今回で、公民館編ラストです!
いやー長かったw。
思ってた3倍ぐらい長かったw。
途中で前中後編スタイルから一話ずつのスタイルに変えたりもしましたけど、結果そのほうが書きやすかったのでまぁ良しとしましょうw。
タイトルにもありますが、今回はライブシーンもあります。
頑張って書きましたが、まぁ、・・・はい、僕にはこれが限界でしたw。
あと、最後のほうの雑さは否めませんが、そこはご了承ください…。
というわけで、公民館編ラスト、どうぞ。
-エントランスー
・・・はぁ、やっぱり僕、子供は苦手だよ。
・・・どうしよ、この状況。
「・・・」
「ほらほら大輝くん、泣かないで。先生といっしょに遊びましょう。」
「うぅ、・・・」
「(ほっ。良かった、泣き止んでくれた。)」
「・・・うわーーん!!」
「(そ、そんなぁ~。)よ、よーしよし、泣かない泣かない。」ナデナデ。
・・・僕がここに来た意味って・・・。
「楓!」
「! か、川浪さん・・・」
「目の前のことから逃げようとするな!男だろ!」
「・・・」
「楓、もしあの泣いてる子が花音だったら、お前はどうする?」
「な、何で松原さんが出てくるんですか!」
「例えばの話だよ!さぁ、どうする楓。」
「ど、どうするってそりゃあ、・・・な、泣き止ます?」
「どうやって?」
「ど、どうやって?・・・えーっと、うーんとー・・・」
「・・・俺だったらこうするな。」スタスタスタ。
「え?あ、川浪さん。」
「・・・大輝くん、だっけか?」
「うぅ、・・・?」
「川浪さん?いったい何を・・・?」
「まぁ見てろって。・・・今俺は、手に何も持ってないよな?」
「・・・うん。」
「よし。じゃあまず、手をこういうふうに一回組んで、・・・そしたらある呪文を一回唱えるぞ。何がいい?」
「え、・・・僕が、決めていいの?」
「おう、何でもいいぞ。」
「何でも・・・」
「「・・・」」
「・・・じゃ、じゃあ、ハッピーシュート!がいい!」
「「・・・え?」」
「は、ハッピー、シュート?・・・何だそれ?」
「知らないのー?ハッピーレンジャーの必殺技だよー。」
「ハッピー、レンジャー?」
「あ、それ、私知ってます。前に幼稚園のお昼休みのときに、何人かの子がそのハッピーレンジャー?をテレビで見ていたので。」
「そ、そうなんですか。」
「ねぇ、ハッピーシュート!ってやって!もちろん、こうやってポーズもつけて!」シャキーン!
「ぽ、ポーズも!?・・・い、いやー、それは・・・」
「ダメ?」ウワメヅカイ。
「・・・わ、分かった!やってやる!」
「やったー!」
「・・・大輝くん、もう、泣き止んでるよね?」
・・・川浪さん、チョロくね?
「よ、よし、じゃあ呪文をかけるぞ。・・・は、ハッピーシュート!」シャキーン!
「「・・・」」
「うわー!かっこいいー!」
「・・・か、川浪、くん?」
「(・・・今、俺の中の何かが一瞬にして崩れ落ちた気がした。)」ガクリ。
「それでそれで?呪文をかけるとどうなるの?」
「え?あぁ、すると、・・・ジャジャーン!」
「「!」」
「うわぁー!」
「キャンディーが出てきました!」
「すごいすごーい!ねぇ、どうやったの!?」
「それは秘密だ。ほら、やるよ。」
「いいの!?やったー!ありがとう!」
「あ、ありがとうございます川浪さん!」
「いいんですよ、これくらい。」
「・・・」
「・・・という感じだ。」
「・・・川浪さんって、マジックができたんですね。」
「マジックっていうほどのものでもねえよ。ただ、俺がお前に言いたかったのは、こういう感じの自分の得意なものを見せれば、もしさっきみたいに泣き出しちゃったとしても、すぐ泣き止んでああいうふうに喜んでくれるってことだ。」
「あの子、川浪さんがキャンディーを出す前にもう泣き止んでましたけどね。」
「うっ、・・・と、とにかくお前も、自分の得意なものを見せればいいってことだ。」
「・・・ありませんよ。僕に得意なものなんて。」
「! べ、別に、必ずしも得意なものじゃなきゃいけないなんてことはないんだ。彩だって、いないいないばぁで泣いてしまった子を泣き止ましてたし、遊び歌とかで子供達と遊んであげてた。燐子は、折り紙で子供達と遊んであげてたんだ。」
「(丸山さんと、白金さんが・・・)」
「分かったら、さっさと行ってやってやれ!」ドカ!
