田舎から引っ越してきた僕と個性的な人達   作:知栄 砂空

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どうも、知栄砂空です。

これは、諸事情のため以前投稿した7話を消し、それのタイトルを変えて再び投稿したものです。

もちろん、本文(話の内容)は一切変えておりませんのて、読む分には何も問題ありません。

ですので、深くは考えずにお読みください。


7話 女子と始めて口喧嘩したし、僕のメンタルが弱いということも改めて分かった

【体育館 外】

 

花音「よいしょ……よいしょ……。」

 

千聖「……花音、本当に1人で大丈夫?」

 

花音「う、うん、大丈夫だよ。よいしょ……よいしょ……。」

 

彩「……空見くん、大丈夫かな……?」

 

燐子「心配、ですね……。」

 

紗夜「……」

 

 

 

 

 

千聖『楓……。はぁ……。』

 

 

 

 

 

紗夜「(白鷺さん、どうしてさっきはため息なんて……。空見さんがお腹を痛がっているというのに……。)」

 

花音「……きゃあっ!」

 

彩・紗・燐「「「!」」」

 

千聖「花音!」ガシッ!

 

花音「……あ、危なかった~。ありがとう、千聖ちゃん。」

 

千聖「え、ええ。……ねぇ、かの…「ごめんね空見くん。大丈夫?痛みとか、強くなってない?」……」

 

楓「う、うん、大丈夫……。」

 

花音「そっか、良かった~。」

 

楓「……ま、松原さん。」

 

花音「? どうしたの?」

 

楓「さっきよりは、痛みも和らいだみたいだし……別に、保健室まで行かなくても…「ダメだよ!」!」

 

花音「今は大丈夫でも、後からまた痛くなることがあるんだよ。そういうのを防ぐためにも、保健室に行って先生に看てもらわなきゃ。」

 

楓「そ、そう?」

 

花音「うん!」

 

楓「……分かった。」

 

千聖「(……この空気じゃ、流石に言い出せないわね……。いったいどうすれば……。)」

 

彩「……花音ちゃん。もしだったら、私が空見くんを…「ありがとう彩ちゃん。でも、大丈夫だよ。」で、でもさっき、つまずいて転びそうになってたし…「それはただ単に、私が不注意だっただけだから。」……」

 

……どうしよう、もうすぐ保健室に着いちゃうよ……。

 

白鷺さんも、今回ばかりは悩んでるみたいだし……。

 

うぅ、松原さんの優しさが辛い……。

 

どうすればいいんだ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グ~

 

!?

 

花音「え?」

 

彩「……何?今の音……。」

 

グ~

 

燐子「! また……。」

 

……/////。

 

紗夜「近いですね。それもかなり。」

 

や、ヤバイ……ここにきて昼ごはんを食べ損ねた反動が……。

 

何でよりにもよって今鳴るんだよ……。

 

グ~!

 

彩「! またこの音だよ!」

 

花音「……なんか、さっきよりも大きくなっているような……?」

 

千聖「……まさかとは思うけど……」

 

あーもう!!

 

止まれ止まれ止まれ~!!ギュウ、ギュウ

 

紗夜「……

 

 

 

 

 

お腹が、鳴った音?」

 

花・彩・燐「「「え?」」」

 

楓「ギクッ!」

 

紗夜「……さっきの、グ~という音……お腹が鳴ったときの音に、似てませんか?」

 

……グ~!

 

彩「また、この音だ。」

 

千聖「……確かに言われてみれば、少し似ている気もするわね。チラッ」

 

楓「……!?」

 

ば、バレてる……!

