バンドリの寝そべり自体、中古屋でもあまり見かけないので、まぁまぁレアですよね。(僕だけかな?)
ちなみにそのときは、弟が紗夜さんだけ買ってました。
〜AM 10:15〜
【駅 ホーム】
香澄「あっちゃ〜〜ん!」
明日香「やめてよお姉ちゃん!恥ずかしい!」
沙綾「ふふ♪……私達の分まで、楽しんで来てね。」
たえ「お土産、待ってるね。」
有咲「相変わらずお前は……。」
りみ「うん!いーっぱいお土産買ってくるね♪」
明日香「有咲さん、りみさん。お姉ちゃんのこと、よろしくお願いします。」
香澄「ちょ、あっちゃん!?」
有咲「おう、任せとけ!香澄のことは、あたしがきっっちり監視しておくからな。」
香澄「何で私ってこんな信用ないの〜……?」
明日香「心配なんだよお姉ちゃんが!」
りみ「あはは……。」
楓「あの人が、戸山さんの妹……。」
千聖「香澄ちゃんより、しっかりしてそうね……。」
イヴ「カエデさんの故郷、私も行ってみたかったです……。」
麻弥「仕方ありませんよ。その分ジブン達は、お仕事を頑張りましょう。」
彩「麻弥ちゃん、イヴちゃん。忙しいのに、お見送りありがとう!」
イヴ「仲間の旅立ちを見送るのは、武士の務めですから!」
日菜「さっすがイヴちゃん!よっ、日本一〜!」
麻弥「それは少し、大袈裟な気が…「いいのいいの!こういうのは大袈裟なくらいが丁度いいんだって!」そういうものですか〜……?」
こころ「それじゃあ薫、はぐみ!行ってくるわね!」
薫「ああ、子猫ちゃん達の旅立ちほど、儚いものはないよ。まさに、儚い……。」
牧人「あんた、それ言いたいだけじゃねえのか?」
はぐみ「あれ?ねぇみーくん、ミッシェルはどこ?」
美咲「あー……ミッシェルなら、先に向こう行ってるって。」
はぐみ「そうなの!?流石ミッシェル!行動が早いね!……でもミッシェル、空見先輩の帰省先への行き方、よく分かったね。」
こころ「きっと、何か超能力を使ったのよ!ミッシェルなら有得るわ!」
はぐみ「超能力か〜!すごいな〜……。」
花音「……これ、大丈夫?美咲ちゃん……。」ボソボソ
美咲「あたしも、今のは少し言いすぎたかもと思いました……。」ボソボソ
黒服「こころ様、お席の準備が整いました。」
こころ「ほんと!?よーし!それじゃあみんな、行くわよー!」
美咲「こころー!ホームでは走らないー!」
楓「……何で黒服の人がここにいるんだ?」
花音「こころちゃんあるところに、黒服の人ありって感じだから……。」
楓「そうなんだ……。」
まるで執事だな……。
いや、執事より上なのか……?
ガシッ!
ん?
楓「何だよ、翔真…「ちょっとこっち来い!」うわっ!」
花音「……あの子が……空見くんの、弟?」
楓「ったく、どうしたんだ…「どうしたはこっちのセリフだ!!」!」
翔真「聞いてねえぞ!!俺達以外の人がみんな……女子だなんて!!」
楓「そ、そうだったっけ?ちゃんと前に友達もいっしょに行くって言った…「"友達"だけで、それが女友達だなんて誰が分かるか!!」……ご、ごめんて。」
翔真「しかもこんな……9人もいるなんて……。先が思いやられる……。」
楓「……緊張する?」
翔真「ったり前だ!!……しかしお前に、こんなにいっぱい女友達がいたとはな……。田舎に住んでたときは、牧人くらいしかいなかったじゃねえか。」
楓「まぁ、そうだけど……。いろいろあって、いつの間にか、な。」
翔真「……確かに、牧人の言う通りかもな。」
楓「? 何がだよ。」
翔真「いや、別に…「わぁ〜!君が空見先輩の弟くん!?」!?」
たえ「まだ中一なんだっけ。可愛いね〜。」
翔真「な、何でそれを……」
沙綾「ごめんね、私が言っちゃった♪」
翔真「じゅ、純のお姉さん!?」
日菜「空見くんの弟かー。きっと君も面白いんだろうな〜。」
香澄「ねぇねぇ!名前は何で言うの?」
たえ「家での空見先輩はどんな感じ?」
日菜「あ、それあたしも気になるー!」
翔真「な、名前?楓?えっと、えっーとー……」
楓「……あんな翔真、初めて見た……。」
牧人「流石の翔真も、この場の空気には耐えられなかったか。」
