。
「所で俺らの身分は大丈夫なんですかね?」
「信者の内部協力者がいるので、身分の偽造については安心してください」
「・・・宗教ってチートッスね」
内部協力者とやらに回収自体も頼めないのだろうか?
正直に言ってその方が早いと思う。
まあ、こうやって来てる以上そうせざる得ない事情があるんだろうけども。
「先輩って言う宗教の頂点である女神を連れて行ったあなたが言いますか?」
「でもエリスさまの方が権威もあって楽できたと思うんですよ」
記憶にはないが、あの駄女神を俺は日本から転生する時の特典に選んだらしい。
大方、チートくれるやつ連れていけば、チートし放題とか考えてたのだろう。
そんなことないから、絶対苦労しただろうけど。
「私だったら天界規定を守るので冬将軍の時点で終わりですよ」
「そんなこと言って、エリスさまなら助けてくれますよ。ペンペンにトラウマ植え付けたエリスさまなら」
「・・・あれは悪魔と言う滅ぶべき雑種をですね」
親友を傷付けられて、エリスが悪魔相手にガチギレしてたっけ。
あれに関してはアクアがましな部類に思えたな。
「・・・ってあれ?ペンペンってなんだ?何かふと思い出したけども、前後の記憶が無い」
「安全な方法にしたので多少は記憶があるのかもしれません。でも思い出したということは、任務に支障来すものでは無いのだと思います」
「そうか。なあ、俺ってエリスさまの婚約者設定なんですよね?」
この設定に何か後ろめたさを感じる。
いけないことをしてる気分だ。
理由はよく分からないけど。
「そうですけどどうかしましたか?」
「なんて言うかさ。この設定に背徳感を覚えるんだよな」
「・・・カズマさん。やっぱり今度からはちゃんと制限かけた方がいいと思います」
なんてことを言い出した。
いつ失敗してもおかしくない手段とか嫌だ。
ここに来て唯一の味方がいなくなるのか?
「俺がパーになってもいいんですか?」
「違いますよ。カズマさん、記憶制限最大でも好きになってたの忘れてました」
「何のことです?俺はエリスさまのことずっと好きですよ?」
エリスのことを好きだってのはいつも言い続けてる。
忘れたことなんてないけども、何の話だろうか?
「いや、そう言う事じゃなくてですね」
「じゃあどういうことですか?」
「言えませんよ。言ったら記憶制限の意味無いでしょう?」
エリスの言う通り、万が一このまま転生してた頃の話を思い出したら意味がない。
ここは深く考えずに任務に当たるとしよう。
「それもそうか。めぐみんのこと思い出したら意味無いですからね」「そうですね。って思い出してるじゃないですか!」
・・・あっ!
めぐみんか!
妻がいたからこの状況に後ろめたさを感じたのか。
納得だ。
今ので全部思い出した。
「いやあ、俺のめぐみんに対する愛の力ってやつですかねえ」
自分でもここまでとは思ってなかったけども、実際に何度もめぐみんのことは完璧に忘れきってないし、相当な力だと思う。
「前回のこと考えると婚約者設定じゃなくて本当に私が婚約者だと記憶操作した方が早いかもしれませんね」
「・・・そんなこと出来るんですか?てかそんなことやって天界規定とか大丈夫なんですか?」
「神器回収には超法規的措置が許されてます。現に平行世界に来てますし、カズマさんの蘇生だって神器回収役に向いてるって推薦したから何とかなったんですよ?」
義賊活動を断固拒否してたら、蘇生できてなかったかもしれないのか・・・
手伝ってて良かった。
「・・・一つ確認なんですけど、今回めぐみんと接触する可能性は?」
「・・・ほぼゼロです。ここの世界は勇者カズマが現れる前の時間軸で、めぐみんさんもダクネスも産まれてませんよ」
「それならどうして記憶に制限を?」
めぐみんもダクネスもいないのなら記憶あっても良くないか?
