MEGA MAN XーInfinite code Stratos day of Ω&Σ   作:アマゾンズ

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訓練のボス戦闘が間に合わず、基本だけで入学。

並行世界の謎の老人から託される。



第一話 試験と託された四つの力

数ヵ月後、VR訓練を全て終える前に、期限である入学式の日が来てしまった。本来ならば、8人の特A級クラスのハンターを倒しているはずだったが、零が戦闘の素人である事や、装着に慣れない事もあって時間ばかりが、かかってしまったのだ。

 

「仕方ないね。私からの推薦状は送っておいたし、向こうから送られてきた試験はパスしているから大丈夫だよ」

 

束の手回しは素早く、推薦状をIS学園へ送り、学力試験はエックスと束によって教育されていた為に、申し分なしであった。

 

ただ、零自身も自分の中で何かが、おかしいと感じ始めていた。その理由が、戦闘訓練時にあった。初めて戦う相手に対し苦戦するのは当たり前の事なのだが、時間が経過するにつれて相手の動きが、自分の中で理解が出来てしまうのだ。

 

エックスによれば、自分が特殊武器と呼ばれる相手の能力を使えるように、零がおかしいと訴えた能力は親友の能力と同じだそうで、その親友は相手の技を記憶してしまう力があるそうだ。

 

その能力はラーニングというらしく、日本語で言えば学習能力だそうだ。特に戦闘において、これほどまでに厄介な能力は無いと束から説明を受けた。

 

「具体例を出せばね?剣が得意な相手に対して、その相手の動き、癖、技を出すタイミング、何が得意で何が苦手か、それを全て、戦闘中に相手が学習してたらどうなると思う?優勢だったのが、次第に劣勢になっていって最後には絶対に勝てなくなる。それだけ、学習能力というのは厄介なんだよ」

 

「なるほど、それが俺の中で出てきたと?」

 

『まだ、欠片ほどだから・・動きぐらいしか見切れないみたいだけどね』

 

「十分すぎるよ!完全に目覚めたら誰も勝てなくなる!!」

 

束が大声を上げてしまった。それ程までにラーニングは驚異的な力なのだろう。だが、零はここで一つの疑問が浮かんだ。

 

「エックス、その親友の名前って何?」

 

『名前かい?名前はZERO、ゼロだよ。コードネームに近いけど皆、そう呼んでいたよ』

 

ZERO。自分の名前の読み方を変えると同じ発音になる。偶然だと思うが、エックスといいゼロといい、夢が現実になってきている事が、零にとって恐ろしかった。

 

 

 

 

 

 

束の発明であるカプセルによって転送され、IS学園の校門の前に零は立っていた。ライブメタルも手元に有り、連絡もされていたようで、警備員の人に事情を話し、校内へと向かった。

 

『零、もしかしたら・・・だけど、ゼロが目覚めるかも知れない』

 

「ゼロって・・・エックスの親友の?」

 

VR訓練時に自分を助けてくれた紅き戦士。それが目覚めようとしているとエックスが訴えている。だが、その意志を宿すライブメタルは未だ発見されてはいない。だが、エックスは感じていた。あの闘志を、ともに戦い抜いたあの姿を。

 

「でも、まだライブメタルが無いよ?」

 

『今じゃないからね、きっと学園での生活が始まる頃には・・・っ!?』

 

エックスが声を押し殺して、警戒を強めた。それ程までに警戒する相手が近くにいるのだろう。零は向かい側から歩いてくる人物の顔を見るために視線を向ける。

 

現れたのは織斑千冬。このIS学園の教員であり、またISの世界大会の覇者でもある。エックスはライブメタルである事をアピールするかのように声を押し殺し、警戒を解かないまま千冬を見ている。

 

「?エックスは一体・・何を警戒しているんだ?」

 

「お前が話に聞いていた束からの推薦者である。青野零か」

 

「はい、よろしくお願いします」

 

礼儀作法などは、両親共に化学者であろうと厳しかったので、しっかりと仕込まれている。千冬は零を一瞥すると。

 

