田舎から引っ越してきた僕と個性的な人達   作:知栄 砂空

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お久しぶりの投稿になります、はい。

とうとう僕の地域でも雪が積もり始めて……やっと12月って実感が湧いてきましたね。


68話 みんなと親戚と楽しい時間

【おばあちゃん家】

 

空「おりゃあ!ここだあ!」

 

彩「あー!ちょっと待って!待ってええ!!」

 

『1P WIN!!』

 

空「おっしゃ勝ったー!」

 

牧人「相変わらず強いなー空は。」

 

彩「ま、また負けた〜……。」

 

日菜「あはは!彩ちゃん、これで3連敗だよ?」

 

彩「うぅ〜……。」

 

空「今の俺は無敵だー!」

 

日菜「よーし空くん、次はあたしと勝負だよ!」

 

空「臨むところだ!」

 

牧人「次は日菜さんとの勝負か。これは面白くなりそうだ。」

 

彩「日菜ちゃん、頑張って私の仇とってね!」

 

日菜「え〜?どうしよっかな〜。」

 

 

 

 

 

美咲「まさか、黒服の人がゲームを持ってきてくれるなんて……。」

 

裕也「マジでびっくりしたぞ。何なんだよ、あの人達……。」

 

美咲「あー……あまり気にしないで大丈夫です。」

 

裕也「そう言われるとますます気になるんだが……。」

 

翔真「大丈夫だ裕也、じきに慣れる。……たぶん。」

 

香澄「裕也さん!次裕也さんの番ですよ!」

 

裕也「え?あ、悪い。えーっと……じゃあこれだ!バッ!……マジか。」

 

有咲「(あの顔、絶対ババ引いた……。)」

 

裕也「……よし、いいぞ。引け。」

 

こころ「うーん……じゃあこれにするわ!バッ!」

 

裕也「あ!」

 

こころ「やったわ!あがりよ!」

 

有咲「マジか!」

 

翔真「は、早っ。」

 

香澄「すごーいこころん!」

 

美咲「こころが一抜けか〜。」

 

 

 

 

 

楓「ゲームとトランプかー。」

 

千聖「楓も、遊んできていいのよ。」

 

楓「いやいや、そういうわけにはいかないよ。」

 

楓の祖母「お嬢ちゃんの言う通りだよ、楓。三郎や陽子さんも手伝ってくれてるから、人手は足りてるんだ。今日くらいはみんなと遊んできたらどうだい?」

 

千聖「あの、おばあ様?できれば、お嬢ちゃんはやめてもらえると…「ふぇぇ、玉ねぎが目に染みるよ〜。」! 花音、大丈夫!?」

 

楓「……いや、やっぱ手伝うよ。もう習慣づいちゃってることだし、向こうは今いいところみたいだから、邪魔はしたくないし。」

 

楓の祖母「そう……。ありがとうね、楓。」

 

楓「ううん。えっと次は…「空見先輩、ちょっとこっち手伝ってくれますか?」牛込さん。うん、いいよ。」

 

楓の祖母「……「このお皿、もう持っていきますね。」! 陽子さん。あぁ、お願いね。」

 

三郎「なぁ母さん。これ、どう盛りつけたほうがいいかな?」

 

楓の祖母「ん?そうだねぇ。これは……」

 

恵美「気をつけてくださいよ?絶対落としちゃダメですからね?」

 

拓海「わ、分かってますって……。」

 

楓の祖母「……ほんと、賑やかになったねぇ。」

 

 

 

 

 

楓「……よし、これでOKっと。」

 

りみ「ありがとうございます!空見先輩!」

 

楓「どういたしまして。それじゃあ、向こう持ってこ…「空見先輩。」ん?」

 

りみ「……あの……さっきは、すみませんでした!」

 

楓「……えーっと……何のこと?」

 

りみ「な……さ、早希ちゃんに……空見先輩の親戚なのに、あんなことを…「あぁ、大丈夫大丈夫。別に気にしてないよ。」で、でも!」

 

楓「たぶん、あいつも気にしてないんじゃないかな?まぁ、びっくりはしたけどね。そんなことより、早くこれ持っていこうよ。」

 

