田舎から引っ越してきた僕と個性的な人達   作:知栄 砂空

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どうも、知栄砂空です。

もうお花見の時期なんてとうに過ぎ、今は梅雨の時期ですねw。  

時が経つのって早い……。(更新が遅いだけ)




16話 お花見で仲良し以上の関係に

千聖「彩ちゃん、そろそろ機嫌直して?」

 

彩「……」

 

千聖「今度、ファミレスでハンバーグおごってあげるから、ね?」

 

彩「ほんとに?」

 

千聖「ええ。なんなら、オムライスもいっしょにおごってあげるわ。」

 

彩「……じゃあ許してあげる。」

 

楓・花・紗・燐「(丸山さん(彩ちゃん)、チョロい(です・ですね)……。)」 

 

彩「……あれ?空見くん、それ……」

 

楓「ん?あぁ、これ?丸山さんが桜見に行ってるときに、白鷺さん達がくれたんだよ。結局菊池さんから弁当、分けてもらえなかったからさ。(分けてもらえなかったというよりは、分けてもらい損ねたって感じだけど。)」  

 

彩「そうだったんだ。……じゃあ私からは、このハンバーグをあげるね。お弁当用だから、少し小さいけど。」スッ

 

彩「ハンバーグ!?え、いいの?これ、丸山さんの弁当のメイン的なやつっぽいけど。」

 

彩「うん、空見くんのためだもん。ハンバーグの1つや2つ、どうってことないよ。あ、もしだったらハンバーグ、もう1個い…「だ、大丈夫だよ。ありがとね、丸山さん。」うん!」

 

花・紗「(! あの彩ちゃん(丸山さん)が、ハンバーグを……)」

 

千聖「(私達と食べてるときでも、ハンバーグだけは絶対にあげたり交換したりしないのに……。)」

 

燐子「(空見さん、……すごい……です。)」

 

おぉ……。  

 

白鷺さんたちがくれた弁当に、ハンバーグも追加された……。

 

なんか、みんなから弁当を分けてもらうと、不思議と贅沢な気分になるな。

 

彩「いっただっきまーす!」パクッ

 

! 丸山さん食べるの早っ!

 

ん?

 

あ、そうでもない、のか?

 

彩「ん~!ハンバーグ美味しい~!」

 

千聖「ふふ、そのセリフと嬉しそうな顔、いつもの彩ちゃんね。」

 

花音「……彩ちゃんのお弁当ね、いつもハンバーグが入ってるんだよ。」

 

楓「え、そうなの?」

 

彩「だって美味しいんだもん♪」

 

……丸山さんは、ハンバーグが好き、なのかな?

 

さっきも、白鷺さんがおごるとかなんとか言ってたし。

 

千聖「ほら、楓も食べなさいよ。」

 

楓「え?あ、はい。……それじゃあ、いただきます。パクッ」

 

花音「あ。」

 

モグモグモグ

 

楓「……!この玉子焼きうまっ!」

 

花音「……そ、そう?」

 

楓「うん。お母さんが作ってくれる玉子焼きの10倍はうまいよ。」

 

花音「///!そ、それは言い過ぎだよ~///!(……でも、私が作った玉子焼き、そんなに美味しかったんだ。……えへへ♪なんか、嬉しいな。)」

 

紗夜「……嬉しそうですね、松原さん。」

 

彩「うん。」

 

千聖「自分が初めて作ったものを、美味しいと言ってもらえたんだもの。嬉しいはずよ。」

 

楓「(え、あの玉子焼き、手作りだったの……?)……白鷺さんは、松原さんの玉子焼きが手作りだってこと、知っていたんですか?」

 

千聖「ええ、まぁ。……」

 

 

 

 

 

~4時間前~

 

ー2-A 教室ー

 

彩「ねぇねぇ、2人は今日、どんなお弁当にしたの?」

 

花音「と、唐突だね、彩ちゃん。」

 

千聖「突然どうしたの?」

 

彩「いやぁ、だってほら、今日ってお花見でしょ?2人とも、何かお弁当のバージョンアップとかしてないのかなーって。」

 

花音「お弁当のバージョンアップって……」

 

千聖「なかなかのパワーワードね……。」

 

彩「私はね、ハンバーグが1個から2個になったんだよ!」

 

千聖「……」

 

花音「そ、そうなんだ。良かったね、彩ちゃん。」

 

彩「うん!……それでそれで?2人はどんなバージョンアップしたの?」

 

千聖「私は何も変わってないわよ。いつもと同じような、普通のお弁当よ。」

 

彩「そうなの?……じゃあ、花音ちゃんは?」

 

花音「え、私?」

 

彩「バージョンアップ、してない…「花音もあまり変わってないわよね。バージョンアップなんて言ってるの、彩ちゃんくらいよ?」そ、そんなの分からないじゃん!」

 

花音「ふ、2人とも、喧嘩はダメだよ~。」

 

彩「ね、どうなの?花音ちゃん。」

 

千聖「バージョンアップなんてしてないわよね?花音。」

 

花音「え、えっと、私は……」オロオロ

 

千・彩「どうなの!?花音(ちゃん)!」

 

