SIX HUNDRED~俺の600族が最強過ぎなんだが~   作:ディア

27 / 37
文章整形機能はともかく、改行が難しい……ほどほどにしないと不自然に空いてしまいますし、だからと言ってやらないと読み辛いですしね。
とまあ、試行錯誤した結果が今回の話です。


第26話 伝説VS無敵

「いいかお前達。これから世界戦に向けて技を覚えた上でそれらを昇華してもらう」

 

 この場にはいないジャックを除いた俺のポケモンにそう指示すると全員が頷いた。

 

『例えばシックさんのように全ての指かられいとうビームを放出したりすることですか?』

 

「そうだ」

 

 マンダーの質問に俺が頷くとゴルメが口を開く。

 

 

 

『つまりどういうことじゃ?』

 

「ゴルメ、要するに自分が覚えられる技を改良しろってことだ」

 

『なるほどの……ならこれならどうじゃ!』

 

 

 

 ゴルメがれいとうビームを拡散させ地面を凍りつかせる。氷のステージを作るためだけに特化させたと言う訳か。

 

 

 

「で、それが何の役に立つ?」

 

『氷というのは摩擦がほとんどない。つまり氷の上で下手に動こうものなら滑ってまともに動けまいよ。飛を除いた物理攻撃型のポケモン相手にはちょうど良かろう?』

 

 

 

「ゴルメ、お前は何もわかっていない」

 

『え?』

 

 

 

『当たり前ですよ。マグマッグといった炎タイプのポケモンが氷を自然と溶かしてしまう可能性があります。またフィールドに慣れてしまえばどうということはありません。むしろ摩擦ゼロということを利用して変則的な動きをするでしょう』

 

 

 

 マンダーの解説する通りだ。これから戦う相手は世界クラスの化けモンばかりだ。そんな奴を相手にフィールドを凍らせた程度で有利になるとは思えない。

 

 

 

『うっ……』

 

『しかし欠点だけ述べましたがこの技は使えないこともありません。シングルよりもダブルで活躍出来る技で相手の動きを封じるのに多いに役立ちます』

 

『そうじゃろうそうじゃろう!』

 

『しかし牽制の役にしか立たないのは事実で他の技も考えておいた方が良いですよ、ゴルメさん』

 

『マンダー、それだけワシの技を批評するなら考えているのじゃろうな?』

 

 

 

 確かにゴルメの言うとおり批評ばかりでは意味がない。マンダーの意見も聞こう。

 

 

 

『私ですか。ふむ……私の弱点をつくれいとうビームを搭載しているポケモンの多くは水、その次に無となります。れいとうビームの威力を増大させる氷もいなくはないのですが、かえんほうしゃやだいもんじの餌食になりますので水と複合タイプのポケモンを用いる場合が多数です』

 

「それで?」

 

『となればかみなりのキバを改良するしかないでしょう。現状、かみなりのキバの威力はそう優れたものではありません。飛半減及び雷等倍の相手にメガシンカした時のすてみタックルに比べ劣り、使いどころがありません。しかしかみなりのキバをこのように改良することで出来ますよっ!』

 

『ぎゃーっ!?』

 

 ゴルメに噛みつき、その牙から電気を流すマンダー。どこか殺意じみたものを感じるが意外と短気なマンダーを怒らせたゴルメの自業自得としか言い様がない。

 

『シビレ……ビレ……』

 

『このようにしっかりと神経系まで電気を流すことで通常よりも麻痺させることが出来ます』

 

 

 

 ゴルメが痺れているのを横目に解説するマンダー。急所を知り尽くしているマンダーの頭脳あってこそのかみなりのキバという訳か。

 

 

 

「マンダー、よくわかった。だがドリュウズやハガネールはどうする気だ?」

 

『その時はだいもんじで燃やしてしまえば問題ありませんよ。あくまでこのかみなりのキバはギャラドスなどの雷に極端に弱いポケモンに対して使うもので優先順位は低いんですよ』

 

「それはそうか」

 

『麻痺状態にする確率も約9倍に膨れ上がっており襷潰しにもなります』

 

 正確には意味は違うがきあいのタスキを持っている相手を効率よく無効化するという意味では合っているな。麻痺して行動が出来なくなればそれまでたし、おまけに体力まで削れる。これ以上ないまでに技として優秀だ。

 

 

 

