華人小娘と愉快な艦娘たち   作:マッコ

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第42話 ひとときの勝利

 暁たちがヲ級フラッグシップと交戦していた頃、龍星鎮守府北側海上において迫り来る深海棲艦の航空部隊に対して、龍星鎮守府の天龍、深雪、白雪、鳳翔と、紅月鎮守府の響、町井田率いる輸送艦ミディアは防衛戦を繰り広げていた。

 

町井田「敵の動きは明らかに鈍くなってきているが、もうすぐ約100機の第二波が来るか……」

 

響「敵の動きが鈍くなっているのは、暁たちのおかげかな?」

 

町井田「そうだな、那珂や五月雨、暁たちが敵空母と交戦して戦果を上げているからに違いないだろうな」

 

響「暁たちが敵空母を撃破してくれたら、敵の艦載機は行動不能になるはずさ」

 

町井田「その通りだ、敵の数はまだまだ多いが、きっと友軍が敵空母を仕留めてくれる、それまでの辛抱だ!」

 

 町井田は、目前にまで迫っている敵航空機の大部隊に不安を感じているであろう輸送艦の乗組員や、対空戦闘を繰り広げている艦娘たちを励ますように声をかけた。

 

 

白雪「あの深海棲艦の航空部隊を食い止めれば、私たちは勝てるのでしょうか?」

 

天龍「町井田さんも暁たちが、敵の空母を倒したらあの航空部隊を追い返せるっていっていたしな」

 

深雪「鎮守府も少しはやられちゃったけど、これ以上はやらせないぞぉ」

 

鳳翔「鎮守府を攻撃していた敵航空機隊は、提督や伊在井少尉が撃破してくれたみたいですから、私たちは目の前の敵を通さない事に集中しましょう」

 

 激戦の影響か、鎮守府との無線連絡が取りづらい状況であったが、咲樂と行動を共にしていた零戦52型の妖精さんから鳳翔に鎮守府の状況の連絡が入ってきていた。

 

鳳翔「それに、提督が新たに建造した軽巡洋艦の夕張さんがこちらに増援として向かってきているようです」

 

天龍「夕張……、たしか兵装実験艦をしていた巡洋艦だったか」

 

白雪「小型の天龍型よりもコンパクトな約3000トンの船体で5500トンクラスの巡洋艦と同等の火力をもっていたという実験艦ですね」

 

深雪「天龍型が小型と言っても、ウチの天龍さんはもの凄いけどなぁ……(わがままボディ的な意味で)」

 

天龍「ふふふ、深雪はわかってるじゃねぇか、オレ様は世界水準軽く超えてるからなぁ……(完成当時の性能的な意味で)」

 

 

 

 

 深海棲艦の航空機約100機からなる第二派の攻撃部隊が龍星鎮守府北側の防衛線にまもなく到達しようとしていたその時、敵航空隊の動きが見るからに鈍くなっていく様子が確認された。

 

町井田「敵艦載機たちの動きが妙だな……」

 

鳳翔「あの様子、指揮系統の乱れのように思われますね」

 

天龍「指揮系統の乱れだぁ?」

 

響「暁たちが空母を倒したのかい?」

 

 町井田は双眼鏡で敵航空隊の様子を観察しながらも、無線で周囲の艦娘たちと交信を行っていた。

 

 敵航空隊は急に北方向へ引き返したり、突然力を失ったかのように海面に墜落したりなど明らかに異常な状態であった。

 

    ザザッ ザーザーザー

 

 その時、無線機に雑音混じりの交信が入ってきた。

 

町井田「ん? この声は麗美か?」

 

 町井田は、無線機の感度調整を行った。

 

麗美「みんな聞こえるかしら?」

 

町井田「麗美……いや紅月准将、雑音が入っていましたが、現在は良好です」

 

響「響だよ、司令官、こっちもよく聞こえているよ」

 

天龍「こちら天龍、しっかり聞こえているぜ」

 

 麗美の無線に町井田や艦娘たちが次々と応答すると、麗美はそのまま言葉を続けた。

 

麗美「たった今、北方海域に出撃中の五月雨から通信があったわ」

 

響「暁たちはどうなっているんだい?」

 

 麗美の言葉に食いつくように響が声を上げる。

 

