元々ない文才がブランクで更に落ちてるでしょうが、良ければまた読んでください!
-SILVIASENKAIGI-
シルビア戦について作戦会議が、朝食後に里の人も集まって行われた。
俺がシルビアとは極力関わらないように気を付けることと決まった。
その他はぶっつけ本番と言う、作戦会議とはなんなのだろうかと考えさせられる結論に終わった。
主に里のみんなが戦力となるかが、魔術師殺しの起動次第で決まることが原因だ。
今は最終的な調整段階。
「めぐみん、一応言っておくが、またカズマが連れ去られたからと言って突っ込んでいくのはダメだからな?」
「それくらい分かってますよ。私はもうカズマから離れる気はありませんが」
またこの子は変なことを言い出した。
明らかに突っ込んでいく人の発言だと思うが、俺が何か言ったら面倒になりそうだから、ダクネス当たりが注意してくれるのを待とう。
「余計に突っ込んでいかないか心配になる返答に思うが、分かった」
「いや、分かるなよ!今の発言明らかにおかしいからな。ともかく、お前ら指示は聞けよ?勝手に突っ込んだり、勝手に魔法使うなよ」
ダクネスのやつ、めぐみんのこと諦めてるだろ!
ダクネスを頼みの綱にしているものの、ダクネスとて暴走する可能性は十分ある。
「任せなさい。魔王軍に突っ込んで行ったりはしないわ。後ろで応援に徹するから安心して」
「守るべきものがあるのだ、私独りの感情では行動しないと誓おう」
「カズマがシルビアに何かされたら、私は何と言われようと突っ込みます」
「カズマの指示あるまで魔法の使用はちゃんと制限するから、サポートは任せて!」
アクアはビビって何かやらかすか、変な所でキレて魔法使いそうだし、そもそも戦うのに後方にいるとかふざけるなと言いたい。ダクネスは言ってることはまともだけど、どうせ戦闘になったらどう動くか分かったものじゃない。めぐみんに関してはさっきの話どこ行ったってくらい堂々と突撃宣言してる……
一番、独断専行で動いても大丈夫なゆんゆんだけが頼りだな。
「・・・ゆんゆんは独自の判断で魔法使っていいからな?他の三人は頼むからさっき言ったこと守ってくれ」
「何故ゆんゆんだけいいのですか!」
「そうよ!特別扱い反対!」
「私は何か間違ったことを言っただろうか」
「言ってることはあってるけど、何かやりそうなんだよ。あと、お前ら二人は発言そのものがアウトだ!」
仮にほっといても動いてくれるメンバーなら俺は全力で任せるっての。
だって、一々考えなくていいし、楽だし、面倒事引き起こさないし。
でもそうじゃないもんな。
後先考えない威力や効力の魔法使うやつもいるし、強敵相手に即突撃するのもいるし、爆裂したいから爆裂しましたとか訳の分からないこと言う子もいる。
ゆんゆんが居なかったら俺はこのメンツで耐えられただろうか……
最初はめぐみんもこっち側だと思ってたんだけどな……
「いいでしょう。カズマがその気なら私にも考えがあります」
「やんのか?俺は女相手でもドロップキッ・・・めぐみん。お前、ちょっと待て、この状況でなにやってんの」
あまりの出来事に俺は今冷静さを欠こうとしている。
というか、思いっきり動揺している。
それは周りも同じようで、ザワザワしてる。
「考えがあると言いましたよ?本気でやるつもりはなかったのですが、致し方ありません」
「そもそも思うなよ。手錠つけるとかおかしいって!それにこれ何処から持ってきたんだよ」
そう、めぐみんは自分の左手と俺の右手に手錠をかけた。一切の迷いなく。
しかも、なんか開き直ってるし、本当にこの子は何を考えてるんだろうか。
占いのサポートのおかげでまともだと思ってたけど、そもそも根っからのポンコツだったとかそういう事なのか?
