この素晴らしい世界に●●を!めぐみんのターン   作:めむみん

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めちゃくちゃお待たせ致しました。
やっとタイトルが、思いつきました。
卒論終わって更新再開と思ったらタイトルで躓きました(笑)


気になる人

-KININARUHITO-

 

カズマをからかっていたら、爆裂散歩の拒否権をカズマに与えてしまった。

いや、元々カズマがなにか用事があるなら代わりの誰かに頼むつもりではいたし、理由がなかったら来て欲しいなと少し甘えていた所が出来なくなった。

夕飯はたわいもない会話を交わして、食べ終わるとみんな自室へと戻った。

そして、今、私とカズマの二人きりである。

そんな中話すこともなく、これからの爆裂散歩をどうすべきかを考えているとカズマに声をかけられた。

 

「・・・どうした?元気ないな。熱でもあるのか?」

「そうですか?ちょっと考え事してただけですよ」

「・・・爆裂散歩のことか?」

「はい」

 

バレバレな程に私は感情を表に出してしまっていたらしい。

カズマと爆裂散歩に行きたいと思うと同時に、カズマへ負担をかけ過ぎるのを避ける必要もある。

私にとってこのジレンマは本当に悩ましい。

 

「積極的に代わってもらうつもりはないから安心してくれ、ちょっと用事が出来たとかって時に断りやすくしときたかっただけだからな?前にも言ったけど爆裂散歩自体は俺も楽しんでるから」

「やはり、私にはカズマしか居ませんね」

 

言って私はカズマに近付き、腰に手を回した。

感情を抑えられてないなとは思うけど、もうこの際我慢するのはやめよう。

これ程までにカズマが愛おしいのだから。

 

「あの、めぐみんさん?」

「何ですか?」

「何してるか聞いてもいいか?」

「抱擁です」

 

これ以外の回答となるとカズマへの愛情表現とか、カズマ成分の摂取とかになって、到底本人には言えない内容になってしまう。

もちろんカズマとの関係が進めば堂々と言うのは別として……

 

「・・・」

「カズマ」

「ど、どうした?」

「こういうことされるの嫌ですか?」

 

偶に考えてしまう。

カズマは嫌だと思っていて、私に気を使ってくれてるだけだと言う可能性を。

毎回、反応を見ていると嫌ではなさそうでも、本心までは分からない……

 

「・・・いや、別に、嫌とかじゃ」

「じゃあもうちょっとだけこのままでお願いします」

「わかった。その、なんだ、甘えん坊モードの時は何か言ってからにしてくれ」

 

・・・私の事妹とか、近所の女の子くらいに考えられてる可能性の方が高い。

と言うか確実にこれだと思う。

意表を突いた時は照れるのに、構えてると普通に流されるのはこれが原因だろう。

そして、これは私としては異性として見られてない可能性が……

 

「嫌ですよ。カズマのかわいい反応見られないじゃないですか」

「おい」

 

と非難の声は上がったけど、カズマはそのまま抱き締め返してくれた。

なんだかんだでカズマもこういうことに慣れてきているようだ。

・・・出来れば恋人同士の抱擁が良かったけれど、そこはこの際仕方ない。

それなりに時間も経ったし、今回はこのくらいにしよう。

 

「もう満足したので大丈夫です」

「はぁ、俺以外にこういうことするなよ?勘違いするからな?」

「カズマ以外にこんなことして何になるんですか?」

 

勘違いして欲しいと言うか、それが正解なのだけども。

カズマに振り向いて欲しくて、やっていることなのだから。

私が楽しむ為の行動がないと言えば嘘になるけれども。

 

「知らねえよ」

「カズマが知らないなら私も知りませんし、やるつもりもないです」

「へいへい」

 

こんなに軽い返事が返ってくるとは思っていなかったので、凄く驚いている。

・・・手紙を送ってきたカズマなら、絶対にこんな返しは出来なかっただろう。

しかし、私のことを心配してくれてるのは間違いない。

そこに嫉妬が乗っているかも確認したい所だ。

 

「あっ、一ついいですか?」

「なんだ?」

「私がこういうこと他の男にしてたらどう思いますか?」

「どうって、そうだな。まあ、嫌な気分にはなるかな。別にめぐみんとはそういう関係じゃないけど、トラウマ思い出すって言うかさ」

 

要らないことを聞いてしまった。

嫉妬して貰えたら嬉しいくらいのノリで聞いたのに、カズマのトラウマを思い出させてしまった。

はぁ、カズマのトラウマは知っているのに、全く、何をやっているのだろうか。

カズマが見るからに暗くなってしまった。

 