麗美「那珂、五月雨、暁の3名は、龍星鎮守府の北方海域で多数の敵水雷戦隊を打ち破った後に、正規空母ヲ級3体、軽空母ヌ級1体からなる敵機動部隊と交戦し……」

 

 麗美からの無線が入っている間にも、敵航空隊は次々と墜落していき、一同は麗美の言葉の続きを確信していた。

 

麗美「敵機動部隊の撃滅に成功したわ!!」

 

 

 

 

深雪「やったぜ、オレたちは勝ったんだ!」

 

白雪「これで鎮守府への空襲も止まるのですね……」

 

鳳翔「これも、紅月鎮守府の皆さんや町井田中尉の輸送艦の皆さん、伊在井少尉たち基地航空隊の皆さんのおかげですね」

 

町井田「それと、鎮守府を守るために懸命に戦った龍星鎮守府のみんなの頑張りのおかげでもある、みんなよく戦い抜いてくれた」

 

天龍「よっしゃー、みんなで掴んだ勝利だぜぇー!!」

 

 目の前に迫っていた敵航空機を指揮する敵機動部隊の壊滅により、敵航空部隊も戦闘能力を失い壊滅したことで、防衛戦の勝利に沸く一同は拳を天に突き上げたり、万歳をしてみたり、拍手をしてみたりしながら喜びを表現していた。

 

響「ところで司令官、暁は無事かい? みんなの足をひっぱたりしていなかったのかい?」

 

 響は照れくさそうに、帽子を深くかぶり直しながら姉である暁が無事であるかどうか尋ねた。

 

麗美「そうね……、敵を打ち倒したものの、こちらも無傷とはいかなかったわね……」

 

響「暁は、暁は無事なのかい?」

 

 麗美の言葉に、響が慌てるように質問を続けると、麗美の無線機から聞き慣れた声が聞こえてくる。

 

雷「響は暁のことになったら心配性になるわね」

 

電「響ちゃんと暁ちゃんは、なんだかんだ言って仲良しさんなのです」

 

 麗美の無線機から、電の負傷により龍星鎮守府へ帰投していた雷と電の声が聞こえてくる。

 

響「ふたりとも、無事に龍星鎮守府に帰投できたんだね」

 

雷「司令官も電も、私が助けるわ!」

 

麗美「ふふ、頼もしいわね」

 

 雷の言葉に、麗美が嬉しそうに答えた。

 

 

 

 

麗美「五月雨からの報告だと、旗艦の那珂がヲ級との交戦により大破、暁も夜戦突入時に敵増援として現れたル級2体との交戦により中破していて、今は援軍に駆けつけた川内と神通の協力を受けて那珂を曳航して龍星鎮守府に向かっているわ」

 

響「暁も中破だって、大丈夫なのかい?」

 

深雪「怪我をしているならこっちからも応援に向かおうか?」

 

麗美「心配いらないわ、暁は自力航行可能とのだし五月雨もフォローしてるみたいだから問題は無いわ」

 

響「しかし、怪我をしているなら泣いているんじゃないかな?」

 

電「その心配は無いみたいなのです」

 

雷「私も、さっき五月雨の報告を聞いて驚いたけど、この戦いで暁は成長したみたいよ」

 

響「どういうことだい?」

 

 暁を心配する響は、雷と電の言葉に耳を傾ける。

 

雷「夜戦に突入したときに暁は、ヲ級を攻撃する那珂さんと五月雨を守るために、探照灯を照射してたった一人でル級2体に立ち向かったらしいの」

 

電「しかも、暁ちゃんはその探照灯で援軍に向かっていた川内さんと神通さんに味方の位置を知らせて、無事に援軍が到着したらしいのです」

 

麗美「暁の勇気ある行動が無ければ、那珂や五月雨もやられていたかもしれなかったと、五月雨はえらく感動していたわね」

 

響「あの暁が、そんなに勇敢で機転の利いた行動を……、少し話を盛っているんじゃないのかい?」

 

 響は、麗美たちの口から語られる暁の武勇伝に内心喜びながらも、脚色があるのでは無いかと確認する。

 

麗美「まぁ、感動屋の五月雨からの報告だから、多少褒めすぎなところもあるかもしれないけどね」

 

大淀「で、でもぉ……、仲間を守るだめにぃ、ひどりでむかっでいぐなんで……」

 

 麗美の無線機から、何故か泣き声大淀の声が聞こえてくる。

 