「これは昨日、ぶっころりーから貰いました。捕まえた魔王軍捕縛用にと」
「濫用してんじゃねえ!これで魔王軍来たらどうすんだよ」
「その時は外しますよ・・・外せるなら」
めぐみんは目を逸らしてそんなことを言った。
こいつ絶対鍵持ってないな今。
それだけは分かる。
目が泳いでるし、鍵がないのは今気付いたなコイツ。
「鍵無くしたんじゃないよな?」
「そもそも貰ってないです。捕縛用なので」
「おい、これどうするんだよ」
「どうもこうもカズマとホントの意味でずっと一緒になるんですよ。これなら私がシルビアに突っ込む事はなくなりますからね」
なるほど、このポンコツロリっ子は、俺がシルビアに連れていかれないように後先考えずに手錠をかけてしまったのか。
そんでもって、鍵がないことに気付いて引っ込みがつかなくなって、こんなこと言ってるんだろう。
「お前の言い分は分かった。分かったけど、多分、大半のやつがそう解釈してない」
「と言うと?・・・あっ・・・」
周囲を見渡して、めぐみんも気付いたようだ。
傍から見たら、想い人に手錠かけたと言う状況であると言う事を。
「えっ!手錠かけてずっと一緒になるとかめぐみん超重いじゃん」
「あんなに恋愛と程遠いと思ってためぐみんがヤンデレだったなんて・・・」
「あの、これは違うんですよ。ただちょっと魔が差しただけで、と言うか鍵を開けられないことはやってから思い出したので・・・」
そうだろうなぁ。
だってこれどうするんだって聞いて外しますって言った後、やらかしたって顔してたもんな。
「カズマのこととなるとめぐみんはポンコツになるものね」
「ちょっと待ってください。誰がポンコツですか!これだってカズマが連れ去られないようにとやっただけですよ。その後の発言がアレでしたけど」
「それが一番問題なんだってことを気付いてくれ」
少なくともウチのメンバーは、このバカの言ったことの意味に気付いているようで安心した。
もう、里の人については、俺も諦めてるからいいや。
「ちょっと悪ノリしただけですからね?カズマも分かってますよね?」
「俺は分かってるけど、他に伝わってねえんだよ!」
「・・・と、ともかく!普段からカズマと手錠つけたいとか、監禁したいとか思ってませんからね!」
敢えて監禁って単語出して極論化しようとしたんだろうけど、この場面でそれは逆効果。
やろうと思ってた事を口走ったように思われてると思う。
「凄く、やりそうだよね」
「やるわ。これ絶対やるよ。お兄さん、気を付けた方がいいよ」
「忠告ありがとう。正直、俺を驚かす為とかならやりそうだから気を付ける」
「カズマまで!ふん!いいですよ。分かりました。カズマ、このまま家に戻りましょう」
「戻りましょうとか言って、ゆいゆいさん監修の元で、俺を監禁する気だろそれ。行かないからな」
今のめぐみんは完全に開き直ってる。
ホイホイと着いて行ったら、俺はめぐみんと挙式することになる。
こんなムードもへったくれもない婚姻とか俺は嫌だ。
「言っても変わらないなら事実にするまでです」
「落ち着いて話をしよう。お前、このまま戻ることの意味分かってないだろ?アレだよ?もうそう言うことする二人とか思われるからな?ひょいざぶろーさんに見つかろうもんなら、俺どうなるか分からないならな?」
「その時はその時です。でも多分父は寝てるので大丈夫ですよ」
「・・・それはそれでひょいざぶろーさん大丈夫なのか?」
言われてから思った。
仮に起きてても、ゆいゆいさんなら眠らせると。
総じて言えることはただ一つ。
早くアクセルに帰りたい。
「我が母の暴走は止められぬのです」
「お前が爆裂と俺関係で突っ走るのと一緒だな。さすが親子」
「・・・否定はしません。両方愛ゆえの行動ですので」
