田舎から引っ越してきた僕と個性的な人達   作:知栄 砂空

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突然ですが、皆さんはガルパの神様はいると思いますか?(←何言ってんだこいつ)

僕ですか?

僕は、





……いると思います。

てかいます!!

絶対います!!!

なぜならガルパの神様は、今回の周年、まだ4日しか経ってないのにも関わらず、僕に数々の恵みを与えてくれたからです!!

僕はこの場を借りて言いたい!

ガルパの神様!!

本当に本当に、ありがとうございます!!!





※主はガルパ病という病気にかかっております。3周年という期間が過ぎればこの病気は自然に治ると思います。それまで温かい目で見守ってあげてください。
                  by 空見楓


32話 彩のお出かけ大作戦(一日目)

~翌日~

 

【駅前】

 

 

 

 

 

彩『じゃあ明日、朝9時に駅前集合ね!』

 

 

 

 

 

と、昨日丸山さんに言われたので、その通りにここに来た。

 

9時に間に合うように家を出たけど、……早く着きすぎちゃったみたいだ。

 

現在は8:50。

 

まだ時間まで10分もある……。

 

……てか考えてみたら、駅前での待ち合わせって累計3回目なんだよね。

 

1回目は白鷺さん、で、2回目は日菜さん(と氷川さん)。

 

……ん~、何なんだろうなーこれは。

 

普通のお出かけなのか、……はたまたデートなのか。

 

まぁお出かけならお出かけ、デートじゃないならデートじゃないで別にいいんだけど。

 

昨日あんなことがあっての今日だからなー。

 

……まぁ、丸山さんなりに何か考えがあるんだろ。

 

あぁ~、あと10分暇だなー。

 

 

 

 

 

???「……そ、空見さん。」

 

楓「ん?クル ……!!し、白金さん!?と、氷川さんまで!?」

 

紗夜「こんにちは、空見さん。それとすみません、少し待たせてしまいましたね。」

 

楓「! い、いや、全然、待ってませんよ。僕も今、ここに来たばかりですし……。じゃなくて!な、何で2人が、ここに……?」

 

燐子「? 丸山さんから……聞いていないのですか?」

 

楓「へ?な、何で、丸山さん?」

 

燐子「……氷川さん。もしかして、丸山さん……」

 

紗夜「ええ。おそらく、そういうことでしょうね。」

 

楓「??」

 

な、何だ?

 

いったい、何が起きてるっていうんだ?

 

丸山さんを待ってたら、なぜか白金さんと氷川さんが……。

 

……あれ?

 

なんかこれも、デジャヴ的な何かを感じるぞ?

 

 

 

 

 

彩「はぁ、はぁ、はぁ……ご、ごめん遅くなって!」

 

 

 

 

 

楓・紗・燐「!」

 

彩「はぁ、はぁ……。……み、みんな、もう集まってたんだ。ま、待ち合わせ時刻まであと5分もあるのに、はぁ、はぁ、……は、早いね。」

 

楓・紗・燐「……」

 

彩「ふぅー、走ってきたから疲れちゃった。ちょっとあそこの自販機で飲み物買ってくるね。タッタッタ……」

 

楓・紗・燐「……」

 

燐子「……ひ、氷川さん。」

 

紗夜「はぁ、もういいわ。丸山さんを見てたら怒る気が失せたわ……。」

 

あ、やっぱり怒るつもりだったんだ、氷川さん。

 

彩「はい、空見くん。」

 

楓「え?」

 

彩「空見くんの分だよ。」

 

楓「あ、……ありがとう。」

 

ん?

 

あ、これ、コーラだ……。

 

彩「燐子ちゃんと紗夜ちゃんも♪」

 

燐子「! ど、どうも……。」

 

紗夜「あ、ありがとうございます。……これ、いくらでしたか?」

 

彩「! そんな、いいよ。私の奢りってことにしといてよ。」

 

紗夜「し、しかし…「いいったらいいの。ほんと、紗夜ちゃんは真面目だね。」……」

 

氷川さんと白金さんはミルクティーだ。

 

いいなー……。

 

あ、そうだ。

 

楓「……ねぇ、丸山さん。」

 

彩「ん?」

 

楓「何で、氷川さんと白金さんが、ここに?」

 

紗・燐「!」

 

彩「え、……何か、まずか…「いやいや、そういうんじゃなくて!えっと、……び、びっくりしたし、それに、この2人も来るなら、事前に言っといてくれればよかったのにって思って……。」……あー、いやー、そんな深い理由はないんだよね。」

