デート・ア・アストレア 世界を殺す10人の少女達   作:暇人書店員

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最後までお付き合いください。


決意の砲火(下)

「…………崇矢、くん……………?」

声がした方を見ると、折紙がそこにいた。

「どきなさい!!折紙!!」

視界の端に一人の女性が〈ノーペイン〉を展開し、突っ込んでくるのが見えた。俺はスピアーを両手で持ち、先端から魔力刀を展開し、女性が突っ込んできた慣性力も乗せて振ってきた〈ノーペイン〉を防いだ。刹那、突っ込んできた女性が〈ノーペイン〉を持ってない手の方でレーザーカノンを向けてきた。

「……………なっ!」

背部の可変式スラスターに搭載されているビームマシンガンの銃口を女性の方に向け、乱射した。そうすると、俺を蹴り飛ばして距離を取った。ビームカノンを突きつけられた時は流石に焦ったわ。

「よく、やるようになりましたね…………………日下部遼子…………陸軍………三尉殿。」

「一尉なんだけどね…………。久し振りね。元教官殿?」

昔の教え子の話を聞き流しながら、俺はスピアーを構え直した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鳶一折紙は戸惑っていた。何時も通りに任務をこなして帰るつもりだった。けれども今日ばかりは妙な胸騒ぎがしていた。そこで崇矢に甘えても『気にするな』の一点張りだった。いざ戦場に出てくると崇矢がいて自分の上司と殺し合っている。一年前、崇矢に街で会った時は心が踊った。その時心に誓ったのだ、彼をもう二度と手放さないと決めた。でも………だとしても、今の自分には、何も出来ない。

 

 

 

 

 

 

 

「……………くっ」

ASTの隊員の一人が振り下ろした〈ノーペイン〉を防ぎながら零宮アリスは思った。自分は近接戦闘が苦手である。元来、クロスレンジに相手を誘い込んで戦闘する事自体が苦手なのだ。それに、九十三(つくみ)アリスや崇矢みたいに器用に剣を振って武器のみを破壊するなんて事は自分には出来ない。てゆうか、無理。絶対。こんな事になったからには、このあとしっかり、崇矢に甘やかして貰おうと誓っていた。

 

 

 

 

 

 

 

「はぁっ」

九十三(つくみ)アリスはAST隊員の武器を破壊し、蹴り飛ばして一息ついていた。刹那、背後から殺気を感じ、〈ノーペイン改〉を高速で振り下ろした。……………そこには、何も居なかった。疲れているのだろうか。少し上を見ると、何をするわけでもなく、ただ浮いているだけの長髪で白髪の少女がいた。まるで、何かに絶望しているような……………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁっ」

「………………ちっ」

日下部一尉(?)の振り下ろした〈ノーペイン〉を〈デファイアント〉で防ぐ。武器が長いお陰で力が伝わりにくくて鍔迫り合いがしにくい。日下部一尉を足で蹴り飛ばして距離をとると、レーザーカノンを俺に向けてきた、瞬間的に〈デファイアント〉を右手で持ち替え、右肩のウェポンプラットに搭載されている〈ノーペイン改〉を開いた手で引き抜いて投擲した。その〈ノーペイン改〉が、レーザーカノンの銃口に突き刺さり火花をあげてレーザーカノンが爆散した。

「なんで、なんで………なんでなの!?崇矢くん!?」

「仕方が無いことだろうが…………っ!」

レーザーカノンの爆煙の中から折紙が〈ノーペイン〉を構えて突っ込んで来た。それを〈デファイアント〉を構えて防ぐと、柄の部分が切り落とされた。……………マジか。

「はぁぁぁ」

爆煙の中をまた突っ込んで出て来て〈ノーペイン〉で切りかかって来た。その太刀筋を見切り、〈ノーペイン〉を蹴り飛ばした。そうすると、折紙は距離を取った。

「……なんで、なんでなの?崇矢、くん?」

折紙の顔はどこか寂しさを醸し出していた。そんな顔をするなよ。………でも、俺は知ってしまったんだよ、真実を。

「折紙!!この世界は善意だけで成り立っているんじゃあないんだよ!!!」

そう俺は吐き捨てた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最後までお付き合いくださりありがとうございました。
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