とうとう来ちゃいましたね。
バンドリとローソンのコラボキャンペーン第3弾!
今回はベース組ということで、りみりんと千聖さんは確定かな。
リサ姉はちょっと考え中w。
ドラム組まだかな~w。
ー彩・燐・佳・篤・鈴sideー
鈴木先生「自分の、得意なもの?」
彩「はい。まずはそれを子供達に見せて、興味を示させるんです。」
鈴木先生「興味を示させる……。二人は、どんなものを見せたの?」
燐子「私は……鶴を、折ってあげました。そしたらみんな……すぐに、興味を持って……くれたんです。」
鈴木先生「鶴を……大雑把に言うと、折り紙か。彩ちゃんは?」
彩「私は……見せた、っていうよりは、偶然そういう形になっちゃったって感じで。」
鈴木先生「偶然そういう形になっちゃった?……どういうこと?」
彩「あ、えっと……さっきあることがきっかけで、あの子が泣いちゃって。でも、私がいないいないばぁってやってあげたら、笑って、泣き止んでくれたんです。それからは、にらめっことか、遊び歌で、子供達と遊んであげてました。」
鈴木先生「そうだったんだ。……そっか、そういう見せ方もあるんだ。……私の、得意なもの、か。」
「ねぇねぇ、これなぁに?」
彩・燐・鈴「?」
佳子「これはけん玉って言うのよ。こっちはお手玉で、こっちがヨーヨー。」
「へぇ~。……スッ」
彩「(あ、けん玉を取った。)」
「……えいっ!……ブラ~ン」
燐子「(あぁ……失敗、しちゃった……。)」
「うーん、難しいな~。」
佳子「(難しいわよね、けん玉。この子の気持ち、すごく分かるわ。)」
鈴木先生「……スッ」
彩・燐・佳「(! 鈴木先生?)」
鈴木先生「大輝くん。そのけん玉、ちょっとだけ先生に貸してくれるかな?」
彩「(あ、あの子、大輝くんって言うんだ。)」
大輝「? うん、いいよ。」
鈴木先生「ありがとう。」
彩「(……鈴木先生、もしかして……。)」
鈴木先生「……トン」
大輝「おー!」
鈴木先生「……」トン、トン、トン、トン
大輝「! すごいすごい!」
佳子「先生上手!」
鈴木先生「まだまだ。」トン、トン、トン、トン……トントントントン……
彩・燐・佳子「(! は、早くなった……。)」
鈴木先生「……」トントントントン……
「うわー!早ーい!」
「すげえ!先生すげえ!」
鈴木先生「……」トントントントン……、スポ
彩・燐・佳「……」
鈴木先生「ふぅ~。……『パチパチパチ‼︎』!」
「すごかったー!」
「早かったー!」
「先生超かっこよかったよ!」
鈴木先生「……そ、そう?」
「ねぇ先生、僕にもけん玉教えて!」
「私も!」
「僕もけん玉やりたい!」
鈴木先生「み、みんな……。うん、分かった!じゃあ先生といっしょに、けん玉で遊びましょっか。」
『ワーイ!』
『やったー!』
燐子「……あれが……鈴木先生の、得意なもの……。」
彩「これで先生も、子供達との距離、ぐんと縮まりそうだね。」
佳子「(やったわね、鈴木先生。)」
???「……!彩ちゃん!燐子ちゃん!」
彩・燐「? ……!!花音ちゃん(松原さん)!?」
花音「はぁ……はぁ……。」
彩「だ、大丈夫!?花音ちゃん!」
花音「はぁ……はぁ……う、うん、なんとか……。」
燐子「そんなに息切れするまで……走ってくるなんて……。いったい、どうしたんですか?」
花音「……キョロキョロ……!い、いた!スッ」
彩「あ、花音ちゃん。」
花音「……か、佳子、さん……。」
佳子「え?……!花音ちゃん!?ど、どうしたの!?そんなに息切れして!」
花音「わ、私……佳子さんに、聞きたいことがあって……。急いで、ここまで走って……きました……。」
佳子「……そこまでして聞きたいことって、いったい…「その前にまず、これを……」? ……!!あーーーー!!!」
篤司「!? な、何だ!?」ガバッ!
