田舎から引っ越してきた僕と個性的な人達   作:知栄 砂空

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とうとう今回から、文化祭回本番です!

いやー、……何ヵ月かかったんだろうw。


41話 文化祭を楽しもう(1年生編)

【花咲川女子学園 2-A】

 

「宮村さーん、そっち持ってー。」

 

音羽「分かりましたー。」

 

 

 

 

 

「この椅子はあの教室で、あの椅子は向こうの教室ね。」

 

橋山「はいよ。」

 

 

 

 

 

「うっ、くっ、うぅ……うわぁっ!」

 

美菜「お、っと。大丈夫?」

 

「あ、ありがとう浅井さん……。」

 

美菜「1人で持つのは大変だから、いっしょに持とう。」

 

「あ、それ運ぶの?私も手伝うよ。」

 

「私も私もー。」

 

「みんな……。……ありがとう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花音「このセリフのところは、もっと感情を強めにしたほうがいいかな?」

 

千聖「ええ、そのほうがいいかもしれないわね。逆にこっちのセリフのときは、ちょっと感情をおさえめにしたほうがいいと思うのだけれど……」

 

花音「うーん……そうだね。そのほうがいいかも。」

 

「あ、あのー、白鷺さん。」

 

千聖「? どうしたの?」

 

「わ、私……ここのセリフ、強めに言うっていうのが、ちょっと、苦手で……」

 

千聖「ここのセリフって、どこのセリフ?……なるほど、このセリフね。確かにここは重要な場面だから、ちょっと強い感じのほうがリアリティが出るわね。でも、あなたの性格上、それは少し難しいと……」

 

「はい……。すみません……。こんな、文化祭本番を前にして、こんな相談を……」

 

千聖「気にしないで。勇気を出して聞きに来てくれたこと、私は嬉しく思うわ。そうね……。劇までまだ時間はあるから、私といっしょに対策を考えましょうか。」

 

「! は、はい!あ、ありがとうございます!では、またあとで!」

 

千聖「ええ、あとでね。」

 

花音「……千聖ちゃん、優しいね。」

 

千聖「そう?別に普通よ。」

 

花音「普通、か。……ふふ、そうだよね。」

 

千聖「何よ花音。どうしたの?」

 

花音「なんでもないよ♪」

 

 

 

 

 

美菜「あ、もうこんな時間……。みんなー!そろそろ体育館に向かうよー!」

 

 

 

 

 

千聖「もうそんな時間なのね。花音、私達も行きましょ。」

 

花音「う、うん。……まだかなー?」キョロキョロ

 

千聖「間に合うように来ると言ったのに来ないあの人が悪いのよ。放っといて、先に行ってましょ?」

 

花音「……そ、そうだ…

 

 

 

 

 

「ま、松原さーーーん!!!」

 

 

 

 

 

!!」

 

千聖「……やっと来たわね。」

 

花音「空見くん!」

 

楓「はぁ、はぁ、はぁ、……つ、疲れた……。ま、間に合ったってことで、……い、いいの、かな?」

 

花音「うん!もちろん♪」

 

千聖「お疲れ様。朝早くから大変だったわね。」

 

楓「ま、まぁね……。」

 

花音「走って来て疲れてるでしょ?無理に急がないで、ゆっくり行こ?」

 

楓「う、うん……。」

 

 

 

 

 

彩「……!空見くん!千聖ちゃん!花音ちゃん!」

 

千聖「あ、彩ちゃん!?こんなところで何をしているの?……彩ちゃんのクラスの人達は、どこに……」

 

燐子「他の人達はみんな、既に体育館に向かったのですが……」

 

紗夜「どうしても空見さん達と行きたいと言うので、仕方なくここで待ってたんです……。」

 

花音「そ、そうだったんだ……。」

 

彩「えへへ……。」

 

楓「別に、先に行ってくれてもよかったのに……。」

 

彩「そんなわけにはいかないよ!せっかくの文化祭だもん!みんなで一歩を踏み出したいじゃん!」

 

千聖「一歩って……何の一歩よ。」

 

