SIX HUNDRED~俺の600族が最強過ぎなんだが~   作:ディア

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なんだろう……この二週間に一回の更新スピードは。だからといって再来週、投稿する予定はなく出来るだけ早く投稿する予定です。

ちなみにイリアの名前の由来はカ『イリ』ュー+アでイリアです。某ポケモン二次創作小説とは一切関係ありませんのでご了承下さい。


第10話 ギラギラ捕獲

深夜。俺は六体のポケモンを持ち、不法侵入してシロガネ山へやって来た。

 

『ご主人、いよいよだね。あの怪獣にリベンジするの』

カイリューのイリアが真剣な表情で俺に声をかける。その当時、カイリューではなくハクリューだった彼女と俺は共にその化け物とポケモンバトルをした。しかし全くと言っていいほど手も足も出なかった。その怪獣は3m超のシロガネ山のぬしであるバンギラスだった。

 

「そうだな……」

『しかしシックさんのフィジカルから考えてシックさんの攻撃を受けて無事ですむバンギラスなんてお伽噺話にしか聞こえませんが、本当にいるのですか?』

 

そのバンギラスのことを直接知っているのは俺とイリアだけで、他の奴らは知らない。それ故恐怖が俺を襲う。

 

「そう思うのは無理もねえ。だが事実だ」

 

あの時の恐怖は忘れねえ。何せミニリュウの状態で連戦連勝しまくっていたイリアが、ハクリューに進化して更にパワーアップしたのに負けた相手だ。その際のショックもデカイ。ただ負けたなら相手がバンギラスということもあり一撃で負けても仕方ない。しかしあのバンギラスは軽めのれいとうパンチでイリアをひんしにしただけでなく、イリアの身体にくっついた氷が一週間溶けずに生死をさ迷う程だった。

 

しかも俺にも襲いかかった為、ハートブレイクショットを打ったところ、逆に俺が骨折してしまう始末だ。しかしその判断は正しくハートブレイクショットによってバンギラスが一瞬だけ怯み、逃げ延びる事が出来た。だがその代償は大きく、しばらくの間左手で生活する嵌めになり襲われた時の事が夢に未だに出てきて俺とイリアは悪夢に魘されることになった。

 

 

 

「奴のエピソードはいくらでもある。とあるポケモンマフィア団体がそいつを捕まえようとして、万全の準備で挑んだが重傷者を数多く出し失敗。一部では壊滅の原因になったとか、な」

『シロガネ山に彷徨くポケモンマフィアなんてR(ロケット)団くらいでしょう』

 

そりゃそうだ。だがこの噂は嘘とも言い切れなくはない。R団はレッドさんが一人で潰したという話が出回っているがあの人がいくら実力があろうともR団を解散させることは出来ても壊滅させることは出来ない。

何故なら前者はR団の頭領を説得すればいいが後者は正真正銘、組織としてのR団を破壊しなければならないがそれをするにはトレーナーに対する暴力が必須であり、ごく普通のポケモントレーナーであるレッドさんでは出来ない。俺を含めたグレーゾーンギリギリの闇ポケモントレーナーや、平気でトレーナーに攻撃を指示するワタルさんのようなポケモントレーナーしか出来ない訳だ。

要は綺麗事だけじゃ組織を解散させることは出来ても壊滅することは出来ないということだ。

 

『まだか……! まだだいばくはつは出来ないのか……!』

 

だいばくはつ大好きメタグロス、ダンがイラつき始めだいばくはつをしようとするが無理やりモンスターボールの中に入れて止める。特性しめりけのポケモンを捕まえられたらどれだけ良かったことか。

 

「そう急くなダン。お前は後だ」

 

ダンにやってもらうことはグロウパンチとだいばくはつで体力を削ってもらうことだ。本当ならグロウパンチを使って強化していきたいがダンの性格上二回までしか出来ない。イリアも格闘技であるばかぢからを覚えさせたがそれでも尚不安になってしまう為にダンのだいばくはつを必要とした。まだそれでも不安ありまくりなのでマンダーにハイドロポンプ、ブリタにじしん、リックとゴルメにきあいだまを搭載し、イリアのでんじはで麻痺して動けなくなったところを狙って総攻撃を仕掛け、後は逃げ回る。それがマンダーと俺が脳ミソをフル回転させ何度も議論して出てきた作戦だ。

