田舎から引っ越してきた僕と個性的な人達   作:知栄 砂空

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年内に文化祭編終了は、このペースだと無理な気がしてきた……。

……でも、なんとかいけるように頑張ります!


43話 文化祭を楽しもう(番外編)

【花咲川女子学園 2-C】

 

楓「……」

 

彩「……!空見くん!」

 

紗夜「もう大丈夫なのですか?」

 

楓「あ、はい、まぁ。」

 

燐子「……?どうか……しましたか?」

 

楓「あ、いや……。ちょっと、松原さんと白鷺さんに会ってさ。」

 

紗夜「松原さんと白鷺さんに?」

 

楓「はい。2人とも、準備で忙しいみたいで、一言二言しか話してませんけど。」

 

紗夜「そうなんですか。」

 

彩「……あ、あの!空見くん!」

 

楓「! え、何?丸山さん。」

 

彩「えっと、ご、ごめんなさい!ここに来るとき私、すごい急いで走ってきちゃって……。ついてきてる空見くんのこと、考えないで……。」

 

楓「……あ、そういうこと?い、いや、別にそれぐらいいいよ。」

 

彩「でも、私…「確かにめちゃくちゃ疲れたけど、もう大丈夫だから。それに、こういうのはもう、慣れてるから。」……へ?」

 

燐子「慣れてる……?」

 

紗夜「空見さん、そういう問題ではないと思うのですが……。」

 

本当は慣れるほうがおかしいんだろうけど、実際その通りなんだもん、しょうがないよね。

 

……しょうがなくない?

 

あ、そう……。

 

 

 

 

 

パチンッ

 

楓・紗・燐「!」

 

彩「わ!暗くなった!」

 

電気が消えた……。

 

もう始まるってことか。

 

あ、カーテンの後ろから誰か出てきた。

 

 

 

 

 

司会者「皆さん!本日は2-Cのミニファッションショーを見に来てくださり、ありがとうございます!先ほどトラブルが起きてしまったため、開演時間が長引いてしまい、本当に申し訳ございませんでした!」

 

 

 

 

 

彩「あ、あの子……」

 

紗夜「知り合いですか?」

 

彩「あ、いや、そういうわけじゃないけど……。」

 

燐子「……」

 

彩「……そ、そんなことよりもほら!ファッションショーに集中しようよ!」

 

紗夜「え?……そ、そうですね。」

 

燐子「わ、分かりました。」

 

楓「?」

 

彩「(……沙谷加ちゃんがクラスで一番嫌ってるのがあの子だなんて、今の状況じゃ絶対言えないよ……。)」

 

 

 

 

 

司会者「そのお詫び、ってわけじゃないけど、今回は特別に、2人のスペシャルゲストに出演してもらうことになりましたー!」

 

ワーワー!  

 

スペシャルゲストー?

 

タノシミー!

 

 

 

 

 

彩「スペシャルゲスト?」

 

紗夜「しかも2人……。まさかね。」

 

 

 

 

 

司会者「それではさっそく登場してもらいましょう!スペシャルゲストの~~?……

 

 

 

 

 

……白鷺千聖さんと、松原花音さんでーす!」

 

 

 

 

 

楓・彩・紗「!?」

 

燐子「そのまさか……でしたね。」

 

 

 

 

 

……ファサ~(カーテンの開く音)

 

千聖「……」

 

キャー!!

 

シラサギサンカワイイー!

 

ワーワー!!

 

花音「///」

 

フー!

 

マツバラサンモカワイイヨー!

 

フタリトモサイコウー!!

 

 

 

 

 

彩「あ、あれが……千聖、ちゃん?」

 

紗夜「まるでモデルのような身のこなしですね……。」

 

彩「そして花音ちゃんは……すごく、綺麗……。」

 

燐子「はい……。あの衣装……松原さんに……とても似合ってます……。」

 

……す、すげぇ……。

 

あんな白鷺さんと松原さん、初めて見た……。

 

白鷺さんは、ベレー帽をかぶり、髪型は三つ編みになっていて、あれは……ニット、って言うのかな?を着て、ミニスカートを履いている。  

 

私服の白鷺さんは、街を案内してもらったときやこの前喫茶店で会ったときに見たことあるけど(35話参照)……あんな格好の白鷺さんは初めて見た……。

 

対して松原さんは、白鷺さんのような洋服ではなく、白金さんの言う衣装だ。

 

