この素晴らしい世界に●●を!めぐみんのターン   作:めむみん

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お久しぶりです!!
Twitterがシャドウバンになりまして、約1ヶ月たとうとしていますが治りません……
現在Twitterアプリ消して耐え難きを耐えてます……


酔いが冷めたら

酔っ払いめぐみんを背負って、めぐみん家に戻った俺は、めぐみんを寝かせて、そのまま直ぐに眠った。

こめっこは既に寝ていて、ひょいざぶろーさんもゆいゆいさんも家には居なかった。朝起きても二人の影はなく、完全に逃げたと言うことだけが分かる。

めぐみんが起きてくるのを待っているが、出来れば起きて来ないでくれと願う自分がいる。

 

「兄ちゃん!ご飯早く食べたい!」

「そうだな。めぐみん起こしてくるから待っててくれ、めぐみんが起きたらみんなで食べるぞ」

「分かった。姉ちゃんは寝坊助さん」

 

こめっこってめぐみんに辛口だよな。

でもまあ、これが姉妹ってものなのかもな。

俺も弟とは色々あったもんな・・・

アイツ元気にしてるかな。

 

「そうだな。もうちょっと待ってダメならお兄ちゃんが呼んでくるな」

「分かった。兄ちゃんは姉ちゃんのこと好き?」

 

これもゆいゆいさんに仕込まれた質問なのだろうか?

それともこめっこの純粋な質問?

純粋な質問っぽいし、ここはちゃんと答えるか。

 

「ああ、大好きな仲間だ。こめっこも冒険者目指すならそう言う仲間を見つけるんだぞ」

「うん!姉ちゃんと兄ちゃん達みたいに活躍して最強の魔法使いになる!」

 

言い切ったこめっこは、決めポーズを取りながらもご飯に釘付けだった。

もうこれ以上は待てないか。

冒険者こめっこは本当に大物になると思う。姉に負けず劣らずな大物感だもんな。

 

「それは楽しみだな。そろそろめぐみん呼んでくるな」

「早く食べたいから姉ちゃん叩き起して」

 

うん、この子は大物だわ。

食欲が姉への愛を上回ってる。

はぁ、でも起こすの嫌だなあ。

二日酔いでしんどいからほっといてくれとかになりますように。

 

「めぐみん、起きろ。朝だぞ。腹ぺこのお前の愛しの妹が待ってるぞ」

「ん?もう朝ですか。カズマが先なのは珍しいですね」

「・・・遇にはそういう日があってもいいだろ?」

 

もしかして酒飲んだ事も覚えてない?

だったら下手に確認しない方が得策か?

 

「そうかもしれませんね。カズマ、着替えてから向かうので先にこめっこと食べていてください」

「分かった。でも俺は待ってるから」

「分かりました。一緒に食べましょう」

 

よし、このまま昨日の事には触れずにいつも通り行こう。

そうして、何事もなかったかのように、アクセルに帰って、サキュバスサービス使って、スッキリすれば今抱えてる悩みなんて無くなるだろうからな。

うん。

シルビアも討伐したんだから、早く帰ろう。

この里に長居するのは危険だ。

 

 

 

今日は珍しくカズマに起こされた。

昨日いつ眠ったのかがあまり思い出せない。

私はカズマの反応からして、なにかしでかしているのではないかと思う。着替える時間で何とか思い出せ私。・・・不味い何も思い出せない。

えっと、確か、みんなからお酒を飲め飲めと渡されて、飲んでしまった!?

あわわわ、以前誤ってお酒を飲んだ時、私がカズマにキスしようとして大変だったと聞いているし、ゆんゆんからはそれを広めに行こうとするアクアを止めるが大変だったと……

こ、今回私は何をやらかしたのだろう……

普段抑えてるカズマへの欲が開放されている事だけは確か……

こんな時に限って実家でカズマとこめっこしか恐らくこの家には居ない。

私に酒を飲めと煽ったのは誰でもない両親なのだから、あの二人は絶対逃げている。こめっこはあの場に居なかったから知らないし、知らないままでいて欲しい……

こうなると直ぐに私の醜態を知る手段は本人に聞くしかなくなる……

何も知らないまま里を歩いていて、同胞からからかわれるのに比べればマシだろう。

 

「カズマ、こめっこお待たせしました」

「姉ちゃんは寝坊助」

「こ、こめっこ!?私は昨日の疲れでですね」

「姉ちゃんの飲んだくれ」

「ちょっと待ってください!私は飲んだくれではありませんよ!ねえ!カズマ!」

 

全く、またあのヒキニートか!

