新年明けまして、おめでとうございます!
今年もよろしくお願い申し上げます!
というわけで、新年一発目の投稿です!
今年の目標はズバリ、月3更新!
1ヶ月に3本投稿できるように、今年は頑張っていきたいと思っています。
あと、1つすみません。
……今回の1話じゃ収まらなかったので、2話構成になってしまいました。
マジですみません……。
香澄『私達5人で!』
香・た・り・有・沙『Poppin'Partyです!!』
楓「……」
「……くん、……くん!」
楓「……」
「……くん!……空見くん!」
楓「! え?」
花音「や、やっと気づいた~。」
千聖「あなた、何ぼうっとしてるのよ。もうすぐ本番なのよ?」
楓「本番……。あ、そっか。うん、そう、そうだよね。ごめん。」
千聖「……分かれば、いいけど。」
「白鷺さーん、ちょっとこれ手伝ってー。」
千聖「! ええ、今行くわ。花音、ちょっとこの場を離れるわね。」
花音「うん。」
楓「……」
花音「……ねぇ空見くん、何かあった?もしかして、具合悪いとか…「あ、いや、大丈夫。全然、そういうんじゃないから。」そう、なの?」
楓「うん。……たださ。」
花音「ただ?」
楓「……戸山さん達のライブ、凄かったなって思って。」
花音「香澄ちゃん達の……。うん、そうだよね。」
楓「何だろう、普通の凄いとは違うんだよ。グリグリのときとはまた違う感じの凄いで、えーっと……そうだな、何て言うんだろう……。」
花音「……引き込まれる?」
楓「そうそれ!聞いてると、戸山さん達の世界に引き込まれるというか、……なんか不思議な感じがするんだよ。初めて聞いたはずなのに、初めて聞いた気がしない……。すごく良い曲だったってのもあるし、演奏が良かったってのもあるし……。……ダメだ、上手く言葉にできない……。」
花音「……」
楓「……?松原さん?」
花音「! あ、ごめん、ちょっとぼうっとしちゃって。」
楓「珍しいね、松原さんが。」
花音「……その、普通の凄いとは違う凄いが何なのか、それは、空見くんじゃないと分からないよ。」
楓「うん……。でも、これだっていう感想がなかなか思い付かなくて……」
花音「……でもね。私、これだけは言えるよ。」
楓「?」
花音「空見くん、好きなんだよ、きっと。香澄ちゃん達のバンドが。」
楓「……バンドが……好き……。……!」
りみ『空見先輩には、ないんですか?自分が思う、最高のバンド。』
楓「……もしかしたら最高のバンドって、そうやって決まるのか……。」
花音「空見くん?」
楓「……ねぇ松原さん。」
花音「ん?」
楓「僕、他のバンドの曲も、聞いてみたくなった。」
花音「! ……」
楓「氷川さん達のバンド、丸山さん達のバンド……。あと確か、松原さんもやってるんだよね?……みんな聞きたい。聞いてみたくなっちゃった。」
花音「……いつか。」
楓「?」
花音「いつか絶対、聞かせてあげる。私達、ハローハッピーワールド!のライブを。」
楓「ハローハッピーワールド!……」
花音「って、なんか上から目線になっちゃったね、ごめん…「ううん、全然。……楽しみにしてるよ。」……うん。」
千聖「楓ー、花音ー、そろそろ始まるわよー。」
楓・花「はーい!」
花音「……それじゃあ空見くん、行こっか。」
楓「うん。……頑張ろう、松原さん。」
花音「うん!」
いよいよ、僕達2-Aの演劇が始まる。
いろいろあったけど、できることは全部やったつもりだ。
上手くいかなかったところも、何度も何度も練習してきたし、白鷺さんのスパルタ指導も耐えた。
すぅ……はぁ……。
……よし。
……絶っっっっ対に!
成功させるんだ!!