花音「(ふぇぇ、ど、どうすればいいの~?……!そうだ、そういえば私……。)……た、た……」

 

千・彩「「た?」」

 

花音「……た、玉子焼き、……今日の、自分で作ったの。」

 

千聖「!」

 

彩「それって、手作りってこと?」

 

花音「う、うん。……せっかくのお弁当だし、少しだけでも、お弁当の気分を変えてみようかなって。何にしようかなーって考えてたら、お母さんが毎日玉子焼きを作ってくれてることを思い出したから、今日は自分で作ってみようかなって思ったんだ。」

 

千・彩「「……」」

 

花音「バージョンアップ?とはちょっと違うかもしれないけど、彩ちゃんみたいに、お花見だから少し気分を変えたいっていう気持ちは、私も分かるよ。」

 

彩「……負けた。」ガクッ

 

花音「! あ、彩ちゃん!?」

 

千聖「花音、あなたは流石ね。」ポン

 

花音「千聖ちゃん!?ふ、2人とも、どうしちゃったの~!?」

 

~回想 終~

 

 

 

 

 

千聖「……ふふ。」

 

紗夜「? 白鷺さん?」

 

千聖「ごめんなさい。少し、思い出し笑いをしてしまって。」

 

紗夜「い、いえ。」

 

白鷺さん達、何の話してるんだろ?

 

……まぁいっか。パクッ

 

あ、プチトマトも美味え。

 

……ヒュ~~!!

 

彩「うっ、か、風が強いね。」

 

燐子「そう……ですね。」

 

千聖「みんな、物が飛ばないように気をつけて。」

 

えーっと、荷物荷物。

 

ヒュ~……

 

燐子「……風、落ちついて……きましたね。」

 

よし、荷物で守っとけば、風が吹いても大丈…ビュ~~!! うっ!さ、寒っ!

 

彩「あぁ!また吹いてきた~!」

 

花音「さ、さっきよりも、風が、強い……。……きゃあっ!」

 

千聖「花音!大丈夫!?」

 

花音「う、うん、大丈夫だよ。ちょっと、びっくりしただけだから。」

 

だ、大丈夫、だよね?

 

この荷物の壁で、守れる…バサッ! え?

 

花音「あぁ!お弁当の風呂敷が!」

 

! ま、まずい!ダッ!

 

千聖「! ちょ、ちょっと楓!?」

 

花音「空見くん!私も行くよ!」ダッ!

 

千聖「花音!もう~!」ダッ!

 

彩「ち、千聖ちゃん、私も…「彩ちゃん達は、ここで荷物を見張ってて。」え、でも…「絶対に動いてはダメよ、いいわね?彩ちゃん。」……わ、分かった。」

 

紗夜「白鷺さん、空見さん達をお願いします。」

 

燐子「荷物は、……私達が、責任を持って……守りますので。」

 

千聖「ええ、頼んだわよ。紗夜ちゃん、燐子ちゃん。」タタタタ……!!

 

彩「……私だけ、何もない……。」ガクリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えっと、風呂敷風呂敷……。

 

……!あった!

 

って、え?

 

……マジで?

 

花音「はぁ、はぁ、……そ、空見く~ん!」

 

楓「あ、松原さん。白鷺さんも。」

 

千聖「ふ、風呂敷は、はぁ、はぁ、……あったの?」

 

楓「まぁ、あったはあったんですけど……」

 

花・千「?」

 

楓「あれです。」ユビサシ

 

花・千「……!う、嘘(でしょ……?)……。」

 

2人が驚くのも無理はない。

 

なぜなら松原さんの風呂敷は、運悪く木のところに、しかも結構高い位置に引っ掛かってしまったのだから。

 

花音「どうしよう……。あれ、取れるのかな……?」

 

千聖「……楓。」

 

楓「? はい。」

 

千聖「取ってきてちょうだい。」

 

楓「……はい?」

 

千聖「あなたでも、これくらいの木なら登れるでしょ?」

 

楓「……」

 

千聖「……まさか、登れないの?」

 

楓「……それ以前に、木登りすらしたことないです。」

 

千聖「……あなた、ほんとに男…「男全員が木登りしたことあるなんて思わないでください。」わ、悪かったわよ。」

 

花音「えいっ!ピョン!……えいっ!ピョン!」

 

千聖「……か、花音?何やってるの?」

 

花音「え?いや……、ジャンプすれば、届くかなって思って。」

 

千聖「……そ、そう。(可愛い……。)」

 

花音「よし、もう一回!えいっ!ピョン!……えいっ!ピョン!」

 

……なんか松原さん、子どもみたい。

 

花音「うぅ、やっぱり届かない……。」

 

千聖「げ、元気出して、花音。あなたの頑張りは、十分伝わったわ。」

 

うーん、何か長いものでもあれば、届くかもしれないんだけど……。

 

……ん?

 

……!

 

あった!

 

そういや長いものあった!

 

ダッ!