 

千聖「……ねぇ彩ちゃん。今日、…「私みんなといっしょにちゃんとお昼食べてたよね!?」まだ何も言ってないわよ……。だったら、いっしょにお昼を食べていた私、彩ちゃん、花音、紗夜ちゃん、燐子ちゃんは除外するとして、残るは……」

 

花・彩・紗・燐『『『……ジー』』』

 

楓「……ダラダラダラ」

 

紗夜「……空見さん。今日、お昼食べましたか?」

 

楓「も、もちろん、ちゃんと食べまし…グ~! ……」

 

彩「……い、今、空見くんのお腹のところから、聞こえたような……。」

 

紗夜「……もう一度聞きます。今日空見さんは、お昼を食べたんですか?食べなかったんですか?」

 

楓「……食べません、でした。」

 

花・千・彩・燐『『『……』』』

 

紗夜「……はぁ。あなたという人は……。」

 

花音「……で、でも、さっきのグ~っていう音の正体が空見くんのお腹の音だったって分かったから、これで安心して保健室に……って、あれ?」

 

千聖「……まずいわね。」ボソッ

 

彩・紗・紗「「「……」」」

 

え?

 

何?この空気……。

 

彩「……ねぇ、空見くん。もしかして、お腹が痛くなった原因って……。」

 

……あれ?

 

もしかして僕……何か誤解されてる!?

 

紗夜「だとすると空見さんは、お昼を何も食べなかったことにより発生した急激な空腹が、急激なお腹の痛みに変わり、あんな大袈裟な事態を招いた、ということですか?」

 

楓「あ、いや、空腹でお腹が痛くなったわけでは……」

 

彩「じゃあ何で?」

 

楓「な、何でって、そりゃあ……だから、ただ普通に、お腹が痛くなっただけで……。」

 

紗夜「……怪しいですね。」

 

楓「! ほ、本当ですって!信じてくだ…グ~! ……」

 

紗夜「……」

 

……ヤベぇ。

 

お腹の音、めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど……。

 

……!?

 

千聖「?(楓?)」

 

紗夜「どうしたんですか?空見さん。」

 

楓「あ、いや、その……急に、お腹が……、! い、痛い……。」

 

花音「だ、大丈夫?空見くん。しっかり……!」サッ

 

彩・燐「「……」」

 

紗夜「……あなた、やはり…「だから違いますって!」何が違うというんですか!現に今あなたは、空腹のせいでお腹が痛くなったでしょ!」

 

楓「い、今お腹が鳴ったのは、ほんとにたまたまで……。お腹が痛くなったのも、たまたま…「偶然がそんな二度も重なるはずないでしょ!」でもほんとにたまたまなんですって……、! い、痛い……。」

 

花音「空見くん、無理しないで……。紗夜ちゃんも、刺激しちゃダメ。とにかく今は、先に保健室へ…グ~! !」

 

楓「! い、痛ぇ……。」

 

千聖「……花音、私も手伝うわ。」

 

花音「ありがとう千聖ちゃん。空見くん、すぐ保健室に…「保健室に行っても意味ないですよ、松原さん。」さ、紗夜ちゃん?」

 

紗夜「はぁ……。さっきまであなたの心配をしていた私がバカだったわ。」

 

楓「え?」

 

千聖「……」

 

紗夜「どうせさっきのオリエンテーションもめんどくさかったから、空腹でお腹が痛くなったと偽るために、わざとお昼を抜いたんでしょう?そして予定通り、さっきの時間にお腹が痛くなったという大袈裟な演技をし、ここまで運んでもらった。違いますか?」

 

花音「紗夜ちゃん!」

 

紗夜「どうなんですか?空見さん。」

 

楓「…….ち、違うも何も、僕はそんなこと1mmも…「白鷺さんから聞きましたよ。1時間目と2時間目、グループ活動があったみたいじゃないですか。そこであなたは、同じ班の人と協力しようとせずに、1人だけ他のことをしていた。」……」

 

花音「さ、紗夜ちゃん。もうそこら辺で…「さっきのオリエンテーションだって、グループ活動の一環ですからね。おそらくあなたは、グループ活動が嫌いなのでしょう?だからさっき私が言ったことを実行し、ここまで運んでもらった後に痛みが和らいだと言って私達を騙し……その後どうするつもりだったのかは知りませんが、おおかた、何かしら嘘をついて1人になり、そこから単独行動をするつも…「いい加減にしてくださいよ!」……」! 空見、くん?」

 

楓「そんなの、氷川さんの勝手な推測じゃないですか!人の心を読めるわけでもないのに、よくそんな堂々とでたらめなことを言えますね!?」

 

