この素晴らしい世界に●●を!めぐみんのターン   作:めむみん

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何とか週一投稿内に収められました。継続しなければ週一投稿ではないのですが……
次も頑張ります!
pixivで本シリーズの第一話のブックマーク数が300となりました。皆様ご愛読ありがとうございます!拙いながらこれからも頑張りますのでよろしくお願いいたします。


認識の差

-NINSHIKINOSA-

 

そけっとの店で占いをしてもらった私はゆんゆんの家の前に居る。

カズマが無事であることを願いつつ呼び鈴を鳴らした。

 

「はーい。あっ、めぐみんおかえり。カズマなら今リビングでお菓子食べてるよ」

「そうですか。無事で良かったです。今日は私もこっちに泊まります」

「そういうと思って二人の部屋用意してあるよ」

「用意が良くて助かります。カズマ、戻りましたよ」

 

ゆんゆんはちゃんとカズマのこと心配してくれてるから助かる。

アクアとダクネスがカズマのことを気にかけてないとは思わないが、私やゆんゆん程じゃないのは事実としてそうなのだ。

リビングに着くとカズマはソファに寝そべっていた。

 

「おお、めぐみんおかえり。今日は何もなくてゆっくり出来たぞ」

「それは良かったです。今日は念の為こっちに泊まります。出来ればカズマが捕まることなくシルビアを倒したいので」

「分かった。所で何買ってきたんだ?」

「売ってなかったので、何もないですよ。里なら売ってるかと思ったのですが、王都にでも行かないとないのかもしれません。ゆんゆん、部屋教えてください」

 

ここは最高純度のマナタイトを探していたことにしておこう。

聞かれるまでは言うつもりはないけれど。

 

「えっと、こっちの方だよ。・・・これ内緒なんだけど、カズマと同じ部屋でもいい?」

「私は構いませんよ?内緒と言うのはアクアとダクネスですか?」

「その二人もだけどカズマにも」

「カズマ?カズマが今更同室で騒ぐとは思わないのですが」

「・・・それもそうだね」

 

ゆんゆんは偶によく分からないことをする。

それと何故ジト目で私が見られているのかがさっぱり分からない。

私は何も変なこと言ってないのに。

 

「カズマ!私たち同じ部屋らしいのでこっち来てください」

「へいへい。屋敷帰るまではめぐみんと寝食共にすりゃいいんだろ。なんならシングルで添い寝でも俺は行ける」

「じゃあ、シングルで添い寝ですね。という事なのでベッド一つ片付けといてくださいね」

「最初からシングル一つしかないよ。夕飯前に動かす予定だったし、カズマがシングルでいいならそのままにしておくよ」

「・・・え?」

 

カズマは巫山戯て言ったようだけど、恐らくゆんゆんは本気で言ってる。

そして、私も本気で言っている。

つまりこの場でカズマは突き通すしかないのである。

 

「らしいですよ。今から昼寝一緒にしますか?カズマご所望の添い寝ですよ?」

「や、やるに決まってんだろ?俺はやる時はやる男だからな!」

「変なことしたら責任取って貰いますからね」

「どっちかって言うとめぐみんの方がしそうな気が……」

 

何故こっちでは私よりもカズマが心配されてるんだろう。

これに関してはアクアとダクネスも本気でカズマを心配してたりするし、本当に意味が分からない。

 

「ちょっと何言ってるか分からないです。さあ、カズマ添い寝しましょう」

「お、おう。ゆんゆんおやすみ」

「おやすみなさい」

「壁は厚めだけど声は出来るだけ抑えて楽しんでね」

「・・・ゆいゆいさんとゆんゆんやってる事変わらねえじゃねえか!」

 

まさかゆんゆんがこんなことを言ってくるとは。

さっきまでのカズマへの心配はなんだったのだろうか。

そういうことすると言うのはカズマも同意の上になるのだから。

 

「施錠されてないだけマシだと思いましょう」

「それもそうか。でホントにこのベッドで添い寝するのか?」

「カズマができると言ったんですよ?」

 

あまりカズマはゆんゆんの発言を気にしてないみたいだ。

流石にウチでのことで慣れたのかもしれない。

ただし、添い寝には慣れないようだ。

 

