明日から七月。
またとある事情で忙しくなるので、きりのいいとこで投稿できてほんと良かった……。
あ、ちなみに前回と今回のタイトル、完全にあれを意識してます、はい。
まぁ、一期と言えばこのタイトルですよねw。
意外と好きだったんだけどなーこのタイトルの付け方。
キーンコーンカーンコーン
〜放課後〜
タタタタ……
彩「空見くん、花音ちゃん、千聖ちゃん!行こう!」
紗夜「丸山さん、始まるのは16:00からなので、まだ時間があります。まずは家に帰って、着替えて準備をし、それからまた集合したほうがいいかと……」
彩「あー……それもそうだね。じゃあそうしよっか!」
燐子「……?空見さん達、どうしたんでしょう……?」
彩・紗「え?」
燐子「み、見てください。心なしか、ぐったりしているような……」
楓・花「……」
千聖「二人とも、しっかりしなさいよ。もうすぐ彩ちゃん達来ちゃう…「千聖ちゃん!」あら、噂をすればね。」
彩「空見くんと花音ちゃん、どうしたの!?」
燐子「まさか、お腹が痛くなったんじゃ…「違うわよ。」え?」
千聖「これはただ……疲れてるだけよ。」
紗夜「つ、疲れ……ですか?」
千聖「ええ。」
楓「……な、なんとかHRには間に合って、無事終わったんだけど……」
花音「少し早く終わって、チャイムが鳴るまで帰る支度をして待ってたら、突然みんなが周りを囲み始めて……」
楓「そしたらなぜかみんな拍手し始めて……」
花音「みんなしておめでとう、お幸せに、って……」
彩・紗・燐「……」
千聖「ほんと、静かにさせるのが大変だったわよ。」
彩・紗・燐「(それの原因、絶対さっきの(ね)だ……。)」
???「空見先ぱーい!」
楓「? あ、戸山さん。他のみんなも。」
花音「!」
香澄「空見先輩も、今から帰るとこですか?」
楓「も、ってことは、みんなも?」
たえ「はい。」
りみ「一度有咲ちゃん家の蔵に行って、準備をしてくるんです。」
彩「そうなんだー。」
香澄「それで空見先輩!途中までいっしょに帰りませんか!?」
楓「え?」
有咲「お、おい香澄!話が違うだろ!?ちょっと会いに行くって言ったじゃねーか!」
香澄「だ、だって〜……」
花音「……」
紗夜「……松原さん、大丈夫ですか?」ボソッ
花音「……うん、大丈夫。もう、もやもやしてないよ。」
紗夜「……そうですか。」ボソッ
沙綾「すみません空見先輩、すぐ連れて行きますから。」
楓「う、うん。」
香澄「え〜?さーやまで……」
有咲「別にいいだろ?また後で会うんだから。」
彩「……香澄ちゃん。」
香澄「?」
彩「ライブ、楽しみにしてる!最前列でしっかり応援するから、香澄ちゃん達もライブの準備、頑張って!お互い、中途半端は嫌でしょ?」
香澄「彩先輩……。……はい!みんな、応援してくれる先輩達、そして、ライブに来てくれる人達のためにも、あと三時間!最後の仕上げ頑張ろう!」
た・り・沙・有「おー!!」
香澄「それじゃあ空見先輩!彩先輩!他の先輩方も!また後で、SPACEで!」タッタッタ……
有咲「あ、おい香澄!待てって〜!」タッタッタ……
りみ「ろ、廊下は走っちゃダメだよ〜?」
沙綾「あはは……。もう、みんな騒ぎすぎ〜。」
たえ「さーやん家のパン、ライブ前にも後にも食べたいな〜。」
燐子「……相変わらず、ポピパの皆さんは仲良し……ですね。」
紗夜「そうですね。風紀委員がここにいるというのに……」
そういやこの人風紀委員だったな……。
彩「でも、賑やかでいいじゃん!ハロハピのみんなも、こんな感じでしょ?」
花音「う、うん、まぁね……。(ポピパより賑やかかも……。)」
千聖「それじゃあ、私達も帰りましょうか。」
彩「あ、千聖ちゃん、その事なんだけど…「家に帰ったら着替えて準備をして、またみんなで集合、でしょ?」! ……うん♪」.