紗夜「でたらめって、何が…「1、2時間目のグループ活動で、僕が1人別のことをしていたというのはほんとのことですよ。でも、その後のことは全部、氷川さんが勝手に想像して作った、作り話じゃないですか!」……確かにそれは、私の作り話かもしれない。でも、さっきあなたは、お腹が鳴った後にお腹が痛くなった。それはまぎれもない事実…「氷川さんも頑固な人ですね!?だからさっきのはたまたまだと言ってるじゃないですか!」ふっ、どうだか。」

 

花音「ね、ねぇ2人とも、喧嘩は…「「松原さんは黙ってて(ください)!!」」! ご、ごめん……。」

 

彩「空見くん……。」

 

燐子「氷川さん……。」

 

千聖「……」

 

楓「どうして僕の言うこと信じてくれないんですか!」

 

紗夜「あなたが本当のことを言ってくれないから、信じたくても信じられないのよ!」

 

楓「だから!ただ普通にお腹が痛くなっただけって言ってる…「それが怪しいのよ!ただ普通にお腹が痛くなっただけなら、どうしてさっきお腹が鳴った後にお腹が痛くなったりしたのよ!」何度も言ってる通り、あれはたまたま…「あなたそればっかりじゃない!」ほんとなんだから仕方ないでしょ!」

 

彩「ど、どうしよう、これじゃきりがないよ……。」

 

花音「……」

 

千聖「……スッ」

 

燐子「! し、白鷺、さん?」

 

紗夜「もう本当のことを言ったらどうなんですか?オリエンテーションの時間がめんどくさかったから、わざとお昼を抜き空腹で腹痛になったと偽って、ここまで運んでもらった後に単独行動を…「いい加減にしなさい!!」っ!?」

 

花音「!?」

 

彩「ち、千聖ちゃん!?」

 

千聖「紗夜ちゃん!あなた風紀委員でしょ!?そんな人が、こんな場所で大声出していいわけ?」

 

紗夜「! そ、それは…「楓の話を最後まで聞かなかったり、自分で作り話を作ってみたり、自分の都合のいいように話を進めて、何が楽しいわけ!?」……」

 

楓「……し、白鷺さ…「あなたもあなたよ!」!?」

 

千聖「相手が間違って言っていることを否定し続ければいいってものじゃないでしょ!?本当のことを言いたいのなら、はっきり言いなさい!」

 

楓「で、でも僕は、ちゃんと言おうと…「言おうとするだけじゃダメなのよ!言わなきゃダメなの!ちゃんと自分の口ではっきりと!分かる!?キレる力はあるのに、そういう力はないのね!」……」

 

彩「ち、千聖ちゃん。少し、言い過ぎじゃ…「いいのよ。これくらい言わないと、2人は分からないだろうから。」……でも千聖ちゃん。今の、結構効いたみたいだよ?」

 

楓・紗「「……」」ズーン……

 

千聖「……はぁ、自業自得よ。」

 

 

 

 

 

???「……あ!いた!おーい!」

 

 

 

 

 

燐子「!」ビクッ!

 

彩「! どうしたの?燐子ちゃ……、ん?」

 

千聖「あら、橋山さんに浅井さん。」

 

彩「? 千聖ちゃんの知りあい?」

 

千聖「ええ。この2人は、私と花音、楓のクラスメイトなの。それにしても、どうしてここに?」

 

橋山「空見が心配で、体育館を抜け出してきたんだよ。」

 

千聖「そうだったのね。……ところで、宮村さんはいっしょじゃないのかしら?」

 

浅井「あー、宮村なら……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜数分前〜

 

【体育館】

 

橋山『……よし、今のうちだ。』

 

浅井『うん。ほら、行くよ宮村。』

 

音羽『分かってますよ〜。』

 

楓のクラスメイトA『ねぇ先生!恋ばなしてよ!』

 

音羽『……」ピクッ

 

先生『な、何よいきなり。』

 

楓のクラスメイトA『なんか暇だから、それなら先生の恋ばな聞こうかなーって。』

 