ぶっころりー、次に会ってろくな謝り方じゃなかったらそけっとにストーキングについてバラすことにしよう。そうしよう。

 

「お、落ち着けめぐみん。うん、まあ、お前のお姉ちゃんは飲んだくれではないよ。そうだな酒癖の悪い酔っ払いだから。飲んだくれは違うぞこめっこ」

「姉ちゃんは酒癖の悪い酔っ払いにチョブチェンジした!」

「ジョブチェンジな」

「ジョブチェンジ!」

 

なんだかこめっことカズマが仲良くなっている?

妹と将来の夫が仲良くしているのは良い事だし、前回はそれを凄く喜んでいたのに、どうしてだろう。今は嫉妬が勝っている……

いや、これは嫉妬なのだろうか?何か少し違うような?

 

「ジョブチェンジ!じゃないですよ!酒癖が悪いのは、その、カズマに色々と、迷惑かけてますし、その、今回も自身が何やらかしたのか凄く気になってるのですが……」

「姉ちゃんは兄ちゃんによわよわ」

「俺にってのは置いといてお酒にはよわよわだな」

 

ああ、これ嫉妬じゃなくて単に息を合わせて煽ってくる一体感ある二人に腹立ってるだけだ。アクアとカズマのタッグに煽られてる時に近い……

 

「こ、こめっこ!?カズマ?カズマなのですか!ウチのかわいい妹に変なことを教えてるのは!」

「俺じゃないって!変な事は俺も覚えて欲しくないって、こめっこもあまり姉をおちょくるのはよせ。それよりもこめっこ、このナゲットはこのソースつけると更に美味しいぞ」

 

カズマのナイスアシストで、こめっこの意識が私から食べ物に移った。

これでいじられなくなるだろうし、後は落ち着いた頃合いにカズマから昨日の話を聞こう。

と思っていた私は甘かった……

 

「うまー!!これ凄く美味しい!姉ちゃん早く兄ちゃんを家族にして!毎日食べたい!」

「そ、そうか。喜んで貰えて嬉し…ん?今なんて?」

「カズマの料理は毎日食べたいくらい美味しいですよね。さすが我が妹よくわかってますね。こめっこはそのまま食べててください。ちょっとカズマと話があります」

「わかった!」

 

一先ずこめっこなしで、カズマへアクセルに戻る方向で話をまとめないと。

街に帰ったらカズマから今日の話を聞こう。何となく、今回ばかりはカズマ本人から聞いた方がいい気がする。

じゃないとカズマとの関係が色々拗れそうな予感が……

 

「どうした?」

「今すぐにゆんゆんの家へ向かってください。少し姉妹で話があります。あと、今日中に街へ帰りましょう。これ以上この里に居たら私もカズマも持ちません……」

「分かった。その、俺も早く屋敷に戻るのには賛成だ。アイツらに支度させてくる。お待たせこめっこ、もう俺達帰るから、またな!」

「兄ちゃん!またね!次会う時は本当にお兄ちゃんになってるだろうってお父さんが言ってたから楽しみにしてる!」

 

やはり今回は父もカズマと私を結婚させようと動いていた。

どうしよう。

次期族長候補の試練が開催されるまでに、カズマとゴールインしてないと強制的に婚姻という流れすら有り得る……

何とかしないと、カズマも気になる人がいると言っていたし、それなのに私と結婚を強制されるのは可哀想だ。もちろん、その気になる人とやらが私ならば問題は何もない。

いや、それでも嫌だ!

私達の関係は私達のタイミングで決めたい!