 

楓「?」

 

彩「単純に、空見くんを驚かせたかったから、かな。ほら、前に空見くん、日菜ちゃんにお出かけに誘われてたでしょ?」

 

楓「う、うん。」

 

彩「そのときの話、日菜ちゃんや紗夜ちゃんから聞かせてもらったんだけど、私もそういうことやってみたいなーって思って。」

 

楓「そういうこと?……ってどういうこと?」

 

彩「サプライズだよ。」

 

楓「サプライズ?……あ。……うん、なんとなく察した。」

 

彩「ほんと?良かった~♪」

 

そこ、喜ぶとこかな……。

 

紗夜「……丸山さん、日菜がいろいろ、すみません。」

 

彩「あ、謝らなくていいよ~。日菜ちゃんのおかげで、このサプライズができて、無事成功もできたんだから。」

 

まぁ、びっくりしたという意味では成功だわな。

 

燐子「あの、空見……さん。」

 

楓「? どうしたの?白金さん。」

 

燐子「……大丈夫……ですか?」

 

楓「え?……何のこと?」

 

燐子「あ、いえ。……大丈夫なら、いいんです。……」

 

? 僕、白金さんに何か心配されるようなことしたかな?

 

彩「よーし!それじゃあみんな揃ったところで、さっそくしゅっぱーつ!」

 

楓「出発って……。え、どこ行くの?」

 

彩「それは着いてからのお楽しみ♪」

 

楓・紗・燐「……」

 

まぁ丸山さんのことだから、変なところではないと思うけど……。

 

ってあれ?

 

なんか、このセリフもデジャヴ感が……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「着いた!ここだよ!」

 

燐子「……ここって……」

 

紗夜「……ゲーム好きの、ゲーム好きによる、ゲーム好きのための店?……長い店名ですね。」

 

彩「今日はみんなで、このお店でおもいっきり遊びたいなって思って!」

 

楓「……」

 

紗夜「私は構いませんが……、白金さんのほうは…「私ここ、来たことあります。」! そ、そうなのですか!?」

 

へぇ、意外だ。

 

白金さんもここに来たことが……。

 

燐子「はい。あこちゃんと、週に2回のペースで。」

 

紗夜「結構来てるじゃないですか!?……ちなみに、最近来たのは、いつなんですか?」

 

燐子「一昨日です。」

 

楓・彩・紗「……」

 

マジか……。

 

彩「……そ、それじゃあ、燐子ちゃんも楽しめるように、他のところにしたほうがいいか…「いえ、大丈夫です。」え?」

 

燐子「この店の1階にあるゲームセンター、そこにはレトロなものからハイテクなものまで、様々な種類のゲームがあり、数も多いため、一日で全てを遊びきるのは困難なんです。」

 

紗夜「え、そ、そうな…「さらにクレーンゲームに関しては、毎日毎日、来るたびに景品の品揃えや操作方法がランダムで変わるので、いつ来ても楽しめ、飽きない工夫がなされているんです。」……な、なるほど。」

 

彩「す、すごいね燐子ちゃん……。このお店のことを、熟知してるんだ……。」

 

燐子「ゲームセンターに関しては、ですけどね。」

 

紗「は、はぁ……。」

 

燐子「……///!って、す、すみません!私、その……また、悪いくせが……」

 

彩「う、ううん?全然!謝ることないよ!」

 

紗夜「そ、そうですよ。白金さんの話を聞いて、少し興味が出てきましたし。」

 

楓「……」

 

久しぶりに見たな、あんな白金さん。

 

本だけじゃなく、ゲームセンターのことでもああなるんだ。

 

彩「……ねぇ燐子ちゃん!」

 

燐子「は、はい!」

 

彩「このゲームセンターでさ、燐子ちゃんのおすすめのゲームって何?」

 

燐子「わ、私のおすすめ……ですか?」

 

彩「うん!」

 

燐子「そ、そうですね……。最近では、シューティングゲームや……筐体型のパズルゲームに夢中……ですかね……。」

 

彩「ふむふむ、なるほど……。じゃあ、そこに案内してくれないかな?」

 

燐子「え?」

 

彩「さっき私、言ったでしょ?今日はここでおもいっきり遊びたいって。だから、燐子ちゃんもおもいっきり遊ぼうよ!」

 

燐子「……」

 

彩「それに、さっきこのゲームセンターのことを説明してる燐子ちゃん、すごくカッコよかったよ!」

 

燐子「! ……丸山さん……。あ、ありがとう……ございます。」

 