 

 

 

「いたぞ……イリア、でんじはだ」

 

イリアはこっそりと近づき、後ろからでんじはを仕掛ける。しかし、バンギラスが後ろを振り向き、れいとうパンチを放ってきた為にイリアはでんじはを中断しそれを避けた。

 

「くそっ……マンダー、バンギラスの顔に向けてハイドロポンプ!」

『わかっています!』

 

メガシンカしたマンダーがバンギラスに向けてハイドロポンプを放つが、バンギラスの口からはかいこうせんのようなエネルギーがマンダーのハイドロポンプを裂いてマンダーの肌をカスるが、カスった場所はマンダーの肌が剥がれていた。

 

『竜に効き難いかえんほうしゃがカスっただけでこの傷とは……シックさん、貴方の言うとおりですね。過剰戦力どころか戦力不足に思えますよ』

「だから言っただろう。イリアがああして避けたのは間違いじゃない……というわけでゴルメ、てめえはこいつを持ってイリアを助けてこい」

 

俺はとつげきチョッキを取り上げ代わりにじゃくてんほけん──弱点を突かれると持っているポケモンの物理攻撃および特殊攻撃の能力をかなり引き上げる。一度使用するとなくなる──をゴルメに渡す。

 

『ワシではなくリックにした方が良いのではないのか?』

「リックだと無駄にダメージを受けすぎる。それにゴルメ、お前の特性はぬめぬめだ。れいとうパンチをくらってダウンしたとしてもバンギラスの素早さを落とす事が出来る」

『い、嫌じゃ~! あんな死地にいきとうない~っ!』

「良いから行ってこい」

 

ゴルメを蹴飛ばし──腕を掴んで投げ飛ばさないのは身体がぬめぬめしていて掴むことが出来ない──バンギラスにぶつかりぬめぬめした身体になり、動きが鈍る。……ポケモン愛護団体が知ったら訴えられそうだな。今更だけど。

 

『お、お助け~っ! ワシは物理技は放つ方も受ける方も苦手なんじゃ~!』

♀ポケモンを見かけたようにゴルメが素早く動き回り、それをバンギラスがれいとうパンチで追撃する。

「よし今だイリア。でんじは!」

『これでも喰らって大人しくしろーっ!』

バンギラスにでんじはが炸裂し、更に動きが鈍くなる。慌てるな……ここからが勝負だ。

「ブリタはじしんで、イリアはれいとうパンチで時間を稼げ! ゴルメとリックは道具交換だ」

そしてこだわりハチマキ──持たせたポケモンの物理攻撃を上昇させる代わりに技を一つしか使えなくなる道具──を持たせたブリタがバンギラスを攻撃し時間を稼がせて貰う。

 

 

 

その間に俺はゴルメからじゃくてんほけんを預ってとつげきチョッキを渡し、リックにゴルメから預かったじゃくてんほけんを渡した

 

「ダン、リックにグロウパンチだ」

『ちっ、だいばくはつじゃねえのかよ』

渋々放ったグロウパンチがリックに炸裂するが、リックは何事もないようにしていた。

『うぉぉぉぉーっ! サー! 力がみなぎって来ました!』

むしろ歓喜すらしていた。そしてその能力が上がった状態にこだわりメガネを持たせた。

『サー、きあいだまで仕留めてみせます!』

「それは何よりだ。……よしお前達、これから総攻撃を仕掛ける! 俺の合図でかかれ!」

俺がそう告げるとダンがバンギラスにグロウパンチを放ち続ける。同じくリックとゴルメはきあいだまを放ち続け、マンダーはハイドロポンプを放つ。

 

 

 