彩「もちろん、初めての文化祭への一歩だよ!」

 

花音「初めての、文化祭?……あ。」

 

燐子「な、なるほど……。」

 

紗夜「そういうことですか。」

 

千聖「こればかりは、彩ちゃんに同意見ね。」

 

楓「? え、どういうこと?」

 

彩「さ、行こ行こ!」

 

千聖「早く行かないと、開会式に遅れてしまうわ。」

 

紗夜「クラスの人達も、待たせてしまっていますしね。」

 

燐子「そ、そう……ですよね。い……急がないと。」

 

楓「……ねぇ。丸山さんの言う一歩って、いったい何の…ガシッ! え?」

 

花音「空見くん、行こう。」

 

楓「いや、でも…「そのうち分かるから。ね?」……う、うん……。」

 

ごめんね、空見くん。

 

彩ちゃんの言う一歩。

 

残念ながら、私の口からは教えられないの。

 

でも、今日の文化祭の中で、いつかきっと、分かるときがくるから。

 

だからそれまで……。

 

それまでは……。

 

 

 

 

 

……いっしょに、文化祭をとことん楽しもう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【花咲川女子学園 体育館】

 

司会者「……それではこれから、花咲川女子学園文化祭、開会式を始めます。生徒会長、ステージに登壇をお願いします。」

 

生徒会長「はい。……」

 

 

 

 

 

あ、生徒会長。

 

……そういや連絡先もらったはいいけど、登録してから何も音沙汰ないな。

 

まぁ、それが普通なんだろうけど。

 

千聖「……あの生徒会長、Glitter Greenのキーボードの人よね。」

 

楓「え!」

 

千聖「何よ。え、って。」

 

楓「い、いや……。気づいて……いたんですか?」

 

千聖「ええ。あなたとライブを見に行ったときから気づいていたわよ。」

 

ま、マジか……。

 

流石白鷺さん……。

 

 

 

 

 

生徒会長「……ただいまより、花咲川女子学園、文化祭を開始することを、ここに宣言します。」

 

ワーワー!!

 

ヒューヒュー!!

 

 

 

 

 

楓「……え、これで始まった……んですか?」

 

千聖「ええ。」

 

花音「うん!」

 

楓「……意外と、あっさりした始まり方、なんだな……。」

 

千聖「どこの文化祭も、こういう感じでしょ?」

 

楓「そう、なのかなぁ?」

 

 

 

 

 

生徒会長「皆さん、今年の文化祭も、思いっきり楽しんでください。」

 

イェーイ!!

 

タノシムゾブンカサイ!!

 

フーフー!!

 

 

 

 

 

楓「……ほんとに、始まったんだ……。」

 

と、いうわけで、とうとう花咲川女子学園の文化祭が始まった(らしい)。

 

後に松原さん達から聞いたことなのだが、開会式が始まるまでの時間に出し物の最後の確認や微調整を行い、時間になったら体育館へ集合、開会式が始まると、生徒会長がステージに上がり、文化祭開始を宣言するとその時点でもう文化祭が始まる、というのがいつもの流れらしい。

 

いやー、あまりにもあっさりした始まり方でびっくりしたよ。

 

前の学校ではあの後にステージパフォーマンスとかいろいろあって、そういうのが終わってから文化祭開始だったからさ。

 

んで、文化祭が始まったら自分の仕事が始まるまでどこかしらにこもってゲームをいじってる、というのが僕の中でのいつもの流れだったけど、……今回はそういうわけにはいかないもんな。

 

花音「空見くん、何してるの?」

 

千聖「早く来ないと置いていくわよ?」

 

おっといけね、松原さん達と回る約束をしてたんだ。

 

……僕が、他の人と文化祭を回ることになるなんて……。

 

何年ぶりだよおい……。

 

楓「ごめん、今行く。」

 

さてと。

 

……じゃあ、行きますか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「……あ!来た!おーい!先ぱーい!」

 

千聖「そんな大げさに手振らなくても見えてるわよ。」

 

たえ「お、来ましたね、空見先輩。」

 

楓「や、やぁ、花園さん……。」

 

りみ「……」

 