彩「えへへ……。よし!それじゃあ行こ!」

 

燐子「は、はい!」

 

彩「紗夜ちゃんと空見くんもほら、早く!」

 

紗夜「! ちょっと丸山さん!店の中で走らないでください!……はぁ、全く。」

 

楓「全然、聞いてませんね……。」

 

紗夜「ああいうところ、まるで日菜だわ。」

 

あぁ……、うん、分かる気がする……。

 

紗夜「……ふふっ、私達も行きましょうか、空見さん。」

 

楓「そ、そうですね。」

 

今氷川さん、笑った。

 

……氷川さんも楽しみなんだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「これがその……、シューティングゲーム、ですか?」

 

燐子「は、はい。」

 

彩「すご~い!それになんかカッコいい!ね、空見くん。」

 

楓「う、うん。」

 

燐子「このゲームは、画面が3D仕様になっているため、このメガネをつけながらプレイするんです。」

 

彩「へぇ、3Dか~。」

 

燐子「試しに、まず私が一回だけやってみますね。」

 

紗夜「お、お願いします。」

 

燐子「それでは。」

 

チャリン

 

『~♪』

 

彩「! 始まった!」

 

燐子「……」スッ、スッ、スッ……

 

彩「え、えーっとー……、あれ?」

 

紗夜「し、白金、さん?」

 

燐子「……」ポチッ、ポチッ、ポチッ……

 

ど、動作が早すぎて、何がどうなってるのか、分からない……。

 

いろいろと、ボタン押したり、画面をスクロールしたり……、お金を入れた後、カードみたいなのもセットしてたような……。

 

燐子「……いきます。」

 

楓・彩・紗「! ……ゴクリ」

 

『……3、2、1。Go。』

 

バキュンバキュンバキュン!!

 

ドゥルルルル!!

 

楓・彩・紗「!?」

 

燐子「……」

 

バキュンバキュン!!

 

ドカンドカン!……ドッカーン!!

 

楓・彩・紗「……」

 

す、スゲー……。

 

紗夜「な、何が、どうなっているの……?」

 

彩「えっとー、燐子ちゃん、だよね?」

 

燐子「……」

 

バキュン!バキュンバキュン!!

 

ドゥルルルル!!

 

ドカアアアン!!!

 

彩「燐子ちゃん、本当のスナイパーみたい……。」

 

紗夜「おそらく、画面右上の数字が大きいほど、すごいということなんですよね……?一、十、百、千、万……。5、50億!?」

 

……白金さん、僕達がいること、絶対忘れてるよね……。

 

バキュン!バキュンバキュン!!

 

ドゥルルルル!!

 

燐子「……♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燐子「皆さん……。本当に……すみませんでした……。」

 

彩「も、もういいよ、燐子ちゃん。私達も、楽しんでる燐子ちゃんが見れて楽しかったし。」

 

紗夜「そうですよ。白金さんが謝ることではありません。」

 

あの後、僕と氷川さんと丸山さんはシューティングゲームをすることができなかった。

 

なぜなら、いつの間にか白金さんの周りに多くのギャラリーが集まってしまっていたからだ。

 

ゲームが終わり、やっとそれに気づいた白金さんは、顔を真っ赤にしてこの休憩スペースのほうに走って行ってしまった。

 

僕達も白金さんを追いかけ、ここにやって来た。

 

という経緯で今に至る。

 

燐子「私がゲームに夢中になりすぎてしまったせいで、あんなことに……。氷川さん達にゲームを紹介するつもりが……普通に楽しんでしまいました……。」

 

あれ、一応紹介してるつもりだったんだ……。

 

彩「それでいいんだよ、燐子ちゃん。」

 

燐子「丸山さん……?」

 

彩「私が言ったこと、覚えてる?」

 

燐子「……みんなで、おもいっきり遊ぶ……。」

 

彩「そう!さっき燐子ちゃん、おもいっきり遊んでたじゃん、それでいいんだよ!」

 

燐子「……しかし、“みんな”じゃなきゃ意味がないんじゃ…「そんなことないよ。」え?」

 

彩「みんなで遊んで楽しめたら、それはもちろんいいよ。でも、それだけじゃなくて、1人1人がそれぞれやりたいことをやって楽しむってのも、大事なんじゃないかな。」

 

燐子「! ……」

 

彩「そう、さっきの燐子ちゃんみたいにね!」

 

楓・紗「「……」」

 

燐子「……そう、なんですね。……丸山さん、ありがとう……ございます。」

 