千聖「そういうことなのだけれど……どうかしら?楓、花音。」
楓「もちろんOKだよ。」
花音「私も大丈夫だよ、」
千聖「だそうよ、彩ちゃん。」
彩「やった♪紗夜ちゃん、ありがとう!」
紗夜「い、いえ……。」
燐子「氷川さん……顔、赤いです。」
紗夜「///!こ、これは、その……あ、暑くて赤くなっているだけです///!」
彩「あ〜、紗夜ちゃん照れてる〜。」
紗夜「て、照れてません///!!」
花音「……ところで、その集合場所はどうするの?」
彩・紗・燐「あ……。」
千聖「考えて、なかったのね……。」
SPACE……じゃダメなのかな?
彩「そ、それじゃあ今から、集合場所の候補をみんなで出し合おう!」
あ、マジ?
こりゃあ、帰るのにまだまだ時間がかかりそうだな……。
ー空見家ー
楓「ただいまー。」
楓の母「あ、お帰りー。」
楓「この後僕、ちょっと出かけてくるから。」
楓の母「そう。……松原さんと?」
楓「うん、まぁ。たぶん夕飯までには帰ってくるから。」
楓の母「分かった。……あ、今日の夕飯は、外食だから。」
楓「え、そうなの?」
楓の母「ええ。楓と翔真の好きなところに連れてってあげるって、お父さんが言ってたわよ。」
楓「マジか。……分かった。ありがとね、お母さん。」
タタタタ……
楓の母「お礼なら後でお父さんに言いなさいよー。」
……そう、今日は外食に日になったの。
しかも行くところは、楓と翔真の好きなところ。
……今日くらいは、いつもより高いものを頼んでも許すつもり。
だって今日は、
……空見家の、最後の晩餐になるのだから。
〜1時間後〜
ー???ー
……ちょっと早く来すぎたかな?
集合時間まであと10分もある。
……うん、早すぎたわ。
にしても、わざわざこんなところを待ち合わせにするとはな……。
まぁ、じゃんけんで決まったことだから文句も何も言わないけど。
???「あ、空見くーん!」
楓「……あ、松原さん……と、白鷺さんも。」
花音「早いね、空見くん。まだ時間まで10分あるのに。」
千聖「集合5分前に来ようと思ったら、思いの外早く着きすぎてしまった、ってところかしら?」
楓「ま、まぁね。」
完璧に当たってる……。
楓「丸山さん達は、いっしょじゃないんだね。」
花音「彩ちゃんは、紗夜ちゃんと燐子ちゃんといっしょに来るって言ってたよ。」
楓「そっか。」
やっぱり、あのとき仲直りして良かったな。
普通に話せるというのがこんなに嬉しいなんて……。
???「おーい!みんなー!」
千聖「あら、丁度勝者のご到着よ。」
勝者って……。
まぁ、間違ってはないか。
彩「みんな、来るの早いねー。集合時間まであと10分もあるよ?」
楓・花・千「……」
彩「? どうしたの?三人とも。」
花音「う、ううん……ただ、同じような会話、二度目だなーって。」
彩「え、そうなの……?」
細かく言えば、僕も最初同じこと思ったから三度目だよ……。
ん?
楓「氷川さん、その黒いのって……」
紗夜「あぁ、これですか?ギターですよ。」
楓「ギター……。あ、もしかして……!」
紗夜「ええ。私達Roseliaも、SPACEのラストライブに出るんです。」
燐子「こんな機会はめったにありませんから……Roseliaとして、悔いのない演奏をするつもりです。」
彩「そっか……。」
千聖「応援してるわ、二人とも。」
花音「頑張ってね、紗夜ちゃん、燐子ちゃん。」
紗・燐「はい!」
そっか。
今日のライブ、Roseliaも出るのか。
これは、16:00からのラストライブが俄然楽しみになってきたぞ。
まぁでも……それと同時に、寂しさもあるんだけどね。
???「お、みんなもう集まってんなー。」
???「うーん……この服、ちょっと地味だったかしら?」
???「いや、そんなもんだと思いますよ。」
花・千・紗・燐「? ……!?」
な、何で……?