 

「・・・めぐみん、後は頼んだ」

「・・・昨日の事は帰ってから教えてください」

「えっ、あー、分かった。昼にはみんなで迎えに来る」

 

カズマはあまり話したくなさそうな反応だった。

どうしたらカズマがこの里で与えられたであろうストレスが解消されるだろうか?このまま帰るとしカズマが私を避けてしばらく話せなくなる可能性が高い。

・・・不本意ながらサキュバスサービスに頼るしかないかもしれない。恐らくカズマは街に戻るなり外泊だろう。そこに全てを賭けるしかないのかもしれない。

 

「姉ちゃんは残るの?」

「いえ、少しこめっこと話しておきたい事があったのと、私はまだ朝ごはん食べてませんからね」

「姉ちゃんは食いしん坊」

「・・・食いしん坊はこめっこでしょう。はぁ、全く、どこで教わるんですかそう言う言葉は」

 

大方予想はついているが一応確認をした上で今度里に戻った時にでも絞めよう。

 

「靴屋のせがれ」

「・・・やはりあのクソニートですか。いいですかこめっこ。カズマが本当に兄になると言うことは私とカズマが結婚すると言うことなのです。でも私とカズマはまだ結婚の予定所かお付き合いもしてませんからね?」

「結婚は好きな人同士が家族になる事だから、姉ちゃんと兄ちゃんは好き同士だから結婚するってお母さんが言ってた」

 

今回は前回以上に介入してきている。

私が手紙でカズマの事を好きだと伝えたのが良くなかったのかもしれない。

お父さんまで結婚に向けての動きをしている節があるし……

 

「・・・いいですか?好き同士だから、はい、結婚と言うほど簡単な話ではないのですよ」

「でも兄ちゃんが姉ちゃんにプロポーズしたってあろえが言ってた」

「あろえ?えっと、あっ、あるえですか?それは、その、ですね。カズマであって、カズマではないと言うか。ほら、最初カズマは女の子になってましたよね?その状態でカズマからプロポーズされたのですよ」

 

こめっこにあるえがあろえと間違って覚えられてるのはこっちでも同じだった。

あるえからこめっこに正しく名前を覚えてもらうにはどうしたら良いか聞かれた時は驚いた・・・

 

「ねりまきが言ってた通り、姉ちゃんは女好きだった」

「違います!それは違いますよ!私が好きなのはカズマです!まあ、カズマが女になったままなら、それは、まあ、そのまま女性のカズマも好きでしたし、制度の壁なんてぶっ壊してでも結婚してましたけど、えっと、ああ、もう!ともかく私はカズマが好きなのですよ。って私は妹に何を語って・・・」

「姉ちゃんは兄ちゃんにメロメロ」

 

我が家が落ち着けない場所になるのにはある程度慣れていたけれども、ここまでこめっこに言われるのは初めてでどうしたら良いか悩んでしまう。

隠すのも変な気がするので、ここは開き直ることにしよう。

 

「ええそうですよ。そうですとも。そこは認めますとも。ただですね。私とカズマの関係に家族だろうが妹だろうが口出しはされたくないのですよ」

「分かった。でも、兄ちゃんが本当に兄ちゃんになって欲しいから姉ちゃん頑張ってね!兄ちゃんに姉ちゃんのこと好きか聞いたら大好きだって言ってたから押せば行ける!」

 

食欲で言ってる気がしなくもないけれど、妹から結婚の応援をされているのは嬉しい。両親からの刷り込みがなければより嬉しかったところではある。

 

「・・・はぁ、分かってくれたのならそれでいいです。ん?こめっこ最後に何と言いましたか?」

「兄ちゃんが姉ちゃんのこと、大好きだって言ってたから押せば行ける」

 

聞き間違いではなかった……

カズマが私を大好きと答えた?

しかもこめっこから好きかと聞かれて?

いやいや、落ち着け私。

性転換中のカズマかもしれない。

ここは冷静に確認をしよう。

 

「・・・いつ聞きましたか?」

「姉ちゃんが起きてくる前に」

「・・・今日と言うことですね?」

「うん」

「・・・」

 

なるほど、なるほど。

カズマが今朝、私が起きるまでの間に、私の事を大好きだと言っていたと。

え?