りみ「……はい。(……やっぱり空見先輩、早希ちゃんに対してだけちょっと冷たい気がする……。親戚なのに、どうしてここまで差が……。)」

 

 

 

 

 

楓「……それはそうと、どこ行ったんだあいつ。もうすぐ夕飯だってのに、手伝いもしないで。……まぁいいか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【おばあちゃん家 庭】

 

早希「……」

 

『……おかけになった電話は、現在電波の届かないところに……』

 

早希「やっぱり出ない……。お父さんもお母さんも、いったいどこにいるの……?……」

 

 

 

 

 

『私とあんたは、ただの他人じゃん。」

 

 

 

 

 

『はぁ。何で私、あんたなんかと兄妹になっちゃったんだろう。」

 

 

 

 

 

『あの女達は、あんたの何なの?』

 

 

 

 

 

『……別に、ただの友達だよ。」

 

 

 

 

 

早希「……はぁ〜……。……私、何であんなこと言っちゃったんだろう……。言い方きつすぎだし、そもそもあんなこと思ってないし。……あの人達にも、いつか謝らないとな……。……この先、どう接していけば……。

 

 

 

 

 

……楓にい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【おばあちゃん家 居間】

 

空「それで俺、運良くアイテムをゲットできてさ。一気に超グレート技を当ててフィニッシュ!彩姉ちゃんにも日菜姉ちゃんにも勝ったんだぜ!」

 

陽子「そうだったの。すごいわね〜空。」

 

彩「コテンパンにやられちゃいましたよ……。」

 

日菜「いやぁ、惜しいとこまでいったんだけとなぁ。」

 

拓海「うちの空を舐めたらアカンでぇ〜。」

 

牧人「何で関西弁……?」

 

美咲「何回かやったけど、全部こころの一人勝ちだったね……。」

 

こころ「とても楽しかったわよね!」

 

裕也「一人勝ちというか、運が良いというか……」

 

三郎「トランプか〜。もう何年もやってないなー。」

 

香澄「じゃあ後で、いっしょにやりますか!?あ、恵美さんも!」

 

有咲「ま、マジかよ……。」

 

恵美「いいの?なら、私達も混ぜてもらおうかしら。」

 

翔真「子ども相手に本気出さないでくださいよ?」

 

楓「……改めてこうして見ると、人多いな……。」

 

花音「でも、こういうのも賑やかでいいよね。」

 

千聖「この賑やかさは……こころちゃんの家での、文化祭の打ち上げを思い出すわね。」

 

楓「あ……確かに。」

 

りみ「文化祭……懐かしいなぁ。」

 

空「何何ー?ぶんかさいってー?」

 

楓「!」

 

千聖「あら、聞こえちゃったかしら。」

 

彩「私達の学校でね、この前文化祭っていうお祭りがあったんだよ!食べ物屋さんとかお化け屋敷とか、楽しいのがいっぱいあるんだ!」

 

空「へー……。俺、そのぶんかさいってお祭りの話、もっと聞きたい!」

 

拓海「お、珍しいなぁ。空がゲーム以外のことに興味を……むぐっ!」

 

陽子「あなた、余計なこと言わないの。」

 

空「? 彩姉ちゃん、ぶんかさいの話、もっと聞かせてー!」

 

彩「うん、もちろんいいよ!あ、それなら香澄ちゃん達もいっしょに話そうよ!」

 

空「香澄姉ちゃん?」

 

香澄「私はね、ライブしたんだよ!ここにいるりみりんと有咲と、ここにはいないけどおたえと沙綾の五人で…「おい香澄、早えって。」え?」

 

空「ライブ……?ここにいない……?」

 

香澄「! ご、ごめんごめん!もうちょっと分かりやすく説明するね!えーっと……」

 

 

 

 

 

楓「……なんかごめんね、おばあちゃん。夕飯なのに、全然……」

 

楓の祖母「いいんだよ。みんなが楽しそうならそれで。」

 

楓「いや、でも…「とりあえず、先にご飯食べない?」! さ、早希!?」

 

早希「……空くんも、お腹空いたでしょ?」

 

空「え?……あ、そういえば……。じゃあまずいただきますして、それから話聞くよ!」

 

彩「うん、そうだね、そうしよっか♪」

 

