???「……」
↑ ↑
キ セリフ
ャ
ラの名前
こういう感じです。
今までのやつもこのように直していく(というか付け足す?)つもりです。
ていうか最近こういう改良(改良されてるのか?)が多いですが、それは読んでくれている方にはもちろん、自分で読み返す際にも少しでも見やすくするためです。
上記のことと合わせて二つ、そのようにご理解お願いします。
現在の時刻は、11:20。
一昨日、昨日と待ち合わせ時刻は9:00だったが、なぜか今日は2時間半後のこの時間……。
もちろん疑問に思ったが、丸山さんのことだし、何かしら考えがあるのだろうと思い、あえて理由は聞かなかった。
一昨日は氷川さんと白金さん、昨日は今井さんと日菜さんと上原さんの登場という予期せぬ事態(丸山さん曰くサプライズ)が起きたが、果たして、今日はどうなのだろうか。
……まぁ普通に考えて、一昨日昨日と来れば今日も誰かしら来るだろうな。
……僕の知ってる人なのか、僕の知らない人なのか。
それは、丸山さんにしか分からない……。
彩「……!おーい!空見くーん!」
来た!
……さて、今日のサプライズとやらは、いったい誰が来たのだろう……か?
彩「ごめんね、待ったかな?」
楓「……え?い、いや、待ってはない、けど……」
彩「もぅ、そこは、ううん、僕も今来たところ、でしょ?」
楓「え、あ、……はい。」
……あれ?
丸山さん、だけ?
……あ、遅れてくるのか。
そっか、今日はそういうパターンで…「誰も来ないよ?」「……え?」
彩「たぶん、後から遅れて誰か来るんだろうなーって思ってるんだろうけど、はずれ。今日は私1人だよ。」
楓「……そ、そう、なの?」
彩「うん。」
楓「……あ、で、でも、昨日電話で、今日もサプライズあるって…「あー、……えっと、そのことなんだけどね?」?」
彩「……ま、また誰か来るのかと思ったら、実は3日目は私1人だったーっていうサプライズ、なんだ、けど……」
楓「……へ?」
彩「……だ、ダメかな?そういうんじゃ……」
楓「……あ、そ、そっか、そういうことか。い、いやー、また丸山さんにしてやられたなー。この手のサプライズだとは、思わなかったよー。」
彩「空見くん……。……えへへ、ありがと♪」
……なるほど、そういうオチか。
これは、まぁ、……うん、ある意味サプライズだな。
彩「えっと、……それでさ、空見くん。」
楓「ん?」
クルン♪
楓「……」
彩「……どう、かな?」
楓「……え?」
彩「え?……だ、だから、……」
クルン♪
楓「……」
彩「……ど、どう?」
楓「……どうって、何が?」
彩「! ……きょ、今日の私の服装!」
楓「服……。! あ、そういうこと!」
彩「それ以外にないでしょ!」
楓「ごめんごめん、全然気づかなくて……。えっと、今日の丸山さんの服装……。」
彩「……」
楓「……えっと、そうだな。……その帽子、似合ってる、かな。」
彩「ほんと?」
楓「う、うん。んーと、何て言うの?……深々と被ってる感じが、なんか、良いっていうか……」
彩「……それ、褒めてるの?」
楓「だ、だって、人の服を褒めたことなんてないから、どういうことを言えばいいのか…「分かったよ。」え?」
彩「要するに、似合ってる、ってことでしょ?」
楓「……うん。そういうこと、だけど…「じゃあいいよそれで。」! い、いいの?」