……何で、川浪さん達が、ここに……。
彩「私が呼んだんだよ。」
楓「え?」
千聖「……なるほど。だから待ち合わせ場所をここにしたのね。すぐに川浪さんと佳子さんと合流できるように。」
彩「えへへ……。」
あ、そういうことか。
だから待ち合わせ場所……
……この花美ヶ丘公民館の前だったんだ。
でもまさか、丸山さんがじゃんけん一人勝ちするとはな……。
あれは僕含めて一同びっくりしたわ……。
篤司「あぁそうだ。彩、今日は俺達を誘ってくれてありがとな。」
彩「そんな……いいですよお礼なんて。」
佳子「そうよ。川浪くんにはお礼なんて言わなくても…「ちょっと大塚館長!それどういう意味ですか!?」別に?そのままの意味よ。」
ワーワーギャーギャー
彩「……やっぱり佳子さんと川浪さんって、仲良いよね〜。」
花音「喧嘩するほど仲が良いっていうもんね。」
喧嘩するほど……ってほどの喧嘩でもない気がするけど。
でもまぁ、仲は良いっちゃいいのか。
……ふと思ったけど、大塚さんって結構若いよな。
20代か、いってても30代くらいかな……?
それなのに公民館の館長って……何気すごくない?
ーSPACEー
彩「SPACEに到ちゃーく!」
花音「まだ開演まで30分もあるのに、結構人来てるんだね。」
篤司「そりゃあ、ラストライブだからな。」
佳子「SPACEがなくなる……。そう思うと、寂しくなるわね。」
???「おや、お前達。」
! この声は……!
佳・篤「オーナー!」
楓「え?」
オーナー「あんた達の顔、久々に見たよ。今日はいったいどうしたんだい?」
篤司「どうしたって……ライブを見に来たに決まってるじゃないですか!」
佳子「手取り足取り教えてもらった恩師の経営するライブハウスがなくなるなんて聞いたら、飛んでこないわけないじゃないですか!」
オーナー「よしな。私はもう、そんなお世辞を言われるようなガラじゃないよ。」
佳・篤「お世辞じゃありません!!」
彩「……あ、あのー……」
オーナー「何だい?」
彩「ひぃっ!」
驚きすぎたよ丸山さん……。
千聖「オーナーと佳子さん達って、どういう関係なんですか?」
おー。
流石白鷺さん、全くビビってない。
佳子「さっきも言った通り、オーナーは私達の恩師なのよ。」
篤司「昔大塚館長とバンド組んでたときに、オーナーにいろいろと教えてもら…「え〜〜!?」な、何だよ……。」
彩「佳子さんと川浪さんって、バンドやってたんですか!?」
篤司「あ、ああ。俺達の他にも三人いてな。あのときは楽しかったなー。」
佳子「川浪くん、よくリズムが乱れてるって、オーナーに何度も怒られてたものね。」
篤司「うぐっ……そ、そのことを蒸し返さないでくださいよ〜。」
花・千・彩・紗・燐「……」
ま、まさかこの二人が、バンドを……。
……ほんと僕の周りって、バンドやってる人しかいないよな……。
オーナー「館長って……あんた今何かやってんのかい?」
佳子「あ、はい!私今、ある公民館の館長をやっているんです!」
オーナー「公民館の館長?……あんたがかい?」
佳子「ちょっと〜、何ですか今の間は〜!」
オーナー「そりゃあ、毎回毎回遅刻はするし、自分の物も整理しないでほったらかし、そんなだらしない生活をするようなあんたが館長なんて…「そ、それ以上はやめてください〜!!」自業自得だろ……。」
花・千・彩・紗・燐「……」
なんか、想像できる……。
篤司「……もしだったら、先、入ってるか?」
千聖「ええ、そうします。行きましょう、みんな。」
花・彩・燐「う、うん(は、はい)。」
紗夜「……」
楓「……氷川さん?」
紗夜「! す、すみません。行きましょうか。」
楓「は、はい。」
ゆり「あ!空見くん!」
楓「! ゆ、ゆりさん!?どうして……って、そっか。牛込さんがライブに出るから…「実は、それだけじゃないんだ。」え?」
紗夜「Glitter Greenもライブに出るんですよね?」
ゆり「当ったり〜♪」
楓「! ま、マジですか……!」
千聖「……楓、嬉しそうじゃない?顔がにやけてるわよ?」
楓「え!?」
嘘!?