花音「……りみちゃん、どうしたの?なんか、元気ない?」

 

りみ「え?あ、いや、……だ、大丈夫です。」

 

花音「そう、なの?」

 

楓「……」

 

りみ「! ……ササッ!」

 

……明らかに、避けられてる……。

 

……で、でも、これも今だけの辛抱だ。

 

平常心、平常心だ僕……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【花咲川女子学園 1-A教室】

 

香澄「それでは改めて……」

 

1-Aのみんな「1Aカフェへ、ようこそ!!」

 

花音「か、歓迎、されてるね……。」

 

千聖「だけど、少し、恥ずかしいわ……。」

 

楓「は、ははは……」

 

白鷺さんと同意見……。

 

他にもお客さんがいる中で僕達だけが歓迎されると、なんか、すげえ恥ずかしい……。

 

イヴ「こちら、メニューになります!」

 

はぐみ「注文が決まったら呼んでね!」

 

花音「イヴちゃん!はぐみちゃん!」

 

千聖「そういえば、あなた達も香澄ちゃん達と同じクラスだったわね。」

 

え、そうだったんだ。

 

初耳。

 

はぐみ「かのちゃん先輩!実はね、このメニューの中に1つ、イヴちんが考えたメニューがあるんだよ!」

 

花音「え、そうなの!?」

 

イヴ「はい!どれだか分かりますか?」

 

千聖「そうね~。」

 

……ん?

 

なんか、1つだけ変わった名前のメニューがあるぞ?

 

……ブシドー、ジュース?

 

……あ(察し)。

 

香澄「正解は~、ブシドージュースです!」

 

イヴ「か、カスミさん!どうして答え言っちゃうんですか~!」

 

香澄「ご、ごめ~ん。」

 

千聖「ふふ、イヴちゃんらしいメニューね。……それじゃあ、それを1つ、もらおうかしら。」

 

花音「じゃあ、私もそれにしようかな。」

 

イヴ「! ありがとうございます!ブシドージュース2つ、ご注文承りました!」

 

花音「……空見くんは何にするの?」

 

楓「うーん……。考え中……。」

 

出たよ、僕の悪い癖。

 

だって、こんなに種類があったら、普通迷うじゃん?

 

若宮さんのブシドージュース?でもいい気はするけど……、うーん、迷うなー……。

 

たえ「パンダのラテアートカフェオレはどうですか?」

 

楓「うわっ!」

 

は、花園さん、いつの間に横に……。

 

楓「ら、ラテアートカフェオレ?」

 

たえ「はい。この日のために練習したんです。どうですか?」

 

千聖「たえちゃん、やけにグイグイいくわね……。」

 

楓「……う、うん。じゃあ、それにしよう、かな。」

 

たえ「毎度あり~。」

 

……ああまで言われたら、頼まざるを得ないよね。

 

まぁ、ラテアートってのも気になりはするし、いっか。

 

……あれ?キョロキョロ

 

……そういえば……。

 

楓「ねぇ、北沢さん。」

 

はぐみ「ん?なぁに?空見先輩。」

 

楓「さっきから思ってたんだけど、山吹さんって、いないの?確か、このクラスだよね?」

 

はぐみ「あぁ、それがね、はぐみも詳しくは分からないんだ。」

 

楓「え?」

 

はぐみ「はぐみもさっきかーくん達に聞いてみたんだけど、さーやなら大丈夫だよって。」

 

楓「山吹さんなら、大丈夫?」

 

はぐみ「うん。」

 

山吹さんなら大丈夫……。

 

どういう意味だ……?

 

りみ「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖「ごちそうさま。とても美味しかったわ。」

 

香澄「そう言っていただけて、嬉しいです!」

 

イヴ「私もです!」

 

花音「はぐみちゃん、たえちゃん、これからも頑張ってね。」

 

たえ「はい。ありがとうございます。」

 

はぐみ「かのちゃん先輩のクラスの演劇、絶対見に行くからね!」

 

りみ「……」

 

楓「あ、あの、牛込さん。……ラテアートカフェオレ、美味しかったよ。」

 

りみ「……ありがとうございます。」

 

あれ?