 

千聖「ちょっと楓!?どこ行くのよ!?」

 

楓「ちょっとあるものを取ってきます!」

 

千聖「あ、あるもの?」

 

花音「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楓「……持ってきました!」

 

花音「! 空見くん、それって……」

 

僕が持ってきたもの、それは、……傘だ。

 

そう。

 

朝の強風で地図とともにボロボロになってしまった、あの傘だ。

 

実は公民館で雨宿りさせてもらってるとき、大塚さんがボロボロになった傘を処分してくれると言ってくれていた。

 

だが、それは流石に悪いと思い、自分たちで処分すると言って断り、そのまま家まで持って帰ることにしたのだ。

 

ちなみにその自分たちというのは、僕、白鷺さん、氷川さんのことだ。

 

おっと、そろそろ話を戻そう。 

 

千聖「楓の言ったあるものって、傘のことだったのね。あなたにしては、気が利くじゃない。」

 

楓「あ、ありがとうござい…「お礼はいいから、早くそれを使って風呂敷を取ってちょうだい。」あ、はい。」

 

花音「……」

 

えーっと、取っ手で風呂敷を引っ掛かければいいから、傘の先端の部分を持って。

 

……よ、っと。

 

うっ、くっ、……と、届かん……。

 

花音「(頑張って、空見くん。)」

 

千聖「……」

 

はぁ、もうちょっと身長が高ければなぁ。

 

この、くそ、と、届けぇ……。

 

楓「……はぁ、ダメだ……。ごめん松原さん。届かなかったや。」

 

花音「う、ううん、いいの。よし、じゃあ次の手を考え…「それならもう思い付いたわ。」え?」

 

おぉ、マジか。

 

流石白鷺さん。

 

千聖「これには楓、あなたの協力が必要なのだけど、お願いできるかしら?」

 

楓「僕、ですか?それは全然構わないですけど…「じゃあ楓、そこに四つん這いになってもらえる?」え?よ、四つん這い?」

 

千聖「ええ。」

 

楓「……いったい何する気で…「いいから早く四つん這いになりなさい!」は、はい!……」

 

花音「あ、私傘持つよ。」

 

楓「あ、ありがとう松原さん。」

 

四つん這いって……、えっと、こう、かな。

 

千聖「では、少し失礼するわね。」

 

へ?

 

失礼って……うっ!

 

花音「!」

 

千聖「楓、もう少し体を起こして。」

 

楓「……は、はい。」

 

白鷺さんは、靴を脱いで四つん這いしてる僕の背中に乗った。

 

……この体制、体力のない僕には、かなり、きつい……。

 

花音「だ、大丈夫?空見くん?」

 

楓「う、うん、大丈夫……。」

 

千聖「楓、辛いとは思うけど、少しだけ我慢しててちょうだいね。」

 

楓「わ、分かってますよ……。」

 

僕の協力が必要って、こういうことだったのか。

 

乗るなら乗るって、せめて一言ぐらいは言って欲しかった……。

 

千聖「それじゃあ花音、傘を貸してもらえる?」

 

花音「あ、うん。はい。」

 

千聖「ありがとう。……えいっ!……えいっ!」

 

花音「! もうちょっとだよ、千聖ちゃん!」

 

千聖「も、もう、少しで、……と、届、く……。」

 

ガサッ

 

花音「届いた!」

 

千聖「後はこれを、こっち側に動かせば……、! 取れた!花音、お願い!」

 

花音「う、うん!……えいっ!」

 

パシッ

 

と、取ったか?

 

花音「! やった!やったよ千聖ちゃん!キャッチでき…「きゃっ!」フラッ ! 千聖ちゃん!」

 

楓「!?」

 

白鷺さん、風呂敷を取るために上半身を動かしたことで、バランスが…ドスッ! え?

 

ピョン

 

花音「あ。」

 

楓「! うわっ!ドサッ!」

 

花音「空見くん!」

 

楓「うぅ、いたたたた……。」

 

花音「空見くん、大丈夫!?」

 

楓「う、うん、なんとか……。(あの一瞬に、傘を地面にぶっ刺してバランスを保ちながら飛び降りるとは……。流石白鷺さん……。)」

 

千聖「ご、ごめんなさい楓、怪我とかしてない?」

 

楓「だ、大丈夫ですよ。(ちょっと肘と膝を擦りむいちゃったけど。)それより、松原さんの風呂敷が取れて良かったです。」

 

千聖「ええ。でもこういうときって、身長が低いとちょっと不便よね。少し楓が羨ましいわ。」

 

楓「いや、僕も身長は低いほうですよ。」

 

花音「……空見くん、千聖ちゃん。」

 

楓・千聖「?」

 

花音「……ありがとう♪」

 

千聖「……ええ。」

 

楓「……」

 

千聖「……ドンッ!」

 

楓「いて。……!……う、うん。」

 

花音「……」

 

千聖「それじゃあ、みんな心配しているだろうし、そろそろ戻りましょうか。」

 

楓「そうですね。」

 

花音「……」

 

楓「……?松原さん?」

 

花音「……」

 

楓「あのー、松原さん?」

 

花音「……」

 

楓「……ま、松原さ…「花音、どうしたの?」あ。」

 

花音「え?あ、ううん、何でもないよ?」

 

千聖「そう?……具合が悪くなったりしたら、すぐ言うのよ。」

 

花音「う、うん。」

 

楓「……」

 

花音「……はぁ。」

 

楓「……松原さん。」

 

花音「何?空見く…「何でもなく、ないよね?」……」

 

楓「……」

 

花音「……何で、そう思うの?」

 

楓「……松原さん、昨日からときどき様子がおかしかったっていうか、元気がなかったでしょ?それを見て、もしかしてと思ったんだけど。」

 

花音「! ……」

 

楓「……あ、で、でも、本当に何もないなら、そのほうが良いんだけ…「気づいてたんだ。」え?あ、……う、うん。」

 

花音「……いつから?」

 

楓「……オリエンテーションの後半、白鷺さんが僕を助けてくれた後ぐらい、かな。」

 

花音「そんなに、前から……。」

 

楓「う、うん……。」

 

花音「……」

 

楓「……」

 

……き、気不味い空気になっちゃった……。

 

……僕のせい、だよね?

