SIX HUNDRED~俺の600族が最強過ぎなんだが~ 作:ディア
イリア捕獲
→ハクリューに進化&ギラギラと遭遇
→主人公リーグ出禁&イリアと別れる&リックゲット
→アローラ地方にて島巡り&ダン捕獲&イリアと再会する
→ホウエン地方にて観光(今ココ)
→(以下ネタバレにより伏せます)
→ギラギラ捕獲
→第1話~第7話
→ジャック捕獲
島巡りが終わり俺はホウエン地方、流星の滝にてとあるポケモンを探していた。
そのポケモンはタツベイ。後にボーマンダへと進化する種ポケモンだ。俺はカイリューとボーマンダを持つことが憧れでずっと探し求めていたし、何よりもシロガネ山の主にリベンジしたい。カイリューはイリアがすでにいる。アローラ地方でもタツベイが生息しているが、ある事情から探すことはなかったがホウエン地方は完全に観光で来ている為、時間はたっぷりある。ボーマンダがいるならボーマンダでも構わん!
『サー、タツベイを発見しました』
メタボを改善する為にリックを外に出して運動させていると、リックがタツベイを見つけ左手に相当する頭で指す。
「よくやったリック。後で褒美をやる」
『サー、イエッサー!』
そうと決まれば先制クイックボール! あのバンギラスを倒す為に特訓した、音すらも置き去りにするボール投球が炸裂する!
そう思われた瞬間、豪炎がクイックボールを蒸発させた……冗談だろ? あれを防ぐには先読みしてなきゃ無理だ。
『貴重な♀のタツベイを捕まえようとするなんて良い度胸しているではありませんか、人間』
「誰だ!」
『貴方の後ろですよ』
後ろを振り向くとそこには30を超えるタツベイの群れと四天王の如く仁王立ちするコモルー、そしてコモルーに囲まれたボーマンダがそこにいた。
「いつの間に……!」
『ホッホッホ、初めまして。私この群れの長をしているボーマンダです。名前はありませんので適当にマンダーとでもお呼び下さい』
本当にテキトーだな。安直過ぎるだろ。
「マンダー、俺はシックだ。俺はボーマンダが欲しい。しかしボーマンダは進化前のタツベイに比べ数が少なく、あのタツベイを捕まえ、育ててボーマンダにしようとしていた」
『おや、私の言葉が通じましたか。シックさん先ほど妨害した訳をお答えしましょう。先ほどのタツベイを捕まえるとこの群れに支障が出てしまいます』
「支障?」
『見てわかる通りこの群れのタツベイは32頭、コモルー4頭、そしてボーマンダは私1頭のみ。そのうち♂は私を含め32頭もいて♀はコモルー1頭にタツベイ4頭と♀の数があまりにも少なくなっているだけでなく、♂の生まれる割合が増加傾向にあります。先ほども仰いましたがシックさんが捕まえようとしたタツベイは♀で、彼女がいなくなると繁殖が困難を更に窮めてしまいます』
「要するに、群れの♀個体を捕まえるとお前達は滅亡するってことか」
『その通りですね。いずれこのままだと♂達が♀達を争うことになります。ですからそれを防ぐ為にも♀のタツベイを捕まえないで欲しいということです』
「なるほど。♂個体ならなんでも良いのか?」
『構いませんよ。皆さん前に出てきなさい!』
♂達が前に出て来て、タツベイ達が鳴き声を放つ。想像以上に騒々しいなこいつら。
「なあ、マンダー。捕まえるのはお前でもいいのか?」
『私を捕まえたいと? ホッホッホ、面白い冗談を仰りますね』
「いや本気だ。俺は最初に言った通りボーマンダが欲しい。特に強くて賢いボーマンダなら尚更な」
『強くて賢いと思える根拠は?』
「強いと思える根拠はてめえらの群れと統率力だ。コモルーの強さが異常だ。気配だけで強さがわかる。そのコモルーを統率している群れの長はそれをまとめて倒せるくらいに強くなくちゃならない。いくらボーマンダとはいえそれは無理だ。だが全員統率出来ている。つまりお前が強いってことはそれが根拠だ。少なくともアローラ地方のボーマンダは自由きままにバカンスしているからそこまで強くない」
アローラ地方でボーマンダ達を捕まえなかった理由はこれだ。アローラ地方のタツベイ達は平和ボケしすぎて素質はあれども戦闘に向かないのが多い。コモルーやボーマンダも同じで捕まえる気にはなれなかった。