「・・・そ、そうだな。ともかくこれの鍵貰いに行こう。話はそれからだ」
愛ってなんだよ。
この場面で愛とか言われたら勘違いするって。
もちろん俺へのは仲間としての愛だろうけどもさ。
めぐみんはもう少し言葉に気をつけるべきだと思う。
「カズマはそんなに私と一緒が嫌なんですか?」
「いや!そう言う意味じゃないからな?このままだと色々と収集つかなくなると思ったからで…、そ、そんな顔すんなよ。わかった。俺が悪かった。会った時に頼もう。な?お詫びに今度ちゃんとデートコースとか考えておくからさ」
「・・・カズマ、その、私も後先考えずに暴走して悪かったです」
コイツ謝ってはいるけど、さっきの演技だな。
問い詰めたいけど、ここで指摘しても騒ぎが大きくなるだけだからやておこう。
「お、おう。とりあえず作戦会議に戻ろう」
「そうですね」
と、周囲を見るとみんな移動していた。
なお、視線はこっちに集まってる。
めぐみんと二人で状況が読めず、顔を見合わせているとダクネスが言った。
「やっと終わったか。大方話は終わった所だぞ?」
「なんで止めてくれないんだよ!」
「いや、二人だけの世界に入っていたから、もういいかなと皆思ってだな」
めぐみんの世界に俺が巻き込まれてただけで、二人の世界を構築していたつもりは一切ない。
そもそもコイツが変なことしたり、言わなかったらこんなことにはなっていない。
「お兄さんも大概、めぐみんのことになると抜けてるってのがよく分かったよ」
「いや、別に俺は何も…」
酒屋の子にそんなことを言われて周りも頷いてるし、これどうしたらいいんだよ。
めぐみんに言われたら、流されやすいってのは自覚してるから何も言えない……
「カズマ、諦めましょう。ここは何を言っても墓穴を掘る場面です」
「そうだな。お前が言うなと言いたいが同意だ」
「所で、会議中に少し顔を出したぶっころりーから鍵を預かっているのだが、二人はいるかい?」
とあるえが言ってきた。
そういうのは早く言ってくれよ。
例の小説の件についてもだが、一度話をしないとな。
「早く欲しい」
「私はどちらでもいいです。そもそもこれはシルビア対策ですから、私たちが鍵を持ってない方がいいのです」
「・・・ゆんゆん、何かめぐみんに言ってくれ」
ダクネスに言っても、好きにしたら良いとか言われそうだし、最後の頼みの綱であるゆんゆんに助けを求めてみる。
「もう、二人はそのまま帰ってイチャイチャしてたらいいと思う」
ブルータスお前もか!
そう言えば、なんだかんだで俺たちの関係のことになると、早くくっつけばいいのにとか言ってくることもあったような。
なるほど、対めぐみんの愚痴友だちと思ってたけど、俺には誰も味方は居なかったのか……
「だそうです。カズマどうします?」
「俺、このままめぐみんの家に帰るなら冒険者辞めて、めぐみんとこの里で暮らすからな」
「「「「え!?」」」」
みんな凄く驚いてるけど、俺がその気じゃなくてもこのまま帰ったらそうなる。
だって、ゆいゆいさん絶対嬉々として俺らを部屋に通して閉じ込めるだろうし、めぐみんは責任取ってくれるならとか言ってるし、このまま風呂も入らなきゃってなったらお互い裸な状態なわけだし、我慢できるか怪しい。
めぐみんも俺がこんなこと言い出すとは思っていなかったらしく、珍しく顔を赤くして照れてる。
ふむ。
めぐみんが普段俺が照れてるの見るのが楽しいと言ってる意味が少しだけ分かったかもしれない。
何か、いいなこれ。
「ちょっと待って、このお兄さんもめぐみん並に大物かもしれないよ」
「めぐみんと仲良く出来てる時点で、類は友を呼ぶって言うし、そう言うことなんじゃない?」
「「確かに」」
みんな納得してんじゃねえ!
