SIX HUNDRED~俺の600族が最強過ぎなんだが~   作:ディア

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今回はすんなり書けました。次回はネタバレしているので少し遅くなるかもしれません。

ちなみに時系列は小説内で言及されている部分について解説すると

イリア捕獲→ハクリューに進化&ギラギラと遭遇→主人公リーグ出禁&リックゲット→アローラ地方にて島巡り(今ココ!)→(以下ネタバレにより伏せます)→ギラギラ捕獲→第1話~第7話→ジャック捕獲

とこのようになります。


第11話 爆弾厨捕獲作戦

島巡り。アローラ地方にある文化の一つだ。

島巡りをし、試練をこなすとキャプテンや島キング・クイーンに認められ、その課題にあったタイプのZクリスタルが貰えZ技が使えるようになる。特に大試練をこなし島キング・クイーンに認められるとクリスタルだけじゃなく証が貰え、他人のポケモンでも言うことを聞き易くなり、4つの島の島キング・クイーンに認められれば全てのポケモンが言うことを聞くようになる。しかしジムとは違いポケモンリーグとは無縁でローカル文化の一つである為、ポケモンリーグから出禁されても島巡りに参加でき、ポケモンバトルを楽しめるからだ。出禁を今更になって解こうなんて思えないし、こっちから願い下げだ。冤罪だとわかっているのにリーグを出禁にするような組織は(差別的表現の為、削除されました)としか言いようがない。

 

 

 

「それで、俺に何の用事ですか? 島キングさん」

俺を料亭に呼び出したのはウラウラ島の島キングでありサツでもあるクチナシさん。この人は常にダルそうに目を半目にして猫背と冴えない中年警官だが、その実力は本物でポケモンバトルの方も四天王クラス。

「いやな、ちっと頼まれごとをしてくれねえか?」

「どんなことですか?」

「ホクラニ岳でダンバルが出没するのは知っているよな?」

「ええ」

「あそこでだいばくはつをしょっちゅう起こす厄介なダンバルがいるんだ」

「だいばくはつをしょっちゅう? 野生のダンバルが?」

そいつは妙だな。ダンバルはだいばくはつを自然に覚えない。覚えるにしても人の手が必要で、必ずと言っていいほどそのダンバルは捨てられたポケモンと考えていいだろう。

「ああ。現場近くにいたマーレインやその様子をビデオ越しに見た技専門家のククイ博士にも聞いてみたが違いねえ。奴が使ったのはだいばくはつだそうだ」

「あの二人がそう言うんですか……」

マーレインさんは鋼タイプの専門家、ククイさんはクチナシさんが説明した通りポケモンの技を研究している博士。この二人が揃えば鋼タイプのポケモンの技に関して右に出る者はいない。

「とにかく、そのダンバルがだいばくはつをトレーナーのポケモン目掛けてだいばくはつを起こすからなんとかしてもらいてえ訳だ」

「その依頼は引き受けますが、少し時間かかりますよ? そのダンバル対策に一度アーカラ島に行かなきゃいけませんし」

「わかった。早急に頼んだぜ」

クチナシさんがそう言って去るが、あれって半強制的だよな。もし引き受けなかったら「大試練受けさせない」なんて言われそうだから引き受けざるを得ない。サツの言うことはそれだけ信じられないが故の考えだが、冤罪を受けたばかりの俺がそう言う風に考えてしまうのは仕方ないかもしれない。

 

 

 

アーカラ島コニコシティ。島クイーンのライチさんやキャプテン二人が住んでいる街だ。そのうち用があるのはキャプテンの一人、スイレンだった。

 

「──と言うわけなんだよ。スイレン」

これまでの出来事を簡潔に話し、スイレンに語る。ちなみにスイレンは俺よりも年上で敬語を使って敬うべき立場だが、本人がいやがりタメ口でいいとのことでそうしている。

 

「それはまたハプニングに巻き込まれたんですね」

「そこで頼みたいんだが、捕獲用のゴルダックを貸してくれないか?」

「どうしてゴルダック──ああ、そう言うことですか。いいですよ」

「ありがとう」

スイレンが察してくれて、ネットボールを取り出す。何故、ゴルダックなのかというと、ゴルダックがさいみんじゅつを覚えるのもあるが、ゴルダックの特性の一つにしめりけと言う特性があるからで、この特性を持つポケモンがフィールド上にいるとだいばくはつ等の自らを犠牲にしてダメージを与える技を無効化してくれるというまさしく今回の為にあるような特性だ。

「ちなみにそのゴルダック、特性ノーてんきですよ」

「なっ……!」

ノーてんきはフィールド上に出ているポケモン全員がお互いに天候の状態を受けないというものだ。少なくとも今回の目的にはあっていない。

「ウソです」

またこの人の悪い癖が出た。スイレンはウソをついてからかうのが癖で嘘をしょっちゅうつく。しかし必ず嘘の時は嘘をついた直後に「ウソです」とあっさりと白状する為、信頼はされている。

「……その嘘をつく癖、止めた方が良い。嘘をつくとスイレンの魅力が半分減るぜ」

「楽しいんですけどね……シックさんが私の釣りに付き合ってくれるなら止めましょう」

「まあそのくらいで止めてくれるなら付き合おう」

クチナシさんにはちと悪いがスイレンと釣り勝負でレンタルするかどうかを賭けて勝負したと嘘をついておこう。人に嘘をつくなといっておいてこの有り様だが、俺の場合からかうのが好きなんじゃなく、方便だ。