今、そんな顔に出てた!?パッ、パッ、パッ
彩「空見くん、何してるの?」
楓「へ?」
花音「大丈夫だよ、空見くん。顔、にやけてなんかなかったから。」ボソッ
楓「! そ、そうなの!?……ジトー」
千聖「……ふふ♪」
し、白鷺さんめ〜!!
ゆり「Roseliaも出るんでしょ?ラストライブ。」
紗夜「はい。今日は、よろしくお願いします。」
ゆり「ううん、私のほうこそ、よろしくね。」
紗夜「……それでは白金さん、私達も準備をしてきましょうか。」
燐子「はい、そうです…「お、いたいた〜。」! い、今井さん。」
リサ「そろそろ来る頃かなーと思って、待ってたんだー。お、空見じゃん!あの日ぶりだね〜!」
楓「う、うん。」
……今井さんが着てるの……衣装かな?
……めっちゃ似合ってる……。
これを、氷川さんと白金さんも着るのか……。
花音「空見くん、リサちゃんと知り合いだったの?」
楓「あ、うん……まぁちょっとね。」
リサ「……それで?どうなの?空見。」ヒソヒソ
楓「どうって、何が?」
リサ「もう、とぼけちゃって〜。ほらあれだよ〜。……紗夜と、最近どうなの?」ヒソヒソ
楓「氷川さん?」
紗夜「? 私が何か?」
氷川さん……氷川さん?
何で急に氷川さんが……。
氷川さんと、最近どうかって?
……ん?
……、……んー?
花音「あ、あのー、空見、くん?」
彩「(……!も、もしかして……)」
楓「……あ。……!……!!い、今井さん!?」
リサ「あ、思い出した?」
楓「だから僕と氷川さんはそんな関係じゃないって、あれほど説明したよね!?」
リサ「あ、あはは〜。ごめんごめん。空見の反応が面白くてついね。」
紗夜「あ、あのー。そんな関係とは、いったいどういう…「何でもありません!」……で、ですが…「ほんとに何でもありませんので!!」……そ、そこまで言うのなら……」
楓「はぁ……はぁ……僕、ちょっと外の空気吸ってきますね。」
千聖「で、でも楓、ライブ、もうすぐで…「それまでにはちゃんと戻りますから!」そ、そう……。」
スタスタスタスタ……
花・千・彩・紗・燐・リ「……」
篤司「いやー悪い悪い。思ったより話が長引いちゃって…スタスタスタスタ ん?楓?」
彩「……リサちゃん、後で謝っておいたほうがいいよ?」ボソボソ
リサ「そ、そだね〜……。」
楓「……はぁ。」
あの話はなくなったと思ったのに、また蒸し返してくるんだもんな。
……ったくもー。
楓「ほんと、今井さんは……」
???「リサがどうかしたの?」
楓「え?」
???「……」
……!
や、ヤベっ、もしかして今の、声に出てた……?