こころ「早希、帰ってきたのね!」

 

早希「……まぁ。」

 

楓「お前、今までどこに…「小言は後で聞くから、まずはご飯食べさせて。」……」

 

美咲「(相変わらずの対応……。)」

 

空「それじゃあみんな、手を合わせて!」

 

楓「え、これ僕もやるの……?」

 

千聖「やるのよ。ほら。」

 

楓「わ、分かったよ。」

 

空「……いただきます!!」

 

『『『いただきます!!』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜20:00〜

 

【おばあちゃん家 玄関】

 

三郎「それじゃあ母さん、俺達は帰るよ。」

 

楓の祖母「気をつけて帰りなね。」

 

恵美「はい、ありがとうございます。」

 

裕也「空、寝ちゃいましたね。」

 

拓海「ああ。いっぱい遊んだし、話したし、疲れちゃったんだろう。空も、今日はいつも以上に楽しかったと思うぞ。」

 

空「zzz……。」

 

陽子「ふふふ♪可愛い寝顔ね、空。」

 

彩「陽子さん。」

 

陽子「ん?どうしたの?彩ちゃん。」

 

彩「あの……ありがとうございます。」

 

陽子「! そん…「礼を言うのは、俺達のほうだよ。」……」

 

拓海「きっと俺達がいて、最初はびっくりしたと思うんだ。楓の親戚が、こんなにいるなんてーって。……でも君達は、そんなこと気にしないかのように、いっしょにご飯食べたり、遊んだり、話したり……。空もだけど、俺達も楽しかったよ。」

 

彩「拓海さん……。」

 

拓海「楓、お前の友達、みんな良い子だよな。この子達とお前が話してるところ、たびたび見てたけど……とても良い顔してたぜ。きっと、新しい学校でもそうなんだろうなって思えたし……何より、お前が元気そうで良かったよ。」

 

楓「……ありがとうございます。」

 

陽子「……こう見えてうちの旦那ね、とても寂しがりやで、心配性なのよ。だから突然、こんなこと言い出したのよ。」ヒソヒソ

 

花音「そ、そうなんですね……。」

 

陽子「あなた、早く空を布団で寝かせてあげましょう。もうこんな時間だし、冷えるわよ。」

 

拓海「あ、そうだな。……じゃあ、俺達はそろそろ帰るよ。またな、楓、みんな。」

 

陽子「お母さんも、またね。」

 

楓の祖母「また、いつでも遊びに来なよ。」

 

陽子「うん。」

 

三郎「じゃあな、みんな。」

 

恵美「またね。」

 

裕也「楽しかったぜ。」

 

香澄「私達も、楽しかったです!」

 

こころ「今度は、ミッシェルも連れてくるわね!」

 

彩「さようなら〜!」

 

 

 

 

 

千聖「……行っちゃったわね。」

 

花音「うん……。」

 

有咲「……なんだかんだ、私も楽しかった、かな。」

 

りみ「ふふ、私もだよ♪」

 

美咲「ミッシェルのこと、忘れてなかったか……。」

 

日菜「ま、こころちゃんだからね〜。」

 

楓「……んで?お前らは帰らねえのか?」

 

牧・早「……」

 

香澄「! 早希ちゃん!まだ帰らないなら、私とお話…「おばあちゃん。お風呂、先もらってもいい?」あ……。」

 

楓の祖母「ああ、構わないよ。」

 

早希「ありがとね。……スタスタスタ」

 

香澄「……」

 

有咲「あまり気にすんなよ、香澄。」ポン

 

香澄「……うん。」

 

牧人「……俺、ちょっと見たいテレビがあるから見てくるわ。」

 

楓「へ……?今かよ。」

 

牧人「ああ、どうしても見たいやつなんだ。悪いな。スタスタスタ……」

 

こころ「……なんか早希も牧人も、元気ないわねぇ。」

 

日菜「……」

 

美咲「それじゃあ……あたし達はどうしよっか。」

 

彩「お風呂は今早希ちゃんが入ってるから……。あ!皿洗いしないとだ!」

 

花音「あ、そっか。ご飯食べて少し話した後に、みんな帰る用意を始めたんだもんね。それじゃあ彩ちゃん、いっしょにお皿…「大丈夫だよ。」え?」

 