 

今度は無視されなかった……。

 

……言ってみるもんだな。

 

千聖「では、私達行くわね。」

 

香澄「演劇!絶対絶対見に行きます!」

 

千聖「だから、あなたは声が大きいのよ。」

 

花音「まぁまぁ、千聖ちゃん。……?空見くん、大丈夫?」

 

楓「うん、大丈夫。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖「……ここね。」

 

花音「このクラスでは、何をやってるんだろう?」

 

千聖「ここに書いてあるわ。えーっと……参加型舞台、『金のガチョウ』だそうよ。」

 

花音「参加型舞台か~。面白そう!」

 

千聖「入りましょうか。」

 

花音「うん!行こう、空見くん。」

 

楓「あ、うん。」

 

 

 

 

 

【花咲川女子学園 1-B】

 

千聖「……どうやら、今まさにやっている途中みたいね。」

 

花音「うん……。うわぁ、いっぱい人がいるよ。」

 

千聖「ほんとね、はぐれないよう気をつけないと。」

 

……見た感じ、あの人はいなさそうだけど……。

 

ほんとにこのクラスで合ってるんだよな?

 

でも、戸山さんがあんな自信持って言うんだから、ここ、なんだろうな。

 

花音「! 見て、千聖ちゃん。真ん中にいるお姫様、すごく可愛いよ。」

 

千聖「ええ、そうね。……あら?」

 

ん?

 

どうしたんだ?白鷺さん。

 

……ん?

 

んーー??

 

……真ん中にいる、お姫様の役の人って、まさか……。

 

白鷺「その、まさかね。」

 

 

 

 

 

有咲「……」

 

 

 

 

 

今のところ、まだ僕達には気づいてないみたい。

 

……それにしても、市ヶ谷さんがお姫様の役かー。

 

……なんか、意外だなぁ。

 

 

 

 

 

有咲「……?……!?」

 

 

 

 

 

楓「あ。」

 

 

 

 

 

有咲「……、……///、……/////!!」

 

 

 

 

 

き、気づかれちゃった……。

 

千聖「まずいわね。……花音、楓、出るわよ。」

 

楓「え?」

 

花音「で、でも私達、まだ入ったばかり…「いいから。大事にならないうちに、早く出るのよ。」だ、大事?」

 

……確かに、これはちょっとまずいな。

 

あの格好をしてる市ヶ谷さんがこっそり見に来てた僕達に気づいたら、……絶対こうなる。

 

千聖「2人とも!早く出るわよ!」

 

花音「ふぇぇ!な、何でぇ!?」

 

楓「……」

 

 

 

 

 

有咲「な、なな、ななな、……何であの3人がここにいるんだよーーー////!!??」

 

 

 

 

 

や、やっぱり……。

 

市ヶ谷さん、なんか、ごめん……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花音「有咲ちゃんのクラスの劇、もうちょっと見ていたかったなぁ。」

 

千聖「ほんとにごめんなさい花音。この埋め合わせは、いつかきっと…「し、しなくていいよ?このくらいで。」そう?」

 

もうちょっと見ていたかった、かぁ。

 

まぁ、市ヶ谷さん似合ってたしね、お姫様。

 

本人に言ったら絶対ああなりそうだけど。

 

……あれ?

 

あそこにいるのって……。

 

花音「……!美咲ちゃん!」

 

美咲「あ、花音さん。どうも。」ペコリ

 

千聖「ここに座っていることを考えると、美咲ちゃんは受付係といったところかしら?」

 

美咲「白鷺先輩、空見先輩も。おはようございます。はい、そうなんです。クラスの人から、受付係をやってほしいって頼まれまして。」

 

空見「そうなんだ。」

 

花音「美咲ちゃんのクラスは……マジックショー?」

 

美咲「はい……。」

 

千聖「……なんか、元気ないわね。」

 

美咲「マジックショーをやりたいって言い出したのが、こころなもんで……。」

 

楓・花・千「あ……。(察し)」

 