ー観客席sideー
「……!いたいた!彩先ぱーい!」
彩「! あ!香澄ちゃん!みんな!」
りみ「はぁ……はぁ……ま、間に合いましたか?」
彩「うん!全然大丈夫だよ!」
紗夜「今は準備をしているようなので、もう少しで始まると思いますよ。」
香澄「そうなんですか。良かったぁ~。」
有咲「ったく、香澄が早く行かないと始まっちゃうって急かすから、無駄な体力使っちゃったじゃねーかよ。」
沙綾「まぁまぁ、そのおかげで間に合ったんだし。」
たえ「空見先輩達の劇、私も出たかったなー。」
有咲「いや出たかったのかよ!!私ら違うクラスだぞ!?」
彩「あはは……。……でも、そうだねー。」
燐子「丸山さん?……どうか……しましたか?」
彩「たえちゃんの言う通り、空見くん達といっしょに劇に出れたら、楽しかったんだろうなーって。えへへ、つい私も思っちゃった。」
香・た・り・有・沙・燐「……」
紗夜「しかし、空見さん達の演劇は、確か恋愛ものなんですよね?仮に出れたとしても、あなた達にはハードルが高いんじゃ……」
彩「うっ……。そ、そこは~……なんとか根性で乗り切る!」
紗・燐「こ、根性……?」
沙綾「あはは、なんか香澄みたいですね、それ。」
りみ「私も、それは思っちゃったかな。」
香澄「え!?私、そんなこと言うかな?」
有咲「お前なら、言いかねないかもなー。」
香澄「え~、そうなの~?」
彩「あはは……。」
パッ!
たえ「! 暗くなった!」
沙綾「いよいよ始まるんだね。」
りみ「な、なんか、私までドキドキしてきちゃった……。」
香澄「う~、楽しみ~!」
有咲「演劇なんだから、静かに見ろよな静かに。」
燐子「だ……大丈夫……でしょうか……。」
紗夜「ええ。あの人達なら、きっと……。」
彩「……」
頑張って、空見くん、千聖ちゃん、花音ちゃん、みんな。
『これより、2-A演劇、『他人と友達と親友と……』を開演いたします。』
2-A 演劇『他人と友達と親友と……』前編
〈配役〉
・主人公:空見楓
・ヒロインA:松原花音
・ヒロインB:白鷺千聖
・クラスメイトA:橋山りか
・クラスメイトB:宮村音羽
・ナレーション:浅井美菜
・先生:上記以外の生徒
※劇中に出てくる人名、地名はフィクションです
※下記は全て演劇の内容です。本編とは全く関係ありません。
美菜(ナレーション)『ここは、花ノ川学園。この街、つくし町の中央に位置する、ごく普通の高校である。……夏休みが終わり、2学期も始まろうとしている今日(こんにち)、この学校に、1人の転校生がやってくる。』
先生「それじゃあさっそくだけど、このクラスの転校生を紹介するわね。君、教室に入ってきなさい。」
ザワザワザワ(効果音)
ザワザワザワ(効果音)
カノン(ヒロインA)「……」
チサト(ヒロインB)「……」
ガラッ
???「……」
チサト「……っ!」
カノン「(! 転校生って、男の子だったんだ……。)」
???「……」
先生「……えっとー……自己紹介、してくれる?」
カエデ(主人公)「……空見、カエデです。」
ザワザワザワ
ザワザワザワ
カノン「(……え、それだけ……?)」
先生「……あ、ありがとう。えっと、それじゃあ空見くんは……松原さんの隣に座ってもらおうかな?」
カノン「! わ、私ですか!?」
先生「ええ。空見くんに、この学校のこと、いろいろ教えてあげてね。」
カノン「……は、はい……。」
カエデ「……」
カノン「……えっと、そ、空見くん。よ、よろしくね。」ボソボソ
カエデ「……」
カノン「(え……。……む、無視、された……?)」
チサト「……」
先生「そ、それじゃあ、転校生の紹介も終わったところで、授業に入るわね。みんな、教科書を出して……」
美菜『2学期の初めという、珍しいタイミングで転校してきた、空見カエデ。自己紹介は一言で、隣の席になった松原さんからのあいさつも無視。不穏な空気が流れる中、空見カエデはクラスの人達と仲良くしていけるのだろうか……。』
~放課後~
『キーンコーンカーンコーン』
カエデ「……ガタッ」
カノン「! あ、あの!」