「うわぁ!」ドサッ!
「あ。」
「川浪さん!いきなり蹴らないでくださいよ!」
「わ、悪(わり)ぃ・・・」
「もう、・・・ん?」
「・・・」
「(こ、この子は確か、・・・大輝くん、だっけ?)」
「・・・」
「・・・ど、どうし…「・・・」ピュー! ・・・」
「あーあ、嫌われちゃったな。」
「・・・」
・・・何だろう。
別に子供に嫌われる分にはどうってことないんだけど、・・・なんか頭にくるな。
・・・はぁ、やっぱ白鷺さん達のとこ戻ろっかな。スク。
「・・・!あ!」ピュー!
「え?」
な、何で戻ってきたの?
しかも走って。
え、何で?
僕のこと、嫌いだったんじゃ…「超グレートハイパードラゴンのキーホルダーだ!」え?
「かっこいいー!いいなー、超グレートハイパードラゴンのキーホルダー。」
・・・あ、そういやポケットに入れてたの忘れてた。
さっき蹴られたときに、転んだはずみで落としちゃったのか。
・・・てかあの子、超グレートハイパードラゴン知ってるんだ。
「ご、ごめん、それ、返し…「お兄ちゃんもガチンコモンスターズやってるの!?」え?・・・ま、まぁ、うん。」
も?ってことは、この子も・・・。
「やっぱり!ねぇ、何のモンスターが好き!?僕は断然、この超グレートハイパードラゴンかなー。すごく強くてかっこいいし、僕がガチモンで初めて進化させたモンスターだし!」
「・・・ぼ、僕はそうだなー、・・・ブレイブビースト、かな。」
「ブレイブビースト!僕も好きだよ!もしブレイブビーストがほんとにいたら、すごいもふもふで気持ち良さそうだなーって、いっつも思うんだ。」
「! そ、そうなんだよ!ブレイブビーストはすごく強いってのもあるけど、それと同時にすごく可愛いんだよ!なんか、ネコ科って感じがしてさ!」
「分かる!あ、ネコ科って言えば、ニャンガールも可愛いよね!」
「いやあれはマジ可愛いすぎ!僕が猫好きだからかな、なんか猫耳がついてるキャラって惹かれるんだよね~。」
「お兄ちゃん猫好きなの!?僕もだよ!あのね、僕ね、・・・」
「・・・だ、大輝くん?」
「か、楓?」
「あ!それからそれから…「ねぇ、大輝くん。何の話してるの?」ガチンコモンスターズだよ!」
「! それ、俺もやってる!」
「私も!」
「僕も!」
「(! ・・・まさか、ここにいる子達、みんなガチモンやってたなんて。驚きだな・・・。)」
「そうだ!みんなもいっしょに、お兄ちゃんとガチモンの話しよーよ!」
「いいの!?」
「やったー!」
「俺、キングナイト持ってるぜ!」
「私、アクアフェアリー持ってる!」
「そ、そうなんだ。・・・へぇー、すごいね。」
・・・みんな、ガチモン好きなんだな。
「・・・ったく、あるじゃねえか。得意なもの。」
「川浪くん。」ガシッ。
「あ。」
「そろそろ、仕事に戻ってくれないかしら?」
「は、はい!ただいま!」ダッ!
