特に特訓前……あれは人によっては死人が出ますよ!
楓「着いた、ここだよ。」
無事、おばあちゃん家へ行くために乗るバスの乗り場に案内することができた。
流石に4ヶ月じゃ忘れないわな。
彩「次のバスは……5分後だね。」
日菜「5分か〜。まぁまぁあるね〜。」
香澄「はい空見先輩!バスが来るまで、そこら辺を見てきてもいいですか!?」
楓「別にいいけど……乗り遅れないように気をつけてね?」
香澄「分かってます!有咲、りみりん、行こ!」
りみ「えぇ!?」
有咲「わ、私も行くのかよぉ!?」
さっきまであんな暑がってたのに、もう元気になってる……。
花音「……」キョロキョロ……
楓「? どうしたの?松原さん。」
花音「うん……。美咲ちゃんが、見当たらなくて……。」
楓「奥沢さん?……言われてみれば……」
千聖「珍しいわね、美咲ちゃんが何も言わずいなくなるなんて。」
花音「うん……。」
楓「……僕、探してこようか?」
花音「! それなら、私も…「大丈夫だよ、僕一人で。それに、ここら辺のことは、僕が一番よく知ってるしね。」……」
牧人「……俺もよく知ってるっつーの。」
翔真「張り合わんでいいから。……ん?」
牧人「どうした?翔真。」
翔真「あそこに見えるの……何?」
牧人「あ?……え、何だ、あれ……。」
楓「それじゃあ、行ってくるね。」
花音「うん……。あの、気をつけ…「ねぇ花音、あれ……。」ふぇ?……!あ、あの形って!」
楓「ん?」
彩・日「? ……あ、あれは……」
ミッシェル「みんなー、お待たせー。」
こころ「ミッシェル!!」
み、ミッシェル……?
……あ、そういや黒服の人が言ってたな。
ミッシェルは現地で合流するって……。
翔真「お、おい楓……。」
楓「ん?」
翔真「何だよあれ……。クマか……?あんなイメージキャラクター、伊那日にいたか?」
楓「いや、あれはイメージキャラクターじゃなくて…「ミッシェルよ!!」!」
翔真「み、ミッシェル、ですか?」
こころ「ええ!ミッシェルは、あたし達と同じハロハピのメンバーで……」
翔真「……こりゃあ、長引きそうだな。」
彩「ねぇミッシェル、……熱く、ないの?」
ミッシェル「は、はい。中にクーラーがついてて、とても涼しいです……。」
花音「く、クーラーがついてるの!?」
日菜「あはは!何それ面白〜い!」
千聖「そんな笑うほど面白いことでもないと思うけれど……」
なるほど、道理で……。
ミッシェルの中の人が心配だったけど、クーラーがついてるならな。
……クーラーがついてる着ぐるみ?
……よくよく考えると、何だその着ぐるみ……。
って、こんなことしてる場合じゃなかった!!
楓「と、とりあえず僕は、奥沢さん探してくるね!牧人、みんなを頼んだ!」
牧人「え?あ、ああ。気をつけて……って、行っちまった。」
ミッシェル「? 今空見先輩、あたしを探してくるって言いませんでした?」
花音「え?……!そ、そうだよ!美咲ちゃんはここにいるから、探しに行かなくてもいいんだよ!」
牧人「え、どういうことだ?」
千聖「このミッシェルの中身は、美咲ちゃんなのよ。」
牧人「……え!そうなのか…「ジロッ」……そうなん、ですか。」
花音「でも空見くん、そのことを知らないから、ミッシェルとは別人だと思ってる美咲ちゃんを探しに……」
彩「い、急いで連れ戻しに行かなきゃ!」
千聖「そうね。そうこうしているうちに、バスが来てしまうかもしれない…「あ、バス来た。」!?」
彩「そ、そんな!?」
花音「……私、探してく…「スッ」? 美咲、ちゃん?」