彩「ううん、いいよお礼なんて。それより燐子ちゃん!私、ここに来る途中に気になるゲームがあった…グ~ あ。……///。」

 

燐子「ふふっ。その前に、お昼ごはん……ですね。」

 

彩「そ、そうだね///。あはは、恥ずかしいな~///。」

 

紗夜「全く、丸山さんったら。」

 

楓「確かに、お腹空きましたね。」

 

紗夜「丁度そこに券売機があるので、2人ずつ、自分の食べたいものを買ってきましょう。」

 

彩「じゃあ燐子ちゃん、いっしょに行こ!」

 

燐子「はい。……氷川さん達は、それでもいいですか?」

 

紗夜「ええ、構いませんよ。」

 

楓「僕も大丈夫。」

 

燐子「では、行きましょうか、丸山さん。」

 

彩「うん!」

 

タッタッタ……

 

紗夜「……しかし、ゲーム屋さんなのに飲食スペースがあるなんて。すごいお店ですね、ここは。」

 

楓「ですね。」

 

僕は何食おっかなー?

 

ラーメンとかあるのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「わぁ~!美味しそう~!」

 

燐子「丸山さんは、……オムライスに……したんですね。」

 

彩「オムライスは私の大好物だからね!燐子ちゃんはスパゲッティにしたんだ。」

 

燐子「はい。たらこのスパゲッティです。」

 

彩「紗夜ちゃんは、お蕎麦と……、ポテト?」

 

楓「しかも山盛り……。」

 

紗夜「こ、これは、皆さんでシェアして食べようと思って、頼んだんです///!決して、私が食べたくて頼んだわけではありません///!」

 

彩・燐「……」

 

……前に博物館に行ったときも、同じようなこと言ってなかった?(20話参照)

 

紗夜「……そ、空見さんは、ラーメンにしたんですね。」

 

楓「え?あぁ、はい。」

 

うぅ、結局またラーメンにしちゃったよ……。

 

たまには違うのにしようと思ったのに、“限定”って文字を見つけちゃって……。

 

気づいたらラーメンのボタンを押してた……。

 

無意識って怖いな。

 

ま、美味しそうだからいいんだけど。

 

彩「よーし!それじゃあみんな、食べようか!せーのっ、いただきまーす!」

 

楓・紗・燐「い、いただきます……///。」

 

丸山さん……。

 

小学生じゃないんだからさ……。

 

うわぁ、めちゃくちゃ周りに笑われてる……。

 

……食べずら。

 

 

 

 

 

???「……あれは……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燐子「いいですか?氷川さん。こういうのはまず、狙いの景品をがっしり掴むように、アームの位置を調整するのが大事なんです。幸いこの台は簡単な設定で、広範囲にアームを動かせてかつ掴めやすくなっているので、コツを掴めば氷川さんでもすぐ取れると思います。」

 

紗夜「な、なるほど……。では、やってみます。チャリン」

 

燐子「が、頑張って……ください。」

 

紗夜「がっしり掴むように、アームを調整……。」

 

燐子「……」

 

紗夜「……ここら辺、ですかね?」

 

燐子「いいと思ったら、ボタンを押してください。」

 

紗夜「わ、分かりました。……はっ!ポチ」

 

ウィーン……

 

紗・燐「……ゴクリ」

 

……ガシッ!

 

紗夜「! 掴みました!」

 

燐子「気を緩めてはいけません……。」

 

紗夜「え?……それはいったい、どういう……」

 

……ポト

 

紗「あぁ!」

 

燐子「こういうことです。」

 

紗夜「……な、なるほど。クレーンゲームというのは、こういう罠があるんですね。」

 

燐子「はい……。でも氷川さん、初めてにしては上手いほうですよ。この調子だと、早い段階でゲットできそうです。」

 

紗夜「そうですね。……もう1回、やってみます!」

 

燐子「頑張ってください!氷川さん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「もう少し……、もう少しだよ!」

 

……ポト

 

楓・彩「あぁ!」

 

落ちちゃった……。

 

彩「おしい……。もうちょっとだったのにね、空見くん。」

 

楓「うん。……やっぱり、ぬいぐるみは難しいなぁ。」

 

お昼ご飯を食べた後は、近くにあったクレーンゲームで遊ぶことになった。

 

見ての通り、氷川さんと白金さん、丸山さんと僕の2人ずつに分かれてやっている。

 

このように分かれたのは、氷川さんが犬のぬいぐるみを見つけ、その直後に丸山さんがこの猫のぬいぐるみを見つけたのが始まりだ。

 

後は、……察してくれ。

 

にしても、このぬいぐるみ、全然取れん……。

 

まぁ僕自体、クレーンゲームが上手いってわけじゃないし。(むしろ下手)

 

この台は簡単な設定になってるみたいだから、もしかしたらと思ったんだけど、……やっぱ現実そんな甘くないか。

 

彩「空見くん!次、私がやってみるよ!」

 

楓「うん。頑張って、丸山さん。」

 

……残金、1000円。

 

……金足りっかなぁ?