髪型は白鷺さんと同じく三つ編みになっていて、衣装には白いバラがプリントされており、胸と腰のところにはイチゴとイチゴの花?が飾りつけられている。

 

スカートには大きなピンクのリボンがついていて、……なんというか、……可愛い。

 

 

 

 

 

花音「ふぇぇ、やっぱりこれ、すごく恥ずかしいよぉ~///。」

 

千聖「もっと自信持って、花音。その衣装、花音にとても似合ってるわ。」

 

花音「うぅ、ほ、ほんと?」

 

千聖「ほんとよ。私が花音のことで嘘ついたことある?」

 

花音「……ない、……気がする。」

 

千聖「ちょ、花音!そこは肯定してくれる流れでしょ?」

 

花音「あはは、確かに。」

 

千聖「確かにって、もう花音~。……なんて、ふふ♪」

 

花音「えへへ♪」

 

花・千「あはは(うふふ)♪」

 

千聖「……花音。今日のあなた、本当に綺麗よ。私が保証するわ。」

 

花音「千聖ちゃん……。……えへへ♪ありがとう♪千聖ちゃんも、すごく可愛いよ。」

 

千聖「ふふ、ありがとう♪花音♪」

 

 

 

 

 

彩「? 2人とも、何を話してるんだろう?」

 

紗夜「ここからでは、よく聞こえませんね。」

 

燐子「しかし、よく見ると2人とも……笑って……ますね。」

 

彩「あ、……言われてみれば、確かに……。」

 

楓「……」

 

 

 

 

 

千聖「花音、せっかくこういう機会をもらったのだから、やるからには最後まで楽しみましょう。」

 

花音「うん!今回限りの、2人だけのファッションショーだね!」

 

千聖「2人だけの……。ええ、そうね。」

 

花・千「(……空見くん(楓)、見てくれてるかなぁ?(見てくれているかしら?))」

 

 

 

 

 

楓「……」

 

 

 

 

 

花・千「……」クルッ

 

 

 

 

 

楓「?」

 

 

 

 

 

花・千「……」パチンッ

 

 

 

 

 

楓「////!?」ドキッ!

 

い、今の……う、うい、ウインク……?

 

き、気のせいか?

 

なんか今の……ぼ、僕のほうを見て、……や、やった、ような……。

 

……ま、まぁ、僕の思い違いかもしれないけど……。

 

彩「ねぇ、空見くん。」

 

楓「……え?」

 

彩「今花音ちゃんと千聖ちゃん、ウインクしたよね?空見くんのほう見て。」

 

楓「……そ、そうなの?」

 

彩「うん。私には、そう見えたよ。」

 

……やっぱり、そうだったんだ。

 

思い違いじゃ、なかった……。

 

……でもまさか、2人同時にしてたなんてな。

 

片方しか見てなかったから、気づかなかった。

 

……すごく、可愛かったな。

 

……///。

 

彩「……空見くん、顔赤いよ?」

 

楓「え///?う、嘘///!?」

 

彩「嘘じゃないよ。まぁでも、あの2人からウインクなんかされたら、顔が赤くなっちゃうのも無理ないよね。空見くん、男の子だし。」

 

楓「……まぁ、そ、そうだね。」

 

……おかしい。

 

何で僕、こんなドキドキしてるんだ……?

 

女子にウインクというものを初めてされたからか?

 

……分からん。

 

今の僕の気持ちが、分からん……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「いやー、花音ちゃんも千聖ちゃんも、すごく可愛かったね!」

 

紗夜「そうですね。2人とも、とても似合っていました。」

 

燐子「これからの衣装の……参考にも、なりました。……空見さんは……どうでした?」

 

楓「……え?あ、あぁ僕?……うん、まぁ、良かったよ……。」

 

彩「空見くん、2人にウインクされてたもんね。」

 

燐子「! う、ウインク……ですか?」

 

紗夜「そ、そうなんですか?」

 

楓「ちょ、丸山さん!?」

 

彩「それに空見くん、顔赤くなってたし。」

 

楓「丸山さん///!?」

 

紗夜「……空見さん。まさか、そんな人だったなんて……」

 

燐子「意外……です。」

 

楓「そんな人ってどういう人ですか!?そういう言い方は誤解を生むからやめてくれ…「何の話?」うわぁっ!」

 

花音「きゃっ!」

 

彩「あ、花音ちゃん!千聖ちゃんも!」

 

楓「……な、何だ、松原さんたちか……。」

 

千聖「何だとは何よ。」

 