楓「それに関しては、お前に一理あるな……。」
あいつとは長年兄弟やってるけど、こんなところで弟の新たな一面を知ることになるとはな。
……そういう意味では、なかなか面白い小旅行になりそうな気はするな……。
牧人「……そういや楓。」
楓「ん?」
牧人「マリー……ほんとに大丈夫なのか?」
楓「ああ。……うん、大丈夫だよ、あの人ならきっと。」
……いや、あの人"達"なら、きっとな。
〜2時間前〜
【空見家】
楓「……それじゃあ今日と明日の二日間、マリーをよろしくお願いします。」
友希那「ええ。責任を持って、面倒を見るわ。あなたが書いてくれた、このメモを見ながらね。」
楓「そうしてくれると、嬉しいです。」
翔真「……なぁ楓。本当にこの人に、マリーと俺らの家を預けるのか?言っちゃ悪いけど……他人だろ?」
友希那「……そ…「他人じゃねえよ。友達……って言うにはまだ早いかもしれないけど、仲良しくらいにはなってっから。」! ……」
翔真「何だよそれ……。」
牧人「まぁまぁ。……友希那さんは信用できる。俺が保証するさ。」
翔真「……」
友希那「……私は、あなたにどう思われようが構わない。確かにあなたから見れば赤の他人だし、信用も薄い。さらに言えば、不審者にもなりうる。」
翔真「! だ、誰も、そこまでは言ってな…「でも、今から言うことだけは信じてほしい。」?」
友希那「……この二日間、私は絶対に、この家を守り抜いてみせるわ。」
翔真「……」ポカーン……
牧人「……ちょっと、大袈裟じゃね?」ボソボソ
楓「ま、まぁ、いいんじゃねえか……?」ボソボソ
翔真「……ふっ、何だよそれ。」
友希那「……///。少し、オーバーすぎたかしら……。」
楓・牧「(あ、自覚あったんだ。)」
翔真「……分かりました。じゃあ俺達が向こう行ってる間、マリーとこの家、頼みましたよ。」
友希那「! ……ええ、もちろんよ!」
〜1日前〜
【公園】
リサ「はぁ〜、バイト疲れた〜!」
楓「お疲れ様、今井さん。」
リサ「ありがと、空見♪……そういや、明日か。」
楓「? ……あ、うん。」
リサ「……寂しく、なるなぁ。」ボソッ
楓「え?」
リサ「ううん、何でもない!それよりさ、本当に二日間でいいの?」
楓「うん。明日と明後日はお手伝いさんが来るから、今井さんはその次の日とそのまた次の日に来てくれれば。」
リサ「言葉だと、ちょっと分かりづらいね〜……。でも、理解はできてるから、大丈夫だよ!」
楓「そ、そっか。」
リサ「いやー、なんか今から緊張してきたよ〜。男の子の家なんて、生まれてこの方、一度も行ったことないからね〜。」
楓「……や、やっぱり、今からでも家に…「それは大丈夫!初めて空見の家に行ったときの、初見の反応を楽しみたいからね♪」そ、そう……。(こういう変なプライドは、やっぱりギャルだなぁ……。)」
リサ「家までの地図ももらったし、マリーちゃんのお世話に関するメモももらった!あ〜、しあさってが楽しみだなぁ〜♪」
楓「……本当に、緊張してる?」
リサ「してるしてる♪」
〜現在〜
【駅 ホーム】
???「……で。……おい、楓!」
楓「! え?あ、牧人?」
牧人「何ぼーっとしてんだよ。もうみんな、新幹線に乗り込んじまったぞ?」
楓「え、そうなの!?いけね、早く行かないと!」
牧人「ったく……。」
楓「みんないつの間に…「空見先輩!」?クルッ」
た・沙・イ・は「いってらっしゃ〜い!!」
薫「二人とも、良い旅を……。」
麻弥「右に同じです!」
楓「……うん。行ってきます!」
牧人「……ふっ。」
【新幹線 車内】
楓「……ここが……僕達の、席?」
牧人「らしいな……。」
新幹線に乗り込んだ直後、待っててくれた松原さんに連れられてきたのは、……
……一両を貸し切っての超プレミアムクラス級の席だった。
いや、もうこれ、席というより……部屋だろ……。
香澄「あむあむ……。……!空見先輩!曽山先輩も!」
楓「戸山さん……。これ、どういうこと?ていうか、何食べてんの……。」
香澄「見ての通り、お菓子ですよ!ほら、テーブルの上のお皿に、いーっぱい!」
……テーブルも長えなおい。
いやそんなことより!