楓の祖母「皿洗いは私と牧人でやっておくから、みんなはお風呂に入ってきな。」

 

彩「でも、今牧人くんは、テレビを見に…「叩き起こして無理やり手伝わせるから大丈夫さ。」……は、はぁ……。」

 

千聖「しかし、おばあ様。今お風呂は早希ちゃんが入っているので、その間私達もお皿を……」

 

楓の祖母「お風呂なら、銭湯があるよ。」

 

『『『せ、銭湯?』』』

 

楓「……あ、そういやあったな。」

 

楓の祖母「ここから20分くらい歩いたところに、私の知り合いがやってる銭湯があるんだよ。いつもはもう閉まってるんだけど、私が電話すれば開けてくれるから、そこにみんなで行って入ってきな。」

 

花音「そんな、悪いです…「いいんだよ。君達みたいな若いお客さんが、遠慮なんてするもんじゃないよ。」……」

 

楓の祖母「それに、今から行けば貸し切り状態だよ。今日は楓の親戚がいっぱいいて疲れたろ。君達だけで行って、お風呂にゆっくりつかって休んできなさい。」

 

千聖「……分かりました。」

 

花音「! 千聖ちゃん!」

 

千聖「花音、ここはおばあ様のご厚意に甘えましょう。伊那日まで長時間移動して、楓の親戚と会って、いっぱいお話をして……疲れがないと言ったら、嘘になるもの。みんなもそうでしょ?」

 

『『『……』』』

 

彩「……あはは、そうかも……。」

 

千聖「楓はどう?」

 

楓「……まぁ、確かに。僕も、ちょっと疲れた、かな。」

 

千聖「ふふ。……花音も、いいわよね?」

 

花音「……そう、だね。千聖ちゃんが言うなら、私も……おばあちゃんのお言葉に、甘えさせてもらおうかな。」

 

千聖「ありがとう、花音。みんなはどう?」

 

こころ「みんなでお風呂、とても楽しそうね!」

 

美咲「つまりは、あたし達の貸切ってことですよね……?」

 

日菜「すごいすごーい!贅沢だねー!」

 

有咲「でも、やっぱちょっと悪い気も……。」

 

香澄「大丈夫だって!花音先輩もOKしたんだし、有咲も行こ!」

 

りみ「こんな機会、めったにないしね。」

 

彩「……賛成みたいだね。」

 

千聖「ええ。……ちなみに、あなたはどうするの?」

 

翔真「ギクッ! ば、バレてました……?」

 

千聖「気配を隠そうと楓の後ろに隠れていたみたいだけど、私の目は誤魔化せないわよ。」

 

翔真「す、鋭え……。」

 

楓「まぁ、白鷺さんだからな。で、どうする翔真?お前もいっしょに行くか?」

 

翔真「……いや、俺はいいよ。おばあちゃん家の風呂に入…「え〜?いっしょに行こうよ翔真くーん!」!!」

 

有咲「おい香澄、無理に誘うのは…「だって、空見先輩の弟くんだよ?昔の空見先輩の話とか、頼めばしてくれそうじゃない?」昔のって……」

 

花・彩・り「「「!」」」

 

楓「ちょ、ちょっと戸山さん、それは…「それは面白そうね!翔真、あなたもいっしょに行きましょう!」つ、弦巻さん!?」

 

日菜「あたしも、空見くんの昔話聞きたーい!」

 

花・彩・り「「「わ、私も気になる!……え?」」」

 

翔真「……いや、でも、牧人ならともかく、俺は…「行ってきたらいいよ、翔真。」お、おばあちゃんまで……。」

 

楓の祖母「もし楓とこの子達だけで行くとなると、楓は一人で風呂に入ることになっちゃうよ。それは流石に寂しいだろ?楓。」

 

楓「え?……いやぁ、公民館のお風呂に入らせてもらったときも一人だったし、別に……」

 

香・り・有「「「(こ、公民館?)」」」

 

日・こ・美「「「(何のことだろう(かしら)……?)」」」

 

楓の祖母「それに、だいいち翔真。」

 

翔真「ん?」

 

楓の祖母「お前、大の風呂好きだったろ?」

 

翔真「!!」

 