あの、ツンデレカズマが?

こめっこ相手にそんな事を?

 

「姉ちゃん顔真っ赤だけど、もしかして熱?」

「ええっと、これは大丈夫ですよ。その、私は部屋に戻るのでカズマ達が戻ってきたら呼んでください」

「分かった。あっ、これ兄ちゃんの服洗濯終わったやつ」

 

こめっこはカズマのジャージを渡して何処かへ走って行った。

どどどどうしましょう。

え?

カズマが私の事を大好き???

?????

こめっこにカズマが質問されて嘘つく必要なんてありますか?

いいえありませんとも。

ということはやっぱり本当にカズマが私の事を?

どうしよう。絶対今の私は紅潮しているし、ニヤけてる。

カズマがみんなを連れて戻ってくるまでに収まるか怪しいし、カズマと顔を合わせたらどんな反応をすれば良いのかが分からない。

おかしい、カズマとの結婚も経験済みのはずなのに、凄く初心な反応が起こっている。

・・・あの手紙からカズマはカズマでも別のカズマと言う意識がそうさせるのだろうか?それとも若返った事が原因?

一旦落ち着こう。

カズマが私に好きと臆面もなく言う場面を思い返そう。

・・・そんな事があっただろうか?

なかったわけではないし、言ってたことはあるけども、仲間としての好きでも中々言わないツンデレマである。

ん?

仲間として好き?

そうか!

仲間として大好きというのもカズマがあまり言いそうではないけれども、これなら有り得る!

ふぅ、危ない危ない。カズマも私を大好きなら街に帰ってから夜にお邪魔しても良いかなとか考えて実行に移す所だった。

一旦、カズマのジャージでカズマ成分を補充して落ち着こう。そうしよう。私レベルになると洗濯では落ちない微かな匂いでもカズマ成分補充が可能なのである。

 

 

 

「兄ちゃ〜ん!姉ちゃんが兄ちゃんの服抱き締めて寝てる!」

 

私の目覚めはそんな事を大声で叫ぶ我が妹の声だった。

これはカズマがみんなを連れ帰って来たと言うこと。

つまり、今のこめっこの発言は非常にまずい。

 

「カズマ〜!今のはこめっこの嘘ですから!あと、アクア達も居るならそういうことですからね!」

 

カズマの匂いに包まれて、幸せな心地になってそのまま眠ってしまった。

目覚められたのは不幸中の幸い。

 

「めぐみ〜ん!大丈夫よ!みんな分かってるから!めぐみんがカズマの事大好きなのはみんな分かってるから!」

「何も分かってないじゃないですか!してませんよ!してませんからね!絶対私がジャージで、カズマの匂いを堪能してたと思ってますよね!」

「そんなこと一言も言ってないんだけど、めぐみんそんな事してたの?カズマさんが顔真っ赤になってるわよ!」

 

しまった余計な事を言ってしまった。

でも好きな人の服を抱き締めてする事と言えば匂いを嗅ぐ以外にあるだろうか?いや、ないと思う。

ないと思うけれどもここは抱き枕にしていたと言い張ってやり過ごそう。

 

「カズマ!本当に違いますから!そんな事してませんよ!カズマなら私の事信じてくれますよね!」

「えっと、カズマ?どうしたの?え?時たまジャージからめぐみんの匂いがする時があった?ねえめぐみん、常習犯なのは流石にみんなドン引きなんですけど」

 

不味い、バレてる。

カズマが何も言わないからバレてないと思って洗濯担当の時に、いやいや、洗濯する前ので、カズマ成分を補充して、それから洗濯しているのだから私の匂いがするはずがない。

私の匂いがしていたとしたら私が畳んで居る時に、時たま外出中のカズマが恋しくてジャージを抱きしめてる時くらいだろう。あっ、この時か!