先生『そんな理由で……今はオリエンテーションの…『みんなー!先生が恋ばなしてくれるってー!』ちょ、ちょっと!』

 

楓のクラスメイトB『うそー!恋ばなー!?」

 

楓のクラスメイトC『しかも先生のー!?』

 

楓のクラスメイトD『聞きたい聞きたーい!』

 

楓のクラスメイトE『私も私もー!』

 

音羽『その話、私も興味あります!』

 

橋山『あ、おい宮村!』

 

宮村『お二人は先に行っててください。私も後から行きますから!』

 

浅井『え、え~?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浅井「……というわけなんだよ。」

 

花・彩「「……」」

 

千聖「み、宮村さんらしいわね……。」

 

浅井「まぁ、宮村だからねー。……それよりさ、白鷺さん。……空見と氷川さん、大丈夫なの?」

 

楓・紗「「……」」ズーン

 

橋山「! ひ、氷川さん!?どうしてここに……。てか空見!大丈夫か!?」

 

彩「あ、悪いけど今は、そっとしといてあげて?」

 

橋山「え、でも、空見が…「楓なら、もう大丈夫よ。お腹も、すっかり痛くなくなったみたい。」そ、そうなの?……じゃあ、何なの?あれ。」

 

楓・紗「「……」」ズーン

 

彩「まぁ、いろいろあって……。ね、花音ちゃん。」

 

花音「……」

 

彩「……花音ちゃん?」

 

花音「……え?あ、う、うん。」

 

彩「?(花音、ちゃん?)」

 

浅井「……とまぁ、それはそれとして。

 

 

 

 

 

……あんたはどうしてそんなところに隠れてるの?」

 

燐子「! あ、え、えっと……その……。」

 

橋山「あー、そういやさっきから松原さんの後ろに隠れてたね。」

 

千聖「大丈夫よ燐子ちゃん。この二人は、私と花音の友達だから。」

 

燐子「は、はぁ……。」

 

浅井「……ねぇ。」

 

燐子「!」ビクッ!

 

美菜「私、浅井美菜。さっきは、あんたなんて言ってごめんね。」

 

燐子「……い、いえ……。」

 

美菜「別に私、怖くないから安心して。どっちかと言うと、こいつのほうが怖いから。」

 

橋山「ちょ、浅井!?それどういう意味!?」

 

美菜「あはは、ごめんごめん。……私さ、あなたと友達になりたいんだ。」

 

燐子「私と……友達に……?」

 

美菜「うん。空見、松原さん、白鷺さんとは友達だから……あとは丸山さんと、氷川さんと……あなた。」

 

彩「美菜ちゃん……。」

 

燐子「……」

 

千聖「……燐子ちゃん。」ポン

 

燐子「!」

 

千聖「コク」

 

燐子「……え、えっと……私、白金、燐子と……言います。」

 

美菜「白金さんって言うんだね。……ねぇ白金さん。私と、友達になってくれる?」

 

燐子「……は、はい。」

 

美菜「やった!ありがと、白金さん。」

 

燐子「い、いえ……。こ、これから……よろしく、お願い「もう、固いって!」そ、そう、ですか?」

 

彩「……美菜ちゃん、すごい……。」

 

橋山「あいつ、昔からああでさ。誰とでもすぐ友達になろうとするんだ。」

 

彩「そうなんだ。」

 

千聖「てっきり私、こういうのは橋山さんのほうが得意だと思っていたわ。」

 

橋山「あたしなんか全然。……一番最初に空見に話しかけたのだって、あいつだったしさ。」

 

千聖「え、そうだったの?」

 

橋山「うん。ね、松原さん。」

 

花音「……」

 

橋山「……ねぇ。松原さん、何か考え事してるみたいだけど、何かあったの?」ヒソヒソ

 

彩「それが、私にも分からなくて……。さっき呼んだときも、あんな感じだったんだ。」ヒソヒソ

 

千聖「……」

 

美菜「……ちょっと私、松原さんとあの二人に声かけてくるね。」

 

燐子「は、はい。」

 

 

 

 

