田舎から引っ越してきた僕と個性的な人達   作:知栄 砂空

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どうも、知栄砂空です。

まず最初に謝っておきます。

・・・ライブまで行けませんでしたw。

ライブシーンを楽しみにしていた方(いたか分かんないけど)、ほんとにすみません。

はぁ、行けると思ったんだけどなー・・・。

で、でも!

次回は必ず!

絶対にライブシーンに入れるはずです!

今回はほんとのほんとのほんとです!

あ、あと、・・・次回で公民館編を終わらせたいです。

そこだけは期待しないでください・・・。

みんなって文字数とか気にしてるのかなぁ?


12話 仲直り、と同時に仲良しにも

「あの噂は本当だったのか。」

 

「え?」

 

「川浪さん、あの噂って?」

 

「前に聞いたんだよ。ホールにある倉庫には、地下に通じる隠し扉があるって。」

 

「・・・そんなの、ただの噂…「確かここら辺に…」川浪さん!人の話は最後まで…「・・・」ガコン。 え?」

 

「千聖、彩、紗夜、危ないからどいてろ。」

 

「「は、はい。」」サッ。

 

「・・・サッ。」

 

『ギー・・・。』

 

「「「「「!」」」」」

 

・・・マジか。

 

『ギー・・・、ガコン!』

 

「「「「・・・」」」」

 

「そ、空見くん、これ。」

 

「う、うん。」

 

・・・隠し扉が開いて、

 

・・・階段が出てきた。

 

・・・何、この漫画やアニメとかでよく見る機械仕掛け的なやつ。

 

・・・てか、誰が作ったの、これ。

 

「す、すごい・・・。」

 

「川浪さん、どうやったのですか?」

 

「ほら、これだよ。」

 

「それは・・・「スイッチだよ。」!」

 

「スイッチ?」

 

「この壁のくぼみが、隠し扉を明け閉めするスイッチになってるんだ。このくぼみを押し出すと、どこかでスイッチが入って、隠し扉が出てくるっていう仕組みだ。」

 

「「「「・・・」」」」

 

やけに詳しいな、川浪さん。

 

・・・まさか、あの隠し扉を作ったのって・・・。

 

「川浪さん、なぜそんなに詳しいんですか?」

 

「ん?あぁ、ホールの倉庫に隠し扉があるって噂を流してた人に聞いたんだよ。」

 

「噂を流してた人?」

 

「最初聞いたときは、そんな隠し扉あるわけないって思ってたから、彩がこれを見つけたときはマジびっくりしたよ。」

 

「えへへ。」

 

「・・・しかし、今はドラムを探してるんですよ?隠し扉が開いたからと言って、何に…「私行ってみたい!」え!?」

 

「だって隠し扉の下だよ!地下だよ!絶対何かあるよ!」

 

「・・・丸山さん、ですから今私達は…「彩ちゃん、入りたい気持ちは分かるけど、それには館長である佳子さんに許可を取らなきゃ…「許可なんて取らなくていいよ」え?」・・・」

 

「許可なんていらない。この隠し扉のことは、秘密にしときゃいいんだ。」

 

「ひ、秘密って、川浪さ…「なぁに、もしものときは俺がなんとかするさ。」・・・そう、ですか。」

 

「・・・仕方ありませんね。川浪さん達は放っておいて、私達…「私も少し、気になります。・・・隠し扉。」! 白金さんまで!?」

 

「だよねだよね!気になるよね!」

 

「! は、はい。」

 

「・・・」

 

「紗夜ちゃん。・・・私も、少し気になる、かな。」

 

「・・・しかし松原さん、ドラムは…「大丈夫だよ。ちょっとだけ降りて見たら、すぐドラム探しに戻るから。」・・・」

 

「・・・ひ、氷川さんも、いっしょに行ってみませんか?地下。」

 

「空見さん・・・。」

 

「も、もしかしたら、もしかしたらですけど、・・・ドラム、地下にあるかもしれないですし。」

 

「! そっか。そのことは私、考えてなかったよ。」

 

「・・・分かりました。」

 

「! 紗夜ちゃん!」

 

「少しだけですよ?ま、もし、空見さんの言うように、本当に地下にドラムがあったとしたら、話は別ですが。」

 

「は、はぁ・・・。」

 

「話はまとまったみたいだな。」

 