そしてその時は来た。バンギラスの身体が硬直し、俺は合図を送る。

「今だ! 全員かかれ!」

『必ず殺すと書いて必殺と読むっ!』

『くたばれデカブツ野郎!!』

『ワシのエロを邪魔した怒りただでは済まさぬぞ!』

ブリタのじしんによってバンギラスが体勢を崩し、リックとゴルメが重ね合わせたきあいだまを叩き込む。

『だいばくはつ最高ぉぉぉぉっ!』

グロウパンチによって物理攻撃の能力が爆上げになったダンがバンギラスにくっついてだいばくはつし、一面を爆風で覆う。

『これが私とご主人との全力技だぁぁっ!』

そして最後にイリアに持たせたカクトウZにより、ばかぢからが、ぜんりょくむそうげきれつけんへと変化しバンギラスの膝をつかせた。

 

 

 

しかしあのバンギラスはあくまでボクシングでいうところのダウンであり、一時的に倒れた状態でしかない。無表情なのが何よりの証拠。……あれだけやってもまだ瀕死とは程遠いのか、そう思えてしまうくらいには心が折れかけていた。

 

だがここで心が折れたら二度と勝てなくなる。それだけは絶対に避けなければならない。俺はダークボール──洞窟や夜など暗闇の中だと捕獲率が高くなるボール──を取り出しそれを立ち上がろうとするバンギラスに放つ。本当ならマスターボールが良かったんだが、マスターボールはあまりの捕獲率の良さ──捕獲率100%故に非売品でくじ引きの一等などでしか手に入れられない。他に入手する手段はそれこそ製造会社のシルフカンパニーから盗むか、コネを使って手に入れるしかない。前者は俺のポリシーに反するので却下。後者はコネがないので不可能。諦めてダークボールにした。

 

「いけっ! お願いだから捕まってくれ!」

 

これしか手段はない。ダンが倒れ、マンダーのハイドロポンプやリックとゴルメのきあいだまのPP切れ、イリアのばかぢからしか使えずそれも多数回使える訳ではない以上、戦力はがた落ちしているのは明らか。ただ祈るしかない。

イリアのようにダークボールを握って強引に捕まえるのは無しだ。あれはイリアがまだ常識範囲内だから出来たのであってこのバンギラスは常識範囲外だ。俺の手が弾け飛ぶのがオチだ。

 

「くそっ……後でにじマメでも何でもやるから捕まってくれ!」

そして永久を彷彿させるくらいに長らく続いていたボールの揺れが遂に止まった……

「……なあ、マンダー? これは捕まえた、のか?」

信じられない。これが俺の心境であり、一番の頭脳派であるマンダーに尋ねる。

『……え、ええ。間違いなくそのバンギラスは貴方のポケモンとなりました』

マンダーも同じか。気持ちはわかる。

『ようやく、勝ったのか?』

『いや勝った、勝ったぞ!』

『ワシらの勝ちじゃぁぁぁ!』

ゴルメが勝鬨を上げ、ポケモン達が大歓声をあげる。無理もない。俺も嬉しさのあまりガッツポーズをしてしまったくらいだ。……万歳っ!

 

 

 

そしてしばらくしそのバンギラスをギラギラと名付け、誰をパソコンに送るかということになった。

『ここはダンさん以外にいないでしょう。ダンさんは休養して貰わなければなりませんからね』

マンダーの意見にダン以外が満場一致でダンが送られることになった。

「それじゃギラギラ、出てこい」

『……』

「ギラギラ、これからよろしくな」

『マスター登録完了……これより貴方をマスターとする』

ギラギラが俺の手にあったにじマメを口に頬張り、返事をする。こうしてギラギラは俺のポケモンとなった。




ちょっと補足というかネタバレ。
ちなみにギラギラと主人公はイリアに続いて二番目に出会っていますが、捕まえることは出来ませんでした。その時の屈辱を晴らす為にメンバーを集めて、捕まえたのが今回のお話です。その時のメンバーはカイリュー(イリア)、メタグロス(ダン)、ボーマンダ(マンダー)、ガブリアス(ブリタ)、サザンドラ(リック)、ヌメルゴン(ゴルメ)となっています。

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