言いたい放題言ってくれるなおい。
「何を勝手に納得してるかは知らないけど、類友だってんなら俺は断固否定する!」
「お兄さんごめんなさい。類は恋人を呼ぶの方が正しかった?」
「・・・俺もうアクセルに帰りたい」
「あの、私が言うと火に油な気はするのですが、カズマをこれ以上からかうのはやめてあげてください」
「どの口がって言いたいけど、分かった。お兄さんごめんね。めぐみんもごめんって、そんな眼を紅くしてこっち見ないでよ。怖いって」
「これは、単にカズマからの言葉に興奮してるだけなので気にしないでください。って、カズマ!何故鍵を外しているのですか!」
コイツまたややこしくなることを、というか本気でずっと付けておくつもりだったのか。
ひと時でも常識枠だと思ってた時期があるのが、悲しくなってくる。
「・・・どんだけ好きなのよ」
「誰にも渡すつもりはありません」
「そ、そっか」
ヒソヒソ話してるけど、この距離だと聞こえてるからな!
えっ、誰にも渡すつもりはないってどういうこと?
今の流れって、流石に本気の恋愛話としてだよな?
「カズマが居ないと私の目標達成が出来ないですから」
ああ、そりゃそうだよな。
爆裂魔法の研鑽に必要って意味だよな。
うん。
危ない、危ない。
危うくめぐみんが俺の事好きなんじゃないかって、勘違いする所だったわ。
鍵も外れたし、ダクネスに何が決まったのか聞きに行くか。
「カズマが居ないと私の目標達成が出来ないですから」
「目標?」
「カズマと魔王を倒して、最強の魔法使いと最強の最弱職の称号を得るのです。そして、その二人が夫婦と言うのは凄く熱いと思いませんか?」
「うん。それは凄く熱いし、分かるけど、もう気持ちは隠さないんだ」
まさか、あのめぐみんがここまで惚れ込む相手が出来るなんて想像もしていなかった。
ねりまきから聞いためぐゆん説なんて何処へやら、今じゃ里中がひょいざぶろー家は良い婿さん見つけたって話題だし、私たちの間じゃ、あのめぐみんが命張って助けに行くレベルで好きな人って話題だから、世の中何が起こるか分からない。
「カズマは向こうに行きましたからね」
「えっ、本人には伝えてないの?」
「はい、でも本人以外なら別に知られても痛くありませんよ。カズマも都合よく、みんなは勘違いしてるだけだと思ってますし」
「からかわれるの嫌じゃないの?」
「カズマが照れてるのを見るの好きなので全く」
「・・・」
めぐみんはやっぱり大物の素質があるなあ。
好きな人のことをここまで堂々と語れるとか普通じゃないよ。
「話はもう終わりですか?」
「う、うん」
早くお兄さんの所に向かいたかったとかなのかな。
ここは潔く引くとしようと思ってたものの、全く逆に逃げられなくなる事をこの時の私は知らない。
「どどんこ、いいですか?カズマをからかいたいなら、程度に気をつけてください。やり過ぎると黙り込んでしまうので」
「えっと」
「後ですね。カズマはちょこちょこ褒めると嬉しそうにしますし、それで黙り込むラインまで行くのを延長できますよ」
聞いてもないのにお兄さんについての情報がどんどんと流れてくる。
これいつ終わるんだろう。
「あの……」
「それにカズマ、好きですと言った時の反応はとても可愛いですよ。何時間でも見てられます。あっ、でも、これは私以外の人には見て欲しくないので、絶対にしないでください」
「・・・」
この後もめぐみんのカズマトークが止まらなかった。
何とかふにふらを道連れにして、めぐみんが満足するのを待ってる間に、お兄さんがこっちに来てピタッと話が止まって、そのままお兄さんと二人で去っていった。
この後することはただ一つ……
めぐみんのお兄さん語りをそのままみんなに話す!
次回は、ついにシルビア戦かもしれませんし、カズめぐがイチャイチャだけかもしれません。
次の更新がどのシリーズかは未定ですが、年始には投稿したいと思ってます。
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