「はい!」

 

「は、はい。」

 

「よし、じゃあ行く…「川浪さん、あなたは大塚さんのところに行ってきてください。」・・・え?」

 

「隠し扉のこと、きちんと大塚さんに言っておくべきです。あの人は一応この公民館の館長なんですから。」

 

「(い、一応って、紗夜ちゃん・・・。)」

 

「だ、だから、それは別に大丈夫だって。・・・それに俺も、地下見たい…「つべこべ言わずに行ってきてください!」・・・何で紗夜は、俺にだけそんな当たり強…「一回言って分からないようなら、もう一度、今度は“大きな”声で、言ってあげましょうか?」だー分かったよ!行けばいいんだろ行けば!」ダッ!

 

「「「「「・・・」」」」」

 

「・・・では、行きましょうか。」

 

・・・氷川さんが、だんだん館長に見えてきた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぇぇ、く、暗い・・・。」

 

「ほとんど何も見えませんね。」

 

「みんな、あまりその場から動かないで。」

 

「皆さん、・・・ど、どこに・・・?」

 

「燐子ちゃん、私はここだよ。」

 

・・・マジでめちゃくちゃ暗いな。

 

松原さん達の姿が全然見えないもん。

 

まずは、電気を探さなきゃ。

 

えーっと、電気電気・・・。テサグリテサグリ。

 

「・・・なんか、いかにも“地下”って感じだね。」

 

「ええ。ここがどんな部屋なのか、ますます気になるわね。」

 

・・・お、これか?パチ。

 

「! 電気が点いた!」

 

「っ!空見さんが、点けてくれたんですか?」  

 

「は、はい。」

 

「・・・ありがとう、楓。でも、さっきのような暗闇で歩き回るのは危ないから、あまりその場から動かないほうがいいわよ?」ニコ。

 

「・・・き、気を付けます。」

 

出た、白鷺さんの怖い笑顔・・・。

 

「! こ、これは・・・?」

 

「「・・・」」

 

「上に比べると、・・・意外と綺麗ね。」

 

「というより、・・・ものがあまりありませんね。」

 

「た、確かに・・・。」

 

部屋の広さは、・・・上の倉庫の二分の一ぐらいか。

 

・・・なんか黒い機械置いてあるし、何冊か本も積んである。

 

ものが全くないってわけじゃないけど、上の倉庫と比べたら雲泥の差だな。

 

「・・・ドラム、ないね。花音ちゃん、空見くん。」

 

「・・・うん。」

 

・・・やっぱり、ないか。

 

・・・ん?

 

「皆さん、上に戻りましょう。」

 

「え?で、でも紗夜ちゃん、もしかしたら…「彩ちゃん。」! 花音ちゃん。」

 

「いいの、そういう約束だったから。・・・行こ。」

 

「「・・・」」

 

「花音、ちゃん・・・。」

 

「・・・何してるんですか?空見さん。行きますよ。」

 

「・・・」

 

「空見、くん?」

 

「あ、待って、花音。」

 

「ちょっと、松原さん!白鷺さん!・・・全く。」

 

「「(どうしたんだろう?空見くん(さん))」」

 

「・・・「何かあったの?空見くん。」あ、松原さん、白鷺さんも。」

 

「・・・!花音、これ、ドラムじゃない!?」

 

「え?・・・あ!ほんとだ!」

 

「「「(! 今白鷺さん(千聖ちゃん)、ドラムって言いました(言った)?)」」」

 

「あ、やっぱりこれ、ドラムだったん…「すごいよ空見くん!どうやって見つけたの!?」ちょ、松原さん!?手!手///!」

 

「「「「・・・」」」」

 

「え?あ、ご、ごめん///。つい嬉しくって・・・。」

 

「い、いや・・・。」

 

「「「「・・・」」」」

 

「そ、それで、・・・どうやって見つけたの?ドラム。」

 

「た、たまたまだよ。部屋を見渡してたら、この黒い機械の後ろにちらっとドラムのこの部分が見えたんだ。それで何だろうと思って見てみたら、本当にドラムだったんだよ。」

 

「そうだったんだ。・・・たまたまでもすごいよ。ありがとう、空見くん。」

 

「あぁ、・・・うん。」

 

「紗夜ちゃん!ドラム見つかったよ!この地下で!」

 