い、今のは心臓に悪い、悪すぎる……。

 

マジで飛び出すかと思ったもん……。

 

花音「び、びっくりしたよ~。空見くんが突然大きな声出すから、それにつられて私も大きな声出しちゃった……。」

 

楓「そりゃあ、突然話しかけられたらびっくりするよ……。」

 

花音「ご、ごめんね。」

 

楓「いや、まぁいいけど。」

 

千聖「……それで?あなたたちは、何について話していたのかしら?」

 

彩「あぁ、実は…「だあああ!!何でもない!何でもないよ!」え、空見くん?」

 

千聖「何でもないわけないでしょ。さっき現に何か話し…「ど、どうでもいい話だよ!えーっと……。……!つ、次はどこへ行こうかなーって、話してただけだよ。ほら、ステージ発表まで、まだ時間あるでしょ?」……まぁ、そうだけど……」

 

紗夜「確かに、まだ時間はありますね。」

 

燐子「次……ですか。……どこ行きましょう……?」

 

楓「そ、それは……。」

 

花音「この後のこと、何も考えてなかったね……。」

 

千聖「いっそのこと、もう体育館に行くという選択肢はあるけれど……」

 

彩「でも、まだちょっと早いよね……。」

 

花・千・彩・紗・燐「うーん……。」

 

……なんとか、話をそらすことはできたけど……。

 

それはそれで、また新たな問題ができてしまった……。

 

うーん、どうしたもんか……。

 

 

 

 

 

???「あ、いたいた!おーい!空見くーん!」

 

楓「ん?

 

 

 

 

 

……あれ、ゆりさん?」

 

花・千・彩・紗・燐「え?」

 

ゆり「探したよー空見くん。」

 

楓「え、そうなんですか?……でも、まだあれまでは時間が…「違う違う、あれじゃないよ。」? じゃあいったい何で……」

 

彩「あ、あの!」

 

楓・ゆ「?」

 

彩「……も、もしかして、……グリグリのゆりさん、ですか?」

 

ゆり「う、うん。もしかしなくても、私はGlitter Greenの牛込ゆりだけど……。」

 

彩「……」

 

千聖「……えっと、彩ちゃん?いったいどうし…「すごい!」え?」

 

彩「すごいよ千聖ちゃん!あのゆりさんが、グリグリのゆりさんが、まさかこの学校の生徒だったなんて!私、ほんとにびっくりだよ!!ねぇ、みんなもそう思わない!?」

 

花・千・紗・燐「……」

 

彩「……って、あれ?」

 

千聖「……彩ちゃん、知らなかったのね……。」

 

彩「え?え、何?どういうこと?」

 

紗夜「Glitter Greenの方々がこの学校の生徒だということは、噂で耳にしていましたが……」

 

燐子「まさか……こうして、実際に校内で……会えるなんて……。」

 

彩「……もしかしてみんな……知ってたの?」

 

花音「私も、実は千聖ちゃんから聞いてたんだ。それも、結構前から……。」

 

彩「……じゃあ、この中で知らなかったの……、私だけ……?」

 

千聖「可哀想ではあるけど、……そう、なるわね……。」

 

彩「……そ、そんな~……。」

 

楓・花・千・紗・燐「……なんか、ごめん(なさい)(すみません)……。」

 

ゆり「……えーっとー、……とりあえず私も、謝ったほうがいい、のかな……?」

 

いや、ゆりさんが謝る必要はないと思います……。

 

……たぶん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【花咲川女子学園 2-A】

 

ゆり「そっか~。ステージ発表のプログラムにあった演劇って、空見くん達のクラスだったんだ~。」

 

楓「はい。……言ってませんでしたっけ?」

 

ゆり「聞いてないよ全然~。でもそっか、演劇か~。……うん、絶対観に行くよ!頑張ってね、みんな!」

 

花・千「あ、ありがとうございます。」

 

彩「……ねぇ、空見くん。」

 

楓「ん?」

 

彩「この教室って、入っても大丈夫なの?」

 

楓「うん。朝先生が、ここも休憩スペースとして使っていいって言ってたから。」

 

彩「そうなんだ……。」

 

紗夜「しかし、そのわりには私たち以外誰もいませんね。」

 

燐子「みんな……、外のほうの休憩スペースに……行ったんでしょうか?」

 

千聖「でも、私たちの前に誰かが使っていたというのは、間違いないわね。」

 

楓「え?」

 

花音「どういうこと?千聖ちゃん。」

 