 

「ちょっと待ってください!そんな事してませんって!カズマも分かってますよね!分かってて言ってますよね!ってカズマ!?いつの間に!?」

「あー、めぐみん。その、うん、俺は信じてたよ。うん。今この時まではな。いつの間にって質問にはアクアは俺が隣にいるように装って話してたんだなこれが」

「・・・え?カズマ?・・・あっ、違いますよ!これはその、こめっこが」

 

気付くと部屋の入口にカズマが居て呆れた表情をしていた。

突然現れたカズマに驚いた事もあり、何を言ってるのか一瞬分からなかったけれど、視線を追うと自分がカズマのジャージを抱きしめている所を目撃された事に気付いた。

しかもジャージが顎下にあるのが非常に宜しくない。

 

「じゃあ、こめっこに聞こうか。俺のジャージをめぐみんに渡したのはお前か?こめっこ」

「うん。洗濯終わったから姉ちゃんに渡した」

 

終わったかと思ったけど、何とか耐えた。

こめっこの事だから誤解を受ける事を言い出すかと思ったのは杞憂だっ・・・

 

「でも姉ちゃんその後直さずに抱き締めて寝てた」

「だそうだぞめぐみん」

 

こめっこはこめっこだった……

とは言え私もいつカズマにジャージでのカズマチャージを目撃されてもいいようにこう言う時の返しは心得ている。

 

「抱き枕的な感じですよ。そもそも洗濯済みですよ?匂いもないでしょう?カズマも洗濯済みの下着よりも使用済みの方が欲しいでしょう?」

「・・・それもそうか。うん、ごめん。って待て後半変なこと言ってなかったか?」

「・・・言ってません」

 

要らないことまで言いすぎた。

でもカズマが前の世界で言ってた事だから間違いない。私が洗濯したやつならいくらでもあげますと言ったらそれは違うと言われたのを元にした発言だから同意はしてくれるはず。

 

「いや言ったろ。えっと、まあ、言いたい事は分かるけども」

「カズマのえっち」

「・・・ほら帰るぞ」

 

否定やツッコミナシと来た。

じーっと見てるとカズマが視線を送った先にこめっこが不思議そうに私達を見ていた。

・・・こめっこがいる事を途中から忘れていた。これではぶっころりーにあまり強く言えないではないか。

いや、あのヒキニートは常習犯だから別としよう。

 

「ではこめっこ、私達は帰りますからね。いい子にしていてくださいね」

「うん。兄ちゃん!姉ちゃんをよろしく!」

「おう、任せとけ。食べ物に困ったら兄ちゃんに手紙送ってくれたら直ぐに食べ物送ってやるからな!」

「ほんと!兄ちゃんありがとう!!」

 

凄くありがたい申し出にこめっこも大喜びだが、そんな事をしたら結婚秒読みと理解しているのだろうか?

もちろん、私としてはそれでいい話ではあるけれど。

 

「カズマ良いんですか?」

「俺にも弟がいるし、弟が飢えてるとか嫌だからな」

「いえ、その、流石にそういう事をされると外堀が完全に埋まりそうと言いますか、母達がどう動くか分からないですよ?」

「・・・えっと、こめっこ。さっきのはめぐみんに送ってくれ、それでめぐみんが送ってくれたことにしといてくれ。この事は内緒だぞ?いいか?」

「うん、分かった」

 

・・・本当に分かってるのだろうか。

我が妹ながら不安だ。

 

「よし、それじゃあなこめっこ」

「またね!姉ちゃんも!」

「私よりカズマの方がメインになってるのが気に食わないのですが、ええ、また来ますよ」

「姉ちゃんの寂しんぼ」

「・・・ともかく、こめっこ。カズマと私との約束はちゃんと守ってくださいね?お願いしますよ」

「うん!」

 

不安は残るが、一先ずこれで帰れる。

カズマと色々話さなければ。

ただ、それよりも今は外で待ってるみんなの方が厄介だ。

 

「やっと来たわね。直接カズマの匂いを堪能してたのかしら?」

「してませんよ。全く、アクアは私を何だと思ってるんですか。カズマからも言ってくださいよ」

「俺が部屋入ったらめぐみんは俺のジャージを抱き締めてた」

 

この男はどうしてこっちの世界だとこうも悪ノリするのだろうか!