「・・・ええ。」

 

「彩ちゃん、燐子ちゃん!これでライブできるよ!」

 

「「・・・うん(はい)。」」

 

「・・・嬉しそうね、花音。」

 

「え?そう、かな?えへへ。」

 

「・・・」

 

『ありがとうみんな。・・・ライブは、みんなだけでやってくれるかな。』

 

・・・あんなこと言ってたけど、やっぱり松原さん、ライブやりたかったんだ。

 

「空見くん、ドラム、一緒に持っていってくれるかな?」

 

「うん、いいよ。」

 

「ありがとう。」  

 

「じゃあ空見くんは、この部分をお願い。」

 

「うん、分かった。」

 

「・・・それじゃあ、私達も行きましょ。」

 

「え?でも、二人を手伝わなくてい…「楓と花音なら大丈夫よ。」そ、そう?」

 

「・・・氷川さん、私達も、行きましょう。・・・氷川さん?」

 

「・・・すみません。先に行っててもらえますか?」

 

「・・・わ、分かりました。」

 

「(・・・氷川さん?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・」

 

この部屋の大きさ、端に置かれている二つの黒い機材、・・・そして、何冊にも積み重ねられているこの本。

 

・・・もしかすると、この部屋は…「氷川さん?」「きゃっ!」

 

「うわっ!」

 

「・・・そ、空見さん!いるならいるとちゃんと言ってください!びっくりするじゃないですか!」

 

「す、すいません・・・。(僕もびっくりした~。)」

 

「・・・空見さん、松原さんを手伝っていたんじゃないんですか?」

 

「手伝いましたよ。でもその後、松原さんに・・・」

 

『・・・紗夜ちゃん、先に行っててって言ってたけど、どうしたんだろう?』

 

『何か、考え事とかあるんじゃないの?』

 

『・・・心配だな。・・・空見くん、悪いけど、ちょっと見てきてもらえないかな?』

 

『え、・・・でも、僕今…『こっちは大丈夫だから、気にしないで。』・・・そう。・・・分かった。』

 

「・・・という感じで、僕が見てくることになったんです。」

 

「そうだったんですか。松原さんが・・・。」

 

「・・・大丈夫、なんですか?」

 

「大丈夫も何も、私は心配されるようなことは一切していませんよ。」

 

「え?そうなんですか?」

 

「ええ。・・・ただ、この部屋のことについて少し考え事をしていたんです。」

 

「この部屋の?」

 

「・・・おそらくここは、以前バンドの練習場所として使われていた部屋なんです。」

 

「! バンドの練習場所!?」

 

「ええ。・・・これを見てください。」

 

「・・・黒い何かの機械、ですよね?」

 

「いえ、もっとよく見てください。」

 

「? ・・・あれ?・・・これ、スピーカーですか?」

 

「そうです。」

 

「(この黒い機械、スピーカーだったんだ・・・。)」

 

「それと、これも見てください。」スッ。

 

「・・・本、ですよね?なぜかこんなにいっぱい積み重ねられてますけど。」

 

「・・・ここ、読んでみてください。」

 

「あ、はい。えーっと?・・・『開催間近!FUTURE WORLD FES.特集号!!』。・・・FUTURE WORLD FES. ?」

 

「毎年開催されている、大きなフェスのことです。」

 

「大きな、フェス?」

 

「FUTURE WORLD FES. は、ただのフェスではないんです。コンテストで入賞、いや、優勝して、初めてFUTURE WORLD FES. のステージに立つことができるんです。」

 

「は、はぁ。(コンテスト・・・、予選みたいなものかな?)」

 

「他にもいろいろな雑誌があるので、読んでみてください。」

 

「わ、分かりました。・・・『満を持して結成!その名も“Powerfuling!”!!』、『今年注目のバンド、Angel Beat特集!!』、『わずか一年で解散!?超人気バンド、スカイライズに密着!』。・・・全部、バンド関係ですね。」

 

「・・・この部屋にはドラムがあったうえに、こんなにも多くのバンドに関する雑誌が積み重ねられていた。さらにこの二つのスピーカー、そしてこの部屋の大きさ。・・・つまり・・・」

 

「以前何かのバンドが、ここを練習場所として使ってた、ってことですか?」

 