 

 

 

 

 

???「あ、やっぱり空見だ。」

 

楓「え?」

 

???「よっ、空見、彩。」

 

楓・彩「! 菊地さん(沙谷加ちゃん)!」

 

沙谷加「珍しいね、二人がゲーセンにいるの。」

 

楓「あー、まぁ、初めてだからね、丸山さんと来たの。」

 

き、菊地さん……。

 

学校以外で会ったのは初めてかも。

 

あ、相変わらずの見た目のギャル感……。

 

彩「ていうか沙谷加ちゃん!今日用事あったんじゃなかったの!?」

 

沙谷加「ん?あったよ。てか今やってる。」

 

楓・彩「?」

 

沙谷加「彩に誘われる前、もう既にクラスのやつに誘われててさ。断るのも悪いと思って、こっちを優先したんだよ。」

 

彩「あぁ、なるほど。用事ってそういう……」

 

楓「もしかして菊地さんも、今日丸山さんに誘われてたの?」

 

沙谷加「そうだよ。もしクラスのやつに誘われてなかったら、秒でいっしょに行きたいって言ってたよ。……でもまさか、お互い同じゲーセンに来てたなんてね。」

 

彩「うん、私もびっくりだよ。」

 

沙谷加「これも運命ってやつかな?」

 

彩「あはは、そうかも♪」

 

楓「……やっぱり2人は、あれから仲良いんだ。」

 

沙谷加「もちろん!最近はよく、いっしょに登下校したり、いっしょにお昼食べたりしてるし。ね、彩。」

 

彩「うん!休みの日もいっしょに買い物行ったり遊びに行ったりしてるくらい仲が良いんだよ!沙谷加ちゃん、ほんとに良い子だし!」

 

沙谷加「ちょ、褒めても何も出ないよ///?」

 

彩「いいでしょ?ほんとのことなんだから♪」

 

お、思ってた以上に仲良かったんだ、この2人……。

 

いっしょにお昼か。

 

……僕も、最近はあの2人といっしょにお昼食べるときが多かったな。

 

沙谷加「彩は、空見と二人で来てるの?」

 

彩「ううん、他に紗夜ちゃんと燐子ちゃんがいるよ。今は別々に分かれて遊んでるんだ。」

 

沙谷加「そうなんだ。……ねぇ。当分の時間さ、私も混ぜてもらっていい?」

 

彩「え?でも、沙谷加ちゃんには沙谷加ちゃんの…「いっしょに来てるの、あいつらなんだよ。ほら、お花見のときに話した、私についてきてる子分みたいな。」あ、……そっか、そういうことか。」

 

楓「……まだその人達のこと、その、……嫌い、なんだね。」

 

彩「ちょっと、空見…「いいよ、ほんとのことだから。」……」

 

沙谷加「だってあいつら、いまだに暇があれば私についてきてるんだよ?まるであたしら子分です、みたいな感じでさ?……はぁ。もう疲れるわ嫌だわ、できればさっさと縁切りたいまであるし……。」

 

彩「そういうの、嫌だって素直に言えば…「あいつらの性格上、そう言っても簡単に引き下がったりしないよ。」そ、そうなんだ……。」

 

沙谷加「……く、暗い話はここくらいにして、まずは遊ぼうよ!彩、このクレーンゲームしようとしてたんでしょ?」

 

彩「う、うん!この台は設定が簡単みたいだから、私にも出来るかなって。」

 

沙谷加「頑張れ彩!応援してるぞ!」

 

彩「えへへ……。ありがとう、沙谷加ちゃん♪」

 

……見た目はギャルで怖そうなんだけど、根は本当に優しいんだよね。

 

……いつかその子分?みないな人達と菊地さん、和解できるような日が来るのかなぁ。

 

彩「……あぁ!うぅ、またダメだった……。」

 

沙谷加「惜しいよ彩、あと1秒落ちるのが遅かったら絶対取れてたよ!」

 

彩「ありがとう、沙谷加ちゃん……。空見くん!後は頼んだよ!」

 

楓「え?あ、うん。」

 

沙谷加「空見!彩のかたき、ちゃんと取ってね!」

 

楓「かたきって……。てかそれ、プレッシャー高いなぁ。チャリン」

 

彩「いけー!頑張れ空見くん!」

 

沙谷加「男を見せるときだよ!空見!」

 

男を見せる、ね。

 

はは、ははは……。

 

ウィーン……

 

彩・沙谷加「……」

 

楓「……えっと、ここかな。ダンッ!」

 

ウィーン……

 

……ガシッ!