「あ、大塚館長。」
「大輝くん、楽しそうですね。」
「・・・はい。あんな大輝くん、初めてみたかもしれません。」
「(・・・空見くんと大輝くん、意外と合ってるのかもしれないわね。)」
「え!ガチモンの攻略本、もう出てたの!?」
「うん。前に本屋に行ったときにたまたま見つけて、よし買おう!って思って財布開けたら、お金全然なくてさ。」
「買えなかったの?」
「・・・残念ながら。」
「そりゃあ、災難だったね。よーし!じゃあ今日帰ったら、お母さんに買ってってお願いしようっと。」
「買ってもらえるといいね。」
「大丈夫。絶対買ってもらえるから。」
「え?・・・そ、そう、なんだ。」
絶対買ってもらえる?
・・・どういうこと?
「あ、ねぇお兄ちゃん。」
「ん?」
「さっきの、超グレートハイパードラゴンのキーホルダー。」
「あぁ、これ?」
「・・・」
「・・・もしかして、欲しいの?」
「うん。」
「(正直だな。・・・)・・・いいよ。」スッ。
「! ほんと!?」
「うん。その代わり、大切にしてね。」
「うん!僕これ、一生の宝物にする!」
「べ、別にそこまでじゃなくても…「ううん、もう決めたもん!」・・・そ。」
「うわぁ、いいなー。」
「かっこいいー!」
「私も欲しいなー。」
「ダメだよ!これは僕の一生の宝物にするの!」
・・・まぁ、ガチモンのことでこんなに楽しく、熱く話せたの、久しぶりだったし。
その、お礼みたいなもんで、ね。
・・・ん?
・・・あ、・・・あぁ。
「・・・あーーー!!」
「「「!」」」
「ど、どうしたのお兄ちゃん?いきなり大きな声出し…「忘れてたー!」へ?忘れてた?」
「おい楓、いきなりどうし…「川浪さん!今すぐみんなに、ホールへ行くよう呼びかけてください!」ほ、ホールに?」
「ライブが2:00からなの、すっかり忘れてました!」
「え、2:00からって、・・・もう五分過ぎてんじゃねえか!」
「だから慌ててるんですよー!」
「空見くんちょっと落ち着いて。いったいどうし…「とにかく!ホールに向かってください!」え?ホールに?」
「鈴木先生も、子供達を連れてホールに向かってください!」
「ホール?って、え?何のこと?」
あーもう~!
ガチモンの話に夢中ですっかり忘れてた~!
きっと今頃白鷺さん達、めちゃくちゃ怒ってる・・・。
「おい楓!」
「?」
「要するに、ここにいるみんなを、今すぐホールへ誘導すればいいんだな?」
「は、はい!そういうことです!」
「よし分かった!俺はみんなをホールへ誘導するから、楓は早くあいつらのところに戻れ!」
「あ、ありがとうございます川浪さん!」ダッ!
「あ、ねぇお兄ちゃん、どこ行く…「今からホールですごいもん見せてやるよ!白鷺さん達が!」え?あ、お兄ちゃん!」
「みんな!今詳しく説明してる時間はないんだ。俺が誘導するから、みんなついてきてくれ。」
「ちょっと川浪くん、どういう…「今は俺の指示にしたがってください!」・・・わ、分かったわよ。」
ーホールー
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。
「・・・」・・・バタン!