 

余計なこと、しなきゃよかったかな……?

 

花音「……空見くんはさ、……千聖ちゃんのこと、どう思ってる?」

 

楓「え?」

 

千聖「!(か、花音!?)」

 

楓「し、白鷺さんの、こと?」

 

花音「……」コク

 

楓「……ど、どう思ってるかって、言われても……」

 

花音「……」

 

千聖「か、花音?あなた、何を考えて…「千聖ちゃんはちょっと黙ってて。」! ……ご、ごめんなさい。」

 

楓「……白鷺さんの、こと……」

 

千聖「(……どうして花音は、私のことをどう思ってるか、なんて質問を楓に……)」

 

花音「……」

 

楓「……すごい人だなって、思ってるかな。」

 

千聖「(え?)」

 

花音「……」

 

楓「最初は怖い人だなって思ったけど、町を案内してもらってるうちに、だんだんそんな考えなくなってきてさ。……映画館、ライブハウス、本屋さんなど、いろいろなところに連れていってくれて。特に本屋さんでは、大人の人達に絡まれてた僕を助けてくれて。……あのときの白鷺さん、すごくかっこよかったなぁ。」

 

花音「……そんなことが、あったんだ。」

 

千聖「……お、大袈裟よ///、それくらいで…「それだけじゃありませんよ。」え?」

 

楓「昨日だって、大勢の女子たちに囲まれて困ってる僕を助けてくれたし。さっきだって、弁当を忘れてきた僕に、自分のお弁当を分けてくれたじゃないですか。……って、気づいたら僕、白鷺さんに助けられてばっかりのような……」

 

花音「……」

 

楓「まぁ話をまとめると、白鷺さんは優しくて、かっこよくて、すごいってことですよ。」

 

千聖「……そ、そんなに褒めたって、何も出ないわよ///?」

 

楓「へ?」

 

千聖「っ!な、何でもないわよ///!」

 

楓「!?(何で白鷺さん怒ってんの!?……僕、何か変なこと言ったかな?)……あ、えっと、こんな感じで、いいのかな?語彙力、めちゃくちゃなさすぎるけど。」

 

花音「……」

 

楓「……あれ?松原、さん?」

 

千聖「……花音?」

 

花音「え?あ、……う、うん。」

 

千聖「……」

 

楓「……なんか、まずかった、かな?」

 

花音「う、ううん、そういうわけじゃ、ないんだけど……。……そっか、やっぱりそうだよね。」

 

楓「え?」

 

千聖「何のこと?花音。」

 

花音「やっぱり空見くんも、千聖ちゃんのこと、すごいと思うよね。」

 

楓「……」

 

千聖「か、花音?」

 

花音「さっき空見くんが言ったこと以外にも、空見くんと紗夜ちゃんが喧嘩しちゃったときや、突然の強風や土砂降りでみんなが不安になってるとき、紗夜ちゃんがお風呂で溺れちゃったときだって、千聖ちゃんは誰よりも早く考えて、閃いて、動いて、そして結果を良い方向に持っていこうと努力して、……空見くんの言う通り、それがほんとに、かっこよくて。」

 

千聖「……」

 

花音「それに比べて私は、……空見くんが囲まれてるときも、空見くんと紗夜ちゃんが喧嘩してるときも、ただ見てることしかできなくて。行かなきゃ、助けなきゃ、って思ってはいても、足が全然動かなくて。なんとか状況を良くしなきゃって思っていても、何にも考えが思い浮かばなくって。……ううん、動かなかったんじゃなくて、……動こうとしなかった。考えが出なかったんじゃなくて、……考えようとしなかった。……こんなことで千聖ちゃんみたいになりたいだなんて、……おかしいよね。」

 

千聖「……花音。」

 

……そっか。

 

だから松原さん、昨日のあのときからずっと元気がなかったのか。

 

花音「閃くこともできなければ、すぐ考えて動くっていうこともできない。……千聖ちゃんと比べたら、私は…「比べる必要なんて、ないんじゃないかな。」え?」

 

千聖「……」

 

楓「白鷺さんは白鷺さんだし、松原さんは松原さんだもん。人によって得意不得意があるのはしょうがな…「しょうがなくなんかないよ!」!」

 

花音「……千聖ちゃんだけじゃないよ。紗夜ちゃんや燐子ちゃん、彩ちゃんだって、みんな私にないものを持ってる。それぞれの人柄や才能を生かして、周りの人達を笑顔にして。……私にはそういうの、何もないから……。」