彩「うん。……私、お腹空いちゃった!」
楓「あ、……うん、確かに…ガシッ! !」
彩「おすすめのお店があるんだ!そこでお昼食べようよ!」タッタッタ
楓「ちょ、ま、丸山さん!?それはいいけど、別に走らなくてもよくない!?」
3日目は、丸山さんと2人でお出かけというのがサプライズだったようだ。
それと心なしか、一昨日や昨日よりも一段と張り切ってるように見える。
……今日の丸山さんは、いつもとちょっと違う。
そんな気がする。
カランコロン
店員「いらっしゃいませ。何人でのご来店でしょうか?」
彩「2人です!」
店員「かしこまりました。それでは、お席にご案内します。」
彩「お願いします!」
楓「……」
なんか、高級そうな店だなぁ……。
ここが、丸山さんのおすすめの店か。
……お金足りっかな……。
店員「……こちらのお席でよろしいでしょうか?」
彩「はい!大丈夫です!」
店員「かしこまりました。それでは、こちらがメニューとなります。ご注文がお決まりになりましたらそちらのベルでお申し付けください。ごゆっくりどうぞ。ペコリ」
彩「ありがとうございます!」
楓「あ、ありがとうございます。」
彩「……窓側かー。良い席だね、ここ。」
楓「う、うん。」
やっぱり丸山さん、一昨日昨日とは張り切りかたが違うなー。
彩「この店ね、最近オープンしたばかりなんだよ。」
楓「え、そうなの?」
彩「うん。だから、ずっと来てみたかったの。」
楓「ふーん。……どうりで綺麗なわけだ。ボソッ」
彩「っと、話はこのくらいにして、まずは一旦メニュー見よっか。」
楓「そうだね。……よっ、と。……ピラッ」
彩「うわぁ~!どれも美味そう~!」
楓「た、確かに……」
結構メニュー充実してるんだなぁ。
最初入ったときは高級そうな店かと思ったけど、案外そうでもないんだなー。
……!
こ、これは……!
彩「……私は、トマトと魚介のスープパスタにしようかな。」
楓「え、丸山さんもパスタ?」
彩「も?ってことは、空見くんも?
楓「! あ、いや、その、……ぱ、パスタもいいなーって思ってただけだよ。」
彩「ふーん……。」
……女子の前でこれを食べるのは、ちょっと気が引けるよなー。
……ここは、もうちょっと無難なやつを……。
彩「……えいっ!」スッ
楓「あ!ちょっと!」
彩「……さっきから空見くんが気になってるのって、これのこと?」
楓「! ……ち、違う、よ?」
彩「ほんとに?」
楓「ほ、ほんとだよ。」
彩「……千聖ちゃんに誓って?」
楓「白鷺さん!?いや、白鷺さんには嘘は通じないから……って、丸山さん!」
彩「あはは、ごめんごめん。……でも、大丈夫だよ。」
楓「え?」
彩「私は別に気にしないよ。遠慮なんかしないで、自分の頼みたいものを頼みなよ。」
楓「……丸山さん。」
彩「それで、どうするの?空見くん。これ、頼むの?頼まないの?」
楓「……た、頼む!頼みたい!だって食べてみたいもん!これを一目見たときから、もう食べたいって思って…「分かったよ、分かったから落ち着いて。」あ、……ご、ごめん。」
彩「それじゃあ、ベル鳴らすね。」
ピンポーン
店員「お待たせいたしました。トマトと魚介のスープパスタと、ペペロンチーノでございます。」
! う、旨そおおお!!