鳳翔「大淀さん、どうしたのですか?」

 

麗美「なんか、暁の話を聞いていたら急に泣き出しちゃって……」

 

電「大淀さんも感動屋さんみたいなのです……」

 

 

 

 

    コンコン

 

咲樂「失礼する……」

 

    ガチャリ

 

 故障した愛機の整備を行っていた咲樂は、工廠の美鈴が休憩している部屋のドアノックし室内に入ってくる。

 

美鈴「あっ……」

 

 聞き慣れた声に美鈴がドアの方向を見ると、そこには髪型こそ違うものの、声も容姿も十六夜咲夜とうり二つの伊在井咲樂の姿が飛び込んできた。

 

美鈴「さ、咲夜さん!!」

 

 美鈴は、勢いよくベットから飛び降り咲樂の元へ足を進める。

 

金剛「提督ちょっと違うネ、『さくや』さんじゃなくって『さくら』さんデース!」

 

咲樂「紅美鈴提督ですね、私は金剛の紹介の通り咲樂、紅月鎮守府基地航空隊隊長の伊在井咲樂です」

 

美鈴「えっ……、あ、あぁ……」

 

 美鈴は、目の前の咲樂が咲夜ではないと言われて少し困惑するが、麗美と出会った際にも大人になったレミリア・スカーレットのように感じた事を思い出し、咲夜と咲樂がうり二つの別人であると頭で理解しようとした。

 

美鈴「(麗美さんは、レミリアお嬢様と比べると背も高いし大人びた感じだから区別がつくけど、この人は見た目も雰囲気も咲夜さんそっくりだから混乱しちゃうなぁ……)」

 

 美鈴が自分の頭を整理しようと集中していると、咲樂が美鈴に近づいて来て片膝を折り曲げ姿勢を低くして頭を下げてくる。

 

咲樂「先ほどは、助けていただきありがとうございました」

 

美鈴「えっ……」

 

咲樂「機体が限界を迎えていたため、敵機の掃討に手間取ってしまいましたが、紅提督の援護射撃のおかげで窮地を脱する事が出来ました」

 

美鈴「いえ、こちらこそ助けに来ていただいて……」

 

 咲樂の丁寧な言葉遣いと、瀟洒な雰囲気を見て美鈴の頭の中はどんどん混乱していく。

 

美鈴「(声も雰囲気も咲夜さんそっくりで、訳がわかんないよぉ……)」

 

 

 

 

あかぎ「はい、えぇ……そうなんですね、了解しました、皆に伝えておきます」

 

 美鈴と咲樂が挨拶を交わしていた時、あかぎは大淀からの無線で龍星鎮守府の北方海域での戦闘に勝利し、出撃していた紅月鎮守府の艦娘たちが龍星鎮守府に帰投中であるとの報告を受けていた。

 

明石「あかぎさん、何の連絡ですか?」

 

あかぎ「大淀さんから泣き声での無線だったので少し驚いたのですが、北海域での戦闘に勝利して出撃していた那珂隊が帰還してくるとの連絡でした」

 

美鈴「良い知らせなのに、どうして大淀は泣き声だったの?」

 

明石「あの娘、見かけによらず感動しやすくて涙もろいんですよ……」

 

 明石がニヤニヤしながら、大淀が感動屋であることを暴露すると、一同に笑い声が上がった。

 

美鈴「麗美さんの艦隊が北方面の深海棲艦をやっつけてくれたと言うことは、もう空襲は無くなったと言うことかなぁ?」

 

咲樂「(麗美さん? お嬢様に馴れ馴れしいわね……)」

 

 美鈴の言葉に、一瞬ではあったが咲樂の眼光が鋭く美鈴を突き刺す。

 

金剛「ははは、もうすぐ私の艤装の修理が終わるからまた出撃しようと思ってましたが、必要なかったみたいネー」

 

明石「出撃するって、そんな格好でですか?」

 

金剛「替えの服が無いネ、誰か貸して欲しいデース……」

 

 明石がバスローブ姿の金剛を見ながら訪ねると、金剛は頬を赤らめながら服が無くて着替えられないと告げる。

 

美鈴「そういえば、壊された入渠施設でボロボロになった金剛の服を見つけたけど、金剛はどうやってここに避難できたの?」

 

金剛「Oh! 提督にはまだ言ってなかったネー」

 