こころ「美咲ー!もうすぐ次のマジックショーが……ってあら!楓じゃない!花音と千聖もいっしょなのね!」

 

楓「あ、弦巻さ…「丁度よかったわ!これからあたし達のマジックショーが始まるの!楓達も見ていってちょうだい!」あ、あぁ……。」

 

美咲「こころ、空見先輩困ってるでしょ。すみません。こころの言うことは、無視して大丈夫ですので。」

 

花音「……でも私、こころちゃんのマジックショー、気になるかも。」

 

美咲「え?」

 

千聖「確かに。私も少し、興味があるわ。」

 

美咲「いや、あの、ちょ、ちょっと待って…「空見くんはどう?」「僕?……うん、まぁ。気にはなるかな。」空見先輩まで!?」

 

こころ「決まりね!というわけで美咲!3人の受付、お願いね!」

 

美咲「……はぁ。分かりましたよ。それでは花音さん、白鷺先輩、空見先輩。ここに名前を書いてから教室にどうぞ……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【花咲川女子学園 1-C】

 

ワイワイガヤガヤ

 

花音「有咲ちゃんのクラスもいっぱいいたけど、ここもいっぱいだね。」

 

千聖「そうね。(若干、こっちのほうが人が多いかしら。)」

 

マジックショーかぁ。 

 

こうして実際に目で見るのは初めてだから、楽しみだなー。

 

てか、弦巻さんってマジックできたんだ。

 

マジックができる人って、なんかすごいって思うよね。

 

千聖「……始まるみたいよ。」

 

 

 

 

 

こころ「みんなー!今日はあたし達のマジックショーへようこそ!あたし達の華麗なマジックで、ここにいるみーんなを笑顔にしてあげるわ!」

 

 

 

 

 

パチパチパチ……‼︎

 

花音「カッコいいよー!こころちゃーん!」パチパチパチ

 

千聖「ふふ。花音ったら、まるでこころちゃんのファンね。」

 

弦巻さんのマジック……。

 

果たして、どんなものが繰り広げられるんだろうか……。

 

 

 

 

 

こころ「それじゃあいくわよー!……それ!」

 

ブワッ!

 

楓・花・千「!?」

 

クルックー

 

クルックー

 

こころ「……いらっしゃい!ハトさん達!」

 

オー!

 

スゴーイ!

 

パチパチパチ

 

 

 

 

花音「す、すごい……。」

 

千聖「こころちゃん、ほんとにマジック、できたのね……。」

 

は、ハトがいっぱい……。

 

これが、マジック……。

 

 

 

 

 

こころ「さぁ!この調子でどんどんいくわよー!それー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弦巻さんのマジックショーは、思ってたよりも全然クオリティが高くて、終始観客を驚かせていた。

 

最初のハトはもちろん、トランプを使ったマジック、帽子からいろんな旗を出すマジック、さらには物を出現させるマジック、出現させたものをさらに浮かせるマジックなど、初歩的なものから高度なものまで、あらゆる種類のマジックが披露された。

 

いや、ほんとマジですごすぎるんだが……。

 

もう最初から最後まで、ずっと歓声の嵐だったし……。

 

あ、ちなみにマジックは、弦巻さん以外の人も披露していた。

 

まぁそりゃそうだよね。

 

これって一応“クラス”の出し物だもんね。

 

弦巻さんだけのマジックショーをやっちゃったら“弦巻さん”の出し物になっちゃうもんね。

 

あ、あと、たぶん手伝いとか補助とかの役割だと思うんだけど、……度々出てきた謎の黒い服の人はいったい誰?

 

 

 

 

 

こころ「それじゃあ次が、最後のマジックよー!楽しい時間が終わるのは名残惜しいけど、そんなのを忘れてしまうくらい、ビッグなマジックを見せてあげるわ!」

 

イェーイ!

 

タノシミー!