カエデ「?」
カノン「……そ、空見……くん?」
カエデ「……」
カノン「えっと……。……が、学校案内とかって、大丈夫?」
カエデ「……どういうこと?」
カノン「え?あ……そ、そうだよね。いきなり言われても、何のことか分からないよね。ご、ごめん……。」
カエデ「……じゃあ僕、帰るから。」
カノン「あ、ちょっと待っ…「学校案内は、別にしてもらわなくて大丈夫だから。」え?」
カエデ「……じゃ。」
カノン「! ちょっと、空見くん!……行っちゃった……。(……私、嫌われてるのかなぁ?はぁ、先生があんなこと言わなければなぁ……。)」
~2時間前~
ー教務室ー
カノン「えぇ!?私が、空見くんに!?」
空見「ええ。松原さん、席隣だし、学級委員もやってるから、適任かなって思ったんだけど。」
カノン「……で、でも私、あまり男の子とは話さないし……。」
先生「話し合いとかだと、積極的に話してたじゃない。」
カノン「そ、それは、大事な話し合いだったからで……。もともと学級委員も、友達や先生に勧められたから引き受けただけだし……。」
先生「でも松原さん、頑張ってるじゃん。クラスのために、人一倍努力してると思う。」
カノン「……そう、でしょうか……。」
先生「そうだよ。もっと自信を持って、松原さん。」
カノン「……はい。……あ、ありがとう、ございます///……。」
先生「いいっていいって。……それで、松原さん。さっきの話なんだけど……引き受けて、くれるかな?」
カノン「……は、はい!私、やってみます!」
カノン「……私が、空見くんのサポート係かぁ。あのときは先生に言われたことが嬉しくて、やりますって言っちゃったけど……。はぁ……。難航しそうだなぁ、空見くんのサポート係……。」
チサト「……」
~それからというもの~
カノン「あの、空見く……
カエデ「……」スー
あ……。……」
先生「それじゃあ次は……ここを読んでもらおうかな。」
カエデ「……!」
コロン
カノン「!(あ、空見くんのシャーペンが……。)ヒョイ」
カエデ「……」
カノン「はい、空見く…「……」スッ あ……。(……お礼も、言われないなんて……。)」
カノン「そ、空見くん!」
カエデ「! ……何?」
カノン「!……あ、えっと……その……」
カエデ「……用がないなら、行っていい?」
カノン「え?あ、ごめ……もうちょっと待っ…「松原さーん、ちょっといいー?」! う、うん!今行くからちょっと……あ!」
カエデ「……」スタスタスタ……
カノン「……はぁ。また、ダメだった……。」
美菜『それから松原さんは、毎日毎日、空見くんに話しかけてコミュニケーションをとろうと日々奮闘しているが、なかなか思うようにいかない。松原さんが話しかけても、空見くんはスルー。ようやく相手にされたかと思えば、声が小さかったりしどろもどろになったり、失敗の連続。そんな日々が、まるまる1ヵ月も続いたのであった。』
~1ヵ月後~
ー教室ー
カノン「はぁ~……。」
リカ(クラスメイトA)「松原さんにしては、珍しく長いため息だね。」
オトハ(クラスメイトB)「大丈夫?最近元気ないみたいだけど……」
カノン「う、うん、大丈夫。元気なら、全然あるから。」
リカ「そう?なんか心配だなぁ。」
オトハ「ふっふっふ……。」
リカ「ちょ、何?その不気味な笑い……。」
カノン「オトハちゃん、ちょっと怖いよ……?」
オトハ「松原さん。」
カノン「! は、はい。」
オトハ「私はずっと、この1ヵ月間のあなたの行動をじっくり観察してきたのだよ。」
カノン「え……?」キョトン
リカ「まーた変なキャラ出てきたよ……。」
オトハ「松原さん。あなたは何か悩み事をしている。そうだね?」
カノン「悩み事……。まぁ、端的に言うと、そうだね。」
リカ「え!そうだったの!?松原さん、悩んでたの!?」
オトハ「(逆にどうしてリカは気づかないんだ……。)こほんっ!ズバリ、その松原さんの悩みとは……。」
リカ「悩みとは?」
カノン「……」
オトハ「……そう!……恋の悩み。ボソッ」
カノン「……え?」
