SIX HUNDRED~俺の600族が最強過ぎなんだが~ 作:ディア
アニポケとクロスを希望するに投票したのが一番多く、次にポケスペ、そしてクロスしないでいいが三番目。四番目が読者の皆様の小説となりましたが活動報告に来たのが一人だけという有り様で
作者のもう一つのポケモン原作、大森林(https://syosetu.org/novel/99531/)は一票と散々たるものでした。お気に入り数、感想数ともに大森林の方が高いのに……解せぬ
この結果からアニポケ→ポケスペ→その他とさせていただきます。番外編はちょくちょく入れる方針で。……うん、完全に完結するまで5年はかかるな(絶望)
そういうことですのでこれからもよろしくお願いいたします。
そして数ヵ月後。俺は無敗のまま連戦連勝の街道を歩み続け、WPAの世界チャンプに挑戦状を送りつけた。
WPAの世界チャンプ、それはかつてレッドさんが持っていた称号だがレッドさんは2年しか防衛出来なかった。その理由が目の前にいる男によるもので、レッドさんに勝って以降この目の前の男、ヒビキは勝利し続けていてその記録は歴代1位タイに並び魔王と呼ばれている。俺に勝てば歴代1位の記録更新となる訳だ。
以前俺はレッドさんと戦ったことがあるがあれは本気のメンバーじゃない。本気のメンバーをTV越しに一度だけ見たことがあるがギラギラと同格レベルまで鍛え上げられていた。流石に急所の命中率はギラギラには敵わないが攻めや守り、スピード全てがギラギラを上回り、指示もかなりキレていた。
そんなレッドさんが敗北したのは全盛期から離れたからだと言われていて俺が会った時にはもはや生ける屍となっていた。もし全盛期の頃のレッドさんと対戦していたなら俺が負けていただろう。
『マスター、どうやら相手はバンギラス、ルギア、アルセウスの三頭を出してくるようです』
「何故わかる?」
『WPA世界チャンプの息使い、脈拍、そして視線ありとあらゆるものがこの三体を選んでいると予想されます』
「マンダー、ダン、お前も同じ意見か?」
頭脳担当の二人に尋ねると頷いた。
『間違いなくそうですね』
『そうだ。だから俺を出してだいばく──』
ダンが口を開くやいなやだいばくはつをしようとするので問答無用で収納する。
「なら編成は決まった。お前達行けるな?」
俺が三頭を選ぶとダン以外の面子が納得してボールの中に入る。
「ジャック、行ってこい」
「行けっバンギラス」
ギラギラと同じサイズのバンギラスとジャックがその場に君臨した。……ちと噛み合い過ぎたな。
「戻れバンギラス!」
「戻れジャック!」
俺とヒビキが同時にボールに収納させるとヒビキが驚愕し、顔をひきつらせるがそれも一瞬ですぐにボールを手にしてポケモンを出した。
「頼んだアルセウス」
「ドラママ行けっ!」
ドラママことドラパルトを出しアルセウスに対峙させる。
「ドラママ、あやしいひかり!」
『汝、迷えよ。迷い迷い果てた先にあるのは正しき道也』
ドラママが如何にも宗教染みた堅苦しい言葉を発しながらアルセウスにあやしいひかりを向ける。
「アルセウス!」
『敵は、誰だ。私か、それともこの人間達なのか!?』
あやしいひかりで混乱しないのはマイペースなどの特性だ。アルセウスはそれに該当せず普通に混乱する。アルセウスもそうだが伝説系はあやしいひかりを喰らったら回復する手段がほとんどなく、こういった搦め手に弱くアルセウスが自傷ダメージを負う。故にヒビキに残された手段は二つしかない。
アルセウスを引かせ別のポケモン──ルギアかバンギラスに変える。これが一番手っ取り早く解決する。特にバンギラスに変えてしまえばドラパルトの弱点をつける。
しかしジャックを見せている為に下手にバンギラスを出そうものならジャックの餌食となると予想している。かと言ってルギアだとタイプ一致でジャックに弱点はつけてもドラパルトの弱点をつけない。ここは読みがものを言う。
「アルセウス戻れ」
ドラママを引かせない理由はアルセウスと引くと予測したという理由もあるがそれが主な理由ではない。
ドラママの道具はこだわりスカーフで持たせると素早さが速くなる代わりに一つの技しか使えなくなるというものだ。