???「……どうしてそんなに挙動不審になってるのよ。気持ち悪いわよ?」
き、気持ち悪い……。
まぁ、そりゃ……そっか。
楓「す、すみません……。ちょっと、嫌なことがあったもので……」
???「.……」
……なんか、この人怖えな……。
目つきもそうだけど……何か、オーラが……。
まるで最初の白鷺さんを見てるみたいだ……。
???「……」
……怖いからもう戻ろう。
今井さんのことはもういいや……。
???「……嫌なことがあったら、歌を歌え。」
楓「え?」
???「そうすれば、気持ちは自然と楽になる。……私のお父さんが、昔掛けてくれた言葉よ。」
楓「……」
???「……それじゃ、私は行くわね。」
楓「! あ、ちょっと…「悪いけど、みんなが待ってるの。」……」
???「……でも、最後にこれだけ伝えておくわ。……もし、それでも気持ちが変わらなかったら……私の歌を聞いていって。」
楓「……歌……?」
???「じゃあね。」
楓「……」
……誰だったんだろ、今の人……。
歌って言ってたから、もしかしてあの人もこのライブに……。
……!!
ってあーー!!
もうライブ始まってるーー!?
やっベ、早く行かなきゃ!!
タッタッタッタ……
バンッ!
花音「! 空見くん!」
千聖「あなた、さっきライブまでには戻ると言ったわよね?なのにこれはいったいどうい…「それはマジでごめん!」……あのねー、謝れば何でも済むと思って……」
楓「ねぇ白鷺さん、今日のライブの出演者って、何かに載ってたりする!?」
千聖「え?……そ、それならたぶん、サイトに載ってると…「それ見せて!」な、何言ってるのよ!その前にまだ話が…「はい、空見くん。」彩ちゃん!?」
楓「あ、ありがとう丸山さん!」
千聖「ちょっと彩ちゃん!どういうつも…「まぁまぁ千聖ちゃん、落ちついて。空見くんにはきっと、何か考えがあるんだよ。」……」
えーっと、ライブの出演者ライブの出演者……あった!
……Glitter Green、CHiSP、Roselia、Poppin'Party、その他三つのバンド……。
この中に、あの人が……。
???『もし、それでも気持ちが変わらなかったら……私の歌を聞いていって。』
あの人の歌……聞いてみたい。
あの言葉を聞いたときに、ふとそう思った。
……自分の歌を聞け。
そんなことを言うってことは、自分の歌う歌にそれくらいの自信があるということ。
……って、どっかで聞いたことがある。
……あれ?
どこで聞いたんだっけ……?
『ワー‼︎』
楓「!?」
千聖「いつまでそれ見てるのよ、楓。」
花音「もう1バンド、終わっちゃったよ?」
楓「え、もう終わったの!?」
彩「うん。次で二バンド目だよ。」
……マジか。
じゃあ、サイト見ながらあの人がどのバンドにいるのか考える、なんて時間はなさそうだな……。
だったらやることはただ一つ……。
普通にライブを楽しむ!
そうしてればいつか、歌ってるあの人を見つけることもできるだろう。
ライブを楽しめて、あの人も見つけれて、一石二鳥だ。
さぁというわけで、今日はとことん楽しむぞー!!
「コーヒーくださーい。」
「私オレンジジュースー。」
「バニラ味のアイス一つー。」
「んー、よし。じゃあコーラ二つとココアとメロンソーダ一つずつ、あとは……」
楓「はい、どうぞ!……オレンジジュースと……バニラどうぞ!で、えっと……コーラ二つの、ココアとメロンソーダを……」
「お疲れ、空見くん。少し休んでいいよ。」
楓「は、はい……。」
ゴクゴクゴク……
……あ〜、カフェオレうめえ〜。
……でもさ。
……何で僕、こんなとこで涼しげにカフェオレ飲んでるんだろ……?
……いやそれはこっちが聞きたいよ!!
だってねえ!!
聞いてよ!?
二つ目のバンドのライブをいざ楽しむぞってなった途端にさ!!
何か知らない人から急に"ちょっと来て"って外に連れ出されてさ!?
何事かと思えば人手が少ないからお店手伝ってって……。
……何で僕だったの?
ねぇ、ほんとマジで何で僕だったの!?