店員「注文された品は以上でよろしかったでしょうか?」
楓「あ、はい。」
店員「それでは伝票はここに置かせていただきますね。ごゆっくりどうぞ。ペコリ」
彩「……良かったね、空見くん。」
楓「え?あ、う、うん。」
彩「そっかぁ。空見くん、ペペロンチーノが好きだったんだ。」
楓「うん。もう昔から好きなんだよね。お母さんの話だと、3歳ぐらいからもう食べてたみたい。」
彩「3歳から!?す、すごいね。」
楓「すごいのかなぁ?自分ではよく分からないけど……。って、早く食べよう丸山さん!」
彩「うん、そうだね。……それじゃ……」
楓・彩「……いただきまーす!」
カランコロン
店員「ありがとうございましたー!またのご来店をお待ちしております。」
彩「うーん、美味しかったー!」
楓「ほんとにねー。……あのペペロンチーノ、また食べたいなぁ。」
彩「じゃあ今度は、花音ちゃん達も連れていっしょに来ようよ!」
楓「かの……、……う、うん、そうだね。」
彩「……」
次来たときは、大盛り頼もっかなー。
確か+150円で大盛りにできるんだよね。
あんな美味しいペペロンチーノの大盛りをたった150円追加するだけで食べれるなんて、最高だよほんと。
彩「……ねぇ空見くん。」
楓「ん?」
彩「今からさ、何ヵ所か付き合ってくれないかな?」
楓「何ヵ所か?って、どういうこと?」
彩「私、どうしても空見くんと行きたい場所が何ヵ所かあって……。それで、空見くんさえよければ、今からでもそこに行きたいんだけど……」
楓「行きたい場所……。まぁ、僕は全然いいよ。」
彩「ほんと!?ありがとう空見くん!」
楓「いやいや。……それで?丸山さんの行きたい場所って、どこなの?」
彩「それは、行ってみてのお楽しみだよ♪それじゃあ、私が空見くんと行きたい場所、1ヶ所目に向けて、しゅっぱ~つ!」
楓「え?……お、オ~?」
彩「一ヶ所目は、ここだよ!」
楓「ここって確か、……SPACE。」
彩「覚えてる?オリエンテーションの前の日、ここで私と初めて会ったこと?」
楓「そりゃあ、もちろん覚えてるよ。あのとき丸山さん、ライブが終わった後に来ちゃったんだよね。」
彩「あ、あのときは、時間をその、……勘違い、しちゃって……」
そっか。
考えてみれば、あれが僕と丸山さんの初対面だったのか。
彩「と、とにかく!早く入ろう!今日は時間もちゃんとチェックしてきたから、あのときみたいなヘマはしないよ!」
楓「そ、そう……。」
彩「あー!その気のない返事、信じてないでしょ!」
楓「いや、別に信じるとか信じないとかそういうんじゃ…「いい!?空見くん!私だってやるときはやるんだよ!今日のお出かけプランだって、徹夜してずーっと考えてたし!」いや、だから……って、え?お出かけプラン?」
彩「今日空見くんには、いつもポンコツな丸山彩じゃなくて、しっかりものの丸山彩を見せてやるんだからね!」グイッ!
楓「痛っ。きゅ、急に腕を引っ張らないでよ~。」
丸山さん、言うほどいつもポンコツだっけ?
カランコロン
彩「うわー!人がいっぱいだー!」
楓「ま、丸山さん、そりゃあ…
「もうすぐライブだからね。当たり前だよ。」
……え?」
彩「へ?……あ、そっか。あは、あはは……。……え?」
……やっぱ丸山さんって、ポンコツだったのかな……?
って、それより!
楓「あ、あの、こ、こんにちは……。」
彩「! え、あ、……そ、空見くん、この人誰?ボソッ」
楓「オーナーだよ。SPACEの。」ボソッ
彩「お、オーナー!?」
オーナー「……」
彩「す、すみません!えっと、私、丸や…「丸山彩、Pastel*Palettesのボーカル。」え?」
オーナー「知ってるよ、あんたのことはちゃんとね。」
彩「……あ、ありがとう、ございます……。」
オーナー「……あんたは、前にもここに来ていたあの若造だね。」
楓「わ、若……。まぁ、はい。」
オーナー「あんたぐらいの年の男はあまりここを訪れないからね。来るたびに監視してたんだよ。」
彩「来るたびにって……、空見くん、そんなにいっぱいここに来てるの!?それに監視って、何か悪いことでも…「悪いことなんかしてないし、ここ来たのはまだ3回目だよ!」……そ、そうなの?(3回目?)」
お、オーナーめ~。
言い方が紛らわしいんだよ……。
オーナー「……ま、いいさ。ライブまでまだ時間がある。それまでこれでドリンクでも飲んでな。おっと、お金はちゃんと払ってもらうよ。」
楓・彩「あ、ありがとうございます……。えっと……」
……チャリン
オーナー「合わせて1200円、確かに。……スタスタスタ」
楓・彩「……」」
彩「……さっきのオーナーさん、何だったんだろう?」
楓「さぁ……?」
あの人の性格からして、からかうため、なんて可愛いものではないはずだ。
……ただ単に、僕を監視してるってのを伝えにきただけ?