「ええ、おそらく。それなら、この公民館内でギターとベース、キーボード、ドラムが見つかったのにも、辻褄が合います。」

 

「た、確かに・・・。」

 

「・・・」

 

「・・・」

 

「空見くん。」

 

「うわぁ!「!?」って、松原さん!?もう、脅かさないでよ~。」

 

「べ、別に脅かしたつもりは・・・。」

 

「松原さん、なぜここに?」

 

「二人の帰りが遅いから、心配で見に来たんだよ。」

 

「そうだったんですか。・・・私はただ、この部屋のことについて考え事をしていただけですよ。」

 

「この部屋の?でも、何で…「詳しいことは、後で皆さんといっしょにお話します。」わ、分かった。・・・じゃあ紗夜ちゃん、空見くん。いっしょにホールのところに戻ろう。」

 

「あ、うん。」

 

「・・・」 

 

「・・・紗夜ちゃんも行こう。」

 

「え?あ、え、ええ。」

 

「?(氷川さん?)」

 

・・・本当に、このまま行っていいの?

 

・・・もし言うのなら、今のこの状況が一番ベスト。

 

今を逃したら、次は・・・。

 

・・・っ!

 

「待ってください。」

 

「「え?」」

 

「・・・空見さん、今このときこの場を借りて、あなたに言っておくべきことがあります。」

 

「ぼ、僕に、ですか?」

 

「はい。」

 

「(・・・!紗夜ちゃん、もしかして・・・)

 

「(・・・僕、何か怒られるようなことしたかな~?)」

 

「・・・ごめんなさい!」

 

「・・・へ?」 

 

「(やっぱり、紗夜ちゃん・・・)」

 

「空見さんの意見も聞かず、自分の勝手な想像で話を作って、空見さんを責め立てた。」

 

「(・・・あ、昨日のことか。・・・!そうだ、今なら・・・)」

 

「本当に悪かったと思っています。・・・空見さん、ごめ…「すいませんでした!」・・・え?」

 

「え?(そ、空見くん?)」

 

「白金さんの言う通りです。氷川さんのことを考えないようにと思って、みんなが氷川さんの話題を出そうとしたとき、それを無視して即座に話題を変えて。」

 

「「(白金さん(燐子ちゃん)の?・・・!)」」

 

『・・・どうして、・・・どうしてそんなに、氷川さんのことを避けるんですか!』

 

「「(あのときのことね(だ)。)」」

 

「ほんと、すいませんでした!」

 

「・・・空見さん、別に私は…「僕、川浪さんと話してて気づいたんです。氷川さんと仲直りするには、まず氷川さんと仲良しにならなきゃって。」・・・な、仲良し?」

 

「(! ・・・空見くん。)」

 

「だから、その、えっと、・・・ぼ、僕と、仲良しになってください!」サッ!

 

「「・・・え?」」

 

「・・・」

 

「(そ、空見くん・・・。)」

 

「(その手の、指し出し方は・・・。)」

 

「・・・」

 

「(・・・ふふ。)」

 

「(! さ、紗夜ちゃん?)」

 

「(・・・やっぱり、ダメ、か。)」

 

「顔を上げてください、空見さん。」

 

「!」

 

「・・・私も空見さんも、考えていることは同じだったんですね。」

 

「え?」

 

「・・・」サッ。

 

「? 氷川さん、これは…「仲直り、そして、仲良しの印の握手です。」! ひ、氷川さん・・・。ガシッ。」

 

「これからも、よろしくお願いしますね。」

 

「は、はい、こちらこそ。」

 

「ふふ♪良かったね、二人とも。」

 

「「はい(うん)。」」

 

・・・無事に仲直りすることができた。

 

・・・あとは、ライブね。

 

「花音!まだ時間かかりそうー?」

 

「! ううん!もう大丈夫だよー!すぐ行くね千聖ちゃん!」

 

「? 松原さん、いったいどうし…「ごめん、話は後で。とにかく早く行こう紗夜ちゃん!彩ちゃん達が待ってるよ!」ガシッ! 「!? ちょ、ちょっと松原さん///!?きゅ、急に腕掴まないでよ///!」・・・え、ええ。」

 

松原さん、いったい何を考えて・・・。

 

! いけない、電気消しとかなくっちゃ。パチ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・!来た!」

 

「みんなー!遅くなってごめんねー!」

 