「「! 楓(空見くん)!」」
「す、す、すいません。はぁ、はぁ、・・・お、おく、遅れちゃって。はぁ、はぁ、・・・」
「だ、大丈夫!?空見くん!」
「だ、大丈夫。はぁ、はぁ、・・・は、走って、疲れた、だけだから。はぁ、はぁ。」
「空見さん、遅刻してまで、何をやっていたんですか。」
「す、すいません。・・・ちょ、ちょっと、いろいろと。」
「・・・ほんとに、大丈夫、ですか?」
「う、うん。・・・い、今、川浪さんが、みんなを連れてきて、くれます。」
「・・・そう。」
「(・・・ヤバい。白鷺さん、めちゃくちゃ怒ってる・・・。)」
「「「「・・・」」」」
「(・・・いや、白鷺さんだけじゃなく、みんな、怒ってる・・・?)」
「・・・楓。」
「・・・」
「・・・お疲れ様。」
「・・・え?」
「・・・何よ、え?って。」
「え、いや、だって、・・・怒ってるんじゃ、ないんですか?」
「・・・あなた、思い込みが激しいわよ?」スタスタスタ。
「「「・・・」」」スタスタスタ。
「(・・・あれ?)」
「・・・誰も怒ってなんかないよ、空見くん。」
「ま、松原さん。」
「仲良しに、なれたんだよね。子供達と。」
「!」
「だから遅れてきたんでしょ?」
「・・・仲良しになれたかどうかって言われたら、微妙なところだけど、・・・もしかして白鷺さん、そのことを知ってて、僕にお疲れ様って・・・」
「ううん、知ってたんじゃなくて、信じてたんだよ。」
「え?」
「空見くんはきっと、子供達と仲良しになれる。そう信じてた。彩ちゃんも紗夜ちゃんも隣子ちゃんも、私も、そして千聖ちゃんも。」
「・・・」
「だから私達、すっごく練習したんだ。空見くんに、私達の最高の音をプレゼントするために。」
「・・・松原さ…「着いたー!」! あ、川浪さん。」
「・・・楽器、ほんとに全部見つかったのね。」
「へぇー、この公民館、ホールなんてあったんですね。」
「すごーい!何あれー!」
「ちょっと見てこよー!」
「あ、おいみんな!」
「! ちょ、ちょっと待って!」
「「「「!」」」」
「(空見くん?)」
「え?」
「どうしたの?お兄ちゃん。」
「もうすぐ、松原さん達がライブを披露してくれるんだ。だから、みんなはここに座っててくれるかな?」
「え~!」
「僕もあれ触りたい~!」
「うーん、どう言えば分かってくれるかな~?」
「・・・お兄ちゃん、あれって楽器でしょ?」
「え?あ、うん、そうだよ。大輝くん、知ってるんだ。」
「うん。前にお父さんとお母さんとお兄ちゃんと僕で、あれと似たような楽器で演奏してるのを見に行ったことがあるんだ。あと、僕のことは大輝でいいよ。」
「そうなんだ。・・・大輝が見に行ったもの、今から始まるものは、ライブって言うんだ。」
「ライブ?」
「うん。ライブは、座って静かに見るものだから、そこの椅子に座って、ライブが始まるまで待っててくれるかな?」
「・・・うん、分かった!」
「よし、・・・みんなもお願いできるかな?」
「・・・分かった!」
「ライブ、始まるまで待ってるー!」
「ありがとう。・・・ふぅ、良かった~。」
「「「「・・・」」」」
「・・・」
「えっと、僕は・・・「楓。」?」
「ちゃんと、嫌いから苦手になれたじゃねえか。いや、苦手じゃなく、得意にまでなっちゃってるか?」
「まだ得意ではないですよ。・・・でもまぁ、苦手、では、・・・なくなった、かも?」
「・・・とにかく!」バシ!
「いて。」
「・・・頑張ったじゃねえか。」
「・・・はい。」
「・・・空見くん、なんだか嬉しそう。」
「ふふ、確かに。」
「空見さん、子供嫌いを克服できたみたいで、良かったです。」
「ええ、私もそう思います。」
「・・・」
「よし。それじゃあ花音、始めるわよ。・・・花音?」
「・・・え?あ、・・・う、うん!」
「・・・ふふ。」
僕は、・・・ここら辺にでも座ってりゃいいかな。ドサッ。
「・・・空見さんも座りましたよ。」
「・・・いいわよ、彩ちゃん。」
「よ、よーし。」
「頑張って、彩ちゃん。」
「ファイト、です。」
「ありがとう、みんな。・・・スー、ハー。スー、ハー。」
「「「「・・・」」」」
「・・・み、皆さん!今日はライブを見に来てくださって、ありがとうございましゅ…あ。」
「「「・・・」」」
「ねぇ先生、今噛んだよね。」
「ありがとうございましゅって。」
「あはは、彩ちゃん面白ーい!」
『あはは・・・』
「「「・・・」」」
「噛んだわね。」
「・・・///!うぅ、あんなに練習したのに~/////!」
「(・・・ドンマイ、丸山さん。)」
「丸山さん、気にしないでください。」
「子供達が、待ってますよ。」