千聖「ほら、見て。ロッカーの上に置かれてるいくつかのお弁当袋。朝見たときと、配置が変わっているでしょ?」

 

彩「そ、そうなの?空見くん。」

 

楓「……いや、全然分からない……。」

 

花音「でも確かに、言われてみれば、そうだった気も……。」

 

楓「え、マジで……?」

 

千聖「流石花音ね。楓、あなたはもう少し、周りを観察するということを覚えたほうがいいわよ。」

 

楓「は、はぁ……。」

 

周りを観察……。

 

お母さんと同じようなこと言われた……。

 

ゆり「……なんか千聖ちゃんって、空見くんのお母さんみたいだね。」

 

楓・彩・紗・燐「え?」

 

花「!?」

 

千聖「……私が、楓のお母さん、ですか?」

 

ゆり「うん♪」

   

……まぁお母さんと白鷺さんとじゃ、白鷺さんのほうが断然怖いけど。

 

……てか何だろう?

 

この感じ、とても嫌な予感が……。

 

花音「あ、あの、……そ、空見くん。」

 

楓「ん?」

 

花音「……」チサトノホウユビサシ

 

楓「え?……いや、まさかそんな……。!!」

 

千聖「……」ゴゴゴゴゴ

 

彩・紗・燐「!!」

 

……これは、考えなくても分かる。

 

……ヤベえやつだ、これ。

 

嫌な予感、まさかの的中……。

 

ゆり「(……あれ?なんか、空気変わった?)」

 

花音「……そ、空見くん。」

 

楓「こ、今度は何?」

 

と、とにかく今は、1秒でも早くここから逃げたい……。

 

花音「じ、実は私、……同じことを、千聖ちゃんに言ったことがあって……」

 

楓「え?お、同じこと?……ってことはもしかして……」

 

花音「……コク」

 

まさかの松原さんが戦犯だったのかよ!! 

 

花音「そのときは、謝ったらすぐ許してくれたんだけど……。今回は……」

 

あー、……終わったわ。

 

これはもう、……死を覚悟するしかないかもしれん。

 

彩「ち、千聖ちゃんが、いつも以上に怖い……。」

 

紗夜「オーラが、凄まじいです……。」

 

燐子「……」ブルブルブル

 

千聖「……ゆりさん。」

 

楓・花・彩・紗・燐「!!」

 

ゆり「ん?どうしたの?」

 

千聖「……さっき、私のことを、……楓のお母さんみたい、と言いましたよね?」

 

ゆり「……う、うん。……何か、まずかった?」

 

千聖「……いえ。そういうわけでは、ないですけど……」

 

花音「(千聖ちゃん!踏みとどまって~!)」

 

彩「(ゆりさん逃げて!それか謝って!)」

 

紗夜「(お、落ち着いてください、白鷺さん!)」

 

燐子「(……)」ブルブルブル

 

千聖「……」

 

ゆり「……?」

 

ゆ、ゆりさーーーん!!!

 

 

 

 

 

千聖「……ふふ、流石にお母さんは大袈裟ですよ。」

 

 

 

 

 

楓「……あ、あれ?」

 

花・彩・紗・燐「?」

 

ゆり「え、そう?」

 

千聖「楓は少し世間知らずなところがあるので、私が見ていてあげなくちゃダメなんです。」

 

ゆり「……えーっとー、それがお母さんみたいって…「だから、それは大袈裟ですよ。友達として、当たり前のことをしているまでです。」……そ、そう、なんだ。」

 

楓・花・彩・紗・燐「……」ポカーン

 

千聖「あら?みんなどうしたの?突然石のように固まって。」

 

彩「……い、いやー……」

 

紗夜「特に意味はない、のですが……」

 

燐子「しいて言えば、……驚いたというか……安心したというか……」

 

花音「い、意外だったね、空見くん……。」ボソッ

 

楓「う、うん……。」

 

千聖「?」

 

てっきりまた怒ると思ったんだけど……。

 

白鷺さん、前と比べて少し丸くなったってことかな?

 

ゆり「……!そ、そうだ!」

 

楓・花・千・彩・紗・燐「?」

 

ゆり「みんなこれからさ、私のクラスに来ない?」

 

千聖「ゆりさんのクラス、ですか?」

 

ゆり「そ!みんなにぜひ入ってもらいたいものがあるんだ~。」

 

花音「私たちに、入ってもらいたいもの?」

 

彩「入る……って、もしかして……」

 

紗夜「そのまさか、でしょうね。」

 

燐子「……」ブルブルブル

 

……そのまさかって……。

 

いったい何のこと?