「・・・分かった。やりゃいいんだろ?」

「ええ、早く来てください」

「ああ、何とでもなれ!」

「カズマにしては早かっ……」

 

いつもならヘタレて一時間くらい入ってこないのに、布団に入るだけじゃなくて、抱き締めてきた。

予想外のことに呆気に取られてしまう。

 

「どうした?これでいいんだろ?」

「あの、これは何か違う気がするのですが……」

「しょうがねえだろ?狭いんだからよ。もしかして照れてんのか?」

「いえ、別に。カズマがその気なら私は我慢しませんよ」

 

攻めればカウンターを受けると加減カズマは学んだ方がいいと思う。

私も抱き締め返すと面白い程に動揺し、耳まで赤くさせた。

 

「え?」

「こうすればもっと余裕できます」

「・・・あの、普通ここは照れる所なんじゃないかとカズマさんは主張したいんですけど」

「私がそんなことで照れると思いましたか?まあ、驚きはしましたけど」

「・・・参った。これやめていい?」

「ダメです。据え膳食わぬはなんとやらです」

 

ゆんゆんが用意してくれて、カズマがネギしょって入ってくれたんだからこれはもう堪能しない手はあるだろうか。いやない!

 

「いや、それ俺のセリフ……ってかお前男じゃないじゃん」

「そんなの関係ないですよ。我が友の置き土産使わぬ手は無いのです」

「前から思ってたんだけど、めぐみんってさ」

「私がなんです?」

 

突然なんだろうか?

ここで、かわいいよなとか、言われたら私はどうなってしまうんだろうか。

我慢出来るかちょっと怪しい。

 

「甘えん坊だよな」

「・・・はい?」

「妹がいたらって思ってたけど、実際にいたらこんな感じなのかなって」

 

一回目の時にどう頑張ってもアイリスに取られてなれなかった妹枠に、私はなっていたらしい。

だがしかし、今となっては妹枠では困る。

アイリスの扱いからして、恋愛対象として見られなくなる。

 

「それはこめっこで思ってくださいよ」

「いや、まあ、こめっこも思うけど、めぐみんの方がずっといるからさ」

「私はカズマが兄なのは嫌ですよ」

「・・・そ、そうか。悪い」

 

カズマなんかを兄にはしたくないと言う意味だと思われてしまった。

全く逆だと伝えなければ。

 

「悪いことはないですよ。ただ、カズマが兄だとこめっこ取られそうなのと、カズマの性格やセンスからして里から出ないでしょうし、考えの近いゆんゆんと気があって、付き合ってそのまま結婚な気がするので、そんなことになったらゆんゆんが私の姉になるじゃないですか。許せません」

「そこかよ」

 

他に何があるのか聞きたい所ではある。

カズマから見て他に可能性があったのだろうけど、今はそれが思いつかない。

 

「他に何がありますか?カズマが兄だったら、それはもうふにふらの弟好きが霞む程の里随一のブラコンになりますからね私は。ええ、ゆんゆんが近付こうものなら全力でカズマ引っ張って行って、こめっこと二人で独占します」

 

独り占めなんかしたらこめっこがよりお兄ちゃん子になってしまうかもしれないからそこまではしない。

しないと言いたいところではあるものの、記憶がなくてそれだと多分、こめっことカズマを取り合って、血が繋がってなかったらねえとか母が言ってるのは想像に固くない。

 

「・・・」

「どうかしましたか?」

「いや、何も……」

 

いい感じにカズマが照れてきた。

ここらで少しからかっておこう。

恐らく今は防御が甘くなってるはず!

 

「カズマ」

「なんだよ」

「アクアに見られました」

「・・・え?」

 

反射的にカズマが振り向いたが、扉は閉まっていて、誰もいない。

アクアに逃げられたことも想像してるのか、どんどんアワアワしていく。

 

「冗談ですよ。ふふっ、カズマは面白いですね」

「そういうのやめろよな。全く」

「カズマ」

「もう騙されないからな」

 

騙すつもりは全くない。

名前を呼んでみたかっただけなのだから。

 

「呼んだだけですよ?」

「・・・」

 

と、そんなことをしていると本当に扉が開いた。

なんでそんなにゆっくりなのだろうと思ったら、ゆんゆんが魔道カメラを持って入ってきた。

それを見ているカズマの方を指指すので、視線をカズマに戻して、カメラの存在を教ようと考えた。

 

