田舎から引っ越してきた僕と個性的な人達   作:知栄 砂空

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どうも、初めましての方は初めまして、知栄砂空です。

……とうとう書いてしまいましたw。

はいw。

見ての通り、バンドリの小説ですw。

他の方々のバンドリ小説を読んだり、ガルパをやったりしてるうちに、僕も書きたいと思ってきまして。

……我慢できず、とうとう書いてしまいましたw。

だってバンドリ好きなんだもん!

ガルパ好きなんだもん!

小説好きなんだもん!

だったら書くしかないじゃん!

……はいすいませんw。

普通に取り乱しましたw。

というわけで、第1話スタートですw。

バンドリの小説は初めてなので、多目に見てください、お願いしますw。


1話 なぜか女子高に転校してしまった男の末路

僕の名前は空見楓。

 

何の変鉄もない、普通の高校2年生(に今年なった)だ。

 

……そう。

 

普通の高校2年生……のはずだったのだが。

 

……まさか、こんなことになるとは……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楓「……そ、空見、楓、です。……よ、よろしく、お願い、します……。」

 

 

 

 

 

僕は今、自己紹介をしている(もう終わったが)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……花咲川女子学園高校、2年A組の教室で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……そう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この学校は、共学高でも、男子校でもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……女子高だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……大事なことだからもう一度言おう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……女子高だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~数日前~

 

【空見家】

 

楓の父「よいしょっと。これで一通り、荷物は全部運び終えたな。」

 

荷物を置き、グッと背伸びをしたのが、僕のお父さん。

 

楓の母 「ねえお父さん、この荷物、どこに置くの?」

 

今荷物をドサッて置いたのが、僕のお母さん。

 

楓の弟「……」ピコピコ

 

運び終わったばっかのソファに座ってピコピコゲームをしてるこいつが、僕の弟。

 

そして。

 

楓「ほらよ。」ガシャン

 

楓の飼い猫「にゃ~。」

 

楓「ずっと窮屈で嫌だったろ~。でも、もう大丈夫たからな~。」

 

今僕がゲージから出してあげたのが、空見家で飼ってる猫だ。

 

……そう。

 

今日僕は、家族といっしょに田舎から引っ越してきた。

 

引っ越してきた理由は、単純にお父さんの転勤だ。

 

引っ越しすることに関して、最初はもちろんびっくりした。

 

本当にびっくりしたし、不安にもなったし、少し寂しくもなった。

 

……と、その話は置いといて。

 

……今僕には、何よりも心配していることがある。

 

それは……学校のことだ。

 

僕は県外から引っ越してきた。

 

ならば当然、前の学校から新しい学校に転校することになる。

 

新しい学校の手続きは、既にお母さんが済ませてくれたらしい。

 

しかし僕は、新しく転校する学校の名前をまだ知らない。

 

……いったい僕の新しい学校はなんて名前で、どんな学校なのか。

 

知らない人達と、うまくやっていけるのか。

 

それだけが、ただただ心配なんだ。

 

楓の母「……そういえば楓。」

 

楓「何?」

 

楓の母「これ、来週からあんたが新しく通う学校のパンフレットよ。」

 

き、来た!

 

楓「あ、ありがとう!」

 

楓の母「何時までに行けばいいのかとか、どんな学校なのかとか、それ見てきちんと確認しときなさい。」

 

楓「はーい。」

 

こ、これが、僕が新しく通う学校のパンフレット。

 

……なんか、緊張するな。

 

お母さんからは封筒にパンフレット等が入っている状態で渡されたので、丁度学校の名前は見えていない。

 

……よし、見るか。

 

僕は一度深呼吸をしてから、ゆっくりと封筒からパンフレットを取り出した。

 

そして、そのパンフレットに描いてあった学校の名前は。

 

楓「……花咲川女子学園、か。……ん?……え!?ちょ、え……じょ、女子!?」

 

僕はあることに気づき、パンフレットのページを次々めくった。

 

二、三度めくり直し、導き出されたことは。

 

楓「……ねえ、お母さん。」

 