「ううん、全然大丈夫だよ。」

 

「あれ?丸山さん、マイク持ってる・・・」

 

「それに、白鷺さんと白金さんも、何かを待っているような・・・」

 

「実はね、さっき千聖ちゃんが・・・」

 

『・・・私、ちょっと二人の様子見て…『花音。』? 何?千聖ちゃん。』

 

『紗夜ちゃんが戻ってきたら、みんなで少し練習したいと思っているのだけど。』

 

『練習?』

 

『私達、それぞれ違うバンドでやっているから、この五人で演奏するのは初めてでしょ?ライブ前に、少しだけ五人で合わせる練習をしておきたいの。』

 

『あ、そっか。うん、分かった。じゃあそう紗夜ちゃんに伝えとくね。』

 

『ええ、お願い。』

 

「・・・というわけなんだ。」

 

「なるほど。・・・確かに、白鷺さんの言う通りですね。」

 

「花音。あなた、ここに来る前に紗夜ちゃんに伝えなかったの?」

 

「ご、ごめん。他のことに夢中で、すっかり忘れてて・・・。」

 

「松原さんも、・・・そういうこと、あるんですね。」

 

「・・・まぁいいわ。というわけで紗夜ちゃん、早速で悪いんだけど、スタンバイできる?」

 

「はい、もちろんです。」・・・スッ。

 

「・・・それで、花音ちゃんはいつまで空見くんの腕を?」

 

「え?・・・!ご、ごめん空見くん///!わざとじゃないんだよ///!?」

 

「わ、分かってるよ///。」

 

「花音、いける?」

 

「も、もちろん大丈夫だよ!」タッタッタ。

 

・・・ボーカル、丸山さん。ギター、氷川さん。ベース、白鷺さん。ドラム、松原さん。キーボード、白金さん。

 

・・・この五人で、ライブをやるんだ。

 

「・・・ねぇ、千聖ちゃん。」

 

「何?花音。」

 

「みんなと合わせる前に、少しだけ、紗夜ちゃんといっしょに音出してみてもいいかな?」

 

「わ、私もですか?」

 

「う、うん。だってほら、千聖ちゃんと燐子ちゃんはちょっと音出ししてたけど、私と紗夜ちゃんはしてないでしょ?」

 

「確かにそうね。・・・紗夜ちゃん、いいかしら?」

 

「・・・分かりました。やりましょう、松原さん。」

 

「あ、ありがとう紗夜ちゃん。」

 

「では、早速いきますよ。」

 

「う、うん!」

 

「では。・・・」ジャ~ン。

 

「・・・」

 

「・・・」ジャ~ンジャ~ン、ジャンジャンジャジャン。ジャ~ンジャ~ン、ジャンジャンジャジャン。

 

「・・・」

 

「「・・・」」ジャンジャンジャン、ジャンジャンジャジャン。ドン、・・・ドン、・・・ドン、・・・チャ~ン!

 

「!(二人の音が、合わさった。)」

 

「「・・・」」ジャ~ン、ジャジャン、ジャ~ン。ドン、チャン、ドンドンドドン。ジャ~ン、ジャンジャンジャジャン。

 

「・・・」

 

「「・・・」」ドドドドドン(ジャジャジャジャジャン)。

 

「・・・」

 

「「・・・」」・・・ドン、チャ~ン。ジャジャン。

 

「・・・」

 

「「「・・・」」」

 

「・・・紗夜ちゃん!」

 

「ええ。初めてにしては、うまくセッションできていたと思います。」

 

「すごいよ二人とも!息ぴったり!」パチパチパチ!

 

「初めて合わせてここまでの完成度、すごいわ二人とも。」パチパチパチ!

 

「五人で合わせたら、・・・きっと、今よりもすごい音に、なると思います。」パチパチパチ!