 

楓・紗「「……「ばぁ!」!? うわっ(きゃっ)!」」

 

美菜「……そんなに驚かなくても。」

 

紗夜「きゅ、急に今みたいなことをされたら、誰だって驚きますよ!」

 

楓「び、びっくりした~……って、あれ?何で浅井さんが?」

 

美菜「橋山もいるよ。」

 

楓「え?クルッ あ、ほんとだ。」

 

彩「紗夜ちゃん、大丈夫?」

 

紗夜「丸山さん……。 はぁ……私としたことが、取り乱しすぎました……。」

 

燐子「氷川さん、立てますか?」

 

紗夜「白金さん……。ええ、ありがとう。」

 

……はぁ。

 

久しぶりにあんな大声出したよ。

 

流石にあそこまで白鷺さんに言われたら、メンタルが……。

 

あれ?

 

何か、目から水が……。ゴシゴシ

 

……僕って、メンタル弱いんだな。

 

美菜「さて、次は。……松原さん。」ポン

 

花音「!? うわっ!び、びっくりした~。」

 

美菜「(空見と同じ反応……。)さっきからどうしたの?何か悩み事?」

 

花音「え?あ……う、ううん、何でもないの。」

 

美菜「……ほんとに?」

 

花音「う、うん。ほんとに、大丈夫だよ。」

 

美菜「……そっか。ならいいけど。」

 

? 松原さん?

 

千聖「……さてと。それじゃあみんな、そろそろ体育館に戻るわよ。」

 

彩「え、でも千聖ちゃん、まだ空見くんの謎の腹痛のことが…「彩ちゃん。」!」

 

千聖「……戻るわよ。」ニコッ

 

彩「は、はい……。(千聖ちゃん、何で怒ってるの〜……?)」

 

橋山「よし、あたしらも行くぞ、空見。って、何で泣いてんの?」

 

楓「! ゴシゴシ……べ、別に泣いてなんかないよ。」

 

橋山「(いや、今思いっきり目こすってたし……。)」

 

美菜「白金さん、いっしょに行こ。」

 

燐子「! は、はい。」

 

紗夜「……白鷺さん。」

 

千聖「? どうしたの?紗夜ちゃん。」

 

紗夜「一つだけ、聞きたいことがあるのですが。」

 

千聖「何かしら?」

 

紗夜「……体育館を出るとき、空見さんがお腹を痛がっていたというのに、どうしてあなたはため息なんかついてたんですか?まぁ、その腹痛が本当なのかどうかは定かではありませんが。」

 

千聖「……見られていたのね。」

 

紗夜「ええ……。」

 

千聖「あれは……単純に、あきれていたのよ。」

 

紗夜「あきれていた?空見さんにですか?」

 

千聖「ええ。」

 

紗夜「……それは、やはり…「紗夜ちゃーん、千聖ちゃーん。早くー!」!」

 

千聖「今行くわー。……彩ちゃんが呼んでるわ。私達も行きましょ、紗夜ちゃん。」

 

紗夜「……わ、分かりました。」

 

花音「(……さっき私、ずっとおどおどしてるだけで……二人の喧嘩、全然止められなかった……。やっぱり、千聖ちゃんはすごいなぁ。あの喧嘩を、あんな一言だけで終わらせちゃうんだもん……。はぁ……。私も、千聖ちゃんみたいになれたらなぁ……。)」

 

千聖「……花音?行くわよ?」

 

花音「ふぇ?あ、う、うん。今行くよ。」

 

千聖「……」

 

……さっきからどうしたんだろ?