 金剛は、よくぞ聞いてくれましたと言う感じで美鈴の顔に指を突きつける。

 

 

 

 

金剛「さっきも言いましたが、提督のBurningなLoveで私の怪我は少し治っていたネ」

 

美鈴「でも、完全回復じゃ無かったよね?」

 

金剛「中破していたはずの私は、提督のLoveで小破まで回復した状態で入渠したヨ」

 

あかぎ「小破と言っても、戦艦なら回復に数時間はかかると思いますが……」

 

金剛「Yes! あかぎの言う通り、普通なら1時間以上はかかる怪我だったのデスガ、提督のLove Powerのおかげで、入渠の効果がPower Upしていたみたいで、10分くらいで私の傷はPerfectに治りましタ」

 

 金剛は爽やかな笑顔を見せて、美鈴の顔を見つめる。

 

あかぎ「そんな事ってあるのですか?」

 

美鈴「思ったより『気』の力が効果あったみたいだね」

 

明石「ラブパワー万能説が実証されましたね……」

 

咲樂「(理屈はわからないけどなんかわかる気がするわ、私もお嬢様が微笑んでくれたら、怪我や疲れなんか吹っ飛んでしまう気がする……)」

 

 金剛の言葉に一同は色々と思うところはあったが、金剛はそのまま言葉を続ける。

 

金剛「怪我が治ったのに、いつまでもお風呂にいても仕方ないと思ったので、お風呂から上がったのですが、来ていた服がボロボロだったので、脱衣場にあったバスローブを借りて着替えを探していたのデス」

 

明石「そういえば、そのバスローブは紅月鎮守府からの補給物資に入っていたやつですね」

 

咲樂「たしかに、お嬢様が気に入っているブランドのバスローブですね」

 

金剛「先にお風呂から上がっていた、鳳翔さんの零戦パイロットの妖精さんたちも探すのを手伝ってくれたのですが、駆逐艦サイズの着替えはあっても私のサイズの着替えが無くて、近くにある工廠に行けば予備とかあると思って入渠施設から離れていたのデス」

 

美鈴「なるほど、だから入渠施設が爆撃された時には、金剛たちはもう浴場にはいなかったんだね」

 

 美鈴が状況を理解すると、金剛は下をうつむき悲しそうな表情を見せていた。

 

金剛「私やパイロットの妖精さん達は無事でしたが、入渠施設にはまだたくさんの妖精さん達がいましタ……」

 

美鈴「そうだね、怪我をしてしまった妖精さん達もいたけど無事だった妖精さん達がみんな提督室に避難させてくれたよ」

 

金剛「そうですか、みんな大変だったのですネ……」

 

 美鈴の言葉を聞いた金剛は、顔を上げて窓から空を見上げる。

 

金剛「私がちょうど工廠についたときに、入渠施設が爆撃を受けましタ、その後すぐに宿舎も爆撃を受けたと知ったデス、だから私は工廠の妖精さん達に私の艤装の修理を急いでもらって、深海棲艦の艦載機を倒そうと思ったネ……」

 

美鈴「金剛……」

 

金剛「でも、艦載機たちは提督や咲樂さんたちが倒してくれマシタシ、艤装の修理も間に合わないし、私の着替えも無かったデース」

 

 

 

 

明石「金剛さんに合うサイズの服だったら、提督の服を貸してあげれば良いんじゃないですか?」

 

金剛「!?」

 

美鈴「たしかに、私と金剛なら背格好も似てるし少しサイズが合わないかもしれないけど着れるかな?」

 

金剛「あ、あわわ……」

 

 美鈴の服を貸すという話になった途端、金剛は顔を真っ赤にしながらうろたえ始める。

 

美鈴「どうしたの? 私の服なんかじゃやっぱり嫌かな?」

 

金剛「No、嫌なんかじゃナイですが、私のために着ている服を脱いで着せてくれるなんて……」

 

咲樂「誰も着ている服を脱いで渡すとは言っていないのでは?」

 

金剛「た、確かにその通りデース……」

 

 咲樂の言葉を聞いた金剛は、謎の勘違いをしていた自分が気恥ずかしくなって顔を真っ赤にしている。

 

美鈴「確か、工廠で私用の新しい提督服を作ってくれていたはずだから……」

 

明石「新しい服を貸しちゃうんですか?」

 