楓の母「何?楓。私、今忙し…「この学校のことなんだけど。」あー。綺麗な学校でしょ?ここからなら普通にバスで行ける距離だから、そんな遠くもない…「これ女子高じゃん!!」……そうよ?」

 

楓「そうよ、って……。いや、僕男なんだけど!?決して女ではないんだけど!?」

 

楓の母「いいじゃない、そんな細かいこと…「全っ然細かくないよ!何で共学高じゃなくて女子高なんだよ!男子校ならまだ分かるけど、女子高はないだろ女子高は!!」……仕方ないでしょ。近くの高校がそれと羽丘女子学園しかなかったんだから。」

 

楓「は、羽丘、女子……?ま、まさかここら辺って……じょ、女子高しかないわけじゃ、ないよ…「そうよ?」……マジで言ってる?」

 

楓の母「もちろん。」

 

楓「……僕、高校行かなくていい…「何馬鹿なこと言ってんの!そんなの許すわけないでしょ!?高校はちゃんと行きなさい!来週から!ちゃんと!バスに乗って!時間通りに!分かった!?」……だ、だって…「だってじゃない!!」……はーい。」

 

~回想終了~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……というわけで、今に至る。

 

先生「えー、というわけでみんな。今日から空見くんと、仲良くしてあげてね。」

 

楓「……///」

 

先生「あら?空見くん、顔が赤いけど…「恥ずかしいんですけど……。」え?……あ、そうよね。いつまでも前に立ってるとそりゃ恥ずかしいわよね。じゃあ空見くんは……松原さんの隣に座ってちょうだい。」

 

楓「は、はい。」

 

そして僕は、クラス全員から視線を受けながら、指定された席に座った。

 

席に座った後も、先生の合図があるまで、その視線はずっと僕のほうに向けられていた。

 

……僕、注目されるの苦手なのに……。

 

ていうか、女子だらけの教室に1人だけ男がいるというこの状況、かなり恥ずかしいんですけど……。

 

……はぁ。

 

僕の高校生活、終わったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~昼休み~

 

楓「はぁー。……疲れた。」

 

授業中、なんか知らんけど先生にめちゃくちゃ当てられたんだけど。

 

どうにか答えられる問題もあったけど、間違ったり分かんなかったりしたらなぜか笑われるし。

 

真面目にノート書いてたら、いきなり左隣の人にノート見せろって言われるし。

 

授業と授業の合間の休み時間なんか、めちゃくちゃいろんな人に質問責めされるし。

 

……僕、注目されるのは苦手だけど、女子と話すのも苦手なんだよ……。

 

……で、でも、もうこれで昼休み。

 

僕以外の人達は、いくつかのグループになってもうお昼を食べ始めている。

 

もちろん僕は1人だから、さっきみたいに注目されたり質問責めされたりする心配はない。

 

やーっと安心して1人で過ごせる時間ができ…「あ、空見くーん。ちょっといいー?」? せ、先生?

 

楓「……どうしたんですか?」

 

先生「お昼食べようとしてたところごめんね。あなたのこと、ちゃんと理事長に紹介するの忘れてて。今からいっしょに、理事長室に来てくれる?」

 

楓「……はい。いいですけど……。」

 

先生「ありがとう。ほんとにごめんね。じゃ、ちょっとついてきて。」

 

……今思えば、さっきのあの言葉はフラグだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【理事長室までの廊下】

 

楓「……」

 

生徒A「ねー、なんかこの学校に男子いるよー?」ヒソヒソ

 

生徒B「あ、そういえば私、2年A組の教室に転校生が来るって聞いたよ。」ヒソヒソ

 

楓「……」

 

生徒C「まさか、その転校生が男子だったなんてねー。」ヒソヒソ

 

生徒D「めっちゃ意外~。」ヒソヒソ

 

楓「……」

 

生徒E「あの転校生の男子、別にイケメンってわけじゃないのね。」ヒソヒソ

 

生徒F「かといってブスってわけでもないから……普通?」ヒソヒソ

 