香澄「そうなの!?なら決まりだね!行こ、翔真くん!ガシッ!」

 

翔真「ちょ、ちょっと待っ…「おばあちゃんナイス♪ありがとー!」ひ、日菜さん、待って……」

 

美咲「……連行されていっちゃった。」

 

有咲「だな……。っておい香澄!風呂道具忘れてるぞ!」

 

こころ「花音!あたし達も行きましょう!」

 

花音「う、うん!あ、その前にお風呂の道具持ってかないとだよ。」

 

彩「パジャマも、いっしょに持って行っていいんじゃない?夜で貸し切りだし、道もあまり人いないと思うんだけど……」

 

千聖「……そうかもしれないわね。みんな!お風呂の道具とパジャマを忘れないでね!あと、夜は冷えるから、上着も持って行くように!」

 

『『『はーい!』』』

 

楓の祖母「お嬢ちゃん、まるでみんなのリーダーだね。」

 

千聖「そんな大層なものじゃないですよ。それと、できれば私のことをお嬢ちゃんと呼ぶのは…「それじゃあ私は、銭湯に電話をかけてこようかね。」……」

 

りみ「……あの、空見先輩。」

 

楓「ん?何、牛込さん。」

 

りみ「さっきさらっと言ってた……公民館って、何のことですか?」

 

楓「あぁ、別にそんな大したことじゃ……いや、大したことか?……」

 

りみ「そ、空見先輩?」

 

楓「……まぁ、後でゆっくり話してあげるよ。」

 

りみ「あ、ありがとうございます。」

 

千聖「……」

 

花音「また今度、みんなで行きたいね。」

 

千聖「花音……。ええ、そうね。」

 

楓の祖母「みんなー。知り合いから、銭湯の貸し切りの許可もらったよー。」

 

楓「ありがとう、おばあちゃん。……よし、じゃあ準備も終わったし、行こうか。」

 

りみ「はい!」

 

花音「ふふ、楽しみだなぁ。」

 

千聖「いつにも増してうきうきね。」

 

花音「え、そう見える?」

 

千聖「ええ。」

 

花音「えへへ……。」

 

楓「……じゃあ、行ってくるね、おばあちゃん。」

 

楓の祖母「いってらっしゃい。みんなも気をつけてね。」

 

花・千・り「「「はい!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【おばあちゃん家 居間】

 

牧人「あー、疲れた〜……。あの量を二人は鬼畜すぎる……。ん?」

 

早希「……」

 

牧人「……よぉ、早希。」

 

早希「! ま、牧人……さん。」

 

牧人「お前と二人きりって、珍しいよな。」

 

早希「……」

 

牧人「……楓達、あの銭湯行ったらしいぜ。」

 

早希「! そ、そうですか……。」

 

牧人「……お前も、素直じゃないよなぁ。」

 

早希「……うるさいです。」

 

牧人「いつまでそうやって、私は兄なんて好きじゃありませんキャラ演じるつもりだ?楓の友達とも、本心ではちゃんと話したいって思ってるんだろ?」

 

早希「……」

 

牧人「まぁ、楓も楓の友達も、そのことには全く気づいてねえみたいだから、お前にとっては都合がいいんだろうけど。」

 

早希「……私だって、素直になりたいですよ。でも……でも……」

 

牧人「……ゆっくり考えりゃいいさ。」

 

早希「え?」

 

牧人「楓と楓の友達が帰るまで、あと四日ある。それまでどうするべきか、じっくり考えてみるといい。お前のその事情を唯一知ってる、俺という心強い存在もいるわけだしさ。」

 

早希「……自分で心強いとか言っちゃうんですか?」

 

牧人「い、いいだろこれくらい。俺はカッコつけなんだよ。」

 

早希「自分でカッコつけとか言うのも、ダサいですよ。」

 

牧人「だ、ダサ……」

 

早希「ふふ。……ありがとうございます、牧人さん。私、一晩考えてみます。」

 

牧人「……お、おう。」

 

早希「では、おやすみなさい。」

 

牧人「お、おやすみ……。」

 

……そろそろ、帰るか。

 

おっと、その前に楓のばあちゃんにあいさつしていかなくちゃな。




伊那日編も長くなりそうだな……。
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