 

彩・沙谷加「掴んだ!」

 

楓「よーし、そのままそのまま……」

 

 

 

 

 

ウィーン……

 

 

 

 

 

彩・沙谷加「……いけ。」

 

楓「……」

 

 

 

 

 

ウィーン……

 

 

 

 

 

彩・沙谷加「……いけ。」

 

楓「……」

 

 

 

 

 

ウィーン……

 

 

 

 

 

彩・沙谷加「……いけえええーーー!!!」

 

この2人、いつまでもテンション高いな~……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沙谷加「~♪」

 

楓「……」ズーン

 

彩「あはは……」

 

結論から言おう。

 

……猫のぬいぐるみは、取れなかった。

 

……くっそーー!!

 

なんだよ声の振動で落ちるって!!

 

おかしいだろ!!

 

漫画じゃねえんだからさ!!

 

……まぁ、声出したの丸山さんと菊地さんだから、悪いのはどっちかというとあの2人なんだけど……。

 

そのことは言わないでおこう。

 

……はぁ、ことごとく決められない男だな僕は……。

 

ちなみにぬいぐるみは僕が取れなかっただけで、取ったは取った。

 

菊地さんが。

 

しかも一発で。

 

……よって菊地さんはご機嫌、僕は落ち込んでいて、丸山さんは苦笑いしている、というわけだ。

 

……もう当分クレーンゲームはやらん。

 

楓「……」

 

彩「空見くん、そろそろ元気出して?」

 

楓「いや、別に元気がないわけじゃ、……ない、……けど。」

 

彩「その謎の間が全てを物語ってるよ~!」

 

沙谷加「……」

 

楓「はぁ……。」

 

彩「元気出して~!空見く~ん!」

 

沙谷加「……はい。」

 

楓「ん?」

 

沙谷加「あげる。」

 

楓「へ?……あげるって、何を…「これを。」これを……、って、このぬいぐるみを!?」

 

沙谷加「だからそう言ってるじゃん。」

 

楓「な、何で!?それを取ったのは菊地さ…「別に私、欲しいわけじゃなかったし。その、……空見落ち込んでるから、これあげれば元気になるかと思って。」……」

 

彩「沙谷加ちゃん……。……沙谷加ちゃんの言う通りだよ!空見くん、そのぬいぐるみ、もらってあげ…「じゃあ丸山さんがもらってよ。」えぇ!?な、何で私!?」

 

楓「だってそれを見つけたの、丸山さんじゃん。それを見つけて可愛いな~、欲しいな~って言ってたし、もらうなら丸山さんがもらうべきだよ。」

 

彩「いや、でも、沙谷加ちゃんはこれをあげれば空見くんが元気になるって…「僕ならもう大丈夫だよ。もともと落ち込んでなんかなかったし、元気なら全然あるから。」……で、でも、私は……」

 

沙谷加「あーーもぅ!!」

 

楓・彩「!?」

 

沙谷加「じゃんけん!二人でじゃんけんして!」

 

彩「え?」

 

楓「じゃん、けん?……何で?」

 

沙谷加「じゃんけんして買った方に、このぬいぐるみをプレゼント、これで決まり!」

 

楓「ちょ、ちょっと菊地さん、勝手に決めない…「ほらほらいくよー、じゃんけん……」あーもぅ!分かったよ!こうなったらいくよ、丸山さん!」

 

彩「えぇ!?ほ、ほんとにやるの~!?」

 

沙谷加「やらなきゃいつまで経ってもこの話終わらないでしょ!?」

 

彩「うっ、……そ、そうだね。……分かった。じゃあ、いくよ!空見くん!」

 

楓「よーしこい!」

 

沙谷加「それじゃあ始めるよ、二人とも構えて!」

 

楓・彩「(……じゃんけんに構えなんかいるのかなぁ?)」

 

沙谷加「じゃんけん、……始め!」

 

楓・彩「……じゃーんけん、

 

 

 

 

 

……ポン!!」

 

 

 