「力のない者は、ここには居られんぞ」

 

この一言で、この人物はエックスから学んでいた力の信奉者だと零は理解した。力さえ、力さえあれば全てが手に入ると信じて疑わない存在。

 

金銭も、名誉も、仕事も、愛情すらも力が無ければ手に入らない。そんな危険な思想に近い考えを持っていると。

 

理解した上で、彼は接し方を変えるつもりはなかった。力を信奉しているのは千冬自身、自分が変えようとしても、変わらないのが当然だ。何故なら人は感情を持っているから。

 

己の信奉するもの、己が譲れないもの、それらを変える事は出来ない。それが出来るとすれば、それこそ幼い頃より教育していくか、洗脳して強引に変えるくらいしかない。

 

しかも本日、知り合ったばかりの相手だ。零はあくまでも教員と生徒としての態度を崩さないよう、気を遣った。

 

「その力のあり方を教える場所でしょう?ここは」

 

「口だけは一人前だな」

 

つい、零は口に出してしてしまったが、千冬自身も軽く流していた。相手にする人間が多いために自然と身につけたのだろう。

 

「では、山田教諭と戦ってもらう」

 

用意された打鉄を身に纏い準備する。ライブメタルのエックスにはIS形態も組み込まれている為、束から練習用の機体で訓練を受けていた。

 

まさか、実技試験であの時の訓練が生かされるとは思ってもみなかった。

 

「今回は試験ですから、真剣に望んでください」

 

「分かりました」

 

「では、始め!!」

 

 

 

 

[制空の銃撃者・VS山田真耶](ロックマンXのボス決定デモBGMあり)

 

異名のようなものが表示され、戦闘が始まる。自分と相手のライフゲージ、正確にはシールドエネルギーの数値が表示される。

 

真耶は得意とするマシンガンで、零を狙ってくる。IS形態とロックオン形態では勝手が違うが、弱めのブーストを使い、内蔵されているアサルトライフルをセミオートに切り替え、一発一発を正確に撃って反撃する。

 

「!きゃっ!?狙撃・・とは違いますね。狙いが正確ですが、遊撃に近いもの・・」

 

真耶は始め、零の実力を何処かで侮っていた。開発者である篠ノ之束の下に居たそうだが、助手として働いていたのだと考えていたが、その考え自体が甘かった。

 

「!そこだ!」

 

ブレードは多少ぎこちないが、射撃に関してはかなりのレベルだ。何よりも本当にISでの戦いが初めてなのかと、疑いたくなる程の集中力と判断力、そして何より戦い慣れしている様子が驚愕に値するものであった。

 

 

 

 

 

「はぁ・・は・・・強い」

 

第三者からすれば、食い下がっているように見えている戦いだが、零は精神的に追い込まれていた。そう、強敵との戦闘経験が圧倒的に不足している。VR訓練での特A級の8人のハンターとの戦いは、強敵との戦闘経験を積ませる為に、行われるはずであった。

 

だが、そこまでの実力に到達出来ず、時間だけが過ぎてしまい、微かに覚醒したラーニングとエックスから教わった基本戦法しかできない。

 

しかし、彼自身が気づいていないが真耶の動きに少しづつ対応していた。銃撃のタイミング、グレネードを取り出す僅かな時間ロス、苦手としている距離から離れようとする動き。

 

これらを零は少しずつ学習し、真耶を追い込み始めている。だが。

 

「時間切れだ!」

 

千冬からの一言で、戦闘が終了してしまった。これはあくまでも試験、本当の戦闘ではない。悔しさが残る戦いではあったが、真耶が笑顔で声をかけてきた。

 

「零くん、すごいですね・・!私の動きに対応して来るなんて、流石に焦りましたよ」

 

「いえ・・」

 

「ああっ、落ち込まないでください・・!試験は間違いなく通りますよ!」

 

真耶は少し動揺しながら話しかける。零が落ち込んでいると思って慰めようとしているのだろう。

 