つまりあやしいひかりを永遠と使い続けてしまい攻撃手段がなく万一アルセウスを引かせなかったら危なかったがその心配はない。
ここでヒビキはバンギラスを出さざるを得ない。ルギアを出そうにも俺の手持ちにはバンギラスとドラパルトがおり相性が悪い。
しかもドラパルトは場に出ている。俺がルギアを出すことを予想していてダイマックスしてダイホロウでルギアを仕留められる可能性もあり、リスクが高すぎる。だからこそ最もリスクが少なくダイホロウの被害も抑えられるバンギラスを出す。俺はそう読んでいた為、ドラママをダイマックスさせ、指示を出した。
「ルギア、出番だ!」
「いくぞ、ドラママ。ダイワームだ」
ダイワームがルギアに炸裂し、ルギアの特殊攻撃の能力が下がる。
俺の読みが外れた理由、ヒビキが歴戦のポケモントレーナーというのもある。しかしアルセウスは一度自傷していて次に攻撃する確率は51%*1と高い。
それにも関わらず引いたのはアルセウスもこだわりスカーフを持っているからで、あやしいひかりを永遠と続けることはないと読んでいたからだ。
だがそれだけではダイマックスをする可能性も否定出来ないはずだ。ダイマックスをすればこだわりスカーフの効果も消えてしまい、ダイマックス技を出してダイマックスが終わった後も改めて別の技も出せるようになる。
それを覆す理由──それはルギアの特性マルチスケイルにある。イリアの特性と同じだがルギアの場合は飛・超タイプであり2倍弱点しか存在せず、マルチスケイル持ちのカイリューは氷で4倍弱点を取られても同格の相手では倒れないことから、ルギアの耐久は高いと言えるだろう。
しかしここはルギアにするべきじゃなかった。
『南無三っ!』
ダイワームがルギアに炸裂するとルギアの特殊攻撃の能力が下がる。ルギアは物理攻撃を得意としていない。バンギラスやアルセウスならともかく、特殊攻撃を得意としているルギアにとってダイワームの効果は致命的なものだ。それにも関わらずルギアを出したということは何か起点となるものがあるんだろう。そうでなければ意味がない。
などと思っているとルギアがたべのこしを食べ体力を回復している。なるほどな。
「ドラママ、ダイホロウ」
「ルギア、そらをとぶ」
ルギアがそらをとぶを実行する前にダイホロウが直撃するがそれでも瀕死にはならずそらをとぶを実行されてしまう。
「ドラママ、ダイウォール」
このままだとルギアのそらをとぶが直撃し、ダメージを負ってしまうだけに終わる。それならばダイウォールで防ぐしかない。
「これでダイマックスの効果は消えたぞ」
ヒビキの言葉の通りダイマックスの効果が消えてしまいドラママが元のサイズに戻る。
「それがどうした。ドラママ、ドラゴンアロー」
ドラママが顔の翼の中にいるドラメシヤを放ちドラゴンアローを実行するとルギアが倒れる。ルギアの役割はダイマックスを消費させる為の物だったのか?
「割りと不味い展開じゃないのか? 魔王さんよ」
「かもな。だがそれで諦める俺じゃねえよ。アルセウス、あくうせつだん!」
ヒビキがアルセウスをとりだし指示を出す。しかし俺はドラママを引っ込めた後で代わりにいたのはバンギラスのギラギラだ。
「そういうことかよ……アルセウスきあいだま!」
「ギラギラ戻れ。ドラママ行けっ!」
きあいだまがギラギラに何故か当たるがギラギラはびくともせず、アルセウスの行動は無駄に終わる。これでこだわり系の道具でないことが確定する。
『やれやれまたですか。いいですかシックさん。あまり依存し過ぎると──後にしましょうか。覚えておいて下さいね』
それから説教されそうになったがドラママが空気を読んだこともあってかそれは回避される。
「さあ魔王ヒビキ、どうする? あくうせつだんを撃つか、それともきあいだまを撃つか。だが俺はそれを予測してやるぜ。なんて言ったって俺は背後霊がついているからな。お前の動きくらいは予想出来る」
「まあそういうことだ。ワシがついているからにはこのシックに勝つすべなどない」
レヒレ曰くこの背後霊は俺の叔父に当たる人物で親父とともに俺を庇って死んだらしい。考古学者でありながらポケモントレーナーとしても優秀で故郷では太古の言語──夜の王ザクロが使っていた言語を唯一扱える人物で死んだ影響でその言語しか喋れなくなったそうだ。