新幹線にこんな席があるなんて、聞いたことないぞ!?
長いテーブルがあって、その近くには同じく長いソファ。
冷蔵庫や水道などもあり、さらに本棚やテレビ、ゲームの機械まである。
たぶん、それ以外にもいろいろ揃っているのだろう……。
全て説明するとキリがないので割愛するが、これだけはまとめて言える。
……もう新幹線じゃねえじゃん!!
もう一つの部屋だよこれ!!
てかまず、どうしてこうなった!?
チョンチョン
楓「ん?何だよ牧人。」
牧人「あ、あの人達……。」
楓「あ?あの人達ってだ……れ……。」
黒服1「……」
黒服2「……」
黒服3「……」
……やっぱあんたらかあああ!!!
うすうす予想はしてたけど!!
やっぱりかあああ!!!
何!?
1両をまるまる貸し切ってそれをこんな部屋みたいにしたの!?
そんなこと、例え黒服さんでも許されるかどうか……。
……ん?
何だ、あのフリップ……。
牧人「あ、あの人達、突然フリップなんか見せてきたぞ……?」
しかも、なんか書いてある……。
……『ご安心を。この車両は弦巻家所有のものです。』
『車掌さんや駅員さんに許可をもらい、特別にこの新幹線と連結させていただきました。』
『私達が用意した特別な車両で、快適な新幹線ライフをお送りください。』……。
……いや新幹線ライフって何……?
新幹線で生活とか、アニメや漫画でも聞いたことないよ……。
まぁ、勝手に改造した、とかじゃなかったのは、一安心だけどさ。
……あの人達、ほんとヤベェな……。
彩「あ、空見くん、曽山くん。」
楓「丸山さん。……なんか、すごい席になっちゃったね。いや、もうここまできたら、席ではないか……。」
彩「あはは……。」
千聖「ほんと、あの人達には毎回毎回驚かされるわ。」
毎回……。
もしかしたら、今後もこういうことがたびたび……『ピロリン♪』ん?
楓「メッセージ?」
彩「私もだよ。」
千聖「どうやら、グループからのメッセージのようね。」
グループ……ということは……。
紗夜『気をつけて行ってきてくださいね。』
燐子『思い出話、楽しみにしてます♪( ^∀^)』
楓「二人とも……。」
千聖「Roseliaの練習で、忙しいだろうに……。」
この二人は、見送りには来なかった。
しかし、それにはしっかりとした理由がある。
今月末にライブがあるため、ここ最近は朝早くからRoseliaの練習をしているらしく、今日も9:00からあったために、見送りに顔を出すことができなかった。
このことは事前に教えられていたので、分かっていたことだが、まさかメッセージをくれるとはな……。
彩「本当は、紗夜ちゃんと燐子ちゃんも行きたかったんだろうなぁ。」
千聖「……ええ、きっとね。」
楓「……次あるRoseliaのライブは、絶っっっ対見に行く。」
彩「うん、私もだよ!」
千聖「そのためにはまず、お仕事が入っているか確認したり、パスパレの練習スケジュールの調整をしたりしなくてはいけないわね。」
彩「そうだね!……今度こそ、Roseliaのライブ、いっしょに見ようね!空見くん!」
楓「うん!」
【スタジオ】
……『ピロリン♪』
紗夜「! 返信が来たわ。」
燐子「……ふふ♪より、頑張らなきゃという気持ちが……強まりますね。」
紗夜「ええ、そうね。完璧な演奏を聞いてもらうためにも、もっと上を目指さければ。」
友希那「みんな、休憩はここくらいにして、続きを始めるわよ。」
リサ「OK〜♪……ん?紗夜と燐子、なんか嬉しそうじゃない?」
紗夜「いえ、そんなことないですよ。」
燐子「さぁ、早く練習に戻りましょう。」
あこ「おー!りんりんがいつも以上にやる気だ〜!」
友希那「やる気があるのは、とても良いことよ。でも、それが逆に裏目に出るなんてことがないように、気をつけてちょうだい。」