彩「(あ、川浪さん。なんか静かだと思ったら寝てたんだ……。)」
佳子「川浪くん!あった!あったわよ!」
篤司「お、大塚館長……あったって何が…「その前に。ギューッ!」いててて!」
佳子「仕事中に居眠りするなんて、いい度胸ね。」ギューッ!
篤司「す、すみませんすみません!もう居眠りなんてしませんから!……あたっ!はぁ、痛かった~。」
佳子「話戻すけど……これ、あったわよ!」
篤司「……!これ、倉庫の担当表じゃないですか!どこにあったんですか!?」
佳子「え?あ、えっとそれは……どこにあったの?花音ちゃん。」
花音「あ、倉庫の中です。千聖ちゃんが倉庫のドアをガラッって開けたとき、崩れてきたものの中に紛れてたんです。」
佳子「だって!」
彩・燐「(倉庫?千聖ちゃん(白鷺さん)が開けた?)」
篤司「へぇ〜。……えーっと、最後に倉庫を担当したのは……大塚館長。」
佳子「……え?」
篤司「しかも、最後に倉庫確認をしたのは……去年の十二月。」
佳子「……あれ?」
彩・燐「……」
佳子「も、もしかして、あの倉庫閉め忘れてたのも……私?」
彩・燐「……」
篤司「……大塚館ちょ…「も、申し訳ありませんでしたー!」……はぁ。大塚館長、少しは自分の仕事に責任を持ってくださいよ。そもそもあなたは……」クドクドクド
佳子「(か、川浪くんのお説教が始まっちゃった……。)」
彩「……これじゃあ、どっちが館長か分からないね。」
燐子「そう……ですね。」
篤司「ていうか、まず大塚館長には……」クドクドクド
佳子「(こ、これ、いつ終わるの~!?)」
花音「……!あ、あの!佳子さん!」
佳子「え?あ……川浪くん、ちょっとタイム!」
篤司「え、ちょっと大塚館長、まだ話は終わって…「ごめんね花音ちゃん。えっと、私に聞きたいことがあるんだっけ?」……まぁいっか。」
花音「は、はい。……その……ど、ドラム、どこにあるか知りませんか?」
佳子「え?ドラムって、ライブで使う、あのドラム?」
花音「はい。……ギターとベースとキーボードは見つかったんですけど、ドラムだけは、まだ……」
彩「……ねぇ、花音ちゃん。さっきから、何の話してるの?」
花音「あ、ごめん彩ちゃん、詳しいことは後で話すから。……それで佳子さん、分かりませんか?ドラムのある場所。」
佳子「うーん……残念だけど、分からないわね。」
花音「……そうですか。」
佳子「でも、あてならあるわよ。」
花音「? あて?」
佳子「ホールの中にある倉庫。そこになら、もしかしたらだけど、あるかもしれないわ。ドラム。」
花音「! ほんとです…「ただ、あの倉庫は……いや、自分の目で見て確かめてもらったほうが早いわね。」?」
佳子「川浪くん。」
篤司「え?」
彩「(あ、今度はちゃんと仕事してる。)」
佳子「出番よ。」
篤司「出番?……あ、そうだった。はい、分かりました。……えーっと、松原、だっけ?」
花音「あ、はい。」
篤司「松原、ホールまでの案内は、俺に任せとけ。」
花音「あ、ありがとうございます、川浪さん。」
彩・燐「……」
花音「彩ちゃんと燐子ちゃんも。」
彩・燐「え?」
花音「いっしょに行こ。千聖ちゃん達も待ってるよ。」
彩「……でも、私達…「大丈夫。」! 鈴木先生。」
鈴木先生「子供達なら、私に任せて。」
彩・燐「「鈴木先生……はい!」
花音「……二人とも、何かあったんですか?」
篤司「まぁ、ちょっとな。」
「ねぇ、いっしょに遊ぼー?」
彩・燐「(あ、大塚館長。)」
「先生、けん玉すっごく上手なんだよ!」
佳子「え、わ、私!?でも、私仕事が…「ねぇやろーよー!」「けん玉楽しいよー。」「ねーえー。」え、え~!?」
鈴木先生「ふふ。人気ですね、大塚館長。」
佳子「ちょ、鈴木先生、笑ってないで助けてちょうだい~。」
燐子「だ、大丈夫……ですか?」
彩「佳子さんも、子供達に人気だね。」
花音「人気、なのかな……?」
篤司「よし、じゃあ行くぞ。えーっと、松原、丸山、白金。」
花・彩・燐「はい!」
ー楓・千・紗sideー
楓「……ダメだー!」
千聖「楓、そんなところで寝転がったら汚れるわよ。」
……やっぱりない。
このままじゃ、松原さんだけ不在のライブになっちゃう…「千聖ちゃーん!紗夜ちゃーん!空見くーん!」! 丸山さん、白金さんと川浪さんも。
……あれ?