「気にしていませんよ、大丈夫です」

 

そう答えた後、千冬が二人の近くへと歩いてくる。彼女は彼女の仕事があるのだろう。真剣な顔つきで零に話しかける。

 

「試験の結果は正式に通達する。あくまでも形式上だがな」

 

それは合格していると言っているようなものだ。零は頷いて肯定の意志を見せると帰宅の準備を始めた。

 

「青野、お前は・・いや、何でもない」

 

「そうですか、では・・失礼します」

 

「ああ、気をつけてな」

 

彼が居なくなると、千冬は自分の中の鼓動を聞いていた。何かがおかしい、自分の中で何かが彼と引き合っている。

 

彼女自身の中にある何か、それは何重にも封印された破壊神の因子である。その因子は零自身から芽の出た学習能力に引き合っていた。

 

「青野零・・・か。お前は私の相手に足る者か?」

 

 

 

 

零は帰宅する途中、電車の中で座席に座っていると急激な眠気に襲われ、そのまま眠り込んでしまった。

 

「零くん・・・やはり君の因子は目覚めてしまったようじゃな。出来れば君には平和な日々を送って欲しかったのじゃが・・これも運命なのか・・」

 

「貴方は・・貴方は誰なんですか!?一体何を言っているんですか!?」

 

「わしは、トーマス・ライト・・君の居る世界とは違う世界の住人で、エックスの生みの親じゃ」

 

「エックスの?」

 

トーマス・ライトと名乗った科学者は若い印象はない。老齢だが、心優しく平和な未来を望んでいる事だけは零もわかる。

 

「君に託すものがある・・」

 

そう言ってライト博士は、眠っている状態のライブメタルに手をかざし、なにかのデータを与えてくれたようだ。

 

「わしが遺した四つの力・・・エックス用の強化アーマーを君に託す。だが、アーマーにはプロテクトがある。君自身ならそのプロテクトを外すことが出来ると、信じているよ」

 

彼の体は次第に光に包まれていく。零は聞きたい事が山ほどあるのに、それを許してはくれなかった。

 

「ま、待ってください!プロテクトとか、アーマーとかって一体!?」

 

「強化アーマーは進化を掴み取る力。だが、それは危険な力でもある・・君が己自身の傷や悲しみを乗り越えた時、アーマーは形を変えて応えてくれるじゃろう・・この世界を・・救っておくれ」

 

ライト博士はそれだけを伝えると光となって消えてしまった。零は目を開けると目的の駅に到着しており、立ち上がって電車から降り、改札を潜った。

 

「ライト博士・・・・」

 

あの会話は夢であって夢ではなかった。その証拠として、エックスのデータに?????と表示された四つの項目があったからだ。だが、それ以上に零はエックスに聞きたい事があった。

 

「エックス・・・千冬さんが現れた時に警戒していたよね?あれは一体、どうして?」

 

『彼女からは・・・何か非常に危険なものを感じたんだ・・それに思い出したくない戦いを思い出しそうで怖かった・・』

 

「・・・」

 

零は何も言えなかった。下手な慰めはエックスを傷つけるだけだろうと思ったからだ。同時にエックスが千冬に感じた非常に危険なものとは、一体何なのか?それだけが彼の中で渦巻いた。

 

「とにかく、束さんの所へ戻ろう?メンテナンスしてもらわないと」

 

「ああ、そうだね」

 

二人は会話を切り上げると、巧妙な迷彩を施された束のカプセルの中へと入って行き、研究所へと戻るのであった。




謎の老人イベント発生です。ですが、まだアーマーは解禁されていません。

[蒼き雫の狙撃者]

[衝撃の鉄甲龍]

[疾風の遊撃士]

[豪雨の黒戦兎]

これらの四人を倒せば解禁されます。異名はメッセージや活動報告でも募集しています。

ロックマンXのボスって異名がありますが、あれってすごいですよね。

豪速拳の雷王とか時空の斬鉄鬼とか
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