記憶に制限をかける理由が分からない。
「転生がある以上似た人が存在する可能性はゼロじゃないですから」
「なるほど、もうこのままいきましょうよ」
「・・・それもそうですね」
こうして協力者のいる屋敷へと向かうのであった。
「お二人共どうぞ中へ」
執事に連れられて屋敷に入る。
すると物凄く見慣れた人がいた。
何が起こったのか分からないまま、俺の体は自然と動いていた。
「あ、あの・・・何してるんですか?きゅっ、急に抱き着くとか非常識ですよ?」
「・・・すまない。あまりにもかわいいからつい」
俺の言葉にめぐみんに似た女の子は口をパクパクさせて、赤くなっていた。
これなら記憶制限あった方が良かったな。
「・・・コホン。行きますよ。アナタ」
「はい」
エリスにアナタ呼びされるの萌える。
こういう時夫はどう返すんだっけか?
などと考えながら大人しく執事が案内する部屋へと向かうことにした。
入ったのは俺たちが泊まる部屋だった。
家主はまだ帰ってないらしい。
「これ以上何かやったらわかってますね?」
「はい、一旦戻ります」
「・・・潔いいですね」
次やらかすとしたらもう簡単には引き返せないレベルの何かをやらかすと思うからだ。
「めぐみん似のあの子とデートしたい欲に駆られてるんで任務とか集中出来ないと思うんで」
「・・・ホント潔いいですね」
「褒めても何も出ませんよ?」
と言った所で俺は天界へと戻ることになる。
「あのう。カズマ?めぐみんさん好き過ぎですよ?自重してください」
「俺はな。めぐみんに飢えてんだ」
「開き直りましたよこの男。エリスも何か言ってください」
開き直るも何も、前回は思い出してないにしても、一目惚れしちゃうくらいには気持ちがあったんだからおかしくないことだと思う。
これは起こるべくして起こった。
「えっと、カズマさん。私のこと好きになる方向で調整しますけどいいですか?私としては早く二人で活動したいですから」
「・・・聞いたかハル?遂にあのエリスさまがデレたぞ」
「ええ聞きました。しかも想い人がいるからと心の操作するって言ってますし、エリスも中々大胆ですね」
この感じ何か懐かしいな。
リーンとダストをいじってた時の感じがする。
「ち、違います!さっきもでしたけど、二人して私を怒らせたいのですか!」
「「・・・かわいい」」
怒ってる所もかわいいエリスは最強だと思う。
図らずしてハルとハモった。
「・・・あー!もういいです!私がカズマさんのこと好きだってことでいいですよもう」
「不貞腐れちゃいましたし、この辺でやめておきましょうか。エリスの言った通り、制限かけてから操作して、エリスのこと好いてる状態にしますよ」
「へいへい。俺はめぐみん曰くツンデレらしいんで、気を付けてくださいねエリスさま」
「・・・カズマさんってツンデレなんですね。ストレートに想いをぶつけるタイプだと思ってました」
と話してる間に転移の準備が完了していた。
今度こそはしっかりと任務遂行しなくては。
一回目は彼が記憶を戻してしまい失敗だったけれど、今度は新たな試みもあるから思い出さない事を祈るばかりである。
しかし、人の心を操作すると言うのはあまりやりたくない。
カズマさんにもめぐみんさんという人がいるのに、私に好意を持たせるなんて。
「この後どうするんでしたっけ?」
「家主が戻るのを待って、その後は食事会に参加です」
「てことはこの部屋で時間潰す訳ですか」
「そうなりますね」
時間を潰すと言っても話をする以外にやることもない場所なのだけれども、彼には何か考えがあるらしい。
「しりとりしませんか?」
「しりとりですか?」
「二人でやるのもあれですし、屋敷の人呼んできますね」
言って彼は部屋を出て行った。
・・・絶対めぐみんさん似の子連れてくる流れだこれ。
ああ、また戻らないといけない事態だけは避けなければ。
「連れてきましたよ。この子可愛いでしょう」
「ウチの人がすみません」
「いえ、出会い頭に抱擁されるのに比べればこれくらい問題ないです」
「ホント、何度もすみません」
こんなことなら初めから記憶を飛ばした方が賢かったかもしれない。
「所でしりとりって何するのですか?」
「そうだな。仮に俺が猫って言って次が君の番だったら鯉とかそんな風に単語の最後を繋げていく遊びで『ん』で終わる言葉を言ったら負けだ」
「それ負ける人いるのですか?」
仰る通り一見こんなルールで負けるはずがないのに、負けてしまう。
奥の深いゲームだと私は思ってます。
「いるんだよなあこれが」
「まあ、遊び方は分かったので、やりましょう」