てか、何で監視?
もっといい言い方なかったの?
???「あ、空見先輩、彩先輩。」
彩「! たえちゃん!たえちゃんもライブ見に来たの?」
たえ「違いますよ。私はほら、これです。」
彩「これ?……あ、もしかして。」
楓「花園さんは、ここでバイトしてるんだよ。」
彩「そうだったんだ。知らなかったな~。」
たえ「……」ジー
楓「な、何?花園さん。」
たえ「空見先輩、今日は彩先輩とデートですか?」
彩「!! で、デート///……。」
楓「そ、そんなんじゃないってば!ってか今日はって何!?今日はって!?」
たえ「だって空見先輩、他にも私を含めたいろんな人とデートしてますし、この前SPACEに来たときはりみと…「デートなんかしてないから!!そんなんじゃないから!ただのお出かけだから!!」……」
彩「! この前?りみちゃん?」
たえ「……」
楓「……えっと、花園さん?突然黙ってどうし…「飲み物は何にしますか?」いや突然話題変えないでよ!」おー、ナイスツッコミー。」パチパチパチ 拍手しなくていいから!」
彩「……さっきの3回目って、そういうことだったんだ。」
たえ「それで、飲み物は何にしますか?」
楓「……オレン…「オレンジジュースですね。」まだ全部言ってないって!」? 今日は違うのなんですか?」え?あ、えっと、……お、オレンジ、ジュースで……。」
彩「そっか。空見くん、千聖ちゃんと来たとき以外にもここに来てたんだ。……」
たえ「(やっぱり空見先輩をからかうのは楽しいな~。)彩先輩は、飲み物何にしますか?……?彩先輩?」
彩「……」
たえ「……輩、……彩先輩。」
彩「……え?」
たえ「さっきから呼んでるんですけど、何かありました?」
彩「え?……あ、う、ううん?何でもないよ?あ、そ、それじゃあ私も、オレンジジュースにしようかなー。」……かしこまりました。」
? 丸山さん?
~ライブ終了後~
ー外ー
彩「空見くん、まだかなー?……あ!」
楓「はぁ、はぁ、お、お待たせ~。」
彩「お帰り空見くん!大丈夫だよ、そんなに待ってないから。」
楓「そう?はぁ、はぁ、な、なら、良いけど……」
彩「ねぇ、それよりさ、早く聞かせてよ。」
楓「聞かせてって、何を?」
彩「もう、とぼけないでよ~。ライブの後、Glitter Greenのゆりさんに呼ばれて、何か話してたんでしょ?それで私、その話が終わるまでこうして外で待ってたんだから。」
楓「あぁ、……まぁ、そうだね。」
彩「ねぇねぇ、何話してたの?聞かせてよ~。」
楓「いや、そんなたいしたことじゃないよ。……ただ、ライブ楽しんでくれた?みたいなことを聞かれただけで……」
彩「全然たいしたことじゃないじゃん!いいな~、私も聞かれたかったな~。」
楓「……」
-数分前-
楓「え、牛込さんが?」
ゆり「うん……。ライブにも全然来ないし、最近はずっと部屋に閉じこもってばっかだし。あんなりみ、見たことなくて……。」
楓「……」
ゆり「空見くん、何か心当たりない?りみ、今みたいになる前はよく空見くんの話を…「すみません。僕は何も、知りません。」……そっか。」
楓「……」
ゆり「……分かった。ごめんね引き留めちゃって。りみのことは、姉の私がなんとかしてみる。」
楓「……」
ゆり「ライブ、見に来てくれてありがとね。タッタッタ」
楓「……僕の、くそ野郎……。」
……ほんとにくそ野郎だ。
僕は嘘をついた。
牛込さんがそんなになったのは僕のせいなのに、何も知らないなんて、嘘を……。
……謝りたい。