「カズマカズマ」

「な、何だ?次また呼んだだけとか言ったら頬っぺた引っ張るからな」

「違いますよ。ゆんゆんに写真を撮られそ、ました」

 

私が言い切る前にゆんゆんはシャッターを切った。

そして、誰かを呼び込むジェスチャーをしているのが見えるから、恐らくアクアとダクネスにもこの光景が見られるのは必至。

今すぐ止めるのがカズマの為になるのだけど、さっきのでオオカミ少年とやらのようになってしまっている。

 

「あのな。同じような手に何度も引っかかると思うなよ」

「いや、あっ、アクアとダクネスも」

「だから、そんなことで俺は添い寝を止めるつもりはないからな」

「だそうです。私カズマに愛されてますね」

 

もう二人とも入ってきて見られた以上、カズマを恥ずかしがらせないよりも、恥ずかしがってるのを楽しむ方に考えを変えた方が私は楽しめる。

三人とも私の意図を理解したのかサムズアップしてる。

カズマをいじることに関してはこのパーティーの連携は凄まじくレベルが高くなる。

 

「何言って……え?マジで居るのか?」

「大マジです」

「・・・お前ら、これは違うからな?」

 

カズマの主張は虚しくも誰も聞きいれてくれないだろう。

何故ならこれをネタに今からカズマ弄りが始まるのだから。

 

「何が違うのか分からないけど、とりあえず、カズマは私たちが来ても抱きしめていたい程にめぐみんのこと好きだってことはよく分かったわ」

「だからそれが違うんだって!」

「二人で泊まっている時に挨拶を済ませていたのだな。式はいつ頃だろう?」

「二人ともおめでとう。ここまで長かったね」

 

三人ともに勘違いしていると思い固まるカズマ。

少し満更でもなさそうな顔をしてる所が見られて私は大満足。

と言うことで、からかうのは終わりにしよう。

 

「さてと、ここまでにしておきましょう。これ以上やるとカズマが泣きますよ」

「・・・は?」

「みんな巫山戯てただけですよ」

 

さっきまでのアワアワしていたカズマとは代わって、キョトンとしている。

見られた状況からして、勘違いされる方が普通だから巫山戯ていたと言うのがいまいち伝わっていないのだろう。

 

「めぐみんが挑発して、カズマがそれに乗って、二人とも一歩も引かぬまま行くとこまで行ったら、抱き合って添い寝ぐらいしてるかなあって思ったのよ」

「アクアの言う通り、カズマはめぐみんに流されやすいからな。部屋に入った時に大方想像できたぞ」

 

カズマと私の関係に対する解像度がとても高い。

心強い仲間である。

とは言えあまりカズマをからかってばかりいるとそれはそれで印象が悪くなるので、程々にしなければならないのだが・・・

 

「ってことはゆんゆんが写真撮ったってのも」

「うん。二人のいい思い出になるかなあと思って撮ったんだけど、二人とも欲しいよね?」

「一応貰っとくけど、俺はお前らとめぐみんのこと同じくらいにしか思ってないぞ?」

 

前回のカズマならここはいらねえよと言って、破棄させそうなのに、受け取るらしい。

こっちのカズマは私のことをどう考えているのだろう。

カズマちゃんの話したら何で私を好きになったとか言ってたので、安心出来る状況じゃないのは確か。

 

「カズマにとってめぐみんが私達と一緒な訳ないと思うんですけど、だって、わざわざめぐみんの家に泊まるくらいだものね」

「それはめぐみん一人だけってのが可哀想だったからでだな。ゆんゆんの家選んだのお前らだろ」

 

宿をどっちにするかについては本当にゆんゆんの方に泊まってもらっても私は構わない。

と思いつつやはりカズマと二人きりの夜を過ごしたいと言う欲望に負けて、カズマに甘えてしまう私が悪いのだが・・・

ここは話せば話すほど墓穴を掘りそうだからカズマには申し訳ないが、黙っておこう。

 

「それがなくても扱いがめぐみんと私達で異なるのは事実だがな」

「爆裂散歩を指して特別扱いだとか、デート期間に付き合ってたからとかが理由なら俺は全力で戦うぞ」

「そういうのじゃなくて、行動基準がめぐみん中心なこと多いからだよ?」

 

行動基準が私?