「くっ……背後霊なんて反則じゃないのか?」
俺もそう思う。どこぞの名家の落ちこぼれエスパーが癇癪起こしてリアルファイトに持ち込むのと同じくらい反則でありチートだ。何せこの背後霊は俺にしか見えていない上に心霊現象を明らかにするシルフスコープすらも透かしてしまい、証拠が上がらない。
「
「名言らしいことを言っているが、やっていることは最低だ」
「証拠は状況証拠しか上がらねえよ……もっとも今回はこの背後霊に頼ることはいないから安心しろ」
「そりゃないぜシック。なあワシにはお前とそう年が離れていない娘がいるんだ。親のワシがいうのもなんだが、かなりかわいいぞ。娘を紹介するから考えてくれぬか」
ニュアンスでこの叔父貴が説得しているように──というかモロに説得しに来ているが無視だ。ルーちゃんに婚約したり結婚したりするなと言われているからな。
などと思っていると叔父貴から美少女の画像と年齢が頭に送られる……というかこいつ本当に俺と近い年か? 童顔なのと小柄なのが相まって10歳かそこらにしか見えない。
「ほら、これがワシの娘のロベリアだ。ワシに似ずかわいいだろ? 」
確かに見た目通りの年齢ならルーちゃんを越えるだろう。しかしこいつの場合、成長する見込みがないから合法ロリでもいけるロリコンしか反応しないぞ。
「さて背後霊がごちゃごちゃうるさいし、再開といこうか」
「今度は背後霊を邪魔者扱いかよ……まあその方が都合がいいからいいけどな」
「あくまでもワシを遠ざけるというのだな? ならばシック、ワシの呪いを受けてみろ」
『させませんよ』
こだわりスカーフを一旦俺に渡したドラママが背後霊を止める
「何をする!?」
『全く貴方という人は……背後霊なら大人しく守護霊となって主人であるシックさんを守りなさい。ましてや貴方がシックさんの叔父であるなら尚更です!』
「くそ、シック! そいつはアルセウスに──」
『黙りなさい。これは神聖なポケモンバトルです。貴方が妨害することによってシックさんが反則負けになったらどうするんですか? その浅はかな考えを正す必要があります……いざ!』
「あー、すまないがチャンピオン。少し背後霊とドラママの間でトラブル発生だ。バトルを一旦中断するから待ってくれ」
「わかった。審判、チャレンジャーが一時中断を申請し俺はそれを受諾したので一時中断させてもらう!」
「わかりました。WPAの規則に違反しない限りポケモンを自由にし、チャレンジャーが良ければ再開する!」
異例とも言える処置に観客達がざわめく。そしてドラママが背後霊たる叔父貴と戦闘すると次第に本気を出した叔父貴の姿が顕になりドラママとガチバトルが始まる。それを読んでいた審判は一体何者なんだろうか。
それから数分後、当初こそ叔父貴が優勢に戦うがドラママが搦め手で叔父貴を嵌めて拘束した。
「おのれ……だがなにがなんでもロベリアとあって貰うぞ」
『さてお待たせしましたね』
ドラママがそういってこだわりスカーフを持ち、再開を促す。
「チャンピオン、待たせたな。審判ポケモンバトルを再開する」
「よし、それでは試合再開!」
「しかしよかったのか? お前のドラパルトの動きはもう読んでいる上に道具もわかっている……それに対してそのドラパルトはさっきので体力を消耗している」
「問題なしだ。それにもう俺はこの状況から勝利の方程式を描いている。これは慢心じゃなく、お前の立場なら俺は降参するだろう」
「降参? ねごとはポケモンに覚えさせてから言え! アルセウス、あくうせつだん!」
「ドラママ、ドラゴンアロー!」
何故ドラママにスカーフを持たせたかその理由がわからないようだな。
普通ならあやしいひかりを搭載した最速ドラパルトなどスカーフで持たせるものじゃなく、ダイマックスを無駄遣いと言われても仕方ないだろう。あやしいひかりを最速で使うなら特性いたずらごころのポケモンでやるのが一番理想である以上、スカーフドラパルトに搭載する必要がどこにもない。
だがドラママだと話しは別だ。ドラママは能力の上昇なしで能力を上げたジャックと互角に戦え、特に素早さに関しては俺ですら目で追えない。そのドラママがスカーフを持ったらどうなるかなんて予想は誰にも出来ない。
『ぐぁっ!?』
『さあ続けますよ!