 

千聖「……」

 

楓「……でも、松原さんだって、松原さんにしかないものを持ってるじゃん。」

 

花音「! わ、私が?」

 

楓「うん。……そのおかげで僕は、仲良しづくりを頑張ろうって、苦手から得意にしようって思うことができたんだから。」

 

花音「……」 

 

楓「それだけじゃないよ。いっしょにショッピングモールに行ったとき、買い物に付き合ってくれたり、公民館でお腹が痛いって嘘ついて逃げ出した後、川浪さんといっしょに帰ってきたとき真っ先に心配してくれたり。……仲良しづくりを提案してくれたのだって、松原さんだったじゃん。」

 

花音「……」

 

楓「松原さんにしかないもの、……うまくは言えないけど、たぶん、そういうことだと思う。」

 

花音「……」

 

楓「ごめん、そういうことってどういうこと?ってなるよね。……自分で言ってて、無責任だなぁっていうのは、自覚して…「そんなことないよ。」え?」

 

楓「……私にしかないもの、か。……見つかるかな、いつか。」

 

楓「! ……うん。見つけられるよきっと、松原さんなら。」 

 

千聖「……花音の新しい目標ね。」

 

楓「千聖ちゃん……。……うん!」

 

……良かった、松原さん、元気になったみた…コツン ……え?

 

……松原さんに、げんこつされた(全然痛くないけど)。

 

……何で?

 

花音「お腹が痛いっていうの、嘘だったんだね。」

 

楓「!(そ、そのことか~!)……ご、ごめん。」

 

花音「……」

 

……松原さん、お、怒ってる……?

 

花音「……許してほしい?」

 

楓「え?」

 

花音「……」

 

楓「……う、うん。」

 

花音「じゃあ今度、私のお願いを一つ聞いてくれるなら、許してあげてもいいよ。」

 

楓「お、お願い?」

 

花音「うん。」

 

楓「……ま、まぁ、それぐらいなら全ぜ…「じゃあ決まりだね♪」ニコッ ! う、うん……。」

 

何だろう、今の松原さんの笑顔、どこか既視感を感じるような……。チラ

 

千聖「……?」

 

楓「!サッ!」

 

千聖「……」

 

楓「じゃ、じゃあ僕、先に丸山さん達のとこ、戻って…「ちょっと待って。」!ギクッ」

 

 

千聖「楓あなた、さっき私のことチラ見したわよね?忘れたとは言わせないわよ。」

 

楓「……」

 

千聖「……楓、なんとか言いな…ピュー! ! こら!待ちなさい!ちょっと楓!楓!……はぁ。」

 

花音「ふふ、なんか千聖ちゃん、お母さんみたい♪」  

 

千聖「……例え花音でも、今の冗談は聞き捨てならないわね?」ニコッ

 

花音「!! ご、ごめん千聖ちゃん!冗談、冗談だよ!」

千聖「いいわ、許してあげる。」

 

楓「……あ、ありがとう。ふぅ、……やっぱり優しいね、千聖ちゃんは。」

 

千聖「花音にそう言ってもらえると、嬉しいわ。」

 

花音「……それじゃあ、私達も戻ろ…「花音。」え?」

 

千聖「……」

 

花音「……千聖ちゃん?どうし…「約束して。」え、約束?」

 

千聖「またさっきみたいな悩みができたら、1人で抱え込んだりしないで、すぐ私に相談すること。」

 

花音「……「花音のあんな顔、私、見たくないから。」!」

 

千聖「……」

 

花音「(千聖ちゃん、すごく真剣な表情してる……。そんなに私のこと、心配してくれてたんだ。……)」

 

千聖「……「分かったよ。」!」

 

花音「また悩みができたら、そのときはちゃんと、千聖ちゃんに相談する。もう千聖ちゃんに、心配かけないようにするから。」

 

千聖「花音……。……ええ、お願い。」

 

花音「じゃあ最後にもう1つ、私の悩み、聞いてくれる?」

 

千聖「!…… ええ。」

 

花音「……結局空見くん、最後まで私のことは、すごいって言ってくれなかった。」

 

千聖「……」

 

「でも、そんなことで落ち込んでちゃダメなんだよね。すごいって言ってもらえなかったのなら、言ってもらえるように自分を変えればいい。……私にしかないもの、それを見つけることができれば、空見くんにすごいって言ってもらえることができると思うの。」

 

千聖「ええ、そうね。」

 

花音「だから、千聖ちゃん、……「花音にしかないもの、それは1つとは限らないわ。」え?」

 

千聖「だから、……これからいっしょに見つけていきましょう。花音にしかないもの、みんなが驚くくらいいっぱい見つけて、楓をびっくりさせるの。」

 

花音「空見くんを、びっくりさせる……。私に、できるかな?」

 

千聖「ええ、花音ならきっとできる。私が保証するわ。」

 

花音「……じゃあ、保証してもらおうかな♪」

 

千聖「ふふ♪お安いご用よ。」

 

花音「……えへへ♪」

 

千聖「うふふ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「……遅い。」

 

楓「ひ、氷川さん。たぶん、もう少しで来…「あなたがそう言ってもう3分経ったじゃないですか!」……か、カップラーメンができます…「ふざけてるんですか!?」す、すみません!」

 

彩「まぁまぁ紗夜ちゃん、ちょっと落ち着いて。今度、ポテトの割引クーポンあげるからさ。」

 

紗夜「っ!……し、仕方ないですね。」

 

え、あれ?