全くそんなことされている自覚がない。

爆裂散歩頼むとちょっと面倒くさそうな返しが帰ってくるように最近なってきたし、私以外の夢を頼む回も増えてきたし・・・

どこがどう私基準なんだろう。

 

「俺がいつめぐみん基準で動いたってんだ?」

「クエストはいつもめぐみんの爆裂魔法を中心に作戦立てているだろ?私が突っ込むのは止めているのにも関わらず」

「いや待て、それは特別扱いとかじゃなくて、作戦としてそれが有効なだけでだな」

 

これはカズマの言う通りだと思う。

仮に爆裂魔法を使うのがゆんゆんだったとしたら、カズマは私じゃなくてゆんゆんの爆裂魔法を前提にした作戦を立てるだろう。

 

「あとは、クエストの危険度とかの話も自分とめぐみんが大丈夫かでみてるよね」

「だってお前らの方がステータス高いし、ゆんゆんは魔法で何とかやり過ごせそうだからな。総合的な判断だ」

 

これもまたカズマの判断が妥当だろう。

ゆんゆんだけでカエルを全部倒せてしまうのを見てしまった以上、この考えは正しいと思う。

 

「爆裂散歩に行くからって買い物誘っても来ないのはどうなの?」

「いつも言ってるけど、誰か代わってくれる人が居るなら行くって、俺に爆裂当番押し付けといてそれは無いだろ」

「あの、押し付けるとか、そういう感じで付き合ってもらってるなら、言ってもらえれば、カズマじゃなくても」

 

カズマの善意に甘えていたとは言え、流石に押し付けられたとか思って、嫌々やってもらっているなら、そこまで無理強いはしたくない。

カズマの採点が無くなるのはとても悲しいけど。

 

「いや、別にそういう意味じゃないからな。俺もちょっと楽しいなって思ってるし」

「やはりカズマが適任だな」

「爆裂散歩を楽しめるなんてめぐみん除いたらカズマくらいだものね」

「めぐみん、良かったね」

 

・・・これは体良く私の爆裂担当をカズマに丸投げする為の流れだったのでは?

私としてはどんどんやって欲しい部類ではあるけど、流石にカズマの負担が心配になってくる。

 

「ったく、めぐみんと恋人とか好きだとかそういう弄りはギルドの連中でおなかいっぱいだから辞めてくれ、仮に本当に付き合うことになったらその日のうちに報告してやるからさ」

「・・・じゃあ、今ここでしたらいいんじゃない?」

「何をだよ」

「プロポーズ」

 

・・・あっ、分かった。

みんな私のサポートしてくれているのか。

カズマの背中を強引に押していくつもりなのだろう。

しかし、我が母の策略が全て裏目に出ている通り、多分、これも上手くいかないだろう。

みんなには感謝しかないけれど。

 

「するわけないだろ。ムードもへったくれもないし、第一そういう関係じゃないって」

「だからここで変えるのよ」

「・・・めぐみんも何か言ってくれよ」

 

この状況で私が言うべきことは決まっている。

私とカズマの関係をハッキリさせなければならないのだから。

 

「カズマは私のってことでいいんですか?」

「バカなの?」

「バカじゃないですよ。私はカズマを誰かに渡す気は無いので」

 

何処の馬の骨かも分からない女には何がなんでも渡すつもりはないし、パーティーメンバーとて、渡すつもりはさらさらない。

カズマは、私が爆裂魔法のお供として自分を手離したくないと言う思いから言ってると思っていることだろう。

 

「お前がそういうこと言うから……」

「カズマ以外に私の事考えてくれる人が居ると思いますか?」

「・・・爆裂以外だったらゆんゆんがいると思うんだが?」

「そこが一番大事なんですよ。だからカズマが居ないと私はダメなんです」

 

私のカズマに対する想いを言える範囲でぶつけてみた。

すると、カズマは少し考え込んだと思ったら、パッと顔を上げて、私の手を取って言った。

 

「よし、分かった。めぐみん、俺とこのまま里に残ってスローライフ送ろう」

「「「えっ!?」」」

 

カズマのカウンターを受けた三人は鳩が豆鉄砲を喰らったような表情になっている。

まさかカズマがここでプロポーズするなんて誰も思っていないのだから。

まあ、私はカズマの悪ノリについて行くだけで、二度美味しいわけだけど。

 