 

 

楓:チョキ

 

 

 

 

 

彩:グー

 

 

 

 

 

楓・彩「あ……。」

 

沙谷加「はい!この勝負、彩の勝ち!というわけでこのぬいぐるみは、彩にプレゼント~!」

 

彩「あ、……ありがとう。……ごめん空見くん、勝っちゃった……。」

 

楓「いや、何で謝るの……。」

 

彩「な、何で?えっと、それは、その、……沙谷加ちゃん、何で?」

 

沙谷加「知らないよ……。」

 

彩「……」

 

沙谷加「……」

 

楓「……」

 

 

 

 

 

楓・彩・沙谷加「……ぷっ、あははははは!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燐子「氷川さん。どうでしたか?もぐらたたきは。」

 

紗夜「ええ、とてもやりがいのあるゲームでした。次々に飛び出すもぐらをひたすら叩く、それだけ聞けば何の変哲もない単純なものですが、実際にやってみるとこれが思った以上に難しい。白金さんに教えてもらったものは、時間が経つにつれもぐらの出てくるスピードも早くなる。それらをいかに素早く、多く叩けるか。もぐらたたき、反射神経を鍛えるにはもってこいの、とても奥深いゲームだわ。」

 

燐子「そ……そんなに、ですか?」

 

紗夜「……あら?あれは……」

 

燐子「! 丸山さん達ですね。あれは、リズムに合わせて太鼓を叩くゲームですね。」

 

紗夜「なるほど、リズムに合わせて……。じゃなくて!白金さん、私が言いたいのは空見さんの隣にいる人のことです!」

 

燐子「空見さんの隣に……?……!あの人は確か、……菊地さん、でしたっけ?どうしてあの人がここに……」

 

 

 

 

 

彩「? ……!あ、紗夜ちゃん!燐子ちゃん!」

 

沙谷加「え?……あ、ほんと…ってあー!フルコンとぎれたー!」

 

楓「目を離すからだよ、菊地さん……。」

 

 

 

 

 

紗・燐「……」

 

 

 

 

 

彩「おーい!二人もおいでよー!」

 

 

 

 

 

燐子「……い、行きますか、氷川さん。」

 

紗夜「そ、そうね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「あー遊んだー!」

 

燐子「氷川さん。レースゲーム、……とても上手……でしたね。」

 

紗夜「白金さんこそ、流石経験者なだけあって、見事なバンドルさばきでしたよ。」

 

沙谷加「? メールだ。……あー!忘れてたー!」

 

彩「! ど、どうしたの!?沙谷加ちゃん!」

 

沙谷加「あいつらと来てたの、忘れてた。」

 

彩「え?……!そうだよ!沙谷加ちゃん、他の友達と来てたんだよ!」

 

沙谷加「いっけない。あれからだいぶ時間経っちゃたからそろそろ戻らないと。それじゃあね、彩、空見!楽しかったよ!」

 

彩「私もだよ、沙谷加ちゃん!」

 

楓「ぼ、僕も……。」

 

沙谷加「白金さんと氷川さんも、いろいろありがとうね!」

 

燐子「い、いえ。」

 

紗夜「ええ。」

 

沙谷加「じゃあねみんなー!また学校で!タッタッタ」

 

彩「うん!またねー!」

 

……あ、もうこんな時間だったんだ。

 

結構遊んでたんだなー。

 

紗夜「……はぁ。」

 

燐子「どうしたんですか?氷川さん。」

 

紗夜「え?……な、何でもありませんよ。」

 

燐子「? そう……ですか……。」

 

彩「……私達も帰ろっか。」

 

楓「うん、そうだね。」

 

彩「2人も、いいかな?」

 

紗夜「あ、はい。私は大丈夫です。」

 

燐子「私も、問題……ありません。」

 

彩「えへへ♪それじゃあ、行こっか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「うーーん、楽しかったー!」

 

紗夜「確かに。たまにはこういうところで遊のもいいかもしれませんね。」

 

燐子「今度は、……Roseliaのみんなとも……来たいです。」

 

紗夜「そうですね。……では白金さん、行きましょうか。」

 

燐子「はい。」

 

彩「そっか、2人はこれから練習なんだっけ。」

 

紗夜「ええ。」

 

燐子「1回氷川さんの家に……ギターを取りに行ってから、……スタジオに向かうつもり……なんです。」

 

彩「そうなんだ。……じゃあ、次会うのは学校だね。」

 

紗夜「はい。丸山さん、今日はありがとうございました。」

 