「じゃあ行きましょう」

スイレンが背を向けて鼻歌を歌いながら釣りスポットに向かう。しかしこの時俺は忘れていた。俺の釣りのセンスは壊滅的で物理的に釣り上げるしか方法がないことを。そんなことをすればスイレンにドン引きされるのは明らかで、普通に釣り上げるしかないのだがそれも不可能。

結局その日、俺は何も釣り上げることは出来なかった。

 

 

 

そして翌日、再びウラウラ島に戻り、ホクラニ岳に来ていた。

『サー、この付近でだいばくはつを起こした形跡があります』

警察犬ならぬ警察サザンドラ──あくまで比喩表現──となったリックを連れ、そいつを探しているとリックが俺の方を向いて止まる。イリアが居れば探させたが、リーグ出禁されイリアも没収されたんだよ。イリアも俺も抵抗したが聞き遂げられず、別れることになった。あいつとは別のトレーナーに預けられたからまだマシだが、イリアを手懐けるには骨が折れるだろうな。

 

「ということは近いのか?」

『はい。そろそろかと』

 

リックがそういうならそうなんだろう。だいばくはつの特徴は自らのエネルギー全てを使って爆発させるが火薬を用いない為、大地が煤だらけになっているにも関わらず、臭いがない。俺よりも鼻が効くリックなら僅かな火薬の臭いでも嗅ぎ付ける。しかし今回はその火薬の臭いがなかったということはだいばくはつを起こしたに違いないということだ。

 

「……あそこだ」

俺が指差した方向には鼻歌らしきものを歌っているダンバル。……どうやら人がいないところだとだいばくはつしないのか?

『!』

「やべぇ、見つかった!」

『だいばくはつぅぅ!』

今にもリックに向かってだいばくはつをしそうな勢いでダンバルが突撃する。確かにクチナシさんの言うとおりだ。

「いけゴルダック!」

『え、あ、え?』

スイレンのゴルダックを出すとダンバルがだいばくはつをスカし、狼狽える。それを見ていたリックが大爆笑。ある意味だいばくはつが成功した瞬間だった。

『てめぇぇぇっ、それでも血流れているのかよぉぉぉぉっ!? だいばくはつさせろぉぉぉぉっ!!』

ダンバルがだいばくはつが出来ないことに大暴れ。砂鉄がくっつき──ダンバルが怒ると磁力が増す──ゴルダックとリックにわるあがきをした。……もしかして他に技を覚えてないのか?

「ゴルダック、さいみんじゅつ」

レンタルとはいえゴルダックのレベルは然程高くなく、俺の言うことを素直に聞いてくれる。さいみんじゅつがあっさりと成功し、モンスターボールを投げてダンバルを捕獲する。

 

 

 

「おう、シックご苦労さん」

「クチナシさん」

「しかしまあゴルダックのしめりけでだいばくはつを封じて捕獲するなんて考えたじゃないか。こいつは報酬だ」

クチナシさんが渡してきたのはポケモンに持たせる道具の一つ、きあいのハチマキ。後にこれがダンバルのだいばくはつを制御するものになるとは予測していなかった。

「じゃあな。大試練の時にまた会おうや」

クチナシさんがそういってその場を去ると上空から雄叫びが聞こえる。

 

『ご主人んんんっ!』

それはイリアの声だった。上空の見るとそこにはカイリューとなったイリアがいた。

「イリア……お前、カイリューに進化したんだな!」

『お待たせ! せっかくだから進化してきたよ!』

「しかしどうしたんだ? お前を引き取ったトレーナーは?」

『6Vの理想性格のミニリュウが生まれたから用済みだって言ったかられいとうパンチで半殺しにしたよ』

「イリア……新しい仲間を紹介する」

呆れの声を出しながら、捕まえたばかりのダンバルを紹介することにした。

『そこにいるゴルダックじゃなくて?』

イリアがリックを見ず、ゴルダックだけを見たのはリックと面識があり仲間になるとイリアも予測していたからだ。

「ゴルダックはレンタルしているポケモンだ。起きろダン!」

俺はボールから出してダンバルを起こし、そのダンバルにダンという名前を付けた。

 

『チクショォォォッ、だいばくはつさせろよぉぉぉぉっ!』

しかしそれでも尚、ダンは暴れだいばくはつをしようともがく。

『……なにこいつ?』

「だいばくはつ大好きダンバルのダンだ。今はこの通り暴れることしか出来ない」

……しかし何故こいつはだいばくはつをしたがるんだ? それを少し聞いてみると驚くべきことがわかった。

 

ダンは生まれこそホクラニ岳だがゴローニャの生息地であるホテリ山でゴローニャに育てられていた。

そんなある日のこと、ダンがポケモンハンターに見つかり追いかけられたところを、ゴローニャがだいばくはつをしポケモンハンターを屠り、命からがら助けた。それを見たダンはだいばくはつの威力に魅了され他の技を犠牲にし、自力でだいばくはつを習得した。以降、ダンはだいばくはつをしてポケモンハンター達を屠ってきたらしい。

 

理由が凄すぎて呆れのため息しか出て来ない。リックの過去が普通に見えてくる。そのくらいダンの過去は暗かった。そんなダンを捕まえてしまった俺はエーテル財団に預けるのは止めにした。本来ならエーテル財団に預けておくのがいいがだいばくはつをする癖を直そうともしないダンを預けたところで無駄だと悟ったからだ。




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