牛込さんに謝りたいけど、でも、どうすれば……。
彩「……くん。……空見くん!」
楓「! え?」
彩「大丈夫?なんか、顔色悪いよ?さっきから何度も呼んでたのに気づかなかったし。」
楓「あ、……ご、ごめん。ちょっと、めまいがしただけだよ。」
彩「めまい?……それじゃ、どこかに座って休…「大丈夫だよ。」え、でも……」
楓「大丈夫だから。うん、気にしないで。」
彩「……空見くん……。」
楓「……えっと、それでさ、丸山さんの行きたい場所って、SPACEだけ?」
彩「え?い、いや、もう1ヶ所、あるけど…「じゃあ早くそこに行こう。」……」
楓「ほら、どうしたの?丸山さん。早く行かないと、日が暮れ…「空見くん、何か無理してない?」! ……」
彩「さっきから空見くん、変だよ?ゆりさんと話したって辺りから…「だからほんとに大丈夫だって!!」!」
楓「僕は何も無理してないし、変でもない!いつも通りだよ!」
彩「……いつも、通り……。」
楓「そうだよ!僕はいつも通り…「いつも通りの空見くんは、そんな悲しそうな声出さないよ!!」! え?」
彩「はぁ、……はぁ、……」
楓「……か、悲しそうな声って……、僕が?」
彩「そうだよ!!……声だけじゃないよ?目も、冷静さを失ってるし、感情も高ぶってて、落ち着きがなくなってる。」
楓「……」
彩「私にはそんな空見くん、……いつも通りなんて、到底思えないよ。」
……そんな……。
そんなこと言ったって……、これが、僕だし……。
自分では、いつも通りしゃべってるつもりで……、別に、悲しそうな声なんか……。
楓「……しょうがねえだろ。」
彩「!(きた……。)」
楓「分かんねえんだよ!!どうすりゃいいか!!自分が何をすべきなのか、何をすればいいのか、うまくまとまんねえんだよ!!」
彩「……(こらえろ……、こらえろ、私……。)」
楓「自分が悪いのは分かってる!自分のせいでこうなったのも分かってる!!自分がなんとかしなきゃいけないのも分かってる!!!……でも、分かんねえんだよ。考えれば考えるほど、頭がごちゃごちゃしてきて、……自分では、どうすることもできないんじゃないかって、思えてきて……」
彩「……」
楓「……僕のせいで、みんなバラバラになった。だから、その責任を取らなきゃいけない。……でも、無理だよ。僕みたいな馬鹿の頭じゃ、そんな多くの責任を1人で解決するなんて……」
彩「……何で?」
楓「?」
彩「何で1人で解決しようとしてるの?自分のせいでこうなったから?自分1人が責任を負わなきゃいけないと思ったから?」
楓「……それは…「その考え自体が間違ってる!!」!」
彩「1人が無理なら、2人でやればいいじゃん!人を頼ればいいじゃん!何でそんなことも分かんないの!?」
楓「……ま、丸や…「そのための友達じゃん!!そのために、私達がいるんじゃん!!」……」
彩「……私、この前も同じようなこと言ったよね?……それなのに、空見くんにはそれが何1つ響かなかったんだ。」
楓「! ち、違…「違わない!!」!」
彩「さっきの空見くんが、その証拠だよ。」
楓「……」
彩「……もう、うんざりなんだよ。」
楓「!」
彩「空見くんのその、1人でなんとかしなきゃいけない精神、いい加減聞きあきたよ。」
楓「そ、そんな、丸山…「だから私、決めたの。」……」
彩「……これは、2日前から、もう決めていたこと。」
楓「2日前って……、! お、お出かけ!?」
彩「そ。厳密には、その前日の夜に。」
楓「……き、決めたって、何を……?」