「頑張って、彩ちゃん。」
「・・・う、うん。」
「・・・」
「え、えっと、・・・ふ、普段私達は、それぞれ違うバンドで活動しています。しかし偶然にも、私達は弾いている楽器がそれぞれ違うのです。」
「「「「・・・」」」」
「今日はそんな五人で、ライブをすることにしました。最初は子供達を落ち着かせるためのライブの予定でした。でも、だんだんそれは違うんじゃないかと思ってきて、・・・今日のライブは、私達の最高の音を聞いて、みんなに喜んでもらいたい、楽しんでもらいたい、そんな思いを込めたライブです。」
「「「・・・」」」
「(丸山さん・・・。)」
「そ、それでは聞いてください。きらきら星。」
「(え、きらきら星!?)」
「・・・きーらーきーらーひーかーるー♪おーそーらーのーほーしーよー♪」
「(きらきら星、・・・白鷺さんとSPACEに行ったときに聞いた曲だ。)」
「・・・」コツ。コツ。コツコツコツコツ。
「きーらーきーらーひーかーるー♪おーそーらーのーほーしーよー♪」ジャ~ン、ジャ~ン、ジャ~ン、ジャ~ン。
「(これって。)」
「(きらきら星、か。)」
「まーばーたーきーしーてーはー♪みーんーなーをーみーてーるー♪」~♪~♪~♪~♪
「(きらきら星に楽器の演奏が入ると、こんなにも曲の印象が変わるのね。)」
「きーらーきーらーひーかーるー♪おーそーらーのーほーしーよー♪」ドン、・・・ドン、・・・ドン、・・・チャ~ン。
「ねぇ、これって、きらきら星?」
「なんか、すごいね。」
「みーんーなーのーうーたーがー♪とーどーくーとーいーいーなー♪」ジャ~ン、ジャ~ン、ジャジャ~ン、ジャ~ン。
「・・・これが、ライブ・・・」
「・・・空見くん!」
「え?」
「空見くんもいっしょに演奏しよう!」
「え?・・・!僕も!?」
「うん!」
「で、でも、僕、楽器なんか、まともに演奏したことな…「大丈夫だよ!」ま、丸山さん、今歌ってない…「みんながバックで演奏してくれてるから問題ないよ。」・・・そもそも、演奏するしない以前に楽器がない…「それなら見つけたよ!じゃーん!タンバリン!」・・・マジか。」
「ほら空見くん!ステージに上がって上がって♪」
「うわっ!ほ、ほんとにやるの~?」
「もちろん!はい、タンバリン。」
「あ、・・・ありがと。」
「いくよ!空見くん!」
「ま、マジでやんの~?」
「マジだよ!」
・・・どうしよ。
「きーらーきーらーひーかーるー♪おーそーらーのーほーしーよー♪」ジャ~ン、ジャ~ン、ジャ~ン、ジャジャ~ン。
「空見くん、いっしょに演奏しよ!」
「ま、松原さん・・・。」
「まーばーたーきーしーてーはー♪みーんーなーをーみーてーるー♪」ドン、チャ~ンドン、チャ~ンドン、チャ~ンドン。
「空見さん、私達とセッションしましょう。」
「ひ、氷川さん・・・。」
「きーらーきーらーひーかーるー♪おーそーらーのーほーしーよー♪」ジャ~ン、ジャ~ン、ジャ~ン、ジャ~ン。
「楓、恥ずかしがらなくていいのよ。」
「し、白鷺さん・・・。」
「みーんーなーのーうーたーがー♪とーどーくーとーいーいーなー♪」シャジャ~ン、ジャ~ン、ジャジャ~ン、ジャ~ン。
「空見さん、・・・大丈夫です。」
「し、白金さんまで・・・。」
「きーらーきーらーひーかーるー♪おーそーらーのーほーしーよー♪」~♪~♪~~♪~♪
「空見くん!いっしょに!」
「丸山さん・・・。・・・わ、分かった。こうなったら、やってやる!」
「まーばーたーきーしーてーはー♪みーんーなーをーみーてーるー♪」パン、チャラ~ンパン、チャラ~ンパン、チャラ~ンパン、チャラ~ン。
「(楓の音も、加わった。)」
「(頑張って、空見くん。)」
「きーらーきーらーひーかーるー♪おーそーらーのーほーしーよー♪」パン、チャラ~ンパン、チャラ~ンパン、チャラ~ンパン、チャラ~ン。
「(すごい、こんなきらきら星、初めて聞いた・・・。)」
「お兄ちゃーん!かっこいいよー!」
「みーんーなーのーうーたーがー♪とーどーくーとーいーいーなー♪」パン、チャラ~ンパン、チャラ~ンパン、チャラ~ンパン、チャラ~ン。
「いよいよ最後だよ、空見くん。」
「しっかり決めてちょうだい、楓。」
「空見さん、最後まで気を引き締めて。」
「頑張ってください、空見さん。」
「ラスト、いくよ!空見くん!」
「う、うん!」
「・・・きーらーきーらーひーかーるー♪」」パン。チャラ~ン。パン。チャラ~ン。
「「「「・・・」」」」
「おーそーらーのーほーしーよー♪」パン。チャラ~ン。パン。・・・チャラ~ン。
「「「「・・・」」」」
「「「・・・」」」
・・・お、終わっ…「・・・」パチパチパチパチ!! !