 

ゆり「分かってない子が1人いるみたいだけど……、ま、着いてくれば分かるよ。」

 

花・千・彩・紗・燐「……」

 

楓「……え?」

 

え、何?

 

分かってないの、僕だけなの?

 

……マジ?

 

え、みんなもう分かってんの?

 

……マジかよ。

 

ゆり「それじゃあ私のクラスへ、レッツゴー!」

 

てか、ゆりさんテンション高えな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

 

楓・花・紗・燐「!?」

 

彩「うわぁぁぁ!!」ギュー!!

 

千聖「きゃっ!ちょ、ちょっと彩ちゃん、苦しいわよ。」

 

燐子「ひ、氷川さん……!この人、顔から……血が……!」

 

紗夜「落ち着いてください、白金さん。」

 

???「実は私、……今朝車にひかれたの。」

 

花音「ふぇぇ!?」

 

楓「す、すぐ病院行かないとじゃ……って、あれ?」

 

彩「ど、どうしたの……?空見くん……。」

 

丸山さん、腰抜けちゃってる……。

 

楓「……この人、生徒会長、だよね?」

 

花・彩・紗・燐「え!?」

 

千聖「ええ、どこからどう見ても、生徒会長よ。」

 

ゆり「ピンポンピンポーン♪2人とも大正解♪」

 

花・彩・紗・燐「えぇぇぇ!!」

 

生徒会長「どう?みんな。私、迫真の演技だったでしょ?」

 

彩「は、迫真の演技すぎるよ~……。」ヘタヘタ

 

花音「私も、ちょっと怖かったかも……。」

 

紗夜「流石、生徒会長ですね。」

 

燐子「……」

 

ゆり「彩ちゃんなんか、腰抜かしてたもんね~。」

 

彩「ちょ、ゆりさ~ん!」

 

生徒会長「ふふ♪……みんな、私たちが作ったお化け屋敷、楽しんでいってね。」

 

彩「え?……お化け、屋敷……?」

 

楓・花・千・紗・燐「……ジー」

 

 

 

 

 

『お化け屋敷』

 

 

 

 

 

彩「う、嘘でしょぉぉぉぉ!!??」

 

まぁ、血糊垂らした生徒会長が出てきた時点でなんとなく察してたよね……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6人で同時に入るとギュウギュウになってしまうため、お化け屋敷へは次の組み合わせで入ることになった。

 

1番目:紗夜、燐子

 

2番目:千聖、彩

 

3番目:楓、花音

 

燐子「そ、それでは、……い、いってきます。」プルプルプル

 

紗夜「白金さん、体が震えてますよ……?」

 

彩「が、頑張ってね、燐子ちゃん。」

 

燐子「は、はい。すぅ、はぁ、すぅ、はぁ。……よし。だ、大丈夫……です。」

 

紗夜「それでは、行きましょう。」

 

 

 

 

 

千聖「燐子ちゃん、大丈夫かしら……。」

 

彩「……そろそろ、私達の番……かな?」

 

ゆり「うん、紗夜ちゃん達が入って30秒経ったよ。彩ちゃん、千聖ちゃん、行っておいで。」

 

彩「! ……ね、ねぇ、お化け屋敷って、さっきの生徒会長みたいなのが、いっぱいいるんだよね……?」

 

花音「え?う、うん、たぶん……。」

 

彩「……うぅ、千聖ちゃーん!!」ダキッ!

 

千聖「もう、しっかりしなさいよ彩ちゃん。あなたは私達Pastel*Palettesのリーダーでしょ?」

 

彩「今はそれ関係ないよー!うぅ、生徒会長みたいなのがたくさん……。うぅ……。」

 

千聖「……はぁ。分かったわよ。」

 

彩「え?」

 

千聖「ほら。」スッ

 

彩「……えーっと、手?」

 

千聖「私が手を繋いでいてあげるわよ。それなら怖くないでしょ?」

 

彩「! ……う、うん!」

 

ゆり「ふふ♪それじゃあ2人とも、いってらっしゃい。」

 

彩「いってきます!千聖ちゃん、行こ!」ギュッ!