何で松原さんもいるの?
千聖「花音!?あなた、どこに行ってたの?」
花音「ちょっと、佳子さんのところにね。」
紗夜「白金さんと川浪さんは、どうしてここに?」
篤司「館長命令でな。お前らをホールに案内することになったんだ。」
千聖「あ……そういえば、そんなこと言ってたわね。」ボソッ
篤司「? 何か言っ…「言ってません。」そ、そうか。」
燐子「私は……松原さんに、いっしょにホールへ行こうと、誘われたので。」
紗夜「そうだったんですか。」
彩「……みんな、私のこと忘れてない?」
千聖「あら彩ちゃん、あなたも来た…「私に対してだけちょっとひどくない!?」そ、そんなことないわよ。……それで?分かったのかしら?あなたにしかできないこと。」
彩「うん!それはもうばっちり!」
千聖「彩ちゃんにしては、大した自信ね。」
彩「えへへ、後で証拠を見せてあげるよ。」
千聖「そう、楽しみにしてるわ。」
篤司「お、これがさっき松原の言ってた“楽器”か。」
彩「! すごい!ギター、ベース。キーボードもあるよ、燐子ちゃん。」
燐子「は、はい。……いったい、どこにこんなに楽器が……「この倉庫の中よ。」倉庫……あ。」
花音『あ、倉庫の中です。千聖ちゃんが倉庫のドアをガラッって開けたとき、崩れてきたものの中に紛れてたんです。』
燐子「(松原さんの言ってた倉庫って……これのこと、だったんだ。)」
彩「これを使って、みんなでライブするんだね。」
千聖「ええ。……あら?私、彩ちゃんにライブのこと言ったかしら…「さっきここに来るとき、花音ちゃんに教えてもらったんだ。」そうだったの。」
彩「ね、燐子ちゃん。」
燐子「はい。」
彩「……?あれ?何か、足りないような……」
燐子「……ドラム。」
彩「! そうだドラムだ!千聖ちゃん、ドラムってどこに…「見つからなかったの。」え?」
紗夜「何度も探したのですが、あったのはこの二本のスティックだけ。本体のほうは、この倉庫にはなかったんです。」
彩「そう、なんだ。……あ。」
花音『ギターとベースとキーボードは見つかったんですけど、ドラムだけは、まだ……』
彩「(花音ちゃんの言ってたあれは、そういうことだったんだ。)」
花音「でも、あてはあるって、佳子さんが言ってたよ。」
千聖「? 花音、どういうこと?」
花音「さっき、佳子さんのところに行ってたって言ったでしょ?そのときに教えてもらったんだ。ホールの中にある倉庫なら、ドラム、あるかもしれないって。」
紗夜「松原さん、それはほんとですか!?」
花音「うん。」
千聖「ホールの中にも、倉庫が……」
花音「あ、でも。」
千・紗「?」
花音「佳子さんが言うには、その倉庫、何かあるみたいなんだ。自分の目で見て確かめてもらったほうが早いって、その何かは教えてくれなかったんだけど。」
千聖「……そうなの。」
篤司「何か、か。……幽霊でもいたりしてな。」
彩「ちょ、やめてくださいよ川浪さん。」
千聖「あら、怖いの?彩ちゃん。」
彩「! そ、そんなことないよ。ね、燐子ちゃん。」
燐子「え!?あ、えっと……は、はい。」
幽霊ね~。
……そんなの、いるわけ…「幽霊なんているわけないでしょう?変なこと言ってないで、早くホールに行くわよ。」……初めて氷川さんと意見があった。
