バレンタインなので先出しします。
先出しなので色々飛んでますがご了承ください。
ネタバレ部分は削除していますので話が追いついた時に追加します。
投稿日 2/14
バレンタインデー
-VALENTINE'S DAY-
「めぐみん、今日もカズマとデート行くの?」
リビングでちょむすけにエサをあげていると、急にそんな事を聴かれた。
「何言ってるんですかアクア。私達がいつもしているのは爆裂散歩ですよ」
言ってみたが、アクアは首を傾げていた。
暴動騒ぎの後、何度か私がカズマをデートに誘ってから、アクアは私とカズマが付き合っていると思っている。
始めはこの勘違いで、恋敵が減るならいいと思っていた。
でも、その事をアクアにいじられるようになってからは、カズマに悪いと思って、何度か説明したけど、照れなくていいのよとか言って、聞いてくれない。
「所で何の用ですか?そんな事を聴いて来るという事は何かあるんですよね?」
「それは、ほら明日バレンタインだから、みんなで一緒にチョコを買いに行こうと思ってるんだけど、めぐみんもどう?」
こういう事はもっと早くに言って欲しい。
友チョコはもう作り終わっているし、カズマへのチョコも今日完成する段取りが出来ている。
「すみません。今日はチョコレートを作ろうと準備もしているので、買いに行く必要がないんです」
「分かったわ。じゃあ、ダクネスとゆんゆん誘ってみるわ」
言ってアクアはゆんゆんの部屋に向かおうとしていた。
「ちょっと待ってください!ゆんゆんはカズマと買い物に行っているので居ませんよ」
それを聞いたアクアはダクネスの部屋へと向かった。
今言った通りゆんゆんはカズマと出かけている。
私が今日の散歩は夜に行きましょうと言ったら、カズマはゆんゆんを誘って、買い物に行ってしまった。
コソコソしなくて済む分気が楽になったけど、二人きりで出かけたのが気にくわない。
あの二人はゆんゆんが敬語ではなくなった辺りから、爆裂散歩の後に何処かに行くようになったのだ。
何をしているのかを聴いても教えてくれない。
バニルに聴いてみたけど、カズマが先回りしていて情報源にならなかった。
ただ、一つだけ分かっているのはあの二人がしている事を知らないのは私だけと言う事だ。
アクアやダクネスも知っているみたいだけど、直ぐに話をすり替えてくる。
何故、私にだけ内緒なのかを早く解明しなければ。
「めぐみーん!私達、今からチョコ買いに行くから留守番お願いね!」
「分かりました!任せてください!」
どうやらダクネスも一緒に行く事に決まったらしい。
・・・
あれ?
そう言えばチョコ売ってる店なんてあったっけ?
チョコレートはカズマが売り出してから広まった物だから、ないはずなのに。
・・・今更言っても、もう行ってしまったからこの話はおいておこう。
「さて、本命チョコ作り始めますか!」
キッチンで調理を始めてから数分が経過した。
ここで私はある問題にぶつかっていた。
それは、告白の言葉をどうするか。
好きですとか愛してますとか書きたいけど、カズマからの告白を先に受けるのが今回の目標だから書けない。
かと言って、何も書かないのも嫌だなとも思う。
何かいい方法はないのだろうか?
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
あっ!
三層構造があった!
カズマの主力商品になっていた板チョコは、真ん中のホワイトチョコに当たりと外れを書いて当たりならもう一個といった感じの物だったからそれでいこう。
一応ホワイトチョコの材料も買っておいて正解だった。
三十分後、三種類のハート型チョコレートが完成した。
まず、一番下と真ん中の層を重ねて、そこにカズマへの想いを日本語で書いてみる。
「アイ
我ながら綺麗に書けたと思う。
もし、カズマがこの層を見たら相当驚くだろう。
次は上の層を乗せ、側面を炙って三層をしっかりくっつけた。
そして、ここにカズマへの感謝の気持ちを普通に書く。
「いーつーも、あーりーがーとーう、ごーざーいーまーす。よし、これで完成です!」
後はカズマの帰りを待つだけだ。
ちょむすけを撫でて、カズマを待っているとアクアとダクネス、それとゆんゆんが三人で帰って来た。
「ただまー。めぐみん居る?」
「おかえりなさい。居ますよ。カズマが帰ってくるのを待ってた所です」
「それなんだが、カズマから伝言でな。ギルドで待っているから来て欲しいそうだ」
私が今までゆんゆんとの事を心配しながらそわそわしていた時間を返して欲しい。
「そうですか。ありがとうございます。所でチョコレートは買えたのですか?」
「?買えたわよ?チョコが売ってないお菓子屋なんてないもの」
どうなってるんだろう?