 

「うん、私もそう思う。空見くんはどうだった?・・・空見くん?」

 

・・・白鷺さんと白金さんが、それぞれ一人で演奏したときもすごくて感動したのに、・・・二人がいっしょに演奏すると、それ以上にすごくて、感動して、トリハダが立って、・・・とにかくヤバかった。

 

「・・・この楓の顔、言葉を失うくらい凄かったって顔ね。」

 

「え!千聖ちゃん分かるの!?」

 

「いいえ、私が勝手にそう思っただけよ。」

 

「え?あ、そう、なの?」

 

「あはは・・・」

 

「「・・・ふふ。」」

 

「・・・そうだわ。みんな、ちょっと聞いてくれる?」

 

「? 何々?」

 

「私、あることを思い付いたのよ。それは、・・・」ゴニョゴョゴョ・・・。

 

「・・・はっ!一瞬放心状態になってた。・・・ん?」

 

「・・・」ゴニョゴョゴョ・・・。

 

「・・・うん!それいい!」

 

「私も、面白いと、思います。」

 

「私も賛成。紗夜ちゃんは?」

 

「もちろん、私もです。」

 

・・・白鷺さん達、何をこそこそと話してるんだ?

 

「楓。」

 

「! は、はい!」

 

「・・・そうねぇ。・・・2:00頃からにしましょうか。」

 

「・・・白鷺さん、何の話…「みんなもそれでいいわよね?」「「「「うん(ええ)。」」」」・・・?」

 

「楓、今の時刻は?」

 

「え?あ、えっと、・・・1:45ぐらいですかね。」

 

「ライブは、2:00から始めようと思うのだけど、どうかしら?」

 

「2:00?・・・あと15分しかありませんけど、大丈夫なんですか?」

 

「ええ。みんなもそれで大丈夫って言ってくれてるもの。」

 

「「「「・・・」」」」コク。 

 

「・・・なら、いいんですけ…「それで、楓にお願いがあるの。」? お願い?」

 

「楓には、一回エントランスのほうにいる佳子さん達のところに戻ってもらって、2:00近くになったら、みんなをこのホールに来るよう誘導してほしいの。」

 

「僕が?・・・!みんなってことは、ガ…じゃなくて、子供達もってことですか!?」

 

「もちろん。」

 

「・・・いや、でも僕…「大丈夫だよ!空見くんなら!」ま、丸山さん、いつの間に・・・」

 

「ほら、空見くん、早く行ってあげて。子供達が待ってるよ。」グイグイ。

 

「ちょ、分かった、分かったから。押さないでよ、丸山さん。」

 

「「「「・・・」」」」

 

「・・・はぁ。じゃあ、行ってきま…「空見くん。」ん?」

 

「頑張って。空見くんならきっと、子供達とも仲良しになれるよ。」

 

「・・・うん。・・・ありがとう。」

 

「「「「「・・・」」」」」

 

「・・・じゃあ改めて、行ってきます。」タッタッタ。

 

「「「「・・・」」」」

 

「・・・行ったわね。」

 

「では、早速始めましょうか。」

 

「まずは、全員で合わせるところから、ですね。」

 

「あ、じゃあ私、声出しもかねてリズム取るね。」

 

「ええ、お願い彩ちゃん。」

 

「・・・」

 

「・・・楓が心配?」

 

「・・・うん、ちょっとね。・・・でも、空見くんならきっと大丈夫だよ。紗夜ちゃんと仲直りできたし、仲良しにもなれたんだもん。」

 

「それは、楓が自分からしたのかしら?」

 

「うん。最初は紗夜ちゃんが謝る側だったんだけど、途中からは空見くんが自分から謝る側になって。こうやって手を出しながら、仲良しになってくださいって。」

 

「・・・なんか、よく漫画やアニメなどで見るようなお願いのしかたね。」

 

「ふふ、だよね。私も、それは思っちゃった。」

 

「・・・でも、楓なりに頑張ったのね。」

 

「・・・うん。」

 

「花音ちゃん、千聖ちゃん。練習始めるよ。」

 

「ええ、今行くわ。・・・花音、頑張った楓に、私達の最高の音をプレゼントしてあげましょう。」

 

「うん、そうだね。(私達の最高の音、か。・・・よし!空見くんを驚かせられるように、練習、頑張ろう!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・」

 

『ほら、空見くん、早く行ってあげて。子供達が待ってるよ。』グイグイ。

 

・・・別に、今行かなくてもいいと思うんだけど。

 

2:00からなら、その五分前ぐらいに呼びに行けばいいと思うんだ。

 

・・・戻るか?