紗夜「川浪さんも、急に変なこと言い出さないでください。」
篤司「いや、俺はただ、場を和ませようと…「そんな暇があるなら、早くホールに案内してください!」! は、はい!」
花・千・燐「……」
彩「は、ははは……」
……氷川さん、強っ。
ー公民館B館 ホール前ー
篤司「……よし、開いたぞ。」カチャ、ギー
彩「……入って、いいですか?」
篤司「ああ。」
彩「ありがとうございます!……うわーー!!」
燐子「ひ、広い……。」
千聖「まさか公民館のとなりに、こんなに大きなホールがあったなんて。」
花音「全然気づかなかったね。」
篤司「ほら、空見も入れよ。」
楓「あ、はい。」
……うわっ、結構広いし大きいな。
公民館のホールだから、学校の教室ぐらいの大きさかと思ったけど、それ以上だな。
……あ、なんかこのホールのつくり見おぼえあると思ったら、前の学校にあった講堂か。
って丸山さん、もうステージの上いるし。
篤司「どうした?空見。」
楓「あ、いえ。ちょっと、前の学校のことを思い出して。」
篤司「前の学校?」
楓「僕、一週間前に県外の田舎から引っ越してきたんです。」
篤司「そうだったのか。一週間前って、結構最近だな。」
楓「はい。……だから、それまではまだ、違う学校に通ってたんです。」
篤司「そっか、そりゃそうだよな。……で、このホールを見てたら、その前の学校での楽しい思い出をいろいろ思い出したと。」
楓「……」
篤司「? 空見?」
楓「……え?あ、ま、まぁはい、そんなところです。」
篤司「……「川浪さーん!」? 何だー?」
彩「燐子ちゃんが音を出してみたいそうなんですけど、いいですかー?」
篤司「おー、大丈夫だぞー。」
彩「ありがとうございまーす!大丈夫だって、燐子ちゃん。」
燐子「あ、ありがとう……ございます。丸山さん。」
楓「……ほら、お前も行ってこい、空見。」
篤司「え?何で僕…「いいから。」ドン うわっ!……は、はい。」
タッタッタッタ
篤司「……」
彩「! 空見くん!」
花音「どうしたの?」
楓「あ、いや……白金さんが、キーボード弾くって言うからさ。」
千聖「つまり、燐子ちゃんのキーボードを弾いてるところを見たいと、そういうことね。」
楓「え?あー……まぁ、そんなとこです。」
紗夜「……では白金さん、お願いします。」
燐子「は、はい!……」
楓・花・千・彩・紗「……」
燐子「……い、行きます!……〜♪」
楓「!」
燐子「……」~♪ ~~♪♪ ~♪
……綺麗な音……。
燐子「……」~~♪♪ ~♪ ~♪
楓・花・千・彩・紗「……」
燐子「……ふぅ。……「パチパチパチパチ‼︎」 !」
花音「え?」
パチパチパチパチ‼︎
千聖「楓……。」
楓「……え?……あれ?拍手してたの、僕だけ?」
紗夜「そう、みたいね。」
楓「……///。」
紗夜「? 空見さん、顔赤いですが…「き、気のせいですよ!」そ、そう、ですか。」
うぅ、恥ずい……。
めちゃくちゃ恥ずいよ……。
彩「……ふふ。」
花音「あ、彩ちゃん!?」
彩「空見くんって、可愛いんだね♪」
千聖「ちょ、彩ちゃん、楓に聞こえる…「もう手遅れみたいですよ。」え?」
楓「……」ズーン