いや、前もしていた時はあったけれども仲間の前ではしていなかったはずなのに!

 

「めぐみん、その、程々にするのだぞ?」

「爆裂魔法一直線のめぐみんだもんね。うん、仕方ないわ」

「めぐみんが変態になった・・・」

 

散々な言われようだ。

カズマはカズマでしてやったりとニヤけてるし、腹が立つけれどもかわいい。

ほっぺ引っ張りたいけど、そんな事したら余計に言われそうだからやらないでおこう。

 

「仕方ない事ないです!私はただ眠かったのと丁度いいタイミングで渡されたカズマのジャージを抱き枕にして寝ていただけです!あと、ゆんゆん!誰が変態ですか!絞めますよ!カズマも変なこと言わないでくださいよ!」

「・・・とりあえず帰るぞ。帰ってから話をしよう。転移魔法使用中に暴れると事故率上がるらしいし」

 

カズマは既に諦めモードになっているし、自分に飛び火する前に終わらせたいと思っている可能性もある。

しかし、このまま変態扱いされるのは嫌だから全力で訂正して貰えるようにしないと!

 

「あの!せめて誤解を解いてから・・・」

「ゆんゆん転移を頼む」

「ちょっとカズマ!聞いてくださいよ!このままじゃわた…」

「『テレポート』『テレポート』!」

 

ゆんゆんの転移魔法で話の途中で屋敷まで飛ばされた。

ご丁寧に一回目に私とカズマという暴れそうな二人を飛ばさずに、アクアとダクネスが無事に帰れるようにしてくれたようだ。

 

「・・・無事着きましたね。色々ありましたけど皆さん無事に帰って来れてほっとしました」

「ゆんゆんの家で暮らすのもありかとも思ったけど、ここがやっぱり一番ね」

「屋敷に戻ると安心して、ほっとするのがいい」

「さすが我が家だな。早く部屋に戻って布団ちゃんと言う嫁さんと再開を喜びあってくる」

 

皆が帰宅の余韻に浸る中変なことを言い出して、この場から逃走を図ろうとしている者が一人。

そして、そんな事をされると私は困る。

 

「させませんよ!帰ってから話をしようと言ったのはカズマですよ!それと誤解を解いてください!」

「分かった分かった。分かったから身体を揺さぶるのはやめてくれ。はぁ、ジャージは洗濯済みだからめぐみんが匂い嗅いでたとかはないし、確かにめぐみんの匂いがほのかにする日もあったけどそれは洗濯当番がめぐみんの日だ。あと、時間かかったのはこめっこと話してたからだ。話は俺の部屋でいいか?」

 

カズマの説明を聞いても特にみんな考えを改めてるようには見えない。

もしかしてこの世界ではカズマやダクネスよりも私の方が変態だとか思われてるのではないだろうか?

いやいや、カズマはまだしもダクネスより上ということはない、はず……

 

「・・・はい」

「それじゃあダクネス、あとは話してた通りだから後は頼む」

「うむ。そちらは頼んだぞ」

 

誰も何もコメントしてくれないままに、私とカズマは部屋へと移った。

一つだけ、怖いのは布団にすら嫉妬する女だとみんなから思われていないかということ……

 

 

 

「・・・あの、ダクネスが言ってたのは何の話ですか?」

「酔っためぐみんについての説明だ。お前が俺指名だったからな。それとダクネスにはシルビア討伐とかの話を報告してもらうことだな」

「別に指名した訳ではないのですが、その、何となく今回はカズマから直接聞いた方がいいような気がしてですね」

 

直感的にちゃんとカズマと話をしておかないと、変に意識し続ける可能性がある。

こめっこからカズマが私を大好きだと言っていた情報もある中でだ。これは仲間としてだろうと思っていても、期待してしまう自分がいる。

 