チョコレートは広まっていないはずなのに。
いや、そう言えば材料を買う時もチョコレートセットが置いてあったっけ。
もしかするとカズマがバニルにチョコレートの作り方を売っていたのかもしれない。
うん。
これなら納得がいく。
「そうですよね。変な事聴いてすいません。では私はカズマの所に行ってきますね」
「デート楽しんできてね」
アクアのいつも通りの言葉を聞き流し、私は屋敷を出た。
〈中略〉
爆裂散歩も終わり、私達は屋敷に帰った。
「おかえり!毎日おんぶでお熱いわね。今日の夕飯はダクネスが当番だから普通よ」
「だから俺らはそんな仲じゃないって!ダクネスの日なのか?ゆんゆんだと思ってたからちょっと残念なんだが」
「私もそうです。ゆんゆんの料理を期待していたのですが、仕方ないですね」
ダクネスの料理は決して不味い訳ではないのだが、兎に角普通なのだ。
それに比べてゆんゆんは自分の味を持っているから楽しめる。
「お前ら、私の料理にケチを付けるようなら夕飯抜きにしてもいいのだぞ」
「別にダクネスに文句言ってるんじゃないって」
「ただ、ゆんゆんと比べるとと言う話でですね」
「よし、分かった。カズマ、めぐみん二人の夕飯は抜きだ!」
ちゃんと訂正したのに夕飯が無くなるのは解せない!
「ダクネスがそう出るなら俺にも考えがある」
カズマはそう言ってゆんゆんを呼んだ。
「なあ、ゆんゆん、外食に行こうと思うんだけど、ゆんゆんも一緒に行こうぜ。アクアも勿論行くよな」
「今日は外食なの?それなら行こうかな」
「当たり前じゃない。今日はみんなで宴会ね」
ダクネスがぷるぷる震えていた。
流石に可哀想になってきた。
「あああああ、もういい!二人とも食べていいから外食にするとか言うのはやめろ!」
「はいはい、って事で外食はまた今度で」
「?」
「ちょっと宴会するんじゃなかったの?」
この後、いつも通り食卓を囲み、就寝した。
早朝、今日の朝食の係だった私はキッチンに居た。
そこへ寝惚けたカズマがやってきた。
「あれ?何でめぐみんが飯作ってんの?今日は俺が・・・明日だっけ?」
「そうですよ。あっ、カズマちょっと待ってください」
誰もいないし、絶好のチャンスだ。
自室へ戻ろうとするカズマを止めて私は隠していた物を出した。
「カズマ、今日はバレンタインデーなので、どうぞ」
「・・・えっ!これってどっちなんだ?まさか本命?」
混乱しているカズマに微笑みながら言った。
「中身をしっかり見れば分かりますよ」
そう言うとカズマは箱を開けて、落ち込んでいた。
「知ってたよ。はあ、でもめぐみんありがとう。お返しちゃんとするから。期待しとけよな」
「それは楽しみですね。あっ、忘れてました。そのチョコは他の人に見せないでくださいね。カズマのは特別に作ったので」
「それってどういう」
適当にはぐらかそうと思っていた所に、みんながやってきた。
「めぐみんおはよう。あっ、カズマもおはよう。ふーん。ハートのチョコね。めぐみんも中々やるわね」
「みんな早起きだな。カズマ、しっかり気持ちに答えてやるんだぞ」
カズマは顔を真っ赤にして、照れていた。
そこに少し遅れてゆんゆんが入ってきた。
「あの何があったんですか?」
「何もなかったですよ。それよりこれを」
もう、面倒だから気にせず友チョコを渡した。
「ありがとうめぐみん。これ水の形してるのがいいわね。私に相応しいわ!はいこれ私からね」
「これは私の使っている剣だな。めぐみんありがとう。私からもこれだ」
「めぐみんありがとう。これ私からのやつね・・・ねえ、如何して私のは雷の形をしてるの?」
それは勿論、雷鳴轟く者だからに決まってる。
「そんなのカッコイイからに決まってるじゃないですか。それよりもう朝食が出来たのでみんなリビングに行ってください」
この後は特に変わる事なく日常通りの生活だった。
日をまたぐまでは。
追加時に内容が一部変更、加筆すると思います。
題名もその時に変わります。
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