生徒G「普通の男子がこの花咲川に転校とか、マジうけるんですけど~。」ヒソヒソ

 

楓「……」

 

めちゃくちゃヒソヒソ声が聞こえる。

 

しかも、全部僕のこと。

 

めちゃくちゃ恥ずかしいし、めちゃくちゃ怖いんですけど。

 

あと、さらっとなんかひどいこと言われた気が……。

 

先生「着いたわ、ここよ。」

 

楓「え?あ、は、はい。」

 

先生「コンコン ……失礼します。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楓「し、失礼しましたー。」

 

……ふぅー、緊張したー。

 

理事長だもんな、この学校で一番偉いんだもんな。

 

……そりゃ緊張するわ。

 

……さて、じゃあ教室戻…プルルルル ? 電話?誰からだろう?

 

楓「……もしもし?」

 

???『お、よう楓。』

 

楓「あ、曽山。」

 

曽山牧人(そやままきと)、僕の小学校からの友達だ。

 

悪いやつでない、と思う。

 

まあでも、たびたび僕にちょっかい出してくるからなー。

 

……良いやつでもあり、悪いやつでもある、って感じかな?

 

牧人『どうだ?新しい学校は慣れたか?』

 

楓「慣れたか、って。まだ転校1日目だぞ?」

 

牧人『1日目でも、友達ぐらいは出来ただろ?』

 

楓「……いや、それが…『お前!俺がいろんな人と友達になるための極意を教えてやったのに、まだ1人も友達出来てねえとか言うんじゃねえだろうな!』……誰もがお前みたいにコミュ力あったら、僕みたいな人見知りは苦労しねえよ。」

 

牧人『……まあいい。友達はできなくても、話ぐらいはしたろ?……おいまさか、話もしてねえって言うんじゃねえだろうな!』

 

楓「その前にまず、人の話を聞けって。」

 

牧人『あ?』

 

楓「……実は僕が転校した学校、……女子高なんだよ。」ヒソヒソ

 

牧人『……は?何言ってんだお前。話せなさすぎてとうとう頭がおかしくなっか。』

 

ま、普通は信じないだろうな。

 

てかマジこいつうぜぇ。

 

……パシャ

 

これを、送信、と。ピロリン

 

牧人『ん?何だ?……、……!?』

 

楓「これで信じるか?」

 

牧人『……羨ま。』

 

楓「は?」

 

牧人『羨ましいぞてめー!!何が女子高だ!最高じゃねえか!ハーレムじゃねえか!!』

 

楓「ちょ、おま、バカ!周りに人いるんだって!聞こえるだろ!」

 

牧人『楓!俺はお前を許さねえ!手始めにまずは、クラスの連中にお前が女子高に転校したこと言いふらしてやるからな!』

 

楓「! あ、アホかお前!やめろよな!?クラスに言いふらすなんてこと、絶対やめろ…パシッ え?」

 

牧人『おい、聞いてんのか楓!止めねえのか!?言いふらすぞ!?お前のこと、本当にクラスのやつらに言いふらす…プツン ……ツー、ツー……』

 

楓「あ。」

 

???「歩きながらの携帯使用、そして校舎内の盗撮、さらに校舎内での大声を出すなどの行為、と。」

 

楓「……あ、あのー…ガシッ !?」

 

ズルズルズル

 

楓「ちょ、ちょっとあの!い、いきなり何するんです…「黙っててください。」……は、はい。」

 

……何で?

 

……どゆこと?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楓「……ひどい目にあった。」

 

あの後僕が連れていかれた場所は、生徒会室だった。

 

そこで20分もの説教を喰らったあげく、携帯を取られてしまった。

 

ほんと誰だったんだよ、あの強引な人は。

 

……はぁ。

 

あの人のせいでお昼食べ損ねた……。

 

ああ、腹へった……。

 

???「……ねえ。」

 

お昼休み終わるまであと5分ぐらい、急いで食べれば……いや、やめとくか……。

 

???「……ねえ。ねえったら。」

 

楓「……ん?え、僕?」

 

???「他に誰がいるの?それより、さっきあんたさ、氷川さんに説教喰らったでしょ?」

 