 

何で、ポテトの割引クーポンで落ち着いたの?

 

……もしかして氷川さんって、案外チョロい?

 

燐子「……!き、来ました!」

 

「おーい!みんなー!」

 

「花音ちゃん!千聖ちゃん!」

 

「遅いですよ二人とも、風呂敷を取るのにどれだけ時間を…「ご、ごめん紗夜ちゃん。今度ポテトの割引クーポンあげるから、それで許してもらえないかな?」っ!・・・わ、分かりました。」

 

・・・またポテトの割引クーポン。

 

・・・やっぱ氷川さん、ほんとはチョロいな?

 

「二人が無事で、・・・ほんとに、良かったです。」

 

「ごめんなさい、心配かけたみたいね。」

 

「そうだよ千聖ちゃん!」

 

「え?ど、どうしたの?彩ちゃ…「私達、すごく心配したんだよ!ずっと帰ってこないから、何か事件にでも巻き込まれたんじゃないかって思ったりもして・・・」そ、そう・・・。」

 

「だから千聖ちゃん!」

 

「・・・」

 

「「「「・・・」」」」

 

「・・・今度おごってもらうハンバーグ、普通のじゃなくてプレミアムのやつをおごってね!」

 

・・・え?

 

「「「「「・・・」」」」」

 

「分かった!?」

 

「え、ええ。」

 

・・・丸山さん、そんなにハンバーグが好きなんかい。

 

『ヒュ~。』

 

「あ~、気持ちいい風~。」

 

「これまでは、強い風が多かったもんね。」

 

「そういえば、そうだったわね。」

 

「! 見て!桜が!」

 

「・・・綺麗ですね。」

 

「風に揺られて、桜が舞って。・・・なんか、お花見って感じ、しますね。」

 

「今まで、お花見からかけ離れてることばかりだったもんね。」

 

「ふふ、確かに。」

 

・・・今日一日だけで、いろいろなことがあったな。

 

全ての事の発端は、強風が吹いて土砂降りが降ったところから始まって。

 

ただ公民館で雨宿りさせてもらうだけのつもりが、最終的には(白鷺さん達が)ライブをすることになるなんて。

 

「・・・ねぇみんな。」

 

「「「?」」」

 

「何?彩ちゃん。」

 

「今日の出来事で、一番心に残ったことって何?」

 

「今日の出来事で・・・」

 

「一番心に残ったこと・・・?」

 

「・・・私は、・・・子供達と、折り紙をしたこと、ですかね。」

 

「あのときの燐子ちゃん、とても楽しそうだったよね。」

 

「折り紙、・・・楽しかったです。」

 

『・・・よし。折れたよ、鶴。』

 

『わぁー!鶴だー!』

 

『すごーい!』

 

『じゃあ今度は、みんなで折ってみようか。』

 

『やったー!』

 

『鶴折るー!』

 

『ふふふ。』

 

「・・・私は、空見さんと仲直りできたことですね。」

 

「え、僕、ですか?」

 

「ええ。・・・」

 

『・・・私も空見さんも、考えていることは同じだったんですね。』

 

『え?』

 

『・・・』サッ。

 

『? 氷川さん、これは…『仲直り、そして、仲良しの印の握手です。』! ひ、氷川さん・・・。ガシッ。』

 

『これからも、よろしくお願いしますね。』

 

『は、はい、こちらこそ。』

 

「私は、・・・公民館の屋根で、雨宿りをしたことかしらね。」

 

「! い、意外だね、千聖ちゃん。」

 

「そう?・・・あの雨宿りは、いろんな意味で忘れられない雨宿りになったもの。」

 

『・・・あ~あ、すごい濡れちゃったよ。』

 

『でも、これでなんとか、雨宿りする場所は確保できたわね。』

 

『・・・くしゅんっ!は!・・・す、すみません///。』

 

『いいのよ。それより大丈夫?燐子ちゃん。』

 

『え、ええまぁ。少し、冷えるだけですので。』

 

『少し冷えるだけって、それ全然大丈夫じゃないじゃない。』

 

『・・・くしゅんっ!』

 

『! ま、松原さんまで。』

 

『わ、私も、大丈夫だから。・・・くしゅんっ!さ、寒い・・・。』

 

「私は、そうだなー、・・・お風呂、かな。」

 

「松原さん、すごくお風呂に入りたがってましたもんね。」

 

「う、うん・・・。」

 

『ほら、紗夜ちゃん、佳子さんもそう言ってるんだし。』

 

『・・・でも。』

 

『紗夜ちゃん。』ガシッ!