燐子「は、はい!」
紗夜「頑張りましょう、白金さん。」
リサ「なんか、紗夜もいつにも増してやる気じゃない?」
紗夜「ふふ、そうかもしれませんね。」
【新幹線 弦巻車】
『……まもなく、◯◯新幹線、新潟行きが発車いたします。』
牧人「お、やっとか。」
楓「結構待ったなー。」
翔真「……」
楓「……珍しいな。お前がじっと外見るなんて。」
翔真「バカにしてんのか?」
楓「い、いや、そういうわけじゃないけど……。」
翔真「……非日常だなーって思ってさ。」
牧人「非日常?」
翔真「引っ越してきたばかりのときは、まだ普通の日常だったのに、今はこうして、楓の友達といっしょに一つの場にいる。」
楓「……それの、どこが非日常なんだよ。」
翔真「だってどう考えてもおかしいだろ!!個人が所有する車両を特別に連結させてもらって、そこに乗って田舎に帰る!?しかも自分の兄の友達といっしょに!?こんなことが普通の日常にあるわけねえだろ!!」
楓「……まぁ……確かに、そうだな。」
翔真「最初牧人から、田舎に一度帰ってきてほしいって言われたときは、別にどうも思わなかったよ。俺もおばあちゃんには久しぶりに会いたかったから、二つ返事で承諾した。……でもその後、楓の友達もいっしょに行くことになったって聞いたとき。……正直嫌な予感はしてたよ。その予感は見事的中し、友達の人数も、思ってた倍多くて……。しかも、全員女子……。」
楓「……」
翔真「……こんなこと、引っ越してくる前は、想像もしなかったことだろ?」
楓「……あぁ、そうだな。」
牧人「……確かに、翔真にとっては非日常かもな。まだお前、中一だしな。」
翔真「? 何だよ、その俺に"とっては"って。お前らは違うのかよ。」
牧人「いや、俺もお前の言ってることは分かる。……でも……チラッ」
楓「トランプ?」
彩「うん!みんなでやらない?」
こころ「楽しそうね!あたしはやるわ!」
りみ「空見先輩も、やりますよね?」
楓「……うん。じゃあ、やろうかな。」
牧人「……あいつにとっては、それは違うみたいだな。」
翔真「……」
牧人「……それはそうと翔真。お前は学校、どうなんだ?」
翔真「俺?……まぁ、ぼちぼちだよ。」
翔真「それじゃ分かんねえだろ。もっと詳しく教え…「曽山くん。」え?」
花音「曽山くんも、いっしょにやらない?トランプ。」
日菜「翔真くんもやろーよ!」
翔真「い、いや、別に俺は…「そんなこと言わずにやろーぜ翔真!」……」
香澄「みんなで遊ぶの、とても楽しいよ!ほら、行こう!」
翔真「……わ、分かりました。」
有咲「……これ、絶対私達も誘われるパターンだな……。」
美咲「あたし達も行こっか、市ヶ谷さん。」
有咲「そうだな。……白鷺先輩も、行きます?」
千聖「ええ、もちろんよ。」
僕達がトランプを始める直前、ついに新幹線が動き出した。
ふと窓の外を見ると、山吹さん達が手を振ってくれていたので、トランプのカードを持ちながら、または一度テーブルに置いてからなどして、各々手を振り返した。
丸山さんや日菜さん、戸山さん、弦巻さんは、それと同時に『いってきまーす!』と言っていたが、そういうのって、窓越しに聞こえるものなのだろうか……。
ても、あれか?
聞こえなくても、口の形でなんとなく分かるものなのか……?
……とまぁ、そんな話はさておきだ。
僕、翔真、牧人、そして10人の友達や後輩と言った、当初の予定にはなかった人数での小旅行。
心配や不安はあるが、……もちろん、楽しみな気持ちもある。
こんな人数で、しかも友達と旅行なんて、したことなかったから……。
……向こうで暮らす、三、四日間。
とても有意義で、楽しくて、忘れられない……良い思い出がいっぱい残るような、そんな小旅行にしたいな。
ついに次回!
楓の故郷、◯◯へ!