 

千聖「もう、彩ちゃんったら。」

 

 

 

 

 

ゆり「……さぁ、最後は君達だね。」

 

楓「は、はい。」

 

花音「……ゴクリ」

 

楓「……それじゃあ松原さん、行こ…ギュッ! え?」

 

花音「///」

 

楓「……えっと、松原さん?この手は…「私も、ちょっと、怖いから///。……手、繋いで行きたいなって、思って///。」……そ、そう///。」

 

ゆり「(おー、花音ちゃん大胆~♪)」

 

楓「……よ、よし。じゃあ、行こっか。」

 

花音「う、うん!」

 

ギュッ!

 

楓「///!」

 

ま、松原さん、ちょっと強く握りすぎじゃない///?

 

……手汗、大丈夫かな///……。

 

ゆり「……それじゃあ最後の2人も、いってらっしゃ~い。」

 

楓・花「い、いってきます///。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花音「……く、暗いね、空見くん……。」

 

楓「う、うん……。」

 

い、意外と……いや、めちゃくちゃちゃんとしてるお化け屋敷だ。

 

光が一切漏れておらす、辺りはほんとに暗い。

 

かろうじて松原さんや道が見えている程度だ。

 

だが、この暗さで進むのは危険とのことで、お化け屋敷に入る前には1グループに1つ懐中電灯が渡されている。

 

懐中電灯を照らしているおかげで、進むべき道のルートや、どこに壁があるかなどが分かるのだ。

 

ちなみに、その懐中電灯は僕が持っている。

 

楓「学校のお化け屋敷なんてってずっと思ってたけど、実際はこんなリアルなんだなー……。」

 

花音「え?……空見くん、学校の文化祭でお化け屋敷入ったことないの?」

 

楓「え?あ、……うん、まぁ。」

 

花音「……じゃあ、これが初めての学校でのお化け屋敷ってことになるんだね。」

 

楓「あー、まぁ、そうなるね。」

 

花音「……そっか。これが、初めての……」

 

楓「? 松原さん、何か言っ……

 

 

 

 

 

???「う゛か゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

 

!?」

 

 

 

 

 

楓・花音「うわああああ(きゃああああ)!!」

 

花音「こ、怖いよ空見くん!!」

 

楓「こ、こっち!こっちに逃げよう!」

 

い、いきなりあんな脅かしかたされたら、誰だって驚く……

 

???「おーまーえーたーちー……」

 

楓「へ?」

 

???「こーこーでー……

 

 

 

 

な゛に゛し゛て゛る゛う゛う゛う゛う゛!!」

 

楓・花音「うわああああ(きゃああああ)!!」 

 

な、何でこんな連続で出てくるんだよおおおお!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後も、僕と松原さんは集中砲火を浴びるかのように脅かされた。

 

 

 

 

 

???「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

 

楓・花音「うわああああ(きゃああああ)!!」 

 

 

 

 

 

???「か゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

 

楓・花音「うわああああ(きゃああああ)!!」 

 

 

 

 

 

???「ま゛あ゛あ゛あ゛て゛え゛え゛え゛え゛!!」

 

楓・花音「うわああああ(きゃああああ)!!」 

 

 

 

 

 

???「わ゛る゛い゛こ゛い゛ね゛か゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

 

楓・花音「うわああああ(きゃああああ)!!」 

 

 

 

 

 

???「う゛う゛ら゛あ゛め゛え゛し゛い゛や゛あ゛!!」

 

楓・花音「うわああああ(きゃああああ)!!」

 

 

 

 

 

もう驚きまくって、声がかれるかと思ったわ。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「……あ!帰ってきた!」

 

楓・花「……」

 

千聖「花音!大丈夫だった!?」

 

花音「ち、千聖ちゃん……。私、もう、……疲れ……ちゃった。パタリ」

 

千聖「!? 花音!?しっかりして!花音!かのおおおおん!!」 

 

ゆり「おぉ……。千聖ちゃん、迫真の演技……。」

 

紗夜「そんな呑気なことを言っている場合ですか!」

 

燐子「空見さん!しっかり……しっかりしてください!」

 

楓「……」チーン

 

ゆり「あちゃー、これは完全に伸びてるねー……。」

 

彩「空見くんも花音ちゃんも、しっかりしてえええ!!」

 

 

 

 

 

この出来事が原因で、ゆりさんのクラスのお化け屋敷は後日、“魔のお化け屋敷”という名前をつけられ、数々の人に恐れられることとなった。   




さよひなって、どうしてあんなに神なんだろう……。

1年間で、どれだけのスターが貯まるかなぁ?(さよひなどちらも当てられなかった民)
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