 

 

 

 

 

花音「ビッグなマジックかぁ。どんなのだろうね?」

 

千聖「こころちゃんのマジックだもの。良い意味で予想を裏切ってくれるはずよ。」

 

予想を裏切る、か。

 

確かに弦巻さんのマジックには、終始驚かされてばかりだった。

 

果たして、どんなマジックがくるか……。

 

 

 

 

 

こころ「まず用意するのは、この大きな箱!これに魔法の呪文を唱えれば、みんなが笑顔になるような、とびっきり最高のサプライズが待っているの!」

 

とびっきり最高のサプライズ……?

 

今までもまぁサプライズ続きだったけど、それ以上のものってこと?

 

こころ「それじゃあいくわよー!……ハピネスっ!ハピィーマジカルっ♪」

 

ブワァンッ!

 

楓・花・千「うわっ(きゃあっ)!」

 

こ、この煙……。

 

最初のハトのときより、すごい……。

 

あ、ちなみにこの煙、人間には全く害のないものらしい。

 

そういうとこはちゃんとしてるのね。

 

ナンダナンダ??

 

スゴイケムリ……

 

イッタイドンナサプライズガ……

 

……ん?

 

なんか煙の中から、人影が見えるような……。

 

……あれ?

 

人……、じゃなくね!?

 

千聖「あ、あの影って……」

 

花音「も、もしかして……」

 

 

 

 

 

こころ「みんなを笑顔にする、とびっきりで最高のサプライズは……」

 

ドーン!

 

楓・花・千「!!」

 

ミッシェル「ど、どうもー。みんな大好きミッシェルだよー。」

 

こころ「ミッシェルでしたー!」

 

ワー!!

 

スゴーイ!!

 

ホンモノノミッシェルダー!!

 

ミッシェルー!!

 

花音「……み、美咲、ちゃん?」

 

千聖「そう来るのね……。」

 

……あ、あれって確か、前に商店街にいた……。

 

え、あの着ぐるみって、商店街のものじゃないの?

 

いいの?

 

こんな、学校なんかに持ってきちゃって……。

 

……ちゃんと許可、もらってんの?

 

ていうか、意外と人気だな、あのクマ……。

 

こころ「見てミッシェル!あなたを見て、こーんなにたくさんの人が笑顔になってるわ!」

 

ミッシェル「おー、ほんとだー。嬉しいなー。……ん?」

 

楓・花・千「……」

 

ミッシェル「(……はぁ。これがあるから見られたくなかったんだけどなー……。)」

 

こころ「ミッシェル!あなた、本っ当に最高よ!」ギュッ!

 

ミッシェル「うわっ!く、苦しいよこころー。」

 

最後の最後にクマ登場……。

 

これは、誰も予想できんわ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花音「これで1年生は一通り回った、よね?」

 

千聖「ええ。クラスによっていろいろな出し物があって、面白かったわ。」

 

花音「そうだね。こころちゃんのクラスは、特にすごかったな……。」

 

千聖「そうね……。まさかのミッシェル登場なんて。ふふ、こころちゃんならではよね。」

 

花音「ふふ、確かに♪……みんなの頑張りに答えるために、私達も頑張らなきゃだ…グ~ ……え?……この音って、もしかして……」

 

千聖「はぁ……。楓、またなの?」

 

楓「……、……す、すみません///。」

 

花音「あ、でも、もうそんな時間かも。」

 

千聖「12:13……。まぁそうだけど……。」

 

花音「それじゃあ千聖ちゃん、空見くん。丁度いい時間だし、お昼買いに行こうよ。今なら他のクラスの子達が屋台や模擬店を出してるはずだから、それを買ってどこかで食べよう?」

 

千聖「なるほどね……。せっかくの文化祭だし、そうしましょうか。楓、それで文句ないわよね?」

 

楓「う、うん。」

 

花音「決まりだね。それじゃあ行こっか♪」

 

というわけで僕達は、お昼を食べに行くことになった。

 

……お金、持ってきてないんだけどね。




やっと来ました文化祭編(本番)!

ここまで来るのにどれだけかかってんだこの野郎と思いますが、全くその通りでございますw。

文化祭編では花咲川のキャラがオールスターで登場(全員とは言ってない)するので、そこのところも楽しんで読んでくださると嬉しいです、

今回がタイトルの通り1年生なので、次回は……、もうお分かりですよね?
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