「すごい!すごかったよお兄ちゃん!他のみんなもすごかった!」パチパチパチパチ!!
「すごかったぞ楓。」パチパチパチパチ。
「私、感動しちゃった。」パチパチパチパチ。
「お疲れ、空見くん。そしてみんなも、お疲れ。」パチパチパチパチ。
「すごかったー!」パチパチパチパチ。
「面白かったー!」パチパチパチパチ。
「また聞きたーい!」パチパチパチパチ。
「ライブ最高!」パチパチパチパチ。
「・・・」
「・・・」
僕と丸山さんはゆっくりと顔を見合せ、
「・・・えへ(はは)♪」
二人で静かに笑い合った。
僕が演奏に加わるというハプニング?もあったが、最後は川浪さんや大塚さん、鈴木先生、子供達から大歓声を浴び、公民館ライブは静かに幕を閉じたのだった。
ーエントランスー
「ライブすごかったー!」
「きらきら星、すごく良かったー!」
「演奏、超かっこよかったよ!」
「ライブ、見てて楽しかったー!」
「ふふ、ありがとうみんな。」
「花音、あっという間に子供達に大人気ね。」
「そういう千聖ちゃんもね。」
「・・・ふふ、そうね。」
「水色の髪のお姉ちゃん!すごくかっこよかったよ!」
「あ、ありがとう。」
「ふふ、良かったですね、水色の髪のお姉ちゃん。」
「ちゃ、茶化さないでください///!」
「まさか、バンドのライブできらきら星を聞くことになるとはな。」
「でも、意外とバンドの演奏と合ってたわよね、きらきら星。」
「千聖ちゃんのアイデアなんです。子供達に楽しんでもらうためのライブだから、みんなが知っているような曲がいいんじゃないかって。」
「そうだったんだ。」
「ということは、白鷺さんがきらきら星を提案したの?」
「ううん、提案したのは紗夜ちゃんだよ。」
「え、氷川さん?」
「紗夜ちゃんが、この前日…あ、紗夜ちゃんの妹さんが、きらきら星を口ずさんでるのを思い出したんだって。」
「へぇー。(氷川さん、妹がいるんだ。)」
「それはそうと楓、お前のタンバリン、良かったぞー。」
「いやでも、僕はただ、普通にタンバリンを叩いてただけで…「普通じゃないでしょ?ちゃんと彩ちゃんの歌に合わせて叩いてたじゃない。」ま、まぁ、そう、なんですけど・・・」
「彩ちゃんの歌声も可愛いかったよ。動画で撮りたかったくらい♪」
「そんな、大袈裟ですよ・・・。」
「あ、そうだ。・・・楓ー。」
「白鷺さん、どうしたんですか?」
「はい、これ。」スッ。
「? ・・・!これ、僕の腕時計じゃないですか!?何で白鷺さんが!?」
「お風呂の前にある休憩所に置いてあったから、私が代わりに持ってたのよ。なかなか渡すタイミングがなかったけど、そのおかげで役に立ったから良かったわ。」
「役に?僕の時計がですか?」
「ええ。これがなかったら、ホールの時計が15分もずれいることに気がつかなかったもの。」
「そうだったんですか。・・・って、え?気づいてたんですか!?」
「ええ。花音と紗夜ちゃんがいっしょにセッションしたあたりからね。」
「・・・だったらそのときに教えてくれりゃ良かったじゃないですか~。そしたら白鷺さん達が15分早くライブを始めちゃうんじゃないかなんて心配、しなくても良かったのに。」
「あら、そんな心配してくれてたの?ふふ、ありがとね、楓。」
「・・・てか、僕にみんなを呼びに来させるの、別に30分前じゃなくて五分前ぐらいでも良かったんじゃないですか?」
「それだと、あなたを驚かせられないじゃない。」