 

松原さん……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜翌日〜

 

【空見家】

 

『……ジリリリリリ!ジリリリリ…カチッ ……』

 

楓「……ムクリ」

 

……うぅ、寒っ、トイレトイレ。

 

 

 

 

 

ふぅ、スッキリした。

 

それから、制服に着替えて……あ、顔洗うの忘れた。

 

 

 

 

 

楓「……」トントントントン

 

楓の母「あ、楓おはよう。」

 

楓「おはよう。」

 

えーっとー……。ガサゴソ

 

お、あった。

 

今日の朝ごはんはジャムパン。

 

ちゃんと座ってと。

 

楓「いただきまーす。パクッ」

 

……ジャムパンうめえ。

 

楓の母「楓、弁当ここに置いといたから、忘れないでね。」

 

楓「はーい。パクッ」

 

楓の母「じゃ、行ってきまーす。」

 

楓「いってらっしゃーい。パクッ」

 

……今日はお母さん早番なんだな。

 

どうりで翔真がいないわけだ。パクッ

 

……ふぅ、美味しかった。

 

楓「ごちそうさま。」

 

さて、学校行くか。

 

楓「……「にゃ~。」! おはようマリー。」

 

マリー「にゃ~ん♪」スリスリ

 

楓「あ、ちょっとスリスリしないでよ。制服に毛が付いちゃう…「にゃ〜?」……うん、いいよスリスリして。」

 

はぁ、上からコロコロ取ってくるか。

 

 

 

 

 

やっと毛全部取れた……。

 

マリー「にゃ~。」

 

楓「もう制服にスリスリしないでよ……って言ってるそばからスリスリするなって!」サッ!

 

マリー「にゃ~?」

 

楓「っ!……じゃ、じゃあ僕、学校行ってくるからね。」

 

マリー「にゃ!」

 

ったく、上目遣いは反則だろ……。ガチャ

 

……あ、曇ってる。……ガチャリ。

 

……えーっと、"今日の天気予報"で検索っと。

 

何々……?

 

『今日の天気は、降水確率80%。午後から雨が降るでしょう。』

 

……マジですか。

 

傘持ってこ。

 

降水確率80%って……お花見出来んのかなぁ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【花咲川女子学園 2-A】

 

花音「……はぁ。」

 

ガラガラガラ

 

花音「あ、おはよう千聖ちゃん。」

 

千聖「おはよう、花音。……それで、あなたはこの教室で何をしているのかしら?彩ちゃん。」

 

彩「あ、千聖ちゃん。おはよう……。」

 

……心なしか、元気がないような……。

 

花音「彩ちゃん、朝からずっとこんな感じなんだ……。」

 

ふむ……。

 

千聖「……空、曇ってるわね。」

 

彩「あぁもう!言わないでよ~!」

 

彩ちゃんはそう言いながら、両手で両耳をふさいだ。

 

なぜ今、彩ちゃんがこんな感じなのか。

 

それは、聞かなくてもだいたい分かった。

 

千聖「……そういえば、今日の降水確率は80%、午後からは雨が降ると言ってたわね。」

 

彩「え!そうなの!?」

 

千聖「ええ。」

 

彩「そ、そんな〜……。」

 

花音「あ、そこまでは知らなかったんだ……。」

 

千聖「それと、強風警報も出ていたわね。」

 

花音「さらに追い討ち!?」

 

彩「強風まで!?……うっ、うう……」

 

あ……少し、やりすぎたかしら……。

 

 

 

 

 

楓「ふわぁ~。」

 

花音「あ、空見くん。おはよう。」

 

楓「松原さん、おはよ…「空見く~ん!」ガバッ! うわっ!ま、丸山さん!?何で!?」

 

彩「千聖ちゃんがいじめるんだよ~!」

 

千聖「え?し、白鷺さん?」

 

千聖「……私はただ、本当のことを言っただけよ。」

 

楓「?」

 

花音「うーん……どっちも間違ったことは言ってないけど……。」

 

ごめんなさい彩ちゃん。

 

今のは、私が悪かったわ。

 

……それにしても、よりによって今日がこんな天気なんてね。

 

……お花見、私も楽しみにしていたのだけれどね。

 

楓「ま、丸山さん///……そろそろ、離してくれない……?」

 

彩「うぅ、千聖ちゃんが、千聖ちゃんが……。」

 

楓「(か、完全に、抱きつかれてる///……。)」

 

……はぁ。

 

全くもう……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜HR終了後〜

 

『キーンコーンカーンコーン』

 