『やるじゃんマンダー。マネージャーさん、オイラの技も見てくれよ』

 

「いいだろう」

 

『ドラゴンフィッシュブロー!』

 

 俺がかつてイリアを捕まえる時に放ったドラゴンフィッシュブローがブリタに宿り、未だに痺れているゴルメに炸裂させた。

 

『何でワシだけこういう役目なんじゃーっ!?』

 

 それはゴルメだからとしか言い様がない。

 

『どうだい? ドラゴンクローを応用した技なんだが無や悪、鋼、氷にもしっかり効くぜ』

 

 

 

 無や悪、氷はともかく鋼に効く? そりゃ妙な話だな。鋼は竜タイプの攻撃を弱める力がある。しかしブリタのいうことが正しければその逆が起こっていることになり、矛盾が生まれる。

 

 だが氷タイプの技の威力を弱める水タイプのポケモンに有効打を与えるフリーズドライのような例もある。こいつはそれを自力で編み出したのか? 

 

 

 

「ブリタ、確かにドラゴンフィッシュブローは優れた技だがドラゴンクローを応用している以上、竜の技であることに違いなく(フェアリー)相手だと不利だ」

 

『そりゃそうだけどもマネージャーさん、逆に言えばこのドラゴンフィッシュブローだけで竜、氷、鋼、無、悪の対策が出来るんだぞ? 他の技を考えずにこれ一つだけで大体の敵を屠れるんだぜ』

 

 

 

 む……確かに。鋼のポケモンは物理防御が高い傾向にある上にじしんがあるから鋼対策の役割が被るが他はそうでもないから有難い。

 

 デメリットだらけだが高威力のげきりんか、範囲が広いが威力はやや高めのドラゴンフィッシュブローか……迷うところではある。

 

 

 

 

 

 

 

 そんな風に悩んでいると後ろから気配が近づき、そちらを見るとどこかで見たようなトレーナーがそこにいた。

 

「やっと会えたぞ……シック!」

 

 やはり知り合いだったか。しかし顔は覚えていても名前が出てこないな。

 

「誰だ?」

 

 だから単刀直入にそう尋ねた。それしか名前を知る方法がないからな。

 

「僕を覚えていないというのか!?」

 

 顎が外れそうなまでに口を開くその青年に俺は首を傾げる

 

「会ったことはあるのは覚えているが名前を忘れた」

 

「なっ──」

 

「たしかタービンだっけか?」

 

「違う! 僕はタクト、伝説ポケモン使いのタクトだ!」

 

「伝説ポケモン使い? そんな奴だっけか?」

 

 

 

 俺は公式戦こそ通常のトレーナーよりも少ないが、野良試合の数は年間500を超えていて一日一回以上は戦っていて日常茶飯事だ。倒した相手の名前などほとんど覚えていない。

 

 それこそレックウザ愛好家というキャラが濃すぎる奴か。トレーナーとして優れた奴しか覚えていない。

 

 

 

 そのことを言わずともタクト君の顔は真っ赤に染まり激昂した。

 

 

 

 

 

 

 

「ふざけるな!」

 

「ふざけていない。お前は俺に名前を覚えさせるにはインパクトが足りなさすぎた。それだけのことだ」

 

 そもそもだ。伝説ポケモン使いを自称する奴はいくらでもいる。しかし悲しいかな、レックウザ6匹のトレーナーの様に俺のポケモンを一体以上倒す様なトレーナーは極稀で、むしろトレーナーとしての力量が足りない奴らの集まりだ。

 

 

 

 そりゃギラギラやジャックのように世界クラスのポケモンならともかく、それ以外のポケモン相手に勝てないってどういうことだよ。こいつら相手なら対策すれば一応勝てないことはない。実際レーティング団体のチャンプもブリタを倒してみせたし。

 

 

 

「で、そのタクトがリベンジしに来たのか? 悪いが今日は特訓しているから相手にしてやれないぞ」

 

「何故カロスの地方チャンプが君のことを太陽の王子と呼ぶか教えてやろうか?」

 

「何?」

 

「確かに君は王子と呼べるほど顔は整っているが前に太陽が付く戦い方はしていない。それに何故彼女が太陽の王子と呼ぶか、その理由気にならないのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 太陽の王子

 

 

 