 

『? 松原、さん?』

 

『え?・・・!ま、松原さん!?いつの間に?』

 

『入ろう!』キラキラシタメ。

 

『うっ、・・・わ、分かったわよ。』

 

『ほんと!?ありがとう紗夜ちゃん!』

 

『やったね、花音ちゃん!』

 

『うん!』

 

「私は、・・・やっぱり、ライブかな。」

 

「みんなに喜んでもらえたみたいで、良かったわよね。」

 

「うん!・・・またいつか、公民館ライブ、やりたいなぁ。今度は、パスパレのみんなで!」

 

「・・・ええ。・・・いつか、ね。」

 

『え、えっと、・・・ふ、普段私達は、それぞれ違うバンドで活動しています。しかし偶然にも、私達は弾いている楽器がそれぞれ違うのです。』

 

『『『『・・・』』』』

 

『今日はそんな五人で、ライブをすることにしました。最初は子供達を落ち着かせるためのライブの予定でした。でも、だんだんそれは違うんじゃないかと思ってきて、・・・今日のライブは、私達の最高の音を聞いて、みんなに喜んでもらいたい、楽しんでもらいたい、そんな思いを込めたライブです。』

 

『『『・・・』』』 

 

『(丸山さん・・・。)』

 

『そ、それでは聞いてください。きらきら星。』

 

「・・・空見くんは?」

 

「え?」

 

「空見くんは何?今日の出来事で、一番心に残ったこと。」

 

「僕?・・・うーん・・・」

 

「「「「「・・・」」」」」

 

「・・・浅井さん達が、待っててくれたこと、かな。」

 

『『『『『『・・・』』』』』』ガー。

 

『・・・!丸山さん!?』

 

『! あなたは確か、・・・誰だっけ?』

 

『浅井だよ!浅井美菜!』

 

『あ~そうそう、美菜ちゃ…『・・・』ガバッ! え?』

 

『『『『!?』』』』

 

『み、美菜、ちゃん?』

 

『もう、どこ行ってたの!?すっっっごく心配したんだよ!?』

 

『ご、ごめん。ちょっと、トラブル?にあっちゃって。』

 

『白鷺さんも!氷川さんも!白金さんも!松原さんも!空見も!・・・』

 

『ちょっと美菜ちゃん、大丈…『うわーーーーん!!』み、美菜ちゃん!?どうして泣いてるの!?』

 

『良かった~~!!みんな無事で良かったよ~~!!うわ~~~ん!!』

 

『・・・美菜ちゃん。』

 

『ったく大袈裟なんだよ浅井は。』

 

『! 橋山さん。』

 

『ど、どうも、氷川さん。・・・ほら浅井、丸山さんから離れなって。』

 

『うぅ、良かった、良かったよ~・・・。』

 

『分かったから、もう泣くなって。』

 

『・・・』

 

『こいつ、今はこんなんだけど、さっきまではめちゃくちゃクールぶって座ってたんよ?こーんな感じでさ。』

 

『そ、そうなんだ。』

 

『丸山さん達を見つけた途端、こんなに泣きわめくなんて。相当心配だったんだな、丸山さん達のこと。』

 

『・・・』

 

『うぅ、ううう・・・』

 

『ほら、もう泣くなって。・・・いつまでも泣いてたら、・・・あたしが、・・・もらい泣き、しちゃうじゃん。・・・うぅ、ううう・・・』

 

『・・・二人とも。』

 

『白金さんの言う通り、いましたね、テラスに。』

 

『は、はい。・・・良かった、です。』

 

「・・・浅井さん達、ほんとに戻ってくるのでしょうか?」

 

「「「「・・・「戻ってくると、思います。」!」」」」

 

「浅井さんは、その、・・・友達、ですから。・・・友達の言葉は、・・・ちゃんと最後まで、信じたい、です。」

 

「・・・そうよね。」

 

「もし仮に戻ってこなかったとしても、私達が迎えに行ってあげればいいもんね。」

 

「うん。」

 

・・・友達、か。

 

・・・そういや浅井さん達に、まだ仲良し申請してないな。

 

・・・戻ってきたら、ダメ元でしてみるか。

 

「振り替えってみたら、ほんとにいろんなことがあったんだね。」

 

「「「「・・・」」」」

 

「悲しいことや苦しいこと、寂しいことや嬉しいこと、いろいろあったけど、・・・良い思い出になったよね。」

 

「うん、そうだね。」

 

「今日は、忘れられない一日になったわね。」

 

「また、行きたいですね。・・・公民館。」

 

「それと、この公園にも。」

 

「・・・グ~。 あ!・・・///」

 

「ふふ、ずっとお話してたから、お昼を食べるのを忘れてたわね。」

 

「そ、そうだよ!今日はお花見なんだから、桜を見るだけじゃなくて、ちゃんとお昼も…「彩ちゃんの場合は、ただお昼を食べたいだけでしょ?」! ち、違うもーん///!」

 

「ふふふ・・・『ヒラ、ヒラ、ヒラ。』 あ、桜が。」

 

『・・・ピト。』

 

「「「!」」」

 

「? どうしたの?千聖ちゃん。」

 

「ふふ、彩ちゃん、頭に桜が♪」

 

「え、ほんと?」

 

「ええ、今取るわね。」スッ。

 

「氷川さん、・・・頭に桜がついてます。」

 

「! わ、私もですか!?・・・すみません、取ってもらってもいいですか?」

 

「はい、もちろんです。」スッ。

 

・・・桜って、そんなにうまく頭に乗るようなもんなのかな?  