ミッシェル「空見先輩は、あたしに任せてください。花音さん達は、先にバスに乗って目的地に向かってください。」
花音「で、でも…「どっちにしろ、ミッシェルのままじゃバスには乗れませんし。あたし達なら、後で黒服の人の車で追いつきますから。」……」
こころ「ミッシェルー!花音ー!みんなー!早くバスに乗りましょうー!」
翔真「み、ミッシェルも乗るんですか!?」
ミッシェル「黒服の人もついてますし、大丈夫ですよ。だから……状況説明やこころの面倒、お願いします。」
花音「……」
千聖「……行きましょう、花音。」
彩「私達は、私達のできることをやろう!」
日菜「お〜、彩ちゃんカッコいい〜!」
彩「そ、そうかな?えへへ……。」
牧人「……花音さん、美咲ちゃんを信じましょう。それに、楓も大丈夫です。もともと住んでた場所ですし、何かあったら連絡しますよ、あいつなら。」
花音「……分かった。……美咲ちゃん。空見くんと、香澄ちゃん達を頼んだよ。」
ミッシェル「え、何で戸山さんの名前が……?……そういえばポピパの三人、見当たらないな……。」
千聖「悪いけど、考えるのは後よ。とにかく今は、その四人の捜索を優先してちょうだい。」
ミッシェル「そ、捜索って……」
彩「ミッシェル……じゃなくって美咲ちゃん!頼んだよ!」
日菜「状況報告は、スマホのメッセージでしてね!」
ミッシェル「は、はぁ……。」
牧人「! ヤベェ!バスを待たせちまってる!みんな、早く行くぞ!」
花音「わ、分かった!それじゃあ美咲ちゃん、また後でね!」
タッタッタッタ……
ミッシェル「ま、また後で……。」
『……それでは、◯◯行き、発車しまーす。』
ミッシェル「……なんか、しょっぱなから責任重大だなー。」
黒服1「奥沢様。戸山様達と空見様は、どちらもこっちの道を行かれました。」
ミッシェル「そ、そうなんですか。」
黒服2「私共、全力で奥沢様をサポートいたしますので、困ったことがあれば何なりとお申し付けください。」
ミッシェル「あ、ありがとうございます……。(まぁ、この人達がついてるなら、なんとかなるか。……さてと。それじゃあ行きますか。)」
香澄「え〜!美咲ちゃんが〜!?」
楓「うん。だから、戸山さん達も手伝ってくれないかな?」
有咲「それは、別にいいですけど……。」
りみ「バスの時間は、大丈夫なんですか?」
楓「……たぶん、もう出発してると思う……。」
香澄「そうですか……。で、でも!美咲ちゃんがいないんじゃ、バスに間に合ったとしても、乗るわけにはいかないですよね!美咲ちゃん一人を置いていくなんてできないし!ね、有咲!」
有咲「! お、おう。……香澄にしては、まともなこと言うじゃん。」
香澄「だって友達の危機だよ!?まともにもなるよ!」
楓「それじゃあ、いつもはまともじゃないような言い方だけど……。」
香澄「そ、そんなことありませんよ!よーし!それじゃあ美咲ちゃん捜索隊、出動!」
有咲「何だよそれ……。」
りみ「少し、大袈裟じゃないかな……?」
香澄「それくらいの気持ちで探そうってこと!はら、早く行くよ!」
楓「あ、ちょっと待って!バラバラじゃなくて、いっしょに行動したほうが……ん?」
りみ「……?どうしました?空見先輩。」
楓「……あれって……」
りみ「あれ?……!」
香澄「どうしたのーりみりーん!早く美咲ちゃん探しに行こうよー!」
有咲「……二人とも、なんか向こう側見てねえか?」
香澄「え?……よく見たら、なんか見える……。」
楓「……あの形、まさか……。」
りみ「空見先輩!あれ、ミッシェルですよ!」
ミッシェル「……い!……おーい!」
香澄「ミッシェル!ミッシェルだー!」ダーッ!