彩「あ、あれ?」
千聖「いつかの紗夜ちゃん状態になってるわね……。」
紗夜「! そ、そのことは忘れてください///!」
花・燐「そ、空見(さん)くん、大丈…「花音、燐子ちゃん、今はそっとしといてあげましょう。」え、で、でも……」
彩「……私、後で謝ったほうがいいのかな?」
千聖「それは大丈夫よ、彩ちゃん。」
彩「そ、そう?」
楓「……」ズーン
篤司「ははは、ドンマイ空見。」
彩「あ、川浪さん。」
千聖「川浪さん、それで、倉庫のほうを…「分かってる分かってる。ほら、ちゃんと鍵もらってきたから。」……鍵、あったんですか。」
篤司「えーっと、それで倉庫はどこにあるんだ……?」
燐子「……!こ、これじゃ……ないでしょうか。」
篤司「ん?お、ぽいな。でかしたぞ、白金。」
千聖「……花音の話では、この倉庫に“何かある”らしいけど。」
花音「……特に、変わったところはなさそうだね。」
彩「変わったとすれば、少しドアが大きいくらいだけど……」
紗夜「ホールの倉庫と考えると、妥当な大きさのドアですね。」
篤司「まぁまぁ、詮索はそこら辺に。今開けてみるからよ。ガチャ」
花・千・彩・紗・燐「……」
カチャ、カチャカチャ、……ガチャ
花・千・彩・紗・燐「!」
篤司「おしっ。……開けるか?松原。」
花音「え、私、ですか?」
篤司「ああ。」
花音「……じゃ、じゃあ。」
彩「なんか、ドキドキするね。」
燐子「ほ、ほんとにいたら……どうしましょう……。ゆ、幽霊……。」
紗夜「幽霊なんているわけないでしょ?」
花音「……」
千聖「……大丈夫?花音。もしだったら、私が代わりに…「ううん、大丈夫だよ、千聖ちゃん。」そ、そう?」
花音「じゃあ、開けるよ。」
千聖「ええ。……あ、ちょっと待って花音。」
花音「?」
楓「……「楓。」……白鷺さん。」
千聖「いつまでそうやってめそめそしてるのよ。」
楓「べ、別に僕、めそめそなんか…「男なら、シャキッとしなさいシャキッと。」……は、はい。」
花音「(千聖ちゃん……。)」
千聖「ほら、こっち来なさい。」グイッ
スタスタスタ
千聖「……いいわよ、花音。」
花音「う、うん。……じゃあ、今度こそ開けるよ?」
楓・彩・燐「 ……ゴクリ」
千・紗・篤「……」
花音「……えいっ!」バンッ!
楓・千・彩・紗・燐・篤「……?」
花音「ど、どう?みんな。」
千聖「……花音。目、開けてみて。」
花音「え?あ、うん。……あれ?……真っ暗、だね?」
紗夜「ただ単に、電気が点いてないだけじゃないですか?」
花・彩・燐「あ。」
あ、なるほど。
じゃあ……。
楓・花・千・彩・紗・燐「……」ジー……
篤司「……あーもう分かったよ!俺が点けりゃいいんだろ!?」
ま、そうなるよね。
篤司「電気電気……お、あった。パチ」
彩「あ、点いた。……え?」
花・紗・燐・篤「!?」
千聖「嘘、でしょ……?」
……マジかよ、これ……。
楓・花・千・彩・紗・燐・篤「(……で、でかい……。)」
それに、広い……。
いや、これはマジ、冗談抜きにでかすぎるだろ……。
……ここ、倉庫だよね?
ショッピングモールとかみたいなああいうでかい店の倉庫じゃなくて、普通の公民館にある普通のホールの普通の倉庫だよね?