「その前に自己紹介しませんか?」
「それもそうだな。俺はメグミカズマだ。よろしく」
ハルが名前で遊んだのは言うまでもない。
と言うかカズマって偽名じゃないし、ハルは何を考えているのだろうか。
私はどうしよう。
名前はクリスだけど、貴族は家名があるし・・・
ここは婚約者と言う設定で押し切ろう。
「・・・私はクリスです。家名はそのうちメグミになるのでいいでしょう?」
「そうですね。我が名はまぐみん!当家召使い一の魔法の使い手!」
・・・まぐみんと来ましたか。
近い名前だとは思ってましたが、ここまで似てるとは。
「紅魔族の名乗りって迫力あっていいよな」
「そうでしょうそうでしょう!カズマは中々分かる男ですね!」
「紅魔族に褒められてもあんまり嬉しくないけど」
嬉しくないとは言ってるものの、迫力あっていいと感じてる時点で相当危うい気がする。
何かの拍子で思い出しそうで怖い。
「いいでしょう表に出るといいです。我が魔法であなたを屠って差し上げましょう」
「いらねえよ。てかお前客人にその態度どうなんだよ」
「出会い頭に他家の召使いに抱擁したあなたが言いますか?」
・・・あっ、まぐみんさんに抱き着いた件は事実として残ってるんだった。
あの行動は彼の記憶上どうなっているのだろうか?
これを切っ掛けに思い出されると困る。
「あれは反射的に体が動いたんだ。悪かった」
「はあ、もういいです。しりとり始めましょう」
ハルが記憶をどう処理したのかが凄く気になる。
凄く自然な対応だった。
「じゃあ俺、まぐみん、クリスの順でいいか?」
順序に拘る必要もなく、私もまぐみんさんも頷いた。
「異論はないみたいだし俺からな。リス」
「スイカ」
「カラス」
序盤はテンポよく進むのがこのゲームの特徴。
特定の文字になった時が止まりやすく、頻出すると語彙力勝負が始まる。
・・・カズマさんがヨコモジ使わないか少し心配になってきた。
「スキ」
「キス」
「スミ」
「ミライ」
「イイナヅケ」
「ケッコン」
あっ、しまった。
似たカテゴリーの単語に引っ張られてしまった。
こうも早い段階で負けるなんて。
「ンジャメナ」
「ナミダ・・・って待ってください!んって言いましたよ!何自然に繋げてるんですかあなたは!それにンジャメナってなんですか!婚約者だからって守るのはズルいですよ!」
「ンジャメナは地名だ。それよりもまぐみんが恋愛路線誘導に気付くとは思ってなかった。守る気はなかったぞ。ただ最後に言いたくなるんだよなこれ」
ンジャメナは地球の地名だから、ここでは通じないと思うけど、まあこの時代はまだ未開の地が沢山あるから大丈夫か。
「紅魔族随一の天才を舐めないことですね。テンポよくいくとこうなることがよく分かりました。嘘は言ってないみたいですね」
「次やりましょう。私からで逆回りでいいですか?」
「では、リンゴ」
「ゴリラ」
「ラッコ」
「コアラ」
「ラマ」
「マリモ」
「モモンガ」
「ガン」
今回は動物による誘導で、まぐみんさんが引っかかった。
ガンってすぐ思い浮かぶ動物ではないけれど、紅魔族随一の天才が裏目に出たのかもしれない。
「ンゴロンゴロ」
「・・・ンゴロンゴロってなんですか?負けたことよりそっちの方が気になります」
「これまた地名だ。これで俺の二連勝」
「ぐぬぬ。次です!次こそはカズマを負かしましょうクリスさん!」
カズマさんは呼び捨てで、私はさん付けなのか。
・・・めぐみんさんからさん付けで呼ばれてる気がして違和感が凄い。
「えっと、私も呼び捨てで構いませんよ」
「そうですか。ではクリス、カズマ打倒で頑張りましょう!」
「分かりました。と言いたいところですけど、そろそろ時間です」
気付けば内部協力者と言うか、私の友人が部屋に入っていた。
相当お怒りの模様。
「時間ですか?」
「まぐみん、お前には後で話がある。クリス、ウチの使用人がすまない」
「いや、これは違うのですよ。ダスネス」
そう、まぐみんと同じく、容姿はダクネスそのもの。
一つ違う点を上げるとするならば変な性癖が逆の方向に振り切れてることだろうか。
「人前ではさまをつけろと言っているだろう」
「ううっ、カズマ助けてください」
「お前さっき俺に宣戦布告してたろうが」
「出会い頭のこと」
「分かった。まぐみんは俺が守る」
カズマさんってやっぱりチョロい。
こういう所が憎めない。
「・・・キミがクリスの協力者か、よろしく頼む。まぐみんと随分仲がいいようだな」
「まあ色々ありまして」
「よければまぐみんを貰ってくれないか」
突然の急展開に驚きを隠せない。
え?