リカ「!? 恋!?松原さんが恋!?」
カノン「え?え!?ち、違うよ!?」
オトハ「え~?だって松原さん、ここ最近ずっと空見くんに話しかけてたじゃん。それって、空見くんに恋してるってことじゃないの?」
リカ「しかも相手は空見くん!?」
カノン「違う違う!!違うの!!確かに空見くんのことで悩んではいるけど、恋とかそういうんじゃ全然ないの!!」
オトハ「え~そうなの?」
カノン「何でオトハちゃんはちょっと残念そうなの!?」
リカ「でもそっかぁ、空見くんかぁ。……いつも無口でクールだけど、私からの空見くんへの印象は、恋とかじゃないかなぁ。」
カノン「私も違うよ!」
リカ「空見くんってさ、いつも何考えてるか分からない、ミステリアス系男子って感じだよね。」
オトハ「そうそう!私もそれは思ってる!空見くんが転校してきてから1ヵ月は経ったけど、先生以外と話してるところ、見たことないもん。」
リカ「あ、確かに。」
カノン「……」
オトハ「……?松原さん?」
カノン「……でもね、私。……空見くんは、そんなにひどい人ではないと思うんだ。」
リカ「……」
オトハ「ま、まぁ私も、ひどいとは思ってないけどさー。」
リカ「……要はさ、これから仲良くなっていけばいいってことだよ。」
オトハ「お、リカ良いこと言う~。」
カノン「仲良く、か。……なれると、いいんだけどな。」
~放課後~
カノン「はぁ、はぁ、はぁ……。私ったら、教室に宿題のプリント忘れるなんて……。もう、誰も教室になんかいないよね。」
???「だから、そういうことを言ってるんじゃないの!」
カノン「! え?この声って、確か……」
カエデ「……別に、あんたには関係ないだろ。」
???「あるわよ!確かに私は、あなたとは友達じゃないかもしれない。……でも、クラスメイトよ!ただの他人じゃないのよ!」
カエデ「あんたが僕のことを知ってたとしても、僕はあんたのことを何一つ知らない!つまり僕とあんたは赤の他人なんだよ!」
カノン「……どうして、空見くんと白鷺さんが、言い合いに……。それに他人って、いったい……」
カエデ「もう、僕のことはほっといてくれ!」ダッ!
チサト「ちょっと!話はまだ……。……はぁ。」
カエデ「……!あ、あんたは……!」
カノン「! ……ご、ごめん。盗み聞きつもりじゃ……」
カエデ「……っ!ダッ!」
カノン「あ、ちょっと空見くん!」
チサト「! 何!?誰かいるの!?」
カノン「!(し、しまった!)」
チサト「誰!?そこにいるのは……って、あなたは……」
カノン「……ご、ごめん、白鷺さん。盗み聞きつもりじゃ、なかったんだけど……。」
チサト「……松原さん。」
カノン「……ねぇ。さっきの話、どういう…「あなたには関係のないことよ。」……か、関係なくないよ。だって私……」
チサト「あなたと話すことは、何もないわ。さよなら。」
カノン「あ、ちょっと待って!白鷺さん!」
タッタッタッタ……
カノン「……白鷺さん……。」
チサト『!確かに私は、あなたとは友達じゃないかもしれない。……でも、クラスメイトよ!ただの他人じゃないのよ!』
カエデ『あんたが僕のことを知ってたとしても、僕はあんたのことを何一つ知らない!つまり僕とあんたは赤の他人なんだよ!』
カノン「……あの2人、いったいどういう……」
美菜『白鷺さんと空見くんの口論を目撃してしまった松原さん。2人に気づかれてしまった松原さんが声をかける暇もなく、空見くんと白鷺さんはその場を後にし走り去ってしまう。この出来事は、松原さん、空見くん、白鷺さんの3人に、何かしらの影響を及ぼしていくことになるのだろうか……。』
~翌日~
カノン「……ふわぁ~。なんか、昨日歯眠れなかったな~。……まぁその原因、うすうす分かってはいるんだけど……。」
ガラッ
???「!?」
カノン「早く日直の仕事やらなきゃ……って、あれ?……白鷺、さん?」
チサト「……」
カノン「えっと……どうして、白鷺さんが…「日直だからよ。」え?……あ。」
『日直:松原カノン、白鷺チサト』