有咲「あ、おい香澄!ったく、忙しいやつだな……。」
楓「な、何で……?」
ミッシェル「ふぅ……。探したよみんなー。」
りみ「良かった〜!無事だったんだね、美……じゃなくて、ミッシェル!」
ミッシェル「う、うん、まぁねー。」
香澄「良かった〜!ほんとに良かったよ〜!心配したんだからね〜!」
ミッシェル「あー……ご、ごめん。」
楓「……戸山さん達、ミッシェルのこと探してたの?」
りみ「え?」
香澄「? だって透哉先輩、ミッシェルは美さ……むぐっ!」
楓「?」
有咲「いいか香澄!空見先輩はミッシェルの正体が奥沢さんだってこと、知らないんだよ!」ヒソヒソ
香澄「えぇ!そうだったの!?」ヒソヒソ
楓「市ヶ谷さん?戸山さん?」
りみ「ふ、二人のことは気にしないでください。それより、ミッシェルが無事にこっちに着いて本当に良かったです!」
楓「う、うん、そうだね。……でも、まだ美咲ちゃんが…「あー、美咲ちゃんなら、ついさっき、こころ達のところに戻ったって、連絡が来ましたよ。」え!?そ、そうなの……?」
ミッシェル「は、はい。」
楓「マジか……。まさかの入れ違い……。」
有咲「……ナイス、奥沢さん。」ボソッ
ミッシェル「まぁ、あたしが話をややこしくしちゃったみたいなものだからね……。」ボソボソ
楓「……ところで、何でミッシェルはこっちに?」
ミッシェル「え?」
楓「他のみんなといっしょに、バスに乗らなかったの?」
ミッシェル「あ、いや……く、クマは、バスに乗っちゃダメって言われまして。あはは……。」
楓「……確かに。普通はそうなるか。」
りみ「い、今ので納得しちゃうんだ……。」
有咲「まぁ、バスに乗るクマなんて、聞いたことねえしな。……着ぐるみだけど。」
香澄「……じゃあ、ミッシェルは空見先輩のおばあちゃん家に、どうやって向かえばいいの?」
有咲「え?」
りみ「……そういえば……。」
楓「……歩きだと、一時間くらいか…「あー、それならあたし、裏ルート知ってますよ。」え?」
りみ「裏、ルート?」
ミッシェル「うん。バスを待たないで、空見先輩のおばあちゃん家に行くための、裏ルート。」
香澄「何それ!なんだかワクワクするね!」
有咲「危ないやつとかじゃないだろうな……?」
ミッシェル「大丈夫だよ!それは断じて、ないから!」
楓「……ちょっと怖いけど、気にはなるなぁ。……何なの?その裏ルートって。」
ミッシェル「はい、それはですね……。」
〜その頃、千聖達は〜
【バス 車内】
『……ピロリン♪』
彩「来た!空見くん、何て!?」
千聖「ちょっと落ち着きなさい彩ちゃん。えーっと……このバス停で降りるそうよ。」
花音「そこで落ち合いましょう、だって。ということは、美咲ちゃん、無事合流できたんだね。」
千聖「そうみたいね。……全く楓ったら、こんなところで心配かけさせないでちょうだい。」ボソボソ
彩「? 何か言った?千聖ちゃん。」
千聖「いえ、何も言ってないわよ。」
こころ「今頃美咲とミッシェル、何してるのかしら?」
日菜「さぁ……?あ、空見くん達と観光でもしてるんじゃない?あたし達を差し置いて……。」
こころ「まぁそうなの?だったら後で、あたし達も観光に連れて行ってもらいましょう!」
日菜「あ〜!それいいかも〜!」
牧人「……観光か……。」
彩「そうだ曽山くん!後でこの町を案内してよ!」
牧人「! あ、案内って……こんなど田舎を……?」
彩「うん!」
牧人「……でも、大して案内するとこなんかねえし…「何でもいいんだよ。私達は、空見くん達が住んでたこの町を知りたいんだもん。」……」
千聖「花音の言う通りよ。田舎かどうかなんて関係ない。大事なのは……その町に何があるか、よ。」
日菜「お〜!千聖ちゃんカッコいい〜!」
こころ「それじゃあ翔真!牧人!この町の案内役、頼んだわよ!」
翔真「お、俺もなのか……。」
牧人「……俺達じゃなくて、楓のほうが…「やるわよね?」……はい。(この人の笑顔マジ怖え……。)」
彩「じゃあ決まりだね!伊那日観光、楽しみだな〜!」
牧人「……なんか伊那日観光って、語呂いいな。」
翔真「確かに……。」
千聖「(……この景色、やはり見覚えがある……。雑誌で見たのか、いつしか来たことがあるのか……。)」
花音「……千聖ちゃん?」
このペースだと、伊那日編何話ぐらいになるんだろう……。