『賢いと思える根拠は?』
「マンダーが賢いと思える根拠、タツベイに向けて投げたボールの軌道を読んでいたのと、こうして俺とコミュニケーションを取っていることだ。あのボールをかえんほうしゃで止めるには俺の行動を先読みしないといけない。つまり俺の思考を読んでいる証拠だ」
『……良いでしょう。そこまでいうなら相手になりましょう』
マンダーが取り出したのは将棋板、それもポケモン将棋用のものだ。
「ポケモン将棋か?」
『ええ。ルールを説明しようかと思っていたのですが知っているのなら話しが早い。駒の勝利判定等はコモルーとシックさんのサザンドラにしてもらいます。構いませんね?』
駒をタツベイ達が取り出し、コモルーが審判になる。
「リックか? 一応打っている仲だしな……わかった。任せた」
『サー、イエッサー!』
そして三時間に渡る長い戦いが終わった。勝ったのは俺だった。危なかった……あそこで闘じゃなく鋼で行ったら負けていた。
『お見事です。約束通りシックさんのポケモンとして暮らしましょう』
「意外だな。抵抗するかと思ったんだが」
リックをしまい、ボールの中に収納する。
『私がいなくなること自体はそんなに心配ありません。もうすぐ審判を勤めたコモルーがボーマンダに進化して、群れを率いるのはわかっていますから』
「とんだ策略家だな……これからよろしくなマンダー」
そんな会話をしてマンダーに向けてモンスターボールを投げると、ゲットした。
しかしマンダーとの勝負に集中しすぎて、忍び寄っていた気配に全く気づかなかった。だが今、その妙な気配を感じ取って上を向くと奴らは舌打ちし、鉄網を投げる。奴らの特定の組織はわからないが、違法な方法でポケモンを捕獲するポケモンハンター──ポケモンハンターの中には合法な奴もいるが十中八九違法──だというのはわかった。
「くそっ、マンダー!」
『わかってます!』
マンダーは器用にかえんほうしゃを収縮し、レーザー状にしてポケモンハンターの脇腹に風穴を開ける。流石にマンダーがかえんほうしゃをするのは予想外だが、それでもポケモンハンターの動きが鈍ったことに違いなく、マンダーはそのポケモンハンターを捕らえ足で踏みつけて身動きを止めさせる。その隙にタツベイ達にかかった鉄網を素手で掴み引きちぎり、タツベイ達を解放した。
『シックさん、貴方本当に人間ですか?』
鉄網を引きちぎった俺に対するマンダーの感想がそれだ。確かに常人ならこの網を引きちぎるなんて出来はしない。しかし俺は世間一般でいう超人と呼ばれる類いの人間であり、直径10mmくらいまでの針金で出来た鉄網ならねじって引き千切りことは容易い。そんな俺でも敵わない相手がシロガネ山の主だが、奴のぶっ飛んだエピソードは後日語ることにする。
「お前達、無事か?」
全員鉄網から外に出し、そう尋ねるとポケモン将棋の審判をしたコモルーが答えた。
『大丈夫でさぁ、シックの大旦那!』
「よかった。マンダーが捕まった後にお前達が被害被るとか後味悪いからな」
『そうですね。私がいなくなってから時間が空いて捕まるならともかく、私がいなくなったその瞬間を狙ってきたなら私にも責任はあります。ですのでその元凶となったハンターを渡しましょう』
マンダーがそう言ってポケモンハンターを引き渡す。
『この落とし前はでけえぞおら!』
『ワシらに逆らうとどーなるか思い知れぃっ!』
「た、助け……ぎゃぁぁぁっ!!」
コモルー達が袋叩き──ポケモンの技ではない──にして半殺しにすると、タツベイ達の内半分がコモルーに、タツベイから進化したばかりのコモルーを除いたコモルー全員がボーマンダへと進化した。
『リーダー、お元気で!』
『まさか全員が進化するとは思いませんでしたが、これで心置きなくシックさんについていけるものですよ』
「だな」
こうして俺はインテリボーマンダのマンダーを手に入れた。
後書きらしい後書き。
鉄網はアニメのロケット団三人組の使う網を更にパワーアップしたものだと思ってください。
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