先生「はい、それでは今日のHRは終わり。この後はみんなお待ちかねのお花見だけど、予報ではこの後雨が降るみたいだから、みんな、気をつけて目的地に向かうように。」

 

『『『『ハーイ』』』

 

先生「それじゃあ、解散。」

 

クラスメイトA「ねぇ、いっしょに行こー。」

 

クラスメイトB「いいよー。あ、じゃああの子も誘おっか。」

 

クラスメイトC「予報では雨って言ってたのに、お花見はあるんだね。」

 

クラスメイトD「うち、雨具持ってきたよ。」

 

クラスメイトE「あ、私も傘持ってきた。」

 

ワイワイガヤガヤ

 

ワイワイガヤガヤ

 

ワイワイガヤガヤ

 

……とうとうこの時がやってきた。

 

体育館での1時間ほどの集会、そして15分ほどのHRを経て、次は待ちに待ったお花見だ。

 

現在の時刻は10:30。

 

ここから1時間……はかからない程度って言ってたかな。

 

歩いてお花見の会場である"花美ヶ丘公園"という場所に向かう。

 

……なんか、小学校でたまにあった遠足を思い出すよな。

 

あのときはバスだったけど、今では歩きってのが、成長というか……流れを感じる……。

 

橋山「それじゃあ空見、あたし達は先に行くよ。」

 

楓「あ、橋山さん……うん。」

 

美菜「松原さんと白鷺さんも、後でね。」

 

花音「うん!」

 

千聖「お互い、無事に着けるといいわね。」

 

音羽「白鷺さん、それフラグですよ……?」

 

美菜「まぁまぁ。……今のがフラグにならないことを信じて、お互い有意義なお花見にしよう。」

 

楓・花・千「「「うん(ええ)。」」」

 

音羽「それでは、行って参ります!」

 

橋山「じゃーなー。」フリフリ

 

花音「3人とも、いってらっしゃい!」フリフリ

 

千聖「気をつけてねー。」フリフリ

 

美菜「分かってるー!……空見、後でいっしょにお花見、楽しもうねー!」フリフリ

 

楓「うん!後で!」フリフリ

 

 

 

 

 

千聖「……行っちゃったわね。」

 

花音「うん……。よし!それじゃあ、私達も行こっか。」

 

千聖「ええ。もう学校には戻って来ないから、荷物を置いていかないよう気をつけないと。特に楓。」

 

楓「だ、大丈夫ですよ。ロッカーも机の中も、ちゃんとこうやって手を入れて確認を……ん?」

 

花音「? どうしたの?空見くん。」

 

楓「……なんか、ノートが入ってる……。今日は机に何も入れてないはずなんだけど……スッ」

 

『2-A 学級日誌』

 

花音「あ……。」

 

千聖「そういえば楓、今日日直だったわね。」

 

楓「……わ、忘れてたああああ!!!」

 

花音「……で、でも、今日はお花見だし、明日の朝に提出でも…「急いで教務室行って先生に出してくる!!」ダッ! あ!そ、空見くん!」

 

タタタタ……

 

千聖「最後まで聞かずに飛び出していったわね……。」

 

花音「あはは……だねー……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【職員室】

 

はぁ……はぁ……つ、着いた……。

 

……コンコン

 

楓「失礼します。」ガラ

 

先生「うわっ。」

 

楓「! す、すいません!」

 

先生「いや、俺もごめん……ってあれ?君は確か、新しく転校してきた……」

 

楓「あ、空見楓です。あの、美澤先生いますか?」

 

先生「あぁ、美澤先生なら、あそこに座ってるよ。」

 

楓「あ、ありがとうございます。」

 

僕達の……2-Aのクラスの担任である美澤先生は、窓側の席に座って何か業務をしていた。

 

忙しそうだけど、渡さないとだもんな……。

 

話しかけざるを得ない……。

 

ていうか、地味に教務室来たの初めてなんだよなー。

 

初日に連れられて行ったのは、理事長室だったし。

 

楓「……あの、美澤先生。」

 

美澤先生「きゃっ!」

 

楓「!?」

 

美澤先生「そ、空見くん……。いきなり呼ばれたからびっくりしたわ……。」

 