楓「? ひ、氷川、さん?」

 

???「風紀委員の氷川紗夜さん。空見、さっき生徒会室に連れてかれたでしょ?」

 

楓「あー、う、うん。」

 

???「転校初日から災難だったねー。よりにもよって、あの人に説教されるなんて。氷川さん、何事にもすごく厳しいから。」

 

???「そうそう。真面目って言うの?うちらにはちょっと合わない感じ?」

 

???「あんたは真面目じゃないからねー。」

 

???「ちょ、それはっきり言う!?」

 

???「だってほんとのことでしょ?」

 

楓「……」

 

???「ね!松原さんもそう思うでしょ!?」

 

???「ふぇっ!?あ、えーっとー、……う、うん。」

 

楓「……」

 

この2人、元気だなー。

 

???「……!ってヤバっ!もうすぐ授業始まる!」

 

???「! ほんとだ!あの先生、めちゃくちゃ厳しいからな~。早く準備しなきゃ!」

 

……よく分からないけど、あの人は風紀委員で、氷川さんって言うらしい。

 

……てか、あの2人さっきの見てたの!?

 

……まあいいや。

 

僕も準備するかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『キーンコーンカーンコーン』

 

生徒A「おーっし授業終わったー!」

 

生徒B「ほら、早く帰ろう?」

 

生徒C「あ、私、近くで美味しそうなケーキ屋さん見つけたんだ!」

 

生徒D「さーて部活部活ー!」

 

???「空見!」

 

楓「! な、何?」

 

???「空見は部活、何入るか決めたの?」

 

楓「へ?あ、いや、僕は…「あたしはテニス部に入ってんだ。んで。」……」

 

???「私は将棋部だよ!」

 

楓「……ぼ、僕、部活は入らなくてもいいかなーって。」

 

???「え、そうなの?」

 

楓「う、うん。」

 

???「ふーん。……ま、部活に入る入らないは人それぞれだしね。それじゃあね、空見。」

 

???「また明日。」

 

楓「う、うん。」

 

……僕、あの2人に目つけられたのかなぁ?

 

……と、とにかくまずは、あの氷川さんって人に携帯を返してもらわなきゃ。

 

とは言っても、あの人が今どこにいるか知らないしなー。

 

はて、どうしたものか……。

 

先生「あ、空見くん。」

 

楓「? 先生、どうしたんですか?」

 

先生「帰るの、もう少し後にしてもらってもいいかな?」

 

楓「え、何で……」

 

先生「空見くん、この学校初めてでしょ?」

 

楓「そりゃそうですよ。当たり前じゃないですか。」

 

先生「だから、ちょっと学校を見て回ってほしくて。」

 

楓「……要するに、学校案内ですか?」

 

先生「そうそう!」

 

楓「……じゃあ、できるだけ早くお願いしま…「あ、でも、学校を案内するのは私じゃないの。」え?」

 

先生「ちょっとついてきて。」

 

楓「あ、はい。」

 

学校を案内するのは先生じゃない?

 

……じゃあ、理事長?

 

いや、まさかな。

 

あんな偉い人が、僕なんかのために学校案内なんかしなさそうだし。

 

だとしたら……他の先生か、生徒?

 

先生「ここで待ってて。」

 

あれ?

 

ここ、隣のB組だ。

 

先生「……」カクカクシカジカ

 

先生、他の生徒と何か話してるな。

 

先生「……ごめんね待たせて。今、呼んでもらったから。」

 

? 呼んでもらった?