カノン「ほ、ほんとだ……。ごめん、私、気づかなくて……」
チサト「いいわよ、別に。」
カノン「……」
チサト「……」ケシケシ
カノン「……あ、えっと、黒板消すの、私も手伝お…「大丈夫よ。1人でできるから。」そ、そっか。(……白鷺さんって、あまり話したことないから、ちょっと怖いんだよなぁ。昨日あんなことがあった後だし、なおさら……。)」
チサト「……松原さん。」
カノン「! な、何?」
チサト「暇なら、そこの花瓶の水、取り替えて来てくれないかしら?」
カノン「……う、うん、分かった!」
タッタッタ
チサト「……あ、あと!」
カノン「?」
チサト「……昨日は……少し、言い過ぎたわ。……ごめんなさい。」
カノン「……あ、う、ううん?いいよ全然。気にしてないから、大丈夫。」
チサト「そ、そう。」
カノン「うん!……私、お花の水、取り替えてくるね!」
チサト「え、ええ、お願い。」
カノン「えぇ!?白鷺さんと空見くんって、同じ中学だったの!?」
チサト「ええ。……そんなに驚くこと?」
カノン「そ、そりゃあ驚くよ~。じゃあ、空見くんが転校してきたとき、ちょっと嬉しかったり?」
チサト「いえ、そんなことは全く。」
カノン「え、えぇ……。」
チサト「……松原さんだったら、嬉しい?」
カノン「え?」
チサト「もし松原さんと昔同じ学校だった人が転校して来たら、松原さんはどう思う?嬉しい?嬉しくない?」
カノン「私だったら、かぁ。うーん……」
チサト「……」
カノン「……嬉しい、かな。」
チサト「何で?」
カノン「な、何で?うーん……何でかなー?」
チサト「あなた、理由も無しに嬉しいって言ったの……?」
カノン「ち、違うよ。理由なら、ちゃんとあるの。……だって、昔たくさんの楽しい思い出をいっしょにつくった子と、久しぶりに再開できるんだよ。それって、すごく嬉しいことじゃない?私だったら、嬉しくて、喜んで、……またいっしょに、楽しい思い出づくりをしようって、そう言うかな。」
チサト「……」
カノン「……?えっと……白鷺さん?」
チサト「……ふふ、ふふふ……。」
カノン「えぇ!?な、何で笑うの!?」
チサト「ふふ、ご、ごめんなさい。あ、あなたが、ふふふ、お、思ってたよりも、変な人だったから、ふふ、おかしくて、はは、あははは……。」
カノン「へ、変な人///……。そ、そんなに笑わなくてもいいじゃん!!」
チサト「だ、だから、ごめんなさいって。ふふ、ふふふ……。」
カノン「もぅ~!謝るならまず笑うのをやめてよ~!」
カノン「(あのときの出来事がきっかけで、私と白鷺さ……ううん、チサトちゃんは、2人で過ごす日が多くなりました。例えば……)」
~お昼を食べるとき~
カノン「チサトちゃん。もし良かったら、お昼、いっしょに食べない?」
チサト「私と?……ええ、いいわよ。」
カノン「うわぁ!チサトちゃんのお弁当、すっごく綺麗!」
チサト「そんなことないわよ。松原さんのお弁当も、とても素敵よ。」
カノン「えへへ、ありがとう。えっとね、この卵焼きは、お母さんに教えてもらいながら作ったんだけど……」
チサト「……」
~図書館に行ったときや~
カノン「! あった!あったよチサトちゃん!」
チサト「良かったわね、松原さん。その本は……料理の本?」
カノン「うん。私、自分でお料理をすることが好きなんだ。休みの日は、私が夕飯を作ることもあるんだよ。」
チサト「そうなの。……松原さんの作る料理、きっと美味しいでしょうね。」
カノン「そ、そんなことないよぉ。」
チサト「そんなことあるわよ。もっと自分に自信を持ちなさい?」
カノン「自信、か。……うん、そうだよね。ありがとう、チサトちゃん。」
チサト「……いいえ。」
~お話してるとき~
カノン「昨日ね、夜に突然リカちゃんから電話が来たんだ。何の用かなぁと思って電話に出たんだけど、……何の用だったと思う?」
チサト「さぁ、何かしら……?」
カノン「なんとね?……英語検定の1級を取ったんだって!」
チサト「まぁ、凄いじゃない!」
カノン「でしょ!?私嬉しくて、思わず泣いちゃいそうだったもん……。」