おかげで二つくらいバンド見れなかったんだけど!?
もぅ、流石の僕も今回ばかりはほんとに……はぁ……。
まぁほんとに大変だったみたいで、断る暇もなかったから、その場の成り行きで最後まで手伝ったけどさ?
……最初から最後まで、見たかったなー……。
「ごめんね空見くん、ライブ中だったのに、突然呼び出して。」
楓「あ……いえ……。」
呼び出されたっていうか、強制的に連れて来られたんだけど……。
「でも、今すぐ向かえばまだ二バンドくらいなら見れるだろうから、早く行っておいで。」
楓「は、はぁ……。」
上から目線だなぁ……。
なんかほんとに腹立つ……。
ここまで腹立ったのはいつぶりだろうって思うくらい腹立つ……。
……まぁいいや。
そんなの、言われなくてもすぐに行くつもりだよ。
……ほんと、この人のことはマジで嫌いになったわ……。
まぁもう二度と会うことはないだろうから別にいいけど。
「……」
ギー……
花・千「! そ、空見くん(か、楓)!」
彩「空見くんどこ行ってたの!?さっきから全然姿が見えないから心配…「その話は後にして。もう二度と考えたくないから。」え?」
花音「……な、何かあったのかな?空見くん。」
千聖「さぁ……。でも、しゃべる早さや声のトーンから察するに、あまり踏み込んで欲しくない話題であることは確かね。」
彩「……じゃ、じゃあ、これだけ聞かせて?……私達といっしょにライブ、楽しんでくれる?」
花・千「……」
楓「……もちろんだよ。だって、そのためにここに来たんだもん。何組かのバンドのライブは見れなかったけど、今から全力で楽しむつもり!」
彩「空見くん……。じゃあ、はい!」
楓「え?……これって…「サイリウムだよ!」そ、それは分かるけど……持ってきてたの?」
彩「うん。でも、私じゃなく、佳子さんがね。」
楓「大塚さんが……」
佳子「やっぱり、ライブといえばサイリウムでしょ?」
篤司「大塚館長、こういうときのために事務室の自分のデスクの引き出しに常備してるんだよ。」
佳子「ちょっと川浪くん!余計なことは言わなくていいの!」
花・彩「あはは……」
……サイリウムか。
久々に持ったな、これ。
確か、牛込さんと二人で見に来たとき以来か。
「さぁ!いよいよ次が最後のバンドだよー!SPACEラストライブ、トリを飾ってくれるのは〜……?」
楓「!!」
千聖「いよいよね。」
花・彩「が、頑張って、みんな……。」
篤司「次が、さっきオーナーの言ってた……」
佳子「最後の、オーディション合格者……。」
「Poppin'Party!!」
『ワーワー‼︎』
『イェーイ‼︎』
『フーフー‼︎』
! す、すごい歓声……。
これは、プレッシャー高いだろうなぁ……。
……!出てきた!
たえ「……!空見先輩!」
りみ「ちゃんと、来てくれたんだ……。」
沙綾「ほら二人とも、いつまでも立ち止まらないの。」
有咲「早く準備するぞ。」
た・り「! う、うん。」
香澄「……すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……」
沙綾「……よし。香澄、いつでもいいよ。」
た・り・有「……コク」
香澄「……うん。……」
た・り・沙・有「……」
香澄「……せーのっ!」
Poppin'Party「Poppin'Partyです!!」
『ワーワー‼︎』
『ポピパー!』
『ガンバレー!』
花音「す、すごい……。」
千聖「それだけ、期待されてるということよ。あの子達が。」
彩「香澄ちゃん達、大丈夫かなぁ?」
佳・篤「……」
香澄「たくさんの声援、ありがとうございます!……初めましての人は初めまして!ギターボーカル、戸山香澄です!」
たえ「リードギター、花園たえです。」
りみ「ベース、牛込りみです。」
沙綾「ドラム、山吹沙綾です。」
有咲「キーボード、市ヶ谷有咲です。」
香澄「バンドを始めて、だいたい二ヶ月です!」
沙綾「え?」
香澄「え?……あれ?違った?」
沙綾「五人集まったのはそうだけど、もっと前からじゃん?」
たえ「クライブより前?」
有咲「香澄がバンドバンド言い出したの四月の終わりだから、約三ヶ月じゃね?」
香澄「そっか〜!じゃあ、三ヶ月くらいです!」
『アハハハハ!』
『ポピパオモシローイ!』
『カワイイヨー!』
花音「な、何ていうか……独特、だね?」
千聖「あら、ハロハピもそんな感じじゃない?」
花音「うーん……ハロハピとは、またちょっと違うかな。」
彩「面白いね、香澄ちゃん達。」アハハ
楓「うん。」
それに……すごく楽しそうだ。
……そういや、氷川さんと白金さんは、まだなのかな?