 

「ねぇ、空見くん。」 

 

「ん?何、松原さん?」

 

「頭に桜、ついてるよ。」

 

「え、僕も!?ど、とこだ!?とこだ桜!えーっと、えーっと・・・」

 

「・・・わ、私、取ろうか?」

 

「え?・・・い、いいの?」

 

「? うん、全然構わないけど。」 

 

「・・・じゃあ、・・・お願い、します。」

 

「う、うん。・・・スッ。」

 

「「「「・・・」」」」

 

「・・・///」

 

「・・・はい、取れたよ。」

 

「あ、ありがとう・・・。」

 

「? 空見くん?」

 

「・・・花音って、意外と大胆よね。」

 

「ふぇ?」

 

「・・・」

 

「・・・はっ!・・・//////!ご、ごご、ごめんね空見くん!私、その、き、気づかなくて///!」

 

「い、いや、別に、だ、大丈夫、だよ///。」

 

「「「「・・・」」」」

 

「白鷺さーん!松原さーん!みんなー!」

 

「! あ、美菜ちゃん!」

 

「遅いですよ、浅井さん、橋山さん、宮村さん、菊地さん。私達がどれだけ待ったと思ってるんですか。」

 

「いやーごめんごめん、以外と話が長引いちゃって。な、沙谷加!」

 

「! う、うん。」

 

「・・・菊地さん、少し顔、・・・赤くないですか?」

 

「! そ、そんなこと、・・・ない、よ・・・///。」

 

「・・・ねぇ音羽ちゃん。」

 

「何ですか?白鷺さん。」

 

「ガールズトークをしてるって彩ちゃんから聞いたけど、どんなことを話してたの?」

 

「・・・い、言えません。」

 

「言えない?それはどうし…「すみません、この場でそれを言うのは、ちょっと・・・。」・・・」

 

「・・・ねぇ、沙谷加ちゃ…「! な、何でもない!何でもないから~/////!」・・・え?」

 

「ガールズトーク、楽しかったよね、浅井♪」

 

「うん♪ね、音羽。」

 

「え?あ、そ、そう、ですね。あは、あははは・・・」

 

「「「「(・・・ガールズトークで、何があったんだろう(あったのかしら)。」」」」

 

「・・・!空見!」ポン。

 

「! あ、浅井、さん。」

 

「どう?昼ごはん食べれた?」

 

「あ、う、うん。白鷺さん達から弁当を分けてもらって、それで。」

 

「ふーん。・・・良かったね♪」

 

「? う、うん。」 

 

何だろう。

 

今の浅井さんの“良かったね”に対して、少し違和感を感じたような・・・。

 

・・・ってそんなことより!

 

浅井さん達が帰ってきたら、友達申請してみようって決めたんだよ!

 

・・・よ、よし。

 

・・・っと、その前に。

 

「・・・松原さん。」

 

「な、何?空見くん。」

 

「僕、・・・浅井さん達と仲良しになる。」 

 

「え?」

 

「浅井さんと、橋山さんと、宮村さんと、菊地さんと。あと、うまくいけば、白鷺さん達とも。」

 

「・・・」

 

「なれるか分かんないけど、でも、氷川さんとなれたんだもん。・・・仲良しになってくださいって、ダメ元で言ってみるよ。まぁ、それでダメだっ…「なれるよ!空見くんなら!」え?」

 

「空見くんならきっと、美菜ちゃん達と仲良しに、ううん、・・・仲良し以上の関係になれるよ。」

 

「仲良し以上の、関係?」

 

「うん!だから頑張って、空見くん。私、側で見守ってるから。」

 

「・・・ありがとう松原さん。・・・よし。・・・あ、浅井さん!」

 

「ん?何、空見?」

 

「・・・僕、その、・・・」

 

「?」

 

「・・・あ、浅井さんに、いや、浅井さん達に、お願いがあるんです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『僕、・・・浅井さん達と仲良しになる。』

 

空見くんが、どうしてこのことを私に言ったのかは分からない。

 

でも、私思うんだ。

 

・・・空見くんならきっと、私達のバンド友達全員と仲良しになれる。

 

だって空見くん、そのことを私に言う前に、もう既に美菜ちゃん達と仲良しになってたもん。

 

美菜ちゃん達だけじゃない、私や千聖ちゃん、彩ちゃん、燐子ちゃんとも。

 

空見くんは気づいてなかったと思うけど、私達からしたら、空見くんはもう仲良しになってたんだよ。

 

・・・って、あのとき空見くんに言ってあげたかったなぁ。

 

でも、もう言わなくても大丈夫だよね。

 

・・・頑張ったね、空見くん。

 

そして、・・・これからも“友達”として、よろしくね。




-おまけ-

「・・・」ジー。

「? どうしたんですか白鷺さん?そんなにじっとタイトルの部分見つめて。」

「・・・1話からのタイトル係、ずっとあなただったわよね?」

「え?あ、そうですけど。それがどうかしたんですか?」

「いえ、何でもないわ。」

「? なら、いいんですけど。」

「(・・・8話から12話のタイトルに関しては、変えておく必要があるわね。)」

※マジで変えます。
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