チサト「(……この子は、他の子のことを自分のことのように喜べて……)」
~廊下を歩いてるときも~
カノン「それでね、今度いっしょに…「わぁっ!!」!」
バサァッ
先生「あぁ!プリントが……」
カノン「だ、大丈夫ですか?私も拾うの手伝います。」
先生「あ、ありがとう、悪いね。」
チサト「……これで、全部ですか?」
先生「あぁ、全部だ。いやぁ助かったよ!2人とも、本当にありがとう!」
カノン「いえ。あ、もしだったら私、プリント運ぶの手伝いますよ。」
先生「おぉほんとか。悪いねぇ、何から何まで。」
チサト「(困っている人がいたらすぐ助けてあげられるという気遣いができて……)」
~日直の仕事をしているときだって~
カノン「……チサトちゃん。」
チサト「なぁに?松原さん。」
カノン「あと1ヵ月で、クリスマスだね。」
チサト「クリスマス……。もうそんな時期なのね。」
カノン「楽しみだよね、クリスマス。」
チサト「楽しみ?……サンタさんからのプレゼント?」
カノン「ち、違うよ///。だってクリスマスって、聖なる夜でしょ?街にはクリスマスツリーやイルミネーションがいっばいついて、きっととても綺麗になるんだろうなぁって。」
チサト「……ふふ、相変わらず変な人。」
カノン「えぇ~。変じゃないよ~。」
チサト「……ねぇ、松原さん。」
カノン「ん?」
チサト「前からずっと聞きたかったのだけど、……どうして私を呼ぶとき、“白鷺さん”じゃなくて、“チサトちゃん”なの?」
カノン「……え?」キョトン
チサト「……私、何か変なこと言ったかしら?」
カノン「何でって……だってそりゃあ、友達だからに決まってるよ。」
チサト「友、達……?私が?」
カノン「もちろん!……もしかしてチサトちゃん、これまでもずっと私のこと、友達だと思ってくれな…「そ、そんなことないわよ!そんなこと、思ってるわけないじゃない!」……そっか。……えへへ。その言葉が聞けて、安心したな。」
チサト「……///。もう、松原さんったら///。」
カノン「ねぇチサトちゃん?」
チサト「今度は何?」
カノン「私のこと、名前で呼んでよ。」
チサト「……え?い、いきなり何を…「だって、友達同士なのに、片方が名前で片方が名字じゃおかしいでしょ?だから、ね?」ね?って、あなたねぇ……。」
カノン「ダメ……かな?」
チサト「……良いに決まってるでしょ?……カノン。」
カノン「! ……チサトちゃん!ギュッ!」
チサト「きゃっ///!ちょ、急に抱きつかれたらびっくりするじゃない……。」
カノン「チサトちゃん!大好き!!」
チサト「///!……私も、大好きよ。カノン。」
カノン「えへへ///……。」
チサト「(……相変わらず頭はお花畑で、恥ずかしいこともさらっと言っちゃうカノンだけど、……今は私の、大切な友達。……この学校で、カノンに会えて良かったって、心の底からそう思うわ。)」
カノン「(どんなときでも、私達はいっしょにいました。もう今では、かなりの大親友になっていると思います。チサトちゃんは、どう思ってくれてるのかな?……まさか最初にチサトちゃんと同じクラスになったときは、ここまで仲良くなれるなんて思っていなかった。何で私、チサトちゃんがあんなに可愛くて優しい女の子だったってことに、もっと早く気づかなかったんだろう?……ありがとう、チサトちゃん。チサトちゃんは、私の最高の友達だよ。)」
美菜『白鷺さんと松原さん。この2人の出会いは、友達を超え、大親友となるほどまでに大きなものだった。……しかしこのとき、松原さんは忘れていた。白鷺さんと同じくらいに大きなものがもう1つ、自分の身近にあったことを……。』
2-A 演劇『他人と友達と親友と……』前編
終演
『これより、10分間の休憩に入ります。休憩時間終了後、2-A生徒達の準備が終わり次第、演劇『他人と友達と親友と……』後編を開演いたします。』
こんなに登場しない主人公なんているんか?
てか今のとこ完全に主人公花音ちゃんでヒロイン千聖さやん。
……って思いながら書いてましたw。