「へ?お、驚かせる?」
「花音と紗夜ちゃんのセッションのとき、あなた、すごく驚いていたでしょ?」
「ま、まぁ、はい。」
「だから今度は、彩ちゃんと私達四人の演奏で、あなたを驚かせようと思ったのよ。だからあなたに練習を見せることのないよう、五分前ではなく30分前に、あなたをここに来させた。」
「・・・なるほど、そういうことだったんですか。」
「まぁでも、途中からあなたも演奏することになっちゃったから、実際あなたが驚いてくれたのかどうかは分からなかったけど。」
「・・・僕、演奏することに夢中で、みんなの演奏をじっくりと聞くことはできませんでした。・・・でも、ステージに上がった途端、この人達の演奏はすごい。身体中がしびれて、熱くなって。うまく言葉にできないんですけど、とにかく本当にすごい演奏だってことが、感覚が、伝わってきました。」
「・・・そう。・・・ふふ。」
「? 白鷺さん?」
「あなたって、本当に正直よね。」
「え?」
「! 見て千聖ちゃん!空、すっごく晴れてるよ!」
「ほんとね。さっきはあんな土砂降りだったのに。」
「きっと、私達のライブが、お天道様にも届いたんだね。」
「・・・ふふ。」
「え?」
「松原さん、面白いことを言うんですね。」
「えぇ!?ち、違うの~?」
「いえ、花音が言うのなら、そうなんじゃないかしら?ふふ・・・。」
「ふぇぇ、みんな笑わないでよ~///!」
「・・・」
「あなたって、本当に正直よね。」
「・・・そう、なのかなぁ?ただ思ったことを、口に出して言っただけなんだけど。・・・ま、いっか。」
「・・・あ。」
「? どうしたの?彩ちゃ…「あーーー!!!」! な、何よ、いきなり大きな声出して!」
「お花見!」
「「「「「・・・え?」」」」」
「私達、花美ヶ丘公園へお花見に行く途中だったんだよ!」
「「「「「・・・!」」」」」
「そ、そうだったわ・・・」
「完全に忘れてましたね・・・」
「はい・・・」
「空見くん、覚えてた?」
「ううん、僕もすっかり忘れてた・・・」
公民館でいろんなことがあったから、お花見のこと頭からすっぽりと抜け落ちてたよ・・・。
てか、今2:30か。
・・・もうみんな、お花見終わって帰ってきてる頃だろうなー。
「・・・楓。」
「え?「ほらよ。」パシッ。 うわっ。か、川浪さん?」
「行ってこい、花美ヶ丘公園へ。」
「・・・川浪さん。」
「はい、みんなの荷物も持ってきたわよ。」
「あ、ありがとうございます。」
「「「「ありがとうございます。」」」」
「あ、でも私達、花美ヶ丘公園までの道が…「大丈夫よ。」?」
「この公民館を出て、右のほうにずーっと進んでいげは、花美ヶ丘公園の看板が出てくるわ。あとは、そこに書いてある通りに道を進んでいけぱいいだけ。」
「な、なるほど。・・・ありがとうございます。」
「え~、もう行っちゃうの~?」
「もっと遊びたい~!」
「ごめんねみんな、私達、行かなきゃ。」
「また会えるときがあったら、・・・そのときはまた、みんなで折り紙しようね。」
「うぅ、彩ちゃ~ん・・・」
「燐子お姉ちゃ~ん・・・」
「紗夜。」
「・・・何ですか。」
「・・・ごめん。」
「・・・私、あなたから謝られるようなこと、何もしていませんよ?」
「なんとなく謝っとい…「あなたはしばらく黙っててもらえますか?」・・・やっぱり俺にだけは当たり強い・・・」
「ははは・・・「花音ちゃん。」? 佳子さん?」