 確かに俺がそう呼ばれるのか、未だに疑問だ。確かに人よりも顔は整っていると自覚があるが、それは見た目だけで実際の性格は凡人そのもの……いやポケモンバトルでえげつない戦い方をしている以上王子と言うよりも悪魔そのものだし、よしんば王子と呼ばれる理由があったとしても王子の前に太陽がつく理由がない。

 

 

 

 カルネさんが太陽の日の出のように活躍していると吹聴しているが果たしてそれが真実なのか怪しいところだ。

 

 

 

 

 

 

 

「聞くだけ聞く。だが──」

 

『ねえご主人、殺っていい? 殺っていいんでしょ? 殺るわよ!』

 

 アホの子になったイリアが興奮しながら俺の肩を掴んで身体を揺らす。

 

「イリア、こいつはリックに負けた敗北者だ。リックと違って弱い者虐めをするのは趣味じゃないだろ?」

 

『リックに負けるほど弱いのこいつ?』

 

『その俺に負け越している癖にそんな減らず口を叩けるのはどこのどいつだ?』

 

 

 

 リックが弱い者虐めを否定しないのは、ポケモンバトルでサザンドラという種族はどうしても弱い(相性が良い)奴にはとことん強く出れるが、強い(相性が悪い)奴には弱く、まさしく弱い者虐めをする為に生まれてきたような種族だと自覚しているからだ。

 

 

 

 それ故に当初はサザンドラの苦手な妖タイプを目にしただけで、ふくよかな体型からは想像と出来ない程のスピードでボールの中に逃げてしまうような性格だった。

 

 

 

 

 

 

 

「弱い者虐めだと? さっきから黙って聞いていれば好き勝手言ってくれるね」

 

「それが何か? 仮にも伝説と呼ばれるポケモンを使って勝てないどころか6タテされるなんて俺は夢でも見ているのか?」

 

「……っ!」

 

 

 

 俺の指摘に言葉もなくすタクト。仮にも向こうは伝説と呼ばれるポケモンを使っている。それにも関わらず勝てないということはポケモントレーナーが戦犯と呼べるような指示を出しているか、対戦相手が悪すぎたかのどちらか、あるいは両方だ。

 

 

 

 伝説ポケモンの中で強力な専用技を持つ場合、それさえ対策していればどうとでもなる。特にダークライは挑発してしまえばそこらにいる高速特殊アタッカーと変わりない。むしろ技の範囲が狭まったことを考えるとカモだ。

 

 

 

 逆にそれを持たない場合は普通のポケモンよりもほんの僅かな誤差程度の強さのポケモンでしかない。

 

 

 

 しかしそれも使い手次第ではその僅かな差も大きな差となり、蹂躙することも出来る。伝説ポケモンは扱い辛い一方で、極めれば最強になり得る存在とも言える。

 

「俺は世界を相手にする。地方チャンプにもなれなかったお前に俺と戦うことで得られるメリットはあるのか?」

 

「ある。僕がチャンプ以外で勝った男として名誉が刻める」

 

「下らん」

 

「下らないだと! 未来の伝説の地方チャンプに向かって──」

 

「俺は名誉の為に世界に挑むのではない。約束を果たす。ただそれだけの為に挑戦する」

 

 

 

 結局俺の原点はそこだ。頂点に立ってワタルさん達と戦うことに意味がある。小山に登って終わりのこいつとは目指すものが違う。

 

 

 

「約束とは?」

 

「それを話す必要はない。それを話したら二度と会わないのであれば話は別だが」

 

「詮索は止すよ。僕がしたいのは君へのリベンジだからね」

 

「余程俺と戦いたいのか……」

 

 面倒臭い奴だ、と口に出すのを控える代わりに次の言葉を発した。

 

 

 

 

 

 

 

「どうしてもポケモンバトルをしたいなら条件がある」

 

「何だい?」

 

「俺の条件についてはこのポケモンバトルでお前が負けた時に話す」

 

「なっ──」

 

 タクトが俺のあまりの言い分に絶句する。ここで俺が条件について話さない理由はタクトが奮起してしまう場合が多いにあるからだ。敢えて秘密にすることでプレッシャーを与えることが出来、思考力が落ちて俺の勝率も上がる。もうこの時点でポケモンバトルは始まっているんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

「さあどうする?」

 

「良いだろう。行けっ、カイオーガ!」

 