「・・・単刀直入に言うとお前が俺にプロポーズみたいな事言ってきたし、キスしたいとか言ってた」

「・・・キスもカズマにですか?あと、プロポーズみたいな事と言うのは?」

「ああ、お前のキス魔が俺限定らしいってのが分かった。あとさとうめぐみんになりたいとか言ってた」

「そ、そうですか」

 

あー、終わった。

私のこの世界での目標は潰えた。

みんな話半分で私の反論無視する訳だ。

アクアの言ってたカズマを大好きなの分かってると言う意味が全然変わってくる。単にからかってるだけだと思っていたけど、そんな事を私が酔って言ってたのなら、からかいとかの次元ではない。

 

「めぐみん」

「は、はい」

「とりあえずお酒は俺とダクネスが良いって言うまで飲むなよ?」

「へ?あ、はい。それは守りますけど」

 

ここは普通私の本心とかを確認する場面ではないだろうか?

カズマが言っていることはご最もだけれども、あったことからしてそれが最初に来る話とは思えない。

私が困惑しているのを見て、カズマは察してくれたのか、こう続けた。

 

「その、何だ。俺が性転換中にプロポーズしたのと、酔ったお前が言った事でお互い様って事でいいだろ?貸し借りなしな!俺からプロポーズされた後だったから酔った勢いで言ったんだよな?カズマちゃんからのプロポーズ嬉しかったんだろう?それがフラッシュバックしてとかだろ多分」

「ええっと、その辺は記憶がないので、なんとも・・・でも、そうですね。カズマちゃんと結婚したいと思わなかったかと言われると、嘘になりますし、そうかもしれません」

 

カズマの言っている事に乗っかるのが一番だ。

言われてみれば、この状況ならカズマちゃんからのプロポーズを受けて私が言い出したと言う筋が通る話ではある。

 

「そ、そうか。記憶はやっぱりないか。この事はあまり気にするなよ?じゃあ俺は外泊するからまた明日な」

「カズマ」

「どうした?」

「私も外泊したいのでお小遣いください。今みんなと顔合わせるのが、その、気まずいので」

 

カズマがどんな夢を見るのかの把握をしてから自分もサービスを受けよう。

一旦、この辺で私も発散しておかないと次酔った時にカズマを襲いかねない。

カズマに伝えた外泊理由も嘘では無い。

この状況でみんなと話すのは辛い。

カズマと違って私がカズマの事を好きだと知っているし、カズマが外泊でいないとなるとからかわれるのは目に見えている。

 

「そうだよな分かった。宿はどこ行くんだ?」

「カズマと同じ所にしようかなと。おすすめの宿屋知ってるんですよね?」

「それならこれで足りると思う。場所は浴場近くの所だ」

 

特に疑う様子もなく、教えてくれた宿屋の場所だけれども、カズマがいつも使っている宿屋ではないことは私は知っている。

ここはいつもの所が埋まってる時に使う予備の宿屋。

とは言え、金額的にはこっちの方が高くて、いい布団なのだから、本当にいい宿屋を教えてくれただけなのかもしれない。

 

「ありがとうございます。私はもう少しのんびりしてから行くので先にどうぞ。二人で行ったらそれこそ怪しまれますし」

「そうだな。じゃあまた明日」

「ええ、また明日」

 

こうして、カズマは何も知らずにサキュバスサービスを受けに向かい、私へは情報が筒抜けのまま、宿屋へと向かうのであった。

因みにカズマが見る夢の内容は、タイプの女性との夢。

カズマの気になる人との夢なのだろうか?

改めて誰が相手だったかは、明日再度確認に向かえば分かる。

カズマ担当のロリーサに誰の夢を見せたのか確認するだけ。

そして、私はこれからカズマとのイチャラブな夢を見るため、早く眠りについた。




次回はカズめぐがドキドキし合う回になると思います。
更新はどのシリーズか未定です!
引き続きよろしくお願いします!!
夏イベ楽しみですね!!

カズマさんの誕生日話は誰視点が良いかについて

  • カズマ視点(天界)
  • カズマ視点(討伐後)
  • ヒロインズの誰か視点(天界)
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