「あなたのドラムを見て、久しぶりに昔のことを思い出したわ。」
「え?」
「これからもバンド活動、頑張ってね。」
「・・・は、はい!」
「・・・「楓。」!」
「俺が教えてやったこと、忘れるんじゃないぞ。」
「・・・はい!」
「・・・じゃあみんな、行きましょうか。」
「「「「「うん(はい)。」」」」」
「・・・短い時間でしたが、お世話になりました。」
「元気でね、みんな。」
「彩ちゃん、燐子ちゃん。」
「「! 鈴木先生。」」
「私、頑張るね。」
「「・・・鈴木先生。」」
「またねー、彩ちゃ~ん!燐子お姉ちゃ~ん!」
「またいっしょに遊ぼうね~!」
「うぅ、みんな・・・。うん!またね~!みんな~!」
「彩ちゃん、何も泣くことないでしょう?」
「みんな、元気でね。」
「じゃーなー!紗夜ー!」
「お、大声で名前を叫ばないでください!」
「楓お兄ちゃ~ん!」
「! 大輝。」
「またいっしょに、ガチモンの話、しよーねー!あと、楓お兄ちゃんからもらった超グレートハイパードラゴンのキーホルダー、大切にするからねー!」
「・・・おう!」
『じゃーねー!』
『元気でねー!』
『またなー!』
「・・・公民館、いろいろあったね。」
「そうですね。」
「うぅ、みんな・・・。」
「彩ちゃん、まだ泣いてるの?」
「寂しいんですね、子供達が。・・・私もです。」
・・・この公民館で、いろいろなことを学んだな。
・・・いい思い出に、なったかも。
「・・・確か、この道をずっと真っ直ぐ行けばいいんでしたよね?」
「佳子さんの言っていた道が正しければ、そのはずよ。」
「・・・よーし!花美ヶ丘公園まで、競争だー!」ダッ!
「ふぇぇ、い、いきなり~!?」
「丸山さん、復活、ですね。」
「は、走るの~!?」
「ほらほらみんな!早く早くー!」
「あ、彩ちゃん、ちょっと待って!」
「白鷺さん、大丈夫ですか?」
「無理、しないでくださいね。」
はぁ、はぁ、・・・丸山さん、は、早い・・・。
「空見くん。」
「あ、松原、さん。」
「いっしょに、行かない?」
「・・・うん。」
松原さんも、走るの苦手みたい。
「・・・彩ちゃん、楽しそうだよね。」
「うん。」
「・・・お先に♪」ポン。
「! ちょ、松原さん!?いっしょに行こうって言ったじゃん!」
「空見くん、私と競争だよ。どっちが先に公園に着けるか。」
「もぅー!いっしょに行かないかって言いだしたの松原さんじゃ~ん!」
「ふふ、負けないよ、空見くん♪」
・・・そっちがその気なら、僕だってやってやる。
「絶対僕が勝つ!」
大塚さん、川浪さん、鈴木先生、そして子供達に別れをつげ、公民館を後にした僕達。
大塚さんに教えてもらった道を、おいかけっこをしながら進み、お花見会場である花美ヶ丘公園を目指すのだった。
別れのシーンって、意外と難しいんですよね~。
はい、というわけで次回は、正真正銘のお花見回です。
ここだけの話、僕はこのお花見回を書きたくて、バンドリの小説を書き始めたんですよねw。
あの書き下ろしイラストを見て、あることをずっと思い続け、・・・それなら僕があの書き下ろしイラストの完全版(的なやつ)を書いてやろうと、そう思ったのがこのバンドリの小説を書き始めたきっかけです。
それが、次回のお花見回です!
まぁ、察しの方はお気づきでしょうw。
それでは次回の更新まで、しばし待たれよっ(あこちゃん風に言ってみましたw)。