りみ「……香澄ちゃんが、私達を誘ってくれたんです。」
有咲「引きずりこまれたっていうか……」
香澄「えっ?」
沙綾「うん、あれはね〜……」
香澄「ええっ!?」
沙綾「……なーんて、嘘♪」
香澄「嘘ー!?び、びっくりしたー……。」
沙綾「……ずっと、バンドやりたかった。」
りみ「私も……ずっと叶わないと思ってた。」
有咲「無理かなって思うときもあったけどねー。」
たえ「でも今、みんなで立ってる。」
香澄「……うん。……絶対ここでライブしたい。その夢が今……叶いました!」
彩「香澄ちゃん……。」
花音「ポピパのみんなも、いろいろあったんだ……。」
千聖「そうみたいね。私達と同じでいろいろ……。」
楓「……」
香澄「今日は、ここにいるみんなで、最高にキラキラドキドキしたいです!よろしくお願いします!」
た・り・沙・有「よろしくお願いします!」
香澄「……聞いてください。『夢みるSunflower』!」
……〜♪
〜〜♪♪
花音「……すごく、良い曲……。」
千聖「そうね……。」
楓「……「す、すみません、遅くなりました!」! ひ、氷川さん、白金さん!」
燐子「ぎ、ギリギリ……ま、間に合いましたね……。」
……二人が着てるの、今井さんと同じ、Roseliaの衣装か。
なんか……カッコいい……。
千聖「他のみんなはどうしたの?」
紗夜「別の場所で、この演奏を聞いているはずです。」
千聖「そう。」
燐子「それにしてもこの曲……すごく、良い曲です。」
紗夜「そうですね。Sunflower……ひまわりですか。」
彩「これからの季節にふさわしい曲だよね。」
そっか……ひまわりか。
……明日から、夏休みだもんな〜。
まぁ、最初の数日間は補習なんだけどね……。
『あつめてゆっくり背伸びしている〜♪
明日を夢見るひまわりのように〜♪』
『ワーワー‼︎』
『ポピパー!』
『サイコウー!』
花音「……」
楓「……あ、あのさ、松原さん。」
花音「? 何?空見くん。」
楓「僕……松原さんのバンドの演奏、聞いてみたい。」
花音「! ……それって、ハロハピの、ってこと?」
楓「うん。……今日、せっかくSPACEのラストライブだったのに、まともに見れたバンド、二つくらいしかなかったから。」
あの人も、結局見つけられなかったし。
楓「その代わりってわけじゃないんだけど……ポピパやグリグリ以外のライブも見てみたいなって。Roseliaも、見れなかったし……。」
花音「……うん、分かった!じゃあ今度、こころちゃん達に相談してみるよ!」
楓「! ほ、ほんと!?」
花音「もちろん!」
楓「ありがとう、松原さん!」
花音「ううん、こちらこそ……あ。」
楓「ん?」
花音「……ううん、何でもない。」
楓「え……でも今、何か言いかけたような…「気のせいだよ気のせい。ほら、ポピパのライブ、もう終盤だよ。」いや、あの……松原さん?」
うーん……絶対何か言いかけたような気がしたんだけど……。
ま、いっか。
『両手をひろげて♪高く強く熱く遠く♪
でも(けど)たぶん
まだ伝えきれないな♪』
……ポピパのみんな、楽しそうに演奏してるなぁ。
このライブを、ずっと楽しみにしてたんだもんね。
グリグリとかRoseliaとか、他のバンドの演奏を見れなかったのは残念だけど……ポピパのライブを見たら、別にいいやって思っちゃった。
またいつか、その二つのバンドのライブを見れるときがあったら、そのときは……最初から最後まで、しっかり目に焼き付けたいな。