 タクトがいきなり取り出してきたポケモンはカイオーガ。それもゲンシカイキしたカイオーガだ。このゲンシカイキしたカイオーガ──以下カイオーガ表記──は特性が炎を無効化させるフィールドにし、雨を半永続的に降らせるはじまりのうみというものだ。

 

 この状態のカイオーガに対抗出来るのは──その瞬間、ダークボールから身長3m程のポケモンが現れた。

 

『偶には動いて運動不足を解消しなければならない。マスター、今回に限り無償でこのトレーナーを潰すが構わんな?』

 

「物理的に仕留めるのは止めろよギラギラ」

 

 

 

 

 

『了承した』

 

 ギラギラがそれを了承し、りゅうのまいをしながらカイオーガを視界に捕らえる。

 

「はっ、何をしている。カイオーガ、なみのりだ!」

 

『余の攻撃を喰らうがいい!』

 

 カイオーガの攻撃がギラギラに直撃せず、既にギラギラは次の攻撃態勢を取っていた。

 

『逝け』

 

 ただ一言、そう告げたギラギラがれいとうパンチをカイオーガに直撃させるとカイオーガの全身が凍りついただけでなくフィールドも氷になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

「本気だなこりゃ」

 

 ギラギラは普段回避せず攻撃を受け止め、防御する。その理由は大抵の攻撃を受け止めてもギラギラにしてみれば蚊に刺されたようなものだからだ。今回のカイオーガのなみのりもギラギラからしてみればたいしたものではない。

 

 

 

 しかしギラギラが本気を出したらブリタのように皮一枚で避けることも出来、今回のようになみのりが届かない範囲内まで避けた訳だ。

 

 

 

 何故ギラギラが本気を出したのかわからない。気まぐれなのかもしれないし、もしかしたらタクトのポケモンの強さを感じ取ったのかもしれない。

 

 だがギラギラが本気を出した以上、前回より蹂躙されるのは確かだ。

 

 

 

 

 

 

 

「グラードン、いってこい!」

 

 今度はゲンシカイキしたグラードンが君臨し戦闘不能となったカイオーガの氷が溶け、タクトが律儀にカイオーガをしまう。

 

「ギラギラ、いわなだれ」

 

『承知』

 

 文字通りギラギラのいわなだれがグラードンを押し潰す……それしか言い様がない。タクトのポケモンの無事を祈るしかない。

 

 

 

 

 

 

 

 それからタクトはミュウツーだのアルセウスだのと様々なポケモンを出してきたが相手はあのギラギラだ。相手が悪すぎる。

 

「もう降参しろよ、それ以上やるとポケモンが泣くぜ?」

 

 そう警告をしたが、奴はまだ余裕綽々としており、まるでそれまでが前座と言わんばかりに不敵な笑みを浮かべていた。

 

「降参しないよ。最後に出すポケモンは君の手持ちじゃ絶対に勝てないポケモンだ」

 

「勿体振らずはよ出せ」

 

「これで君のポケモンは全滅だ! 行けっミカルゲ」

 

 タクトが出してきたポケモン、ミカルゲは霊・悪の複合タイプで弱点が妖一つしかないが、伝説ではなく飛び抜けて強いと言うわけでもない。

 

 何故タクトがそんなポケモンを使うんだ? いや最後の切り札と言っていたことから奴にも伝説使いとしてのプライドがあったのか。とにかくあのミカルゲには何か隠された秘密があるのかもしれない。

 

「ギラギラ、かえんほうしゃ」

 

「無駄だ!」

 

 タクトがそう叫ぶものの、ミカルゲがギラギラのかえんほうしゃを直撃し文字通り音速で吹き飛ばされた。

 

 

 

 

 

 

 

「……そんな、バカな!」

 

 唖然としていたタクトが叫び声を上げ膝を付く。

 

「何故勝てると思った?」

 

「僕のミカルゲの特性はどのミカルゲとも違うふしぎなまもりだ。つまり妖以外の攻撃やかたやぶり等の特性以外の攻撃を受け付けない。君のポケモンは全て両者でないから勝利を確信したんだ」

 

 

 

 

 

「だからこそ余計に君のバンギラスが何故僕のミカルゲを倒したその場理由が解せない。答えてくれ!」

 

「そのミカルゲがふしぎなまもりではない特性になったのか、あるいはギラギラがふしぎなまもりを突破出来る力を身につけたかのどちらかだ。詳細は俺もわからない」

 

 

 