 

先生「あ、来た。」

 

楓「? ……え!」

 

紗夜「何ですか先生。私に何か用事でも……。 ! あ、あなたは!」

 

ふ、風紀委員の、氷川、さん……。

 

……隣のクラスだったのか。

 

先生「あら、あなた達、知りあいだったの?」

 

楓「……知りあいというか、なんというか…「別に知りあいではありません。」!」

 

先生「え、そうなの?」

 

紗夜「ただ風紀を乱していたこの人を私が注意した、それだけの関係です。」

 

先生「な、なるほど。」

 

……なんか、あからさまに否定されると頭にくるな。

 

紗夜「それで先生。私に何の用ですか?私はこれから…「氷川さんには、空見くんへの学校案内を頼みたいの。」え?」

 

楓「!?」

 

先生「ほら、空見くん、今日転校初日でしょ?この学校のこと、いろいろ教えてあげたほうがいいと思って。」

 

紗夜「……し、しかし、なぜ私なんですか?学校案内なら、先生が…「私これから、会議があるのよ。大事な会議だから、欠席するわけにはいかないし。それに、氷川さん風紀委員でしょ?」っ!が、学校案内と風紀委員は関係ありま…「! もうこんな時間!会議が始まっちゃう!じゃあ氷川さん、後はよろしくね!」あ、ちょっと先生!」

 

……なんか強引な先生だなー。

 

……それより、この空気どうしよう。

 

紗夜「……はぁ。」

 

はぁ、って、ため息つきたいのはこっちだよ。

 

早く帰りたい……。

 

紗夜「……頼まれたからには仕方ありません。空見さん、でしたっけ?」

 

楓「え?あ、はい。」

 

紗夜「私についてきてください。これから、学校の様々なところを案内します。」

 

楓「……わ、分かりました。」

 

そう言って僕は、歩き始めた氷川さんについていった。

 

……あ、そうだ。

 

僕、氷川さんに用があったんだ。

 

……女子に話しかけるのは苦手だけど。

 

楓「……あ、あのー?」

 

紗夜「? 何でしょう?」

 

楓「ぼ、僕の携帯って、返して、もらえるんでしょうか?」

 

紗夜「もちろん返すつもりです。ただ、今あなたの携帯は生徒会室にあるので、返すのは学校案内の後でもいいですか?」

 

楓「あ、はい。大丈夫、です。」

 

紗夜「ありがとうございます。では、行きましょう。」

 

……氷川さんって、案外優しい人なのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「……ここが体育館です。部活のときは、よくバスケ部が、雨の日はテニス部も使用しています。そして向こうが、部室棟です。部室棟には、卓球場、剣道場などがあり、その向こうには弓道場があるんですよ。」

 

楓「弓道場?……って、よくテレビとかで見るようなやつですか?」

 

紗夜「はい。……見てみますか?」

 

楓「え、いいんですか?」

 

紗夜「邪魔にならないように見ていれば、大丈夫ですよ。」

 

楓「そうなんですね……。じゃあ、お願いします。」

 

……氷川さんて、普通に優しいよな。

 

特別教室の使い方とか、詳しく教えてくれるし、今だって頼んでもないのに、弓道場見てみるか?って言ってくれたり。

 

……さっき氷川さんは少し嫌な人だと思ってた自分を殴りたい。

 

紗夜「着きましたよ。」

 

楓「あ、はい……ってでか!」

 

……弓道場って、実際見るとこんなにでかいの?

 

普通に体育館の半分ぐらいの大きさはある気が……。

 

弓道部員A「あ、氷川先輩!」

 

紗夜「あ、あなた達……。」

 

? 氷川さんの知りあいかな?

 

弓道部員B「氷川先輩、今日バンドの練習だったんじゃないんですか?」

 

? バンド?

 

紗夜「そのはずだったんですが、急に先生に頼まれごとをされてしまって…「この人、噂になってる空見先輩ですよね?」え?」

 

! う、噂!?

 

弓道部員A「すでに私達1年の間でも、2年生のクラスに男の人が転校してきたって話題で持ち切りですよ?ねー?」

 

弓道部員B「うん。」

 

紗夜「そ、そうなんですか。」

 

僕が転校してきたこと、もう噂になってるのかよ……。

 

弓道部員A「ところで氷川先輩、どうしてその空見先輩といっしょに?」

 

紗夜「あ、いえ、別に。」

 

弓道部員A「……はっ!……もしかして氷川先輩、もう空見先輩とそんな関…「そんなわけないでしょう!?空見さん、そろそろ行きましょう!」ですよね~。」

 