……コンビニぐらいの大きさと広さあるんですけど。
いや、下手したらそれ以上かも……。
花音「お、大きい……。」
千聖「隣の館にあった倉庫なんて、比べものにならないわね……。」
紗夜「これは、流石に予想外でした……。」
燐子「大塚さんが言っていたのは……“何か”がある、というわけじゃなくて……」
彩「ものすごく広い……ってことだったんだ。」
花音「……ごめんね。私が勝手に、何かがある、って解釈しちゃってて。」
燐子「ま、松原さんが謝ることじゃ……ないですよ。」
篤司「このものすごくでかくて広い倉庫の中から、ドラムを探せって言うのかよ。……鬼畜だな。」
彩「で、でも、やらなきゃ。だよね、花音ちゃん。」
花音「……う、うん。」
千聖「……そうね、彩ちゃんの言う通りだわ。」
紗夜「ええ。みんなで手分けして探しましょう。」
燐子「は、はい。」
篤司「よし、じゃあ俺も手伝うぞ!」
千聖「ありがとうございます、川浪さん。」
彩「よーし!頑張って花音ちゃんのドラム、見つけるぞー!」
千・紗・燐・篤「オー!」
花音「みんな……。」
楓「……」
花音「……よし!空見くん、私達も頑張ろう!」
楓「松原さん……うん、そうだね。」
彩「……とは言ったものの、どこから手をつければいいんだろ?」
千聖「中に入ってみると、ますます広く感じるわね。」
篤司「感じるんじゃなくて、実際そうなんだけどな。」
燐「物が……いっぱい、ありますね。」
花音「う、うん。」
……いや、これはいっぱいどころじゃないと思う。
例えるならそう、ゴミ屋敷みたいになってる。
いや、これかなりガチで。
紗夜「向こうの倉庫に担当者がいたのなら、ここの倉庫にも担当者がいるはずですよね?」
彩「あ、確かにそうだね。川浪さん、何か知って…「大塚館長だ。」え?」
篤司「倉庫の担当者、あの担当表に名前が書いてある人は、向こうの倉庫とこの倉庫、二つの倉庫を確認しなきゃいけないんだ。」
燐子「そう……なんですか。」
紗夜「ということは、この倉庫の担当者は、向こうの倉庫の担当者でもあった佳子さん……。」
花・千・彩「……」
マジか……。
篤司「……ピ、ポ、パ、ポ……」
ん?
篤司「……プルルルル……プルルルル……」
彩「? 川浪さん、電話です…「あ、佳子さん?」!」
楓・花・千・彩・紗・燐「(! お、大塚さん(佳子さん)……。)」
佳子『あら川浪くん、いったいどうし…「単刀直入にお聞きします。ホールの倉庫のこのガラクタの山は何ですか。」ギクッ!』
篤司「前にこの倉庫の確認をしたの、大塚館長ですよね?大塚館長なら、このガラクタの山のこと、何か知ってるんじゃないですか?」
佳子『……い、言わなきゃ、ダ…「ダメです!」……わ、分かったわよ。……実は……』
篤司「……なるほど、そういうことですか。ありがとうございます。プツンッ」
彩「……川浪さん。」
篤司「分かったぞ。なぜこの倉庫がこんな状態なのか。」
千聖「それで、大塚さんは何て?」
篤司「……フリマ用らしい。」
花・千・彩・紗・燐「……え?」
ふ、フリマ?
篤司「あぁ、フリマってのは、フリーマーケットの略な。」
紗夜「そ、それは分かりますけど……。」
花音「ど、どういうことですか?」
篤司「ここにあるもの全部、今度公民館主催のフリーマーケットで出品するんだと。」
紗夜「こ、公民館主催の、フリーマーケット……?」
燐子「ここにあるもの……全部出品……?」
楓「……マジですか?」
篤司「マジ……らしい。」
楓「……え。」
楓・花・彩「えーーー!?」
紗・燐「……」アゼン
花音「こ、ここにあるもの全部って……。」
千聖「数えきれないくらいの品数よ?これ。」
彩「佳子さん、こんなにいっぱいのガラク……じゃなかった。もの、どこから集めてきたんだろう?」
篤司「なんか、ここら辺の近所回って集めたらしいぞ。時には近所だけじゃなく、向こうの駅前の方にも行ったらしい。」
紗夜「え、駅前の方にも!?」
燐子「大塚さん……すごい、です。」
篤司「ったく大塚館長、いつの間にこんなの集めてたんだよ。」
このガラクタの山、あの人が全部集めたってことなのかな?