「安心してください。私はカズマ一筋ですから」

 

言いながら私はカズマを落ち着かせるように抱きしめた。

 

「なぁ、めぐみん。この状況でこういう事されると勘違いする所の話じゃないんだが……」

「いつも言ってるじゃないですか、責任を取ってくれるなら私はそれで……」

「お前はもっと自分を大切しろよな。はぁ、俺じゃなかったら襲われてるからな?」

 

カズマから大切に思われてるのは嬉しいけれど、これはもう、兄妹とか親戚の域な気がする。

以前から言ってる通り、家族的な立ち位置になってしまうとカズマの攻略が難しくなる可能性がある以上このままではいけない。

 

「そうですね。カズマみたいなヘタレじゃなかったら襲われてますね」

「誰がヘタレだ。誰が。はぁ、もう寝るぞ」

 

完全に不貞腐れて居る……

こうなるとカズマはもう寝てしまう。

まあ、私も眠たかったから今日はこのくらいにしておこう。

 

「はーい、おやすみなさい」

「…おやすみ」

 

 

 

「おはようございます」

「おはよう」

「何かありましたか?」

 

明らかにカズマがやつれている。

そしてこういう時は、カズマが眠れていない時……

そう、辛い状況になって、一人悶々としていた可能性が極めて高い……

またやってしまった。

 

「いや、何も・・・」

「・・・寝てる間に私がまた抱き着いてしまいましたか?」

「・・・ああ」

「それで寝られなかったと」

 

散々カズマから、あれは辛かったと聞いていたからやらないように気を付けていたのに……

まあ、既に何回もやらかしてるのは置いておこう……

 

「それ分かるなら、ベッド分けて欲しいんだけども」

「カズマが添い寝でも問題ないと言ったんじゃないですか」

「・・・次からの話な」

 

これに関しては今回私には非がない気もしてきた。

元を正せばカズマの発言でこうなったのだから。

・・・とは言え、負い目に感じる所はある。

 

「カズマカズマ」

「なんだよ」

「私は責任取ってくれるなら文句は言いませんよ?」

「だから、昨日も言ったけどお前はもっと自分を大事にしろ。ったく、そもそも男と二人で寝てる時点で普通は襲われても何も言えない状況なんだからな?てかそういうことしてるから付き合ってるだのなんだの言われてんだぞ?止めなられない俺も俺だけどさ……」

 

大切に思われているのは分かる。

分かるのだけれども、これは、親戚の子供に向けるようなそんな心配な気がしてならない……

もっとこう、他の男にはするなって言う嫉妬的なものを乗せて欲しかったと言うのは、私の傲慢だろうか。

 

「ええ、理解してますよ。何故かゆんゆんはカズマの心配してましたが謎です。因みに私は、カズマに断られたらショックで引きこもりますよ?」

「引きこもる?えっとそんなになのか?」

「いつも言ってるじゃないですか。私はもう爆裂魔法とカズマがないと死んでしまう身体になったと」

 

これまでにも何度かこの話はしていると思う。

ベルディア戦の時にも言っているはず。

 

「聞いたことねえよ。いや、俺が入ってないバージョンは何回か聞いてるけども」

「言ってませんでしたっけ?ともかく、カズマのかわいい反応が毎日見られなくなったら私は死んでしまうのです」

「そんな一日一爆裂しなかったら死ぬみたいなことねえだろ。てかそもそもこれもおかしい話ではあるんだけどもさ。はぁ、これ以上言っても仕方ないし話戻すけど、ゆんゆんの心配ってのは、それこそ、お前が言う俺のかわいい反応ってやつ見る為に色々されるぞって意味だろ」

 

私の推測だとカズマが襲われる的な方向だと思っていたが、どうやらカズマの解釈は違うらしい。

もちろん、その意味でも言う可能性は十分あるし、実際に色々と堪能させて貰った。

・・・多分、両方な気がする。

 

「そうなんですかね?」

「ダクネスからはめぐみんに流され過ぎだって言われてるし、そんな所だと俺は思ってる」

「私と付き合ってるだとかゆんゆんと付き合ってるだとか公認二股してるだとか巷では言われてますが、仲間には理解してもらえて良かったですね」

「・・・」

 

微笑んで安心させようと思ったらドン引きされて、沈黙が訪れる。

何もおかしいことは言ってないはずなのに……

カズマのお前が言うなって言う圧をひしひしと感じる。

 