 尚、この後ギラギラに持たせた道具を専門家に尋ねたところ、この道具を持たせると特性をかたやぶりに変える効果があり後者であったことを知ることになる。

 

 

 

 

 

 

 

「でだ、俺に負けた以上お前は俺の言うことを聞く必要がある」

 

「うっ」

 

「お前の手持ちのポケモン全て逃がせ。伝説ポケモンってのは一ヶ所に集まるべきものじゃない。集まれば世界の秩序を乱し得るからだ」

 

「そんなこと──」

 

「呑めないよな? まあそうだろうとも。さっきまでそうさせようと考えていたんだが、そうもいかなくなった」

 

「え?」

 

「しかしそれを止める主な理由はミカルゲだ」

 

「ミカルゲが主な理由?」

 

「ミュウツーやアルセウス等の伝説ポケモンを逃がした程度ならまだマシだがミカルゲはタマゴが確認されている。いつしかふしぎなまもり持ちのミカルゲが増殖し、ポケモンリーグにふしぎなまもり持ちのミカルゲを持たなければならない日が来ることになる」

 

「それはそうだが──」

 

「まだ気づかないのか? ふしぎなまもり持ちでないミカルゲはどうなるか、わかるよな?」

 

「それ、は」

 

「ケロマツやアチャモ達がプラズマ団を半壊させた二の舞になりかねないということだ」

 

 

 

 

 

 

 

 プラズマ団はかつてはポケモンを解放するという目的で作られた宗教団体であり、世界規模のテロリスト集団でもあった。

 

 

 

 だが特別な特性でないアチャモやケロマツ等のポケモン達は、捨てた人間よりも捨てさせるように誘導したプラズマ団を憎み、プラズマ団の資金源等を強盗し、力を奪っていった。

 

 

 

 それ以降プラズマ団は衰退し、エーテル財団のモデルとまでなった組織の面影はどこにもなくただのテロリスト集団へとなり下がったと言うわけだ。

 

 

 

 それに加えてミカルゲも人間を憎むようになったら手がつけられなくなる。

 

 アチャモやケロマツと言ったポケモンは霊が複合されなかっただけマシだがミカルゲは霊・悪だ。

 

 呪いやその類いで弱らされる可能性が大いにあり、それまで病院で治せたものが治せなくなる。

 

 

 

 

 

 

 

「それだけ聞ければ後はわかるな?」

 

「……」

 

 それにタクトが素直に頷く。

 

「俺の条件はそのミカルゲを公式戦で使うな。以上だ」

 

「逃がさずに保護しろとかそんな条件にしなくてよかったのかい?」

 

「そいつを逃がそうが保護しようがお前の責任だ。俺には関係ない」

 

「ソルガレオとルナアーラ」

 

 それだけ告げ、背を向け歩き始めるとタクトの声が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

「あん?」

 

「この二匹はアルセウスやミュウツーを捕まえた僕の力を持ってしても捕まえることが出来なかった。その理由は君の出生にある」

 

 カプの奴らは捕まえたのかよ。アローラ地方の住民と距離が近いとはいえあいつらも伝説だからな。

 

 だがそれよりも気になることがある。

 

 

 

「俺の出生だと?」

 

 

 

 俺の出生は物心ついた頃には既に両親が死んでいた為に不明だ。故郷の爺さん婆さんの元に預けられた孤児と言うことがわかっているだけだ。

 

 しかしそれをこいつが知っているということはソルガレオとルナアーラに何か隠された秘密があり、それが俺のルーツにも繋がるということだ。

 

 

 

「君の出生と太陽の王子と呼ばれる由縁、それはアローラ地方にある。もし気になるならそこに行きたまえ」

 

「そうかよ」

 

 そう返事を返したものの、俺の行き先は既に決まっていた。




後書きらしい後書き
この第26話限定でアンケートを行います。話には関係ありませんが今回の文字の見やすさに関するごく簡単なアンケートですのでご協力お願いします!

それでは恒例の。

感想は感想に、誤字報告は誤字に、その他聞きたいことがあればメッセージボックスにお願いいたします。また高評価やお気に入り登録、感想を送ったりすると作者のモチベーションが上がります。!

番外編で出す話はどんなものがいい?

  • ライバル達とのポケモンバトル
  • ルチアとの砂糖大噴火シーン
  • 他ヒロインルート
  • 主人公のその後の日常
  • その他
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。