「いいですねそれ。じゃあ、サクッと手続きしに行きましょうか」

「善は急げってな。お前ら、今までありがとな。俺達はここでリタイアする」

 

カズマの意図にようやく気付いたのか三人がオロオロしながらも、三人で扉を塞いで言った。

 

「「「ちょっと待って!」」」

「「・・・」」

「「「調子乗ってすみませんでした!」」」

 

とまあ、こうしてカズマ弄りは無事終わったのであった。

私だけ上手く逃げ切れたと思ったのが悪かったのかカズマから視線で牽制を入れられた。

ここは大人しくカズマに従っておこう。

 

「俺の味わった精神的苦痛は謝罪だけじゃ足りないと思う。と言うかしれっとこっち側にいるけどめぐみんもな」

「はい、私も巫山戯過ぎました。すみません。具体的には何をすればいいんですか?」

「今後めぐみん以外は俺が頼んだら外せない用事以外は爆裂散歩代わってくれ、めぐみんはそれを受け入れる。でどうだ?」

「そんなことでいいのか?」

 

ダクネスの驚きも確かだ。

爆裂散歩の交代くらい頼めばいつでもやってくれそうなのに。

どうしてだろう。

私がカズマじゃないと嫌だと言うと思っているからだろうか。

 

「とか言いつつ、いつも代わってくれなかったろうが」

「・・・」

 

言われたダクネスはぷいっと顔を逸らせた。

なるほど、カズマがここで交代を確約させる訳が分かった。

 

「私はいつでもいいですよ。最高得点叩き出せそうな日以外は」

「それってどのくらいの頻度なんだ?」

「週に一、二回です」

「らしいぞ」

 

私の要求は飲んでくれるらしい。

カズマからの特別扱いは存在しているかもしれない。

そう思う私であった。

 

「でも、カズマが変わって欲しい日に限ってその日だったら私たちもどうしようもないわよ?」

「仮にそうなったら俺がめぐみんと喧嘩するだけだな」

「ほう。私に勝てるとでも?」

 

流石にカズマと行きたいからと言って嘘をつくつもりはないけど、紅魔族は売られた喧嘩を買う種族。黙ってこの話をやり過ごす気に離れなかった。

 

「勝てない試合はしない主義だぞ俺は。もちろん勝てると思ってる」

「何で勝負する気なんですか?」

 

とても自信満々な所を見るに何か有利な試合を仕掛けるつもりらしい。

・・・こういう時にカズマが思いつくのは大抵勝ち筋が見えない物が多いから気をつけなければ。

 

「ゆんゆんのいい所を一つでも多く言えた方が勝ち」

「そんなので勝負になるの?」

「どっちかって言うとめぐみんの方が有利な気がするだけど」

 

ゆんゆんの質問も、アクアの指摘もご最も。

正直、ゆんゆんについてはこのパーティーの中では一番知っているし、カズマに取って不利な条件なはず。

 

「よーく、考えろ。めぐみんはゆんゆんにツンデレだろ?つまり、この勝負をゆんゆんと面と向かって思ってることを正面からぶつけないといけない勝負にすれば、俺が圧倒的に有利だ」

「図りましたねカズマ。いいでしょう。いつでも代わってもいいですよ。あと、私はツンデレではありません。私のカズマに対する姿勢で分かると思いますが」

 

面と向かってとなると一周目の記憶から一部言ってしまうかもしれないから、避けたいだけで他意はない。

 

「そこで俺の名前出すのは違うくないか?」

「・・・カズマじゃなくて爆裂魔法です。言い間違えました」

「だよな」

 

カズマは誤魔化せたけど、他の皆はニヤニヤしてこっちを見てる。

元々バレてるからあまり気にしてないけど。

カズマは、私が混乱していたくらいにしか思っていないだろう。




次回はシルビアさんが来たり来なかったりします。
次の更新はカズめぐか幼馴染ちゃんかまだ分からないです。

カズマさんの誕生日話は誰視点が良いかについて

  • カズマ視点(天界)
  • カズマ視点(討伐後)
  • ヒロインズの誰か視点(天界)
  • ヒロインズの誰か視点(討伐後)
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