「どうかしましたか?」

「誰のせいだと思ってるんだよ」

「私との話は全面的に私がデート期間を設けたからでしょうけど、ゆんゆんの方は二人がコソコソお茶してるからじゃないですか?」

「別にコソコソしてる訳じゃないんだが、でもまあ、言われてみるとアクアとダクネスとはそういうのあまりしてないな。あいつらとも買い物とかすれば、単なる仲間同士の交友って思ってもらえるのか」

 

ふむ。

ここで引き算ではなく、足し算で考えている当たりなぜ噂が広まっているのか全く理解していないらしい。

仮にアクアやダクネスと同じくらい一緒に居ても何も言われないと思う。

思うと言うか、実際にカズマとアクアが二人でレストラン回りしてる時も、グルメな冒険者カップルがいるとは広まらず、冒険者の男女二人組と言われていたらしい。

要は二人でいる時の距離感なのだ。

まあ、カズマとアクアの場合はカップルを通り越して、熟年夫婦とかの方が言われていた気がする。

・・・あれ、それで言うとカズマとダクネスもアルカンレティアで、新婚さんに間違われたとか言ってたような。

私は兄妹だったのに……

とそんなことを今考えても仕方がない。

丁寧に説明する必要も無いし、カズマの解釈に乗っかっておこう。

 

「そういうことです。なので、まあ、街で私達の関係が言われるのは諦めてください」

「・・・いっその事めぐみんと付き合ってることにして、ゆんゆんとはなんでもないって言った方が早かったりする?」

「そんな事したら外堀完全に埋まりますよ?具体的には、この書類に署名ってことになります」

 

偽装カップルするのは、二股疑惑を消すことに関しては最善手かもしれない。

でも、そんなことをすれば引っ込みが付かなくなる所の騒ぎではなく、仮にカズマが他に好きな人が出来たとしてもなんのアクションも取れなくなってしまう。

もちろん、そんなことになられては困るから、全力でカズマを攻略しなければならない。

仮想敵はゆんゆんとクリス。

前回で言う、カズマの評価が常識枠の二人。

これは中々に難しい。

いくら二人が応援に回っているとはいえ、里の図書館で読んだ小説では、恋愛の応援をしていたら、同じ人を好きになるとかいうシチュエーションはよくあった。

小説上の話とは言え、警戒しない手は無い。

 

「・・・分かった。何もしない方がマシだってことが」

「その、こうなったことは私も反省してるので、帰ったらデート期間はもうやりません」

「そりゃ助かる。でもこっちとか他の街ではやるつもりだろ?」

「もちろんそうですよ?。カズマとデートするの好きですからね。里にいる間も最大限デートしますよ」

 

カズマの赤面間違いなしと思って、デートするの好きと言ってみたのに反応が薄い。

揶揄うのが楽しいから、デートするの好きだと思われてるのでは?

・・・それでは、私の評価が悪女と変わらない。

・・・もしかして、私はカズマの攻略方法を誤っている?

 

「・・・外堀埋まるとかの話に戻るけど、里でやるのは完全に埋まる気がするんだが」

「何言ってるんですか?もう既に埋まってるモノを気にしてどうするんですか?」

「・・・おい待て、里中で俺がめぐみんの彼氏だの将来の夫だのって広まってんのか?」

「ええ、それはもちろんのこと、性別が変わってもなお、私が愛し続けた男として広まってますよ」

 

カズマの表情を見る限り、後半は冗談で言ってみたら、否定されなかったら驚いていると言った所だろう。

あまりの衝撃に言葉を失っている。

ただ、嫌そうな感じではないから少しホッとしている。

 

「・・・めぐみんが何かやったわけじゃないよな?」

「やってませんよ?やったのは私とゆんゆんが恋人になっている等という巫山戯た噂は私とカズマの恋愛話で塗り潰せと圧をかけただけです」

「どんだけゆんゆんと付き合ってることにされるの嫌だったんだよ。てかそれめぐみんがやったようなもんだろ……」

 

・・・言われてみるとそうかもしれない。

かもしれないどころか確実に私がねりまきに訂正の噂流させたからだろうし、あの時に色々やったことを踏まえると、その事も一緒に話してる可能性は高い。

ああ、そうか。

私が全力で噂でも配偶者はカズマ以外認めない動きしていたからか。

失念していた。

 

「里で一度定着した噂は、ほぼ事実として扱われますからね。カズマとならいいですけど、ゆんゆんは嫌です」

「はぁ、俺もう二度とこの里来ないからな?」

「じゃあ、カズマの気が向くまで帰省は控えますよ」

「・・・気が向くことあると思ってんの?」

 