……だとしたらすげえな。
彩「……」
花音「どうしたの?彩ちゃん。暗い顔して。」
彩「このいっぱいのものが何なのかは分かったよ。……でも。」
花音「でも?」
彩「……どこから手をつけようか。」
楓・花・千・紗・燐「……」
篤司「……そんなの決まってんだろ。」ズカズカ
花音「え、川浪さん!?」
篤司「片っ端から探せばいいんだよ。そうすれば、いつか見つかる。」
花音「か、片っ端からって、そんな無鉄砲な…「いや、そうとも限らないわよ。」え!?」
千聖「みんなでやみくもに探したところで、ドラムなんて見つかりっこないわ。こんなに大きくて広い倉庫なら尚更ね。それだったら、川浪さんの言う通り、隅から探していったほうが得策だと思う。」
紗夜「そ、それは、そうですが……「氷川さん。」白金さん?」
燐子「白鷺さんの……言う通りだと、思います。」
紗夜「白金さんまで……はぁ、分かりました。……片っ端から探していきましょう。」
篤司「おぉ!サンキュー氷川…「さっきから思っていたのですが、名字で呼ぶのやめてもらえますか?」え?……じゃあ、どう呼べば…「名前で呼べばいいでしょ!?」な、何でそんなに怒ってんだよ……。」
彩「(紗夜ちゃんも、ずっと名字で呼ばれてるの、不満だったんだね……。)」
燐子「(氷川さん……川浪さんにだけは、当たりがすごく……強いような……。)」
篤司「じゃ、じゃあ……紗夜?」
紗夜「……」
篤司「……や、やっぱり、ダ…「空見さん達のことも、名前で呼んでください。」え?……まぁ、空見だけな…「空見さん“達”も、名前で呼んでください。」……はい。」
千聖「(さ、紗夜ちゃん……。)」
花音「(館長である佳子さんを叱れる川浪さんが、あんな簡単に……。)」
篤司「(はぁ、女の子を名前で呼ぶのって、結構勇気いるんだぞ?俺みたいなやつは特に。)……じゃあみんな、手分けしてドラムを探すぞ。……楓……花音……彩……千聖……燐子。」
紗夜「……」
楓・花・千・彩・燐「(……名前の呼び方が、ぎこちない……。)」
篤司「……」
彩「あ、ねぇ千聖ちゃん、どういうふうに手分けする?」
千聖「うーん、そうねぇー……。」
篤司「あ、なら俺が…「ここの隅のところは、私と白金さんがやります。松原さんと空見さんはそこの隅を、丸山さんと白鷺さんはそっちを、川浪さんはそこの隅をお願いします。」……あの~、紗夜さん?」
楓・花・千・彩・燐「……」
紗夜「では白金さん、さっそく始めましょうか。」
燐子「は、はい……!」
篤司「……なぁ、かえ…「空見さん。この人の言うことなんて、聞かなくていいですからね。」「え?は、はぁ……。」……」
彩「……わ、私達もやろっか。」
千聖「そ、そうね。」
篤司「……なぁ、花音、俺一……松原さん、絶対にドラム、見つけましょう。」「え?あ、う、うん。」……」
花音「……よし、頑張ろう空見くん。」
楓「う、うん。」
篤司「……俺、泣いていいかな?」
お気の毒に、川浪さん。
彩「……ない。……ない!……ない~!」
千聖「彩ちゃん、同じところばかり探しても意味ないわよ?」
彩「だって~……他のところは全部探したんだも~ん!」
燐子「……ありませんね。」
紗夜「ええ。隙間や箱の中などの細かいところも探したんですが……」
燐子「ドラムらしきものは……見当たりませんね。」
花音「……空見くん、どう?」
楓「……ないや。松原さんのほうは?」