めぐみんさんとカズマさんっていかなる時も繋がる運命にあるんですか?
「・・・はい?」
「それは私がいらない子と言う意味でしょうか?」
「いや、そう言う意味ではない。まぐみんが異性と仲良くしている所を初めて見たからな」
「同郷なら普通に話す相手くらいいますよ?」
なるほど、使用人の恋愛事情を気にしての行動ねえ。
自分は自由恋愛出来ないから最大限の支援をしようと言うことだろう。
「それはそれ、これはこれだ。どうだろうか?」
「色んな場所を転々としてる俺なんかより良い奴もっといますよ。あと、一応俺はクリスの婚約者なんで」
「そうだったな。すまないクリス。想い人に対して失礼した」
・・・そう言えば婚約者って言うのは設定としてと伝えてないのだった。
これはどうしよう。
ハルがこの状況わかっててカズマさんに変な記憶入れてたりして・・・
「えっと、まあ、友人のこと気にするのは当然だからね」
「ふむ。これが普段のクリスなのですね」
「ああ、今は貴族として振舞ってるからな」
ついクリスとしての口調を出した私も悪いけれども、完全にネタバレしてるのはどうなのだろうか。
「何バラしてるの?その子がスパイだったらどうするつもり?」
「いやほら、クリスの信用してるダスネスが懇意にしてるまぐみんは信用出来るだろう?」
正論過ぎて何も言えない。
「まあ、そうだな。まぐみんは信用してもらって構わない。クリスの次に長い付き合いだからな」
その割に私が会ったの初めてなのは何故だろうか。
ここの使用人さんのことはある程度把握してるはずなのに。
「・・・はぁ、カズマくんさ。人を見る目あるのは確かだけど、もうちょっとこう。弁えてくれないかな?」
「・・・以後気をつけます」
「とか言いつつ困ってる人見たら助けちゃうよね。まあいいや。それで今日のことだけど」
この後のスケジュールを決めようと話を振ろうとするもダスネスによって遮られた。
何か重大な話があるらしい。
「実は予定だと今日だったのだが、会が明日に延期されてな。今日はウチでゆっくりしてくれ」
「だそうですよ。俺としてはまぐみんともうちょっと遊びたい」
「私もカズマを負かすまでしりとりしたいです」
この二人の親和性の高さはどこから来るのだろうか。
ちょっと妬けてしまう。
別にカズマさんのことはどうとも思っていないけれども。
「そうだ、ダスネスもしりとりする?」
「私も参加したい所だが、しりとりとは何をするのだ?」
と今日は四人でしりとりをして一日を潰すのであった。
ええ、カズエリよりカズめぐ色が強いじゃないかと思われたかもしれませんが、謝りません。次回はまぐみん殆ど出ない予定ですからね。次回はもっとカズエリしてると思います。
カズマさんの誕生日話は誰視点が良いかについて
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カズマ視点(天界)
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カズマ視点(討伐後)
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ヒロインズの誰か視点(天界)
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ヒロインズの誰か視点(討伐後)