彩「ううん、こちらこそありがとうだよ。今日は二人と遊べてとても楽しかった!」

 

燐子「ふふ、私もです。」

 

紗夜「では丸山さん、私達はこれで。」

 

彩「うん、また学校でね!」

 

紗夜「ええ、それでは。」

 

彩「……またねー!」

 

2人はこの後バンドの練習があるのか。

 

遊んだ後なのに、すごいなー。

 

……Roselia、どんなバンドなんだろう。

 

彩「……それじゃ、私も行こっかな。」

 

楓「? 丸山さんも、何かあるの?」

 

彩「私もこれからレッスンがあるんだ。」

 

楓「レッスン……?あ、そっか。そういえば丸山さんもバンドやってるんだっけ。」

 

彩「うん。」

 

すごいなぁみんな。

 

……ていうか、僕の周りみんなバンドやってるんだなぁ。

 

彩「空見くん。」

 

楓「ん?」

 

彩「今日、楽しかった?」

 

楓「……うん。楽しかったよ、すごく。」

 

彩「そっか、……良かった。」

 

楓「……てか、そのぬいぐるみも、レッスンに持っていくの?」

 

彩「え?あ……。う、うん、そう、なるね……。」

 

楓「日菜さん達にそれ何~?とか言われそうだね。」

 

彩「あはは、確かに♪(そこは千聖ちゃんの名前じゃないんだ……。)」

 

楓「……」

 

彩「……ねぇ空見くん。」

 

楓「ん?」

 

彩「お願いが、あるんだけど……」

 

楓「お願い?……まぁ、僕にできることなら、何でも……」

 

彩「明日も、同じ時間に駅前で待ち合わせ、いいかな?」

 

楓「……え?……!あ、明日も!?」

 

彩「うん!まぁもっと言っちゃえば、明日と明後日、なんだけど……」

 

楓「あ、明後日も……?」

 

彩「う、うん。……ダメかな?」

 

楓「……」

 

彩「……なんてね♪」

 

楓「え?」

 

彩「悪いよね、3日続けてなんて。まるで私が空見くんのお休みを奪っちゃってるみたいだし。」

 

楓「……」

 

彩「ごめんね空見くん。今のは忘れて…「いいよ。」え?」

 

楓「……どうせ明日明後日も暇だし、……待ち合わせ、いいよ。」

 

彩「……ほ、ほんとに?」

 

楓「う、うん。……男に二言はないよ。」

 

彩「……えへへ。」

 

楓「?」

 

彩「ありがと、空見くん♪」ウワメヅカイ

 

楓「!ドキッ ……う、うん///。」

 

い、今の丸山さん……。

 

なんか、……可愛くて、ドキッとした……。

 

……って何考えてんだ僕は!!

 

って似たようなくだりお花見のときもやった!!

 

彩「じゃあ空見くん、私行くね!」

 

楓「……!う、うん。」

 

彩「……」

 

楓「? 丸山さん?」

 

彩「空見くん!」

 

楓「!」ビクッ

 

彩「今日はとっっっても楽しかったよ!このぬいぐるみも、頑張って取ろうとしてくれたこと、すっごく嬉しかった!」

 

楓「……」

 

彩「だから、……今日は本当にありがとう!!」

 

丸山さん……。

 

楓「……うん。僕も、すごく楽しかっ…「明日のサプライズも楽しみにしててねー!」……へ?」

 

彩「じゃーねー空見くん!また明日ー!」

 

楓「え?いや、ちょ、あの、……え!?」

 

……行っちゃった。

 

……え?

 

いや、あの、ちょっと待って?

 

最後の、その、……サプライズって……。

 

いったい、どういう……。

 

……な、何を考えてるんだ?

 

丸山さんは……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「……」

 

……明日は。

 

……明日はもっと。

 

……うん。

 

明日はもっと、今日以上に、空見くんを楽しませるんだ!




こういう回を書くときの僕の悪い癖
            :前置きが長い

だと思うのですが、……皆さんはどう思います?

……次はそうならないよう心がけよう。

あ、ちなみにですが、現在1話から順に少しずつ手直しをしているところです。

この小説を書き初めてから1年以上が過ぎ、形式や考えがいろいろと変わってきたので、それに合わせようと思いそのようにしています。(てかいつの間に1年経ってたんだ……)

たいしたことではありませんが、まぁそうなんですね、程度に思っていただければいいです。

はい、お知らせと言うほどのものでもないお知らせでした。

あ、あと言い忘れてました。

さよひな誕生日おめでとう!!
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