花音「ううん、私も。」
楓「そっか……。」
篤司「……」
楓「……あのー、川浪さんのほうは、どう……!?」
篤司「……」ズーン
楓「く、暗っ……。」
花音「か、川浪さん、元気出してください。」
篤司「あぁ、俺なら大丈夫だから、心配すんな……。」ズーン
花音「……絶対、大丈夫じゃないよね。」
楓「う、うん。」
しっかし、ほんと広いな。
まるでコンビニの中にいるみたいだ。
……なんかこのまま探してたら、日が暮れそう。
楓「……「! 見て!千聖ちゃん!」!」
千聖「どうしたの?彩ちゃん。……!これは……。」
花音「? 彩ちゃんと千聖ちゃん、何か見つけたみたいだね。」
楓「ドラム、ではなさそうだけど……」
花音「私達も行ってみよう。」
楓「あ、うん。」
千聖「……紗夜ちゃん、ちょっと。」
紗夜「何ですか?白鷺さん。ドラムを見つけたわけではなさそうですが……。」
千聖「とにかく、これを見て。」
紗夜「? ……!白鷺さん、これは?」
千聖「分からない。どうやら、彩ちゃんが見つけたらしいのだけど……。」
彩「ここら辺のをどかしてたら、出てきたんだ。」
燐子「……隠し扉、みたいですね。」
彩・千・紗「!」
楓・花「か、隠し扉!?」
燐子「! い、いや、私はただ……か、隠し扉に見えると、言っただけで……。」
千聖「……確かに、燐子ちゃんの言う通りかもしれないわね。」
燐子「え?」
彩「え、千聖ちゃん。それって、ほんとに隠し扉かもしれないってこと?」
千聖「その可能性は高いわね。」
紗夜「し、しかし、仮にこれが隠し扉なら、これを開けるための取っ手のようなものがあるはずでは?」
彩「あ、そっか。」
燐子「……ありませんね。取っ手のようなもの……。」
篤司「……」
花音「床についてるってことは、地下に行けるのかな?」
楓「うん、たぶん。……松原さん、行ってみたいの?」
花音「ふぇ!?い、いや、そういうわけじゃないけど……」
彩「でも、気になりはするよね。」
花音「……う、うん。それは……する。」
にしても、倉庫のこんな隅っこにに隠し扉か。
……もし本当に、あの隠し扉の先が地下に繋がってるんだとしたら、中はどうなってるんだろう?
……あれ?
でも、隠し扉の上にものが置いてあったってことは、全然使われてなかったってことだよな。
……なんか嫌な予感してきたぞ?
彩「……気になるな~、隠し扉の下。」
千聖「そうは言っても、開けられなきゃ意味がないわ。」
紗夜「白鷺さんの言う通りです。こんなものに惑わされず、私達はドラムを探すことだけを考え…「あの噂は本当だったのか。」え?」
彩「川浪さん、あの噂って?」
篤司「前に聞いたんだよ。ホールにある倉庫には、地下に通じる隠し扉があるって。」
紗夜「……そんなの、ただの噂…「確かここら辺に……」川浪さん!人の話は最後まで…ガコン え?」
篤司「千聖、彩、紗夜、危ないからどいてろ。」
彩・千「は、はい。」サッ
紗夜「……サッ」
……ギー……
花・彩・千・紗・燐「!?」
マジか……。
ギー……ガコン!
千・彩・紗・燐「……」
花音「そ、空見くん、これ……。」
楓「う、うん。」
……隠し扉が開いて、
……階段が出てきた。
……何、この漫画やアニメとかでよく見る機械仕掛け的なやつ。
……てか、誰が作ったの、これ。
次回はライブまでいける!
いける!……はず……。
てか公民館編がこんな長引くとは思わなかった……。