『ぐっ、がっ! おのれぇっ!』
アルセウスが抵抗しあくうせつだんで攻撃するもその場にドラママはおらず死角に回り込んでいた。
「アルセウス、左だ!」
『ここかっ!』
ヒビキが指示してアルセウスが死角にいるドラママを攻撃しようとするがそこにいなかった。
「超人の俺ですら気配で追うしかないんだ。毛が生えた程度の並みの人間がドラママを捉えられるはずがないんだよ」
「くそっ、アルセウス気配で追うんだ!」
『バカを言うな。気配で追ったとしても、そいつは既にいな──がはっ!?』
それからドラママはずっと俺のターン状態にするとアルセウスが倒れる。
『まだまだだ!』
「諦めの悪い奴だ」
『ヒビキも私も諦めが悪いんでな……だがおかげで攻略法が閃いた!』
地面をきあいだまで岩を舞わせるとドラママの動きが鈍くなる。
『やはりな。超高速で動いているドラパルトは止まることが出来ない。それ故に岩を舞わせることでダメージを負い、スピードを落とすことになる。そのスピードさえなければ平凡な竜だ!』
「アルセウス、あくうせつだん!」
アルセウスのあくうせつだんがドラママに直撃し、深いダメージを負ったドラママが倒れ──
『諦めが悪いのは私もですよ……説諭っ!』
最後のとびだすなかみと言わんばかりにドラママがドラゴンアローを放つとアルセウスが力尽きた。
「ドラパルト、アルセウス共に戦闘不能! 両者は次のポケモンを──」
俺はジャック、ヒビキはバンギラスを出しており既に戦闘態勢に入っていた。
それからのバトルは一方的なものだった。ジャックがブレイジングソウルビートを放ち、インファイトでバンギラスを仕留めるというシンプルなものだった。
確かにヒビキの使うバンギラスは強いがギラギラよりも少し格が劣る程度で、ギラギラを相手に互角に戦えるジャックの敵ではなかった。
「新世界チャンプ誕生ーっ! 勝ったのはシンオウ地方のシックだっ! 太陽の王子から最強の王者となりました!」
沸き上がる大歓声。これがいつもならブーイングの嵐だが今回はだいばくはつを使わなかったからこうなったのか。複雑なものだ。
「さあ新世界チャンプ、何か一言お願いします」
「一言じゃ足りない。世界チャンプになったこの瞬間。師匠、そしてライバル達にようやく胸張って勝負が出来る……それを思うだけで感無量です」
「ありがとうございました。それでは──」
それから俺は流されるままに表彰され、トロフィーを授かるとずらかる。
その三ヶ月後、師匠達とトーナメント戦を行い約束を果たした俺の腕にはウェディングドレス姿のルーちゃんがお姫様抱っこで幸せそうに笑みを浮かべていた。
「シック君、これからどうするの?」
「結婚したからって世界チャンプ返上はしない。むしろ生涯現役でやり続ける気だ」
「じゃあサポートしてあげるね。私の素敵な旦那様」
「頼むぞ。明後日には俺の従姉妹のロベリアがポケモンを受け取りに来るから対応してくれよ?」
「うん。でもナツメさんや他の人に悪いことしちゃったかな?」
「気にするな。ここはお前の特等席だ」
そう言うとナツメさんが頷き肯定する。ナツメさんは俺がこうなる未来を予測していたらしい。
しかしナツメさん曰く、俺に一目惚れしていたそうで何度も葛藤し、ルーちゃん──ルチアに嫉妬していたそうだ。しかしそのわだかまりはルチアとポケモンバトルをして解消され納得したそうだ。
「さあルチア、いこうか」
「もちろん旦那様!」
俺がドラママ、ルチアがチルルを出しその上に乗りパレードを行う。
『しかしパレードポケモン役がドラパルトの私でよかったんですか?』
「お前の進化前のドロンチはせわやきポケモンだろ。それにお前自身も世話焼きだから縁起がいいんだよ」
『そういうことですか。納得しました』
こうして俺はルーちゃんことルチアと結婚し幸せな家庭を築き上げた。俺とルチアが絡む度に、ジャックが『砂糖はイヤだ……』と顔を顰めるのはご愛嬌だ。
と言うわけで一度完結です。こんなグダグダな完結の仕方はイヤだ?他のポケモン達はどうなった?もっとバトルシーンが欲しい?いやルチアとの砂糖大噴火シーンが欲しい?他のヒロインと結ばれたルートを見せろ?そういう時こそあの活動報告(https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=242169&uid=22654)の出番だよ。そちらにこの小説に関するリクエストがあれば記載お願いいたします。もしくはアンケートでも可。
ちなみにちょくちょく名前が出てきたロベリアについてですがシックの背後霊、つまり叔父の娘でシックからすれば従姉妹に当たります。彼女の話も番外編で出すかもしれません。その話が好評であれば彼女が主人公の小説も書くかもしれませんのでその時はよろしくお願いいたします。
それでは本編最後となりますが、感想は感想に、誤字報告は誤字に、その他聞きたいことがあればメッセージボックスにお願いいたします。また高評価やお気に入り登録、感想を送ったりすると番外編等に使う作者のモチベーションが上がります
追記
混乱した際に自傷する確率を訂正しました。昔であれば半々だったのですが、今は3割であり本文の確率は75ではなく51%です。
番外編で出す話はどんなものがいい?
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ライバル達とのポケモンバトル
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ルチアとの砂糖大噴火シーン
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他ヒロインルート
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主人公のその後の日常
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その他