佳子「……あの子達が、SPACEのステージに、最後に立ったバンド……。」
篤司「Poppin'Partyか。……きっと良いバンドになるよ、あいつらは。」
オーナー「そりゃあ、あたしが認めたバンドだからね。」
佳子「……ふふ♪」
篤司「へへ♪」
オーナー「……全く。変わってないね、お前達は。」
香澄「はぁ……はぁ……せーのっ!」
Poppin'Party「ありがとうございました!!」
パチパチパチパチパチ……‼︎
パチパチパチパチパチ……‼︎
『ワーワー‼︎』
『ポピパー!』
『サイコウー!』
『カッコヨカッター!』
Poppin'Party「……私達、Poppin'Partyです!」
香澄「絶対また、ライブします!!」
こうしてSPACEラストライブは、トリであるPoppin'Partyのライブを最後に、幕を閉じた。
それと同時に、このSPACEも……。
思いがけないトラブルがあり、グリグリもRoseliaも見れず、一番最初のバンドと次のバンドの途中まで……そしてポピパのライブしか見ることができなかったが、僕は十分満足している。
なぜなら、この"SPACE"で、"ポピパ"のライブを見ることができたのだから。
……ポピパのみんなに向けて贈られる、盛大な拍手……そして、飛び交う声援、多数の賞賛の声。
このライブは、Poppin'Partyの中で、絶対に忘れることのない思い出の溢れるライブとして、歴史に刻まれることだろう。
もちろん、僕の中にも既に。
ー空見家ー
楓「ただいまー!」
いやー、それにしても最高のライブだったなー。
もうライブ中ずーっと鳥肌が止まらなかったもん。
……また、ああいうライブ見たいなー。
楓の母「……!楓、帰ってたの?」
楓「? うん。僕、さっきただいまって言ったよね?」
楓の母「そ、そうなの?ごめん、聞こえなかった……。」
楓「あ、そう。」
ガチャ
楓の父「……」
楓「あ、お父さん……。」
帰ってきてたんだ。
珍しいな、こんな時間に。
楓の父「……楓。」
楓「ん?」
楓の父「お父さんとお母さんから、お前に言わなくてはならないことがある。」
楓の母「!」
楓「え?……何なの?急に改まって。」
楓の父「楓……落ち着いて聞いて欲しい。」
楓「……」
楓の父「……お父さんとお母さんな?……
……この家を、出ることになった。」
楓「……ん?」
楓の母「お父さん……私達、ほんとに……」
楓の父「……」
楓「……え、えーっとー……いきなり何言ってんの?」
楓の父「だから楓。……翔真とともに、この家を頼んだぞ。」
楓「……はい?……へ?……ど、どゆこと??」
お父さんの言っていることを理解するのに、二時間くらいかかった。
いや、ほんとガチで。
……え、何?
……結局、僕はどうなるの……?
というわけで、次回からはとうとう夏休み編です!
いやー、ここまで長かったw。
夏休み編ではあーんな話やこーんな話とかを書きたいなーとずっと考えていたので、期待して待っててくださると嬉しいです!
あ、あとちなみになんですが、Song I am.見に行きましたよ。
いやー……良かった。
あれはほんっっっとに良い映画だった。
マジで特典なしでもいいからもう一回見に行きたい。(たぶん行く)
てか今年はほんとバンドリイヤーですよね。
映画あるしswich版出るしその他もろもろあるしで、マジバンドリと無縁な日なんてないくらいじゃないですかw?