 

いや、戻ったら白鷺さんに怒られそうで怖い。

 

・・・はぁ。

 

白鷺さん達の練習、見たかったんだけどなー。

 

「「・・・!楓(空見くん)!」」

 

「あ、川浪さん、大塚さん。」

 

いつの間にかエントランス着いてたわ。

 

「あ、君が空見くんだね?」

 

「あ、はい。えっと確か、・・・鈴木先生、でしたっけ。」

 

「覚えててくれたんだ。」

 

「ま、まぁ、はい。(たまたま思い出せただけだけど・・・)」

 

「先生遊ぼー!」

 

「分かった分かった。ちょっと待っててね。」

 

「・・・」

 

「空見くん、子供達の相手をしに来てくれたの?」

 

「え?あ、えっと、・・・まぁ、そんなとこです。」

 

「やっぱり!いやー助かるよ。私と大塚館長だけじゃ、人手が足りなくて。」

 

「? あの、川浪さんは?」

 

「川浪さんは、ほら。」

 

「・・・あ。」

 

「ほら川浪くん、手、止まってるわよ。」

 

「! は、はい!すみません!」

 

「(・・・なるほどね。)」

 

「ねーえー、こっち来てよー。」

 

「ごめんね、すぐに行くから。じゃあ空見くんも、この子達の相手、よろしくね。」

 

「え?あ、ちょっと!・・・はぁ。」

 

マジかよ。  

 

・・・まぁでも2:00までだから、あと10分もないだろ。

 

10分ぐらい、適当にやってればすぐだよな。

 

えーっと、時計は・・・、お、あった。

 

・・・ん?

 

・・・あれ?

 

・・・は?

 

・・・え!?トコトコトコ。

 

・・・え、これ、え、・・・何で!?

 

『楓、今の時刻は?』

 

『え?あ、えっと、・・・1:45ぐらいですかね。』

 

・・・確かにあのときは、まだ1:45だった。

 

なのに・・・。

 

・・・なのに、何でこの時計、

 

・・・まだ1:30なの!?

 

え?

 

まさか、時間が巻き戻ったの!?

 

・・・なんて馬鹿な話はあるわけないし。

 

・・・!

 

そうだ!

 

僕今日時計してるんだった!

 

いやーいつも忘れるんだよね~。

 

えーっと、時計時計、

 

・・・あれ?

 

・・・あれ、あれあれあれ!?

 

・・・時計が、ない・・・。

 

・・・あ。

 

・・・お風呂に入る前に外したから、

 

・・・どっかに置きっぱなしだ。

 

・・・マジか。ガクリ。

 

「! ちょっと空見くん、どうしたの!?」

 

「あ、大塚さん。・・・今って、何時ですか?」

 

「え?・・・1:31だけど。」

 

「あの時計、合ってます?」

 

「もちろんよ。だってあの時計、昨日電池変えたばっかりだもの。」

 

「・・・そうなんですか。」

 

・・・ということはつまり、・・・ホールの時計が、15分ぐらい早く進んでるってことか。

 

あれ?待てよ?

 

ということは、・・・白鷺さん達、15分早くライブを始めちゃうんじゃ。

 

・・・い、今すぐ止めに行かないと!ダッ!

 

「! 空見くん危ない!」

 

「え?「・・・」ドン! うわっ!」

 

「・・・」

 

「もう、何だよ。・・・ん?・・・!や、ヤバ。」

 

「・・・うぅ、・・・うぅ、ううう。」

 

「あ、え、えっと、その、・・・ご、ごめ…「うわーーーん!!」うっ!」

 

「あーあ、空見くん泣かせちゃった。」

 

うぅ、しくじった・・・。

 

う、うるさい・・・。

 

「大丈夫?大輝くん。」

 

「うぅ、痛いよ・・・。うぅ、うわーーん!」

 

「え、えっと、その、ご、ごめん。悪気はなかったんだけど…「うわーーん!!うぅ、うわーーん!!」・・・」

 

・・・はぁ、やっぱり僕、子供は苦手だよ。

 

・・・どうしよ、この状況。

 

「・・・」




ガルパのスペシャルセット3回ガチャ一回だけ引いたらで星四つぐみ当たりました。

嬉しかったんですけど、・・・欲を言うならお菓子教室の星四のつぐみが欲しかった…。(今回出たのはガールズアンソロジーのやつ)

エピソードでさよつぐ見たかったです…。(最近お菓子教室のイベストを初めて全話見てさよつぐもいいなと思ってきました。)
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