美鈴「ボロになった服を貸すのも気が引けるし、どうせ提督服なんかあまり着ないだろうから金剛に使ってもらうよ」

 

金剛「Oh! 提督用の士官服ですネー、カッコいいデース!!」

 

あかぎ「そのような大事なものを艦娘に着せても良いのですか?」

 

美鈴「金剛は大事な仲間だからね、問題ないよ」

 

 美鈴はあかぎにそう答えると、金剛を連れ立って部屋を出て行った。

 

明石「ははは、相変わらずメチャクチャな人だなぁ……」

 

あかぎ「ふふ、でも艦娘想いの、良い提督さんみたいですね」

 

 

 

 

雪風「北方から来た敵の航空機たちが散り散りになっています」

 

榛名「無線の入りが悪くて状況が確認出来ませんが、北方面は深海棲艦に勝利したみたいですね」

 

 龍星鎮守府の西側海上にいた榛名と雪風は、北方から迫っていた深海棲艦の航空機の大軍が壊滅していく様子を遠目に確認していた。

 

雪風「どうにも鎮守府の西側の海域は無線の調子が悪いみたいですし、一旦鎮守府に戻ってみんなと合流しましょう」

 

榛名「そうですね、南西側の海域から感じる嫌な感じは気になりますが、ここは一度鎮守府に帰投して体勢を立て直した方が良さそうですね」

 

 まだ本調子では無い榛名は雪風の意見に賛成して、二人は龍星鎮守府方向へと向かいだした。

 

 

    コノママ カエレルト オモウナ……

 

 榛名と雪風は、南西方向から声のようなものが聞こえて来たため足を止めて南西方向を確認する。

 

榛名「今の声、聞こえましたよね……」

 

雪風「まるでうめき声のような重たい感じの声ですよね……」

 

榛名「やはり、南西海域にはまだ敵が潜んでいるみたいですね」

 

雪風「雪風が様子を見てきますので、榛名さんは鎮守府に応援要請をお願いします」

 

榛名「私の感では、敵は複数の深海棲艦による艦隊だと思います、この場は榛名に任せて足の速い雪風さんに応援要請をお願いします」

 

 榛名は規模のわからない敵艦隊に対して、駆逐艦である雪風が単体で向かうのは無謀だとして、自らが敵の相手をしている間に機動力の高い雪風が無線の届く地点まで急行して援軍要請をするように依頼をする。

 

雪風「でも、榛名さんは本調子じゃ無いみたいですし……」

 

榛名「これでも、榛名は金剛型高速戦艦の3番艦ですよ…… それに艦娘となって金剛お姉様に再会できたばかりで沈むつもりもありません」

 

 心配そうな表情の雪風に、榛名は優しく微笑むと凜とした表情を見せる。

 

榛名「榛名は大丈夫です、雪風さんは速く鎮守府へ報告をお願いします」

 

雪風「わかりました、榛名さんも気をつけて……」

 

 決意に満ちた榛名の表情を見た雪風は、それ以上榛名を引き留めることが出来ないと察して、いち早く鎮守府に援軍を要請して榛名を助けようと心に決めて、全速力で鎮守府へと向かうのであった。




お待たせしました、本家艦隊これくしょんの2019年春イベントの真っ最中に第42話を投稿させていただきました!

本当は、春イベ開始前に投稿する予定だったのですが、気がついたら遅れちゃっていました……

春イベ開始と共に、ついにみんな大好き赤城さんが『改二』、さらには『改二戊』が実装されましたね!!
私は、設計図不足でまだ赤城さんを改二に出来ていませんが、早く赤城改二をみたいですね☆

個人的には、赤城さんや加賀さんの『改二』が実装された暁には、ネームド艦載機や零式艦戦21型(熟練)とか九七式艦攻(熟練)が更にパワーアップした零式艦戦21型(一航戦)なんかが出るのでは無いかと勝手に妄想していましたが、出ませんでしたね(笑)

それにしても、この『華人小娘と愉快な艦娘たち』を書き始めてから、今回の赤城さんもそうですが、作中に登場する天龍の『改二』が実装されたり、金剛も『改二丙』となったりと偶然でしょうが作品に縁のある艦娘が次々にパワーアップしてる気がします。

このまま行くと、今年中には鳳翔改二や雪風改二なんかも登場しそうですね☆
(深雪改二が出たら何らかの力が働いていると勘ぐっちゃいますww)
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