……二人が何を話してたのかは分からなかったが、僕と氷川さんは弓道場をあとにした。

 

それにしても弓道場大きかったなー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「……さて、これで一通り回りました。」

 

楓「あ、ありがとうございました。」

 

紗夜「いえ。私はただ、先生に頼まれたことをしただけですから。……この学校のこと、覚えられそうですか?」

 

楓「はい、まあ。……そういえば氷川さん、さっき、バンドの練習がどうとか言ってましたけど。」

 

紗夜「ああ、そのことですか。……私、バンドをやっているんです。」

 

楓「……バンドって、ドラムとかギターのやつですよね?」

 

紗夜「ええ、まぁ。……ちなみに、私はギター担当です。」

 

楓「へぇー。……高校生でバンドって、すごいですね。」

 

紗夜「そうですか?最近では、高校生バンドもあまり珍しくはありませんが。」

 

楓「え、そうなんですか?」

 

紗夜「はい。」

 

高校生でバンドって、珍しくないんだ……。

 

紗夜「では、私はこれで。」

 

楓「あ、はい。……その、今日はありがとうございました。」

 

紗夜「いえ。……ふふ、良い高校生活を送ってくださいね。」

 

そう言うと氷川さんは、教室棟のほうに戻っていった。

 

……氷川さん、最後笑ってた?

 

それとも、僕の気のせい?

 

……あ、そういや僕、女子と話すの苦手だけど、氷川さんとは普通に話せてたな。

 

……何でだろう?

 

生徒A「あ、ねえねえ。あの人、2年生の教室に転校してきた男子の先輩じゃない?」

 

生徒B「空見先輩でしょ?すごいよね~。ここ女子高なのに、あの人勇気あるよね。」

 

生徒A「私達1年生の間でも、流行ってる話といえばあの人の噂ばっかりだもんねー。どれ、私ちょっと話しかけてみようかな~?」

 

生徒B「え~、やめなよ~。用がないのに話しかけるのは、可哀相だよ~。」

 

……やっぱり僕のこと、噂になってるのか……。

 

噂ってことは、注目されてるってことだよな?

 

……僕、注目されんの苦手なんだけど。

 

楓「……ま、いいや。さっさと教室戻って、さっさと帰ろう。」

 

……そういや僕、なんか忘れてるような気がするんだけど。

 

……ま、気のせいか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜その頃、生徒会室では〜

 

紗夜「……空見さん、自分の携帯忘れていってますね……。」

 

???「ひ、氷川さん……。その……大丈夫、ですか?」

 

紗夜「あ、待たせてすみません、白金さん。さ、バンドの練習に行きましょう。」

 

……全く。

 

昼休みのときといい忘れ物といい。

 

空見さんには、きちんと注意しておかなければなりませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒A「空見先輩って、どうしてこの学校に入学しようと思ったんですか!?」

 

生徒B「あ、やっぱり、いろんな女子と話したりしたかったからとかですか!?」

 

生徒C「! それ、ハーレムってやつじゃない!?」

 

生徒A「ほんとだ!じゃあ空見先輩!ハーレム目当てでこの学校に!?」

 

生徒C「いやでも、こんな普通そうな人だもん。そんなこと考えてないかもよ?」

 

生徒B「いや分かんないよ~?人は見かけによらないって言うし!じゃなきゃ、女子高に男子が転校なんてありえないから!」

 

……この学校の人達って、みんなこういう人ばっかなの?

 

あの、早く帰りたいんですけど……。

 

っていうか、この先この学校でちゃんとやっていけるのか、心配になってきた……。

 

……はぁ。

 

前の学校に戻りたい……。




まあ、少しはそれっぽく書けたかなーと。

キャラは、今回のように少しずつ出していく予定です。

なんせ、バンドリはキャラの数が多いのでw。

あ、あと作中に“生徒A”、“生徒B”などの人物が出てきましたが、その人物達が同じ人達とは限りません。

てか限らないのがほとんどです。 

というわけで、不定期投稿ですが、楽しみながら読んでいただけたら嬉しいです。
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