彩「……それはね?」
楓「……」
彩「……空見くんに、
……ある景色を見せること。」
楓「……え?……うわっ!グイッ!」
彩「……」タッタッタッタ
楓「ちょ、ちょっと丸山さん!?そ、そんなに走って、ど、どこに…「いいからそのままついてきて!!」……は、はい……。」
彩「(私が空見くんにできること、それは、
……もう一度、ちゃんと空見くんと友達になること。そのために一番最適な場所は、……あそこしかない!)」タッタッタッタ
ー???ー
彩「はぁ、……はぁ、……はぁ。」
楓「はぁ、はぁ、……つ、疲れた……。」
も、もう、ダメ……。
あ、歩けな、い……。パタリ
彩「ご、ごめん、空見、くん。はぁ、はぁ、……ちょっと、飛ばしすぎちゃった、かも……。」
楓「ちょ、ちょっとどころじゃ、……はぁ、はぁ、な、ないよ……。」
ま、マジで……。
……し、死ぬかと、思った……。
彩「……で、でも、……つ、着いたよ。」
楓「着いたって、……ど、どこに……。……! こ、ここって……」
彩「……そう。……花美ヶ丘公園だよ。」
……公民館ライブの後に来た、あの日の本当の目的地。
菊地さんと初めて会って(厳密には初めてじゃない)、みんなでお花見をした場所、……花美ヶ丘公園。
……もしかしてここが、丸山さんの来たかった場所……。
彩「と言っても、まだここがゴールじゃないんだけどね。」
楓「え、そうなの?」
彩「うん。……立てる?スッ」
楓「……ギュッ あ、ありがとう。」
彩「それじゃあ、私についてきてね。」
楓「う、うん。……」
彩「……」スタスタスタ
楓「……あ、あのー。」
彩「ん?なーに?」
楓「……ごめん。やっぱ、何でもない。」
彩「そうなの?もう、空見くんったら。」
楓「……」
……手、繋いだままなんだけど、……いいのかな?
彩「今度こそ着いたー!」
楓「……ここは……」
あのとき僕達が、宮村さんに案内されて来た、お花見をした本当の場所。
桜の木……は流石にもう6月だから咲いてないけど、……間違いない、ここだ。
この公園の奥にある、めちゃくちゃ大きな木。
この木の下で、僕達はお花見をしたんだ。
彩「懐かしいなぁ。ここでのお花見。」
楓「うん……。もう、2ヶ月も前のことなんだよね。」
彩「違うよ空見くん。もう2ヶ月じゃなくて、まだ2ヶ月、だよ。」
楓「……うん、そうだね。」
丸山さんがこの場所に来たかった理由、なんとなく分かる気がするな。
彩「……ねぇ、空見くん。」
楓「ん?」
彩「私、……空見くんに、お願いがあるの。」
楓「お願い?」
彩「うん。……聞いてくれる?」
楓「……う、うん。別に、構わないけど。」
彩「ありがとう。……すぅ、はぁ……。」
楓「? えーっとー、丸山さん?」
彩「すぅ、はぁ、すぅ、はぁ、……よし!」
楓「丸山さん、何で突然深呼吸なんか…「空見くん!」は、はい!」
彩「……」
楓「……」
彩「……わ、私と、……そ、その……」
楓「……」
彩「……わ、私と……
……と、友達に、なってください!サッ!」
楓「……へ?」
彩「……」
楓「……えっと、丸山さん?いったい、何を…「なんてね♪」……??」
彩「……これ、いざやると、なんかすごく、恥ずかしいね///。」
楓「……ね、ねぇ、丸山さん。今のって、いったい……」
彩「分からない?空見くんも、やったことあるでしょ?」
楓「え、僕も?」
彩「うん♪」
楓「……僕が、今のを……。うーん、……!も、もしかして!」
彩「思い出した?……そう、お花見のとき、空見くんが私達に向けてやった、友達申請だよ♪」