言われてみると、現状この里にくれば私と同じ部屋に入れられることが外部から強要されて、ウチの家族からはいつ結婚するのかとせがまれる状況にカズマは置かれているのだった。

私とてそんな状況はごめん被るし、そんな所に自ら行こうとはしない。

まあ、私はもう気にする段階ではないのだけれど。

 

「そうですね。私かゆんゆんのどちらかと結婚となれば気が向くのでは?」

「・・・ゆんゆんとってなったら、俺もゆんゆんも噂広まってる中で報告するの気まず過ぎて帰れないんだが?」

「それもそうですね」

「でも、まあ、めぐみんが嫁さんってのはいいかもな」

「ほう」

「めぐみんと居るとなんか落ち着くし、楽しいからな」

 

こっちのカズマは絶対にカズマが言わなかったようなことをしれっと言ってくる所があって、慣れてないから困る。

こういう時はどう返せばいいんだろうか。

私はこんなカズマ知らない。

これが世界線の違いなのだろうか?

それにしても私としてはカズマ攻略に当たって凄く困る差になっている気がする。

 

「そう言って貰えると嬉しいです。所で前に言ってた気になる人ってどんな人なんですか?言いたくないなら言わなくてもいいですけど」

「えっと、……一緒に居て安心するやつだな」

 

頭を掻いて照れながらカズマは言った。

言った後はチラチラこちらを見ている。

私の反応を気にしているのだろう。

こんな情報で誰か分かると思っているあたりがかわいい。

 

「そうですか。どんな人か気になります」

「…まあ、その内分かるんじゃねえか」

 

その内分かる?

つまり、私も知ってる人の可能性は極めて高い。

本当に誰なんだろうか。

正直、ゆんゆんくらいしか思いつかない……

 

「と、そんな話はどうでもいいんだが」

 

カズマがどうでも良くても、私は全然どうでも良くない。

でも重要そうな話に変えようとしているのが分かるから、ここは諦めよう……

 

「あのオカマ幹部倒すのは何時にするんだ?」

「実はその、そけっとにあまり占いの結果を過信しないようにと言われたので、前に聞いた話と今の占いの結果が変わってることもあるらしくて、今は何も考えられてないです。それと交戦に際してそけっとも関わることなので占えないとも言われまして」

 

ここでさり気なく、カズマとエリス様からの忠告をそれとなくこちらのカズマに伝えることが出来た。

自分で言うのもあれだけれど、中々上手く設定を考えられたと思う。

 

「いつもみたくは行かないって訳か。でもまあ、そこは俺が何とかしてやるから安心してくれ」

「お願いします。カズマ、いつもありがとうございます」

「それを言うなら俺の方こそいつもめぐみんに助けられてばっかりなんだけどな。それに色々とやらかしてるし」

「色々?」

 

どちらかと言うと私の方が色々とやらかしているし、助けられてばかりというのも私の方が多い……

それにカズマが言っていることが何を指しているのか分からない。

 

「ほら、前に記憶失った時とかデートの時とか、めぐみん縛った時とか色々と」

「あの、そんなことを言うと私の方が色々とやってると思うのですが……」

 

うん、やっぱり私の方が絶対に色々と迷惑かけていると思う。

記憶を失ったことに関しては私の自業自得だし、その後逃げたこととかも私が迷惑をかけていたはずなのに、カズマは自分のせいだと思っているのだろう。

 

「・・・よし、この話はやめよう。そうだ。シルビア倒したら、またデートしよう。アクセル帰るまでに消費できるだけ消費しときたいし」

「気持ちは分かりますが、その発言は完全にフラグですよ?」

「あっ、俺アクアのこと言えねえな……」

 

こっちのカズマは色々と抜けているような気がする。

フラグになるようなことは絶対言ってなかった。

 

「取り敢えず、今日は作戦会議と行きましょう」

「そうだな。みんなでどうするか話すか」

 

こうして、私たちのパーティーとしてシルビアと戦うことが決まり、朝食の後すぐに話し合いが始まった。




次回、シルビア戦かもしれません。
投稿日時及びシリーズは未定です。
カズめぐはしています。多分。

カズマさんの誕生日話は誰視点が良いかについて

  • カズマ視点(天界)
  • カズマ視点(討伐後)
  • ヒロインズの誰か視点(天界)
  • ヒロインズの誰か視点(討伐後)
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