楓「す、すみません……。」

 

まさかそこまで驚かれるとは……。

 

美澤先生「あ、いや、謝らなくていいのよ……?それより、私に用があったんでしょ?」

 

楓「あ、はい。えっと、これを渡しに来ました。」

 

美澤先生「あ、日誌!そういえば今日は空見くんが日直だったわね。わざわざありがとう。……今からお花見なんだし、明日の朝でもよかったのよ?」

 

楓「え!?そ、そうなんですか!?」

 

美澤先生「まぁ、もう今更だし、早いに越したことはないからいいんだけどね。」

 

……先に言って欲しかった……。

 

楓「……じゃあ、僕はこれで…「空見くん。」? 何ですか?」

 

美澤先生「この学校には慣れた?」

 

楓「……慣れた、って言ったら、嘘になりますね……。」

 

美澤先生「そ、そう……。そ、そりゃそうよね。女子高に男の子が1人だけだもの、慣れるほうがおかしいわよね。」

 

楓「……でも、仲良しになれそうな人なら出来ましたよ。」

 

美澤先生「な、仲良し?」

 

楓「はい。」

 

美澤先生「仲良し……仲良し……。」

 

……あれ?

 

僕、何か変なこと言ったかな?

 

美澤先生「……ねぇ空見くん。それって、友達じゃダメなの?」

 

楓「へ?」

 

美澤先生「仲良しじゃなくて、友達。なるなら、友達のほうがいいんじゃない?」

 

楓「……でも、仲良しも友達も似たようなもん…「全然違うわよ。」……」

 

美澤先生「……ま、いいわ。この話はまた後日ということで。みんなもう出発し始めてるから、空見くんもそろっと準備して行きなさい。私も、この仕事を終わらせたら向かうから。」

 

楓「わ、分かりました。……それじゃあ、日誌お願いします。」

 

美澤先生「はい、確かに預かりました。」

 

 

 

 

 

楓「失礼しましたー。……ガラ」

 

……はぁ。

 

……。

 

 

 

 

 

『仲良しじゃなくて、友達。なるなら、友達のほうがいいんじゃない?』

 

 

 

 

 

なんか、この前お母さんにも似たようなこと言われた気がする……。

 

……別に、仲良しも友達も似たようなもんでしょ。

 

……いいや、とりあえず教室戻ろう。

 

松原さんと白鷺さんも、待たせちゃってるだろうし……。

 

 

 

 

 

???「そ、空見さん……!?」

 

 

 

 

 

楓「え?クルッ ……!!ひ、氷川さん!?と、白金さん……。」

 

燐子「こ、こんにちは……。」

 

楓「あ、こ、こんにちは。」

 

紗夜「……」

 

な、何で氷川さんがここに……。

 

……き、気まずい……。

 

燐子「あ……えっと…「じゃ、じゃあ僕は、先に教室戻ってるんで。」! あ……。」

 

楓「は、早く戻って、準備しなきゃ…「待っていてください。」……え?」

 

紗夜「私と白金さんの用事が終わるまで、そこで待っていてください。」

 

燐子「ひ、氷川さん……?」

 

楓「……で、でも…「いいですね?」……わ、分かりました……。」

 

燐子「……「行きましょう、白金さん。」あ、は、はい。」

 

紗夜「コンコン……失礼します。」ガラ

 

燐子「し、失礼、します。」

 

……あそこまで圧かけられたら、断りたくても断れないよ……。

 

……仕方ない、ここら辺で待つか。




今更ですが、バンドリ二期の7話の予告がYouTubeに更新されましたね。

あの予告には、いろいろやられましたw。

まず開幕、ベッドの上で寝転がりながら携帯見てる紗夜さんにやられ、途中のちさかののツーショットでやられ、終始猫犬しりとりをやってる友希那さんと紗夜さんとそれに割って入ってきたリサ姉にやられ。

そして7話目にしてやっと、RAISE A SUILENのメンバー全員が1話の中で出てくると。

……もう既に神回の予感しかしないんですがw。

明日の7話も、リアタイで見るしかないですわw。
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