楓「……げ、厳密に言えば、仲良し申請なんだけど……」
彩「あの後みんなにそれなら友達でいいってツッコまれたんだから、友達申請でいいじゃん♪」
楓「う、うん……。ねぇ、僕、本当にあんな感じだった?」
彩「うん。」
……そう、なんだ。
……そうだなー。
なんというか、その、……恥ずいな。
僕こんな恥ずいこと、2回もやってたのか……。
彩「……それで?」
楓「え?」
彩「返事、くれないの?」
楓「へ、返事?……いや、返事も何も、僕と丸山さんはもう…「ほんとに?」へ?」
彩「ほんとに、そう思ってる?」
楓「も、もちろん。思ってる…「だったら。」……」
彩「……頼ってよ。」
楓「……丸山、さん。」
彩「私のことを友達だと思うなら、友達だと思ってくれるなら、……空見くんのこと、手伝わせてよ。もっと、私を頼ってよ!」
楓「……うん。……ごめん、丸山さん。」
彩「ううん。分かってくれたのなら、もういいよ。……それとさ、空見くん。」
楓「? 何?」
彩「空見くん、言ってたよね。人と話すのが苦手だって。初めて会った人やあまり話さない人と話すと、緊張して体が震えるって。」
楓「う、うん。」
彩「それは違うよ、空見くん。」
楓「え?……何で、そんなことを…「だって、見てたもん。」見てた?」
彩「紗夜ちゃんと燐子ちゃん、沙谷加ちゃん、日菜ちゃんやリサちゃん、ひまりちゃんとだって、いつも通りの感じで話してたじゃん。あまり話さない人とも、初めて会った人とも、私達と話すときみたいに、普通に話してたじゃん。」
楓「!! ……も、もしかして丸山さん、昨日一昨日のサプライズであの人達を呼んだのは、それを証明するため……」
彩「えへへ……。3日間に渡る、私のお出かけ作戦。長かったけど、なんとか上手くいった、ってことでいいのかな。」
楓「……はは、ははは。丸山さん、策士だなぁ。」
彩「もう、笑い事じゃないよ~。ほんとに大変だったんだからね~?」
つまり僕は、この3日間、まんまと丸山さんの策にしてやられたってわけか。
……僕なんかのために、ここまでしてくれるなんて……。
楓「……ねぇ、丸山さん。」
彩「ん?何、空見くん?」
楓「僕、……みんなに謝りたい。」
彩「……」
楓「今回僕は、いろんな人に迷惑をかけた。白鷺さんから始まって、浅井さん、橋山さん、宮村さん、クラスのみんなに、松原さんに、ゆりさんにも。そして、……丸山さん。」
彩「!」
楓「まずは丸山さんに謝りたい。……丸山さん、本当にごめん!」
彩「そ、そんな!私は別に迷惑なんて…「それと。」?」
楓「……ありがとう。」
彩「……空見くん。」
楓「僕、ようやく決心がついたよ。まずは、……白鷺さんに謝りたい。」
彩「千聖ちゃんか。……最初から強敵だね。」
楓「強敵って……。でも、覚悟はできてる。何を言われようと、僕は……。」
彩「……」
楓「……お願い丸山さん。僕の罪滅ぼしを、手伝ってほしい。」
彩「罪滅ぼしは、ちょっと大袈裟だけど……。でも、もちろんだよ!」
楓「ありがとう。……本当にありがとう、丸山さん。」
謝らなければいけないのは、全部で七人。
それプラス、クラスのみんな。
……前の僕なら、絶対無理だって諦めてたけど、今回は丸山がいっしょだ。
……大丈夫、やれる!
彩「よーし!頑張ろう空見くん!まずは千聖ちゃんだー!」
楓「オー!」
花音ちゃんお誕生日おめでとう!!
誕生日限定のエリア会話がちさかのだったのでめちゃくちゃ嬉しかったです。